JP3645428B2 - ブロー成形金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吹込ノズル打込み式の押出ブロー成形におけるパリソンの落下防止用の成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイレクトブローにおいて、金型内に型締めされた溶融パリソンに、吹込ノズルを打込み、ボトル口部にネジまたはキャップ係合突条を形成したボトルをブロー成形することは従来より周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の成形方法では、金型で挟持した溶融パリソンへの吹込ノズルの打込みに際して、金型キャビティのボトル口部成形部にボトル上端の天面部成形面より下にパリソンを挟み込む部分がなかったので、吹込ノズルの挿入につれてパリソンの落下を招き、そのため成形された成形品に重量のバラツキが生じるという問題があった。
【0004】
とくに、ドローダウンの大きいダイレクトブロー用のPETのような成形材料を用いた場合、上記の問題は一層大きくなり、不良品もでるという問題があった。
したがって、従来の成形方法では、成形材料に制限があり、成形品の形状、大きさなども一定の制約があって、成形可能な成形品の範囲が狭いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決することを技術的課題とし、ブロー成形金型の型締め時に、ボトル口部成形部にパリソンに喰い込む突出部を設けたブロー成形金型と、該ブロー成形金型を用いたパリソンの落下防止方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の技術的課題を達成するため、ブロー成形金型として、吹込ノズル打込み式の押出ブロー成形に用いられるブロー成形金型において、金型キャビティのボトル口部成形部に、天面部成形面の下部にパリソン表面に喰い込む突出周面を形成し、該突出周面に、パーティングラインを挟んで一定巾を有する一対の間隙が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
また、ブロー成形金型の他の実施形態として、吹込ノズル打込み式の押出ブロー成形に用いられるブロー成形金型において、金型キャビティのボトル口部成形部に、天面部成形面の下部に該成形面よりやや縮径された内周面を形成し、該内周面に、パリソン表面に喰い込む突出ピンまたは突条を突設したことを特徴とする構成を採用する。
【0008】
パリソンの落下防止方法は、吹込ノズル打込み式の押出ブロー成形方法において、ブロー成形金型のボトル口部成形部にパリソンに喰い込む突出部を形成したブロー成形金型を用い、型締め時に、挟持されたパリソンにくびれ部を形成するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のブロー成形金型を示すものであるが、図においてAはブロー成形金型で、一対の割型1a,1bとからなり、各割型1a,1bによって金型キャビティ2が形成されている。
キャビティ2の底面のパーティングラインPL には、パリソンのピンチオフ部3が形成されており、キャビティ2の上部には、ボトル胴部成形部に続くボトル口部成形部4が形成されている。
【0010】
ボトル口部成形部4には、後述する吹込ノズルBと共働してボトル口部上端部の天面部を形成する天面部成形面5と、該天面部成形面5の下方において割型1a,1bの両端面からパーティングラインPL を挟んで一定巾の間隙6を有するようにして径方向内方に突出する突出周面7が形成されている。
間隙6の巾、突出周面7の高さは、成形品の形状、寸法、とくにボトル口部のそれから設計上の必要に応じて設定することができる。
突出周面7の下方は拡径され、ボトル口部にネジを形成するネジ条8または打栓式キャップ用の係合突条(図示しない)と、ボトル口部の保持環を形成する環状溝9が刻設されている。
【0011】
次にボトル成形の概略について説明する。
その方法は周知のものであり、まず、押出機から押出された溶融パリソンが、ブロー成形金型Aにより挟持され、次いで、挟持されたパリソンの上方が切断部材(図示しない)で、パリソンの下方は金型Aのピンチオフ部3で切断され、型締めが行われる。
次いで、型締めされた金型Aとパリソンは、吹込装置の下方に送られ、吹込ノズルBをパリソン上端に打込み、圧縮空気を圧入してボトルの成形が行われる。
【0012】
次に、型締め、吹込ノズルの打込み時における金型Aのボトル口部成形部4と吹込ノズルBの相互作用および効果について説明する。
図2,3に示すように、吹込ノズルBは、円筒状のマンドレル10と、該マンドレル10より縮径され、中央に吹込空気孔11が穿孔されたノズル12とからなっており、ノズル打込み時に金型Aと共働してボトル口部を形成するようにしている。
【0013】
型締め時には、金型Aのボトル口部成形部4の突出周面7が、パリソンPの表面に喰い込むとともに、パリソンPにくびれ部Paを形成させ、落下を阻止する。
パリソンPの挟持にあたって、突出周面7のパーティングラインPL でパリソンPの周面が押さえられ膨出するようになるが、突出周面7には、パーティングラインPL を挟んで間隙6が設けられているので、膨出された樹脂によって縦リブが形成されることになり、バリの発生を防ぐことができるとともにパリソンの落下防止にも寄与することができる。
【0014】
吹込ノズルの打込み時には、ノズル12のパリソンP内への挿入につれて、まず、始めにくびれ部Paの上部を突出周面7上部の天面部成形面5上に広げ、そのことにより、パリソンPの下方への移動を阻止する。
さらにノズル12が下方に移動されると、ノズル12周面によってパリソンPのくびれ部Paを押し広げ、ノズル12周面と金型Aのボトル口部成形部4によってボトル口部がボトル口部成形部4の形状通りに成形され、そして、吹込ノズルBのマンドレル10の周端縁10aが、金型Aのボトル口部成形部4の天面部成形面5に接合して、パリソンP上部を喰い切り、上方部をモールmとしてボトル口部から切り離す。
吹込ノズルBの打込みと同時に、空気が圧入され、ボトルが成形される。
【0015】
型締め、吹込ノズルの打込み時に、パリソンPがボトル口部成形部4から落下、移動することがないので、パリソンPは金型Aのボトル口部成形部4とピンチオフ部3で維持され、その量は常に一定となるので、成形品の重量は一定となり、バラツキをなくすことができる。
また、上下方向での胴部肉厚も一定となり、精確に成形できる。
【0016】
また、パリソンPのくびれ部Paに対してマンドレル10端面が押圧されることになるので、成形されたボトル口部天面は表面が平滑な平面となり、キャップまたは中栓とのシール効果が大となる。
【0017】
上記のブロー成形金型Aを用いた場合には、ダイレクトブロー用のPETのようにIV値1.0〜1.3程度以上またはMI値3以上の溶融粘度の高いドローダウンの激しい成形材料でも、ボトル口部成形部4の突出周面7によってパリソンの落下が阻止されるので、高精度の成形品が押出ブローによって成形できる。
【0018】
次に成形されたボトル口部について説明すると、図4において、20はボトル口部、21はボトル胴部である。
ボトル口部20は、ネジ22と保持環23とを設けた口筒部24と該口筒部24より縮径された上端部25とを備えている。
上端部25は、天面部26と該天面部26の下方に刻設された周溝27とからなっており、周溝27には天面部26から口筒部24上面に至る縦リブ28がパーティングラインPL 上に位置して形成されている。
そして、縦リブ28を形成したことによって、成形時にバリの発生を防ぐことができるとともにパリソンの落下防止に寄与することができた。
【0019】
また、前記実施形態では、突出周面7にパーティングラインPL を挟んで一定巾を有する一対の間隙6を設け、成形されたボトル口部天面部の下部に縦リブを形成するようにしているが、それに限定されることはなく、一対の間隙6をその位置が金型中心線を挟んでパーティングラインPL に直角となるように配設してもよく、さらにまた、円周上に数個の間隙を等間隔に配設するようにしてもよい。
【0020】
次に、金型のボトル口部成形部の構成を変え、パリソン表面に喰い込む金型の突出部を変更した第2実施形態について図面を参照して説明する。
前記第1実施形態では、金型の突出部を突出周面としほぼ全周にわたって配設したが、本実施形態は、パリソン表面にピンを喰い込ませるようにしたものである。以下相違点についてのみ説明する。
【0021】
図5は金型のボトル口部成形部を示すものであるが、図に示すようにボトル口部成形部30は、吹込ノズルBと共働してボトル口部の天面部を形成する天面部成形面31と、その下部に該天面部成形面31よりやや縮径された内周面32が形成されており、該内周面32にはパリソン表面に喰い込む突出ピン33が、金型中心線を挟んでパーティングラインPL に直角となる位置に突設されている。
【0022】
型締め時には、内周面32によってパリソンPを押圧してくびれ部を形成し、さらに突出ピン33がパリソン表面に喰い込んでパリソンの落下を防止する。 したがって前記第1実施形態と同様に型締め、吹込ノズルの打込み時に、パリソンPがボトル口部成形部30から落下、移動することがないので、金型に挟持されるパリソンの量は常に一定となり、バラツキをなくすことができる。
【0023】
上記第2実施形態において、突出ピンに変え一定の巾と長さを有する突条を配設するようにしてもよく、またピン、突条を数個としてもよい。
【0024】
前記各実施形態では、ブロー成形金型のボトル口部成形部でパリソンの上方部を挟み込むようにしているが、ブロー成形金型のボトル口部成形部のパーティングラインにピンチオフ部を設けるようにした場合にも、ボトル口部成形部に突出部があるため、吹込ノズル打込み時にパリソンの落下を防ぐことができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
ブロー成形金型のボトル口部成形部に突出部を設けたことにより、型締め時に挟持したパリソンにくびれ部を形成し、型締め、吹込ノズル打込み時に、パリソンの落下を防ぐことができる。
【0026】
そのことにより、成形品の重量のバラツキをなくすとともに、ボトル口部はもとより全体を精確にブロー成形できるようになった。
また、ドローダウンの大きいダイレクトブロー用のPETのような成形材料を用いた場合でも、不良品を出さずに成形できるようになり、使用可能な成形材料の範囲が拡がった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロー成形金型の説明図で、(a)は縦断面図、(b)は金型要部の拡大図である。
【図2】型締め時の説明図である。
【図3】吹込ノズルの打込み時の説明図である。
【図4】成形されたボトルの説明図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のA−A線における一部断面平面図である。
【図5】第2実施形態のブロー成形金型のボトル口部成形部の説明図で、(a)は縦断面図、(b)は図(a)のA−A線における縦断面図である。
【符号の説明】
A ブロー成形金型
B 吹込ノズル
P パリソン
Pa くびれ部
PL パーティングライン
1a,1b 割型
2 キャビティ
3 ピンチオフ部
4,30 ボトル口部成形部
5,31 天面部成形面
6 間隙
7 突出周面
8 ネジ条
9 環状溝
10 マンドレル
11 吹込空気孔
12 ノズル
20 ボトル口部
25 上端部
26 天面部
27 周溝
28 縦リブ
32 内周面
33 突出ピン

Claims (2)

  1. 吹込ノズル打込み式の押出ブロー成形に用いられるブロー成形金型において、金型キャビティのボトル口部成形部に、天面部成形面の下部にパリソン表面に喰い込む突出周面を形成し、該突出周面に、パーティングラインを挟んで一定巾を有する一対の間隙が設けられていることを特徴とするブロー成形金型。
  2. 吹込ノズル打込み式の押出ブロー成形に用いられるブロー成形金型において、金型キャビティのボトル口部成形部に、天面部成形面の下部に該成形面よりやや縮径された内周面を形成し、該内周面に、パリソン表面に喰い込む突出ピン、または突条を突設したことを特徴とするブロー成形金型。
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