JPH06328841A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH06328841A
JPH06328841A JP5119707A JP11970793A JPH06328841A JP H06328841 A JPH06328841 A JP H06328841A JP 5119707 A JP5119707 A JP 5119707A JP 11970793 A JP11970793 A JP 11970793A JP H06328841 A JPH06328841 A JP H06328841A
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JP
Japan
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coloring layer
coating
parts
thermosensitive coloring
thermosensitive
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JP5119707A
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English (en)
Inventor
Toru Murai
徹 村井
Keiji Yamauchi
啓滋 山内
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱発色層の塗工ムラが無く、細線の記録
性、均一性が良好な感熱記録体を提供する。 【構成】 非吸収性支持体上の少なくとも片面に感熱発
色層及び必要に応じてオーバーコート層を設けた構造の
感熱記録体において、該感熱発色層の接着剤がポリビニ
ルアルコールと水分散性樹脂からなり、該接着剤含有量
を感熱発色層の固形分に対し10〜25%とし、かつ該
ポリビニルアルコール含有量を4〜10%とする。 【効果】 塗工ムラがなく、細線の記録性、中間調の均
一性が良好な記録を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関するもの
であり、更に詳しく述べるならばCAD(Computer Aid
ed Design)システムにおいて作成した図面を出力する
感熱プロッター、POSシステムに使用される感熱ラベ
ルプリンター、および医療計測等のCRT画像をハード
コピーとして出力する画像用感熱プリンターで使用する
のに適した感熱記録紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は一般に紙、合成紙、又はプ
ラスチックフィルム等からなる支持体の片面上に、電子
供与性ロイコ染料のような無色又は淡色の発色性物質
と、電子受容性のフェノール性化合物などのような有機
酸性顕色剤及び接着剤を主成分として含む感熱発色層を
設けたものであって、これら発色性染料と顕色剤とを熱
エネルギーによって反応させて発色記録画像を得ること
ができる。
【0003】このような感熱記録体は、記録装置がコン
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測機の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッタ
ーの出力媒体として広く使用されている。
【0004】感熱記録体の中で紙を支持体としたもの
は、支持体の平滑度が低く塗料の吸収性があるため均一
な厚さの感熱発色層塗膜を得ることができない。そのた
め、細線の記録を行うCAD用感熱プロッター用紙やバ
ーコードを印字するPOS用感熱ラベル、中間調記録を
行うCRT医療計測用画像プリンター用紙として使用す
ると、細線が切れたり、均一性の悪い記録しか得られな
い欠点があった。また、紙は湿度変化に対し横方向の伸
縮性が大きく、耐水性も乏しいため、感熱プロッターで
広巾の図面を出力し原寸を問題にする場合とか、屋外で
使用するため耐水性が必要な場合には不向きであった。
【0005】そこで、支持体として合成紙やプラスチッ
クフィルム等の耐水性、寸法安定性が良好で白色度、平
滑度が高く、感熱発色層塗料の吸収性のないものが使用
されている。特に塗料の吸収性がなく平滑度の高い支持
体上に感熱発色層塗料を塗工すると、塗膜厚さの均一な
感熱発色層を得ることができるため好んで使用されてい
るが、これらの支持体上に感熱発色層をムラがなく均一
な厚さに形成するためには塗工方式とともに塗料の粘弾
性について十分配慮する必要がある。
【0006】感熱発色層塗料の塗工適性を向上させるた
めに種々の試みがなされており、例えば、特開昭53−
52439号公報には増粘剤として可塑剤又は水溶性樹
脂を含有させる例や、特開昭54−70056号公報に
は電子供与性無色染料及び電子受容性化合物の分散に、
各々繰返し単位の異なる水溶性高分子を使用する例が示
されているが、不十分であり、塗工速度100m/分程
度で塗工すると塗工ムラが発生し問題であった。なかで
もメイヤーバー塗工方式は、簡便に塗工量をコントロー
ルでき平滑性の高い塗工層を得る方式として適当である
が、塗料の粘弾性が不適当であれば逆にバーマークやタ
テスジ状塗工ムラ、さざ波状の塗工ムラのある塗工面し
か得られない欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は非吸収性支持
体の少なくとも片面上に感熱発色層を設け、該感熱発色
層上に必要に応じてオーバーコート層を設けてなる感熱
記録体において、メイヤーバー塗工においても塗工ムラ
がなく、均一な発色を示す感熱記録体を得ようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討を進めた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は支持体の少なくとも片面
上に、無色または淡色の電子供与性ロイコ染料、加熱に
より該ロイコ染料を発色させる電子受容性有機酸性物質
及び接着剤を主成分として含有する感熱発色層を設け、
必要に応じて該感熱発色層上に水溶性樹脂及び/又は水
分散性樹脂と顔料、滑剤を含有するオーバーコート層を
設けてなる感熱記録体において、該支持体が非吸収性で
あり、該感熱発色層の接着剤がポリビニルアルコールと
水分散性樹脂からなり、該接着剤含有量が感熱発色層の
固形分に対し10〜25%であり、かつ、該ポリビニル
アルコール含有量が4〜10%であることを特徴とする
感熱記録体に存する。
【0009】本発明に使用される支持体は、湿度による
寸法変化が小さく、感熱発色層塗料の吸収性がなく、平
滑性が高いものが望ましく、例えばポリオレフィン系樹
脂と白色無機顔料を加熱混練し、ダイから押し出し、縦
方向に延伸したものの両面にポリオレフィン系樹脂と白
色無機顔料からなるフィルムを1〜2層積層し、横方向
に延伸して半透明化あるいは不透明化して製造される合
成紙、及びポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂単独又は混合物を加
熱混練し、ダイから押し出し2軸延伸して得られたフィ
ルムや、これらの樹脂に白色無機顔料を混合し、2軸延
伸した不透明フィルムのほか、印刷用塗工紙等が使用で
きる。
【0010】本発明の感熱発色層は、無色又は淡色の電
子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ染料を発色さ
せる電子受容性有機酸性物質および接着剤を主成分とし
て含有するほか、必要に応じて架橋剤、顔料、熱可融性
物質を添加した感熱発色層塗料を塗工することにより設
けることができる。感熱発色層の塗工量は、発色感度、
発色濃度の点で一般に3〜10g/m2が好ましい。塗
工方法はエアナイフ方式、メイヤーバー方式、ブレード
方式、リバースロール方式、スリットダイ方式等の従来
から当業者で使用されている方法を利用することができ
る。
【0011】なかでもメイヤーバー塗工方式は、簡便に
塗工量をコントロールでき平滑性の高い塗工層を得る方
式として適当である。また感熱発色層の表面をスーパー
カレンダー、グロスカレンダー、マシンカレンダー等に
より平滑化処理を行うことにより、オーバーコート層の
塗工性を高め、記録濃度、感度を向上させることができ
る。
【0012】本発明に用いられる無色又は淡色の電子供
与性ロイコ染料は、例えば、2,2ビス{4−〔6’−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メ
チルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’
−イルアミド〕フェニル}プロパン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリ
ジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ク
ロロアニリノフルオラン、3−〔N−エチル−N−(p
−メチルフェニル)アミノ〕−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(メタトリフ
ルオロメチル)アニリノフルオラン、3−(N−エチル
−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソ
ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N,Nジブチル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン等のフルオラン系染料の少なくとも
1員からなるものである。
【0013】ロイコ染料は、感熱発色層の固形分に対し
5〜30%の割合で配合することができる。本発明に用
いられる顕色剤は、上記ロイコ染料と加熱下に反応して
これを発色させることのできる電子受容性有機酸性物質
からなるものである。このような顕色剤は、常温以上、
好ましくは70℃以上で液化または気化して、上記発色
性染料と反応してこれを発色させるものである。顕色剤
は発色濃度を最高とするため、通常、発色性染料1重量
部に対し1〜5重量部、好ましくは1.5〜3重量部の
割合で混合使用される。
【0014】顕色剤は、例えば、4,4’−イソプロピ
リデンジフェノール(ビスフェノールA)、4,4’−
イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−t−
ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリデンジ
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノー
ル、4−t−ブチルフェノール、4−フェニルフェノー
ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、3,3’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−イソプロピルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、2,
4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4 −ジヒ
ドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、および
3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリスルホンなど
から選ばれた少なくとも1員からなるものである。
【0015】本発明において、感熱発色層に含まれる接
着剤はポリビニルアルコール(PVA)と水分散性樹脂
を混合して使用するのが望ましい。PVAは塗料の粘弾
性をコントロールし、均一な塗工面を得るために重要で
あり、感熱発色層の固形分に対し4〜10%配合し、塗
料粘度をB型粘度計(東京計器(株)品)60rpmで
測定した粘度が150〜300cpsとすることが必要
であり、重合度500〜2,000、鹸化度86〜9
9.5%のPVAが望ましい。PVAの重合度が500
未満のものでは粘度が低く、ナガレ状のムラが起きやす
く、配合量を増加させて塗料粘度を同じにしても塗工面
にタテスジ状のナガレムラが発生し均一な塗工面を得る
ことができない。また、PVAの重合度が2,000を
越すものでは、塗料の粘度が高く、バーマークが消えな
い問題がある。PVAの鹸化度が86%未満のものは、
耐水性が低く問題である。
【0016】水分散性樹脂は、感熱発色層の耐水性、塗
膜強度を高め、オーバーコート層の塗工時に感熱発色層
の塗膜が溶解しないために必要であり、例えば、酢酸ビ
ニルエマルジョン、アクリル酸エステル共重合エマルジ
ョン、メタクリル酸エステル共重合エマルジョン、ポリ
ウレタンエマルジョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、
ポリ塩化ビニリデンエマルジョン、SBRラテックス、
MBRラテックス等の乳化物で最低造膜温度が20℃以
下の造膜性の良好な水分散性樹脂を使用することができ
る。
【0017】しかし、前記発色性染料及び顕色剤の各分
散液と混合したときに混合液が発色したり、凝集した
り、あるいは高粘度になったりしないことが必要であ
り、また形成された感熱発色層皮膜が強靭であること、
減感作用がないことが必要である。感熱発色層中の接着
剤(PVA+水分散性樹脂)の配合量は感熱発色層の固
形分に対し10〜25%が望ましく、とりわけ13〜2
0%が良好である。10%未満では塗膜強度が低い欠点
があるし、25%を越すと感度が低下する問題がある。
また、感熱発色層の耐水性を向上させるためには、PV
Aを硬化させるための架橋剤を使用することができる。
例えば、グリオキザール、ジアルデヒド澱粉等のジアル
デヒド系化合物、ポリエチレンイミン等のポリアミン系
化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹脂、メラミン
樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル等のジグリシジ
ル系化合物、ジメチロールウレア化合物、アジリジン化
合物、ブロックイソシアネート化合物、並びに過硫酸ア
ンモニウムや塩化第二鉄、及び塩化マグネシウム、四ホ
ウ酸ソーダ、四ホウ酸カリウム等の無機化合物又はホウ
酸、ホウ酸トリエステル、ホウ素系ポリマーを感熱発色
層の固形分に対し1%〜10%の範囲で用いることがで
きる。
【0018】顔料は、感熱発色層の白色度向上、スティ
ック、カスの減少のため配合するものであり、白色度が
高く、平均粒径が5μm以下の微粒子顔料を使用するこ
とができる。例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、カオリン、クレー、タルク、焼成クレー、シリカ、
ケイソウ土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理
された炭酸カルシウムやシリカなどの無機顔料、並び
に、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共
重合樹脂、ポリスチレン樹脂等の有機顔料が使用でき
る。顔料の配合量は、発色濃度を低下させないため、感
熱発色層の固形分に対し40%以下が望ましい。
【0019】熱可融性物質としては、例えば、ステアリ
ン酸アミド、ステアリン酸エチレンビスアミド、オレイ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、
ベヘニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、
カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス
等のワックス類(または滑剤)、シュウ酸ジ−p−メチ
ルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジル
エステル、テレフタル酸ジメチルエステル、テレフタル
酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステ
ル、イソフタル酸ジブチルエステル、1−ヒドロキシナ
フトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−メチルフ
ェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−
フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)エタン、炭
酸ジフェニル、p−ベンジルビフェニル、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3
−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタ
ン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,4−ジ−t−ブチル−3−メチ
ルフェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェノール類、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベ
ンゾトリアゾール、および2−ヒドロキシ−4−ベンジ
ルオキシベンゾフェノン等の増感剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤等がある。
【0020】熱可融性物質は、一般に顕色剤1重量部に
対して4重量部以下の割合で感熱発色層に含まれている
ことが好ましい。更に、感熱発色層塗料のヌレを良くし
ハジキをなくすため、アセチレングリコール、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩等のヌレ性向上剤や顔料の分散剤、
消泡剤、蛍光染料等を添加することもできる。
【0021】本発明のオーバーコート層は、必要に応じ
て、前記感熱発色層上に水溶性及び/又は水分散性樹
脂、顔料及び滑剤を主成分として含有する塗料を乾燥後
の塗工量が1.0〜5.0g/m2となるように塗工し
て得ることができる。塗工量が1.0g/m2未満であ
れば塗膜が均一に形成されないため、ピンホールや塗工
欠陥が存在し、そこから油や可塑剤が浸入し、耐油性、
耐可塑剤性を低下させる原因となる。塗工量が5.0g
/m2を越すと感度が低下し、印字濃度が薄くなる欠点
がある。
【0022】本発明のオーバーコート層樹脂は、感熱発
色層に使用したPVA、水分散性樹脂のほか、澱粉、変
性澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、キトサ
ン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアマイド、ポリエステ
ル樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂、ス
チレン−無水マレイン酸共重合樹脂、メチルビニルエー
テル−無水マレイン酸共重合樹脂、イソプロピレン−無
水マレイン酸共重合樹脂等の水溶性樹脂を混合して使用
することができる。
【0023】オーバーコート層の樹脂は、オーバーコー
ト層の固形分に対し40〜80%の範囲が良好であり、
樹脂の配合比が80%を越すと記録時にスティックが発
生する問題がある。また、樹脂の配合比が40%未満で
は塗膜のバリヤー性が低く、耐油性、耐可塑剤性が低下
する。また、必要に応じて架橋剤を配合しオーバーコー
ト層の耐水性を向上させることができる。架橋剤は前記
感熱発色層に使用したものの中から適宜選択して使用す
ることができる。架橋剤の配合量はオーバーコート層の
固形分に対し30%以下が望ましい。
【0024】本発明のオーバーコート層に使用する顔料
は、前記感熱発色層に使用したものの中から適宜選択し
て使用することができるが、顔料の配合量はオーバーコ
ート層の固形分に対し20〜50%が望ましい。20%
未満ではスティックが悪化するし、50%を越えると塗
膜のバリヤー性が低下し、耐油性、耐可塑剤性が悪化す
る問題がある。
【0025】本発明のオーバーコート層に使用される滑
剤は、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポ
リエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワック
ス、エステルワックス等のワックス類、ラウリルリン酸
エステル、オレイルリン酸エステル、ステアリルリン酸
エステル等のアリキルリン酸エステルおよびそのアルカ
リ金属塩、ラウリルスルホン酸エステル、オレイルスル
ホン酸エステル、ステアリルスルホン酸エステル等のア
ルキルスルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、
モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセ
リル、モノオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリ
セリル、ジオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸
エステル、モノラウリル酸ジグリセリル、ジラウリル酸
ジグリセリル、モノラウリル酸テトラグリセリル、モノ
ラウリル酸ヘキサグリセリル、モノラウリル酸デカグリ
セリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等があり、そ
の中から減感作用、消色作用、地発色作用のないものを
選択する必要がある。オーバーコート層の固形分に対
し、30%以下の範囲で配合するのが望ましい。
【0026】またオーバーコート層を塗工後、感熱発色
層の表面をスーパーカレンダー、グロスカレンダー、マ
シンカレンダー等により平滑化処理を行うことにより、
記録濃度、感度、均一性を向上させることができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。各実施例中、「部」は「重量部」を示
す。 実施例1 市販の合成紙(ユポFPG−80、王子油化合成紙
(株)品)の片面上に次に示す感熱発色層塗料を乾燥後
の塗工量が5.5 g/m2となるようにメイヤーバー塗
工方式(バー#10、巻線径0.25mmφ)で塗工
し、その上にオーバーコート層塗料を乾燥後の塗工量が
3.0 g/m2となるように塗工した。感熱発色層、オ
ーバーコート層とも塗工速度は100m/分でバー#1
0(巻線径0.25mmφ)を使用した。さらに、スー
パーカレンダーで平滑化処理を行ない平滑度(J.TA
PPI No.6に準じて測定)5,000±200秒
の感熱記録体を得た。
【0028】 1.感熱発色層の塗料調成 A液(感熱発色性染料分散液) 3−(N,N−ジブチル)アミノ−6−メチル −7−アニリノフルオラン 20部 10%メチルセルロース水溶液 20部 水 10部 B液(顕色剤分散液) 4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホン 50部 10%メチルセルロース水溶液 50部 水 25部 A液、B液をそれぞれ別々にウルトラビスコミルで分
散、粉砕し、平均粒径が1.0±0.3μmとなるよう
に調整した。A液25部、B液83部、60%炭酸カル
シウムスラリー58部、10%PVA水溶液(NM−1
4、重合度1,400、鹸化度99.0%、日本合成化
学(株)品)45部、アクリルエマルジョン(SC−2
91、固形分49%、日本触媒(株)品)29部、ステ
アリン酸アミド(セロゾール A−877、固形分2
6.5%、中京油脂(株)品)15部、水45部を混合
し、感熱発色層塗料とした。
【0029】 2.オーバーコート層 60%カオリナイトクレー(平均粒径0.6μm)分散液 67部 カルボキシ変性PVA水溶液(固形分10%) (ゴーセナールT−330、日本合成化学(株)品) 250部 アクリルエマルジョン (SC−2250、固形分40%、日本触媒(株)品) 50部 グリオキザール (固形分40%、日本合成化学(株)品) 25部 40%ステアリン酸亜鉛分散液 (ハイミクロンF−930、平均粒径0.9μm、中京油脂(株)品)13部 水 262部 を混合し、オーバーコート層塗料とした。
【0030】実施例2 実施例1において、10%PVA水溶液の添加量を60
部、60%炭酸カルシウムスラリーを55部とする以外
は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0031】実施例3 実施例1で使用したA液30部、B液90部、60%炭
酸カルシウムスラリー55部、10%PVA水溶液(P
VA117、重合度1,700、鹸化度98.5%、
(株)クラレ品)50部、アクリルエマルジョン(SC
−291、固形分49%、日本触媒(株)品)24部、
ステアリン酸アミド(セロゾール A−877、固形分
26.5%、中京油脂(株)品)15部、水 79部を
混合し、感熱発色層塗料とした。
【0032】実施例4 実施例3において、10%PVA水溶液の添加量を60
部、60%炭酸カルシウムスラリーを52部とする以外
は実施例3と同様にして感熱記録体を得た。
【0033】実施例5 実施例1で使用したA液25部、B液83部、60%炭
酸カルシウムスラリー58部、10%PVA水溶液(G
L−05、重合度500、鹸化度89.0%、日本合成
化学(株)品)60部、アクリルエマルジョン(SC−
2000、固形分19%、日本触媒(株)品)63部、
ステアリン酸アミド(セロゾール A−877、固形分
26.5%、中京油脂(株)品)15部を混合し、感熱
発色層塗料とした。
【0034】実施例6 実施例5において、10%PVA水溶液の添加量を80
部、60%炭酸カルシウムスラリーを55部とする以外
は実施例5と同様にして感熱記録体を得た。
【0035】比較例1 実施例1において、10%PVA水溶液の添加量を20
部、60%炭酸カルシウムスラリーを62部とする以外
は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0036】比較例2 実施例5おいて、10%PVA水溶液の添加量を120
部、60%炭酸カルシウムスラリーを48部とする以外
は実施例5と同様にして感熱記録体を得た。
【0037】実施例1〜実施例6および比較例1、比較
例2で得られた感熱記録体を120℃のオーブン中で1
分間加熱後、透過光で塗工面を観察し、塗工ムラを評価
した。結果は表1に示す通りであり、実施例1〜実施例
6のものは塗工ムラがなく良好であったのに対し、比較
例1では塗料の粘度が低すぎる場合に生じるナガレ状の
タテスジがあり、比較例2ではバーマーク状の塗工ムラ
が発生し使用に耐えないものであった。
【0038】また、市販の感熱プロッター(モデル52
424、NSカルコンプ(株)品)で細線の記録を行っ
たところ、実施例1〜実施例6では細線の太さが均一で
線切れが無かったのに対し、比較例1、比較例2では線
の太さにムラがあり、線切れも発生した。
【0039】
【表1】
【0040】塗料粘度:B型粘度計(東京計器(株)
品)60rpmで測定。 塗工ムラ:感熱記録体を120℃のオーブン中で1分間
加熱後、透過光で塗工面を観察し評価する。 細線切れ:感熱プロッター(モデル52424、NSカルコ
カンプ(株)品)で細線の記録を行い、線切れを評価す
る。
【0041】
【発明の効果】本発明により製造した感熱記録体は、感
熱発色層の塗工ムラがなく、細線の記録性が良好なだけ
でなく、中間調の均一性の良好な記録を得ることができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】本発明のオーバーコート層に使用される滑
剤は、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポ
リエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワック
ス、エステルワックス等のワックス類、ラウリルリン酸
エステル、オレイルリン酸エステル、ステアリルリン酸
エステル等のアリキルリン酸エステルおよびそのアルカ
リ金属塩、ラウリルスルホン酸エステル、オレイルスル
ホン酸エステル、ステアリルスルホン酸エステル等のア
ルキルスルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、
モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセ
リル、モノオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリ
セリル、ジオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸
エステル、モノラウリル酸ジグリセリル、ジラウリル酸
ジグリセリル、モノラウリル酸テトラグリセリル、モノ
ラウリル酸ヘキサグリセリル、モノラウリル酸デカグリ
セリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等があり、そ
の中から減感作用、消色作用、地発色作用のないものを
選択する必要がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面上に、無色また
    は淡色の電子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ染
    料を発色させる電子受容性有機酸性物質及び接着剤を主
    成分として含有する感熱発色層を設け、必要に応じて該
    感熱発色層上に水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂と顔
    料、滑剤を含有するオーバーコート層を設けてなる感熱
    記録体において、該支持体が非吸収性であり、該感熱発
    色層の接着剤がポリビニルアルコールと水分散性樹脂か
    らなり、該接着剤含有量が感熱発色層の固形分に対し1
    0〜25%であり、かつ、該ポリビニルアルコール含有
    量が4〜10%であることを特徴とする感熱記録体。
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