JPH06328565A - 合成樹脂ライニング管の製造方法 - Google Patents
合成樹脂ライニング管の製造方法Info
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- JPH06328565A JPH06328565A JP5118460A JP11846093A JPH06328565A JP H06328565 A JPH06328565 A JP H06328565A JP 5118460 A JP5118460 A JP 5118460A JP 11846093 A JP11846093 A JP 11846093A JP H06328565 A JPH06328565 A JP H06328565A
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- Japan
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- synthetic resin
- vinyl chloride
- tube
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 昼夜等の外気温の変化に関係なく、安定して
合成樹脂管を加熱拡径でき、効率的に合成樹脂ライニン
グ管を製造すること。 【構成】 塩化ビニル管1を鋼管2に接着剤を介して挿
入し、定温雰囲気炉4に移送して60〜100℃の範囲
で均一温度に予熱する。続いてV字状熱風吹出しゾーン
51を備えた加熱炉5に移送して、180℃程度の熱風
を当てて、管中央部から管端部へと順次加熱して塩化ビ
ニル管1を拡径させて金属管2内面に密着させて接着す
る。
合成樹脂管を加熱拡径でき、効率的に合成樹脂ライニン
グ管を製造すること。 【構成】 塩化ビニル管1を鋼管2に接着剤を介して挿
入し、定温雰囲気炉4に移送して60〜100℃の範囲
で均一温度に予熱する。続いてV字状熱風吹出しゾーン
51を備えた加熱炉5に移送して、180℃程度の熱風
を当てて、管中央部から管端部へと順次加熱して塩化ビ
ニル管1を拡径させて金属管2内面に密着させて接着す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属管に挿入した合
成樹脂管を加熱して拡径させて金属管内面に接着するこ
とにより合成樹脂ライニング管を製造する方法に関す
る。
成樹脂管を加熱して拡径させて金属管内面に接着するこ
とにより合成樹脂ライニング管を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鋼管などの金属管の内面に、塩化ビニル
系樹脂などの合成樹脂の層を形成した合成樹脂ライニン
グ管を製造する方法の一つとして、金属管に加熱膨張性
合成樹脂管を接着剤を介して挿入し、これを加熱炉で加
熱して合成樹脂管を拡径させて金属管内面に接着させる
方法がある。
系樹脂などの合成樹脂の層を形成した合成樹脂ライニン
グ管を製造する方法の一つとして、金属管に加熱膨張性
合成樹脂管を接着剤を介して挿入し、これを加熱炉で加
熱して合成樹脂管を拡径させて金属管内面に接着させる
方法がある。
【0003】この方法においては、合成樹脂管をその全
長にわたって同時に加熱して、合成樹脂管を加熱拡径さ
せると、金属管の内面と合成樹脂管の外面との間の空気
が完全に排除されずに残り、その部分が金属管内面に密
着されず接着されないという問題が生じ易い。
長にわたって同時に加熱して、合成樹脂管を加熱拡径さ
せると、金属管の内面と合成樹脂管の外面との間の空気
が完全に排除されずに残り、その部分が金属管内面に密
着されず接着されないという問題が生じ易い。
【0004】そこで、金属管に挿入された合成樹脂管
を、管中央部から管端へと加熱して順次拡径させること
によって、金属管と合成樹脂管との間に空気が残らない
ようにする等、加熱方法の工夫がされている。特開平3
−118140号公報においては、塩化ビニル樹脂管を
挿入した鋼管を熱風によって外面加熱するにあたり、管
軸方向に熱風流量分布を変化せしめて管各部の昇温パタ
ーンを制御する方法が提案されている。
を、管中央部から管端へと加熱して順次拡径させること
によって、金属管と合成樹脂管との間に空気が残らない
ようにする等、加熱方法の工夫がされている。特開平3
−118140号公報においては、塩化ビニル樹脂管を
挿入した鋼管を熱風によって外面加熱するにあたり、管
軸方向に熱風流量分布を変化せしめて管各部の昇温パタ
ーンを制御する方法が提案されている。
【0005】この加熱方法によれば、塩化ビニル樹脂管
は鋼管中央より管端方向へ昇温が進行し、拡径して接着
するので鋼管と塩化ビニル樹脂管との間に気泡が発生し
ないとしている。なお、上記方法においては、塩化ビニ
ル樹脂管を145℃程度に昇温させて膨張させるに当
り、予め管中央部から管端方向に熱して塩化ビニル樹脂
管を予熱し得ることが示唆されている。
は鋼管中央より管端方向へ昇温が進行し、拡径して接着
するので鋼管と塩化ビニル樹脂管との間に気泡が発生し
ないとしている。なお、上記方法においては、塩化ビニ
ル樹脂管を145℃程度に昇温させて膨張させるに当
り、予め管中央部から管端方向に熱して塩化ビニル樹脂
管を予熱し得ることが示唆されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、管軸方
向に熱風流量分布を変化せしめ、管各部の昇温パターン
を制御するには、加熱炉内に多くの温度計を設置した
り、細分化した吹き出し口の開口度をゲートバルブで変
える必要があり、加熱炉が複雑な機構となっている。ま
た、予熱にあたっても、管中央から管端方向に熱するも
のであるから、熱風吹き出し口をいわゆるV型に設置す
ることになり、それだけ複雑、大型の予熱炉を必要とし
ていた。さらに、季節の違い、昼夜の別等により、鋼管
及び合成樹脂管の温度に大きく差が出てしまい、その後
の本加熱の際の温度条件が異なり、その設定が難しい。
そして、余熱された合成樹脂管の温度が低い場合には、
膨張成形ができる場合までの温度差が大きいため、順次
加熱膨張が難しくなり、均一なライニング成形ができな
くなる恐れがあった。
向に熱風流量分布を変化せしめ、管各部の昇温パターン
を制御するには、加熱炉内に多くの温度計を設置した
り、細分化した吹き出し口の開口度をゲートバルブで変
える必要があり、加熱炉が複雑な機構となっている。ま
た、予熱にあたっても、管中央から管端方向に熱するも
のであるから、熱風吹き出し口をいわゆるV型に設置す
ることになり、それだけ複雑、大型の予熱炉を必要とし
ていた。さらに、季節の違い、昼夜の別等により、鋼管
及び合成樹脂管の温度に大きく差が出てしまい、その後
の本加熱の際の温度条件が異なり、その設定が難しい。
そして、余熱された合成樹脂管の温度が低い場合には、
膨張成形ができる場合までの温度差が大きいため、順次
加熱膨張が難しくなり、均一なライニング成形ができな
くなる恐れがあった。
【0007】この発明は、上記の点に鑑み、特に合成樹
脂管の予熱が簡便に行え、合成樹脂管を膨張させるため
の加熱の際、金属管と合成樹脂管との間に空気が残存す
ることのない合成樹脂ライニング管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
脂管の予熱が簡便に行え、合成樹脂管を膨張させるため
の加熱の際、金属管と合成樹脂管との間に空気が残存す
ることのない合成樹脂ライニング管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の合成樹脂ライ
ニング管の製造方法は、加熱膨張性合成樹脂管を金属管
に挿入し、これを定温雰囲気炉内に入れて合成樹脂管を
一定温度に予熱した後、この合成樹脂管が挿入された金
属管を加熱炉に入れて管中央部から管端部または管端か
ら他の管端へと順次加熱して合成樹脂管を拡径させて金
属管内面に密着させて接着することを特徴とするもので
あり、このことにより上記目的が達成される。
ニング管の製造方法は、加熱膨張性合成樹脂管を金属管
に挿入し、これを定温雰囲気炉内に入れて合成樹脂管を
一定温度に予熱した後、この合成樹脂管が挿入された金
属管を加熱炉に入れて管中央部から管端部または管端か
ら他の管端へと順次加熱して合成樹脂管を拡径させて金
属管内面に密着させて接着することを特徴とするもので
あり、このことにより上記目的が達成される。
【0009】この発明の合成樹脂ライニング管の製造方
法を、図1を参照してさらに詳細に説明する。図1にお
いて、1は合成樹脂管、2は金属管、3は移送用ベルト
コンベア、4は定温雰囲気炉、5は加熱炉である。定温
雰囲気炉4は、炉内温度がほぼ均一温度にされ、合成樹
脂管1及び金属管2を予熱するための炉である。加熱炉
5は、熱風を加熱源としており、定温雰囲気炉4に連接
されいる。そして、合成樹脂管1及び金属管2の入口側
から出口側方向に向かってV字状に広がる熱風吹き出し
ゾーン51が炉内上部に設置されている。熱風吹き出し
ゾーン51においては、ほぼ等間隔に熱風吹出口が設け
られ、下方に熱風を吹き出すようにされている。なお、
熱風温度は合成樹脂管1が加熱により膨張して拡径する
温度、例えば180℃程度とされる。
法を、図1を参照してさらに詳細に説明する。図1にお
いて、1は合成樹脂管、2は金属管、3は移送用ベルト
コンベア、4は定温雰囲気炉、5は加熱炉である。定温
雰囲気炉4は、炉内温度がほぼ均一温度にされ、合成樹
脂管1及び金属管2を予熱するための炉である。加熱炉
5は、熱風を加熱源としており、定温雰囲気炉4に連接
されいる。そして、合成樹脂管1及び金属管2の入口側
から出口側方向に向かってV字状に広がる熱風吹き出し
ゾーン51が炉内上部に設置されている。熱風吹き出し
ゾーン51においては、ほぼ等間隔に熱風吹出口が設け
られ、下方に熱風を吹き出すようにされている。なお、
熱風温度は合成樹脂管1が加熱により膨張して拡径する
温度、例えば180℃程度とされる。
【0010】合成樹脂管1は加熱膨張性であって、加熱
により拡径するものであり、金属管2よりやや長いもの
とされる。この合成樹脂管1の外面に接着剤を塗布し、
金属管2に挿入する。なお、金属管2の内面にも接着剤
を塗布しておくのが一般的である。
により拡径するものであり、金属管2よりやや長いもの
とされる。この合成樹脂管1の外面に接着剤を塗布し、
金属管2に挿入する。なお、金属管2の内面にも接着剤
を塗布しておくのが一般的である。
【0011】上記金属管2としては、鋼管、水道用メッ
キ鋼管、銅管、アルミニウム管などが用いられる。ま
た、上記合成樹脂管1に用いられる合成樹脂としては、
塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ポリブテン、
ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、ナイロンなどが
あげられる。さらに、上記接着剤としては、通常、溶剤
系接着剤が用いられるが、ホットメルト系接着剤、反応
系接着剤を用いてもよい。
キ鋼管、銅管、アルミニウム管などが用いられる。ま
た、上記合成樹脂管1に用いられる合成樹脂としては、
塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ポリブテン、
ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、ナイロンなどが
あげられる。さらに、上記接着剤としては、通常、溶剤
系接着剤が用いられるが、ホットメルト系接着剤、反応
系接着剤を用いてもよい。
【0012】次に、合成樹脂管1を挿入した金属管2
を、コンベア3に載置し、その管軸方向と直角方向に一
定速度で連続的に移送して、定温雰囲気炉4に送り込
む。 定温雰囲気炉4内は、合成樹脂のガラス転移点の
近傍温度、例えば合成樹脂が塩化ビニル樹脂の場合、8
5℃程度に調温されており、合成樹脂管1及び金属管2
はその中を移行する間に加熱されて85℃に近い均一温
度に予熱される。
を、コンベア3に載置し、その管軸方向と直角方向に一
定速度で連続的に移送して、定温雰囲気炉4に送り込
む。 定温雰囲気炉4内は、合成樹脂のガラス転移点の
近傍温度、例えば合成樹脂が塩化ビニル樹脂の場合、8
5℃程度に調温されており、合成樹脂管1及び金属管2
はその中を移行する間に加熱されて85℃に近い均一温
度に予熱される。
【0013】合成樹脂管1及び金属管2は、その温度が
一定温度になるに足る時間、定温雰囲気炉4内に滞留さ
せるものであるが、その時間は、外気温度、炉内温度、
合成樹脂管の肉厚、外径等により相違するが、その時間
は5〜30分程度とされるのが普通である。
一定温度になるに足る時間、定温雰囲気炉4内に滞留さ
せるものであるが、その時間は、外気温度、炉内温度、
合成樹脂管の肉厚、外径等により相違するが、その時間
は5〜30分程度とされるのが普通である。
【0014】定温雰囲気炉4内の温度は、使用される合
成樹脂管が、少なくとも常温以上、膨張して拡径する温
度以下の一定温度になるような温度である。特に、合成
樹脂のガラス転移点近傍の温度、例えばガラス転移点±
20℃であることが好ましい。例えば、塩化ビニル樹脂
管では60〜100℃、塩素化塩化ビニル樹脂管では9
0〜130℃、ポリブテンでは80〜120℃、ポリエ
チレンでは80〜120℃の範囲の一定温度とするのが
好ましい。
成樹脂管が、少なくとも常温以上、膨張して拡径する温
度以下の一定温度になるような温度である。特に、合成
樹脂のガラス転移点近傍の温度、例えばガラス転移点±
20℃であることが好ましい。例えば、塩化ビニル樹脂
管では60〜100℃、塩素化塩化ビニル樹脂管では9
0〜130℃、ポリブテンでは80〜120℃、ポリエ
チレンでは80〜120℃の範囲の一定温度とするのが
好ましい。
【0015】続いて、こうして均一温度にされた合成樹
脂管1及び金属管2を加熱炉5内に移送する。合成樹脂
管1及び金属管2は、加熱炉5内を通過するにつれ、V
字状熱風吹き出しゾーン51の熱風吹出口から吹き出さ
れる180℃程度の熱風により加熱される。このとき、
合成樹脂管1は、管中央部から両管端方向に加熱され、
順次熱膨張温度に達して拡径してその外面が金属管2の
内面に密着して接着され、合成樹脂ライニング管6を得
る。
脂管1及び金属管2を加熱炉5内に移送する。合成樹脂
管1及び金属管2は、加熱炉5内を通過するにつれ、V
字状熱風吹き出しゾーン51の熱風吹出口から吹き出さ
れる180℃程度の熱風により加熱される。このとき、
合成樹脂管1は、管中央部から両管端方向に加熱され、
順次熱膨張温度に達して拡径してその外面が金属管2の
内面に密着して接着され、合成樹脂ライニング管6を得
る。
【0016】
【作用】加熱膨張性合成樹脂管は、定温雰囲気炉内で一
定温度に加熱されて均一温度とされる。次いで、加熱炉
における一定の加熱条件のもと、合成樹脂管はその中央
部から両端へ(または管の一端から他端へ)と順次加熱
される。その結果、合成樹脂管は、順次拡径してその外
面がその中央部から両端へ(または一端から他端へ)と
金属管の内面に接していき、その間の空気は完全に排除
されて接着され、合成樹脂ライニング管が得られる。
定温度に加熱されて均一温度とされる。次いで、加熱炉
における一定の加熱条件のもと、合成樹脂管はその中央
部から両端へ(または管の一端から他端へ)と順次加熱
される。その結果、合成樹脂管は、順次拡径してその外
面がその中央部から両端へ(または一端から他端へ)と
金属管の内面に接していき、その間の空気は完全に排除
されて接着され、合成樹脂ライニング管が得られる。
【0017】
(実施例1)10℃、20℃、30℃の鋼管(外径2
7.2mm、肉厚2.6mm、長さ5500mm)各5
00本の内面に、ゴム系接着剤を30μmの厚さに塗布
して3時間風乾した。10℃、20℃、30℃の硬質塩
化ビニル管(外径21.3mm、肉厚1mm、長さ57
00mm)各500本の外面にも同じゴム系接着剤を5
μmの厚さに塗布して3時間風乾した。そして、同温度
同士、鋼管に硬質塩化ビニル管を挿入した。
7.2mm、肉厚2.6mm、長さ5500mm)各5
00本の内面に、ゴム系接着剤を30μmの厚さに塗布
して3時間風乾した。10℃、20℃、30℃の硬質塩
化ビニル管(外径21.3mm、肉厚1mm、長さ57
00mm)各500本の外面にも同じゴム系接着剤を5
μmの厚さに塗布して3時間風乾した。そして、同温度
同士、鋼管に硬質塩化ビニル管を挿入した。
【0018】硬質塩化ビニル管を挿入した鋼管を各温度
500本ずつ、85℃に設定された定温雰囲気炉中に1
0分滞留させて予熱した。予熱後の鋼管及び硬質塩化ビ
ニル管の温度はいずれも80〜85℃のほぼ均一温度に
調温できた。
500本ずつ、85℃に設定された定温雰囲気炉中に1
0分滞留させて予熱した。予熱後の鋼管及び硬質塩化ビ
ニル管の温度はいずれも80〜85℃のほぼ均一温度に
調温できた。
【0019】この予熱された鋼管と硬質塩化ビニル管
を、連続してV型の熱風吹き出しゾーン(角度30°、
熱風温度180℃)を有する加熱炉(図1参照)に送り
込み、炉内を30分間かけて移行させて、塩化ビニル樹
脂ライニング管を得た。得られた塩化ビニル樹脂ライニ
ング管は、いずれも硬質塩化ビニル管の外面が全面にわ
たって鋼管の内面に密着して接着されており、空気溜ま
りや管端部での剥離等の不良がないものであった。
を、連続してV型の熱風吹き出しゾーン(角度30°、
熱風温度180℃)を有する加熱炉(図1参照)に送り
込み、炉内を30分間かけて移行させて、塩化ビニル樹
脂ライニング管を得た。得られた塩化ビニル樹脂ライニ
ング管は、いずれも硬質塩化ビニル管の外面が全面にわ
たって鋼管の内面に密着して接着されており、空気溜ま
りや管端部での剥離等の不良がないものであった。
【0020】(比較例)定温雰囲気炉において予熱しな
いことと、加熱炉における加熱時間を、10℃の合成樹
脂管の場合に52分、20℃の合成樹脂管の場合は50
分、30℃の合成樹脂管の場合は48分としたこと以外
は、実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂ライニング管
を得た。得られた塩化ビニル樹脂ライニング管は、いず
れの温度のものも5%程度の不良(硬質塩化ビニル管と
鋼管との間の空気溜まり不良または管端部の塩化ビニル
樹脂層の剥離不良)があった。
いことと、加熱炉における加熱時間を、10℃の合成樹
脂管の場合に52分、20℃の合成樹脂管の場合は50
分、30℃の合成樹脂管の場合は48分としたこと以外
は、実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂ライニング管
を得た。得られた塩化ビニル樹脂ライニング管は、いず
れの温度のものも5%程度の不良(硬質塩化ビニル管と
鋼管との間の空気溜まり不良または管端部の塩化ビニル
樹脂層の剥離不良)があった。
【0021】(実施例2)鋼管として、外径114.3
mm、肉厚4.5mm、長さ5500mmのものを用
い、硬質塩化ビニル管として、外径113.0mm、肉
厚2.0mm、長さ5500mmのものを用いたこと、
及び定温雰囲気炉内での滞留時間を20分としたこと以
外は、実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂ライニング
管を得た。得られた塩化ビニル樹脂ライニング管は、い
ずれも硬質塩化ビニル管の外面が全面にわたって鋼管の
内面に密着して接着されており、空気溜まりや管端部で
の剥離等の不良がないものであった。
mm、肉厚4.5mm、長さ5500mmのものを用
い、硬質塩化ビニル管として、外径113.0mm、肉
厚2.0mm、長さ5500mmのものを用いたこと、
及び定温雰囲気炉内での滞留時間を20分としたこと以
外は、実施例1と同様にして塩化ビニル樹脂ライニング
管を得た。得られた塩化ビニル樹脂ライニング管は、い
ずれも硬質塩化ビニル管の外面が全面にわたって鋼管の
内面に密着して接着されており、空気溜まりや管端部で
の剥離等の不良がないものであった。
【0022】以上の実施例と比較例との対比で明らかな
とおり、この発明方法によれば、製造速度の向上を図る
ことができるとともに、不良品の発生を無くすことがで
きた。
とおり、この発明方法によれば、製造速度の向上を図る
ことができるとともに、不良品の発生を無くすことがで
きた。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり、この発明の合成樹脂ライ
ニング管の製造方法においては、定温雰囲気炉で合成樹
脂等を予熱するものであるから、この予熱炉をコンパク
トなものとすることができる。
ニング管の製造方法においては、定温雰囲気炉で合成樹
脂等を予熱するものであるから、この予熱炉をコンパク
トなものとすることができる。
【0024】また、加熱炉に導かれる加熱膨張性合成樹
脂管は、予め低温雰囲気炉において一定温度に予熱され
て均一温度にされているので、季節や昼夜の外気温度の
違い等があっても、加熱炉における加熱条件を変えるこ
となく同一条件で行うことができ、全体としてライニン
グ工程を短縮でき、合成樹脂管と金属管との間の空気溜
まり不良または管端部の合成樹脂層の剥離不良等のない
良品を効率良く製造することができる。
脂管は、予め低温雰囲気炉において一定温度に予熱され
て均一温度にされているので、季節や昼夜の外気温度の
違い等があっても、加熱炉における加熱条件を変えるこ
となく同一条件で行うことができ、全体としてライニン
グ工程を短縮でき、合成樹脂管と金属管との間の空気溜
まり不良または管端部の合成樹脂層の剥離不良等のない
良品を効率良く製造することができる。
【図1】この発明方法の合成樹脂ライニング管の製造方
法の説明図である。
法の説明図である。
1 合成樹脂管 2 金属管 3 ベルトコンベアー 4 定温雰囲気炉 5 加熱炉 6 合成樹脂ライニング管
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱膨張性合成樹脂管を金属管に挿入
し、これを定温雰囲気炉内に入れて合成樹脂管を一定温
度に予熱した後、この合成樹脂管が挿入された金属管を
加熱炉に入れて管中央部から管端部または管端から他の
管端へと順次加熱して合成樹脂管を拡径させて金属管内
面に密着させて接着することを特徴とする合成樹脂ライ
ニング管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5118460A JPH06328565A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 合成樹脂ライニング管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5118460A JPH06328565A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 合成樹脂ライニング管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328565A true JPH06328565A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14737207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5118460A Pending JPH06328565A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 合成樹脂ライニング管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06328565A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100500285B1 (ko) * | 2002-09-03 | 2005-07-11 | 유명선 | 이중관 제조장치 |
JP2006110154A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Olympus Corp | 内視鏡用可撓管の製造装置 |
JP2006122125A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Olympus Corp | 内視鏡用可撓管の製造装置 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP5118460A patent/JPH06328565A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100500285B1 (ko) * | 2002-09-03 | 2005-07-11 | 유명선 | 이중관 제조장치 |
JP2006110154A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Olympus Corp | 内視鏡用可撓管の製造装置 |
JP2006122125A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Olympus Corp | 内視鏡用可撓管の製造装置 |
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