JP2000052425A - 合成樹脂ライニング管の製造方法 - Google Patents

合成樹脂ライニング管の製造方法

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JP2000052425A
JP2000052425A JP22717498A JP22717498A JP2000052425A JP 2000052425 A JP2000052425 A JP 2000052425A JP 22717498 A JP22717498 A JP 22717498A JP 22717498 A JP22717498 A JP 22717498A JP 2000052425 A JP2000052425 A JP 2000052425A
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JP
Japan
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synthetic resin
pipe
tube
temperature
preheating
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JP22717498A
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Inventor
Jungo Kakimoto
順吾 垣本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】合成樹脂管の予熱後の温度を一定に調整させ、
本加熱において適切に膨張させ、金属管と合成樹脂管と
の間に空気が残存することのない合成樹脂ライニング管
の製造方法を提供する。 【解決手段】加熱拡径性合成樹脂管1の予熱前又は予熱
後の温度を計測して、加熱膨張性合成樹脂管1の予熱後
の温度が所定の温度になるように予熱の温度を調整す
る。その後、この合成樹脂管が挿入された金属管を加熱
炉5に入れて管中央部から管端部または管端から他の管
端へと順次加熱して合成樹脂管を拡径させて金属管内面
に密着させて接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属管に挿入し
た合成樹脂管を加熱して拡径させて金属管内面に接着す
ることにより合成樹脂ライニング管を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋼管などの金属管の内面に、塩化ビニル
系樹脂などの合成樹脂の層を形成した合成樹脂ライニン
グ管を製造する方法の一つとして、金属管に加熱拡径性
合成樹脂管を接着剤を介して挿入し、これを加熱炉で加
熱して合成樹脂管を拡径させて金属管内面に接着させる
方法がある。
【0003】この方法においては、合成樹脂管をその全
長にわたって同時に加熱して、合成樹脂管を加熱拡径さ
せると、金属管の内面と合成樹脂管の外面との間の空気
が完全に排除されずに残り、その部分が金属管内面に密
着されず接着されないという問題が生じ易い。そこで、
金属管に挿入された合成樹脂管を、管中央部から管端へ
と加熱して順次拡径させることによって、金属管と合成
樹脂管との間に空気が残らないようにするV形の加熱炉
等、加熱方法の工夫がされている。特開平3−1200
29号公報においては、合成樹脂管を挿入した鋼管を本
加熱させて膨張させるに前に、予熱熱風によって外面加
熱する方法が提案されている。この方法では、温度計を
予熱装置や本加熱装置の近傍に設置して、鋼管外面の温
度を計測して、その温度により熱風温度をフィードバッ
ク制御している。
【0004】また、季節の違い、昼夜の気温の違いによ
り、鋼管及び合成樹脂管の温度に大きく差が出てしま
い、本加熱の際の温度条件が異なり、量産に入る前に、
テスト生産して生産条件を確認する必要がある。そのた
め、本加熱炉において、同一の加熱条件で製造できよう
に、特開平6−328565号の方法では、本加熱させ
て膨張させるに前に、雰囲気温度を定温にした予熱炉に
よって加熱する方法が提案されている。この方法では、
定温にされた予熱温度として、60〜100℃とされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−32856
5号の方法では、夏季や日中の気温が高温であっても予
熱するため、常に60℃以上の高温とする必要がある。
60℃以上とすると、加熱拡径性の塩化ビニル樹脂管が
膨張し始めるため、本加熱において適切に膨張できず、
金属管と合成樹脂管との間に空気が残ってしまう。ま
た、特開平3−120029号の方法では、鋼管外面の
温度を計測して熱風温度を制御しているため、加熱拡径
性合成樹脂管の予熱後の温度を一定に調整することが困
難である。
【0006】この発明は、上記の点に鑑み、特に合成樹
脂管の予熱が簡便に行え、合成樹脂管を膨張させるため
の加熱の際、金属管と合成樹脂管との間に空気が残存す
ることのない合成樹脂ライニング管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の合成樹脂
ライニング管の製造方法は、加熱拡径性合成樹脂管を金
属管に挿入し、加熱拡径性合成樹脂管を予熱した後、こ
の合成樹脂管が挿入された金属管を加熱炉に入れて管中
央部から管端部または管端から他の管端へと順次加熱し
て合成樹脂管を拡径させて金属管内面に密着させて接着
する合成樹脂ライニング管の製造方法であって、加熱拡
径性合成樹脂管の予熱前又は予熱後の温度を計測して、
加熱拡径性合成樹脂管の予熱後の温度が所定の温度にな
るように予熱の温度を調整することを特徴とする。請求
項2記載の合成樹脂ライニング管の製造方法は、所定の
温度が30〜50°Cであり、加熱拡径性合成樹脂管が
塩化ビニル樹脂であることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の合成樹脂ライニング管の製造方法は、
加熱拡径性合成樹脂管の予熱前又は予熱後の温度を計測
して、加熱拡径性合成樹脂管の予熱後の温度が所定の予
熱温度になるように予熱の温度を調整する。その後、口
径毎に同一の加熱条件で本加熱する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の合成樹脂ライニン
グ管の製造方法の一例を示す説明図であり、図1を参照
してさらに詳細に説明する。図1において、1は合成樹
脂管、2は金属管、3は移送用ベルトコンベア、4は予
熱炉、5は本加熱炉である。
【0010】合成樹脂管1は加熱拡径性であって、加熱
により拡径するものであり、金属管2よりやや長いもの
とされる。加熱拡径性管を製造する方法としては、押出
金型からと吐出させた管状の溶融樹脂をその吐出直後に
膨径用金型により一旦膨径し、樹脂押出速度に対し引取
速度を高速にして、この膨径管状樹脂を引張により縮径
し、この縮径管状樹脂を冷却水槽に導入して急冷し、冷
却固化する方法が知られている。加熱拡径性管の膨張回
復機構は、樹脂の分子鎖が強制的に伸ばされた状態で凍
結され、この凍結が再可熱により解除されることにあ
る。
【0011】合成樹脂管1の外面に接着剤を塗布し、金
属管2に挿入する。なお、金属管2の内面にも接着剤を
塗布しておくのが一般的である。上記金属管2として
は、鋼管、水道用メッキ鋼管、銅管、アルミニウム管な
どが用いられる。また、上記合成樹脂管1に用いられる
合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル
樹脂、ポリブテン、ポリエチレンなどのオレフィン系樹
脂、ナイロンなどがあげられる。さらに、上記接着剤と
しては、通常、溶剤系接着剤が用いられるが、ホットメ
ルト系接着剤、反応系接着剤を用いてもよい。
【0012】次に、合成樹脂管1を挿入した金属管2
を、コンベア3に載置し、その管軸方向と直角方向に一
定速度で連続的に移送して、予熱炉4に送り込む。予熱
方法としては、熱風41やバーナー等が挙げられ、熱風
の場合は、管軸方向に吹き付ける方法が合成樹脂管1の
予熱後の温度を一定に調整できるので好ましい。予熱炉
4に送り込む前に、合成樹脂管1の温度を照射温度計で
計測し、予熱炉4の熱風の温度を制御する。照射温度計
とは、赤外線を照射し、物体が放つ放射率によって温度
を計測するものである。
【0013】加熱拡径性合成樹脂管の予熱後の所定の温
度を45℃とした場合、加熱拡径性合成樹脂管の予熱前
の位置Aの温度が40℃のときは、予熱炉4の熱風の温
度を50℃に調整して、加熱拡径性合成樹脂管の予熱後
の温度は45℃となる。また、加熱拡径性合成樹脂管の
予熱後の位置Bの温度が50℃のときは、予熱炉4の熱
風の温度を40℃に調整して、加熱拡径性合成樹脂管の
予熱後の温度は45℃となる。このように、加熱拡径性
合成樹脂管の予熱前又は予熱後の温度を計測して、予熱
炉4の熱風の温度を調整する。加熱拡径性合成樹脂管の
予熱前の温度と予熱炉4の熱風の温度と加熱拡径性合成
樹脂管の予熱後の温度とのこの3つの温度の関係を予め
確認しておけば能率がよい。
【0014】加熱拡径性合成樹脂管の予熱後の所定の温
度を、雰囲気温度よりも10℃以上、合成樹脂管1が軟
化し始める温度以下に予熱される。例えば合成樹脂が塩
化ビニル樹脂の場合、30℃以上50℃以下であり、好
ましくは35℃以上45℃以下である。30℃以下、特
に、35℃以下であると、夏季時の日中の場合の雰囲気
温度以下となり、合成樹脂管1の予熱後の温度を一定に
調整するという目的が達成できない。50℃以上である
と、合成樹脂管1が膨張し始めるため、管中央部から管
端、又は、管端から他の管端、へと順次加熱する加熱炉
による本加熱が適切に膨張できず、金属管と合成樹脂管
との間に空気が残ってしまう。45℃以上であっても、
合成樹脂管1が膨張し始めることがある。
【0015】合成樹脂管1及び金属管2は、その温度が
一定温度になるに足る時間、予熱炉4内に滞留させるも
のであるが、その時間は、外気温度、炉内温度、合成樹
脂管の肉厚、外径等により相違するが、その時間は5〜
30分程度とされるのが普通である。
【0016】続いて、こうして均一温度にされた合成樹
脂管1及び金属管2を本加熱炉5内に移送する。本加熱
炉5による本加熱は、昼夜の外気温度の変動があって
も、同一の加熱条件で生産することができる。本加熱炉
5は、熱風を加熱源としており、予熱炉4に連接されい
る。そして、合成樹脂管1及び金属管2の入口側から出
口側方向に向かってV字状に広がる熱風吹出口が炉内上
部に設置されている。熱風吹出口においては、ほぼ等間
隔に熱風吹出口が設けられ、下方に熱風を吹き出すよう
にされている。
【0017】合成樹脂管1及び金属管2は、本加熱炉5
内を通過するにつれ、管中央部から管端へ、V字状熱風
吹出口から吹き出される180℃程度の熱風により加熱
される。このとき、合成樹脂管1は、管中央部から両管
端方向に加熱され、順次熱膨張温度に達して拡径してそ
の外面が金属管2の内面に密着して接着され、合成樹脂
ライニング管6を得られた。
【0018】
【発明の効果】以上のとおり、加熱拡径性合成樹脂管の
予熱前又は予熱後の温度を計測して、加熱拡径性合成樹
脂管の温度が所定の温度になるように予熱の温度を調整
するため、加熱拡径性合成樹脂管の予熱後の温度を容易
に一定に調整できる。そのため、季節や昼夜の外気温度
の違い等があっても、本加熱において口径毎に同一の加
熱条件で生産することができる。また、生産条件を確認
するためのロスが発生することがなく、全体としてライ
ニング工程を短縮できる。更に、加熱拡径性合成樹脂管
の予熱後の温度を30〜50°Cであるため、本加熱に
おいて適切に膨張でき、金属管と合成樹脂管との間に空
気が残存することのない合成樹脂ライニング管の製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法の合成樹脂ライニング管の製造方
法の説明図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂管 2 金属管 3 ベルトコンベアー 4 予熱炉 5 本加熱炉 6 合成樹脂ライニング管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱拡径性合成樹脂管を金属管に挿入
    し、加熱拡径性合成樹脂管を予熱した後、この合成樹脂
    管が挿入された金属管を加熱炉に入れて管中央部から管
    端部または管端から他の管端へと順次加熱して合成樹脂
    管を拡径させて金属管内面に密着させて接着する合成樹
    脂ライニング管の製造方法であって、加熱拡径性合成樹
    脂管の予熱前又は予熱後の温度を計測して、加熱拡径性
    合成樹脂管の予熱後の温度が所定の温度になるように予
    熱の温度を調整することを特徴とする合成樹脂ライニン
    グ管の製造方法。
  2. 【請求項2】 所定の温度が30〜50°Cであり、加
    熱拡径性合成樹脂管が塩化ビニル樹脂であることを特徴
    とする請求項1の合成樹脂ライニング管の製造方法。
JP22717498A 1998-08-11 1998-08-11 合成樹脂ライニング管の製造方法 Pending JP2000052425A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7007918B2 (en) 2003-08-28 2006-03-07 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve opening-closing timing control device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7007918B2 (en) 2003-08-28 2006-03-07 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve opening-closing timing control device

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