JP2000177009A - 合成樹脂ライニング管の製造方法 - Google Patents

合成樹脂ライニング管の製造方法

Info

Publication number
JP2000177009A
JP2000177009A JP35796798A JP35796798A JP2000177009A JP 2000177009 A JP2000177009 A JP 2000177009A JP 35796798 A JP35796798 A JP 35796798A JP 35796798 A JP35796798 A JP 35796798A JP 2000177009 A JP2000177009 A JP 2000177009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
hot air
pipe
tube
heating device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35796798A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Enomoto
聖一 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP35796798A priority Critical patent/JP2000177009A/ja
Publication of JP2000177009A publication Critical patent/JP2000177009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の安定した合成樹脂ライニング管を高い
生産性をもって製造し得る合成樹脂ライニング管の製造
方法を提供する。 【解決手段】 加熱膨張性合成樹脂管Bを接着剤を介し
て金属管Aの内面に挿入した状態で、加熱装置内2を搬
送中に管軸方向に順次に加熱膨張性合成樹脂管Bを径方
向に膨張せしめて金属管A内面を被覆することによる合
成樹脂ライニング管の製造方法であって、前記加熱装置
2を、上向きの熱風流21:23及び下向きの熱風流2
2、24を発生させることにより、搬送中の金属管Aを
加熱する様にして、吹き出し口20における熱風の風速
を2〜10m/秒、熱風の温度を150℃以上とする合
成樹脂ライニング管の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水、給湯、排水
等に好適に用い得る、金属管の内面を合成樹脂等で被覆
した合成樹脂ライニング管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属管の内周面に耐食性の優
れた合成樹脂がライニングされた複合管が使用されてお
り、この様な複合管の製造方法として、例えば、金属管
内周面に接着剤を介して金属管内径よりも小さい外径の
加熱膨張性の合成樹脂管を挿入し、これを加熱装置で加
熱して合成樹脂管の径を膨張させて金属管内面に接着一
体化する方法が知られている。
【0003】例えば、特開平3−120029号公報に
は、金属管と合成樹脂管の間に空気溜まりを発生させな
い様に、全体がV字形の加熱装置を用いて、管の長手方
向の中央部から順次管端に向かって加熱することにより
合成樹脂管を膨張させて金属管内面に接着一体化する方
法が開示されている。この公報に開示された加熱装置に
は、熱風吹き出し口と吸引口とが形成されており、内面
に加熱膨張性合成樹脂管が挿入された状態の金属管がそ
の間を搬送されつつ熱風によって順次加熱される様にな
されている。しかし、熱風吹き出し口と吸引口との間隔
は、管の口径が大口径になる程広くなり遠ざかるので、
理想的な熱風の流れが生じ難くなり、目的とする所望温
度に正確に到達し難くなる結果、例えば加熱が管の長手
方向の中央部から順次管端に向かって行われないことに
起因する空気溜まりが生じるという問題があった。懸か
る問題解決のために、従来は、金属管の搬送速度を低下
させたり、熱風温度を低くして加熱を確実なものとして
温度調整を行ったりしていたが、これらの方法には生産
性が低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来の合成樹脂ライニング管の製造方法の問題点を解
消し、品質の安定した合成樹脂ライニング管を高い生産
性をもって製造し得る合成樹脂ライニング管の製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、加熱膨張性合成樹脂管を接着剤を介して
金属管の内面に挿入した状態で、加熱装置内を搬送中に
管軸方向に順次に加熱膨張性合成樹脂管を径方向に膨張
せしめて金属管内面を被覆することによる合成樹脂ライ
ニング管の製造方法であって、前記加熱装置を、上向き
及び下向きの熱風流を発生させることにより、搬送中の
金属管を加熱する様にして、吹き出し口における熱風の
風速を2〜10m/秒、熱風の温度を150℃以上とす
ることを特徴とする合成樹脂ライニング管の製造方法を
提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1において、合成樹脂管Bは加
熱膨張性であって、径方向に膨張しつつ軸方向には稍収
縮するので、通常、金属管Aより少し長いものが用いら
れる。この合成樹脂管Bを、金属管Aの内面に挿入す
る。このとき予め合成樹脂管外面には接着剤を塗布する
か、もしくは、金属管内面に接着剤を塗布するか、又は
これらの両方に接着剤を塗布しておくか、或いはホット
メルト系の接着剤で合成樹脂管外面を被覆しておく等、
合成樹脂管Bが加熱膨張した場合に、金属管Aの内面に
水密に密着して合成樹脂管Bによる被覆層が形成される
様にする。
【0007】金属管Aとしては、一般的には鋼管が用い
られるが、水道用亜鉛めっき鋼管、銅管、アルミニウム
管なども同様に使用可能である。合成樹脂管Bとして
は、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ポリブテ
ン、ポリエチレンなどのオレフイン系樹脂、ナイロンな
どが挙げられる。接着剤としては、溶剤系、SBS共重
合体等のホットメルト系、反応系などの接着剤が用いら
れる。必要により、プライマーを塗布してから接着剤を
塗布してもよい。上記合成樹脂管Bの加熱膨張特性は、
例えば、合成樹脂管の押出し成形時に、金型から吐出直
後の高温時の外形を金属管の内径よりも大きくしておい
て、冷却固化時の外形を金属管の内径よりも小さくする
ことにより、再加熱時に概ね元の外径にまで復元し得る
特性を付与するのである。
【0008】図1、2において、熱風ダクト3と熱風フ
ード4とを主要な構成要素とする熱風発生器発5が4組
連結されて、V字形の加熱装置2が構成されている。上
下に相対向して設けられた熱風フード4には、各々、熱
風吹き出し口と吸引口が備えられ、例えば、熱風吹き出
し口20と吸引口25には下向きの熱風流22が通風
し、他に、下向きの熱風流24、上向きの熱風流21、
23が生じる様になされている。
【0009】本実施の形態では熱風発生器発5が4組存
在するが、2組であっても、3組であっても、6組であ
っても構わない。内面に加熱膨張性合成樹脂管Bが挿入
された状態の金属管Aが、上記上下に設けられた熱風フ
ード4の間を、例えば、搬送コンベア1でその上に載置
された状態で搬送されつつ熱風によって加熱される様に
なされている。加熱装置2全体がV字形でその内部が4
ブロックに分割されているので、加熱は、金属管Aが図
1の白矢印の方向へ搬送されるに従い、金属管Aの長手
方向中央部からその端部へ順次に加熱される様になされ
ている。
【0010】本発明においては、熱風の風速は吹き出し
口で2〜10m/秒であることを必要とする。風速が小
さ過ぎると金属管への熱伝達が悪くなり、必要な所定温
度に到達することが困難になり、また、風速が大き過ぎ
ると以下の不都合がある。即ち、熱風のばらつきによ
り、上記順次の加熱が逆転する場合が生じたり、金属管
上部と下部との温度差が生じやすく、例えば上から吹き
出しているときに下部の加熱が遅くなってしまい、これ
らにより、均一加熱が阻害されて、金属管と樹脂管の間
の空気溜まりが生じやすくなる。
【0011】特に風速が大きいとき、生産性を上げるた
めに送り速度を速くしたい場合、熱風温度を高くする必
要があり、上記不具合が顕著に現れてしまう。そのた
め、温度と送り速度を低く抑えなくてはならなくなり、
逆に生産性が低下してしまう。
【0012】吹き出し口における熱風の温度は、加熱膨
張性合成樹脂管が径方向に膨張する温度である150℃
以上あることを必要とする。又、その上限は特に限定さ
れないが、高すぎると合成樹脂管を構成する樹脂が分解
するばかりでなく、エネルギー的なロスが大きくなるの
で、例えば口径200mm程度の場合はそれに伴い通常
は肉厚も大となる関係上、300℃程度とされる。
【0013】(実施例)外径114.3mm、肉厚4.
5mm、長さ4000mmの炭素鋼鋼管Aに、外面にS
BS系接着剤を塗布した外径102.2mm、肉厚2.
0mmの塩化ビニル樹脂管Bを挿入し、V字型の熱風加
熱装置2に、搬送コンベア1を用いて送給した。
【0014】熱風加熱装置2は、上流側より下向き、上
向き、下向き、上向きの順に4つの熱風発生域に区分け
されており、各ゾーンでの熱風の風速を6〜8m/秒に
なるように調整した。各ゾーンの流れ方向長さは各70
cmであり、また、各ゾーンの熱風吹き出し口における
温度設定は、上流側よりそれぞれ170℃、170℃、
160℃、160℃とし、熱風吹き出し口における送り
速度を400mm/分とした。
【0015】加熱により、塩化ビニル樹脂管Bが加熱膨
張した場合に、炭素鋼鋼管Aの内面に水密に密着してB
による被覆層が形成され、目的とする品質の安定した合
成樹脂ライニング管が生産性良く得られた。即ち、加熱
が順次行われないことに起因する空気溜まりは生じなか
った。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述の通りの構成とされてお
り、吹き出し口における熱風の風速を2〜10m/秒、
熱風の温度を150℃以上と限定していることにより、
品質の安定した合成樹脂ライニング管を、生産性良く提
供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂ライニング管の製造方法を説
明するための、本発明に適用して好適な製造装置の模式
的平面図である。
【図2】図1のE−E断面矢視図である。
【符号の説明】
A 金属管 B 合成樹脂管 1 搬送コンベアー 2 加熱装置 20熱風の吹き出し口 21上向き熱風流 23上向き熱風流 22下向き熱風流 24下向き熱風流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱膨張性合成樹脂管を接着剤を介して
    金属管の内面に挿入した状態で、加熱装置内を搬送中に
    管軸方向に順次に加熱膨張性合成樹脂管を径方向に膨張
    せしめて金属管内面を被覆することによる合成樹脂ライ
    ニング管の製造方法であって、前記加熱装置を、上向き
    及び下向きの熱風流を発生させることにより、搬送中の
    金属管を加熱する様にして、吹き出し口における熱風の
    風速を2〜10m/秒、熱風の温度を150℃以上とす
    ることを特徴とする合成樹脂ライニング管の製造方法。
JP35796798A 1998-12-16 1998-12-16 合成樹脂ライニング管の製造方法 Pending JP2000177009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35796798A JP2000177009A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 合成樹脂ライニング管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35796798A JP2000177009A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 合成樹脂ライニング管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000177009A true JP2000177009A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18456874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35796798A Pending JP2000177009A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 合成樹脂ライニング管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000177009A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022871A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 日本発條株式会社 スタビライザ製造装置およびその方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022871A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 日本発條株式会社 スタビライザ製造装置およびその方法
US10259285B2 (en) 2014-07-23 2019-04-16 Nhk Spring Co., Ltd. Stabilizer manufacturing apparatus and stabilizer manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101261020B1 (ko) 금속 파이프 또는 제한된 단면의 다른 긴 부품의 코팅 장치 및 방법
US6976834B2 (en) Pelletizing die with even heat distribution and with polymer channel to orifice transition zone, process for orifice thermal stabilization and process for forming a pelletizing die with brazing and thin hard face layer
JP2000177009A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JP2000254971A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JPS60210428A (ja) 複合管の製造方法
JP4581774B2 (ja) 内面被覆鋼管の製造装置
JPH06328565A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JPH06285980A (ja) 内面ライニング金属管の製造方法
JP2000254972A (ja) 加熱装置
JPH04125133A (ja) 合成樹脂被覆管の外面被覆方法
JPS5874317A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JPS5852485B2 (ja) 熱可塑性プラスチツク製の被覆を連続的に製造する方法
JP2000052424A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JPH0790584B2 (ja) ポリオレフィン被覆金属管の製造方法
WO2022009295A1 (ja) 三層被覆金属管の製造方法
JP2000246798A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JP2000052422A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JP2000052423A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JP4300988B2 (ja) 表面外観に優れたポリオレフィン樹脂被覆鋼管の製造方法
JP3913492B2 (ja) 合成樹脂被覆金属管の製造方法
JPS58160133A (ja) プラスチツク被覆鋼管の製造方法
JPH07205286A (ja) 複合管の製造方法
JPH04201235A (ja) ライニング管の製造方法
JPH11291346A (ja) 合成樹脂ライニング管の製造方法
JPS60162624A (ja) 加熱収縮性樹脂積層管の製造方法