JPH04125133A - 合成樹脂被覆管の外面被覆方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、外面又は内外面双方に合成樹脂被覆を施した
合成樹脂被覆金属管を製造する際の外面被覆方法に関す
る。

［従来の技術］ 合成樹脂の被覆方法としては、特開平１−１４５１２０
号公報に開示されている方法がある。この方法は、内面
被覆と外面被覆の２工程よりなり、外面被覆は第４図の
ようにして施される。内面被覆金属管４０を継手４１に
よって順次連結し、連結した管を走行させる。そして、
走行中に、連結された内面被覆金属管４０を予熱し、続
いてダイス４２内に導入し、溶融状態のポリオレフィン
樹脂４３を連続的に被覆する。なお、内面被覆金属管４
０は、前工程において、金属管の内面に熱膨張型合成樹
脂管（熱膨張性が付与された合成樹脂管）を挿入し、こ
れを加熱し膨張させて接着させることによって製造され
る。又、４４４５はダイス４２に連結された押出機、４
６は被覆管全体を冷却する水冷装置である。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記従来の外面被覆方法を採用した場合、合成
樹脂被覆金属管の製造能率が低いと言う問題がある。

従来の方法においては、金属管の加熱や溶融樹脂の被覆
は、金属管を連結して、長手方向に走行させながら行う
ので、被覆管の製造能率は管の送り速度によって決まる
ことになる。従って、この送り速度を上げれば、被覆管
の製造能率を高められることになるが、次のような理由
から、その送り速度は一定速度以上に速めることはでき
ない６まず、例えば塩化ビニール被覆においては、金属
管を加熱して所定温度まで昇温させる場合、そのための
時間を必要とする。金属管の加熱に際しては、高周波誘
導加熱装置等が使用され、加熱は速やかに行われるが、
それでも上記加熱時間を確保するための金属管の送り速
度は、樹脂の被覆厚によっても異なるが、通常の条件に
おいては８〜１０ｍ／分以下程度にするのが晋通である
。

又、溶融樹脂を被覆する場合、金属管の送り速度を上げ
ると、被膜の途切れが生じたりして被膜の状態か不良に
なる。そして、この際の金属管の送り速度も、上記加熱
時と同程度以下にする必要がある。

本発明は、上記の問題を解消すべくなされたものであり
、合成樹脂被覆金属管の製造能率を向上させることがで
きる外面被覆方法を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段及び作用］上記の目的を達
成するために、本発明においては、金属管の外面に接着
剤を塗布し、この接着剤が塗布された金属管を熱収縮型
合成樹脂管（熱収縮性が付与された合成樹脂管）内に挿
入し、これを熱風炉に導入する。そして、熱風炉内を搬
送させながら加熱して熱収縮型合成樹脂管を収縮させ、
この熱収縮型合成樹脂管を金属管の外面に接着させる。

これによって外面被覆を形成させる。

上記熱収縮型合成樹脂管としては、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等よりなる熱可塑性樹脂の管を
用いる。

本発明における外面被覆は、金属管を連結せず、１本づ
つ行う、金属管を連結せずに被覆するのは、その被覆法
として熱収縮型合成樹脂管を加熱し収縮させて接着させ
る方法を採用するためであり、又、その加熱用装置とし
て熱風炉を使用するためである。熱収縮型合成樹脂管に
よる外面被覆は、熱収縮型合成樹脂管に金属管を挿入し
く金属管に熱収縮型合成樹脂管を被せ）これを加熱する
簡単な操作をするだけで施すことができ、簡単で且つ能
率がよい。又、金属管を挿入した合成樹脂管を熱風炉内
で加熱する場合、加熱される上記金属管等は連結されて
いないので、その搬送は直線的に行う必要はなく、熱風
炉内においてはその向きや配置を適宜の状態にして搬送
することができる。このため、熱風炉内では金属管等を
多数滞留させて搬送することができ、その加熱処理能力
が非常に大きい。

［実施例コ 第１図は本発明に係る一実施例を示し、外面被覆だけを
施す方法の説明図である。この方法を図に従って説明す
る。鋼管１を接着剤塗布装置３に送ってその外面に接着
剤４を塗布し、塗布した接着剤を乾燥させた後、接着剤
を塗布した鋼管５を金属管挿入装置６に送る。金属管挿
入装置６には、別途熱収縮型塩化ビニール管２を送り、
この塩化ビニール管２内に上記鋼管５を挿入する（熱収
縮型塩化ビニール管２を鋼管５に被せる）０次いで、塩
化ビニール管２を被せた鋼管７を熱風循環式の熱風炉８
に送り、熱風炉８内を搬送させながら、塩化ビニール管
２の外面温度が約１３０℃程度になるように加熱する。

この加熱によって、塩化ビニール管２は軟化して収縮し
鋼管１の外面に密着すると共に、先に塗布した接着剤４
によって接着し、外面被覆となる。９は外面被覆鋼管で
ある。

熱風炉８における金属管等の加熱は次のように行う、第
３図は本発明における熱風炉内の金属管等の搬送状態を
模式的に示した図である６図中、３０ａ、３０ｂ、３０
ｃは熱風炉内に配置された熱風噴出ノズル、７は熱収縮
型塩化ビニール管を被せた鋼管、３１は熱風炉内を走行
させて上記鋼管７を搬送するコンベアを示す。上記鋼管
７を加熱する場合、鋼管７はコンベア３１に載って熱風
炉内を移動するが、その際、鋼管７はその向きをコンベ
ア３１の幅方向にして配列される。このため、熱風炉内
には多数の鋼管７が横向きに配列され、加熱処理が施さ
れる。

次に、上記熱風炉加熱における加熱処理能力がどの程度
になるかについて説明する。

熱風炉による加熱条件の一例を挙げれば次のごとくであ
る。

熱風炉の長さ　　　２１５ｍ （コンベア進行方向の長さ） 加熱する鋼管の長さ、５．５ｍ コンベアの走行速度：　１．８ｍ／分 上記の条件において、コンベア上の鋼管の配列ピッチを
１００　＋ｎにした場合、炉内（長さ１５ｍ）には１５
０本の鋼管が送り込まれる。この際の鋼管の送り速度は
、鋼管を連結して走行させた直線的な速度（従来法にお
ける送り速度）に換算すると、約１０倍以上分になる。

このように、熱風炉による加熱を行えば、鋼管の送り速
度は、従来法の送り速度（８〜１０ｍ／分）に対し約１
０倍以上になる。

第２図は本発明に係る他の実施例を示し、内外面被覆を
行う方法の説明図である。この方法を図に従って説明す
る。鋼管１を樹脂管挿入装置１４に送り、別途、外面に
熱溶融型接着剤１２を塗布した熱膨張型塩化ビニール管
１３を樹脂管挿入装置１４に送る。１０は内面被覆材料
の熱膨張型塩化ビニール管、１１は塗布装置である。こ
こで、鋼管１内に上記塩化ビニール管１３を挿入する。

この塩化ビニール管が挿入された鋼管］５を熱風循環式
の第一の熱風炉１６に送り、熱風炉１６内を搬送させな
がら、上記鋼管１５の外面が１５０〜１７０“Ｃ程度に
なるように加熱する。この加熱によって、上記塩化ビニ
ール管１３は、軟化して膨張し鋼管１の内面に密着する
と共に、更に、先に塗布した接着剤４が溶融して接着す
る。これによって内面被覆が形成される。第一の熱風炉
１６から排出した内面被覆管１７は両端に塩化ビニル管
１３の端部が突出しているので、これを切断装置１８で
切断する。

次いで、両端を切断した内面被覆管１９の外面に接着剤
４を塗布し、この内面被覆管２０を金属管挿入装置６に
送る。３は塗布装！である。そして、金属管挿入装置６
には、別途熱収縮型塩化ビニール管２を送り、上記塩化
ビニール管２内に内面被覆管２０を挿入する（塩化ビニ
ール管２を内面被覆管２０に被せる〉、この塩化ビニー
ル管を被せた内面被覆管２１を熱風循環式の第二の熱風
炉２２に送り、熱風炉２２内を搬送させながら、熱収縮
型塩化ビニール管２の外面が約１３０℃になるように加
熱する。この加熱によって、上記塩化ビニール管２は、
軟化して収縮し鋼管１の内面に密着すると共に、更に、
先に塗布した接着剤４によって接着し、外面被覆を形成
する。２４は内外面被覆管である。

し発明の効果］ 本発明による外面被覆は、金属管の外面に配置した熱収
縮型合成樹脂管を加熱して収縮させることによって施さ
れ、その被覆処理は熱収縮型合成樹脂管に金属管を挿入
しこれを加熱するだけの簡単な操作をするだけでよく、
更に、上記合成樹脂管の加熱は熱風炉内で行うのてその
加熱処理能力が非常に大きい。従って、本発明を採用す
れば、合成樹脂被覆金属管の製造能率が飛躍的に向上す
る。

【図面の簡単な説明】

第１区は本発明に係る一実施例を示し外面被覆だけを施
す方法の説明図、第２図は本発明に係る他の実施例を示
し内外面被覆を行う方法の説明図、第３図は本発明にお
ける熱風炉内の金属管等の搬送状態を模式的に示した図
、第４図は従来の外面被覆方法の説明図である。 １・・鋼管、２・・熱収縮型合成樹脂管、３．１１・塗
布装置、４．１２　・接着剤、６・・金属管挿入装置、
８・・熱風炉、９・外面被覆管、１０・・・熱膨張型合
成樹脂管、１４・・・樹脂管挿入装置、１６・第一の熱
風炉、２２・・第二の熱風炉、２３・・内外面被覆管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属管の外面に接着剤を塗布し、該接着剤が塗布された
   金属管を熱収縮型合成樹脂管内に挿入し、該金属管が挿
   入された合成樹脂管を熱風炉に導入し、該熱風炉内を搬
   送させながら加熱して前記熱収縮型合成樹脂管を収縮さ
   せ、該熱収縮型合成樹脂管を前記金属管の外面に接着さ
   せて外面被覆を形成することよりなる合成樹脂被覆管の
   外面被覆方法。