JP2000246798A - 合成樹脂ライニング管の製造方法 - Google Patents

合成樹脂ライニング管の製造方法

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JP2000246798A
JP2000246798A JP5582599A JP5582599A JP2000246798A JP 2000246798 A JP2000246798 A JP 2000246798A JP 5582599 A JP5582599 A JP 5582599A JP 5582599 A JP5582599 A JP 5582599A JP 2000246798 A JP2000246798 A JP 2000246798A
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JP
Japan
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synthetic resin
tube
metal tube
metal
pipe
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JP5582599A
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English (en)
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Katsuhiro Nakazato
克大 中里
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属管の両端部とその内方の合成樹脂管との間
の空気を有効に排除して、金属管の両端部まで、合成樹
脂管が密着された合成樹脂ライニング管を製造する方法
を提供する。 【解決手段】加熱膨張性の合成樹脂管1をその両端部1
1が突出するように金属管2に挿入し、これを加熱炉内
に入れてそれらの管の中央部から両端部又は一方の端部
から他の端部へと順次加熱して合成樹脂管1を拡径させ
て金属管2内に密着させる合成樹脂ライニング管の製造
方法であって、加熱炉内において、合成樹脂管1の金属
管2から突出した両端部周囲の熱気nを吸引排出する工
程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属管の端部ま
で、合成樹脂管が密着された合成樹脂ライニング管の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管等の金属管の内面に、塩化ビニル系
樹脂等の合成樹脂層を形成した合成樹脂ライニング管を
製造する方法の一つとして、金属管に加熱膨張性の合成
樹脂管をその両端部が突出するようにして接着剤を介し
て挿入し、これを加熱炉で加熱して合成樹脂管を拡径さ
せて金属管内面に接着させる方法がある。
【0003】この方法においては、合成樹脂管をその全
長にわたって同時に加熱して、合成樹脂管を加熱膨張さ
せると、金属管の内面と合成樹脂管の外面との間の空気
が完全に排除されずに残り、その部分が金属管内面に密
着されず接着されないという問題を生じ易い。
【0004】そこで、金属管に挿入された合成樹脂管
を、管中央部から管端へと順次拡径させることによっ
て、金属管と合成樹脂管との間に空気が残らないように
する等、加熱方法の工夫がされている。又、特開平3─
118140号公報には、塩化ビニル樹脂管を挿入した
鋼管を熱風によって外面加熱するにあたり、管軸方向に
熱風流量分布を変化せしめて管各部の昇温パターンを制
御する方法が提案されている。
【0005】しかしながら、上記のように、管軸方向に
熱風流量分布を変化せしめ、管各部の昇温パターンを正
確に制御するのはきわめて難しく、季節の違い、昼夜の
別等により、鋼管及び合成樹脂管の管各部の温度に大き
な差が出てしまい、どうしても合成樹脂管の金属管から
の突出した両端部が、金属管の両端部内の合成樹脂管の
部分よりも先に拡径を開始して空気抜けを阻害すること
になり、金属管の両端部とその内方の合成樹脂管との間
に空気溜まりが発生する。
【0006】通常空気溜まりは金属管及び合成樹脂管の
寸法や加熱条件等によるが、金属管の両端部から10〜
30mmのところに発生し易く、その部分が金属管内面
に密着されず接着されないという問題点がある。
【0007】これは、金属管の両管端内の合成樹脂管の
部分は、熱風により、主として金属管を介するように加
熱されて膨張するが、合成樹脂管の金属管からの突出し
た両端部の部分は、漏れ出る熱風により直接加熱されて
膨張するので、金属管の両管端内の合成樹脂管の部分よ
りも先に開始して空気の退路を塞いでしまうためと考え
られる。
【0008】一方、合成樹脂管の金属管からの突出した
両端部を低温雰囲気となるようにすると、上記のような
空気溜まりの発生は防ぐことができるが、金属管の両端
部の内方の合成樹脂管の拡径不足や接着剤の接着不足を
生じ、金属管の両端部とその内方の合成樹脂管との間の
接着不良を発生するという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、金属管の両端部とその内方の
合成樹脂管との間の空気を有効に排除して、金属管の両
端部まで、合成樹脂管が密着された合成樹脂ライニング
管を製造する方法を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱膨張性の
合成樹脂管をその両端部が突出するように金属管に挿入
し、これを加熱炉内に入れてそれらの管の中央部から両
端部又は一方の端部から他の端部へと順次加熱して合成
樹脂管を拡径させて金属管内に密着させる合成樹脂ライ
ニング管の製造方法であって、加熱炉内において、合成
樹脂管の金属管から突出した両端部周囲の熱気を吸引排
出する工程を有する合成樹脂ライニング管の製造方法で
ある。
【0011】本発明において、加熱炉内において、合成
樹脂管の金属管から突出した両端部周囲の熱気を吸引排
出するには、加熱炉内の、合成樹脂管の金属管からの突
出した両端部が通過する部分に炉外に設置された吸引装
置につながる吸引ゾーンを配設することにより行う。
【0012】吸引ゾーンの配設位置は、加熱炉内の入口
付近の、合成樹脂管の金属管からの突出した両端部が通
過する部分の上下に、その進行方向に沿って設けられる
のが好ましいが、加熱炉内の全長にわたって設けられて
いてもよい。吸引ゾーンによる吸引強さは、金属管及び
合成樹脂管の寸法、加熱条件、製造速度等により異なる
が、合成樹脂管の金属管からの突出した両端部付近の熱
風等熱気を有効に排出するよう適宜決定される。
【0013】
【作用】本発明の合成樹脂ライニング管の製造方法は、
加熱炉内において、合成樹脂管の金属管からの突出した
両端部を吸引して、該両端部の径方向への膨張を抑制す
る工程を有することにより、加熱炉内において、吸引に
より、金属管の端部外方に漏れ出る熱気を、合成樹脂管
の金属管から突出した両端部に当たる前に極力排出する
ことができるので、合成樹脂管の金属管から突出した両
端部の径方向への膨張が遅延される。しかる後に、加熱
炉内を出口付近に向かって移動するうちに、金属管の両
端部の内方の合成樹脂管の部分が金属管を介して加熱さ
れて径方向に膨張されるので、金属管の両端部とその内
方の合成樹脂管との間の熱気が有効に排除され、金属管
の端部まで合成樹脂管が密着された合成樹脂ライニング
管を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の合成樹脂ライニン
グ管の製造方法の工程全体を説明する平面図であり、図
2はその加熱炉内の工程を説明する平面図であり、図3
は図2のA−A線に沿う断面図である。
【0015】図1において、1は合成樹脂管、2は金属
管、3は移送用ベルトコンベア、4は定温雰囲気炉、5
は加熱炉である。定温雰囲気炉4は、炉内温度がほぼ均
一温度にされ、合成樹脂管1及び金属管2を余熱するた
めの炉である。
【0016】加熱炉5は、熱風を加熱源としており、定
温雰囲気炉4に連接されている。そして、合成樹脂管1
及び金属管2の入口側から出口側方向に向かってV字状
に広がる熱風吹き出しゾーン51が炉内の金属管が通過
する部分の上方及び下方に設置されている。熱風吹き出
しゾーン51においては、ほぼ等間隔に熱風吹き出し口
が設けられ、下方及び上方に熱風を吹き出すようにされ
ている。尚、熱風温度は合成樹脂管1が加熱により膨張
して拡径する温度、例えば180℃程度とされている。
【0017】図2及び図3に示すように、加熱炉5内の
入口付近には、両側に吸引装置につながる吸引ゾーン6
が設けられており、合成樹脂管1の金属管2からの突出
した両端部11,11付近に漏れ出る熱風を有効に除去
して、合成樹脂管1の金属管2からの突出した両端部1
1,11が径方向に膨張するのを抑制させることができ
るようになっている。吸引ゾーン6は、合成樹脂管1の
金属管2からの突出した両端部11,11が通過する部
分の上方及び下方に、その進行方向に沿って設けられて
いる。
【0018】合成樹脂管1は加熱膨張性のものであっ
て、加熱により拡径することができるものであり、金属
管2よりやや長いものとされる。この合成樹脂管1の外
面に接着剤を塗布し、金属管2内にその両端部11が突
出するように挿入する。尚、金属管2の内面にも接着剤
を塗布しておくのが一般的である。
【0019】金属管2としては、鋼管、水道用メッキ鋼
管、銅管、アルミニウム管等が用いられる。合成樹脂管
1に用いられる合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、塩
素化塩化ビニル樹脂、ポリブテン、ポリエチレン等のオ
レフィン系樹脂、ナイロン等が挙げられる。接着剤とし
ては、通常、溶剤系接着剤が用いられるが、ホットメル
ト系接着剤、反応系接着剤を用いてもよい。
【0020】尚、加熱炉は、図4に示すように、合成樹
脂管1及び金属管2の入口側から出口側方向に向かっ
て、一方の端部から他の端部へと順次加熱できるよう
に、合成樹脂管1及び金属管2の管軸方向とは斜めをな
すように熱風吹き出しゾーン51′が加熱炉内の金属管
2が通過する部分に設置されているものであってもよ
い。
【0021】合成樹脂ライニング管の製造方法の一例の
工程を同じ図1〜図3を参照して説明する。まず、合成
樹脂管1をその両端部11が突出するように挿入した金
属管2を、コンベア3に載置し、その管軸方向と直角方
向に一定速度で連続的に移送して、定温雰囲気炉4に送
り込む。定温雰囲気炉4内は、合成樹脂のガラス転移点
の近傍温度、例えば合成樹脂が塩化ビニル樹脂の場合、
85℃程度に調温されており、合成樹脂管1及び金属管
2はその中を移行する間に加熱されて85℃に近い温度
に余熱される。
【0022】定温雰囲気炉4内の温度は、使用される合
成樹脂管1が、少なくとも常温以上、膨張して拡径する
温度未満の一定温度になるような温度である。特に、合
成樹脂のガラス転移点±20℃であることが好ましい。
例えば、塩化ビニル樹脂管では90〜130℃、ポリブ
テンでは80〜120℃、ポリエチレンでは80〜12
0℃の範囲の一定温度とするのが好ましい。
【0023】続いて、こうして均一温度にされた合成樹
脂管1及び金属管2を加熱炉5内に移送する。合成樹脂
管1及び金属管2は、加熱炉5内を通過するにつれ、V
字状熱風吹出ゾーン51の熱風吹出口から吹き出される
180℃程度の熱風により加熱される。このとき合成樹
脂管1は、管中央部から両管端方向に加熱され、順次熱
膨張温度に達して拡径する。
【0024】又、加熱炉5内の入口付近において、図2
に示すように、合成樹脂管1の金属管2からの突出した
両端部11,11付近を吸引ゾーン6により吸引するこ
とにより、金属管の端部外方に漏れ出る熱気nを、合成
樹脂管1の金属管1から突出した両端部11,11にあ
たる前に極力排出する。これにより、合成樹脂管1の金
属管2から突出した両端部11,11の径方向への膨張
が遅延される。
【0025】しかる後に、加熱炉5内を出口付近に向か
って移動するうちに、金属管2の両端部の内方の合成樹
脂管1の部分が径方向に膨張されるので、金属管2の両
端部とその内方の合成樹脂管1との間の空気が有効に排
除され、金属管2の端部まで合成樹脂管1が密着された
合成樹脂ライニング管7を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の合成樹脂ライニング管の製造方
法は、上記のとうおりとされていることにより、金属管
の端部まで合成樹脂管が密着された合成樹脂ライニング
管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂ライニング管の製造方法の一
例の全体を工程を説明する平面図である。
【図2】図1に示す合成樹脂ライニング管の製造方法に
おける加熱炉内の工程を説明する平面図である。
【図3】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明に使用される加熱炉の別の例を説明する
平面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂管 2 金属管 3 ベルトコンベアー 4 定温雰囲気炉 5 加熱炉 6 吸引ゾーン 7 合成樹脂ライニング管 11 端部 51 熱風吹き出しゾーン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱膨張性の合成樹脂管をその両端部が
    突出するように金属管に挿入し、これを加熱炉内に入れ
    てそれらの管の中央部から両端部又は一方の端部から他
    の端部へと順次加熱して合成樹脂管を拡径させて金属管
    内に密着させる合成樹脂ライニング管の製造方法であっ
    て、加熱炉内において、合成樹脂管の金属管から突出し
    た両端部周囲の熱気を吸引排出する工程を有することを
    特徴とする合成樹脂ライニング管の製造方法。
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