JPH06328219A - ダイカストマシンの給湯装置 - Google Patents

ダイカストマシンの給湯装置

Info

Publication number
JPH06328219A
JPH06328219A JP14303093A JP14303093A JPH06328219A JP H06328219 A JPH06328219 A JP H06328219A JP 14303093 A JP14303093 A JP 14303093A JP 14303093 A JP14303093 A JP 14303093A JP H06328219 A JPH06328219 A JP H06328219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
hot water
water supply
metal surface
injection sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14303093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Anami
正治 阿南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP14303093A priority Critical patent/JPH06328219A/ja
Publication of JPH06328219A publication Critical patent/JPH06328219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯装置の種類に係わらず溶湯を精度良く射
出スリーブに供給できる給湯装置を得る。 【構成】 溶湯20の保持炉8と、ダイカストマシン2
の射出スリーブ27とを連通させる連通管12に、連通
管12内の溶湯面の高さを検出する溶湯面高さ検出装置
14を設ける。連通管12の立上がり部22の上方に溶
湯面高さ検出装置14を設けて、連通管12内の溶湯面
の高さを検出するのである。それにより、溶湯を射出ス
リーブに供給するための準備を正確に行うことができ、
溶湯20の供給精度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカストマシンに溶
湯を供給する給湯装置であって、溶湯の供給精度の高い
給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンの給湯装置として、本
出願人は、特開平5−8012号公報に記載の装置を開
発した。この公報記載の装置は、溶湯を保持する保持炉
を加圧室と給湯室とに仕切り、給湯室に溶湯面の高さを
検出するレベルセンサを設けたものである。加圧室と給
湯室とは、下部において連通しており、給湯室は連通管
を介してダイカストマシンの射出スリーブと連通してい
る。加圧室内が加圧装置から圧送された気体によって加
圧されることにより、溶湯が加圧室内から給湯室に送り
込まれるとともに連通管を経てダイカストマシンの射出
スリーブに移送される。この際、給湯室と射出スリーブ
とは共に大気に開放されているため、給湯室内の溶湯面
の高さと連通管を経て射出スリーブに移送される溶湯の
溶湯面の高さとは同じになる。したがって、給湯室内の
溶湯面の高さを検出することにより、連通管内および射
出スリーブ内の溶湯面の高さを知ることができる。その
結果、連通管および射出スリーブ内への溶湯の供給状態
の把握が精度良く行われる。
【0003】連通管における溶湯面の高さを把握するこ
とにより、溶湯の射出スリーブへの供給準備段階におい
て、連通管内の溶湯面を高い位置に維持し続けることが
でき、連通管内の詰まりの発生を回避し得る。溶湯面の
高さが低かったり、あるいは、射出スリーブへの溶湯の
供給毎に溶湯面の高さが変わると、連通管内面の大気と
の接触部分が多くなり、その頻度も高くなる。連通管内
を溶湯が上下する際、溶湯の一部は壁面に残留するた
め、その残留した溶湯が大気により酸化され、酸化皮膜
が形成される。この酸化皮膜の形成が重なると連通管を
閉塞することとなる。そのため、溶湯面を高い位置に維
持し、酸化物による詰まりを回避するのである。また、
射出スリーブ内の溶湯面の高さを把握することにより、
射出スリーブ内に溶湯が適正に供給されたか否かを把握
することができ、射出スリーブ内への溶湯の供給精度が
高くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の装置においては、加圧時に溶湯が射出スリーブに移送
されると同時に給湯室内の溶湯が押し上げられる。その
ため、給湯室の溶湯面を押し上げるだけのエネルギが余
分に消費される。また、上記装置の如く、給湯室内の溶
湯面の高さを検出することにより連通管内あるいは射出
スリーブ内の溶湯面の高さを知る機構は、電磁ポンプあ
るいは吸引等によって射出スリーブ内に溶湯が移送され
る装置には適用できない。給湯室内の溶湯面高さと、連
通管あるいは射出スリーブ内の溶湯面の高さとが同じに
はならないからである。そこで、本発明は、溶湯移送装
置のいかんを問わず溶湯を精度良く射出スリーブに供給
し得、溶湯移送装置が加圧装置である場合に無駄なエネ
ルギの消費の少ない給湯装置を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、溶湯を保持する保持炉と、ダイカストマ
シンのキャビティと連通する射出スリーブと、立上がり
部を有して射出スリーブと保持炉とを連通させる連通管
と、その連通管を経て保持炉から射出スリーブへ溶湯を
移送する溶湯移送装置と、射出スリーブ内の溶湯を前記
キャビティへ射出する射出プランジャとを有するダイカ
ストマシンの給湯装置において、連通管内の溶湯面の高
さを検出する溶湯面高さ検出装置を設けたことを要旨と
する。
【0006】なお、溶湯面高さ検出装置には、溶湯面と
センサとが接触することによりその高さを検出する接触
式検出装置、あるいは溶湯面とセンサとが接触せずに溶
湯面高さを検出する非接触式検出装置等を用いることが
できる。また、溶湯面高さ検出装置は、連通管に直接設
けられてもよく、溶湯面検出用窓等装置の一部のみが連
通管に設けられ、他の部分が連通管から離れた位置に設
けられてもよく、あるいは、連通管の外部から溶湯面の
高さを検出する場合には、装置全体が連通管から離れた
位置に設けられてもよい。
【0007】
【作用】上記装置においては、保持炉と射出スリーブと
を連通させる連通管内の溶湯面の高さが検出される。射
出スリーブに供給される前の連通管内の溶湯面の高さの
検出が可能なのである。また、構造の工夫によっては射
出スリーブ内の溶湯面の位置の検出も行うことができ
る。例えば、図10のように、射出スリーブS内の溶湯
Mの供給完了時の溶湯面MSの高さより高い位置まで連
通管Bの一部を延長し、その延長した連通管B内の溶湯
面MBの高さを溶湯面検出装置Dで検出するのである。
この際、延長した連通管内に溶湯を供給する分だけ余分
なエネルギが消費されるが、連通管の横断面積は小さい
ため、余分なエネルギの量が少なくて済む。
【0008】
【発明の効果】以上の如く、連通管内の溶湯面の高さを
検出することにより、加圧式のダイカストマシンでは、
保持炉内の溶湯面高さ検出用の部屋の溶湯面を上昇させ
るのに必要であったエネルギが不要となり、従来の装置
に比較してエネルギコストが低減する。また、本装置
は、電磁ポンプ式等の溶湯移送装置を有するダイカスト
マシンにも適用できるため、それらの装置の溶湯の供給
精度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1のダイカストシステムは、ダイカスト
マシン2,給湯部4および制御部6で構成されており、
給湯部4は、保持炉8と電磁ポンプ10と連通管12と
溶湯面高さ検出装置14とを備えている。
【0010】保持炉8の側面下部には給湯口16が設け
られており、溶湯20が保持されている。連通管12
は、立上がり部22を有しており、その一端が保持炉8
の給湯口16と連結させられており、他端がダイカスト
マシン2の射出スリーブ27に設けられた給湯口28と
連結させられている。連通管12内の溶湯は、図示しな
いヒータにより保温され、溶湯駆動装置としての電磁ポ
ンプ10で移送される。
【0011】溶湯面高さ検出装置14は、連通管12の
立上がり部22上端に設けられた溶湯面高さ検出用窓3
4、溶湯面高さ検出用窓34の開閉装置36およびセン
サ装置38を備えており、連通管12内の溶湯面高さを
検出する。開閉装置36は、連通管12に取り付けられ
て溶湯面高さ検出用孔39を有する中空の支柱40と、
その支柱40に支持されたエアーシリンダ42と、エア
ーシリンダ42のロッド44の先端に備えられた栓46
とを備えている。なお、エアーシリンダ42は、図示し
ないエアーシリンダ駆動装置により駆動される。
【0012】溶湯面高さ検出用窓34と溶湯面高さ検出
用孔39とを見通す位置に、連通管12内の溶湯面の高
さ(以下、溶湯レベルという)Hを検出するための光セ
ンサ48が設けられている。溶湯レベルHが、溶湯面高
さ検出用窓34と溶湯面高さ検出用孔39とを通して光
センサ48により検出されるのである。溶湯レベルは、
保持炉8に設けられた給湯口16の上端からの鉛直距離
として検出される。上記光センサ48は、図示しない固
定具により固定されており、センサ信号を処理するイン
タフェース50に接続され、このインタフェース50と
共にセンサ装置38を構成している。光センサ48は、
溶湯面高さ検出用窓34と溶湯面高さ検出用孔39とを
通して連通管12内にレーザ光を照射し、溶湯面で反射
される光を検出して溶湯レベルHを検出するのである。
その光センサ48で取得された溶湯レベルHの情報がイ
ンタフェース50で処理され、制御部6のコンピュータ
51に送られる。
【0013】制御部6は、コンピュータ51の他、制御
装置52および入力装置53を備えている。コンピュー
タ51に送られた溶湯レベルHの情報は、入力装置53
から読み込まれる給湯量W等の信号に応じ、予め記憶さ
れたプログラムに従って処理される。この処理は、図5
に示すコンピュータ51のRAM54,ROM55およ
びCPU56で行われる。処理過程では種々の指令が制
御装置52に送られ、制御装置52を介して電磁ポンプ
10等各種装置の作動が制御される。
【0014】ダイカストマシン2は、いわゆる竪型のダ
イカストマシンである。ダイカストマシン2の上部プレ
ート57には型締めシリンダ58が取り付けられてお
り、型締めシリンダ58のロッド59に可動プレート6
0が取り付けられている。可動プレート60は、型締め
シリンダ58のロッド59の上下動に伴って、タイバー
62に沿って上下に移動可能である。可動プレート60
には、可動型64が取り付けられており、固定プレート
66には固定型68が取り付けられている。可動プレー
ト60の下降に伴い、可動型64が下降し、固定型68
と当接した状態で可動型64と固定型68との内部にキ
ャビティ70が形成される。固定型68には、射出スリ
ーブ27が嵌合されており、その射出スリーブ27の側
面には連通管12と接続する給湯口28が設けられてい
る。射出スリーブ27の下端は支持スリーブ74を介し
て射出シリンダ76と固定されている。射出シリンダ7
6のロッド78にはプランジャロッド80が連結されて
おり、その先端に射出プランジャ82が取り付けられて
いる。
【0015】射出シリンダ76は、制御装置52を介し
てコンピュータ51の指令により作動する図示しない射
出シリンダ駆動装置により作動させられ、射出プランジ
ャ82を射出スリーブ27内で上下動させる。射出プラ
ンジャ82は、初期状態においては、その上面が給湯口
28の下端より少し低くなっている。
【0016】次に、本装置の作動の概要を説明する。図
1に示す初期状態では、電磁ポンプ10は停止し、保持
炉8内の溶湯面高さと連通管12内の溶湯面高さとは一
致しており、連通管12の立上がり部22に設けられた
溶湯面高さ検出装置14の栓46は開かれている。
【0017】運転が開始されると、溶湯面高さ検出装置
14によって、初期状態での連通管12内の溶湯レベル
0 が検出される。そして、図2に示す給湯準備状態で
の溶湯レベルH1 と初期状態での溶湯レベルH0 との差
に応じて電磁ポンプ10が駆動されて溶湯20が移送さ
れる。溶湯レベルH1 になると、電磁ポンプ10が制御
されて給湯準備状態を維持する。
【0018】ダイカストマシン2への給湯が指令される
と、溶湯面高さ検出装置14の栓46が閉じられる。そ
の後、図3に示す給湯完了状態での射出スリーブ27内
の溶湯面高さ(以下、「給湯レベル」という)H2 まで
溶湯を供給すべく電磁ポンプ10が作動させられる。射
出スリーブ27への給湯が完了すると電磁ポンプ10が
制御されて給湯完了状態を維持する。
【0019】給湯が完了すると射出プランジャ82が上
昇させられ、給湯口28を塞ぐ位置で停止させられた
後、電磁ポンプ10の作動が停止させられて連通管12
内の溶湯20が立上がり部22に戻される。溶湯20が
立上がり部22に戻る過程において連通管12内の溶湯
面が射出スリーブ27の給湯部28の下端より低い位置
に下がると、射出プランジャ82が再び上昇させられ、
キャビティ70に溶湯20が充填されて射出が完了し、
射出プランジャ82が初期位置に戻される。また、溶湯
20が立ち上がり部22に戻った後、溶湯面高さ検出装
置14の栓46が開かれ、その後の給湯指令を待つ。
【0020】作動の詳細を図4に示すフローチャートに
基づいて説明する。初期状態の溶湯レベルH0 がステッ
プ1(以下、S1という)で検出され、S2で初期状態
の溶湯レベルH0 と給湯準備状態の溶湯レベルH1 との
レベル差ΔH10(ΔH10=H1 −H0 )が演算される。
給湯準備状態の溶湯レベルH1 は入力装置53から予め
入力され、図6に示すRAM54の準備溶湯レベルメモ
リ84に記憶されている。S3では、溶湯レベルHをレ
ベル差ΔH10上昇させるのに必要な電磁ポンプ10の準
備印加電圧V0 が演算されて準備印加電圧メモリ86に
格納される。S4では、入力装置53から予め入力さ
れ、給湯量メモリ87に格納されている射出スリーブ2
7への給湯量Wが読み込まれ、S5で給湯完了後の給湯
レベルH2 が給湯量Wに基づいて演算されて給湯レベル
メモリ88に格納される。S6で給湯完了後の給湯レベ
ルH2 と給湯準備状態での溶湯レベルH1 とのレベル差
ΔH21が演算され、S7でレベル差ΔH21に相当する電
磁ポンプ10の印加電圧変更量ΔV21が演算されて電圧
変更量メモリ90に格納される。
【0021】S8で電磁ポンプ10への初期の印加電圧
1 がV1 =0.9×V0 とされ、初期印加電圧メモリ
92に格納される。前記S3で演算される準備印加電圧
0は概算値であり、演算通りの準備印加電圧V0 を印
加しても給湯準備状態の溶湯レベルH1 が正確に得られ
るとは限らない。そして、もし、実際の溶湯レベルHが
高すぎた場合には給湯準備状態において既に射出スリー
ブ27内に溶湯20が供給されてしまう。そこで、この
事態の発生を防止するために準備印加電圧V0に0.9
を乗じた値を初期印加電圧V1 としたのである。S9に
おいて初期印加電圧をV1 として電磁ポンプ10が運転
される。
【0022】S10で初期印加電圧V1 に応じた高さま
で溶湯面が上昇する為の時間が遅延タイマで確保され
る。遅延タイマの設定時間経過後S11で溶湯レベルH
が検出され、S12で給湯準備状態での溶湯レベルH1
が準備溶湯レベルメモリ84から読み出されてそれらの
差、すなわちレベル差ΔH1 が演算される。S13でレ
ベル差ΔH1 が0であるか否か(正確には微小値δ以下
であるか否か)が判定され、レベル差ΔH1 が0であれ
ばS16が実行され、レベル差ΔH1 が0でなければ、
S14でレベル差ΔH1 相当分の印加電圧変更量ΔV1
が演算される。S15では、初期印加電圧メモリ92か
ら初期印加電圧V1 が読み出され、電磁ポンプ10の新
たな初期印加電圧V1 =V1 +ΔV1 が演算される。そ
して、初期印加電圧メモリ92に格納されていた前の初
期印加電圧V1 が新たな初期印加電圧V1 に置き換えら
れたのち、S9に戻り、同じ処理が繰り返される。S9
〜S15の実行により、給湯準備状態での溶湯レベルH
が正確に予定の溶湯レベルH1 に一致させられる。
【0023】S16では、入力装置53から給湯指令が
出されるのが待たれ、出されれば、S17で溶湯面高さ
検出用窓34に栓46をすべき旨の指令が制御装置52
を介してエアシリンダ駆動装置に出される。S18で溶
湯面高さ検出用窓34が閉じられるのが待たれる。溶湯
面高さ検出用窓34が閉じられれば、S19で給湯量W
を射出スリーブ27中に給湯するのに必要な目標印加電
圧V2 の演算が行われる。準備印加電圧メモリ86から
初期印加電圧V1 が読みだされ、電圧変更量メモリ90
から印加電圧変更量ΔV21が読み出されて給湯完了時の
目標印加電圧V2 がV2 =V1 +ΔV21で演算される。
S20で射出スリーブ27への溶湯20の供給時間が給
湯タイマにより設定され、設定時間経過後、S21で射
出スリーブ27の給湯口28を閉じるべき旨の指令が制
御装置52を介して図示しない射出シリンダ駆動装置に
出力される。S22で射出プランジャ82が上昇させら
れて給湯口28が塞がれるのが待たれる。
【0024】給湯口28が塞がれば、S23で電磁ポン
プ10の印加電圧がV2 からV1 に下げられ、溶湯レベ
ルHが射出スリーブ27の給湯口28の下端より低い位
置に下げられて給湯準備状態に近い位置に戻される。S
24で溶湯レベルHが射出スリーブ27の給湯口28の
下端より低い位置に下がるのが待たれた後、S25で射
出開始指令が射出シリンダ駆動装置に出力され、射出プ
ランジャ82が上昇させられて射出スリーブ27内の溶
湯20がキャビティ70内に充填される。S26では、
溶湯面高さ検出用窓34の開指令がエアシリンダ駆動装
置に出力され、栓46が外される。
【0025】S27で鋳造作業の終了が入力装置53か
ら指令されているか否かが判定され、指令されていれば
プログラムの実行を終了する。鋳造作業の終了が指令さ
れていなければ、S28で仕掛け替え等による給湯量の
変更が有るか否かが、入力装置53の情報に基づいて判
定される。変更があればS4に戻り、新しい給湯量Wの
読み込みが行われ、以後上記と同じ処理が行われる。変
更がなければ、S9に戻り、前回と同じ処理が繰り返さ
れる。
【0026】なお、本実施例においては、給湯量そのも
のを電磁ポンプ10の印加電圧制御により調整している
が、単位時間当たりの給湯量を一定として、給湯時間を
調整して必要な給湯量を得るようにしてもよい。
【0027】次に、別の実施例を説明する。図7に示す
ように、本実施例は、前の実施例と同様ダイカストマシ
ン2,給湯部94および制御部96を備えている。給湯
部94は、保持炉98と加圧装置100と連通管102
と溶湯面高さ検出装置104とを備えている。なお、ダ
イカストマシン2の各部の符号は、前の実施例と同一の
符号を用いる。
【0028】保持炉98は、側面に給湯口106が設け
られた加圧型の保持炉98であり、溶湯110が保持さ
れている。加圧装置100は、保持炉98に配管111
で接続された空圧制御装置112、および配管114で
保持炉98に接続された圧力計116を備えている。空
圧制御装置112は、加圧空気供給源120に接続され
る弁と大気開放弁とを有しており、保持炉98内の圧力
の加減を行う。
【0029】連通管102は、立上がり部122を含む
3つの端部を有している。1つの端部が保持炉98の給
湯口106と連結させられており、立上がり部122の
途中から分岐した連結部128の端部がダイカストマシ
ン2に設けられた給湯口130と連結させられており、
立上がり部122の上端部が開口部132を有する蓋1
34で覆われているのである。
【0030】溶湯面高さ検出装置104は、連通管10
2の立上がり部122上端の蓋134に設けられた溶湯
面高さ検出用の開口部132とセンサ装置136とを備
えており、連通管102内の溶湯面の高さを検出する。
センサ装置136により開口部132を通して連通管1
02内の溶湯レベルHが検出される。センサ装置136
は、前記実施例のセンサ装置38と同様に光センサ13
8およびインタフェース140を備えており、光センサ
138からのセンサ信号が、インターフェース140で
処理され、制御部96のコンピュータ142に送られ
る。
【0031】制御部96は、コンピュータ142,制御
装置144および入力装置146を備えている。コンピ
ュータ142に送られた溶湯レベルHの情報は、入力装
置146から読み込まれる給湯量W等に応じ、予め記憶
されたプログラムに従って処理される。処理過程では種
々の指令が制御装置144に送られ、制御装置を介して
空圧制御装置112等の作動が制御される。
【0032】なお、コンピュータ142の構成は、図5
に示す第1の実施例と同じであるので、RAM54,R
OM55,CPU56については同一符号を用いる。ま
た、ダイカストマシン2も、第1の実施例のダイカスト
マシン2と同じ構造を有するので説明を省略する。
【0033】次に、本装置の作動を図8のフローチャー
トに基づいて説明する。給湯装置の運転開始前の初期状
態では、加圧空気供給源120から加圧空気は供給され
ておらず、保持炉98内は常圧であり、保持炉98内の
溶湯面の高さと連通管102内の溶湯面の高さとは一致
している。
【0034】運転が開始されると、第1の実施例同様、
S101で溶湯レベルH0 が検出され、S102でレベ
ル差ΔH10が演算された後、S103でレベル差ΔH10
に基づいて給湯準備状態での保持炉内空気圧力である準
備炉内圧P0 が演算されて準備炉内圧メモリ152に格
納される。
【0035】S104では、入力装置53からの情報に
基づいて給湯量を変更するか否かが判定される。変更す
るのであればS105が実行され、変更しないのであれ
ば、直ちにS108が実行される。S105で、変更後
の給湯量WがRAM54から読み出され、S106で給
湯レベルH2 が演算されて給湯レベルメモリ156に格
納される。S107では、第1の実施例のS9で初期印
加電圧V1 を演算したときと同様に準備炉内圧メモリ1
52から準備炉内圧P0 が読み出され、初期炉内圧P1
がP1 =0.9×P0 とされて初期炉内圧メモリ158
に格納される。
【0036】S108では、初期炉内圧P1 が制御装置
144を介して空圧制御装置112に伝えられ、加圧空
気供給源120から加圧空気が保持炉98内へ供給され
る。S109では、圧力計116で検出される炉内圧P
が初期炉内圧P1 に達するのが待たれる。炉内圧Pが初
期炉内圧P1 に達した後、S110で溶湯レベルHが検
出され、S111で溶湯レベルHと準備溶湯レベルメモ
リ150に格納された給湯準備状態での溶湯レベルH1
との差であるレベル差ΔH1 =H1 −Hが演算され、S
112でレベル差ΔH1 が微小設定値δ以下であるか否
かが判定される。レベル差ΔH1 が微小設定値δ以下で
あればS115が実行され、微小設定値δ以下でなけれ
ば、S113でレベル差ΔH1 に相当する炉内圧変更量
ΔP1 が演算される。S114でその炉内圧変更量ΔP
1 と先に設定された初期炉内圧P1 に基づいて新たな初
期炉内圧P1 がP1 =P1 +ΔP1 として設定され、初
期炉内圧メモリ158に格納されている先の初期炉内圧
1 が新たな初期炉内圧P 1 に置き換えらた後、S10
8以降の処理が行われる。
【0037】S115では、入力装置146からの給湯
指令が待たれる。給湯指令が出されると、S116で給
湯レベルH2 と溶湯レベルH1 との差に基づいて炉内圧
変更量ΔP21が演算され、その演算結果と初期炉内圧P
1 とに基づいて、給湯完了時の目標炉内圧P2 がP2
1 +ΔP21で演算される。
【0038】S117で給湯完了時の目標炉内圧P2
空圧制御装置112に伝えられて加圧空気供給源120
から加圧空気が保持炉98内へ供給され、S118で溶
湯レベルHが検出される。S119で溶湯レベルHと給
湯レベルH2 とが等しいか否かが判定される。連通管1
02と射出スリーブ27とは共に大気に開放されてお
り、連通管102内の溶湯面の高さと射出スリーブ27
内の溶湯面の高さとは同じになるため、連通管102内
の溶湯レベルHと給湯レベルH2 とが比較されるのであ
る。溶湯レベルHと給湯レベルH2 とが等しければS1
24が実行され、溶湯レベルHと給湯レベルH2 とが等
しくなければ、S120が実行される。
【0039】S120では、炉内圧Pと目標炉内圧P2
とが等しいか否かが判定される。炉内圧Pと目標炉内圧
2 とが等しくなければS118以降の処理が行われ、
炉内圧Pと目標炉内圧P2 とが等しければS121以降
で目標炉内圧P2 が変更される。炉内圧Pと目標炉内圧
2 とが等しいにもかかわらず溶湯レベルHが給湯レベ
ルH2 に達しない場合に目標炉内圧P2 が適正な値に変
更されるのである。S121で溶湯レベルHと給湯レベ
ルH2 とのレベル差ΔH2 が演算された後、S122
で、レベル差ΔH2 に相当する炉内圧変更量ΔP2 が演
算される。S123で炉内圧変更量ΔP2 と先の目標炉
内圧P2 とに基づいて新たな目標炉内圧P2 がP2 =P
2 +ΔP2 として演算され、目標炉内圧が新たなP2
変更された後、S118以降の処理が行われる。
【0040】S124以降の処理は、第1の実施例のS
21以降の処理とほぼ同じである。S124〜S126
で給湯口130が閉じられた後、炉内圧P2 が給湯準備
状態での炉内圧P1 に戻される。S127で溶湯レベル
Hが射出スリーブ27の給湯口130の下端より低い位
置に戻るのが待たれた後に、S128〜S130で鋳造
作業が実施される。その後、鋳造作業を終了するのであ
ればそのままプログラムの実行が終了し、鋳造作業を継
続するのであればS104に戻り、前回と同じ処理が繰
り返される。
【0041】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれらの実施例に限られるものではない。例えば、
溶湯レベルを検出するセンサは、光センサに限られず、
超音波センサ等の他の非接触型センサであってもよく、
あるいは、溶湯面に直接接触して溶湯面高さを検出する
接触型センサであってもよい。例えば、棒状センサの先
端が溶湯面に接触することにより溶湯面の存在を検出
し、その検出したときの棒状センサの位置を位置検出装
置によって検出することにより溶湯面の高さを知ること
のできる装置を用いることができる。溶湯面高さ検出装
置の配設にあたっては、必ずしも前記実施例の如く連通
管の上部が大気に開放されている必要はなく、閉塞式と
することも可能である。例えば、接触型センサを連通管
に取り付ける際に、接触型センサの連通管への取り付け
部をシールして大気と連通管内との連通を遮断するので
ある。
【0042】また、給湯方式は、電磁ポンプ方式や加圧
方式に限られず、例えば、キャビティ内を減圧すること
により給湯を行う減圧方式も採用可能である。ただし、
この場合には、溶湯面高さ検出装置を上記閉塞式とする
ことが必要である。ダイカストマシンは竪型に限られ
ず、横型であってもよい。
【0043】連通管の立上がり部は1箇所である必要は
なく、複数箇所あってもよい。この場合、溶湯レベル検
出装置は、少なくとも給湯準備状態の溶湯面高さが観察
できる位置であれば、複数の立ち上がり部のいずれに設
けてもよい。その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である給湯装置を備えたダイカ
ストシステムの構成を概念的に示す図である。
【図2】上記実施例の給湯装置の別の作動状態を示す図
である。
【図3】上記実施例の給湯装置のさらに別の作動状態を
示す図である。
【図4】上記実施例の給湯装置の作動を制御するプログ
ラムのフローチャートである。
【図5】上記実施例の給湯装置に用いるコンピュータの
構成を示す概念図である。
【図6】上記コンピュータのRAMの構成を概念的に示
す図である。
【図7】本発明の別の実施例である給湯装置を備えたダ
イカストシステムの構成を概念的に示す図である。
【図8】上記別の実施例の給湯装置の作動を制御するプ
ログラムのフローチャートである。
【図9】上記別の実施例の給湯装置におけるコンピュー
タのRAMの構成を概念的に示す図である。
【図10】本発明に従って溶湯面高さを検出する一態様
を概念的に示す図である。
【符号の説明】
2 ダイカストマシン 8 保持炉 10 電磁ポンプ 12 連通管 14 溶湯面高さ検出装置 22 立上がり部 27 射出スリーブ 34 溶湯面高さ検出用窓 48 光センサ 70 キャビティ 82 射出プランジャ 98 保持炉 100 加圧装置 102 連通管 104 溶湯面高さ検出装置 112 空圧制御装置 116 圧力計 120 加圧空気供給源 122 立上がり部 132 開口部 138 光センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯を保持する保持炉と、ダイカストマ
    シンのキャビティと連通する射出スリーブと、立上がり
    部を有して射出スリーブと保持炉とを連通させる連通管
    と、その連通管を経て保持炉から射出スリーブへ溶湯を
    移送する溶湯移送装置と、射出スリーブ内の溶湯を前記
    キャビティへ射出する射出プランジャとを有するダイカ
    ストマシンの給湯装置において、 前記連通管内の溶湯面の高さを検出する溶湯面高さ検出
    装置を設けたことを特徴とするダイカストマシンの給湯
    装置。
JP14303093A 1993-05-20 1993-05-20 ダイカストマシンの給湯装置 Pending JPH06328219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14303093A JPH06328219A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 ダイカストマシンの給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14303093A JPH06328219A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 ダイカストマシンの給湯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06328219A true JPH06328219A (ja) 1994-11-29

Family

ID=15329280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14303093A Pending JPH06328219A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 ダイカストマシンの給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06328219A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212542A (ja) * 2013-07-24 2013-10-17 The Tokai:Kk マグネシウム給湯ポンプおよびマグネシウム給湯ポンプの制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212542A (ja) * 2013-07-24 2013-10-17 The Tokai:Kk マグネシウム給湯ポンプおよびマグネシウム給湯ポンプの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3238858B1 (en) Low-pressure casting device and low-pressure casting method
JPH06328219A (ja) ダイカストマシンの給湯装置
JP3123305B2 (ja) ダイカストマシンの給湯装置および給湯方法
US11904385B2 (en) Die casting machine
US4147200A (en) Method and apparatus for eliminating entrapped gas in die castings
JP2001018053A (ja) 鋳造機の給湯装置
JP2991003B2 (ja) ダイカストマシンの給湯装置
JPH11179528A (ja) 鋳造用自動給湯装置及びこの装置を備えた鋳造設備
JP2002286526A (ja) 汚泥界面計測方法および汚泥界面計測装置
JPH06320250A (ja) 低圧鋳造装置
JPH058012A (ja) 堅型ダイカストマシンの給湯・射出装置
JPH10272550A (ja) 溶湯給湯方法及び溶湯給湯装置
JP2001087849A (ja) 鋳造機の給湯装置
JP2638110B2 (ja) ダイカスト鋳造における金型温度制御方法
JP2005118874A (ja) 低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置
JPH10244353A (ja) 溶融金属の給湯装置
JP2582384B2 (ja) 給湯機の給湯制御装置
JP2006159229A (ja) 低圧鋳造方法及び低圧鋳造炉
JP3527628B2 (ja) 給湯量制御装置
JP2023056728A (ja) 中子納め装置
JPH0622528Y2 (ja) 定湯面保持炉
JP2000107850A (ja) 縦型高圧鋳造機用給湯炉
JPH0740027A (ja) ダイカストにおける型内減圧制御方法
JPH0751267B2 (ja) ダイカスト機における給湯装置の湯量調整方法
JPH0871727A (ja) 減圧鋳造法及びその装置