JPH06320250A - 低圧鋳造装置 - Google Patents

低圧鋳造装置

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JPH06320250A
JPH06320250A JP11122493A JP11122493A JPH06320250A JP H06320250 A JPH06320250 A JP H06320250A JP 11122493 A JP11122493 A JP 11122493A JP 11122493 A JP11122493 A JP 11122493A JP H06320250 A JPH06320250 A JP H06320250A
Authority
JP
Japan
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molten metal
level
crucible
pouring
casting
Prior art date
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Pending
Application number
JP11122493A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyuki Sakabe
春之 阪部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Original Assignee
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Motor Wheel Co Ltd, Chuo Seiki KK filed Critical Central Motor Wheel Co Ltd
Priority to JP11122493A priority Critical patent/JPH06320250A/ja
Publication of JPH06320250A publication Critical patent/JPH06320250A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初回から最終回の鋳込みにおいて、常時一定
圧で注湯できるようにして、鋳造欠陥が少なく品質の安
定した鋳物を提供する。 【構成】 るつぼ20の昇降手段16,17,18と、
るつぼ20における溶湯のレベルを検知する距離センサ
28と、補正装置29を設ける。補正装置29によっ
て、溶湯の最適な基準レベルを設定記憶しておき、この
値と距離センサ28で実測した溶湯レベルの値との距離
を比較してその差を求め、その差の距離だけるつぼ20
を昇降し、溶湯レベルを常に一定にする。溶湯レベルが
常に一定であるため、加圧力を常に一定にして注湯でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、るつぼ中の溶湯を加圧
して注湯管を通じて鋳型内へ圧送し、鋳造を行う低圧鋳
造装置に関するもので、より詳しくは、るつぼ内の溶湯
のレベルを常に一定に保持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような低圧鋳造装置とし
て、図5に示すように、保持炉1内にるつぼ2を設置し
て該るつぼ2内に溶湯3を入れ、るつぼ2内と下鋳型4
間に注湯管5を設け、図6に示すように、上鋳型6を型
締めした後、加圧制御装置7から圧縮空気を加圧室8内
に圧送し、その空気圧をるつぼ2内の溶湯上に作用させ
て溶湯3を加圧し、その溶湯3を注湯管5内を通じて型
穴9内に注湯して鋳込むようにしたものがある。
【0003】このような低圧鋳造装置においては、各回
の鋳込み作業における注湯の加圧開始から鋳型内に溶湯
が所定量入るまでの時間を常に一定にする必要がある。
上記従来の装置においては、鋳込み毎に、るつぼ2内の
溶湯面が鋳込み量だけ順次低下し、溶湯面Lと鋳型との
距離Dが順次長くなる。そのため、上記のような必要性
を満たすには、配湯状態から鋳込み回数が増加する毎に
溶湯面への加圧力を昇圧する必要がある。
【0004】この昇圧方法としては従来、図5に示すよ
うに溶湯レベル検出装置10を設けてこれにより初回の
鋳込作業前における満湯レベルを検出し、また、予め1
回の鋳込みに使用される溶湯量とるつぼ2の容積量から
計算された1回の鋳込みによる溶湯レベルの低下量を上
記満湯レベルから順次差引いてその回毎の基準レベル値
を予め設定してこれを記憶し、鋳込み毎にその基準レベ
ル値に合った基準圧を加圧制御装置7から加圧室8内に
圧送して昇圧するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
昇圧方法による鋳込みにおいては、そのるつぼ2の内径
の不均一や溶湯の鋳込み量の鋳込み毎のバラツキが発生
することがあり、図7に示すように、予め算出された鋳
込みn回目の基準圧Aに従って加圧しても、実際に溶湯
に作用する実圧Bが基準圧Aに対して差が生じ、必要量
の加圧がされないことがある。
【0006】この差は、図7に示すように、鋳込み1回
目は差がほとんどないが、回が増す毎に差が累積して増
大する。そこで本発明は、配湯状態から複数回の鋳込み
をした場合において、その鋳込み回数が増加しても、そ
のるつぼ内の溶湯レベルを一定に保持し、常に一定の加
圧力によって注湯が行えるようにして上記の問題を解決
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために、るつぼ内における溶湯の表面を加圧し
て、その溶湯を、注湯管を通じて鋳型内に注湯するもの
において、るつぼの昇降手段と、るつぼ内における溶湯
の表面のレベルを検知する距離センサと、予め設定した
溶湯の基準レベルと上記距離センサにより実測した溶湯
レベルとを比較してその差の分だけ上記昇降手段を制御
する補正装置とを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】注湯に最適な溶湯の基準レベルを設定する。各
注湯開始時に距離センサ28によってその溶湯レベルを
実測する。上記基準レベルから実測時の溶湯レベルの差
(距離)を補正装置の比較回路で検出する。通常、注湯
により、基準レベル値から注湯後における実測レベル値
を差し引いた値は正の差(距離)を生じる。そのため、
この正の差の信号を昇降手段に発信し、その昇降手段に
よりるつぼ20を、上記の差(距離)の分だけ上昇して
その溶湯レベルを上昇させる。
【0009】これにより、各回の注湯開始時の溶湯レベ
ルは常に上記基準レベルと同一レベルになる。従って、
各回の加圧力は一定圧で良いことになる。
【0010】
【実施例】次に図1乃至図4に示す本発明の実施例につ
いて説明する。11は本体で、内底部に基台12が設け
られ、また内周部に断熱材13が設けられている。
【0011】14は上記基台12に立設した案内棒15
に昇降可能に備えた昇降台で、油圧ジャッキ16により
昇降されるようになっている。17は油圧ジャッキ16
を作動する油圧モータ、18は油圧モータ17を制御す
る昇降制御装置である。
【0012】19は上記昇降台14上に載置された保持
炉で、これにるつぼ20が備えられている。21は断熱
材で、上記昇降台14、油圧ジャッキ16、油圧モータ
17に熱が伝わりにくくするものである。
【0013】22は本体11の上板23上に設置した下
鋳型で、該下鋳型22の注湯口に注湯管24が垂設され
ている。該注湯管24の下端は、るつぼ20内の溶湯2
5内に位置している。
【0014】26は油圧シリンダ27により昇降する上
鋳型である。28は上板23に設置されて上記るつぼ2
0内の溶湯面に指向させた距離センサで、例えば超音波
センサを用い、その超音波の発射時から溶湯面で反射し
て戻ってくるまでの往復時間を計測して、基準位置、例
えばその距離センサ28の位置から溶湯面Lまでの距離
Dを検知するようになっている。
【0015】29は比較回路等を備えた補正装置で、上
記距離Dとして注湯に最適な基準距離すなわち、注湯に
最適な溶湯の基準レベルを予め設定してこれを記憶して
おき、各注湯毎に上記基準レベルと上記距離センサ28
で計測した溶湯レベルとを比較してその正負の差を求
め、その正負の差に対応する指令を上記昇降制御装置1
8に発信し、油圧モータ17を正逆回動し、上記正負の
差の距離だけ油圧ジャッキ16を昇降作動してるつぼ2
0を昇降するようになっている。すなわち、上記差が正
の値(距離)の場合はその値(距離)だけるつぼ20を
上昇させ、差が負の値の場合はその値だけるつぼ20を
下降させる。
【0016】30は加圧器で、圧縮空気を加圧室31内
に圧送し、るつぼ20内の溶湯面を加圧するものであ
る。次に鋳込み作業について、図4に示すフローチャー
トに基づいて説明する。
【0017】先ず、るつぼ20の寸法や鋳型等に対して
注湯に最適な距離D、すなわち溶湯の基準レベルを補正
装置29に記憶させる。次で、起動ボタンをオン作動す
る。これにより、距離センサ28が配湯状態の溶湯面ま
での距離を計測する。
【0018】このときその配湯状態の溶湯面が上記基準
レベルより高いレベルであれば、補正装置29の比較回
路により負の差が検知され、その差の値だけつるぼ20
が下降され、その溶湯面のレベルが基準レベルまで下降
される。
【0019】また、逆に配湯状態の溶湯面が基準レベル
より低いレベルであれば、逆にその正の差の分だけるつ
ぼ20が上昇し、その溶湯面が基準レベルまで上昇され
る。このレベル調整の後、型閉めし、加圧装置30を作
動してその圧縮空気を溶湯25の表面に作用して溶湯を
所定圧で加圧する。これにより、溶湯は、注湯管24内
を上昇して鋳型内に注湯される。そして所定時間冷却
後、排気して上記の圧力を除き、型開きして鋳型からワ
ークを取り出す。
【0020】これで初回の鋳込み作業が終了する。次に
2回目の鋳込み作業を上記と同様に行う。このさき、上
記初回の鋳込み作業によってるつぼ20内の溶湯は、1
回分の注湯量だけ減少し、その溶湯レベルは上記初回と
比べて低下している。
【0021】そのため2回目の起動ボタンをオン作動し
て距離センサ28が溶湯レベルを計測すると、補正装置
29が、上記基準レベルと低下した溶湯レベルの差を比
較測定し、その正の差の距離だけるつぼ20を上昇する
ように指令を出す。
【0022】これにより、るつぼ20は上記の差の距離
だけ上昇し、そのるつぼ20内の溶湯面は基準レベルま
で上昇する。この上昇後、上記初回の鋳込み作業と同様
の作業をし、以後、これをくり返して複数回の鋳込み作
業を行う。
【0023】このように、初回の注湯から最終回の注湯
まで、溶湯レベルを基準レベルと同レベルに置くことが
できるため、加圧装置30による注湯のための加圧力
は、図3においてCで示すように常に一定でよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、初回の鋳込みか
ら最終回の鋳込みまで、各回の溶湯レベルを常に一定レ
ベルに保持するようにしたので、各回の注湯時における
加圧力を一定にできる。
【0025】そのため、この加圧力を最適値に定めてお
くことにより、各回の鋳型内への湯流れが常に一定で最
適状態に行われることになり、鋳型欠陥が少なく品質の
安定した鋳物が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す縦断面図で配湯時の状
態を示す。
【図2】 同注湯後にるつぼを上昇した縦断面図。
【図3】 注湯を行う加圧力と加圧時間との関係を示す
図。
【図4】 鋳込み作業のフローチャート。
【図5】 従来装置を示す縦断面図。
【図6】 同注湯により溶湯レベルが低下した状態の縦
断面図。
【図7】 従来装置による加圧力の基準圧と実圧との関
係を示す図。
【符号の説明】
16 油圧ジャッキ 17 油圧モータ 18 昇降制御装置 20 るつぼ 28 距離センサ 29 補正装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 るつぼ内における溶湯の表面を加圧し
    て、その溶湯を、注湯管を通じて鋳型内に注湯するもの
    において、るつぼの昇降手段と、るつぼ内における溶湯
    の表面のレベルを検知する距離センサと、予め設定した
    溶湯の基準レベルと上記距離センサにより実測した溶湯
    レベルとを比較してその差の分だけ上記昇降手段を制御
    する補正装置とを設けたことを特徴とする低圧鋳造装
    置。
JP11122493A 1993-05-13 1993-05-13 低圧鋳造装置 Pending JPH06320250A (ja)

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JP11122493A JPH06320250A (ja) 1993-05-13 1993-05-13 低圧鋳造装置

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JP11122493A JPH06320250A (ja) 1993-05-13 1993-05-13 低圧鋳造装置

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JPH06320250A true JPH06320250A (ja) 1994-11-22

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ID=14555693

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JP (1) JPH06320250A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6170558B1 (en) * 1997-11-18 2001-01-09 Imr S.P.A. Low-pressure die-casting apparatus
EP1270116A2 (en) * 2001-06-20 2003-01-02 Sintokogio, Ltd. Casting machine and method using horizontally split type metal molds
KR20030097099A (ko) * 2002-06-19 2003-12-31 현대자동차주식회사 저압 주조를 위한 금형의 용탕 충진 속도 측정장치
JP2009255133A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Tanida Gokin Kk 差圧鋳造装置

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