JPH0632811A - 粘着性ポリマーの製造方法 - Google Patents

粘着性ポリマーの製造方法

Info

Publication number
JPH0632811A
JPH0632811A JP5139834A JP13983493A JPH0632811A JP H0632811 A JPH0632811 A JP H0632811A JP 5139834 A JP5139834 A JP 5139834A JP 13983493 A JP13983493 A JP 13983493A JP H0632811 A JPH0632811 A JP H0632811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
polymer
carbon black
particulate material
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5139834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2901839B2 (ja
Inventor
Robert L Boysen
ロバート・ロレンツ・ボイセン
Cliff R Mure
クリフ・ロバート・ミュア
Leonard S Scarola
レナード・セバスティアン・スカロラ
Aaron Seung-Joon Rhee
アーロン・スンジョン・リー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Original Assignee
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=25388568&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0632811(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC filed Critical Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Publication of JPH0632811A publication Critical patent/JPH0632811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2901839B2 publication Critical patent/JP2901839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/34Polymerisation in gaseous state
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/16Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers
    • C08F210/18Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers with non-conjugated dienes, e.g. EPT rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/44Polymerisation in the presence of compounding ingredients, e.g. plasticisers, dyestuffs, fillers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/12Powdering or granulating
    • C08J3/124Treatment for improving the free-flowing characteristics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2019/00Use of rubber not provided for in a single one of main groups B29K2007/00 - B29K2011/00, as moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2021/00Use of unspecified rubbers as moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2023/00Use of polyalkenes or derivatives thereof as moulding material
    • B29K2023/16EPM, i.e. ethylene-propylene copolymers; EPDM, i.e. ethylene-propylene-diene copolymers; EPT, i.e. ethylene-propylene terpolymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
    • B29K2105/16Fillers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気相反応装置において粘着性ポリマーの軟化
温度を越える反応温度で製造される新規な粒子を提供す
る。 【構成】 粘着性ポリマーを含む内部コアー及び不活性
粒状物質の外部シェルを有する樹脂粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘着性ポリマーを製造す
る方法に関し、一層詳細には気相反応装置において粘着
性ポリマーの軟化温度を越える反応温度で粘着性ポリマ
ーを製造する方法に関する。加えて、本発明はその方法
によって製造される新規な粒子を提供する。
【0002】
【従来技術】高活性なチーグラー−ナッタ触媒系の導入
は、1984年11月13日に発行された米国特許第
4,482,687号に開示されているような気相反応
装置に基づく新規な重合プロセスを開発するに至った。
これらのプロセスは、バルクモノマースラリープロセス
或は溶剤プロセスに勝る多くの利点を提供する。それら
は、有利なことに低圧プロセス運転をもたらしながら、
多量の溶剤を取り扱いかつ回収する必要性を省く点で、
一層経済的でありかつ固有に一層安全である。気相流動
床反応装置の融通性は、それの急速な採用に寄与してき
た。このタイプの反応装置において製造されるアルファ
−オレフィンポリマーは、広い範囲の密度、分子量分布
及びメルトインデックスに及ぶ。実際、気相反応装置が
広い範囲の作業条件に融通がききかつ適応性のあるため
に、気相反応装置において、新規なかつ一層良好な生成
物が合成されてきた。
【0003】「粘着性ポリマー」なる用語は、粘着温度
或は軟化温度より低い温度で粒状であるが、粘着温度或
は軟化温度を越える温度で凝集するポリマーと定義され
る。「粘着温度」なる用語は、本明細書の関係におい
て、流動床におけるポリマーの粒子の粘着温度に関係
し、床において粒子が過度に凝集することにより流動が
停止する温度と定義される。凝集は自然に起こり或は短
期間の沈降の際に生じ得る。
【0004】ポリマーは、その化学的或は機械的性質に
より固有に粘着性になり得或は生産サイクルの間に粘着
性段階を通過し得る。粘着性ポリマーは、また凝固して
元の粒子に比べて寸法のずっと大きな凝集体になる傾向
があるために、非自由流動性ポリマーとも呼ばれる。こ
のタイプのポリマーは気相流動床反応装置において容認
し得る流動性を示すが、一旦動きが止まると、分配板を
通過する流動用ガスにより供される追加の機械的力は、
形成した凝集体を分解するには不十分であり、床は再流
動化しない。これらのポリマーは、貯蔵時間ゼロにおけ
る自由流動するための最小ビン開口2フィート(0.6
1m)及び5分より長い貯蔵時間における自由流動する
ための最小ビン開口4〜8フィート(1.2〜2.4
m)又はそれ以上を有するものと分類される。
【0005】粘着性ポリマーは、またそれらのバルク流
れ特性によっても規定することができる。これはフロー
ファンクションと呼ばれる。ゼロ〜無限のスケールで、
乾燥砂のような自由流動性物質のフローファンクション
は無限である。自由流動性ポリマーのフローファンクシ
ョンは約4〜10であり、一方非自由流動性或は粘着性
ポリマーのフローファンクションは約1〜3である。樹
脂の粘着度に影響を与える変数は多数あるが、樹脂の粘
着度は主に樹脂の温度及び結晶度により支配される。樹
脂の温度を高くする程、それの粘着性が増し、一方極低
密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン/プロピレ
ンモノマー(EPM)、エチレン/プロピレンジエンモ
ノマー(EPDM)及びポリプロピレン(PP)コポリ
マーのような低結晶性生成物は凝集して一層大きな粒子
を形成する傾向の増大を示すのが普通である。
【0006】これより、従来技術は従来ポリマーをポリ
マーの軟化温度より低い温度で製造しようと試みてき
た。これは、主に軟化温度又はそれより高い温度で運転
するとひどい凝集問題を引き起こす恐れがあることに基
づく。実際、1988年4月に公表されたBP Che
micals LimitedのPCT国際公開第WO
88/02379号公報は、反応の間に粉末無機物質を
0.005〜0.2%未満で用いることを開示している
が、それでも生成されるポリオレフィンの軟化温度を越
える温度を用いないように注意している。その上、この
文献は、詳細に言うと、反応装置において粉末無機物質
を0.2重量%を越える量で用いることは、同文献に記
載されている通りに、気相における重合或は共重合プロ
セスのそれ以上の向上はなくかつ0.2重量%を越える
量を用いると生成されるポリマー或はコポリマーの品質
に悪影響を与えるので、よしとしない。
【0007】重合温度を上げると通常触媒に対する生成
物の収量を増大させることは良く知られているので、こ
れらのタイプの重合を粘着性ポリマーの軟化点或はそれ
を越える温度で行うことは極めて有利になる。加えて、
ポリマー生成物のパージは一層効率的になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、広い意図で
は、流動床反応装置において触媒の存在で粘着性ポリマ
ーを該粘着性ポリマーの軟化温度を越える重合反応温度
で製造するに際し、該重合反応を、平均粒径約0.01
〜約10マイクロメーター或はミクロンを有する不活性
粒状物質を最終生成物の重量を基準にして約0.3〜約
80重量%、好ましくは約5〜約75重量%存在させて
該粘着性ポリマーの軟化温度を越える温度で行うことを
含み、それで該粘着性ポリマーのポリマー凝集を該粘着
性ポリマーを連続生産するのに適した寸法に保つ粘着性
ポリマーの製造方法を提供する。
【0009】また、流動床反応装置において粘着性ポリ
マーを製造する本方法において、粘着性EPDM樹脂
(エチレンプロピレン樹脂、すなわちEPRとも呼ばれ
る)粒子の表面が、反応装置中に所定の濃度で存在する
不活性な粒状物質により連続被覆されることも見出し
た。同時に、粒子間、粒子と反応装置壁との間の連続し
た摩擦や衝突が流動床反応装置において起きることによ
り、粒子の表面組織は変えられている。このようにして
生成された粒状のEPR粒子は、粘着性EPRマスをそ
のコアー中に及びEPRと不活性な粒状物質との非粘着
性混合物のシェルをその表面に有する。ゆえに、本発明
は生成されるポリマー樹脂の独特の組成を含む。樹脂の
表面は非粘着性になるので、表面は自由流動性であり、
取り扱い容易であり、かつバルク輸送可能である。その
上、不活性粒状物質をゴム配合物についての成分から選
ぶ場合、配合は特に容易かつ効率的になる。不活性粒状
物質がカーボンブラック或はシリカである場合、平均粒
径は凝集体の平均寸法である。
【0010】発明の詳細な説明 流動床反応装置は米国特許第4,558,790号に記
載されているものにすることができるが、熱交換器を圧
縮機より前に配置し、不活性粒状物質の導入を反応装置
の底部に或は反応装置の底部に向ける循環管路にするの
が好ましい。例えば、ポリエチレン或はエチレンコポリ
マー及びターポリマーを気相製造するその他のタイプの
慣用の反応装置もまた用いることができる。運転開始時
に、床はポリエチレン粒状樹脂で構成されるのが普通で
ある。重合が進行する間に、床は生成されたポリマー粒
子、成長しているポリマー粒子及び触媒粒子を、粒子を
分離させかつ流体として作用させる程の流量及び速度で
導入する重合性及び改質用ガス状成分によって流動させ
てなる。流動用ガスは初期原料、メークアップ原料、循
環ガス、すなわちモノマー、及び所望の場合、改質剤及
び/又は不活性キャリヤーガスで構成される。流動用ガ
スは、またハロゲン或はその他のガスにすることができ
る。典型的な循環ガスはエチレン、窒素、水素、プロピ
レン、ブテン或はヘキセンモノマー、ジエンモノマーの
単独或はこれらの組合せで構成される。
【0011】主題の方法によって製造することができる
粘着性ポリマーの例は下記を含む:エチレン/プロピレ
ンゴム、エチレン/プロピレン/ジエンターモノマーゴ
ム、ポリブタジエンゴム、高エチレン含量プロピレン/
エチレンブロックコポリマー、ポリ(1−ブテン)(所
定の反応条件下で製造される場合)、極低密度(低モジ
ュラス)ポリエチレン、すなわちエチレンブテンゴム或
はヘキセン含有ターポリマー、エチレン/プロピレン/
エチリデンノルボルネン及び低密度のエチレン/プロピ
レン/ヘキサジエンターポリマー。主題の方法はバッチ
或は連続様式で行うことができるが、後者が好適であ
る。
【0012】主題の方法において製造することができる
2つのタイプの樹脂の特性は下記の通りである:一つの
タイプの樹脂はプロピレンを25〜65重量%含有する
エチレン/プロピレンゴムである。この物質は反応装置
温度20°〜40℃において触って粘着性でありかつ2
分より長い〜5分の期間沈降させた場合にひどく凝集す
る傾向を有する。別の粘着性樹脂は、反応装置温度50
°〜80℃において密度レベル880〜905kg/m
3 及びメルトインデックスレベル1〜20で生成されか
つ流動床反応装置において生成された後に塩素化或はク
ロルスルホン化されるエチレン/ブテンコポリマーであ
る。
【0013】本発明に従って用いる不活性粒状物質は、
反応に対して化学的に不活性な物質である。不活性粒状
物質の例はカーボンブラック、シリカ、クレー及びその
他同様の物質を含む。カーボンブラックが好適な物質で
ある。用いるカーボンブラック物質は一次粒径約10〜
100ナノメートル及び凝集体の平均寸法(一次構造)
約0.1〜約10ミクロンを有する。カーボンブラック
の比表面積は約30〜1,500m2 /gでありかつジ
ブチルフタレート(DBP)吸収量約80〜約350c
c/100gを示す。用いることができるシリカは一次
粒径約5〜50ナノメートル及び凝集体の平均寸法約
0.1〜約10ミクロンを有するアモルファスシリカで
ある。シリカの凝集体の平均寸法は約2〜約120ミク
ロンである。用いるシリカは比表面積約50〜500m
2 /g及びジブチルフタレート(DBP)吸収量約10
0〜約400cc/100gを有する。
【0014】本発明に従って用いることができるクレー
は平均粒径約0.01〜約10ミクロン及び比表面積約
3〜30m2 /gを有する。それらは油吸収量約20〜
約100g/100gを示す。不活性粒状物質の使用量
は用いる物質のタイプ及び生成するポリマーのタイプに
依存するのが普通である。カーボンブラック或はシリカ
を不活性物質として用いる場合、それらは生成する最終
生成物の重量を基準にして約0.3〜約50重量%、好
ましくは約5〜約30重量%の量で用いることができ
る。クレーを不活性粒状物質として用いる場合、その量
は最終生成物の重量を基準にして約0.3〜約80重量
%、好ましくは約12〜75重量%の範囲にすることが
できる。
【0015】不活性粒状物質は、反応装置の底部或は反
応装置の底部に向ける循環管路のいずれかで反応装置の
中に導入することができる。不活性粒状物質を、微量の
水分及び酸素を除くために、反応装置に導入する前に処
理するのが好ましい。これは、その物質を窒素ガスでパ
ージし、かつ慣用の手順により加熱することによって行
うことができる。本発明の方法を実施することによって
ポリオレフィン樹脂を製造するのに特に適した流動床反
応系を図に例示する。図の特に図1を参照すると、反応
装置10は反応域12及び速度減小域14を含む。
【0016】反応域の高さ対直径の比は、通常約2.
7:1〜約5:1の範囲にすることができる。その範囲
は変えて一層大きい或は一層小さい比にすることができ
るのはもちろんであり、所望の生産容量に依存する。速
度減小域14の断面積は、反応域12の断面積の約2.
5〜約2.9倍の範囲内にするのが典型的である。
【0017】反応域12は成長中のポリマー粒子、形成
されたポリマー粒子及び少量の触媒の床をすべて反応域
を通るメークアップ原料及び循環流体の形態の重合性及
び改質用ガス状成分の連続流れによって流動させて含
む。実施可能な流動床を維持するためには、床を通る空
塔ガス速度(SGV)は、生成物の平均粒径に応じて典
型的には約0.2〜約0.8ft/秒(0.06〜0.
24m/秒)である流動に要する最小流量を越えなけれ
ばならない。SGVは、流動させるための最小流量約
1.2〜約6.0ft/秒(0.37〜1.8m/秒)
より少なくとも1.0ft/秒(0.3m/秒)大きく
するのが好ましい。SGVは6.0ft/秒を越えない
のが普通であり、5.5ft/秒(1.7m/秒)より
大きくしないのが普通である。
【0018】床内の粒子は局部「ホットスポット」の形
成を防止し、粒状触媒を取り込みかつ反応域を通して分
配するのを助成する。よって、運転開始時に、ガス流れ
を開始する前に、反応装置に粒状ポリマー粒子のベース
を装入する。このような粒子は生成するポリマーと同じ
でも或は異なってもよい。異なる場合、粒子は所望の新
たに生成されたポリマー粒子と共に最初の生成物として
抜き出される。終局的に、所望のポリマー粒子からなる
流動床が運転開始の床に取って代わる。用いる触媒は酸
素感受性であるのがしばしばであり、これより流動床に
おいてポリマーを製造するのに用いる触媒はリザーバー
16に貯蔵する物質に不活性なガス、例えば窒素或はア
ルゴンのガスシール下で貯蔵するのが好ましい。
【0019】流動化は、流体を床に或は床の中に高速
で、典型的にはメークアップ流体の供給速度の約50〜
約150倍程度で循環させることによって達成される。
この高速の循環は、流動床を維持するのに必要な必須の
空塔ガス速度を供する。流動床は、床を通るガスのパー
コレーションにより生成される通りの個々に移動する粒
子の稠密マスの全体的な外観を有する。床による圧力低
下は、床の重量を断面積で割ったものに等しいか或はそ
れよりわずかに大きい。これより、床による圧力低下は
反応装置の形状寸法に依存する。メークアップ流体は、
循環管路22の点18に供給することができるが、また
メークアップ流体を循環管路22の熱交換器24と速度
減少域14との間に導入することも可能である。循環流
の組成はガスアナライザーによって測定し、次いで、そ
れに応じて反応域内において本質的に定常状態のガス状
組成を保つようにメークアップ流の組成及び量を調整す
る。
【0020】ガスアナライザーは慣用のガスアナライザ
ーであり、慣用の様式で作動して循環流の組成を示しか
つ供給を調整するように適応され、広範囲の出所から市
販されている。ガスアナライザー21は、速度減少域1
4とディスペンサー38との間、好ましくは圧縮機30
の後の点からガスを受け入れるように位置させることが
できる。完全な流動を確実にするために、循環流及び所
望の場合メークアップ流の一部を循環管路22を通して
反応装置の床の下の点26に戻す。床を均一に流動させ
るのを助成しかつ運転開始する前或は系を運転停止する
際に固体粒子を支持するために、戻し点の上にガス分配
板28を存在させるのが好ましい。床を上方向に通過す
る流れは、重合反応により発生される反応熱を吸収す
る。
【0021】床において反応しなかった流動床を通って
流れるガス状流の一部は循環流になり、反応域12を出
て床の上の速度減少域14の中に通り、そこで同伴され
る粒子の大部分は落下して床の中に戻り、それにより固
体粒子のキャリオーバーを減少させる。圧縮機を出る循
環流を、次いで反応装置の底部26に戻し、そこからガ
ス分配板28を通して流動床に戻す。含有されるポリマ
ー粒子が沈降しかつ凝集して固体マスにならないように
し並びに沈降し或は離脱される(disentrain
ed)ように成り得る液体或は固体粒子を同伴されたま
まにしもしくは再同伴させるために、流体フローディフ
レクター32を反応装置への入口に設置するのが好まし
い。
【0022】流体フローディフレクターは、スペーサー
32aにより反応装置入口26よりスタンドオフ間隔上
に環状ディスクを支持させてなり、流入する循環流を分
割して中央上方向フロー流と反応装置の下部側壁に沿う
上方向周囲環状フロー流とにする。フロー流は混ざり、
次いで保護スクリーン27、分配板28の孔或は口29
及び分配板の上面に固定させたアングルキャップ36a
及び36bを通過し、終局的に流動床の中に通る。
【0023】混合室26a内の中央上方向フロー流は、
底部ヘッド或は混合室において液滴を同伴しかつ同伴さ
れる液を凝縮様式の反応装置運転の間流動床セクション
に運ぶのを助成する。周囲流れは、反応装置壁の内面を
払う(sweep)ことから、固体粒子が底部ヘッドに
蓄積するのを最少にするのを助成する。周囲流れは、ま
た、特に循環流中の液体が高レベルの場合に、壁におい
て離脱され得る或はディフュザー混合室の底部に蓄積し
得る液体を再噴霧或は再同伴するのに寄与する。環状デ
ィフレクター手段32は、混合室において中央上方向及
び外部周囲の両方の流れをもたらし、反応装置の底部に
おいて液体があふれる或は固形分が過度に蓄積すること
の問題無く反応装置を作動させる。
【0024】床の温度は基本的に下記の3つの要因に依
存する:(1)重合速度及び付随する熱生成速度を制御
する触媒注入速度;(2)ガス循環流の温度及び(3)
流動床を通過する循環流の容積。循環流と共に及び/又
は別の導入によってのいずれかで床中に導入される液体
の量も、この液体が床において揮発して温度を下げる働
きをすることから、また温度に影響を与える。ポリマー
生成速度を制御するのに触媒注入速度を用いるのが普通
である。床の温度は、反応熱を常に取り去ることによっ
て定常状態下で本質的に一定の温度に制御する。「定常
状態」とは、系において経時的に変化が無い運転状態を
意味する。すなわち、プロセスにおいて発生される熱の
量は取り去られる熱の量によってバランスされ、系に入
る全物質量は取り去られる物質の量によってバランスさ
れる。その結果、系内の任意の所定の点における温度、
圧力及び組成は経時的に変化していない。床の上部部分
内で認め得る温度勾配が存在するように見えない。温度
勾配は、入口流体の温度と床の残りの温度との間の差異
の結果として、床の底部の分配板の上に、例えば約6〜
約12インチ(15〜30cm)に及ぶ層或は領域にお
いて存在することになろう。しかし、この底部層より上
の上部部分或は領域では、床の温度は最大の所望の温度
において本質的に一定である。
【0025】良好なガス分配は、反応装置を効率的に運
転するのに重要な役割を果たす。流動床は成長する及び
形成された粒状ポリマー粒子、並びに触媒粒子を収容す
る。ポリマー粒子は高温でありかつ潜在的に活性である
ので、静止マスを存在させるならば、存在する活性な触
媒は反応し続けかつポリマー粒子の融合を引き起こし
得、極端な場合には、反応装置において固体マスを形成
するに至り得、固体マスは取り去るのが極めて困難であ
りかつ長い停止時間を犠牲にし得ることから、ポリマー
粒子を沈降させてはならない。典型的な商用規模の反応
装置における流動床は任意の所定の時間において固形分
を何千ポンドも収容し得るので、この大きさの固体マス
を取り除くには相当の努力を必要とする。従って、循環
流体を床の中に床全体にわたって流動を保つのに十分な
速度で拡散させることが必須である。
【0026】触媒及び反応体に対して不活性でありかつ
液体ならば、流動床に存在する条件下で揮発する流体も
また循環流中に存在させることができる。触媒活性剤化
合物のようなその他の物質を、用いるとすれば、圧縮機
30より下流で反応系に加えるのが好ましい。すなわ
ち、物質を、図1に示す通りにディスペンサー38から
管路40を経て循環流中に供給するのがよい。
【0027】本発明に従えば、流動床反応装置はポリマ
ー粒子の軟化温度より高い温度で運転する。軟化温度は
図2に示す通りに樹脂密度の関数である。例えば、密度
0.860g/cm3 のEPRゴムは軟化点約30℃を
有するのに対し、密度約0.90における軟化点は約6
7℃である。
【0028】流動床反応装置は圧力約1000psig
(70kg/cm2G)までで運転することができる。反応装
置は圧力約250〜500psig(18〜35kg/cm2
G)で運転するのが好ましく、圧力の増大はガスの単位
容積熱容量を増大させるので、かかる範囲の高い圧力で
運転するのが熱伝達に有利である。
【0029】触媒(遷移金属触媒が好ましい)を床の分
配板28より上の点42に所望の速度で断続に或は連続
に注入する。触媒は、ポリマー粒子との良好な混合が行
なわれる点で床に注入するのが好ましい。触媒を分配板
より上の点で注入することは、流動床重合反応装置を満
足に作動させるための重要な特徴である。触媒は極めて
活性であるので、触媒を分配板より下の領域に注入する
と、そこで重合を開始させかつ終局的に分配板の閉塞を
引き起こし得る。流動床に注入すると、触媒を床全体に
分配させるのを助成しかつ「ホットスポット」を形成す
るに至り得る高い触媒濃度の局部スポットの形成を排除
する傾向にある。反応装置への触媒の注入は、均一な分
配をもたらしかつ触媒が循環管路にキャリオーバーしそ
こで重合が開始しかつ循環管路及び熱交換器の閉塞が終
局的に起こり得るのを最少にするために、流動床の下部
において行うのが好ましい。
【0030】不活性な粒状物質を容器31から管路31
aを経て不活性ガスと共に或は別法として31b(循環
管路22と結合される)を経て反応装置に導入する。触
媒に対して不活性なガス、例えば窒素或はアルゴンを用
いて触媒を床に運ぶのが好ましい。床におけるポリマー
生成速度は触媒注入速度及び循環流中のモノマーの濃度
に依存する。生成速度は、単に触媒注入速度を調整する
ことによって制御するのが簡便である。
【0031】所定の一連の運転条件下で、床の一部を生
成物として特定のポリマー生成物の生成速度で抜き出す
ことにより流動床を本質的に一定の高さに保つ。流動床
及び循環流冷却系の両方を完全に計装化することは、運
転員或は慣用の自動制御系のいずれかが循環流の温度の
適当な調整を行い或は触媒注入速度を調整することがで
きるように、床の温度変化を検出するのに有用であるの
はもちろんである。
【0032】反応装置10から粒状ポリマー生成物を排
出する際、生成物から流体を分離させて流体を循環管路
22に戻すのが望ましくかつ好ましい。これを行う方法
は多数当分野に知られている。一つの系を図に示す。す
なわち、流体及び生成物は点44より反応装置10を出
てバルブ48を経て生成物排出タンク46に入る。バル
ブ48は、開放した際に、流れに与える制限が最少にな
るように設計したものであり、例えばボールバルブであ
る。慣用のバルブ50、52を生成物排出タンク46の
上及び下に位置させ、後者を生成物サージタンク54へ
の生成物の通過をもたらすように適応させる。生成物サ
ージタンク54は管路56で示すガス抜き(ベント)手
段及び管路58で示すガス流入手段を有する。また、生
成物サージタンク54の底部に排出バルブ60を位置さ
せる。排出バルブ60は、開放位置にある場合、生成物
を貯蔵に運ぶために排出する。バルブ50は、開放位置
にある場合、流体をサージタンク62に放出する。生成
物排出タンク46からの流体をフィルター64、それか
らサージタンク62、圧縮機66を通し、管路68より
循環管路22に向ける。
【0033】典型的な作業様式では、バルブ48は開放
しており、バルブ50、52は閉止位置にある。生成物
及び流体が生成物排出タンク46に入る。バルブ48が
閉止し、生成物を生成物排出タンク46において沈降さ
せる。次いで、バルブ50を開放し、流体を生成物排出
タンク46からサージタンク62に流れさせ、そこから
流体を連続して圧縮して循環管路22に戻す。次いで、
バルブ50を閉止しかつバルブ52を開放して生成物排
出タンク46中の生成物を生成物サージタンク54に流
す。次いで、バルブ52を閉止する。生成物を不活性な
ガス、好ましくは窒素でパージする。この不活性なガス
は管路58より生成物サージタンク54に入り、管路5
6よりベントされる。生成物は、次いで生成物サージタ
ンク54からバルブ60を経て排出されかつ管路20に
より貯蔵に運ばれる。
【0034】バルブの特定のタイミングシーケンスは、
当分野で良く知られている慣用のプログラマブルコント
ローラーを用いることによって行う。バルブは、ガスの
流れを周期的にバルブに通しかつ反応装置に戻すように
向ける手段を設置することにより実質的に凝集された粒
子を存在させないようにしておくことができる。前に説
明した通りに、各々の粒子はコアーに粒状形状の粘着性
ポリマーマス及び表面に非粘着性シェルを有する。この
非粘着性シェルはポリマーと不活性粒状物質との混合物
である。ポリマー粒子の断面の略図を図4に示す。
【0035】すなわち、図4を参照すると、本発明の新
規な粒子は、実質的にポリマーで構成される中央コアー
及び基本的にはポリマーと不活性粒状物質との混合物で
ある非粘着性シェルを含む。前に検討した不活性な物質
の内の任意のものを用いることができる。しかし、選択
する好適な不活性粒状物質はカーボンブラックであり、
下記の検討は特にカーボンブラックを指向するが、記載
の概念及び詳細が、またその他の不活性な物質に適用可
能なことは了解されるものと思う。
【0036】本発明の方法では、EPDM粒子は内部か
ら成長している。従って、各々の粒子のコアーにカーボ
ンブラックは有るとしてもほとんど無い。しかし、流動
床において発生期の粒子を一緒に凝結させかつ成長させ
ることが常に可能であり、実際生じる。これは、カーボ
ンブラックの局部濃度が低い領域で生じ、これらの早期
粒子の不十分なコーティングを生じ得る。この凝集体を
完全に成長させる場合、そのコアーは、きっと凝集期間
中に取り入れられたカーボンブラックをいくらか有す
る。従って、EPDM粒子のコアー中の粘着性ポリマー
の量の典型的な値は90重量%より大きくなる。
【0037】他方、カーボンブラックの連続コーティン
グ及び表面組織の変化により、ポリマー粒子の表面上に
シェルが形成されている。コーティング及び表面組織変
化の両方が、同時にかつ表面がカーボンブラックで飽和
されるまで時間と共に累進的に行なわれる。これらの2
つの機構は、反応装置における粒子の全滞留時間を通じ
て生じる。ポリマー粒子の表面組織変化は、ポリマーと
カーボンブラックとの界面においてカーボンブラックが
ポリマー基材中に侵入することに関係する。これは、E
PRポリマーが軟質でありかつポリマー粒子が前述した
摩擦、衝突のような機械的な力を経験するために起き
る。その上、活性なポリマー分子は、常にシェル層にお
けるカーボンブラック凝集体の間のボイドを通って外に
拡散し得る。従って、シェルはポリマーとカーボンブラ
ックとの混合物になる。ポリマーとカーボンブラックと
の界面は、本質的にカーボンブラックからなる外面に比
べてポリマーを高い濃度で有するのが普通である。従っ
て、粒子のシェルにおけるカーボンブラック含量の典型
的な平均値は75重量%より大きくなる。
【0038】ポリマー粒子の表面中及び表面上に存在す
るカーボンブラックの総括飽和濃度は粒径、反応条件、
反応装置運転条件及びEPR生成物のタイプに依存す
る。例えば、カーボンブラック飽和レベルは、下記の条
件の内のいずれか一つ或は複数の組合せを反応装置にお
いてもたらす場合に、減少するのが普通である:1)平
均粒径を増大させる;2)空塔ガス速度を上げる;3)
生成物の結晶度を増大させる;4)反応装置におけるコ
モノマー(プロピレン)及びターモノマー(ジエン)の
モル濃度を減少させる。それでも、カーボンブラック濃
度の典型的な値は、最終生成物全重量の0.3〜80重
量%の範囲内、好ましくは5〜75重量%の範囲であ
る。
【0039】このようにして生成される粒状EPDM樹
脂は、反応装置中に存在する不活性粒状物質の量に応じ
て、重量平均粒径が直径約0.01〜0.09インチ
(0.25〜2.3cm)になる。粒径は、粒状物質の
量を増大させるにつれて小さくなるのが普通である。こ
れは、発生期のポリマー粒子の凝集が、存在させる不活
性粒状物質の量を多くすることにより、止まらされるた
めである。これらのEPR粒子の表面は粘着性でないの
で、生成物は自由流動性であり、取り扱い容易でありか
つバルク輸送可能である。一つの重要な利点は、樹脂と
共に反応装置から出てくるモノマーを慣用のパージ設備
において高い温度で容易にパージし去ることができるこ
とである。パージ設備の例は流動床パージャー或は向流
マスフローパージャーである。ポリマーを溶融すること
を要するパージスキームはプロセスに必要ではない。生
成物は粒状形態であり(すなわち、配合するために、初
めにベールを切断しなければならない)かつ配合成分の
内のいくつかはすでに粒状樹脂上に加入されているた
め、生成物は配合容易であることも同等に重要である。
【0040】下記の例は本発明を例示するものである。
例において、エチレン−プロピレンゴム(EPR)の軟
化点は、図2に示す密度により求めた。ポリマーの軟化
点は、密度が小さくなると共に低くなる。ポリマーのメ
ルトインデックス及び粒状ポリマーの表面上に粒状物質
が存在することが軟化点に影響を与え得る。種々の密度
のEPRの軟化点をDilatometerを使用して
測定し、結果を図2にプロットする。他方、エチレン−
プロピレンコポリマー(EPM)並びにエチレン−プロ
ピレン−ジエンターポリマー(EPDM)の密度は、図
3に示す通りにポリマーに加入するプロピレンの量が増
大するにつれて、小さくなる。従って、一旦EPR中の
プロピレン含量を測定したら、ポリマーの軟化点は、こ
れら2つの図を用いて求めることができる。
【0041】EPM及びEPDM重合について下記に示
すすべての例について、チーグラー−ナッタ触媒を使用
し、かかる触媒の一つはチタンベースの触媒であり、他
はバナジウムベースの触媒であり、これらはまた助触媒
及びプロモーターを含んだ。トリイソブチルアルミニウ
ム(TIBA)或はトリエチルアルミニウム(TEA
L)を助触媒として使用した。フレオン或はクロロホル
ムをプロモーターとして使用した。かかるプロモーター
を必要とするのはバナジウムベースの触媒だけである。
重合反応について必要とするかかる助触媒及びプロモー
ターは少量にすぎないので、供給速度の制御を容易にす
るために、イソペンタンとの5或は10重量%溶液を作
って反応装置に供給する。反応装置全圧を典型的には約
300psi(21kg/cm2)に保った。例において別に
規定しない場合、エチレンの分圧は典型的には、バナジ
ウムベースの触媒について120psi(8.4kg/c
m2)であり、チタンベースの触媒について50psi
(3.5kg/cm2)であった。流動床反応装置における空
塔ガス速度は1.6〜2.7ft/秒(0.49〜0.
82m/秒)の範囲であった。主要な作業変数は反応装
置温度及びプロピレンの分圧であった。
【0042】かかるポリマーの密度或はポリマー中のプ
ロピレン含量は、プロピレン(コモノマー)の分圧、一
層詳細にはプロピレン対エチレンのモル比(C3 /C
2 )を調節することによって制御した。反応装置におけ
る比を大きくする程、ポリマーの密度は小さくなり或は
生成すべきポリマー中のプロピレン含量は多くなる。従
って、各々のランの初めに、十分な床ターンオーバー、
一層詳細には3床ターンオーバーが良好な重合反応によ
り達成されるまで、C3 /C2 比の値を小さく保った。
ポリマー密度を小さくするために、次いでプロピレンの
分圧を徐々に上げることにより、比をゆっくり次の高い
レベルに増大した。所望の比において再び3床ターンオ
ーバーが達成された後に、プロピレンの分圧を更に上げ
た。プロピレンの分圧を上げるにつれて、ポリマーの密
度は小さくなり、それでポリマーの軟化点が低下した。
生成したポリマーの軟化点が反応装置温度に近くなる或
はそれより高くなった場合、樹脂が凝集し、極めて望ま
しくないチャンネリングフローを生じることにより、ポ
リマー樹脂の流動はたちまち止まった。
【0043】プロピレン対エチレン比の所定のモル比に
おいて、反応装置温度を上げる場合、EPRへのプロピ
レン加入は減少される。これは、バナジウム及びチタン
ベースの触媒の両方に関して観測される。一層高い反応
装置温度において所定の密度及びプロピレン含量のEP
Rを製造するためには、プロピレン対エチレン比のモル
比を低温運転の場合に比べて大きく保たなければならな
かった。メルトインデックス(或はフローインデック
ス)は、水素対エチレンのモル比(H2 /C2 )を調節
することによって制御した。反応装置におけるモル比を
大きくする程、生成すべきEPRのメルトインデックス
は大きくなる。流動床反応装置において、高メルトイン
デックスEPR粒状樹脂は、低メルトインデックスEP
R粒状樹脂に比べて製造するのが困難である。EPDM
を製造するために用いるジエンは5−エチリデン−2−
ノルボルネン(ENB)であった。ガス組成物の残りは
窒素であった。EPRに加入されるプロピレン及びEN
Bの量は赤外分光学により測定した。また、EPR中の
粒状物質の量は熱重量分析により求めた。
【0044】
【実施例】例1 添加不活性粒状物質を用いないで軟化点より低い反応装
置温度においてEPMを製造する。パイロット流動床反
応装置(内直径約14インチ(36cm))においてバ
ナジウム触媒を用いて反応装置温度20℃でEPM粒状
樹脂を製造しようとする試みを行なった。図2に示す通
りに、この反応装置温度は関心のあるすべてのEPR樹
脂の軟化点より約10℃低い。TIBA及びクロロホル
ムをそれぞれ助触媒及びプロモーターとして使用した。
2 /C2 比の典型的な値は約0.003であった。空
塔ガス速度は典型的には約1.8ft/秒(0.55m
/秒)であった。反応装置において樹脂の凝集を有しな
いで、密度0.864g/cc及びメルトインデックス
0.77dg/10minを有するEPM粒状樹脂を製
造することが可能であった。生成物中に加入されたプロ
ピレン含量は約35重量%であった。
【0045】下記の例2は、本発明の不活性粒状物質を
加えないで軟化点に近い温度で運転する際の従来の問題
を立証する。
【0046】例2 例1に記載する同じ反応装置を使用しかつ同じ触媒、助
触媒,プロモーター、水素対エチレン比及び空塔ガス速
度を用いて、反応装置温度30℃でEPM粒状樹脂を製
造しようとする試みを行なった。図2に示す通りに、こ
の温度は密度範囲0.860〜0.865g/ccを有
するEPM樹脂の軟化点に近い。C3 /C2 比を0.3
25から0.376に増大することによって密度を0.
870g/ccから0.868g/ccに小さくする
間、反応装置は良好に作動していた。加入されたプロピ
レン含量は、C3 /C2 比0.325及び0.376に
ついて、それぞれ31.7重量%及び34.1重量%で
あった。
【0047】C3 /C2 比を0.376から0.403
に上げて更に密度を0.868g/ccより小さくした
場合、流動が突然止まり、床の圧力低下が急に減少する
ことによって立証されるチャンネリングフローを形成す
るに至った。反応装置の運転を停止し、大きい凝集物や
チャンクが反応装置から取り出された。凝集物を分析し
たところ、ポリマーの密度及びメルトインデックスがそ
れぞれ0.867g/cc及び0.97dg/10mi
nであることを示した。加入されたプロピレン含量は約
35重量%であった。下記の例3は、樹脂の軟化点より
高い反応装置温度運転を立証する。
【0048】例3 例1に記載する同じ反応装置を使用しかつ同じ触媒、助
触媒及び水素対エチレン比を用いて、反応装置温度40
℃でEPM粒状樹脂を製造しようとする試みを行なっ
た。図2に示す通りに、この温度は0.873g/cc
より小さい密度を有するEPMの軟化点より高い。プロ
ピレン対エチレンのモル比を0.374に上げた際に、
例2に記載する同じ現象によって立証される床の脱流動
(defluidization)、或はチャンネリン
グフローの形成が反応装置の運転停止を必要とした。凝
集物及びチャンクがたくさん反応装置から取り出され
た。それらを分析し、ポリマーの密度及びメルトインデ
ックスはそれぞれ0.866g/cc及び0.31dg
/10minであった。ポリマーに加入されたプロピレ
ン含量は約34重量%であった。
【0049】下記の例4は、使用する触媒系に関係な
く、反応装置をポリマーの軟化温度で或はそれに近い温
度で運転することができないを立証する。
【0050】例4 チタン触媒を用いた軟化点より低い及びそれに近い反応
装置温度。バナジウムを触媒とするEPMを軟化点より
高い反応装置温度で製造しようとする試みはすべて、反
応装置において凝集物及びチャンクが形成することによ
り、失敗したので、チタン触媒を軟化点より低い及びそ
れに近い反応装置温度、すなわち20℃及び30℃で用
いた。例は例1に記載する同じ反応装置において行なっ
た。空塔ガス速度はランについて約1.8ft/秒
(0.55m/秒)であった。TIBAを助触媒として
使用した。チタン触媒系はプロモーターを必要としない
が、バナジウム触媒系に比べて同じ密度(或はプロピレ
ン加入)及びメルトインデックスのEPMを製造するの
に相当に大きいC3 /C2 及びH2 /C2比を必要とす
る。H2 /C2 比を0.050にかつエチレン分圧を約
54psi(3.8kg/cm2)に保ちながら、2つのラン
を、一つは20℃及び他は30℃で行なった。両方のラ
ンの間、EPMの密度を0.875から目的とする0.
865の値に低下させるために、C3 /C2 比を1.6
から徐々に上げて目的とする2.2の値にした。しか
し、両方の反応装置温度で密度を0.870g/ccよ
り低くしようとする試み行うと直ぐに、流動が止まっ
た。
【0051】例5 粒状物質を用いないで軟化点より低い反応装置温度でエ
チレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)を製
造する。パイロット流動床反応装置(内直径約14イン
チ(36cm))においてバナジウム触媒を用いて反応
装置温度30℃でEPDM粒状樹脂を製造しようとする
試みを行なった。エチレンの分圧は約130psi
(9.1kg/cm2)であった。TIBA及びクロロホルム
をそれぞれ助触媒及びプロモーターとして使用した。H
2 /C2 比の典型的な値は0.002であった。流動床
におけるENB濃度は約4.5重量%であった。空塔ガ
ス速度は約1.8ft/秒(0.55m/秒)であっ
た。反応装置運転可能性の問題を何ら有しないで、密度
が0.882g/ccより大きいEPDM粒状樹脂を製
造することが可能であった。ポリマーに加入されたプロ
ピレン及びENB含量はそれぞれ約21重量%及び1.
5重量%であった。しかし、C3 /C2 比を増大するこ
とによりポリマー密度を0.880g/ccより小さく
しようとする試みは、流動が止まったため、反応装置の
運転停止に至った。反応装置を開放してチャンク及び凝
集物を取り去った。チャンクを分析したところ、ポリマ
ーの密度、ポリマー中のプロピレン含量及びENB含量
はそれぞれ0.8775g/cc、28.0重量%及び
2.1重量%であった。
【0052】下記の例6は、反応装置温度をEPDM樹
脂の軟化点に近くした場合に得られる結果を立証する。
【0053】例6 例5に記載する同じ反応装置を使用しかつ同じ触媒、助
触媒及びプロモーターを用いて、反応装置温度40℃で
EPDMを製造しようとする試みを行なった。反応装置
条件は例5と同じであったが、流動床におけるENB濃
度およびH2 /C2 比は、共に例5に比べてそれぞれ
5.5重量%及び0.003高くした。ポリマー密度を
0.885g/ccより小さくしようと努力して、C3
/C2 比を0.34に上げた場合に、チャンネリングフ
ローを形成することにより、流動が止まった。反応装置
の運転を停止し、チャンク及び凝集物のサンプルを分析
した。ポリマーの密度及びメルトインデックスはそれぞ
れ0.883g/cc及び0.15dg/10minで
あった。ポリマーに加入されたプロピレン及びENBの
量はそれぞれ22.9重量%及び2.6重量%であっ
た。
【0054】下記の例7〜13は、不活性粒状物質を用
いる発明の利点を立証する。しかし、粒状物質を反応装
置に導入してEPR粒状樹脂を製造する場合、生成物は
EPRと粒状物質との混合物になる。粒状物質の密度は
EPRそれ自体の密度と異なるのが普通である。従っ
て、混合物の密度はポリマーそれ自体の真の密度と異な
ることになる。しかし、ポリマーの真の密度は、下記の
補正を用いて計算することができる: Dt =(1−x)Dm /{1−(xDm /Dp )} 式中、Dt はポリマーの真の密度であり、xは粒状物質
の重量分率であり、Dmは混合物の密度であり、Dp
粒状物質の密度である。
【0055】Dilatometerを使用して、種々
の不活性粒状物質がEPR軟化点に与える作用を求めた
ところ、無視し得るものであった。前述した通りに、E
PR中のプロピレン含量の測定はその真の密度の間接的
な測定である。従って、反応装置からの製造されたまま
のEPR中のプロピレン含量及びEPRの混合物密度を
測定し、下記の例に上げる。また、1式を用いて計算し
た各々のEPRの真の密度も各々の例において掲記す
る。前の例で、不活性粒状物質を用いない場合、35重
量%より多いプロピレン含量を有するEPRを製造する
ことができなかったことに留意すべきである。下記の例
7は、カーボンブラックを不活性粒状物質として用いる
場合のEPMの製造を立証する。
【0056】例7 一次粒径55nm、凝集体の平均寸法2ミクロン(Co
lumbian Chemical Co.Inc.か
ら入手し得るRAVEN−230)、比表面積44m2
/g及びDPE220cc/100gのカーボンブラッ
クを粒状物質として用い、例1に記載する同じ反応装置
を利用してチタン触媒を用い反応装置温度30℃におい
てEPM粒状樹脂を製造した。カーボンブラックの密度
は1.8g/ccであった。カーボンブラックを分配板
の下の底部混合室を通して導入する前に、カーボンブラ
ックを同時に加熱及びパージして反応について被毒にな
る吸収された水及び酸素を取り除いた。パージは窒素で
行なった。TIBAを助触媒として使用した。エチレン
の分圧は約20psi(1.4kg/cm2)であった。H2
/C2 比は0.03〜0.04の範囲であった。C3
2 比を2.30〜2.50の範囲に保って非晶質EP
Mを製造した。反応装置におけるカーボンブラックの濃
度をランを通じてずっと約0.5〜1.2重量%に保っ
た。EPMポリマーをポリマーの軟化点に近い或はそれ
より高い温度で製造した。EPMサンプルを分析して、
ポリマーが本質的に非晶質であることを示した。生成物
の密度は0.859〜0.865g/ccの範囲であ
り、プロピレン含量は47〜53重量%であった。EP
Mの計算による真の密度は0.854〜0.863g/
ccの範囲であった。
【0057】例8 一次粒径14ナノメートル、比表面積100m2 /g及
び密度2.2g/ccを有する疎水性ヒュームドシリカ
(Cabot Corporationから入手し得る
Cab−O−Sil TS−720)を不活性粒状物質
として用い、例1に記載する同じ反応装置を反応温度3
0℃において利用して非晶質EPMを製造した。採用し
た触媒は、例7の通りのチタンベースの触媒であった。
シリカからの被毒を取り除くために、シリカを、カーボ
ンブラックを処理したのと正確に同じ方法で処理した。
エチレンの分圧は約30psi(2.1kg/cm2)であ
り、H2 /C2 比は約0.02であった。C3 /C2
を2.30〜3.30の範囲に保って非晶質EPMを製
造した。反応装置におけるシリカの濃度を高く(0.6
〜1.3重量%)保ってサンプルを多量に製造するのを
確実にした。シリカの濃度をそれより低くすると流動が
止まるシリカの臨界濃度は求めなかった。生成したサン
プルを分析したところ、ポリマーは非晶質であり、混合
物密度0.862〜0.867g/cc及びプロピレン
含量47〜52重量%を有することを示した。サンプル
の灰を分析したところ、サンプル中のシリカの量が0.
3〜1.0重量%の範囲であることを示した。EPMの
計算による真の密度は0.857〜0.865g/cc
の範囲である。
【0058】例9 カーボンブラックを不活性粒状物質として用い、軟化点
より高い反応装置温度50℃でEPMを製造する。例1
と同じ反応装置を用い、50℃で運転した。また例1の
バナジウム触媒を使用した。カーボンブラックはRav
en T−230カーボンブラックであった。TIBA
及びクロロホルムをそれぞれ助触媒及びプロモーターと
して使用した。エチレンの分圧は85psi(6.0kg
/cm2)であった。C3 /C2 及びH2 /C2 比はそれぞ
れ0.46及び0.0045であった。反応装置におけ
るカーボンブラックの濃度をおよそ1.5〜1.8重量
%に保った場合、反応装置はカーボンブラックを加入し
たEPM粒状樹脂を何ら問題なく生成した。カーボンブ
ラックを加入したEPMの密度は0.870g/ccで
あった。1式を用いて計算したEPMの真の密度は約
0.863g/ccである。図2から、EPMの軟化点
は34℃であり、従って、反応装置温度はポリマーの軟
化点より約16℃高かったことが分かる。しかし、ラン
の終りに、カーボンブラックの供給は適当に機能せず、
反応装置におけるカーボン濃度が徐々に減少するに至っ
た。その結果、脱流動により反応装置の運転を停止し、
反応装置からチャンクが取り出された。チャンク中のカ
ーボンブラックの量を求めたところ約0.6重量%であ
った。チャンクの密度及びチャンク中のプロピレン含量
はそれぞれ約0.870g/cc及び36重量%であっ
た。ポリマーの真の密度は、1式を用いて計算して、約
0.867g/ccである。
【0059】例10 カーボンブラックを用い、反応装置温度66℃でEPM
を製造する。例9と同じ反応装置を、例9と同じバナジ
ウム触媒、TIBA、クロロホルム及びRaven T
−230カーボンブラックを用いて、初め反応装置温度
60℃で運転を開始した。後に、反応装置温度を66℃
に上げた。エチレンの分圧は約89psi(6.3kg/c
m2)であった。C3 /C2 比は典型的には0.45〜
0.50であった。H2 /C2 比は0.005であっ
た。反応装置におけるRaven T−230カーボン
ブラックの濃度を約5.0重量%に保つことにより、粒
状EPM樹脂が何ら反応装置の運転上の困難を有しない
で生成された。樹脂の平均粒径は約0.081インチ
(2.1mm)であった。サンプルを分析して、プロピ
レン含量が30〜34重量%の範囲であり;メルトイン
デックスが0.50〜0.63dg/10minであ
り;密度が0.893〜0.895g/ccであること
を示した。サンプルを熱重量分析して、ポリマー中のカ
ーボンブラックの濃度が約4.5重量%であることを示
した。サンプルの真の密度は、1式を用いて計算して、
約0.873g/ccである。図2から、EPMの軟化
点は38℃であり、従って、反応装置温度はEPMの軟
化点より約28℃高かったことが分かる。
【0060】例11〜13について、例1と同じバナジ
ウム触媒及び反応装置を使用した。TIBA及びクロロ
ホルムを助触媒及びプロモーターとして使用した。TI
BA及びクロロホルムの両方について、イソペンタンの
10%溶液(重量による)を作成し、反応装置に典型的
な速度100〜150cc/時間で供給した。反応装置
の全圧は300psi(21kg/cm2)であった。エチレ
ンの分圧は約60psi(4.2kg/cm2)であった。水
素対エチレンのモル比は0.002〜0.004の範囲
であった。反応装置におけるプロピレンの分圧及び反応
装置へのENB供給速度は、調節する2つの主要な変数
であった。Raven T−230カーボンブラック
は、反応装置運転を容易にするのに用いた粒状物質であ
った。反応装置におけるカーボンブラック及びEPDM
粒状樹脂の濃度は、ポリマーの生産速度或はカーボンブ
ラックの供給速度のいずれか一方、もしくは両方を調節
することによって制御した。EPDM粒状樹脂の流動及
び混合を高めるために、反応装置を一層大きな空塔ガス
速度、典型的には約2.2〜2.7ft/秒(0.67
〜0.82m/秒)で運転した。大部分の時間、カーボ
ンブラックの供給速度を大きく保って適当な流動を確実
にしかつ小さい凝集物の形成を排除することによって樹
脂の平均粒径を小さくした。生成物中のカーボンブラッ
クの重量分率は典型的には5%より多く、一層特には1
0%より多かった。EPDM中のカーボンブラックの量
が多いことにより、生成物密度の測定は、それ程には有
意義で無いものになった。各々のサンプルの真の密度
は、混合物密度を測定する代わりに、測定したプロピレ
ン含量及び図1を用い並びに1式を用いることにより、
求めた。それでも、各々のサンプル中のカーボンブラッ
クを測定した。各々のサンプルの結晶度もまた測定し
た。
【0061】例11 反応装置を下記の条件で運転してEPDM粒状樹脂を製
造した: 反応装置温度=60℃ 空塔ガス速度=2.5〜2.77ft/秒(0.76〜
0.844m/秒) C3 /C2 モル比=1.1〜1.3 H2 /C2 モル比=0.001〜0.0025 ENB供給速度=210cc/時 カーボンブラック供給速度=700〜850g/時 カーボンブラックを加入したEPDM粒状樹脂が、速度
5〜8lb/時(2〜4kg/時で、ひどい反応装置の
運転上の問題に何ら遭遇しないで、生成された。典型的
なサンプルは下記の性質を有する: プロピレン含量=41.2重量% ENB加入=5.1重量% カーボンブラック含量=22.3重量% フローインデックス=11.5 樹脂の平均粒径=0.053インチ(1.3mm)
【0062】プロピレン含量41.2%を有するEPD
Mの真の密度は、図3から、約0.86g/ccであ
る。図2から、ポリマーの軟化点が40℃であり、従っ
て、反応装置は、このような量のカーボンブラックを使
用した場合に脱流動にならないで、ポリマーの軟化点よ
り約30℃高い温度で運転したことが分かる。カーボン
ブラックの供給速度を同じEPDMの生産速度で約30
0〜400g/時に減少させた場合、小さい凝集物が反
応装置において形成し始め、粒状樹脂と共に生成物排出
バルブ及び生成物排出タンクを通って出て来た。典型的
なサンプルを分析して、下記の性質を示した: プロピレン含量=49.1重量% ENB加入=6.1重量% カーボンブラック含量=12.6重量% フローインデックス=5.2
【0063】小さい凝集物が観察された直ぐ後に、生産
速度を減小させて反応装置におけるカーボンブラック濃
度を増大させた。粒状EPDM樹脂が再び生成された。
樹脂中のカーボンブラック含量は20重量%より多く、
樹脂の平均粒径は、典型的には0.061〜0.084
インチ(1.5〜2.1mm)であった。EPDMの他
の性質は下記の通りであった: プロピレン含量=45.8〜52.3重量% ENB加入=3.6〜7.5重量% フローインデックス=0.6〜1.0 反応装置におけるカーボンブラック濃度が再び低くなっ
た際に、チャンネリングフローが形成することにより、
流動が止まり、反応装置の運転を停止した。凝集物が反
応装置から取り出され、これらを分析して、下記の性質
を示した: プロピレン含量=40.8重量% ENB加入=4.3重量% カーボンブラック含量=12.5重量%
【0064】例12 70℃でEPDMを製造する。反応装置を下記の条件で
運転してEPDM粒状樹脂を製造した: 反応装置温度=70℃ 空塔ガス速度=2.5ft/秒(0.76m/秒) C3 /C2 モル比=1.3 H2 /C2 モル比=0.003 ENB供給速度=210cc/時 反応装置におけるカーボンブラックの濃度を十分高く保
った場合に、粒状EPDM樹脂が生成された。典型的な
サンプルの性質は下記の通りである: プロピレン含量=38.1重量% ENB加入=3.1重量% カーボンブラック含量=22.5重量% 樹脂の平均粒径=0.076インチ(1.9mm)
【0065】図3から、このEPDMサンプルの真の密
度は約0.86g/ccである。図2から、ポリマーの
軟化点が30℃であり、従って、反応装置は、このよう
な量のカーボンブラックを使用した場合に脱流動になら
ないで、物質の軟化点より約40℃高い温度で運転した
ことが分かる。生成物中の臨界カーボンブラック濃度を
求めるために、反応装置におけるカーボンブラック濃度
を、流動が止まって反応装置の運転を停止することを必
要とするまで、徐々に減小させた。反応装置からチャン
クが取り出され、これらを分析して、下記の性質を示し
た: プロピレン含量=47.4重量% ENB加入=4.6重量% カーボンブラック含量=10.9重量%
【0066】例13 80℃でEPDMを製造する。反応装置を下記の条件で
運転してEPDM粒状樹脂を製造した: 反応装置温=80℃ 空塔ガス速度=2.2ft/秒(0.67m/秒) C3 /C2 モル比=1.8 H2 /C2 モル比=0.003 ENB供給速度=150〜210cc/時、しかし典型
的には210cc/時。 カーボンブラックを加入したEPDM粒状樹脂が、速度
4〜6lb/時(2〜3kg/時)で、反応装置の運転
上の問題をなんら有しないで、生成された。C3 /C2
比1.8で生成された典型的なサンプルは、下記の性質
を有していた: プロピレン含量=46.3重量% ENB加入=2.2重量% カーボンブラック含量=25.1重量% フローインデックス=5.9 樹脂の平均粒径=0.069インチ(1.8mm)
【0067】生成物中に樹脂凝集物が少量観察された。
このランは、いくつかの機械的な問題が反応装置系に伴
うことにより、早期に停止した。図3から、カーブを外
挿する場合に、このEPDMサンプルの真の密度は0.
86g/ccより小さくなる。図2から、このポリマー
の軟化点は30℃である。これは、示した量のカーボン
ブラックを用いることにより、反応装置をその物質の軟
化点より約50℃高い温度で運転したことを意味する。
下記の例14は、本発明に従って製造したカーボンブラ
ックで被覆されたEPDM粒子の性質を例示する。
【0068】例14 ゴムグレードN−650カーボンブラック粉末を用いて
製造した粒状EPDMサンプルの流れ特性を、Jeni
ke剪断試験装置を使用して測定した。結果のまとめを
表1に挙げる。このサンプルの熱重量分析(TGA)
は、この生成物が重量によりカーボンブラック29%及
びポリマー71%を含有することを示す。このポリマー
のNMR分析は、ポリマーがプロピレン37%、ENB
8%及びエチレン55%(すべて重量による)で構成さ
れることを示す。
【0069】
【表1】
【0070】粒状EPDMサンプルの流れ特性を30℃
及び70℃において測定した。粒状EPDMの貯蔵温度
は、プラント内で取り扱う間70℃程に高くなり得る
が、30℃貯蔵温度がバルク輸送の間に存在する条件を
一層代表している。流れ特性を即座の(貯蔵時間ゼロ)
貯蔵期間について及び異なる貯蔵期間の後に評価した。
貯蔵する間、貯蔵容器中の条件をシミュレートするため
に、サンプルをオーブン中に荷重下で特定の温度に保っ
た。
【0071】表1に示すフローファンクションは、粉末
メカニクスコミューニティにおいて良く知られかつかつ
広く認められている固体粒子のバルク流れ特性の尺度で
ある。ゼロから無限の範囲になるフローファンクション
スケールで、数が大きくなる程、流れ特性が良好になる
ことを表わす。自由流動性粒状樹脂についてのフローフ
ァンクションの典型的な値は4〜10の範囲であり、他
方、非自由流動性樹脂についてのフローファンクション
の値は1〜3の範囲である。円錐排出ホッパー角は、マ
スフローを維持するのに必要とするビン中心線から測定
する角度である。バルク固体の剪断強さから求める最小
ビン開口は、開口の上にアーチが形成し得る開口の寸法
である。
【0072】フローファンクションの値は、貯蔵時間が
長くなる程小さくなるが、30℃において1日貯蔵した
後の値は6.0であり、これは容易な流動性であると考
えられる。即座の流動条件において、粒状EPDMは自
由流動性であり、フローファンクションの値が大きくか
つ最小ビン開口の値が小さいことを特徴とする。30℃
において1日貯蔵した後に、物質は1.8フィート
(4.6cm)の開口上でアーチ形になり得るが、一旦
流動を開始すると、物質は再び自由流動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘着性ポリマーを製造するための典型的なガス
流動床反応スキームを例示する。
【図2】異なる密度を有するポリマーの軟化点を補正す
るグラフである。
【図3】プロピレン含量に対してポリマーの密度を補正
するグラフである。
【図4】発明の方法に従って製造される新規なポリマー
粒子の断面の略図である。
【符号の説明】
10 流動床反応装置 12 反応域 14 速度減小域 16 リザーバー 24 熱交換器 27 保護スクリーン 28 ガス分配板 29 孔或は口 32 流体フローディフレクター 32a スペーサー 36a アングルキャップ 36b アングルキャップ 38 ディスペンサー 46 生成物排出タンク 54 生成物サージタンク 62 サージタンク 64 フィルター
フロントページの続き (72)発明者 クリフ・ロバート・ミュア アメリカ合衆国ニュージャージー州ハイラ ンドパーク、シーダ・レイン22ビー (72)発明者 レナード・セバスティアン・スカロラ アメリカ合衆国ニュージャージー州ユニオ ン、ストラトフォード・ロード580 (72)発明者 アーロン・スンジョン・リー アメリカ合衆国ニュージャージー州ベルミ ード、アプル・ヒル・ロード17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性ポリマーを含む内部コアー及び該
    内部コアーを囲む外部シェルを有し、該外部シェルは不
    活性粒状物質を含む樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 前記不活性粒状物質をカーボンブラッ
    ク、シリカ及びクレーからなる群より選ぶ請求項1の樹
    脂粒子。
  3. 【請求項3】 前記不活性粒状物質が一次粒径10〜1
    00ナノメートル、凝集体の平均寸法0.1〜10ミク
    ロン、比表面積30〜1,500m2 /g及びジブチル
    フタレート吸収量80〜350cc/100gを有する
    カーボンブラックである請求項1の樹脂粒子。
  4. 【請求項4】 前記粘着性ポリマーが下記: a.エチレンプロピレンゴム;或は b.エチレンプロピレンジエンターモノマーゴム;或は c.ポリブタジエンゴム;或は d.高エチレン含量プロピレンエチレンブロックコポリ
    マー である請求項1の樹脂粒子。
  5. 【請求項5】 前記エチレンプロピレンジエンターモノ
    マーがエチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネン
    ターモノマーである請求項4の樹脂粒子。
  6. 【請求項6】 前記外部シェルが前記不活性粒状物質と
    前記粘着性ポリマーとの混合物である請求項1の樹脂粒
    子。
  7. 【請求項7】 前記内部コアーが前記粘着性ポリマーと
    前記不活性粒状物質との混合物を含む請求項1の樹脂粒
    子。
  8. 【請求項8】 下記: a.エチレンプロピレンゴム;或は b.エチレンプロピレンジエンターモノマーゴム;或は c.ポリブタジエンゴム;或は d.高エチレン含量プロピレンエチレンブロックコポリ
    マー を含む内部コアー及び該内部コアーを囲み、カーボンブ
    ラック、シリカ及びクレーからなる群より選ぶ不活性粒
    状物質を含む外部シェルを有する樹脂粒子。
  9. 【請求項9】 前記不活性粒状物質がカーボンブラック
    である請求項8の樹脂粒子。
  10. 【請求項10】 前記外部シェルが前記不活性粒状物質
    と前記粘着性ポリマーとの混合物である請求項8の樹脂
    粒子。
JP5139834A 1992-05-21 1993-05-20 コアー−シェル樹脂粒子 Expired - Lifetime JP2901839B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US886188 1978-03-13
US07/886,188 US5304588A (en) 1989-09-28 1992-05-21 Core-shell resin particle

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0632811A true JPH0632811A (ja) 1994-02-08
JP2901839B2 JP2901839B2 (ja) 1999-06-07

Family

ID=25388568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5139834A Expired - Lifetime JP2901839B2 (ja) 1992-05-21 1993-05-20 コアー−シェル樹脂粒子

Country Status (12)

Country Link
US (1) US5304588A (ja)
EP (1) EP0570966B1 (ja)
JP (1) JP2901839B2 (ja)
KR (1) KR0165138B1 (ja)
CN (1) CN1079234A (ja)
AT (1) ATE169319T1 (ja)
BR (1) BR9302007A (ja)
CA (1) CA2093104A1 (ja)
DE (1) DE69320100T2 (ja)
ES (1) ES2121893T3 (ja)
MX (1) MX9302963A (ja)
ZA (1) ZA933515B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422767B1 (ko) * 2001-09-05 2004-03-12 현대자동차주식회사 이피디엠 고무와 플라스틱의 무접착형 부품 및 제조 방법
JP2005514497A (ja) * 2002-01-15 2005-05-19 アドバンスド エラストマー システムズ,エル.ピー. 熱可塑性エラストマー及びその製造方法
US11104798B2 (en) 2014-10-03 2021-08-31 Dupont Polymers, Inc. Thermoplastic polymer composition having improved mechanical properties

Families Citing this family (65)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5585184A (en) * 1994-09-29 1996-12-17 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Colorable non-sticky resin core-shell particles
AU3456995A (en) 1994-11-02 1996-05-09 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Process for the production of homogeneous ethylene propylene rubbers using a vanadium catalyst supported on magnesium chloride
US5589531A (en) * 1995-03-07 1996-12-31 Cabot Corporation Preparation and use of pelletized submicron pigment powder/polymer compositions
US5616661A (en) * 1995-03-31 1997-04-01 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Process for controlling particle growth during production of sticky polymers
CA2190678A1 (en) 1995-11-22 1997-05-23 Robert Joseph Noel Bernier Process for preparing elastomeric compounds from granular elastomers and polymers and articles manufactured therefrom
CA2190301A1 (en) 1995-11-22 1997-05-23 Robert Joseph Noel Bernier Curable ethylene-alpha olefin-diene elastomer
CA2190302A1 (en) 1995-11-22 1997-05-23 Gregory George Smith Process for preparing vulcanizable elastomeric compounds from granular elastomer blends and elastomeric articles manufactured therefrom
US6812184B1 (en) * 1996-06-17 2004-11-02 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Supported late transition metal catalyst systems
US5728782A (en) * 1996-12-06 1998-03-17 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Gas phase anionic polymerization of dienes and vinyl-substituted aromatic compounds
US5919855A (en) 1997-02-11 1999-07-06 Cabot Corporation Use of modified carbon black in gas-phase polymerizations
US6004677A (en) * 1997-08-08 1999-12-21 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Gas phase production of polydienes with pre-activated nickel catalysts
US5879805A (en) * 1997-09-09 1999-03-09 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Gas phase polymerization of vinylpolybutadiene
DE19744707A1 (de) * 1997-10-10 1999-04-15 Bayer Ag Verfahren zur Vermeidung der Agglomeration von Kautschuk in der Gasphase
US6127302A (en) * 1997-12-09 2000-10-03 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Unbridged monocyclopentadienyl metal complex catalyst and a process for polyolefin production
US5962362A (en) * 1997-12-09 1999-10-05 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Unbridged monocyclopentadienyl metal complex catalyst and a process for polyolefin production
US6159889A (en) * 1997-12-09 2000-12-12 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Unbridged monocyclopentadienyl metal complex catalyst and a process for polyolefin production
DE19801859A1 (de) * 1998-01-20 1999-07-22 Bayer Ag Verfahren zur Vermeidung von Instabilitäten bei der Gasphasenpolymerisation von Kautschuk
US6511936B1 (en) 1998-02-12 2003-01-28 University Of Delaware Catalyst compounds with β-diminate anionic ligands and processes for polymerizing olefins
EP0939087A3 (en) * 1998-02-27 2003-04-16 Chisso Corporation Catalyst for olefin (co)polymerization and process for the production of olefin (co)polymers
KR100342541B1 (ko) * 1998-04-16 2002-06-28 나까니시 히로유끼 올레핀 중합촉매 및 중합방법
KR20010052665A (ko) 1998-06-09 2001-06-25 조셉 에스. 바이크 응고력을 감소시켜 벌크의 유동성을 증가시키기 위한 장치및 방법
US6214903B1 (en) 1998-06-16 2001-04-10 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Post-reactor process for treating polymers prepared in a gas phase polymerization in the presence of an inert particulate material
US6200509B1 (en) 1998-06-26 2001-03-13 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Form of synthetic rubber
KR100368184B1 (ko) * 1998-12-11 2003-01-30 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 올레핀 중합용 촉매 및 올레핀의 중합 방법
US6180738B1 (en) * 1999-06-29 2001-01-30 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Production of a sticky polymer using an improved carbon black
US6255412B1 (en) 1999-06-29 2001-07-03 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Polymerization of a sticky polymer in the presence of a treated carbon black
US9682425B2 (en) 2009-12-08 2017-06-20 Baker Hughes Incorporated Coated metallic powder and method of making the same
US8403037B2 (en) 2009-12-08 2013-03-26 Baker Hughes Incorporated Dissolvable tool and method
US7737205B2 (en) * 2003-07-28 2010-06-15 Dow Global Technologies Inc Thermoplastic vulcanizates and process to prepare them
JP5292664B2 (ja) * 2005-05-18 2013-09-18 住友化学株式会社 多層ペレットおよびその製造方法
US8785146B2 (en) * 2008-04-01 2014-07-22 Beijing Strong Biotechnologies, Inc. Method for quantitative measurements of HDL-C and LDL-C
KR101698618B1 (ko) 2009-01-08 2017-01-20 유니베이션 테크놀로지즈, 엘엘씨 폴리올레핀 중합 방법을 위한 첨가제
WO2010080871A1 (en) 2009-01-08 2010-07-15 Univation Technologies, Llc Additive for gas phase polymerization processes
US10240419B2 (en) 2009-12-08 2019-03-26 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Downhole flow inhibition tool and method of unplugging a seat
US9243475B2 (en) 2009-12-08 2016-01-26 Baker Hughes Incorporated Extruded powder metal compact
US8703884B2 (en) 2010-12-22 2014-04-22 Univation Technologies, Llc Additive for polyolefin polymerization processes
US9080098B2 (en) 2011-04-28 2015-07-14 Baker Hughes Incorporated Functionally gradient composite article
US8631876B2 (en) 2011-04-28 2014-01-21 Baker Hughes Incorporated Method of making and using a functionally gradient composite tool
US9139928B2 (en) 2011-06-17 2015-09-22 Baker Hughes Incorporated Corrodible downhole article and method of removing the article from downhole environment
US9707739B2 (en) 2011-07-22 2017-07-18 Baker Hughes Incorporated Intermetallic metallic composite, method of manufacture thereof and articles comprising the same
US9833838B2 (en) 2011-07-29 2017-12-05 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Method of controlling the corrosion rate of alloy particles, alloy particle with controlled corrosion rate, and articles comprising the particle
US9643250B2 (en) 2011-07-29 2017-05-09 Baker Hughes Incorporated Method of controlling the corrosion rate of alloy particles, alloy particle with controlled corrosion rate, and articles comprising the particle
US9033055B2 (en) 2011-08-17 2015-05-19 Baker Hughes Incorporated Selectively degradable passage restriction and method
US9109269B2 (en) 2011-08-30 2015-08-18 Baker Hughes Incorporated Magnesium alloy powder metal compact
US9090956B2 (en) 2011-08-30 2015-07-28 Baker Hughes Incorporated Aluminum alloy powder metal compact
US9856547B2 (en) 2011-08-30 2018-01-02 Bakers Hughes, A Ge Company, Llc Nanostructured powder metal compact
US9643144B2 (en) 2011-09-02 2017-05-09 Baker Hughes Incorporated Method to generate and disperse nanostructures in a composite material
MY184580A (en) 2011-11-30 2021-04-06 Univation Tech Llc Methods and systems for catalyst delivery
US9010416B2 (en) 2012-01-25 2015-04-21 Baker Hughes Incorporated Tubular anchoring system and a seat for use in the same
US9605508B2 (en) 2012-05-08 2017-03-28 Baker Hughes Incorporated Disintegrable and conformable metallic seal, and method of making the same
RU2662936C2 (ru) 2012-11-01 2018-07-31 Юнивейшн Текнолоджиз, Ллк Смешанные совместимые катализаторы циглера-натты/хромовые для получения улучшенных полимерных продуктов
CN104781628B (zh) 2012-11-12 2017-07-07 尤尼威蒂恩技术有限责任公司 用于气相聚合方法的再循环气体冷却器系统
EP2938620B1 (en) 2012-12-28 2020-09-02 Univation Technologies, LLC Methods of integrating aluminoxane production into catalyst production
US9938361B2 (en) 2013-01-14 2018-04-10 Univation Technologies, Llc Methods for preparing catalyst systems with increased productivity
ES2898672T3 (es) 2013-03-15 2022-03-08 Dow Global Technologies Llc Sistema y procedimiento de envasado de EPDM
US9816339B2 (en) 2013-09-03 2017-11-14 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Plug reception assembly and method of reducing restriction in a borehole
US11167343B2 (en) 2014-02-21 2021-11-09 Terves, Llc Galvanically-active in situ formed particles for controlled rate dissolving tools
CA2936851A1 (en) 2014-02-21 2015-08-27 Terves, Inc. Fluid activated disintegrating metal system
US10682797B2 (en) 2015-01-21 2020-06-16 Univation Technologies, Llc Methods for gel reduction in polyolefins
EP3247548B1 (en) 2015-01-21 2021-09-01 Univation Technologies, LLC Methods for controlling polymer chain scission
US9910026B2 (en) 2015-01-21 2018-03-06 Baker Hughes, A Ge Company, Llc High temperature tracers for downhole detection of produced water
US10378303B2 (en) 2015-03-05 2019-08-13 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Downhole tool and method of forming the same
US10221637B2 (en) 2015-08-11 2019-03-05 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Methods of manufacturing dissolvable tools via liquid-solid state molding
US10016810B2 (en) 2015-12-14 2018-07-10 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Methods of manufacturing degradable tools using a galvanic carrier and tools manufactured thereof
CA3012511A1 (en) 2017-07-27 2019-01-27 Terves Inc. Degradable metal matrix composite

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3669722A (en) * 1969-06-25 1972-06-13 Copolymer Rubber & Chem Corp Free flowing pellets of uncured elastomeric material
US4035192A (en) * 1975-08-14 1977-07-12 Busacca Joseph P Cement and aggregate mixture and method for making same
EP0047374A1 (de) * 1980-08-21 1982-03-17 Hüls Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von lagerstabilen, Trennmittel enthaltenden Ethylen-alpha-Olefin-(Dien)-Kautschuk-Pulvern
CA1226178A (en) * 1982-07-14 1987-09-01 Firestone Tire & Rubber Company (The) Rubber powders and methods of producing and using rubber powders
JPS5926672A (ja) * 1982-08-03 1984-02-10 Mitsubishi Electric Corp ラビリンス
US4647602A (en) * 1985-05-01 1987-03-03 General Electric Company Method of dispersing fluoroplastics in polymeric compositions
DE3772149D1 (de) * 1986-10-02 1991-09-19 Bp Chem Int Ltd Verfahren zur polymerisation eines oder mehrerer 1-olefine in der gasphase in anwesenheit eines pulverfoermigen anorganischen materials.
JPS63105023A (ja) * 1986-10-20 1988-05-10 Sunstar Giken Kk エポキシ樹脂組成物の製造法
DE3937799A1 (de) * 1988-11-15 1990-05-17 Basf Ag Rieselfaehiges kautschukgranulat
US5162463A (en) * 1990-12-10 1992-11-10 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Method for producing sticky polymers
US5200477A (en) * 1991-02-22 1993-04-06 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Process for producing sticky polymers

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422767B1 (ko) * 2001-09-05 2004-03-12 현대자동차주식회사 이피디엠 고무와 플라스틱의 무접착형 부품 및 제조 방법
JP2005514497A (ja) * 2002-01-15 2005-05-19 アドバンスド エラストマー システムズ,エル.ピー. 熱可塑性エラストマー及びその製造方法
US11104798B2 (en) 2014-10-03 2021-08-31 Dupont Polymers, Inc. Thermoplastic polymer composition having improved mechanical properties

Also Published As

Publication number Publication date
JP2901839B2 (ja) 1999-06-07
US5304588A (en) 1994-04-19
EP0570966B1 (en) 1998-08-05
EP0570966A1 (en) 1993-11-24
KR930023374A (ko) 1993-12-18
MX9302963A (es) 1993-11-01
DE69320100D1 (de) 1998-09-10
ES2121893T3 (es) 1998-12-16
ATE169319T1 (de) 1998-08-15
DE69320100T2 (de) 1999-01-21
BR9302007A (pt) 1993-11-30
CN1079234A (zh) 1993-12-08
ZA933515B (en) 1993-12-09
CA2093104A1 (en) 1993-11-22
KR0165138B1 (ko) 1999-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2901839B2 (ja) コアー−シェル樹脂粒子
US4994534A (en) Process for producing sticky polymers
US5200477A (en) Process for producing sticky polymers
KR101283778B1 (ko) 폴리에틸렌 수지의 블로우 성형
EP0237003B1 (en) Process for the production of a sticky polymer
AU750242B2 (en) Polymerisation process
JP2002520426A (ja) 気相重合用の方法及び装置
US5162463A (en) Method for producing sticky polymers
JP3001762B2 (ja) 粘着性ポリマーの改良された製造方法
KR20010052872A (ko) 불활성 미립물질 존재하 기상중합공정에서 제조된중합체를 처리하기 위한 후처리 반응기 공정
CN109070387B (zh) 用于水力输送聚烯烃粒料的方法
EP0540809B1 (en) Process for recycling inert particulate materials
KR101746700B1 (ko) 프로필렌 공중합체의 제조방법
US5041473A (en) Process for producing carbon black filled polyethylene resins
US7705094B2 (en) Polymerisation control process
KR20010052873A (ko) 에틸렌-프로필렌 또는 에틸렌-프로필렌-디엔 고무를제조하기 위하여 기체상 반응기를 최적화하는 방법
US6884856B2 (en) Polymerization control process
JPH05194615A (ja) 粘着性ポリマーの製造方法
JPH10259204A (ja) 改良された気体流動層重合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990302