JPH05194615A - 粘着性ポリマーの製造方法 - Google Patents

粘着性ポリマーの製造方法

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JPH05194615A
JPH05194615A JP25201092A JP25201092A JPH05194615A JP H05194615 A JPH05194615 A JP H05194615A JP 25201092 A JP25201092 A JP 25201092A JP 25201092 A JP25201092 A JP 25201092A JP H05194615 A JPH05194615 A JP H05194615A
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JP
Japan
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polymer
ethylene
reactor
propylene
particulate material
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JP25201092A
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Aaron Seung-Joon Rhee
アーロン・スーンジョーン・リー
John Gregory Victor
ジョン・グレゴリ・ビクター
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着性ポリマーの製造に際し、凝集を低減さ
せ、反応器の操作性を改善し、特に粘着性ポリマーの軟
化温度より高い反応温度を可能にすること。 【構成】 本発明の方法は、遷移金属触媒で触媒される
気−固相機械的撹拌床重合反応器中で粘着性ポリマーの
軟化温度より高い重合反応温度において粘着性ポリマー
を製造する方法であり、約0.01〜約150μmの平
均粒子寸法を持つ不活性粒状物質を最終生成物の重量を
基として約0.3〜約80重量%存在させて粘着性ポリ
マーの軟化温度より高い温度において重合反応を実施
し、それによって粘着性ポリマーのポリマー凝集を粘着
性ポリマーの連続製造に適する寸法に保つことを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粘着性ポリマーの製
造方法、より詳細には、粘着性ポリマーの軟化温度より
高い反応温度において気−固相機械的撹拌床重合反応器
中で粘着性ポリマーを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】用語
『粘着性ポリマー』とは、粘着又は軟化温度より低い温
度においては粒状であるが、粘着又は軟化温度より高い
温度においては凝集するポリマーと定義される。用語
『粘着温度』(これは本明細書においては流動床中での
ポリマー粒子の粘着温度に関する)とは、床中での粒子
の過度の凝集によって流動化が停止する温度と定義され
る。この凝集は、短期間の静置の際に自然に起こる。
【0003】ポリマーはその化学的若しくは機械的特性
のために本来的に粘着性であることもあり、また、生産
サイクルの際に粘着性の段階を通ることもある。粘着性
ポリマーはまた、固まってもともとの粒子よりはるかに
大きい寸法の凝集体になる傾向があるので、非自由流動
性ポリマーとも称される。この種のポリマーは気相流動
床反応器中で許容できる流動性を示す。しかしながら、
ひとたび動きが停止すると、分配板を通過する流動化用
ガスによってもたらされる付加的な機械力は形成した凝
集体を解体するのには不充分であり、床は再び流動化す
ることがない。これらのポリマーは、貯蔵時間0での自
由流動のための最小ビン口が約61cm(2フィート)
であり且つ5分以上の貯蔵時間での自由流動のための最
小ビン口が約1.2〜2.4m(4〜8フィート)又は
それ以上であるものと分類される。
【0004】粘着性ポリマーはまた、そのバルク流れ特
性によって定義づけることもできる。これは流れ関数
(Flow Function)と称される。0〜無限大の尺度で、乾
燥砂のような自由流動性材料の流れ関数は無限大であ
る。自由流動性ポリマーの流れ関数は約4〜10であ
り、他方非自由流動性即ち粘着性ポリマーの流れ関数は
約1〜3である。樹脂の粘着性の度合いには多くの変数
が影響を及ぼすが、これは温度及び樹脂の結晶度に優勢
的に支配される。樹脂の温度が高くなれば粘着性が増
し、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン/
プロピレンコポリマー(EPM)、エチレン/プロピレ
ン/ジエンターポリマー(EPDM)及び本質的に非晶
質又は弾性のポリプロピレンのような低結晶性物質は通
常、凝集してより大きい粒子を形成する傾向がより強
い。
【0005】粘着性ポリマーは従来、ポリマーの軟化温
度より低い温度において、スラリー重合、気−固相機械
的撹拌反応器重合、流動床反応器重合及び他の技術のよ
うな様々な既知の技術によって製造されてきた。例えば
「ラバー・ケミストリー・アンド・テクノロジー(Rubb
er Chemisry and Technology)」第45巻、第709〜
881頁(1972年)のF.P.ボルドウィン(Bald
win )及びG.ヴェア・ストレート(Ver Strate)の研
究『エチレン及びプロピレンを基とするポリオレフィン
エラストマー(Polyolefin Elastomers Based on Ethyl
ene and Propylene )』のような文献中の様々な技術の
記載を利用できる。
【0006】これまでの従来技術はポリマーの軟化温度
より低い温度において粘着性ポリマーの製造を試みてい
るということが強調される。このことは主として、軟化
温度又はそれより高い温度における操作が一連の凝集の
問題を引き起こすという事実に基づく。実際、1990
年11月13日付けの米国特許第4970279号は反
応の際に0.005%〜0.2%未満の微粉状無機物質
を使用することを開示しているが、製造されるポリオレ
フィンの軟化温度より高い温度を用いることに対して警
告している。さらに、この特許は、反応器中の微粉状無
機物質を0.2重量%を越える量で用いることには、気
相中での重合又は共重合法にさらなる改善はなく且つ
0.2%を越える量を用いると製造されるポリマー又は
コポリマーの品質に悪影響を及ぼすという理由で、特に
反対している。
【0007】1991年2月19日付けの米国特許第4
994534号には、流動床反応器中で粘着性ポリマー
の軟化温度より高い重合反応温度において、約0.01
〜約10μの平均粒子寸法を有する不活性粒状物質約
0.3〜約80重量%を用いることによって粘着性ポリ
マーを製造する方法が開示されている。
【0008】これらの不活性粒状物質は、最終生成物の
重量を基として約0.3〜約80%の量で用いた場合
に、粘着性ポリマーの軟化温度より高い温度における気
−固相機械的撹拌床重合反応器中での操作を可能にする
ということが、ここに見出された。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明の概要 広く見ると、本発明は、触媒の存在下で気−固相機械的
撹拌重合反応器中で粘着性ポリマーの軟化温度より高い
重合反応温度において粘着性ポリマーを製造する方法を
提供するものであり、この方法は、約0.01〜約15
0μm(μ)の平均粒子寸法を有する不活性粒状物質を
最終生成物の重量を基として約0.3〜約80重量%、
好ましくは約5%〜約75%存在させて粘着性ポリマー
の軟化温度より高い温度において重合反応を実施し、そ
れによって粘着性ポリマーのポリマー凝集を粘着性ポリ
マーの連続製造に適する寸法に保つことを含む。不活性
粒状物質がカーボンブラック又はシリカである場合に
は、平均粒子寸法は凝結体の平均寸法である。
【0010】発明の具体的な説明 一般的に、機械的撹拌床重合反応器は、反応器中のポリ
マー粒子を撹拌するために所定の(又は可変的な)回転
数rpmで回転する中央シャフトに据え付けられた多数
の撹拌羽根又は鋤羽根(plow)を有する通常円筒形の容
器から成る。通常、この鋤羽根のいくつかは、ポリマー
粒子のバックミキシングをもたらして生成物の品質を向
上させるように設計される。シャフトは、反応器の外部
に通常配置されるモーターによって運転される。触媒、
モノマー及び他の必要な気体又は液体は通常、反応器の
外殻(壁)の様々な位置に設けられたノズルから反応器
中に導入される。機械的撹拌床重合反応器は通常水平に
置かれるが、しかし垂直に設置することもできる。反応
器はプロセス要件に応じてバッチ態様又は連続態様で操
作することができる。本発明において用いることのでき
る機械的撹拌床重合反応器の例は、米国特許第4129
701号、同第4525548号及び同第462773
5号に本質的に開示されている。
【0011】本発明の方法によって製造することのでき
る粘着性ポリマーの例としては、エチレン/プロピレン
ゴム及びエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーゴ
ム、ポリブタジエンゴム、高エチレン含有率プロピレン
/エチレンブロックコポリマー、ポリ(1−ブテン)又
は本質的に非晶質若しくは弾性のポリプロピレン(ある
種の反応条件下で製造された場合)、超低密度(低モジ
ュラス)ポリエチレン即ちエチレン/ブテンゴム若しく
はヘキセン含有ターポリマー、エチレン/プロピレン/
エチリデンノルボルネン及びエチレン/プロピレン/ヘ
キサジエン低密度ターポリマーが挙げられる。本発明の
方法はバッチ態様でも連続態様でも実施できるが、連続
態様が好ましい。
【0012】本発明の方法において製造することのでき
る2種の樹脂の特徴は、次の通りである。一方のタイプ
の樹脂は、プロピレン25〜65重量%及びジエン0.
1〜15重量%を含有するエチレン/プロピレン/ジエ
ンゴム又はエチレン/プロピレンゴムである。この物質
は20℃〜40℃の反応器温度において触った時に粘着
性があり、2〜5分より長い時間静置した時に凝集する
傾向が強い。別のタイプの粘着性樹脂は、50℃〜80
℃の反応器温度において密度880〜905kg/m
3 、メルトインデックス1〜20で製造され、流動床反
応器中で製造された後に塩素化又はクロルスルホン化さ
れたエチレン/ブテンコポリマーである。
【0013】触媒系は、オレフィンの気−固相重合にお
いて用いられる多くのものの中の1種であることができ
る。好ましく用いられる触媒系は、元素周期律表IV族、
V族又はVI族に属する遷移金属の少なくとも1種の化合
物を基とする固形触媒と、元素周期律表I族〜III 族の
金属の少なくとも1種の有機金属化合物を含む助触媒と
の組合せによって形成され、又は非還元雰囲気中での熱
処理によって活性化された酸化クロム化合物を含有する
固形触媒の存在下で形成されるチーグラー−ナッタ型触
媒系である。
【0014】本発明に従って用いられる不活性粒状物質
は、反応に対して化学的に不活性な物質である。不活性
粒状物質の例としては、カーボンブラック、シリカ、タ
ルク、クレー及び他の同様の物質が挙げられる。カーボ
ンブラック及びシリカが好ましい物質である。用いられ
るカーボンブラック物質は、約1〜100nmの一次粒
子寸法及び約0.01〜約10μの凝結体(一次構造)
の平均寸法を有する。このカーボンブラックは比表面積
が約30〜1500m2 /gであり、約10〜750c
c/100gのフタル酸ジブチル(DBP)吸収性を示
す。
【0015】用いることのできるシリカは、約5〜50
nmの一次粒子寸法及び約0.1〜約10μの凝結体の
平均寸法を有する。シリカの凝集物の平均寸法は約2〜
約120μである。用いられるシリカは、約50〜50
0m2 /gの比表面積及び約100〜400cc/10
0gのフタル酸ジブチル(DBP)吸収性を有する。ま
た、非凝結シリカ、クレー、タルク及び他の粉末状物質
も本発明に従って用いることができ、これらは約0.0
1〜約150μの平均粒子寸法及び約2〜350m2
gの比表面積を有する。これらは約20〜約300cc
/100gのオイル吸収性を示す。
【0016】不活性粒状物質の使用量は一般的に用いる
物質のタイプ及び製造されるポリマーのタイプに依存す
る。不活性物質としてカーボンブラック又は非晶質シリ
カを用いる場合、これらは、製造される最終生成物の重
量を基として約0.3〜約50重量%、好ましくは約5
%〜約30%の量で用いることができる。不活性粒状物
質として非凝結シリカ、クレー、タルク若しくは他の粉
末状物質又はそれらの混合物を用いる場合、その量は、
最終生成物の重量を基として約0.3〜約80%、好ま
しくは約12〜約75重量%の範囲であることができ
る。
【0017】不活性粒状物質は、反応器の頂部、底部及
び側部のような反応器外殻の様々な位置で反応器に導入
することができる。反応器に入れる前に湿分及び酸素の
痕跡を除去するために不活性粒状物質を処理するのが好
ましい。これは、窒素ガスを用いてこの物質をパージ
し、慣用の方法で加熱することによって達成することが
できる。
【0018】本発明に従えば、気−固相機械的撹拌反応
器は、ポリマー粒子の軟化温度より高い温度において操
作される。軟化温度は樹脂の密度の関数である。例え
ば、EPRゴムは密度が0.860g/cm3 の時には
約30℃の軟化点を有し、密度が約0.90g/cm3
の時には約67℃の軟化点を有する。
【0019】採用される反応器圧は、代表的には約2.
17MPa(約300psig)〜約3.20MPa
(約450psig)の範囲であることができる。エチ
レン(C2 )の分圧は、代表的には約722〜約963
kPa(約90〜約125psig)の範囲であること
ができる。さらに、ポリマー中のプロピレン(C3 )含
有率は、その供給速度を調節して気相中の一定C3 /C
2 モル比、代表的には約0.5〜約1.5の範囲のモル
比を保つことによって制御することができる。反応器温
度は、EPR製造のためには約50℃〜約60℃の範囲
の温度が代表的であるが、約20℃〜約110℃の範囲
の値に制御することができる。
【0020】液状ジエンモノマーは好ましくはENBで
あり、これは反応器への導入の前に加熱される。不活性
粒状物質は、重合開始前に乾燥/貯蔵容器から反応器に
バッチ装入することができる。しかしながら、ポリマー
製造と共に変化する速度でこの物質を反応器に供給する
ことのできる較正供給スクリューを用いた連続供給も可
能である。
【0021】代表的な運転は、不活性N2 雰囲気下で低
圧において反応器に不活性粒状物質を添加することによ
って始まる。この反応器にモノマーを装入し、所望のガ
ス組成に達するまでその供給を調節する。触媒供給を開
始する前に、初期装入分のアルキル及び促進剤(反応器
中で蒸発し得るアルキルの量及び不活性粒状物質によっ
て消費される量に基づく)並びに(用いられる場合に)
ENBモノマーを添加する。触媒供給を開始した後に、
ガス濃度及び比を維持するのに充分な(量、割合の)モ
ノマーを反応器に添加するが、但し、ENBはポリマー
生産速度に見合って添加する。アルキル及び促進剤は、
モノマー中の毒物質と反応させ且つポリマー中の最低残
留量を保つために連続供給する。触媒が蓄積されるにつ
れて、ポリマー生産速度が約1.8〜2.7kg/時間
(約4〜6ポンド/時間)に増大し、その時点において
一定のポリマー生産速度を保つために触媒の供給を停止
し、又は減らす。所望のバッチ重量になった後に、モノ
マーをパージし、安定剤を添加する。次いでそのバッチ
を袋の中に排出し、空気開放する。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明を例示する。例
1及び例2の2種の試験を実施した。例1においては不
活性粒状物質を添加しなかった。例2においては第1表
に示したようにカーボンブラックを添加した。添加した
カーボンブラックは、コロンビアン・ケミカルズ・カン
パニー(Columbian Chemicals Company )製の『スタテ
ックス(Statex)N−650』である。このカーボンブ
ラックは、約55nmの一次粒子寸法及び約0.55μ
mの凝結体の平均寸法を有する。このカーボンブラック
は比表面積が39m2 /gであり、約122cc/10
0gのフタル酸ジブチル吸収性を示した。
【0023】これらの例においては、縦形円筒体を含む
機械的撹拌床重合反応器を用いた。この反応器は、ポリ
マー粒子のバックミキシングをもたらす気相−固相の二
相型撹拌床反応器である。中央シャフトに水平に据え付
けられた4個1組の鋤羽根が200rpmで回転して、
反応器内の粒子を機械的に撹拌された状態に保つ。これ
らの鋤羽根で掃かれる反応器の円筒体は長さ40.6c
m(16インチ)、直径39.7cm(15.6イン
チ)であり、従って機械的に撹拌される部分の体積は4
6リットル(1.6立方フィート)である。ガス容積は
縦形円筒室のために機械的に撹拌される体積より大き
く、合計54.6リットル(1.93立方フィート)で
ある。作業者がガス組成のより厳密な制御を維持するの
を助けるために、反応器の縦形円筒体の頂部に抜取り容
器を設置した。この容器は68リットル(2.41立方
フィート)のガス容量、即ち反応器のガス容量を2倍以
上にするガス容量を有する。
【0024】ガス組成が終始均一になるように、低ΔP
ブロワーによって窒素ガスを反応器及び抜取り容器を介
して頻繁に再循環した。制御弁によって連続的にモノマ
ー及び水素を反応器に供給した。水素は、生成物の分子
量、より特定的には生成物のムーニー粘度を調節するた
めに用いた。気相中の一定のC3 /C2 モル比を保つよ
うに供給速度を調節することによって、ポリマー中のプ
ロピレン(C3 )含有率を制御した。C3 /C2 比は、
間隔を置いてガスクロマトグラフィー分析によって測定
したガス組成から決定した。液状ENBモノマーを加熱
し、次いで他のモノマー供給物と共に反応器に添加し
た。ENB供給速度は、ポリマー生産速度に見合って変
えた。気相中の一定のH2 /C2 比を保つように水素供
給速度を調節することによって、エチレン−プロピレン
ゴム(EPR)の分子量を制御した。ガス組成の残部は
窒素であり、これは触媒と一緒に入り、反応器ガス用の
小さいベントから出て行く。反応器は、冷却グリコール
の外部ジャケットによって冷却した。床温度は、内部の
鋤羽根の間に水平方向より下に60°の角度で床内に突
き出したサーモウエル中のRTD温度プローブで測定し
た。
【0025】エチレン及びプロピレン並びにENBモノ
マーと同様に、担持したバナジウム触媒を連続的に添加
した。アルキル助触媒のトリイソブチルアルミニウム
(TiBA)、及び促進剤の1,1,1−トリクロルエ
タンもまた、互いに対して1:1のモル比で連続的に添
加した。触媒活性並びにそれに対するコモノマー及び水
素の応答が損なわれないように、助触媒の供給速度は、
最低残留量を越えるように、代表的には生成物中にアル
ミニウム200〜1000ppmになるように調節し
た。不活性粒状物質は、重合開始前に乾燥/貯蔵容器か
ら反応器にバッチ装入した。しかしながら、ポリマー製
造と共に変化する速度でこの物質を反応器に供給するこ
とのできる較正供給スクリューを用いた連続供給も可能
である。
【0026】機械的撹拌反応器中での粒状ポリマーの代
表的なバッチ収量は9.1〜11kg(約20〜25ポ
ンド)であり、約14〜16kg(約30〜35ポン
ド)が上限である。運転は代表的には約4〜約6時間続
けるが、反応器充填容量を越えない限り、必要なだけ長
くすることができる。しかしながら、EPR樹脂のひど
い凝集が反応器の中で起こった時(これは通常反応器か
らの異常な騒音によって確認される)は、例1に示した
ように早く反応器の操作を終了させる。条件及び結果を
第1表に示す。これら2つの例において、機械的撹拌床
反応器中で起こったEPR樹脂の凝集の度合いは、Ro
−Tapシーブ・シェーカーを用いた時にU.S.シー
ブNo.8に保持されたEPRバッチの画分を計量する
ことによって決定した。これは、この寸法の粒子は反応
器中のそれより小さい粒子の凝集によってのみ形成され
るからである。従って、第1表に示した粒子(%)は、
各バッチ中の8メッシュのスクリーンを通過した粒状樹
脂の重量百分率と定義される。
【0027】
【表1】
【表2】
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明の利点は、凝集の低減及び改善さ
れた反応器操作性並びに、特に有意には粘着性ポリマー
の軟化温度より高い反応温度を可能にするということに
見出すことができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下で気−固相機械的撹拌重合
    反応器中で粘着性ポリマーの軟化温度より高い重合反応
    温度において粘着性ポリマーを製造する方法であって、
    約0.01〜約150μの平均粒子寸法を持つ不活性粒
    状物質を最終生成物の重量を基として約0.3〜約80
    重量%存在させて粘着性ポリマーの軟化温度より高い温
    度において重合反応を実施し、それによって粘着性ポリ
    マーのポリマー凝集を粘着性ポリマーの連続製造に適す
    る寸法に保つことを含む、前記方法。
  2. 【請求項2】 不活性粒状物質がカーボンブラック、シ
    リカ、クレー、タルク及び他の粉末状物質より成る群か
    ら選択される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 不活性粒状物質が約1〜約100nmの
    一次粒子寸法、約0.01〜約10μの凝結体の平均寸
    法、約30〜約1500m2 /gの比表面積及び約10
    〜約750cc/100gのフタル酸ジブチル吸収性を
    有するカーボンブラックである、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 不活性粒状物質が約5〜50nmの一次
    粒子寸法、約0.1〜約10μの凝結体の平均寸法、約
    50〜500m2 /gの比表面積及び約100〜400
    cc/100gのフタル酸ジブチル吸収性を有する非晶
    質シリカである、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 不活性粒状物質が約0.01〜約150
    μの平均粒子寸法、約2〜350m2 /gの比表面積及
    び約20〜約300cc/100gのオイル吸収性を有
    する非凝結シリカ、クレー、タルク又は他の粉末状物質
    である、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 粘着性ポリマーが a.エチレン/プロピレンゴム、 b.エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーゴム c.ポリブタジエンゴム、 d.高エチレン含有率プロピレン/エチレンブロックコ
    ポリマー、又は e.本質的に非晶質又は弾性のポリプロピレンである、
    請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 エチレン/プロピレン/ジエンターポリ
    マーゴムがエチレン/プロピレン/エチリデンノルボル
    ネンターポリマーゴムである、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 エチレン/プロピレン/ジエンターポリ
    マーゴムがエチレン/プロピレン/ヘキサジエンターポ
    リマーゴムである、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 不活性粒状物質を最終ポリマー生成物の
    重量を基として約5%〜約75%の量で用いる、請求項
    1記載の方法。
  10. 【請求項10】 不活性粒状物質を反応器に入れる前に
    加熱し且つ窒素パージする、請求項1記載の方法。
JP25201092A 1991-08-30 1992-08-28 粘着性ポリマーの製造方法 Pending JPH05194615A (ja)

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