JP2951199B2 - 粘着性重合体の製造法 - Google Patents

粘着性重合体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、粘着性重合体、特に約10重
量%以下の結晶度を有するエラストマーの製造法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】気相流動床法において非晶質EPRエラ
ストマーをそれらの粘着温度よりも上で製造すること
は、重合条件下における粘着性顆粒状樹脂床粒子の凝集
化のために困難である。
【0003】用語「粘着性重合体」は、粘着温度よりも
低い温度では粒状であるけれども、粘着温度で又はそれ
よりも高い温度では凝集する重合体と定義される。本明
細書において流動床における重合体粒子の粘着温度に関
する用語「粘着温度」は、床における粒子の凝集化のた
めに流動化が止むときの温度と定義される。この凝集化
は、自発的であるか又は短い沈降期間で起こり得る。
【0004】重合体は、その化学的若しくは機械的特性
のために固有的に粘着性であるか又は製造サイクル間に
粘着性相を経過する可能性がある。また、粘着性重合体
は、元の粒子よりもずっと大きい寸法の凝集体に固まっ
て生成物排出タンク又はパージ瓶の底部にある比較的小
さい開口から流出しなくなる傾向があるために非自由流
動性重合体とも称される。この種の重合体は、気相流動
床式反応器において受け入れ可能な流動性を示す。しか
しながら、運動が一旦止むと、分配板を通過する流動用
ガスによって提供される追加的な機械力は形成する凝集
体を破壊するのには不十分であり、従って床は再流動化
しない。これらの重合体は、ゼロ貯蔵時間で2フィート
までの自由流動のための最小瓶開口及び5分以上の貯蔵
時間で4〜8フィート又はそれ以上の自由流動のための
最小瓶開口を有するものとして分類される。
【0005】凝集する傾向があるために、粘着性重合体
は、典型的な気相法(これらは、通常、流動床で実施さ
れる)で製造することが困難である。しかしながら、経
済性及び安全性/環境上の両方の考慮事項は、顆粒状の
流動可能な形態で存在することができる重合体の製造に
は流動床式重合が好ましいことを示している。
【0006】粘着性である重合体は非気相法で製造する
ことができるけれども、例えばスラリー又は塊状単量体
重合法でかかる生成物を製造するにはある種の困難が伴
う。かかる方法では、高い濃度で反応系を出る樹脂には
希釈剤又は溶剤が存在し、このことは、特に問題の物質
が低分子量樹脂又は極低結晶度樹脂である場合には、過
酷な樹脂パージ問題を提起する。環境上の考慮事項は、
重合体を空気にさらす前にそれから溶存単量体及び希釈
剤を除去しなければならない程のものである。また、安
全性は、重合体を収容する密閉容器が樹脂上にある気体
ヘッドスペースの安全な揮発物レベルを越えないように
残留炭化水素を除去することを指図する。安全性及び環
境上の問題には、気相流動床式反応系に対する選択を決
定する際の明確な経済的因子が伴う。基本的な流動床法
においては可動部材の数が少なくそして複雑さが比較的
なく、このことは、プロセスの操作性を高めそして典型
的には低い生産コストをもたらす。低い生産コストは、
再循環プロセス流れの量が少ないこと及び装置の処理量
が高いことに一部分よるものである。
【0007】これらの粘着性樹脂のいくらか又は全部の
製造には3つの主要方法、即ち、塊状単量体スラリー
法、希釈剤スラリー法及び溶液法がこれまで使用されて
きた。これらの方法はすべて、多くの異なる種類の重合
体の製造には好適であるけれども、流動床式反応系には
存在しない欠点を有している。多量の溶剤又は液状単量
体の不在は系の安全性を向上させる。得られる重合体の
顆粒性は、顆粒状樹脂及び配合樹脂の両方を消費者に配
送することができるという点で系の融通性を向上させ
る。また、重合体の顆粒性及び多孔性は、望まれない単
量体を環境上安全なレベルまでパージするのを容易にす
る。流動床では広範囲の分子量のもの、即ち、0.00
1g/10分以下のメルトインデックスを有する超高分
子量物質から100g/10分までのメルトインデック
スを有する比較的低い分子量のものまで製造することが
できる。メルトインデックスは、ASTM D−123
8、条件Eの下に190℃で測定されそして10分当た
りのg数として報告される。流動床の高い熱除去能(流
動用ガスの再循環による)、及び希釈剤への水素のよう
な成分の溶解度によって課される制限を伴わずに反応濃
度を制御することができることも、流動床法の望ましい
特徴である。
【0008】流動床式反応系によって重合体を製造する
ことは有益であることが明らかである。この種の典型的
な系は、米国特許第4482687号に説明されてい
る。不幸にして、この系は、顆粒状生成物が自由流動性
であることを要求する。一般的には、産業界では、重合
体の粘着温度で又はそれよりも高い温度での操作を回避
することによって粘着性重合体の問題が取り扱われてき
た。遷移金属触媒を使用する気相式反応器でのオレフィ
ンの低圧重合は、一般には、120℃よりも低い温度で
行われる。エチレンと組み合わせて高レベルの共単量体
を使用しそして結晶度レベルを30重量%以下に下げる
場合には、オレフィン重合体の粘着温度は重合温度に近
づくようになる。このような条件下では、流動床又は撹
拌式気相/固相反応器のどちらでも樹脂粒子の粘着性が
問題になる。この粘着性問題は、約10重量%以下の結
晶質含量を有するエチレン/プロピレン共重合体(EP
M)及びエチレン/プロピレン/ジエン三元重合体(E
PDM)の場合には一層臨界的になる。これらの特定の
重合体は、EPR即ちエチレン/プロピレン共重合体ゴ
ムとしても知られている。工業的に望ましいEPM及び
EPDMは約20〜約55重量%のプロピレンを含有
し、そしてEPDMは約2〜約15重量%のエチリデン
ノルボルネン(ENB)を含有する。
【0009】EPRは実質上非晶質で、−50℃〜−6
0℃のガラス転移温度を有する。ガラス転移温度よりも
高い温度では、EPM及びEPDMは、すべてのゴムの
ように温度の上昇と共に指数的に低下する粘度を有する
ゴムである。温度の上昇に伴ったこの粘度低下は、流動
床でEPRを製造する際の大きな障害になる。何故なら
ば、粒子表面の粘度が低下するにつれて凝集が増加する
からである。
【0010】約30℃以上の温度では、非晶質EPM粒
子は、流動床重合を具合よく実施することができない程
に粘着性になる。EPDM粒子は、エチリデンノルボル
ネンのような可溶性液状ジエンの存在によってEPMよ
りも一層粘着性である。
【0011】粘着性問題は流動床において流動化助剤の
導入によって減じることができるが、このことは米国特
許第4994534号に記載されている。この操作は一
般には有効であるが、それは、非晶質又はほぼ非晶質の
樹脂をそれらの粘着温度で又はそれよりも高い温度で即
ち最大粘着性の条件下に製造するには欠陥があるもので
ある。この場合には、最終生成物の重量を基にして約1
5〜約50重量%の大量の流動化助剤が要求される。こ
のことは、材料コストを増加させ、不活性を確保するの
に多量の流動化助剤を取り扱うことを要求し、反応器の
重合体処理量を低下させ、樹脂を増加させ、樹脂の最終
用途を制限し、望ましくない態様で例えばブロック又は
ゲルの形成を増加させることによって重合体の特性に望
ましくない影響を及ぼす可能性があり、そして様々な他
の経済上の不利益を課する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】問題は、実質上非晶質
の又はほぼ非晶質のEPRをそれらの粘着温度で又はそ
れよりも高い温度で如何にして製造するかにある。何故
ならば、温度が高くなる程、生産性が高くなると同時
に、流動化助剤の量、従って流動化助剤残留物の量が減
少され又は流動化助剤が完全に排除されるからである。
【0013】本発明の目的は、流動床において最小量の
流動化助剤を使用して又は全く使用しないで非晶質又は
ほぼ非晶質のEPRをEPRの粘着温度で又はそれより
も高い温度で製造することである。他の目的及び利益
は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0014】
【発明の概要】本発明に従えば、上記の目的は、流動床
において重合条件下に生成物樹脂の粘着温度又はそれよ
りも高い温度でエチレン、プロピレン及び随意成分とし
ての1種以上のジエンを、(i)遷移金属触媒前駆物質
を含有するプレポリマー、但し、該プレポリマーはプロ
セス温度において粘着性でないものとする、(ii)ヒド
ロカルビルアルミニウム及び/又はヒドロカルビルアル
ミニウムハライド助触媒、(iii )随意成分としてのハ
ロゲン含有促進剤、及び(iv)約0.01〜約150ミ
クロンの範囲内の平均粒度を有する随意成分としての不
活性粒状物質であって、前記プレポリマー中に含有され
るものか又は該プレポリマーから独立したもの、と接触
させ、この場合に、プレポリマーの量又はプレポリマー
と不活性粒状物質との合計量は流動床及び生成物樹脂の
凝集化を実質上防止するのに十分であるとすることから
なるEPM又はEPDMの製造法によって達成される。
【0015】
【発明の具体的な説明】本発明の方法で使用されるプレ
ポリマーは、EPM及びEPDMの製造に好適な遷移金
属触媒を含有するものである。これは、チーグラー・ナ
ッタ触媒を包含する。これらの触媒は、次の米国特許、
4508842、4302565、4414132及び
4101445の各号に記載されるバナジウム、チタン
及びクロムを基材とする触媒によって例示され、そして
噴霧乾燥触媒を包含することができる。これらの種類の
触媒の予備重合技術は、米国特許第4970279号に
見い出すことができる。先に記載したように、不活性粒
状物質は、プレポリマー中に含めることができ又は別個
に流動床反応器中に導入することもできる。典型的に
は、予備重合は、希釈剤スラリー重合と同様な態様で液
相で実施される。予備重合で使用される触媒系は、一般
には、流動床重合で使用されると同じものである。その
相違は、使用される単量体及び単量体対触媒前駆物質の
重量比(これは少なくとも約10:1そして典型的には
約50:1〜約300:1である)にある。この数は選
択した触媒の種類に応じて変動することを指摘したい。
単量体及びプロセス条件は、プレポリマー生成物それ自
体が重合プロセス温度(これはEPM又はEPDM生成
物の粘着温度又はそれよりも高い温度にある)で粘着性
にならないようなものでなければならない。プレポリマ
ーの例は、エチレンのホモ重合体、エチレン/プロピレ
ン共重合体、エチレン/1−ヘキセン共重合体、エチレ
ン/プロピレン/1−ヘキセン三元重合体及びエチレン
/プロピレン/ジエン三元重合体であるが、但し、それ
らは非粘着性になるのに十分なだけ高い結晶度又は粘度
を有するものとする。
【0016】形成されるプレポリマーの量(これは触媒
前駆物質1g当たりのプレポリマーのg数で表わされ
る)は、一般には、プレポリマーの組成、製造しようと
する重合体の組成及び使用する触媒の生産性に左右され
る。プレポリマーの使用量は、生成物樹脂中におけるプ
レポリマー残留量を最小限にししかも凝集化の保護を提
供するように選択される。一般には、粘着性の生成物
程、同等な凝集化保護を提供するのに高い初期使用量又
は生成物中の高い残留量又は両方を必要とする。生産性
の高い触媒系程、一般には高い初期使用量を必要とする
が、しかし同等の凝集化保護において低い生成物残留量
をもたらす。例えば、変性剤、ハロカーボン促進剤及び
ヒドロカルビルアルミニウム助触媒を含む前駆物質とし
ての担持された三ハロゲン化バナジウム/電子ドナー反
応生成物を含めてバナジウム触媒系と共にエチレンホモ
重合体又はエチレン/プロピレン共重合体を使用すると
きには、プレポリマーの使用量は、触媒前駆物質1g当
たりプレポリマー約10〜500gの範囲内であってよ
くそして好ましくは触媒前駆物質1g当たりプレポリマ
ー約50〜300gの範囲内である。
【0017】先に記載したように、プレポリマーは、プ
ロセスを実施する際の温度において粘着性でないもので
ある。単独で即ち流動化助剤なしに使用するときには、
プレポリマーの量は、樹脂粒子から構成される流動床及
び生成物樹脂の凝集化を実質上防止するのに十分なもの
である。好ましくは、この場合に使用されるプレポリマ
ーの量は、生成物樹脂の重量を基にして生成物樹脂に約
3〜約20重量%のプレポリマーを提供する量に限定さ
れ、そして最も好ましくは約3〜約15重量%の範囲内
に保たれる。プレポリマーを流動化助剤と一緒に使用す
るときには、プレポリマーと不活性粒状物質(流動化助
剤)との合計量は、樹脂粒子から構成される流動床及び
生成物樹脂の凝集化を実質上防止するのに十分なもので
ある。好ましくは、本法のこの具体例で使用されるプレ
ポリマーの量は、生成物樹脂の重量を基にして生成物樹
脂に約1〜約12重量%のプレポリマーを提供する量に
限定され、そして最も好ましくは約2〜約8重量%の範
囲内に保たれる。
【0018】プレポリマー及びEPM又はEPDM生成
物の製造に有用である典型的なバナジウム基材触媒系
は、(a)触媒前駆物質としてのバナジウム化合物又は
バナジウム化合物と電子ドナーとの反応生成物、(b)
ヒドロカルビルアルミニウム及び/又はヒドロカルビル
アルミニウムハライド助触媒及び(c)随意成分として
のハロカーボン促進剤から構成される。この系は、次の
ようにより詳細に記載することができる。
【0019】バナジウム化合物は、オレフィン重合法に
おいて触媒として又は触媒前駆物質中に有用であること
が周知であるバナジウム化合物の群のうちのどれであっ
てもよい。これらの例は、バナジウムアセチルアセトネ
ート、バナジウムトリハライド、バナジウムテトラハラ
イド及びバナジウムオキシハライドである。ハライド
は、一般には、塩化物、臭化物若しくは沃化物又はそれ
らの混合物である。これらの化合物の具体的な例は、V
Cl3 、VCl4 、バナジウム(アセチルアセトネー
ト)3 、バナジルトリアセチルアセトネート、VO(O
25 )Cl2 、VOCl(OC252 、VO
(OC253 及びVO(OC493 である。
【0020】触媒前駆物質中に使用する場合の電子ドナ
ーは、約0℃〜約200℃の範囲内の温度において液状
でありしかもバナジウム化合物が可溶性であるところの
有機ルイス塩基である。
【0021】電子ドナーは、それぞれ2〜20個の炭素
原子を有する脂肪族若しくは芳香族カルボン酸のアルキ
ルエステル、脂肪族ケトン、脂肪族アミン、脂肪族アル
コール、アルキル若しくはシクロアルキルエーテル又は
それらの混合物であってよい。これらの電子ドナーの中
で、好ましいものは、2〜20この炭素原子を有するア
ルキル及びシクロアルキルエーテル、3〜20個の炭素
原子を有するジアルキル、ジアリール及びアルキルアリ
ールケトン、並びに2〜20個の炭素原子を有するアル
キル及びアリールカルボン酸のアルキル、アルコキシ及
びアルキルアルコキシエステルである。最も好ましい電
子ドナーはテトラヒドロフランである。好適な電子ドナ
ーの他の例は、蟻酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
エチルエーテル、ジオキサン、ジ−n−プロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、蟻酸エチル、酢酸メチル、アニ
ス酸エチル、エチレンカーボネート、テトラヒドロピラ
ン及びプロピオン酸エチルである。
【0022】バナジウム化合物と電子ドナーとの反応生
成物を提供するために過剰の電子ドナーが初期において
使用されるが、反応生成物は、最終的にはバナジウム化
合物1モル当たり約1〜約20モルの電子ドナーそして
好ましくはバナジウム化合物1モル当たり約1〜約10
モルの電子ドナーを含有する。
【0023】もしも使用されるならば、変性剤は、式:
BX3 又はAlR(3-a)a (式中、各Rは同種又は異
種であって、それぞれ1〜14個の炭素原子を含有する
アルキル基であり、各Xは同種又は異種であって、それ
ぞれ塩素、臭素又は沃素であり、そしてaは0、1又は
2である)を有することができる。1種以上の変性剤を
使用することができるが、2種の異なる変性剤が好まし
い。好ましい変性剤は、アルキルアルミニウムモノ−及
びジクロリド(ここで、各アルキル基は1〜6個の炭素
原子を有する)、二塩化硼素及びトリアルキルアルミニ
ウムを包含する。特に好ましい変性剤は、ジエチルアル
ミニウムクロリドである。電子ドナー1モル当たり約
0.1〜約10モルそして好ましくは約0.2〜約2.
5モルの変性剤が使用される。変性剤対バナジウムのモ
ル比は、約1:1〜約10:1の範囲内そして好ましく
は約2:1〜約5:1の範囲内である。
【0024】促進剤は、触媒系の随意成分である。塩素
化又は過塩素化エステルが好適な促進剤である。これら
のエステルの例は、Cl3 CCOOC25 、CCl3
CCl=CClCOOC49 、C65 CCl2 CO
OR(ここで、Rは1〜8個の炭素原子を有するアルキ
ル基である)、及びCl2 C=CCl−CCl2 COO
49 である。他の好適なハロカーボン促進剤は、
式:Ry CX(4-y) (式中、Rは水素又は1〜6個の炭
素原子を有する非置換若しくはハロゲン置換アルキル基
であり、Xはハロゲンでありそしてyは0、1又は2で
ある)を有する。
【0025】この群の好ましい促進剤としては、少なく
とも2個のX原子が存在するようなフルオル−、クロル
−及びブロム置換メタン及びエタン、例えば、二塩化メ
チレン、1,1,1−トリクロルエタン、クロロホル
ム、CBr4 、CFCl3 、ヘキサクロルエタン、CH
3 CCl3 及びCF2 ClCCl3 が挙げられる。初め
に記載した3種の促進剤が特に好ましい。助触媒1モル
当たり約0.1〜約10モルそして好ましくは約0.2
〜約2モルの促進剤を使用することができる。
【0026】ヒドロカルビルアルミニウム助触媒は、
式:R3 Al又はR2 AlXR(式中、各Rはそれぞれ
アルキル、シクロアルキル、アリール又は水素であり、
少なくとも1個のRはヒドロカルビルでありそして2個
又は3個のR基は複素環式構造を形成するように結合さ
れることができる)によって表わすことができる。ヒド
ロカルビル基である各Rは、1〜20個の炭素原子を有
することができそして好ましくは1〜10個の炭素原子
を有する。Xは、ハロゲン好ましくは塩素、臭素又は沃
素である。
【0027】ヒドロカルビルアルミニウム化合物の例
は、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、ジヘキシ
ルアルミニウムジヒドリド、ジイソブチルヘキシルアル
ミニウム、イソブチルジヘキシルアルミニウム、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロ
ピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、ト
リ−n−ブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウ
ム、トリデシルアルミニウム、トリドデシルアルミニウ
ム、トリベンジルアルミニウム、トリフェニルアルミニ
ウム、トリナフチルアルミニウム、トリトリルアルミニ
ウム、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミ
ニウムクロリド及びエチルアルミニウムセスキクロリド
である。助触媒化合物は、変性剤としても働くこともで
きる。
【0028】前駆物質を担持することを望む場合には、
シリカが好ましい担体である。他の好適な担体は、燐酸
アルミニウム、アルミナ、シリカ/アルミナ混合物のよ
うな無機酸化物、トリエチルアルミニウムの如き有機ア
ルミニウム化合物で変性したシリカ、及びジエチル錫で
変性したシリカである。典型的な担体は、重合に対して
本質上不活性な固体の粒状多孔質物質である。これは、
約10〜約250ミクロン好ましくは約30〜約300
ミクロンの平均粒度、少なくとも200m2 /g好まし
くは少なくとも250m2 /gの表面積、及び少なくと
も約100Å好ましくは少なくとも約200Åの細孔寸
法を有する乾燥粉末として使用される。一般には、担体
の使用量は、担体1g当たり約0.1〜約1.0ミリモ
ルのバナジウムそして好ましくは担体1g当たり約0.
4〜約0.9ミリモルのバナジウムを提供するものであ
る。上記触媒前駆物質のシリカ担体への含浸は、前駆物
質及びシリカゲルを電子ドナー溶剤又は他の溶剤中で混
合し次いで減圧下に溶剤を除去することによって達成さ
れる。
【0029】変性剤を使用する場合には、それらは、通
常、イソペンタンのような有機溶剤中に溶解され、そし
て担体にバナジウム化合物又は錯体の含浸に続いて含浸
され、その後にその担持された触媒前駆物質が乾燥され
る。助触媒は、エチレンの流れが開始されると同時に予
備重合又は重合反応にそのままで又は不活性溶剤中の溶
液として別個に加えられるのが好ましい。
【0030】バナジウム基材触媒系の有用なモル比は次
の通りである。 広い範囲 好ましい範囲 ED:V(EDを使用する場合) 1:1〜20:1 1:1〜10:1 変性剤:V 1:1〜10:1 2:1〜5:1
【0031】流動化助剤は、約0.01〜約150ミク
ロン好ましくは約10ミクロンの範囲内の平均粒度を有
する不活性粒状物質である。先に記載したように、プレ
ポリマーと流動化助剤との合計量は流動床及び生成物樹
脂の凝集化を実質上防止するのに十分なものである。好
ましくは、流動化助剤の使用量は、最終EPR生成物の
重量を基にして約1〜約15重量%の範囲内であってよ
く、そして最も好ましくは約1〜約10重量%の範囲内
である。この平均粒度は、粒子それ自体を対象とし又は
カーボンブラック若しくはシリカの場合におけるように
凝集体を対象とすることができる。
【0032】本法において使用される粒状物質は、流動
化助剤が助触媒と反応するようないくらかの場合を除い
て反応に対して化学的に不活性な物質である。粒状物質
の例は、カーボンブラック、シリカ、粘土及び他の同様
な物質を包含する。カーボンブラック及びシリカが好ま
しい物質である。使用されるカーボンブラック物質は、
約10〜約100ナノメートルの一次粒度及び約0.1
〜約10ミクロンの平均凝集体(一次構造体)粒度を有
することができる。カーボンブラックの比表面積は、約
30〜約1,500m2 /gでありそして約80〜約3
50cm3 /100gのジブチルフタレート(DBP)
吸収量を示す。
【0033】流動床式反応器に関して言えば、流動化助
剤は、樹脂が反応器の壁に粘着する(シーチング)のを
防止するために床の頂部において又は頂部周辺において
流動床中に導入されるのが好ましい。
【0034】使用することができるシリカは、約5〜約
500ナノメートルの一次粒度及び炊く0.1〜約12
0ミクロンの平均凝集体粒度を有する非晶質シリカであ
る。それらは、約50〜約500m2 /gの比表面積及
び約100〜約400cm3/100gのジブチルフタ
レート(DBP)吸収量を有する。
【0035】本発明に従って使用することができる粘土
は、約0.01〜約10ミクロンの平均粒度及び約3〜
約30m2 /gの比表面積を有する。それらは、約20
〜約100cm3 /gの油吸収量を示す。
【0036】粒状物質の使用量は、一般には、粒状物質
の種類及び製造する重合体の種類に左右される。粒状物
質としてカーボンブラック又はシリカを使用するときに
は、それらは、製造される最終生成物の重量を基にして
約1〜約10重量%そして最も好ましくは約2〜約8重
量%の量で使用されるのが好ましい。粒状物質として粘
土を使用するときには、その量は最終生成物の重量を基
にして約5〜約15重量%の範囲内であるのが好まし
い。
【0037】粒状物質は、反応器に入る前に微量の水分
及び酸素を除去するために処理されるのが好ましい。こ
れは、通常の操作を使用して物質を窒素ガスでパージし
そして加熱することによって達成することができる。
【0038】典型的な予備重合は、スラリー予備重合器
において実施することができる。この装置は、単量体供
給系、反応容器及び不活性スクリーナーを含む。反応器
は、良好な固形物混合を提供するための螺旋形リボン撹
拌機及び固形物排出を促進するための円錐底部を備えた
ジャケット付耐圧容器である。エチレンは、不純物を除
去するために圧力を調整してシリンダーから4A又は1
3Xモレキュラシーブを通され、次いで流量を測定する
ために流量計を通される。必要に応じて他のオレフィン
がシリンダーから浸漬管を経て供給され、そしてシリン
ダーのヘッドスペースに窒素圧が加えられる。これらも
亦、4A又は13Xモレキュラシーブ及び流量計を通
る。単量体は反応器のヘッドスペース又は内層面のどち
らかに供給することができるが、内層面の方が好まし
い。というのは、それは、1つの物質移動工程を排除す
ることによって反応速度を向上させるからである。温度
は、閉ループ調節水系で制御される。圧力は、ベント/
補給系で制御される。
【0039】仕上げられた予備重合触媒は、スキン、凝
集体、及び気相反応器への供給困難を引き起こす可能性
がある他の種類の過大粒子を除去するために選別され
る。この選別は、20メッシュスクリーンを備えた振動
スクリーナーで行われる。スクリーナーは、予備重合触
媒の活性を維持するために窒素雰囲気下に保たれる。過
大な物質は集められて廃棄される。所望の網下の画分
は、貯蔵及び輸送のためにシリンダーに排出される。
【0040】典型的な重合は、温和な条件下でのエチレ
ン及び随意成分としての共単量体のスラリー重合であ
る。溶剤としてイソペンタン、ヘキサン及びヘプタンを
使用することができるが、イソペンタンがその高い揮発
性の故に好ましい。予備重合間に触媒の衰退を最小限に
し、これによって予備重合から数か月後に行われるかも
しれない後続の気相重合に対して十分な活性があるよう
にするには温和な条件が必要である。かかる条件は、様
々な触媒系で変動するが、しかし典型的には約25〜約
70℃の温度、約15〜約40psiの単量体分圧、並
びにバナジウム1モル当たり約1〜約5モルの助触媒及
び触媒促進剤のレベルである。プレポリマーの使用量
は、担持触媒前駆物質1g当たり約10〜約500gそ
して好ましくは約50〜約300g/gの範囲内であ
る。プレポリマーの共単量体含量は0〜15重量%の範
囲内である。分子量を調節するために重合の開始時に又
は重合を通じて水素又は他の連鎖移動剤を加えることが
できる。追加的なオレフィン又はジエンも加えることが
できる。重合が完了したときに、撹拌機は停止され、そ
して過剰の溶剤をデカンテーションによって除去するこ
とができるように固形物が沈降される。残留溶剤は、触
媒の衰退を回避するために低い温度を使用して乾燥させ
ることによって除去される。乾燥したプレポリマー触媒
は、過大(+20メッシュ)物質を除去するために不活
性スクリーナーを経て貯蔵シリンダーに排出される。
【0041】好ましい触媒系はバナジウム基材触媒系で
あるが、チタン基材触媒系もEPM及びEPDMの製造
に有用になり得る。
【0042】典型的なチタン基材触媒系は、(a)式:
Mga Ti(OR)bc (ED)d[式中、Rは1〜
14個の炭素原子を有する脂肪族若しくは芳香族炭化水
素基又はCOR’(ここで、R’は1〜14個の炭素原
子を有する脂肪族若しくは芳香族炭化水素基である)で
あり、各OR基は同種又は異種であり、Xは独立して塩
素、臭素又は沃素であり、EDは電子ドナーであり、a
は0.5〜56であり、bは1、1又は2であり、cは
2〜116であり、そしてdは2〜85である]を有す
る触媒前駆物質、(b)式:BX3 又はAlR(3-b)
b (ここで、各Rはアルキル又はアリールであって、同
種又は異種であり、そしてX及びbは成分(a)につい
て先に規定した通りである)を有する少なくとも1種の
変性剤、この場合に、成分(a)及び(b)は無機担体
に含浸される、(c)ヒドロカルビルアルミニウム助触
媒、を含む。
【0043】このチタン基材触媒系及びその製造方は、
米国特許第4320565号に記載されている。この前
駆物質は、チタン化合物、マグネシウム化合物及び電子
ドナーから調製される。
【0044】これらの前駆物質を調製するのに有用なチ
タン化合物は、式:Ti(OR)be [式中、R、X
及びbは成分(a)について先に規定した通りであり、
eは1〜4の整数でありそしてb+eは3又は4であ
る]を有する。チタン化合物の例は、TiCl3 、Ti
Cl4 、Ti(OC252 Br2 、Ti(OC6
5 )Cl3 、Ti(OCOCH3 )Cl3 及びTi(O
COC65 )Cl3 である。
【0045】これらの前駆物質を調製するのに有用なマ
グネシウム化合物は、MgCl2 、MgBr2 及びMg
2 のようなハロゲン化マグネシウムを包含する。無水
MgCl2 が好ましい化合物である。チタン化合物1モ
ル当たり約0.5〜56モルそして好ましくは約1〜1
0モルのマグネシウム化合物が使用される。
【0046】電子ドナー、変性剤、担体及びヒドロカル
ビルアルミニウム助触媒は、先に記載したバナジウム基
材触媒系で使用したものと同じものである。
【0047】変性剤は、通常、イソペンタンのような有
機溶剤中に溶解され、そして担体中にチタン基材錯体の
含浸に続いて含浸され、その後に触媒前駆物質が乾燥さ
れる。助触媒は、エチレンの流れの開始と同時に予備重
合又は重合反応にそのままで又はイソペンタンのような
不活性溶剤中に溶解した溶液として別個の加えられるの
が好ましい。
【0048】重合は、気相において好ましくは粒状EP
M又はEPDMから構成される流動床において実施され
る。流動床は、撹拌機付流動床式反応器又は撹拌されな
い流動床式反応器であってよい。流動床では、約1〜約
4.5フィート/秒そして好ましくは約1.5〜約3.
5フィート/秒の表面速度を使用することができる。全
反応器圧は、約150〜約600psiの範囲内であっ
てよく、そして好ましくは約250〜約500psiの
範囲内である。エチレン分圧は、約25〜約350ps
iの範囲内であってよく、そして好ましくは約28〜約
250psiの範囲内である。エチレン、プロピレン及
び水素のガス状供給流れは好ましくは反応器の循環ライ
ンに液状エチリデンノルボルネン又は他のジエンと共に
(もしも使用するならば)供給され、そして助触媒溶液
は混合及び分散を促進させるために流動床反応器に直接
供給されるのが好ましい。液体流れを反応器の循環ライ
ンに供給すると、閉塞層の急速な堆積が引き起こされる
可能性があり、このことは極めて貧弱な反応器操作をも
たらす。触媒前駆物質及び随意成分としての流動化助剤
を含有するプレポリマーは、触媒供給装置から流動床に
導入される。流動化助剤が使用されそしてプレポリマー
とは独立しているときには、それは、先に記載した態様
で流動床中に導入される。EPM又はEPDM生成物の
組成は、気相中のプロピレン/エチレンモル比及び流動
床中のジエン濃度を変えることによって変動させること
ができる。生成物は、反応器から断続的に排出される。
というのは、床のレベルが重合と共に高くなるからであ
る。生成速度は、触媒の供給速度を調整することによっ
て制御される。
【0049】流動化助剤を全く使用しないで予備重合触
媒を供給するような場合には、触媒供給速度を調節して
生産速度を制御すると、余りにも少ないプレポリマー残
留量がもたらされて凝集化を防止することができない。
これらの場合には、高いプレポリマー供給速度を維持し
ながら少量の可逆的触媒毒を導入することによって生産
速度を調整するのが有益であることが判明した。生成物
樹脂中のプレポリマー残留量を増加させることの他に、
可逆的毒は、プレポリマーの活性を調節し、粘着性樹脂
を生成することができるプレポリマー表面上の触媒箇所
を毒し、高いC3 /C2 モル比での操作を可能にし、そ
してプロセスの混乱に対する許容度を向上させることが
判明した。これらの因子はすべて、粘着による解流動を
回避するのに寄与するものである。例えば、もしも最終
生成物がエチレン−プロピレン共重合体であるならば、
流動床の重量を基にして約0.5〜約1.0重量%のエ
チリデンノルボルネンの導入は、プレポリマーの残留量
を約3〜約15重量%の望ましい凝集化防止レベルに制
御する。
【0050】当業者には周知であるように、反応器にお
ける各単量体のモル比は、触媒系の種類によって異な
る。プロピレン/エチレンモル比は、三元重合体中に組
み込まれるプロピレンのレベルを制御するように調節さ
れる。先に記載したバナジウム触媒について言えば、約
0.35:1〜約3:1の範囲が好ましい。水素/エチ
レンモル比は、三元重合体の平均分子量を制御するよう
に調節される。同じ同じ触媒系について言えば、約0.
001:1〜約0.2:1の範囲が好ましい。もしも使
用するならば、床中のジエンのレベルは、床の重量を基
にして約1〜約15重量%の範囲内でありそして好まし
くは約2〜約10重量%の範囲内である。有用なジエン
の例は、エチリデンノルボルネン(ENB)の他に、
1,4−ヘキサジエン及びジシクロペンタジエン二量体
である。
【0051】軟化温度以外の原因から生じる凝集化を減
少させるために追加的な工程を取ることができる。
【0052】反応器と生成物ポットとの間の生成物排出
ラインは、生成物の落下と落下との間において塊状物で
しばしば閉塞される。ラインにおける窒素の連続的なパ
ージ流れはこの閉塞問題を防止する。また、反応器の表
面を低表面エネルギーの物質で被覆すると、閉塞物の堆
積速度を低下させるのに有益であることが示された。加
えて、床における静電気レベルの制御は、静電気で誘発
される粒子の凝集化を防止する。静電気は、反応速度の
制御された使用、ガス組成の急速な変化、静電気中和剤
の選択的使用及びアルキルアルミニウムによる表面不動
態化によって満足なレベルに調節することができる。
【0053】流動化助剤なしにプレポリマーを使用しよ
うとする場合には、少量の不活性導電粒状物質例えばカ
ーボンブラックを使用することによって静電気を制御す
ることもできる。不活性粒状物質の量は、静電気を制御
するのに十分であるがしかし物質が流動化助剤として作
用するのに必要とされる最小量よりも少ない量、即ち、
流動化床の重量を基にして約0.5〜約0.9重量%で
ある。カーボンブラックが好ましい帯電防止剤である。
不活性導電粒状物質の平均粒度は、約0.01〜約15
0ミクロン好ましくは約10ミクロンの範囲内である。
この平均粒度は、粒子それ自体を対象とし又はカーボン
ブラックの場合におけるように凝集体を対象とすること
ができる。使用されるカーボンブラック物質は、約10
〜約100ナノメートルの一次粒度及び約0.1〜約1
0ミクロンの平均凝集体(一次構造体)粒度を有するこ
とができる。カーボンブラックの比表面積は、約30〜
約1,500m2 /gであってよくそして約80〜約3
50cm3 /100gのジブチルフタレート(DBP)
吸収量を示すことができる。粒状物質は、反応器への導
入前に微量の水分及び酸素を除去するために処理される
のが好ましい。これは、通常の操作を使用して物質を窒
素ガスでパージしそして加熱することによって達成する
ことができる。
【0054】上記方法の1つの具体例の利益は、プレポ
リマー及び流動化助剤の両方を有するという相乗的効果
にある。1つの相乗的効果は、凝集化の保護に関する。
流動化助剤は、適切な保護被覆が形成される前に重合体
の成長においてその最小の保護を早期に提供する。しか
しながら、これはまさに重合体のシェルが最も厚いとき
であり、かくしてその最大の凝集化保護を提供する。こ
れとは逆に、プレポリマーは、シェルが薄くそして粘着
性樹脂をしてその表面に来るのを許容する可能性がある
ときには、重合体粒子の成長において後期に最小の保護
を提供する。しかしながら、これは、まさに流動化助剤
がその保護被膜を形成するのに最大時間を有するときで
あり、それ故に最も有効的である。他の相乗的効果は、
触媒の生産性に関する。最終生成物では高いプレポリマ
ー残留量は望ましくない。何故ならば、それらは、触媒
の生産性に制限を課するからである。それ故に、少量の
流動化助剤を使用することによって、高い生産性を達成
しながらなお凝集化の保護を維持することができる。同
様に、最終生成物では高い流動化助剤残留量は望ましく
ない。何故ならば、それらは重合体の特性に悪影響を及
ぼすからである。少量の予備重合触媒を使用することに
よって、低い流動化助剤残留量を達成しながらなお凝集
化の保護を維持することができる。それ故に、流動化助
剤と予備重合触媒との組み合わせは、どちらの一方の単
独では達成することができない高い生産性及び低い残留
量の両方を提供することができる。
【0055】流動床における共単量体と樹脂と触媒と液
体との混合物の滞留時間は、約1.5〜約8時間の範囲
内でってよく、そして好ましくは約2〜約4時間の範囲
内である。最終EPM又はEPDMは、反応した共単量
体を次の量で、即ち、約35〜約80重量%のエチレ
ン、約18〜約50重量%のプロピレン及び約0〜約1
5重量%のジエンを含有することができる。EPM又は
EPDMの総重量を基にした重量%で表わした結晶度
は、0(本質上非晶質)〜約10重量%(ほとんど非晶
質)の範囲内であってよい。ムーニー粘度は、約20〜
約150の範囲内であってよくそして好ましくは約30
〜約100である。ムーニー粘度は、大きい回転子を備
えた容器にEPM又はEPDMを導入し、100℃で1
分間予熱し次いで同じ温度で4分間撹拌することによっ
て測定される。粘度は、通常の態様において100℃で
測定される。
【0056】流動床式反応器は、米国特許第44826
87号に記載されるもの、又は例えばポリエチレンの気
相製造法で使用される他の慣用反応器であってよい。床
は、反応器で製造しようとするものと同じ顆粒状樹脂か
ら構成される。かくして、重合の過程において、床は形
成された重合体粒子と成長する重合体粒子と触媒粒子と
からなり、そしてこれらは、各粒子を分離させて流体と
して働かせるのに十分な流量又は速度で導入される重合
性の変性用ガス状成分によって流動化されている。流動
化用ガスは、初期供給原料、補給用供給原料及び循環
(再循環)ガス即ち単量体並びに所望ならば変性剤及び
/又は不活性キャリヤガスから構成される。典型的な循
環ガスは、エチレン、窒素、水素及びプロピレンの単独
又は組み合わせのいずれかから構成される。本法はバッ
チ式又は連続式で実施することができるが、後者が好ま
しい。最初の反応器の必須部材は、容器、床、ガス分配
板、流入及び流出管、圧縮器、循環ガス冷却器並びに生
成物排出系である。容器において、床の上方には減速帯
域と反応帯域とが存在する。両方とも、ガス分配板の上
方にある。
【0057】所望ならば、反応器に変形修正を導入する
こともできる。1つは循環ガス圧縮器を冷却器の上流側
から下流側へ再配置することを包含し、そしてもう1つ
は生成物排出容器の充填レベルを上げるために生成物排
出容器(撹拌機付生成物タンク)の頂部から反応器の頂
部までベントラインを付設することを包含する。
【0058】
【発明の効果】流動化助剤なしにプレポリマーを使用す
る方法の利益は、(i)プレポリマーは凝集化に対する
保護を提供し、且つ流動化助剤を使用せずに重合体の粘
着温度よりも上で流動床の操作を可能にすること、及び
(ii)EPR生成物は予備重合していない通常の触媒前
駆物質によって製造されたものよりも良好なモルホロジ
ーを有すること、即ち、樹脂生成物粒子はより球状の形
態及びより少ない表面のでこぼこさを有すること、であ
る。
【0059】流動化助剤と一緒にプレポリマーを使用す
る方法の利益は、(i)粘着性EPR粒子の生長の2つ
の厳しい段階において抗凝集化保護が提供されること、
即ち、プレポリマーは重合プロセスの早期段階において
凝集化に対する保護を提供し、そして流動化助剤はプロ
セスの後期段階において保護を提供すること、(ii)プ
レポリマー及び流動化助剤は凝集化に対する保護を提供
する際に互いに補足し合うので、これらの2つの成分の
低い残留量が達成されること、及び(iii )白色の流動
化助剤は着色可能なEPR生成物の製造を可能にするこ
と、である。なお、本明細書の記載において多くの特許
文献を挙げたけれども、必要ならばそれらを参照された
い。
【0060】発明を下記の例によって例示する。
【実施例】例では、2つの反応装置を交互に使用して重
合を異なる規模で行う。それらを反応装置A及び反応装
置Bと呼ぶ。反応装置Aは1リットルのジャケット付き
攪拌式オートクレーブ反応装置であり、反応装置Bは上
記の流動床反応装置と同様の内直径約18インチ(46
cm)を有する流動床反応装置である。これらの反応装
置の各々で用いる触媒系はバナジウムベースの触媒プリ
カーサー、助触媒としてのトリイソブチルアルミニウム
(TIBA)、及びプロモーターとしてのクロロホルム
(CHCl3 )を含む。触媒プリカーサーは米国特許第
4,508,842号に記載されいる手順のような慣用
の手順を用いて調製する。すなわち、三塩化バナジウム
及び電子供与体を脱水シリカに担持させ、次いで改質工
程により担持させたプリカーサーを塩化ジエチルアルミ
ニウム(DEAC)で還元させる。次いで、触媒系をス
ラリープレポリメライザーでエチレン或はエチレン及び
プロピレンを用いて予備重合させて所望のレベルのプレ
ポリマーにする。エチレンホモプレポリマー或はエチレ
ン/プロピレンコプレポリマーは触媒プリカーサーの回
りに殻を形成するものと考えられる。
【0061】例1 予備重合 触媒プリカーサーを、三塩化バナジウム(VCl3 )、
脱水シリカ及び塩化ジエチルアルミニウム(DEAC)
から、触媒プリカーサー1グラム当りVCl30.43
ミリモル、過剰のテトラヒドロフラン(THF)及び触
媒プリカーサー1グラム当りDEAC1.3ミリモルの
組成で、上記の通りにして調製する。上記の通りの12
5ガロンのプレポリメゼーション容器において、イソペ
ンタン70ガロン(265リットル)を装入し、次いで
トリイソブチルアルミニウム(TIBA)の20重量%
イソペンタン溶液2キログラムを装入する。混合物を1
時間50℃に加熱してTIBAとイソペンタン中に存在
する水との反応を助成する。加熱が完了した後に、バッ
チを冷却して25℃より低くし、クロロホルム240グ
ラムを触媒プロモーターとして加えた後直ぐに触媒プリ
カーサー1.5キログラムを加える。
【0062】次いで、反応装置をエチレンで加圧して3
0psig(2.1kg/cm2G)にすることによって予備
重合を開始させる。重合は、反応装置圧力を保つのに要
するエチレン供給が定常であること及び反応温度が30
℃に上昇することによって立証される通りに、5分以内
で開始する。反応装置圧力を徐々に上げて50psig
(3.5kg/cm2G)にし、反応温度を徐々に上昇させて
50℃にする。十分なエチレンを供給して理論的なプレ
ポリマーローディング、ポリマー100グラム/担持さ
れた触媒1グラムとした後に、次いで供給を停止し、反
応装置内に残留するモノマーを反応させた。反応装置圧
力が定常値に達した後に、バッチは冷却して30℃にな
っており、撹拌機を止め、ポリマーを沈降させ、上層液
を浸漬チューブによって取り去る。バッチを0psig
で窒素スパージしながら加熱して40℃にすることによ
って残留するイソペンタンを取り除く。乾燥させたプレ
ポリマーを窒素パージによって不活性に保つ20メッシ
ュスクリーンに通して篩分けし、篩分けされたプレポリ
マー173ポンド(78.5kg)が捕集される。
【0063】重合 塩化ナトリウム約200グラムを115℃で減圧下で少
なくとも12時間乾燥させる。反応装置Aを初めに窒素
でパージし、窒素をゆっくり連続してパージしながら少
なくとも15分間加熱して内部温度100℃にする。反
応装置を次いで冷却して85℃にし、塩を真空オーブン
から熱いまま取り出し、窒素を流しながら0.5インチ
(1.3cm)口を通して反応装置に加える。塩床を3
00rpm(回転/分)で撹拌し、窒素で更に15分間
パージする。次いで、反応装置ジャケットを冷却して5
0℃にする。
【0064】ジャケット温度50℃において、バナジウ
ムおよそ0.03ミリモルを含有する予備重合された触
媒を、床の150rpm撹拌を保ちながら、窒素下に保
つグラス添加チューブから0.50インチ口を通して反
応装置に加える。25重量%のヘキサン溶液としてのT
IBA、及び1モルヘキサン溶液としてのCHCl
3を、Al/Vモル比50:1及びAl/CHCl3
ル比1:1で、窒素パージする4オンスボトルに装入す
る。この混合物を反応装置に装入し、0.5インチ口に
きつく蓋をかぶせる。反応装置を短時間窒素でベントラ
インに通してパージし、シールし、撹拌速度を増大して
300rpmにする。
【0065】初期量0.5ミリモルのENBを反応装置
に速度0.5ミリモル/分で供給する。同時に、エチレ
ンと、プロピレンと、水素との、C3 /C2 モル比1.
5及びH2 /C2 比0.001を有する混合物を反応装
置に、エチレン流量2.5リットル/分で供給して反応
装置圧力120psig(8.4kg/cm2G)に達しさ
せ、この点で流量は瞬時の内に0近くに落ちる。重合反
応が始まるにつれて、ガス混合物の流量、並びに反応装
置温度は増大する。この点で、水素供給を止め、C3
2 モル比を下方に調整して0.44の値にし、ENB
供給を調整して速度0.05ミリモル/分にし、ジャケ
ット温度を調整して内部反応装置温度を65℃にもたら
す。モノマーを要求次第で105分間供給し、次いでモ
ノマーの流れを停止しかつ反応装置の温度を下げること
によって反応を停止させる。
【0066】反応装置をベントさせ、冷却し、窒素でパ
ージし、かつ開放して塩とポリマー生成物との混合物を
取り出す。塩を水で洗い落して残留プレポリマーを含有
する粒状樹脂約60グラムを得る。樹脂中の残留量のプ
レポリマー及び触媒生産性を物質収支により求め、ポリ
マー組成をNMR(核磁気共鳴)分析により求める。性
質を表に挙げる。プレポリマー13重量%を含有する粒
状EPDMが得られる。
【0067】例2 重合反応装置にバナジウム0.017ミリモルを装入
し、かつ重合を130分間行なう他は、例1を繰り返
す。プレポリマー6重量%を含有する粒状EPDMが得
られる。
【0068】例3 予備重合を55グラム/グラムローディングになるまで
続ける他は、例1を繰り返す。バナジウム0.037ミ
リモルの装入量を用いて、重合を40分間行なう。プレ
ポリマー11重量%を含有する粒状EPDMが得られ
る。
【0069】例4 重合を100分間行なう他は、例3を繰り返す。樹脂は
凝集され、粒状EPDMは得られない。凝集された樹脂
はプレポリマー6重量%を含有する。本例は、例1の触
媒について凝集を防ぐプレポリマー残分レベルが例3の
触媒について適していないことを示す。
【0070】例5 重合を反応装置Bにおいて温度60℃及びC3 /C2
ル比0.50で行なう他は、例1を繰り返す。静電気を
防止するためにカーボンブラックを少量反応装置に供給
する。プロセスは作動可能であり、プロピレン31重量
%;残留プレポリマー3重量%;及びカーボンブラック
0.7重量%を含有する粒状EPDMが得られる。
【0071】例6 予備重合を、プロピレンとエチレンとの混合物を用いて
行なう他は、例1を繰り返す。予備重合された触媒はプ
ロピレン2.7重量%を含有する。重合を反応装置Bに
おいて温度60℃;H2 /C2 比0.005;及びC3
/C2 モル比0.82で行なう。ENBを速度50cm
3 /時で供給し、静電気を防止するためにカーボンブラ
ックを少量反応装置に供給する。プロセスは作動可能で
あり、プロピレン40重量%;ENB0.5重量%;残
留プレポリマー12重量%;及びカーボンブラック0.
8重量%を含有する粒状EPDMが得られる。
【0072】例7 予備重合 触媒プリカーサーを、三塩化バナジウム(VCl3 )、
脱水シリカ及び塩化ジエチルアルミニウム(DEAC)
から、触媒プリカーサー1グラム当りVCl30.43
ミリモル、過剰のテトラヒドロフラン(THF)及び触
媒プリカーサー1グラム当りDEAC1.3ミリモルの
組成で、上記の通りにして調製する。上記の通りの12
5ガロンのプレポリメゼーション容器において、イソペ
ンタン70ガロン(265リットル)を装入し、次いで
トリイソブチルアルミニウム(TIBA)の20重量%
イソペンタン溶液2キログラムを装入する。混合物を1
時間50℃に加熱してTIBAとイソペンタン中に存在
する水との反応を助成する。加熱が完了した後に、バッ
チを冷却して25℃より低くし、クロロホルム240グ
ラムを触媒プロモーターとして加えた後直ぐに触媒プリ
カーサー1.5キログラムを加える。
【0073】次いで、反応装置をエチレンで加圧して3
0psig(2.1kg/cm2G)にすることによって予備
重合を開始させる。重合は、反応装置圧力を保つのに要
するエチレン供給が定常であること及び反応温度が30
℃に上昇することによって立証される通りに、15分以
内で開始し、次いでプロピレン供給を開始する。プロピ
レン供給速度を計量バルブで調節してプロピレン:エチ
レン重量比0.02を保つ。反応装置圧力を徐々に上げ
て50psig(3.5kg/cm2G)にし、反応温度を6
時間かけて徐々に上昇させて50℃にする。6時間後
に、エチレン77.3キログラム及びプロピレン1.4
5キログラムが供給されて理論的なプレポリマーローデ
ィング、ポリマー50グラム/担持された触媒1グラム
となった。次いで、供給を停止し、反応装置内に残留す
るモノマーを反応させた。反応装置圧力が定常値に達し
かつバッチが冷却して30℃になった時に、撹拌機を止
め、ポリマーを沈降させ、上層液を浸漬チューブによっ
て取り去る。バッチを0psigで窒素スパージしなが
ら加熱して40℃にすることによって残留するイソペン
タンを取り除く。乾燥させたプレポリマーを窒素パージ
によって不活性に保つ20メッシュスクリーンに通して
篩分けし、篩分けされたプレポリマー173ポンド(7
8.5kg)が捕集される。
【0074】重合 塩化ナトリウム約200グラムを、平均凝集体寸法12
ミクロン及び表面積140m2 /グラムを有するシリカ
1グラムと混合し、115℃で減圧下で少なくとも12
時間乾燥させる。反応装置Aを初めに窒素でパージし、
窒素をゆっくり連続してパージしながら少なくとも15
分間加熱して内部温度100℃にする。反応装置を次い
で冷却して85℃にし、塩/シリカ混合物を真空オーブ
ンから熱いまま取り出し、窒素を流しながら0.5イン
チ(1.3cm)口を通して反応装置に加える。塩床を
300rpm(回転/分)で撹拌し、窒素で更に15分
間パージする。次いで、反応装置ジャケットを冷却して
50℃にする。
【0075】ジャケット温度50℃において、バナジウ
ムおよそ0.03ミリモルを含有する予備重合された触
媒を、床の150rpm撹拌を保ちながら、窒素下に保
つグラス添加チューブから0.50インチ口を通して反
応装置に加える。25重量%のヘキサン溶液としてのT
IBA、及び1モルヘキサン溶液としてのCHCl
3を、Al/Vモル比50:1及びAl/CHCl3
ル比1:1で、更にTIBA0.4ミリモル/シリカ1
グラムと共に窒素パージする4オンスボトルに装入して
更に流動化助剤を不動態化させる。この混合物を反応装
置に装入し、0.5インチ口にきつく蓋をかぶせる。反
応装置を短時間窒素でベントラインに通してパージし、
シールし、撹拌速度を増大して300rpmにする。
【0076】初期量0.5ミリモルのENBを反応装置
に速度0.5ミリモル/分で供給する。同時に、エチレ
ンと、プロピレンと、水素との、C3 /C2 モル比1.
5及びH2 /C2 比0.001を有する混合物を反応装
置に、エチレン流量2.5リットル/分で供給して反応
装置圧力120psig(8.4kg/cm2G)に達しさ
せ、この点で流量は瞬時の内に0近くに落ちる。重合反
応が始まるにつれて、ガス混合物の速度、並びに反応装
置温度は増大する。この点で、水素供給を止め、C3
2 モル比を下方に調整して0.44の値にし、ENB
供給を調整して速度0.05ミリモル/分にし、ジャケ
ット温度を調整して内部反応装置温度を65℃にもたら
す。モノマーを要求次第で90分間供給し、次いでモノ
マーの流れを停止しかつ反応装置の温度を下げることに
よって反応を停止させる。
【0077】反応装置をベントさせ、冷却し、窒素でパ
ージし、かつ開放して塩と、流動化助剤と、ポリマー生
成物との混合物を取り出す。塩を水で洗い落して流動化
助剤及びプレポリマーを含有する粒状樹脂約86グラム
を得る。樹脂中の残留量の流動化助剤及びプレポリマ
ー、並びに触媒生産性を物質収支により求め、ポリマー
組成をNMR(核磁気共鳴)分析により求める。性質を
表に挙げる。プレポリマー5重量%及び流動化助剤1.
5重量%を含有する粒状EPDMが得られる。
【0078】例8 反応装置に装入する前に、シリカを塩に混合しない他
は、例7を繰り返す。作動状態になった後に、プレポリ
マーだけを含有する樹脂72グラムが、下記の表に挙げ
る性質を有して得られる。しかし、樹脂はひどく凝集さ
れ、反応装置表面から掻き取らなければならなかった。
粒状EPDMは得られない。EPDMはプレポリマー6
重量%を含有し、流動化助剤を含有しない。このこと
は、低いレベルの残留プレポリマーが、本来これらの重
合条件下で適した凝集保護をもたらすことができないこ
とを示す。
【0079】例9 触媒プリカーサーが触媒プリカーサー1グラム当りバナ
ジウムおよそ0.92ミリモルを含有する他は、例7を
繰り返す。次いで、触媒プリカーサーを予備重合させて
プレポリマー1グラム当りバナジウムおよそ0.017
ミリモルを含有する予備重合された触媒プリカーサーに
する。重合を45分間行う。作動状態になった後に、プ
レポリマー及び流動化助剤を含有する樹脂34グラム
が、下記の表に挙げる性質を有して得られる。プレポリ
マー6重量%及び流動化助剤3重量%を含有する粒状E
PDMが得られる。
【0080】例10 重合を100分間行い、かつシリカ2グラムを塩に混合
する他は、例9を繰り返す。作動状態になった後に、流
動化助剤及びプレポリマーを含有する樹脂71グラム
が、下記の表に挙げる性質を有して得られる。プレポリ
マー3重量%及び流動化助剤3重量%を含有する粒状E
PDMが得られる。このことは、プレポリマー残分と残
留する流動化助剤との間の相乗作用を示す。残留する流
動化助剤の増大により、プレポリマー残分の減少、これ
より触媒生産性の増大を達成することができる。
【0081】例11 シリカ1グラムを塩に混合する他は、例10を繰り返
す。作動状態になった後に、プレポリマー及び流動化助
剤を含有する樹脂65グラムが、下記の表に挙げる性質
を有して得られる。しかし、樹脂はひどく凝集され、反
応装置表面から掻き取らなければならなかった。粒状E
PDMは得られない。生成物はプレポリマー3重量%及
び流動化助剤1.5重量%を含有する。このことは、こ
の少ないプレポリマー残分では、例1のようにプレポリ
マー残分が多い場合に必要とされるよりも多い量の流動
化助剤が必要とされることを示す。
【0082】例12 予備重合を触媒プリカーサー1グラム当りオレフィン1
10グラムが反応するまで続ける他は、例7を繰り返
す。生成した予備重合された触媒プリカーサーはプレポ
リマー1グラム当りプロピレン3重量%及びバナジウム
0.0039ミリモルを含有する。予備重合された触媒
プリカーサーを反応装置に加え、シリカ6グラムを塩に
混合し、重合を70分間行い、H2 /C2 モル比を0.
012にする。作動状態になった後に、プレポリマー及
び流動化助剤を含有する樹脂115グラムが、下記の表
に挙げる性質を有して得られる。粒状EPDMが得られ
る。生成物はプレポリマー5重量%及び流動化助剤5重
量%を含有する。このことは、分子量の一層小さい、一
層粘着性の樹脂を製造する場合に、流動化助剤の残留レ
ベルを増大させることによって、適した凝集保護を達成
することができることを示す。
【0083】例13 シリカ2グラムを塩に混合する他は、例12を繰り返
す。作動状態になった後に、プレポリマー及び流動化助
剤を含有する樹脂90グラムが、下記の表に挙げる性質
を有して得られる。樹脂はひどく凝集され、反応装置表
面から掻き取らなければならなかった。粒状EPDMは
得られない。生成物はプレポリマー5重量%及び流動化
助剤2重量%を含有する。このことは、高分子生成物に
ついて適したプレポリマー及び流動化助剤の残留レベル
が分子量の一層小さい、一層粘着性の生成物について適
していないことを示す。
【0084】
【表1】
【0085】表の注: 1.C3 重量%はNMR分析により求める通りのEPD
M生成物の重量を基準にしたプロピレンの重量によるパ
ーセントである。 2.ENB重量%はNMR分析により求める通りのEP
DM生成物の重量を基準にしたエチリデンノルボルネン
の重量によるパーセントである。 3.メルトインデックス(g/10min)はASTM
D−1238、Condition E下で、190
℃及び2.16キログラムにおいて求め、グラム/10
minで表わして報告する。 4.Cat Prod(g/g)は触媒プリカーサー1
グラム当りのEPDMのグラムを基準にした触媒生産性
である。 5.プレポリマー残分(%)はEPDM生成物の重量を
基準にしたプレポリマーの重量によるパーセントであ
る。 6.流動化助剤残分(%)はEPDM生成物の重量を基
準にした流動化助剤の重量によるパーセントである。 7.形態学はEPDM生成物の構造上の形態、すなわち
粒状或は凝集物である。
【0086】例14 予備重合された触媒を、予備重合をプロピレンを用いな
いで行いかつ約100グラム/グラムローディングにな
るまで続ける他は、例7の通りにして調製する。次い
で、重合を流動床反応装置である反応装置Bにおいて、
温度60℃;H2/C2 モル比0.0011;及びC3
/C2 モル比0.80で行なう。カーボンブラックを流
動化助剤として反応装置に供給する。プロセスは作動可
能であり、C3 30重量%;ENB2.6重量%;残留
プレポリマー11重量%;及び流動化助剤5重量%を含
有する粒状EPDMが得られる。
【0087】例15 予備重合された触媒を、予備重合を約60グラム/グラ
ムローディングになるまで続ける他は、例14の通りに
して調製する。重合を、カーボンブラックを流動化助剤
として使用して、例8と同じ条件下で行う。プロセスは
作動可能であり、C3 33重量%;ENB37重量%;
残留プレポリマー10重量%;及び流動化助剤6重量%
を含有する粒状EPDMが得られる。
【0088】例16 本例は流動化助剤を含有するプレポリマーの調製を伴
う。触媒を、アルミニウムアルキルを反応装置に加えた
後に、120℃で12時間乾燥させたカーボンブラック
800グラムをイソペンタンスラリーとして加える。次
いで、予備重合を約50グラム/触媒1グラムローディ
ングになるまで続ける。篩分けされたプレポリマーは自
由流動性の灰色粉末である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ファティ・デイビッド・フセイン アメリカ合衆国ウエストバージニア州チ ャールストン、ベネット・ドライブ5403 (72)発明者 キウ・ヒー・リー アメリカ合衆国ウエストバージニア州サ ウスチャールストン、ラストリング・ロ ード1002 (72)発明者 アレン・ノシェイ アメリカ合衆国ニュージャージー州イー ストブランズウィック、ウェリントン・ ロード66 (56)参考文献 特開 平3−217402(JP,A) 特開 平3−203908(JP,A) 特開 平4−159312(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 210/16,4/64

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動床において重合条件下に生成物樹脂
    の粘着温度又はそれよりも高い温度でエチレン、プロピ
    レン及び随意成分としての1種以上のジエンを、 (i)遷移金属触媒前駆物質を含有するプレポリマー、
    但し、該プレポリマーはプロセス温度において粘着性で
    ないものとする、 (ii)ヒドロカルビルアルミニウム及び/又はヒドロ
    カルビルアルミニウムハライド助触媒、 (iii)随意成分としてのハロゲン含有促進剤、及び (iv)0.01〜150ミクロンの範囲内の平均粒度
    を有する随意成分としての不活性粒状物質であって、前
    記プレポリマー中に含有されるものか又は該プレポリマ
    ーから独立したもの、 と接触させ、この場合に、プレポリマーの量又はプレポ
    リマーと不活性粒状物質との合計量は流動床及び生成物
    樹脂の凝集化を実質上防止するのに十分であるとするこ
    とからなるEPM又はEPDMの製造法。
  2. 【請求項2】 流動床において重合条件下に生成物樹脂
    の粘着温度又はそれよりも高い温度でエチレン、プロピ
    レン及び随意成分としての1種以上のジエンを、 (i)遷移金属触媒前駆物質を含有するプレポリマー、
    但し、(a)該プレポリマーはプロセス温度において粘
    着性でなく、且つ(b)プロセスに使用されるプレポリ
    マーの量は流動床及び生成物樹脂の凝集を実質上防止す
    るのに十分であるものとする、 (ii)ヒドロカルビルアルミニウム及び/又はヒドロ
    カルビルアルミニウムハライド助触媒、及び (iii)随意成分としてのハロカーボン促進剤、 と接触させることからなるEPM又はEPDMの製造
    法。
  3. 【請求項3】 流動床において重合条件下に生成物樹脂
    の粘着温度又はそれよりも高い温度でエチレン、プロピ
    レン及び随意成分としての1種以上のジエンを、 (i)遷移金属触媒前駆物質を含有するプレポリマー、
    但し、該プレポリマーはプロセス温度において粘着性で
    ないものとする、 (ii)0.01〜150ミクロンの範囲内の平均粒度
    を有する随意成分としての不活性粒状物質であって、前
    記プレポリマー中に含有されるものか又は該プレポリマ
    ーから独立したもの、 (iii)ヒドロカルビルアルミニウム及び/又はヒド
    ロカルビルアルミニウムハライド助触媒、及び (iv)随意成分としてのハロゲン含有促進剤、 と接触させ、この場合に、プレポリマーと不活性粒状物
    質との合計量は流動床及び生成物樹脂の凝集化を実質上
    防止するのに十分であるとすることからなるEPM又は
    EPDMの製造法。
  4. 【請求項4】 プロセスで使用されるプレポリマーの量
    が、生成物樹脂の重量を基にして生成物樹脂中に3〜2
    重量%のプレポリマーを提供する量に限定される請求
    項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 生成物樹脂の重量を基にして、プレポリ
    マーが1〜12重量%の量で存在しそして不活性粒状物
    質が1〜15重量%の量で存在する請求項3記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 不活性粒状物質がプレポリマー中に含有
    されるものである請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 不活性粒状物質がプレポリマーから独立
    したものである請求項3記載の方法。
  8. 【請求項8】 流動床において重合条件下に生成物EP
    DMの粘着温度又はそれよりも高い温度でエチレン、プ
    ロピレン及びジエンを、 (i)エチレンのホモ重合体か又はエチレンとプロピレ
    ンとの共重合体であるプレポリマーであって、バナジウ
    ム基材触媒前駆物質を含有し、更に随意成分として、電
    子ドナー、担体及び/又は式:BX又はA1R(
    3−a)Xa(式中、各Rはそれぞれ1〜14個の炭素
    原子を含有するアルキル基であり、各Xはそれぞれ塩
    素、臭素又は沃素であり、そしてaは0、1又は2であ
    る)を有する変性剤を含有するもの、但し、(a)プレ
    ポリマーはプロセス温度において粘着性でなく、そして
    (b)プロセスで使用されるプレポリマーの量は生成物
    EPDMの重量を基にして生成物EPDM中に3〜20
    重量%のプレポリマーを提供する量に限定され且つ流動
    床及び生成物樹脂の凝集化を実質上防止するのに十分で
    あるとする、 (ii)ヒドロカルビルアルミニウム及び/又はヒドロ
    カルビルアルミニウムハライド助触媒、及び (iii)随意成分としてのハロカーボン促進剤、 と接触させることからなるEPDMの製造法。
  9. 【請求項9】 流動床において重合条件下に生成物EP
    DMの粘着温度又はそれよりも高い温度でエチレン、プ
    ロピレン及びジエンを、 (i)エチレンのホモ重合体か又はエチレンとプロピレ
    ンとの共重合体であるプレポリマーであって、バナジウ
    ム基材触媒前駆物質を含有し、更に随意成分として、電
    子ドナー、担体及び/又は式:BX又はA1R(
    3−a)Xa(式中、各Rはそれぞれ1〜14個の炭素
    原子を含有するアルキル基であり、各Xはそれぞれ塩
    素、臭素又は沃素であり、そしてaは0、1又は2であ
    る)を有する変性剤を含有するもの、但し、(a)プレ
    ポリマーはプロセス温度において粘着性でなく、そして
    (b)プロセスで使用されるプレポリマーの量は生成物
    EPDMの重量を基にして生成物EPDM中に2〜8
    量%のプレポリマーを提供する量に限定されるものとす
    る、 (ii)生成物EPDMの重量を基にして1〜10重量
    %の量の、0.01〜10ミクロンの範囲内の平均粒度
    を有するシリカ又はカーボンブラックであって、前記プ
    レポリマー中に含有されるものか又は該プレポリマーか
    ら独立したもの、 (iii)ヒドロカルビルアルミニウム及び/又はヒド
    ロカルビルアルミニウムハライド助触媒、及び (iv)ハロカーボン促進剤、 と接触させ、この場合に、プレポリマーと不活性粒状物
    質との合計量は流動床及び生成物樹脂の凝集を実質上防
    止するのに十分であるとすることからなるEPDMの製
    造法。
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