JPH06327A - 排ガス脱硫装置 - Google Patents

排ガス脱硫装置

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JPH06327A
JPH06327A JP4164606A JP16460692A JPH06327A JP H06327 A JPH06327 A JP H06327A JP 4164606 A JP4164606 A JP 4164606A JP 16460692 A JP16460692 A JP 16460692A JP H06327 A JPH06327 A JP H06327A
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JP
Japan
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lime
exhaust gas
absorbent
desulfurization
dry
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Pending
Application number
JP4164606A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Masutomi
博 益冨
Masakatsu Nishimura
正勝 西村
Tsukasa Nishimura
士 西村
Hiroyuki Nosaka
浩之 野坂
Yasuki Hashimoto
泰樹 橋本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾式脱硫装置における使用済脱硫剤を有効に
利用すること。 【構成】 石灰を吸収剤として火炉1あるいは火炉1か
らの排ガスダクト51内に注入し、排ガス中の硫黄酸化
物と反応させる乾式脱硫装置と、石灰と水との混合物で
ある石灰スラリを吸収剤とし、反応副生品として石膏を
得る湿式脱硫装置とを併設し、乾式脱硫装置の使用済吸
収剤をライン43から石灰スラリ槽32(石灰サイロ3
1)に供給し、湿式脱硫装置の吸収剤の一部として使用
する排ガス脱硫装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス中の硫黄酸化物
を除去する装置に係り、硫黄酸化物の吸収剤を有効に利
用する脱硫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラ等の燃焼装置から排出され
る排ガスの脱硫処理装置としてはその脱硫機能から図4
に示す湿式排煙脱硫装置が主に用いられている。図4に
おいて、ボイラの火炉1からの排ガスは、排ガスダクト
51にてガス−ガス熱交換器11へ導かれ、温度を下げ
られる。その後、排ガスは吸収塔12内での吸収液スプ
レにより硫黄酸化物が吸収除去されるとともに吸収塔1
2の上部または出口部に設けられたミストキャッチャ1
4により同伴ミストが除かれる。吸収塔12を出た処理
済の排ガスは排ガスダクト51により、ガス−ガス熱交
換器11へ導かれ、昇温された後、煙突4から大気中に
放出される。
【0003】例えば、石灰を吸収剤として用いる場合
は、一旦石灰サイロ31に受け入れられた後、石灰スラ
リ槽32に投入され、適量の補給水40、濾過水26の
一部を加えて撹拌されることにより、必要濃度の石灰ス
ラリとなり、石灰スラリポンプ33により吸収塔12へ
供給される。
【0004】吸収塔12は底部に吸収液を溜める貯留部
12aを持つ構造となっており、吸収液は吸収塔循環ポ
ンプ13により吸収塔12の上部から排ガス中へスプレ
されることにより、吸収液中の石灰と硫黄酸化物が反応
し、亜硫酸カルシウム(CaSO3)または石膏(Ca
SO4・2H2O)が生成する。亜硫酸カルシウムは吸収
液の貯留部12aへ注入される酸化用空気34により酸
化されて石膏となる。なお、貯留部12aの吸収液は石
灰スラリ槽32から供給される石灰スラリの石灰分(C
aCO3、Ca(OH)2)、亜硫酸カルシウム、石膏、
排ガス中のダスト等と水から成るスラリであり、スラリ
中の固形分の沈降を防止するため、撹拌機15により、
常時かきまぜられている。
【0005】吸収液の一部は、連続的に抜き出されて石
膏濃縮槽16へ送られ、沈降濃縮された後、石膏濃縮槽
16の中央のコーン部から抜き出され、石膏分離機供給
タンク17へ一旦貯えられた後、石膏分離機供給ポンプ
18により石膏分離機19へ供給される。
【0006】石膏分離機19で、濃縮された吸収液中の
固形分は副生石膏25として回収されるとともに、分離
された水は石膏分離機排液槽20へ集められた後、石膏
分離機排液ポンプ21により石膏濃縮槽16へ戻され
る。
【0007】石膏濃縮槽16の上澄液は、濾過水タンク
22へ集められた後、濾過水26は濾過水ポンプ23に
より石灰スラリ槽32へ送られて再利用されるととも
に、一部は排水処理槽24へ送られ系外に排出される。
【0008】また、前記湿式排煙脱硫装置はコスト高に
なる欠点があり、この欠点を補うものとして乾式排煙脱
硫装置が注目されている。石灰(CaCO3、Ca(O
H)2、CaO)を吸収剤としてボイラ火炉内に注入
し、排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する既設の乾式脱
硫装置の代表例を図5に示す。図5に示す石灰を吸収剤
として利用する既設の乾式脱硫装置では、ボイラの火炉
1内又は/及び排ガスダクト51内に空気等の搬送気体
により噴霧注入された石灰粉末41は、火炉1内又は/
及び排ガスダクト51内を燃焼排ガスにより搬送される
とともに、排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去しつつ、脱
硫塔2に至り、冷却水42をスプレされ、更に硫黄酸化
物を吸収した後、除塵器3により捕集除去され廃棄され
る方法が採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す石灰を吸収
剤として利用する乾式脱硫装置は、排ガス中の硫黄酸化
物が吸収剤と反応する割合が低く、除塵器3により捕集
された使用済吸収剤は未反応のカルシウム分が60%以
上もある状態で廃棄せざるを得ず、資源の有効利用の点
に問題があった。本発明は、図5に示す従来の乾式脱硫
装置における使用済脱硫剤を有効に利用することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
石灰を吸収剤として使用する乾式脱硫装置と、石灰スラ
リを吸収剤として使用する湿式脱硫装置を併設し、乾式
脱硫装置の除塵器にて捕集した乾式脱硫装置の使用済吸
収剤を、湿式脱硫装置の石灰スラリ槽へ供給し、湿式脱
硫装置の吸収剤の一部として再利用することにより達成
される。
【0011】本発明で吸収剤として用いられる石灰は乾
式脱硫装置では炭酸カルシウム(CaCO3)、消石灰
(Ca(OH)2)または生石灰(CaO)等であり、
湿式脱硫装置では炭酸カルシウム(CaCO3)、消石
灰(Ca(OH)2)等である。本発明は従来から用い
られている図4に示す湿式脱硫装置の代表例を利用する
ものである。図4に示す湿式脱硫装置は炭酸カルシウム
(CaCO3)または水酸化カルシウム(Ca(O
H)2)を水と混合して石灰スラリとし、この石灰スラ
リを吸収塔内にスプレして排ガス中の硫黄酸化物を吸収
除去するものである。本発明は従来技術の項に記載した
乾式脱硫装置と湿式脱硫装置を有効に組み合わせたもの
である。
【0012】
【作用】乾式脱硫装置の使用済脱硫剤中の未反応カルシ
ウム分は、補給水及び濾過水を加えて石灰スラリとする
ことにより、湿式脱硫装置の吸収剤の一部として使用す
ることが可能である。
【0013】従って、石灰を吸収剤として使用する乾式
脱硫装置と湿式脱硫装置を併設し、乾式脱硫装置の使用
済吸収剤を湿式脱硫装置の石灰スラリ貯槽へ供給するこ
とにより、乾式脱硫装置の吸収剤中のCa分を吸収剤と
して有効に利用することが可能となり、Ca分の利用率
がほぼ100%となる。
【0014】
【実施例】
実施例1 本発明による排ガス脱硫装置を図1に示す実施例に基づ
き説明する。図1において部材番号1〜42、51は図
4、図5に示す同一の部品番号を持つ部材とそれぞれ同
じ部材を表す。図1では二基のボイラの一方に乾式脱硫
装置を他方に湿式脱硫装置を設け、乾式脱硫装置の除塵
器3と、湿式脱硫装置の石灰スラリ槽32間にSO2
収石灰供給ライン43を設けたもので、乾式脱硫装置の
使用済脱硫剤は、SO2吸収石灰供給ライン43により
石灰スラリ槽32へ供給される。
【0015】乾式脱硫装置の除塵器3に集められた使用
済脱硫剤は、このSO2吸収石灰供給ライン43により
湿式脱硫装置の石灰スラリ槽32へ投入され、適量の補
給水40、濾過水26、石灰サイロ31からの石灰を加
えて、湿式脱硫装置吸収剤としての石灰スラリとなり、
石灰スラリポンプ33により吸収塔12へ供給される。
吸収塔12以降の図1に示すプロセスについては、図4
を用いて説明した方法と同一である。但し、回収する副
生石膏25の量は湿式脱硫装置の石膏量に、乾式脱硫装
置のSO2吸収量を加えたものとなるため、吸収塔12
に導入する酸化用空気34の量および各供給ポンプ等の
容量については事前に確認しておく必要がある。
【0016】実施例2 図2に一基のボイラに本発明の乾式脱硫装置と湿式脱硫
装置を適用した例を示す。なお、図2における各部材の
番号は図1および図4で説明したものと同一部材につい
ては同一番号を用いた。
【0017】図2の例では、ボイラの火炉1からの排ガ
スは分岐した排ガスダクト51を経て、脱硫塔2と吸収
塔12に流入する。そのため、ボイラの火炉1に直接注
入した石灰粉末41は分岐排ガスダクト51を経由して
湿式脱硫装置側へも流入することとなり、吸収塔12内
で吸収液の濃度制御が必要となる。従って、図2の例は
乾式脱硫装置側への分岐後の排ガスダクト51から、石
灰粉末41の大部分を注入しようとするものである。
【0018】本実施例は排ガスダクト51を単一の火炉
1から分岐させたが、脱硫装置を併用するので、その脱
硫能力に余裕がある場合には、二以上の火炉からの排ガ
スを集めた共通排ガスダクトに乾式脱硫装置と湿式脱硫
装置を併用してもよい。
【0019】実施例3 図3は二基のボイラの一方に乾式脱硫装置を他方に湿式
脱硫装置を設けた場合であって、石炭焚ボイラ等の排ガ
ス中に大量のダストが含まれる場合に適用した例を示
す。図3の例の特徴はボイラの火炉1と脱硫塔2の間に
ダストを除去するための除塵器3を設け、ダストを除去
した後に、排ガスダクト51内に石灰粉末41を注入す
るものである。なお、図3における各部材の番号は図1
および図4で説明したものと同一部材については同一番
号を用いた。
【0020】石灰粉末41の大部分は排ガスダクト51
から注入し、ダスト混入割合の少ない使用済脱硫剤が回
収可能である。
【0021】図1〜図3に示す実施例において、乾式、
湿式脱硫装置における処理ガス量の割合、処理ガス中の
SO2吸収石灰供給ライン43における使用済吸収剤の
輸送方法についてはとくに制限はなく、これらの条件を
規定するものではない。
【0022】また、図3においてボイラ火炉1への石灰
注入は行わなくても良く、図1、図2においては石灰注
入はボイラ火炉1または排ガスダクト51の両方あるい
はどちらか一方でも良い。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、カルシウムの未反応分
を多く含んだ乾式脱硫装置の使用済脱硫剤が、湿式脱硫
装置の吸収剤として活用可能となり、カルシウム分の利
用率が向上し、資源の有効利用が図れるとともに、建築
資材として有用な副生石膏の回収量の増加も可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の概略系統図である。
【図2】 本発明の実施例2の概略系統図である。
【図3】 本発明の実施例3の概略系統図である。
【図4】 従来の石灰スラリを吸収剤とする湿式脱硫装
置の概略系統図を示す。
【図5】 従来の石灰を吸収剤とする乾式脱硫装置の概
略系統図を示す。
【符号の説明】
1…火炉、2…脱硫塔、3…除塵塔、11…ガス−ガス
熱交換器、12…吸収塔、16…石膏濃縮槽、19…石
膏分離機、22…濾過水タンク、31…石灰サイロ、3
2…石灰スラリ槽、34…酸化用空気、41…石灰粉
末、43…SO2吸収石灰供給ライン、51…排ガスダ
クト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野坂 浩之 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 橋本 泰樹 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石灰を吸収剤として火炉あるいは火炉か
    らの排ガスダクト内に注入し、排ガス中の硫黄酸化物と
    反応させる乾式脱硫装置と、石灰と水との混合物である
    石灰スラリを吸収剤とし、反応副生品として石膏を得る
    湿式脱硫装置とを併設し、乾式脱硫装置の使用済吸収剤
    を湿式脱硫装置の吸収剤の一部として使用することを特
    徴とする排ガス脱硫装置。
  2. 【請求項2】 乾式脱硫装置と湿式脱硫装置には互いに
    別異の火炉の排ガスダクトを接続することを特徴とする
    請求項1記載の排ガス脱硫装置。
  3. 【請求項3】 乾式脱硫装置と湿式脱硫装置は一以上の
    火炉に共通して設けられる排ガスダクトを分岐させて接
    続することを特徴とする請求項1記載の排ガス脱硫装
    置。
  4. 【請求項4】 乾式脱硫装置を接続した火炉と該乾式脱
    硫装置との間の排ガスダクトには除塵装置を設けること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の排ガス脱硫装
    置。
JP4164606A 1992-06-23 1992-06-23 排ガス脱硫装置 Pending JPH06327A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005334770A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Babcock Hitachi Kk 排煙脱硫方法と装置
WO2020196486A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 三菱日立パワーシステムズ株式会社 分離回収システムおよび分離回収方法

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