JPH06324211A - ブラックマトリックス用カラーレジスト - Google Patents

ブラックマトリックス用カラーレジスト

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JPH06324211A
JPH06324211A JP11288193A JP11288193A JPH06324211A JP H06324211 A JPH06324211 A JP H06324211A JP 11288193 A JP11288193 A JP 11288193A JP 11288193 A JP11288193 A JP 11288193A JP H06324211 A JPH06324211 A JP H06324211A
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black matrix
pigment
color resist
wavelength
color
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JP11288193A
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Kazuhiko Nakamura
一彦 中村
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短い工程でブラックマトリックスを容易に形
成できかつコントラストに優れた画像を実現できるブラ
ックマトリックス用カラーレジストを提供する。 【構成】 このブラックマトリックス用カラーレジスト
は、着色ペーストの顔料が紫外線領域を透過しかつ可視
光領域の一部を吸収する青、紫、黄、赤色の各顔料の中
から選択されたいずれか2種以上の顔料により構成さ
れ、かつ、これ等顔料の平均粒径が150nm〜500
nmの範囲にあると共に、紫外線領域における最大透過
率が1%以上、可視光領域における最大透過率が5%以
下であることを特徴とする。そして、このブラックマト
リックス用カラーレジストによれば、透明着色パターン
と同様な方法によりブラックマトリックスを形成でき工
程数の低減が図れ、かつ、色調とコントラストに優れた
画像を実現するカラーフィルターを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルターの製
造に使用されるカラーレジストに係り、特に、短い工程
でブラックマトリックスを容易に形成でき、しかも、液
晶ディスプレー等に適用された場合にコントラストに優
れた画像を実現できるブラックマトリックス用カラーレ
ジストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のカラーフィルターは、ガラス等
の透明基板と、この透明基板上の画素部位に設けられそ
の透過光を画素毎に着色する青色、緑色、赤色の各色別
の透明着色パターンとでその主要部が構成されており、
透明着色パターンはそれぞれの色に対応する色彩の顔料
が含まれたカラーレジストにより形成されている。そし
て、着色ペーストと感光性組成物(紫外線硬化樹脂)と
でその主要部が構成される上記カラーレジストを透明基
板上に一様に塗布し、かつ、選択的に露光、現像して上
記各色別の透明着色パターンが形成されているものであ
る。
【0003】ところで、これら透明着色パターンが形成
された画素の隣合う境界部分には、発色効果や表示コン
トラストを上げるために遮光層(ブラックマトリック
ス)が形成されている。
【0004】そして、従来のブラックマトリックスの形
成は、例えば、特開昭62−153904号公報に記載
されているように、透明基板上に感光材料を塗布し、画
素として必要な部分を露光・現像して感光部として残し
た後、全面に黒色塗料を塗布し、エッチングで感光部を
除去するという一連の工程を経ることによって行われて
いた。そして、このエッチングによる感光材料(感光
部)の除去は、該感光部がエッチング液で膨潤し、その
上に塗られた黒色塗料部分とともに脱落することを利用
して行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法では、ブラックマトリックス形成に要する工程数
が多く、生産効率が悪く、製造コストもかかるという問
題がある。また、感光材料の膨潤で塗膜が脱落するた
め、ブラックマトリックス部分と画素部分の境界部分が
シャープに切れなかったり、あるいはブラックマトリッ
クス部に欠けが生じやすい等の問題があり、歩留りもよ
くなかった。
【0006】この場合、上記各色別の透明着色パターン
の形成と同様に、黒色顔料が配合された黒色カラーレジ
スト(ブラックマトリックス用カラーレジスト)を適用
して上記ブラックマトリックスを形成する方法も考えら
れる。しかし、この黒色カラーレジストは紫外線領域を
ほとんど透過しないため、透明基板上に一様に塗布され
た黒色カラーレジストに対し選択的に露光処理してその
パターニングを行う際、必要とする露光量が大きくなり
過ぎて現実的には適用困難な方法であった。
【0007】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、短い工程でブラ
ックマトリックスを容易に形成でき、しかも、液晶ディ
スプレー等に適用された場合にコントラストに優れた画
像を実現できるブラックマトリックス用カラーレジスト
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、このような目的
を達成するため本発明者は以下に述べるような技術的検
討を試み本発明を完成するに至ったものである。
【0009】すなわち、ブラックマトリックス用カラー
レジストを液晶ディスプレー等に用いた場合、画像コン
トラストを向上させるためには、該カラーレジストの最
大透過率が波長400〜700nmの可視光領域におい
て5%以下であることが必要である。また、上記着色ペ
ーストに感光性組成物(紫外線硬化樹脂)を混合してカ
ラーレジストとして用いるためには、露光処理時におけ
る光量低減を図る上から波長300〜400nmの紫外
線領域における最大透過率が1%以上であることが要求
される。しかるに、ブラックマトリックス用の顔料を黒
色顔料(カーボンブラック、鉄黒等が例示される)のみ
で構成した場合、可視光領域の透過率の条件は容易に満
たすことができるものの、紫外線領域をほとんど透過し
ないため、黒色レジストとして用いる場合、上述したよ
うに露光量が非常に大きくなり過ぎてブラックマトリッ
クス(遮光層)の形成が困難となる。
【0010】そこで、本発明者は、紫外線領域を透過
し、かつ可視光領域のある波長範囲で吸収量が大きい顔
料をいくつか組み合わせて、全体として可視光領域を吸
収するような着色ペーストを鋭意検討した結果、赤色、
青色、黄色、紫色の顔料の組み合わせによって上記条件
を満足するという知見を得た。なお、緑色顔料は紫外線
領域の吸収が大き過ぎるため、上記顔料の組み合わせか
ら除外される。
【0011】一方、ブラックマトリックスの厚さについ
ては、カラーフィルター層の凹凸を最小限にする必要が
あること、更に、液晶駆動のために電圧が液晶とカラー
フィルター層やブラックマトリックスに印加される場
合、液晶層の電圧低下を防ぐためにカラーフィルター層
やブラックマトリックスは極力、薄い方がよく、その厚
さは1μm以下であることが望ましい。そこで、このよ
うな薄膜の条件で上記透過特性を実現するために、なる
べく少ない量の顔料で光の吸収が大きくなるような顔料
の平均粒径を検討したところ、上記各色の顔料について
次のような範囲が適切であることが分かった。
【0012】赤色顔料:200〜500nm、青色顔
料:150〜250nm、 黄色顔料:200〜400nm、紫色顔料:150〜3
00nm 従って、各色の着色ペーストを混合してなるべく薄い膜
厚で可視波長域の透過率を低下させるためには、混色後
の顔料の平均粒径は150〜500nmが適切である。
【0013】本発明は、このような技術的検討を経て完
成されたものである。
【0014】すなわち請求項1に係る発明は、顔料を主
成分とする着色ペーストと、感光性樹脂組成物とを含有
するブラックマトリックス用カラーレジストを前提と
し、上記顔料が、波長300〜400nmの紫外線領域
を透過し、波長400〜700nmの可視光領域の一部
を吸収する青色、紫色、黄色、赤色の各顔料の中から選
択されたいずれか2種以上の顔料により構成され、か
つ、これ等顔料の平均粒径が150nm〜500nmの
範囲にあると共に、波長300〜400nmの紫外線領
域における最大透過率が1%以上、波長400〜700
nmの可視光領域における最大透過率が5%以下である
ことを特徴とし、他方、請求項2に係る発明は、顔料を
主成分とする着色ペーストと、感光性樹脂組成物とを含
有するブラックマトリックス用カラーレジストを前提と
し、上記顔料が、波長300〜400nmの紫外線領域
を透過し、波長400〜700nmの可視光領域の一部
を吸収する青色、紫色、黄色、赤色の各顔料の中から選
択されたいずれか2種以上の顔料と黒色顔料とで構成さ
れ、全顔料中に占める黒色顔料の体積分率が30%以下
であり、かつ、これ等顔料の平均粒径が150nm〜5
00nmの範囲にあると共に、波長300〜400nm
の紫外線領域における最大透過率が1%以上、波長40
0〜700nmの可視光領域における最大透過率が5%
以下であることを特徴とするものである。
【0015】そして、請求項1に係る発明においては、
着色ペーストの上記顔料が紫外線透過率の大きい上記2
種以上の顔料で構成されており、また、請求項2に係る
発明においては、着色ペーストの上記顔料が紫外線透過
率の大きい上記2種以上の顔料と黒色顔料とで構成され
ているため、顔料全体として紫外線領域の透過率を上昇
させ併せて顔料全体として可視光領域を吸収させること
も可能となる。
【0016】従って、上記構成のカラーレジストを用い
てブラックマトリックスを形成する際、その露光量の低
減を図ることが可能となり、かつ、得られたカラーフィ
ルターを液晶ディスプレー等に適用した場合コントラス
トの高い画像を提供することが可能となる。
【0017】尚、請求項2に係るブラックマトリックス
用カラーレジストにおいては紫外線透過率の大きい上記
2種以上の顔料に加えて黒色顔料が配合されていること
からブラックマトリックスの薄膜化が更に図れる。ま
た、請求項2に係る発明において上記黒色顔料における
光吸収の大きい平均粒径は他の顔料と同様に150〜5
00nmであった。また、黒色顔料を多量に添加すると
紫外部を吸収してしまうので量的にその範囲は限定さ
れ、1μm以下の膜厚で上記透過特性を満たすためには
上述したように全顔料中に占める黒色顔料の体積分率は
30%以下、より好ましくは15%以下である。
【0018】他方、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に係るブラックマトリックス用カラーレジストを前
提とし、基板上に乾燥時膜厚が1μm以下になるよう塗
工されることを特徴とするものである。そして、この請
求項3に係る発明においては、透明基板上に設けられた
ブラックマトリックス層の凹凸に伴う段差を最小限にし
てカラーフィルター表面の平坦化を図ることが可能とな
り、かつ、液晶駆動のために液晶とブラックマトリック
ス若しくはカラーフィルター層に電圧が印加される際、
液晶層の電圧低下を防ぐことが可能となる。
【0019】次に、コントラストを更に向上させるた
め、本発明者はブラックマトリックス用カラーレジスト
の透過スペクトル形状について検討を行った。
【0020】すなわち、液晶ディスプレイにおいて光源
から発した光はカラーフィルター層、液晶、偏光板、位
相差板等を透過して眼に到達するが、上記偏光板を透過
すると400〜500nmの波長が吸収される傾向にあ
る(図6参照)。従って、カラーフィルター層を透過し
た色はやや黄色よりに移動し、コントラストを低減させ
る要因となっている。このため、補正が必要である。ま
た、カラーフィルター部を透過する光についてはカラー
フィルター層の色を調整することにより、赤、青、緑の
各画素が同時点灯したときの色を白色とすることが可能
である。しかし、わずかであるが上記ブラックマトリッ
クスを透過する光も画素の色調に悪影響を及ぼしてお
り、これが色ずれやコントラスト低下の一因となってい
た。
【0021】そこで、上記顔料の配合割合を調整してブ
ラックマトリックスにおける透過スペクトルのピークを
400〜500nmにすることにより偏光板とブラック
マトリックスを透過した光の色を白色光源に近づけるこ
とが可能となり、この結果、色調が改善され、また、コ
ントラストを更に向上させることが可能となった。請求
項4に係る発明はこのような技術的検討を経て完成され
ている。
【0022】すなわち、請求項4に係る発明は、上記請
求項1、2又は3に係るブラックマトリックス用カラー
レジストを前提とし、ブラックマトリックス用カラーレ
ジストの最大透過率を示す波長λが、 400nm ≦ λ < 500nm の範囲にあることを特徴とするものである。
【0023】そして、これ等請求項1〜4に係る発明に
おいて上記ブラックマトリックス用カラーレジストの一
部を構成する着色ペーストは、顔料、界面活性剤、分散
剤、および溶媒を含有するものである。
【0024】まず、各色の顔料については任意のものを
用いることができ特に限定されることはない。例えば、
赤色顔料としてPigment Red 149 (パーマネントレッド
BL)、Pigment Red 144 (Cromophtal Red typel)等
が、青色顔料としてPigmentBlue 15 (銅フタロシアニ
ン)等が、黄色顔料としてPigment Yellow 12 (ジスア
ゾイエロー)等が、紫色顔料としてPigment Violet 23
(ジオキサジンバイオレット)、Pigment Violet 25
(ファストバイオレット)等が用いられる。また、黒色
顔料としてPigment Black 1 (アニリンブラック)、Pi
gment Black 7 (カーボンブラック)、Pigment Black
11(鉄黒)等が挙げられる。かかる顔料の添加量は、着
色ペースト全体量に対して5〜40重量%が適当であ
る。
【0025】次に、界面活性剤としては、アニオン系界
面活性剤又は非イオン系界面活性剤が使用できる。アニ
オン系界面活性剤としては、ジアルキルスルホ琥珀酸エ
ステルナトリウム塩や、ポリカルボン酸型アニオン系界
面活性剤、スルホサクシネート型アニオン系界面活性剤
等が使用でき、一方、非イオン系界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールエ
ーテルや、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル等が使用できる。か
かる界面活性剤の添加量は、着色ペースト全体量に対し
て0.1〜10重量%が適当である。
【0026】分散剤としては、光架橋剤により硬化する
分散剤が好ましく、例えば、ポリビニルアルコール(P
VA)、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等
の水溶性樹脂が適用でき、その添加量は着色ペースト全
体量に対して1〜10重量%が適当である。
【0027】また、上記溶媒としては取扱い上の危険性
がなく、しかも廃棄に伴う環境汚染を引き起こさない、
水、アルコール等水系溶媒の適用が好ましい。
【0028】そして、これ等発明に係るブラックマトリ
ックス用カラーレジストの着色ペーストは、まず、赤、
青、黄、紫、黒の各色顔料ごとに、上記界面活性剤、分
散剤、および溶媒を室温で攪拌しながらこの中へ各色ご
との顔料を徐々に加え、充分混ざったところでガラスビ
ーズを加えサンドミルによって混練・分散させた後、遠
心分離、濾過を行う。次に、このようにして得られた各
色別のペーストを、請求項1に係るブラックマトリック
ス用カラーレジストにおいては、赤、青、黄、紫色顔料
の中から2種以上混合、調整することにより得られ、ま
た、請求項2に係るブラックマトリックス用カラーレジ
ストにおいては、赤、青、黄、紫色顔料の中から2種以
上と黒色顔料とを全顔料中に占める黒色顔料の体積分率
が30%以下になるよう混合、調整することにより得ら
れる。
【0029】次に、これらの着色ペーストを用いて請求
項1〜4に係るカラーレジストを求めるには、これら着
色ペーストに感光性樹脂組成物を混合させることにより
得られる。
【0030】そして、この感光性樹脂組成物は、ポリマ
ー樹脂と光架橋剤を主成分とするもので、光架橋剤とし
ては着色、排水処理の点でジアゾ化合物が望ましい。な
お、この他に重クロム酸塩、クロム酸塩、ビスアジド化
合物等が適用できる。
【0031】他方、上記ポリマー樹脂としては、下記構
造式で示される2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(HEMA)、メトキシメチルアクリルアミド(MAA
m)、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DM
APMA)、メタクリル酸(MMA)、アクリル酸(A
A)等の重合物が適用できる。なお、モノマー組成とし
てのHEMAの含有量が感光性樹脂組成物全体の固形分
の70重量%以上であることが好ましい。この他に、光
架橋剤に反応するポリマーとしてポリビニルアルコール
(PVA)、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド等を用いてもよい。
【0032】
【化1】 また、上記感光性樹脂組成物としてモノマー又はオリゴ
マーと光重合開始剤の組合わせを適用してもよい。この
ようなモノマー又はオリゴマーとしては、アクリル酸、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、
スチレン、酢酸ビニル、テトラエチレングリコールジア
クリレート等が使用でき、また、光重合開始剤として
は、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−
ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン(メルク社製;Daro
cur2959)、アゾビスイソブチロニトリル、アントラキ
ノン等が適用できる。
【0033】
【作用】請求項1記載の発明に係るブラックマトリック
ス用カラーレジストによれば、着色ペーストの顔料が、
波長300〜400nmの紫外線領域を透過し、波長4
00〜700nmの可視光領域の一部を吸収する青色、
紫色、黄色、赤色の各顔料の中から選択されたいずれか
2種以上の顔料により構成され、かつ、これ等顔料の平
均粒径が150nm〜500nmの範囲にあると共に、
波長300〜400nmの紫外線領域における最大透過
率が1%以上、波長400〜700nmの可視光領域に
おける最大透過率が5%以下であり、また、請求項2記
載の発明に係るブラックマトリックス用カラーレジスト
によれば、上記着色ペーストの顔料が、波長300〜4
00nmの紫外線領域を透過し、波長400〜700n
mの可視光領域の一部を吸収する青色、紫色、黄色、赤
色の各顔料の中から選択されたいずれか2種以上の顔料
と黒色顔料とで構成され、全顔料中に占める黒色顔料の
体積分率が30%以下であり、かつ、これ等顔料の平均
粒径が150nm〜500nmの範囲にあると共に、波
長300〜400nmの紫外線領域における最大透過率
が1%以上、波長400〜700nmの可視光領域にお
ける最大透過率が5%以下であるため、透明基板上に塗
工してブラックマトリックスを形成する際、紫外光の露
光量低減が図れ、かつ、製造されたカラーフィルターを
液晶ディスプレー等に適用した場合に画像コントラスト
の向上が図れる。
【0034】他方、請求項3記載の発明に係るブラック
マトリックス用カラーレジストによれば、基板上にその
乾燥時膜厚が1μm以下になるよう塗工されることか
ら、上記基板上に設けられたブラックマトリックス層の
凹凸に伴う段差を最小限にしてカラーフィルター表面の
平坦化を図ることが可能となり、かつ、液晶駆動のため
に液晶とブラックマトリックス若しくはカラーフィルタ
ー層に電圧が印加される際、液晶層の電圧低下を防ぐこ
とが可能となる。
【0035】また、請求項4記載の発明に係るブラック
マトリックス用カラーレジストによれば、ブラックマト
リックス用カラーレジストの最大透過率を示す波長λ
が、 400nm ≦ λ < 500nm の範囲にあるため、偏光板とブラックマトリックスを透
過した光の色を白色光源に近づけることができ、これに
より色調が改善され、かつ、コントラストを更に向上さ
せることが可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0037】(1) 着色ペーストの調製 水溶性分散剤として 平均重合度600、ケン化度80%のポリビニルアル
コール(PVA) 平均重合度1700、ケン化度88%のポリビニルア
ルコール(PVA) を用いて10重量%の水溶液を作製し、この水溶液10
0gに水70g、界面活性剤としてポリオキシエチレン
オレイルエーテル1.0g、下記各色有機顔料30gを
加えて、各色ごとのミルベースとした。
【0038】赤色顔料: Pig. Red 144 Cromophtal R
ed typel 青色顔料: Pig. Blue 15 銅フタロシアニン 黄色顔料: Pig. Yellow 12 ジスアゾイエロー 紫色顔料: Pig. Violet 23 ジオキサジンバイオレッ
ト 黒色顔料: Pig. Black 7 カーボンブラック 次に、このミルベースにメディアとしてガラスビーズを
250g加え、分散装置としてサンドミルを使用して分
散した。2時間分散後の顔料の平均粒径はの水溶性分
散剤を適用した場合には150〜500nmの範囲であ
り、の水溶性分散剤を適用した場合には650〜90
0nmの範囲であった。
【0039】このようにして得られた各色別の着色ペー
ストの透過スペクトルを図1(A)〜(C)、及び、図
2(A)〜(B)に示す。図から明らかなように、青、
赤、黄、紫色ペーストでは紫外線領域(300〜400
nm)を透過し、可視光範囲(400〜700nm)の
一部を吸収しているが、黒色ペースト(図2B)では紫
外線領域(300〜400nm)を吸収し、紫外線硬化
樹脂に対して感度低下の要因になることがわかる。参考
までに、上記と同様の要領で別途作製した緑色の着色ペ
ーストの透過スペクトルを図2(C)に示すが、同図か
ら明らかなように、緑色の着色ペーストでは紫外線領域
(300〜400nm)を吸収してしまい、本発明の顔
料の組み合わせには適さないことがわかる。
【0040】次に、このようにして得られた各着色ペー
ストについて、下記に示す配合比率となるよう混合し、
黒色系の着色ペーストを作製した。
【0041】(2) カラーレジストの調製 次に、上記着色ペーストを用いてカラーレジストを製造
した。
【0042】まず、モノマー組成として2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート(HEMA)82%、メトキシメ
チルアクリルアミド(MAAm)14%、ジメチルアミ
ノプロピルメタクリルアミド(DMAPMA)3%、ア
クリル酸(AA)1%を重合する。以上のモノマーを重
合開始剤を含む85℃に保った20%酢酸水溶液中に滴
下し、滴下重合法で重合してポリマー樹脂を生成した。
【0043】次に、このポリマー樹脂3.8gに上記着
色ペーストを10g、20%酢酸水を6g混合し、更に
光架橋剤としてジアゾ化合物を0.05g混合して感光
性樹脂組成物を得、かつ、上記着色ペースト10gと感
光性樹脂組成物5gを混合して水溶性のブラックマトリ
ックス用カラーレジストを製造した。
【0044】そして、上記ブラックマトリックス用カラ
ーレジストをガラス基板上に塗布し、露光、現像し、画
像を形成した。露光は超高圧水銀灯を用いた。なお、そ
の照射量は下記に示すように着色ペーストの光学特性に
左右される。また、現像液は2%酢酸水溶液を用い、か
つ、この現像液をスプレーでガラス基板上に吹付ける方
法で現像処理を行った。かかる手順により膜厚0.6〜
1.0μmのブラックマトリックスを作製した。
【0045】[実施例1]上記の水溶性分散剤が適用
された青、紫、黄の着色ペーストを用い上述した工程に
従ってブラックマトリックス用カラーレジストを作成
し、ブラックマトリックスを形成した。以下にこのブラ
ックマトリックス用カラーレジストとブラックマトリッ
クスの諸元を示す。
【0046】顔料の平均粒径:350nm 着色ペーストの配合比率:青/紫/黄=4/3/1 ブラックマトリックスの膜厚:1.0μm 可視波長域の最大透過率:4.5%(450nm) 紫外部の最大透過率:2% ブラックマトリックス用レジストの感度:500mJ/
cm2 ブラックマトリックス用レジストの透過スペクトル:図
3(A)参照 [比較例1]上記の水溶性分散剤が適用された着色ペ
ーストを用いた点を除き実施例1と略同一である。尚、
このブラックマトリックス用カラーレジストとブラック
マトリックスの諸元を以下に示す。
【0047】顔料の平均粒径:700nm 着色ペーストの配合比率:青/紫/黄=4/3/1 ブラックマトリックスの膜厚:1.0μm 可視波長域の最大透過率:8%(450nm) 紫外部の最大透過率:5% ブラックマトリックス用レジストの感度:200mJ/
cm2 ブラックマトリックス用レジストの透過スペクトル:図
3(B)参照 『確認』実施例1と比較例1に係るブラックマトリック
ス用カラーレジストにおいては適用された水溶性分散剤
がかかに起因して顔料の平均粒径が相違する点を除
き他の条件は同一である。従って、顔料の平均粒径が透
過特性を決める要因になっていることが確認できる。
【0048】そして、比較例1に係るブラックマトリッ
クス用カラーレジストにおいてはその紫外部の最大透過
率が5%と実施例1(2%)に較べて良好であるが、可
視波長域の最大透過率については8%(450nm)と
高く、従って、液晶ディスプレー等に用いた場合、画像
コントラストの向上が図れないものであることが確認さ
れた。
【0049】これに対し、実施例1に係るブラックマト
リックス用カラーレジストにおいては、その可視波長域
の最大透過率が5%以下(4.5%)であるため液晶デ
ィスプレー等に適用された場合に画像コントラストの向
上が図れ、かつ、紫外部の最大透過率も1%以上(2
%)であるためブラックマトリックス形成時における光
量の低減が図れるものであった。
【0050】尚、顔料の平均粒径が異なる着色ペースト
を多数作成し、乾燥時膜厚が1μm以下の条件で上述し
た透過特性(すなわち、カラーレジストの最大透過率が
波長400〜700nmの可視光領域において5%以
下、波長300〜400nmの紫外線領域における最大
透過率が1%以上であること)を満たす平均粒径の範囲
を求めたところ、150〜500nmの範囲にあること
が確認されている。
【0051】[実施例2]上記の水溶性分散剤が適用
された青、紫、黄、黒の着色ペーストを用い上述した工
程に従ってブラックマトリックス用カラーレジストを作
成し、ブラックマトリックスを形成した。以下にこのブ
ラックマトリックス用カラーレジストとブラックマトリ
ックスの諸元を示す。尚、着色ペーストの配合比率は、
可視波長域の最大透過率を示す波長λが400nm≦λ
<500nmの範囲となるよう下記のように調整されて
いる。
【0052】顔料の平均粒径:300nm 着色ペーストの配合比率:青/紫/黄/黒=4/3/1
/2 ブラックマトリックスの膜厚:0.6μm 可視波長域の最大透過率:2%(450nm) 紫外部の最大透過率:1% ブラックマトリックス用レジストの感度:800mJ/
cm2 ブラックマトリックス用レジストの透過スペクトル:図
4(A)参照 [比較例2]可視波長域の最大透過率を示す波長λにつ
いて配慮せずに着色ペーストの配合比率を下記のように
設定した点を除き実施例2と略同一である。このブラッ
クマトリックス用カラーレジストとブラックマトリック
スの諸元を以下に示す。
【0053】顔料の平均粒径:300nm 着色ペーストの配合比率:赤/紫/黄/黒=2/3/2
/2 ブラックマトリックスの膜厚:1.0μm 可視波長域の最大透過率:5%(700nm) 紫外部の最大透過率:2% ブラックマトリックス用レジストの感度:800mJ/
cm2 ブラックマトリックス用レジストの透過スペクトル:図
4(B)参照 『確認』実施例2及び比較例2に係るブラックマトリッ
クス用レジストが適用されたブラックマトリックスと偏
光板を光が透過したときの透過スペクトルについて各々
調べたところ図5のようになった。
【0054】そして、これ等の透過スペクトルから、実
施例2のようにブラックマトリックスの最大透過率を示
す波長λが400〜500nmの範囲にあると、偏光板
を透過した光は可視波長範囲でその透過率が一定になる
傾向があり、白色に近づくことが確認できた。
【0055】従って、着色ペーストの配合比率につい
て、可視波長域の最大透過率を示す波長λが400nm
≦λ<500nmの範囲となるよう調整することによ
り、色調とコントラストの改善を図れることが理解でき
る。
【0056】
【発明の効果】請求項1〜2に係る発明によれば、透明
着色パターンの形成と同様な方法によりブラックマトリ
ックスを形成することが可能になるため、従来法に較べ
てブラックマトリックスの形成工程数の低減が図れる効
果を有しており、かつ、色調とコントラストに優れた画
像を実現するカラーフィルターを提供できる効果を有し
ている。
【0057】また、請求項3に係る発明によれば、基板
上にその乾燥時膜厚が1μm以下になるよう塗工される
ことから、上記基板上に設けられたブラックマトリック
ス層の凹凸に伴う段差を最小限にしてカラーフィルター
表面の平坦化を図ることが可能となり、かつ、液晶駆動
のために液晶とブラックマトリックス若しくはカラーフ
ィルター層に電圧が印加される際、液晶層の電圧低下を
防止できる効果を有している。
【0058】また、請求項4に係る発明によれば、偏光
板とブラックマトリックスを透過した光の色を白色光源
に近づけることが可能になるため、色調とコントラスト
が更に優れた画像を実現するカラーフィルターを提供で
きる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(C)は、青、赤、黄色の着色ペ
ーストの透過スペクトルを示すグラフ図である。
【図2】図2(A)〜(C)は、紫、黒、緑色の着色ペ
ーストの透過スペクトルを示すグラフ図である。
【図3】図3(A)は実施例1に係るブラックマトリッ
クス用カラーレジストの透過スペクトルを示すグラフ
図、図3(B)は比較例1に係るブラックマトリックス
用カラーレジストの透過スペクトルを示すグラフ図であ
る。
【図4】図4(A)は実施例2に係るブラックマトリッ
クス用カラーレジストの透過スペクトルを示すグラフ
図、図4(B)は比較例2に係るブラックマトリックス
用カラーレジストの透過スペクトルを示すグラフ図であ
る。
【図5】実施例2及び比較例2に係るブラックマトリッ
クス用レジストが適用されたブラックマトリックスと偏
光板を光が透過したときの透過スペクトルを示すグラフ
図である。
【図6】偏光板の透過スペクトルを示すグラフ図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料を主成分とする着色ペーストと、感光
    性樹脂組成物とを含有するブラックマトリックス用カラ
    ーレジストにおいて、 上記顔料が、波長300〜400nmの紫外線領域を透
    過し、波長400〜700nmの可視光領域の一部を吸
    収する青色、紫色、黄色、赤色の各顔料の中から選択さ
    れたいずれか2種以上の顔料により構成され、かつ、こ
    れ等顔料の平均粒径が150nm〜500nmの範囲に
    あると共に、波長300〜400nmの紫外線領域にお
    ける最大透過率が1%以上、波長400〜700nmの
    可視光領域における最大透過率が5%以下であることを
    特徴とするブラックマトリックス用カラーレジスト。
  2. 【請求項2】顔料を主成分とする着色ペーストと、感光
    性樹脂組成物とを含有するブラックマトリックス用カラ
    ーレジストにおいて、 上記顔料が、波長300〜400nmの紫外線領域を透
    過し、波長400〜700nmの可視光領域の一部を吸
    収する青色、紫色、黄色、赤色の各顔料の中から選択さ
    れたいずれか2種以上の顔料と黒色顔料とで構成され、
    全顔料中に占める黒色顔料の体積分率が30%以下であ
    り、かつ、これ等顔料の平均粒径が150nm〜500
    nmの範囲にあると共に、波長300〜400nmの紫
    外線領域における最大透過率が1%以上、波長400〜
    700nmの可視光領域における最大透過率が5%以下
    であることを特徴とするブラックマトリックス用カラー
    レジスト。
  3. 【請求項3】乾燥時膜厚が1μm以下となるように基板
    上に塗工されることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ブラックマトリックス用カラーレジスト。
  4. 【請求項4】上記ブラックマトリックス用カラーレジス
    トの最大透過率を示す波長λが、 400nm ≦ λ < 500nm の範囲にあることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のブラックマトリックス用カラーレジスト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10288703A (ja) * 1997-02-13 1998-10-27 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ
JP2007101908A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Fuji Xerox Co Ltd 光変調素子
JP2007131711A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Fujifilm Corp 着色組成物、並びにこれを用いた転写材料、表示装置用遮光画像、遮光画像付き基板、液晶表示素子、および液晶表示用装置
WO2017179783A1 (ko) * 2016-04-14 2017-10-19 삼성에스디아이 주식회사 감광성 수지 조성물, 이를 이용한 감광성 수지막 및 흑색 컬럼 스페이서

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