JPH08220328A - カラーフィルター用重合性組成物 - Google Patents

カラーフィルター用重合性組成物

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JPH08220328A
JPH08220328A JP2203295A JP2203295A JPH08220328A JP H08220328 A JPH08220328 A JP H08220328A JP 2203295 A JP2203295 A JP 2203295A JP 2203295 A JP2203295 A JP 2203295A JP H08220328 A JPH08220328 A JP H08220328A
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solvent
acrylate
color filter
ether
pigment
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JP2203295A
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Tameichi Ochiai
為一 落合
Ryuichiro Takasaki
龍一郎 高崎
Noriko Endou
典子 遠洞
Zen Kon
禅 近
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存安定性に優れ、安定的に優れたカラーフ
ィルターを提供する。 【構成】 (a)バインダー樹脂、(b)光重合開始
剤、(c)光重合性モノマー、(d)顔料及び(e)溶
剤を含有してなるカラーフィルター用重合性組成物に於
て、溶剤がS.P値6.8〜8.5(cal/cm3
1/2 の溶剤(e−1)とS.P値8.6〜12.0(c
al/cm3 1/2 の溶剤(e−2)の少なくとも2種
以上の混合溶剤であり、かつ、溶剤(e−1)と溶剤
(e−2)のS.P値の差が0.3以上であることを特
徴とするカラーフィルター用重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の表示装置または
固体撮像素子と組み合わせて用いるカラーフィルターの
製造に好適な重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは染色法、印刷法、電
着法、顔料分散法などによりガラス基板上に赤、緑、青
などの画素を形成したものが用いられている。染色法に
よるカラーフィルターはゼラチンやポリビニルアルコー
ルなどに感光剤として重クロム酸塩を混合した感光性樹
脂により画像を形成した後、染色して製造される。多色
を同一基板に形成するためには、防染工程が必須であ
り、工程が複雑になる問題点がある。また、染料を使用
しているため耐光性に劣る。感光剤として用いる重クロ
ム酸は公害防止の観点からも問題である。
【0003】印刷法によるカラーフィルターはスクリー
ン印刷またはフレキソ印刷などの方法で、熱硬化または
光硬化インキをガラス基板に転写させる。画像形成、染
色が不要であるため工程が簡略である反面、高精細な画
像が得られず、インキの平滑性にも問題がある。電着法
によるカラーフィルターは、顔料または染料を含んだ浴
に電極をもうけたガラス基板を浸し電気泳動により色相
を付着させるものである。平滑性に優れるが、あらかじ
め、ガラス基板に電極が必要なため、複雑なパターンを
形成させるのが困難である。
【0004】顔料分散法は光硬化性樹脂に顔料を分散さ
せた着色レジストにより画像を形成する。高耐熱性、染
色がいらないなどの利点があり、また、高精度な画像形
成が可能なため現在カラーフィルター製造の主流となっ
ている。しかしながら、顔料を分散させた感光液は顔料
の再凝集がおこりやすく分散安定性にかける問題点を有
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の顔料を分散させ
た着色レジスト感光液では顔料の再凝集が起こりやすい
ため経時変化で感光液が増粘したり、極端な場合は顔料
成分の沈殿がおこる問題点があった。このような顔料分
散安定性にかける着色レジスト感光液では、ガラス基板
上に塗布、乾燥して着色レジスト膜を形成する際、得ら
れるレジスト膜に、膜厚の増大、塗布ムラ、異物が発生
し色濃度、透明性が失われる問題が発生する。本発明の
目的は、上記問題のない保存安定性に優れたカラーフィ
ルター用重合性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意研究した結果、(a)バインダー
樹脂、(b)光重合開始剤、(c)モノマー、(d)顔
料及び(e)溶剤を含有してなるカラーフィルター用重
合性組成物にあってS.P値の異なる2種以上の溶剤を
混合して用いることにより保存安定性が向上することを
見い出し本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、(a)バイン
ダー樹脂、(b)光重合開始剤、(c)光重合性モノマ
ー、(d)顔料及び(e)溶剤を含有してなるカラーフ
ィルター用重合性組成物に於て、溶剤がS.P値6.8
〜8.5(cal/cm3 1/2 の溶剤(e−1)と
S.P値8.6〜12.0(cal/cm3 1/2 の溶
剤(e−2)の少なくとも2種以上の混合溶剤であり、
かつ、溶剤(e−1)と溶剤(e−2)のS.P値の差
が0.3以上であることを特徴とするカラーフィルター
用重合性組成物にある。
【0008】以下、本発明のカラーフィルター用重合性
組成物を具体的に説明する。本発明に用いられるバイン
ダーポリマーは、酸性基を有するモノマーを少なくとも
1種以上含む共重合体が好ましい。このような共重合体
としては、具体的には、(メタ)アクリル酸、(無水)
マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、イソ
プレンスルホン酸、スチレンスルホン酸、(o,m,
p,)ポリビニルフェノールなどの酸性基を有するモノ
マーと、スチレン、α−メチルスチレン、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、酢酸ビニル、アクリロニト
リル、(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)ア
クリレート、アリルグリシジルエーテル、エチルアクリ
ル酸グリシジル、クロトニルグリシジルエーテル、クロ
トン酸グリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸クロラ
イド、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メタクリロ
イルモルホリン、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リルアミドなどのモノマーを共重合させた共重合体が挙
げられる。特に、(メタ)アクリル酸およびスチレンを
共重合成分として含有する共重合体が好ましい。尚、上
記に於て「(メタ)アクリル」は「アクリル」及び「メ
タクリル」を意味する。
【0009】バインダーポリマーに含有される酸性基の
量は酸価で30〜250(KOHmg/g)、より好ま
しくは50〜200(KOH mg/g)である。酸性
基の量がこれ以下であるとアルカリ現像液への溶解性が
低下し、現像残渣を生じたり、極端な場合は現像不能と
なる。また、酸価がこれ以上高い場合には、アルカリ現
像液への溶解性が高くなりすぎ、感度低下や現像時の膜
あれが起こりやすくなる。
【0010】また、分子量はGPCで測定されるポリス
チレン換算の重量平均分子量が2000〜50000、
より好ましくは3000〜30000である。分子量が
上記より小さいと良好な塗膜が得られにくく、また、乾
燥後のベタツキも大きくなる。また、逆に大きいと現像
性の低下がおこり地汚れが発生しやすくなる。さらに、
バインダーポリマーは必要に応じて樹脂側鎖に重合基を
有していても良い。バインダーポリマーの樹脂側鎖に重
合基をもたせることにより反応性が高まり、感度、耐薬
品性を向上させることができる。このような方法として
は特公昭50−34443号公報、特公昭50−344
44号公報などに記載の公知の手法が挙げられる。
【0011】光重合開始剤としては、紫外光により光重
合性モノマーの重合性基、具体的にはエチレン性不飽和
基を重合させるラジカルを発生することのできる化合物
があげられる。具体的には(4−メトキシフェニル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4−メトキシナフチル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−エトキシナ
フチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2−エトキシカルボニル−4−(4−エトキ
シナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジンなどのハロメチル化トリアジン誘導体;ハ
ロメチル化オキサジアゾール誘導体;2−(2′−クロ
ロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量
体、2−(2′−クロロフェニル)−4,5−ジ(3′
−メトキシフェニル)イミダゾール2量体、2−(2′
−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾー
ル2量体、2−(2′−メトキシフェニル)−4,5−
ジフェニルイミダゾール2量体、(4′−メトキシフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体などの
イミダゾール誘導体;ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインフェニルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾイン
アルキルエーテル類;2−メチルアントラキノン、2−
エチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノ
ン、1−クロロアントラキノンなどのアントラキノン誘
導体;ベンズアンスロン誘導体;ベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、2−メチルベンゾフェノン、3−メチルベ
ンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2−クロロ
ベンゾフェノン、4−ブロモベンゾフェノン、2−カル
ボキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体;
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
2,2−ジエトキシアセトフェノンなどのアセトフェノ
ン誘導体;チオキサントン、2−エチルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオ
キサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4
−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサントンなどのチオキサントン誘導体;p−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル、p−ジエチルアミノ安息香酸
エチルなどの安息香酸エステル誘導体;9−フェニルア
クリジン、9−(p−メトキシフェニル)アクリジンな
どのアクリジン誘導体;9,10−ジメチルベンズフェ
ナジンなどのフェナジン誘導体;1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、α−ヒドロキシ−2−メチル
フェニルプロパノン、1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル−(p−イソプロピルフェニル)ケトン、1−ヒドロ
キシ−1−(p−ドデシルフェニル)ケトン、2−メチ
ル−(4′−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリ
ノ−1−プロパノン、1,1,1−トリクロロメチル−
(p−ブチルフェニル)ケトンなどが挙げられる。これ
らの光重合開始剤は単独または複数組み合わせて使用さ
れる。例えば、特公昭53−12802号公報、特開平
1−279903号公報、特開平2−48664号公
報、特開平4−164902号公報、特開平6−753
73号公報などに記載の開始剤の組み合わせなどが挙げ
られる。
【0012】光重合性モノマーとしては、具体的にはイ
ソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、セチルアクリレート、ステアリルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボニル
アクリレート、ベンジルアクリレート、2−メトキシエ
チルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、
エチルカルビトールアクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、テトラヒドロフリルアクリレート、フェノ
キシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプ
ロピレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレ
ート、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフ
タレート、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲ
ンフタレート、2−アクリロイルオキシプロピルテトラ
ヒドロハイドロゲンフタレート、モルホリノエチルメタ
クリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフ
ルオロエチルメタクリレート、テトラフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘプタデカフルオロドデシルアクリレー
ト、トリメチルシクロヘキシルエチルメタクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、グリセリンメタクリレートアクリ
レート、ビスフェノールA、EO付加物ジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、トリメチロールプロパンEO付
加トリアクリレート、グリセリンPO付加トリアクリレ
ート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ノボ
ラックエポキシのアクリル酸変性物、ノボラックエポキ
シのアクリル酸および酸無水物の変性物、N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリル化イソ
シアヌレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシ
ペンタアクリレート、ウレタンアクリレート、不飽和ポ
リエステルアクリレートなどが挙げられる。
【0013】これらのモノマーのなかでは特に3官能以
上のアクリルモノマーが好ましい。これらのモノマーは
単独または複数組み合わせて使用される。顔料として
は、硫酸バリウム、硫酸鉛、酸化チタン、黄色鉛、ベン
ガラ、酸化クロム、カーボンブラックなどの無機顔料、
アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジスアゾ顔
料、フタロシアニン顔料、イソインドリン顔料、ジオキ
サジン顔料、キナクリドン顔料、ペリノン系顔料、トリ
フェニルメタン系顔料、チオインジゴ顔料などの有機顔
料などが挙げられる。これらを単独または混合して用い
ることができる。具体的には、例えば下記のカラーイン
デックス(C.I)ナンバーで示される顔料が挙げられ
る。
【0014】
【表1】 C.I.赤;9、97、122、123、149、16
8、177、180、192、215、216、21
7、220、223、224、226、227、22
8、240 C.I.青;15、15;6、22、60、64 C.I.緑;7、36 C.I.黒;7 C.I.黄色;20、24、86、93、109、11
0、117、125、137、138、147、14
8、153、154、166、168 C.I.オレンジ;36、43、51、55、59、6
1 C.I.バイオレット;19、23、29、30、3
7、40、50 C.I.茶;23、25、26
【0015】これら顔料の平均粒径は0.005〜0.
5μの範囲にあるのが好ましい。より好ましくは0.0
1〜0.3μである。平均粒径がこれ以下であるとチク
ソトロピー性ができやすく良好な塗布性が得られず、ま
た、これ以上であると塗膜の透明性に欠けるようにな
る。このような粒径にするためには、ボールミル、サン
ドミル、ビーズミル、3本ロール、ペイントシェーカ
ー、超音波などの分散処理が有効である。
【0016】本発明は特定の溶解度パラメーター(S.
P値)を有する溶剤の混合物を使用することに特徴を有
する。即ち、本発明の組成物はS.P値6.8〜8.5
(cal/cm3 1/2 の溶剤(e−1)とS.P値
8.6〜12.0(cal/cm3 1/2 の溶剤(e−
2)の少なくとも2種以上の混合溶剤であり、溶剤(e
−1)と溶剤(e−2)のS.P値の差が0.3以上で
ある溶剤を含む必要がある。
【0017】本発明(e)の溶剤でS.P値6.8〜
8.5を有する溶剤(e−1)としては具体的に、ジイ
ソプロピルエーテル、ミネラルスピリット、n−ペンタ
ン、アミルエーテル、エチルカプリレート、n−ヘキサ
ン、ジエチルエーテル、イソプレン、エチルイソブチル
エーテル、ブチルステアレート、n−オクタン、バルソ
ル#2、アプコ#18ソルベント、ジイソブチレン、ア
ミルアセテート、ブチルブチレート、アプコシンナー、
ブチルエーテル、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘ
キセン、メチルノニルケトン、プロピルエーテル、ドデ
カン、Socalsolvent No1およびNo
2、アミルホルメート、ジヘキシルエーテル、ジイソプ
ロピルケトン、ソルベッソ#150(エクソンケミカル
(株)製)、(n,sec,t)−酢酸ブチル、ヘキセ
ン、シェル TS28 ソルベント、ブチルクロライ
ド、エチルアミルケトン、エチルベンゾネート、アミル
クロライド、エチレングリコールジエチルエーテル、エ
チルオルソホルメート、メトキシメチルペンタノン、メ
チルブチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルイソ
ブチレート、ベンゾニトリル、エチルプロピオネート、
メチルセロソルブアセテート、メチルイソアミルケト
ン、メチルイソブチルケトン、プロピルアセテート、ア
ミルアセテート、アミルホルメート、ビシクロヘキシ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジペンテン、メトキシメチルペンタノール、メチル
アミルケトン、メチルイソプロピルケトン、プロピルプ
ロピオネート、プロピレングリコール−t−ブチルエー
テルなどが挙げられる。
【0018】また、S.P値8.6〜12の溶剤(e−
2)としては具体的にメチルエチルケトン、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテー
ト、カルビトール、シクロヘキサノン、酢酸エチル、プ
ロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプ
ロピオン酸、3−エトキシプロピオン酸、3−エトキシ
プロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチ
ル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプ
ロピオン酸、3−メトキシプロピオン酸プロピル、3−
メトキシプロピオン酸ブチル、ジグライム、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
アセテート、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレ
ングリコール−t−ブチルエーテル、3−メチル−3−
メトキシブタノール、トリプロピレングリコールメチル
エーテル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート
などの有機溶剤が挙げられる。好ましいS.P値は8.
6〜10.5である。
【0019】以上のS.P値の異なる溶剤(e−1)と
(e−2)のS.P値の差は少なくとも0.3であるこ
とが必要である。特に(e−2)としては、3−エトキ
シプロピオン酸エチル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルが好ましい。また、2種の溶剤の混合割合
は、通常、(e−1)の溶剤と(e−2)の溶剤の混合
溶剤中(e−1)が1〜50wt%、(e−2)が50
〜99wt%の範囲である。好ましくは(e−1)が5
〜45wt%、(e−2)が55〜95wt%であり、
更に好ましくは(e−1)が5〜20wt%、(e−
2)が80〜95wt%である。(e−1)および(e
−2)の溶剤のなかからそれぞれ1種以上使用すること
も可能である。また、(e−1)および(e−2)から
選択される少なくとも1種の溶剤は沸点が100℃から
200℃の範囲のものを選択するのが好ましい。より好
ましくは120℃〜170℃の沸点をもつものである。
【0020】本発明のカラーフィルター用組成物はバイ
ンダー樹脂100重量部に対し、光重合開始剤0.05
重量部〜50重量部、光重合性モノマー5〜200重量
部、顔料10〜500重量部、溶剤100〜3000重
量部の範囲で含有される。なお、顔料の含有量(P)は
顔料を除く固型分(V)の割合P/Vが0.15〜0.
60の範囲であることが望ましい。
【0021】光重合開始剤の含有量が上記範囲以下であ
ると十分な感度がえられず、また、上記範囲を超えると
内部硬化性が悪くなり、ときに開始剤の再結晶がおこり
析出することがある。モノマーの添加量が上記範囲以下
であると像露光された画線部の架橋密度が十分でなくな
り良好な画像が得られにくく、また、上記範囲を超える
と乾燥後のレジスト膜のベタつきが大きくなり作業性に
劣るようになる。顔料の添加量が上記範囲以下であると
カラーフィルター作成に必要な色濃度が出しにくくな
り、また、上記範囲を超えると顔料による光吸収が強く
なりすぎ、内部光硬化が起こらなくなり画像がでなくな
る。溶剤の含有量が100重量部以下の場合には感光液
が高粘度となり、得られる塗膜の均一性が悪くなり作業
性にも劣る。また、3000以上の場合は十分な膜厚を
得るのが困難になる。
【0022】本発明には上記の如き必須成分以外に増感
剤、顔料分散助剤、塗布性改良剤、架橋剤、現像改良
剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤などを添加することが
できる。これらは単独もしくは数種併用することも可能
である。
【0023】本発明の組成物はスピンコーター、ロール
コーター、カーテンコーター、スクリーン印刷などの公
知の方法でガラス基板に塗布される。塗布膜厚は0.5
μm〜10μmが好ましい。塗布膜を乾燥させるために
コンベクションオーブンまたはホットプレートが使用さ
れる。乾燥温度は50℃〜150℃、乾燥時間は30秒
〜60分が好適である。露光は高圧水銀灯が一般的に用
いられ、マスクを通して露光することにより、レジスト
膜に潜像が形成される。未露光部分を溶解させる溶剤で
現像することにより画像が形成される。現像液はアセト
ン、トルエン、メチルエチルケトンなどの有機溶剤も使
用可能であるが、環境問題からアルカリ現像液の方が好
ましい。一例をあげるならば水酸化ナトリウム水溶液、
水酸化カリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カ
リウム、アンモニア水、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド水溶液、などが用いられる。現像方法と
しては、特に制限はなく、パドル法、ディッピング法、
スプレー法など公知の方法でおこなうことができる。ま
たプリウエットを採用してもよい。画像形成後現像液の
乾燥、レジスト膜の硬化を高める目的でポストベーク、
後光硬化などを採用してもよい。
【0024】
【実施例】次に、実施例を用いて本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
により何等限定されるものではない。 実施例1〜15及び比較例1〜24 表−1の配合比率でカラーレジスト感光液を調合し、即
日スピンコーターによりガラス基板上に塗布した。塗布
条件は感光液温度25℃、塗布回転数1200rpm、
回転時間30sに設定した。その後、ホットプレートで
80℃、1分間プリベークし乾燥レジスト膜を得、この
乾燥レジスト膜厚の厚さを測定した(膜厚dO )。さら
に、カラーレジストを感光液を25℃で1カ月保管した
あと同一条件でガラス基板に塗布しレジスト膜厚を測定
した(膜厚dt )。dt /dO を算出し感光液の保存安
定性の指標とした。感光液の劣化が少なければ初期膜厚
と保存後の膜厚に差がなくなり1.0となる。感光液が
増粘すれば>1、逆に、粘度が低下すれば<1となる。
結果を表−2〜表−4に示す。尚、表中下記の略号は次
の意味を示す。
【0025】
【表2】3−EPE:3‐エトキシプロピオン酸エチル PGMEA:プロピレングリコールメチルエーテルアセ
テート PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテル
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】表−2〜4の実施例に示したように、本発
明に従ってS.P値範囲の異なる溶剤を組み合わせたカ
ラーレジスト組成物で大幅に安定性を向上させることが
できた。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わるカラーレジスト組成物
は、特定溶剤の混合溶剤を含有することにより、保存安
定性に優れ、安定的に優れたカラーフィルターの製造が
可能となる。
フロントページの続き (72)発明者 近 禅 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)バインダー樹脂、(b)光重合開
    始剤、(c)光重合性モノマー、(d)顔料及び(e)
    溶剤を含有してなるカラーフィルター用重合性組成物に
    於て、溶剤がS.P値6.8〜8.5(cal/c
    3 1/2 の溶剤(e−1)とS.P値8.6〜12.
    0(cal/cm3 1/2 の溶剤(e−2)の少なくと
    も2種以上の混合溶剤であり、かつ、溶剤(e−1)と
    溶剤(e−2)のS.P値の差が0.3以上であること
    を特徴とするカラーフィルター用重合性組成物。
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