JPH063236U - 蓋付き天ぷら鍋 - Google Patents
蓋付き天ぷら鍋Info
- Publication number
- JPH063236U JPH063236U JP5106592U JP5106592U JPH063236U JP H063236 U JPH063236 U JP H063236U JP 5106592 U JP5106592 U JP 5106592U JP 5106592 U JP5106592 U JP 5106592U JP H063236 U JPH063236 U JP H063236U
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- Japan
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- container body
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- oil
- fire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、水分が付着している揚げ物をする
ときに起こる油はねによる火傷を防止するとともに、容
器本体内の天ぷら油に引火して大きな炎が立ち昇った場
合にも、初期消火を安全確実に行なうことができ、消火
後の後始末にも手数がかからないようにした蓋付き天ぷ
ら鍋の提供を目的とするものである。 【構成】 蓋は容器本体の取手と中心角で鋭角をなす位
置に、容器本体に対して着脱可能に取り付けられるとと
もに小さな開口が形成され、蓋の持ち手は蓋の取り付け
部に対して中心角がほぼ直角をなす方向に突出されてい
ることを特徴としている。
ときに起こる油はねによる火傷を防止するとともに、容
器本体内の天ぷら油に引火して大きな炎が立ち昇った場
合にも、初期消火を安全確実に行なうことができ、消火
後の後始末にも手数がかからないようにした蓋付き天ぷ
ら鍋の提供を目的とするものである。 【構成】 蓋は容器本体の取手と中心角で鋭角をなす位
置に、容器本体に対して着脱可能に取り付けられるとと
もに小さな開口が形成され、蓋の持ち手は蓋の取り付け
部に対して中心角がほぼ直角をなす方向に突出されてい
ることを特徴としている。
Description
【0001】
本考案は、水分が付着した揚げ物をするときの油はねを防止するとともに、容 器本体内の天ぷら油に引火したときに初期消火を安全確実に行なうことができる ようにした蓋付き天ぷら鍋に関するものである。
【0002】
天ぷらなどの揚げ物を作る場合、食用油を入れた金属製の天ぷら鍋をガスコン ロの五徳上に載置し、蓋を取り去った状態で所定の温度に加熱された食用油の中 に揚げ物を入れ、内部に十分火が通ったところで揚げ物を高温の食用油の中から 取り出すことが行なわれていた。
【0003】
しかしながら、蓋を取り去った状態で揚げ物をしている場合には、揚げ物に水 分が付着していると、揚げ物を容器本体内に入れると同時に激しい勢いで油はね が起こり、飛び散った油はねにより揚げ物をしていた人に小さな火傷を負わすこ とがよく発生していた。 また、揚げ物をしている途中で過熱された油の蒸気に引火して大きな炎が立ち 昇ることがある。油の燃焼によって容器本体から立ち昇る炎は、その高さが高く て勢いが強いために、度胆を抜かれて平静さを失うことが多く、消火器を備えて いない場合に適当な他の消火手段を見付けるのに手間取り、初期消火に失敗して 火災の主要な原因の1つになっていた。また、平静さを失うことなく備え付けの 消火器などにより初期消火に成功した場合にも、ガスコンロのまわりや容器本体 内は、消火剤などによって汚されるため、それらの後始末に手数のかかることが 多かった。
【0004】 本考案はこれらの事情に鑑みてなされたもので、水分が付着している揚げ物を するときの油はねによる火傷を防止するとともに、容器本体内の天ぷら油に引火 して大きな炎が立ち昇った場合にも、初期消火を安全確実に行なうことができ、 消火後の後始末にも手数がかからない蓋付き天ぷら鍋の提供を目的としたもので ある。
【0005】
本考案は、前記目的を達成すべくなされたもので、取手を備えた容器本体とそ の開口部を塞ぐ蓋とからなる蓋付き天ぷら鍋において、蓋は容器本体の取手と中 心角で鋭角をなす位置に、容器本体に対して着脱可能に取り付けられるとともに 、蓋の一部または全部に小さな開口が形成され、蓋の持ち手は蓋の取り付け部に 対して中心角がほぼ直角をなす方向に突出されたことを特徴とする蓋付き天ぷら 鍋を考案したものである。 前記の蓋は重さを軽くし、取り扱いを容易にするため、その一部または全部を 小さな網目を有する金網によって作ってもよい。
【0006】 天ぷら鍋は、容器本体に着脱可能に取り付けられた蓋をガスコンロの奥側で斜 め外向きに開いた状態で使用される。水分が付着している揚げ物を揚げる場合に は、揚げ物を容器本体内に入れると同時に、蓋から横方向に突出している持ち手 を持って蓋を取り付け部のまわりに回転すると、容器本体の開口部は小さな開口 が形成された蓋によって塞がれる。この状態になると、容器本体内からの油はね は、小さな開口を有する蓋の内面に付着して蓋の外側に出るのを防止され、水分 が付着した揚げ物でも安全に揚げることができるようになる。
【0007】 また、揚げ物をしている途中で容器本体内の油に引火して炎が立ち昇った場合 にも前記と同様にして容器本体の開口部を蓋によって塞ぐと、炎は容器本体内に 閉じこめられるため、この間にガスコンロの栓を閉じたり、消火に必要なその他 の処置をとると、初期消火を安全な状態で確実に行なうことが可能となる。この 場合、蓋に形成された小さな開口は、蓋によって開口部を塞がれた容器本体内の 圧力の上昇をおさえるため、容器本体と蓋の接合部から炎が外に出てくるまでの 時間を引き延ばす働きをする。
【0008】
以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。 図1ないし図6は本考案の一実施例を示したもので、1は鉄や銅などによって 作られた天ぷら鍋の容器本体で、この容器本体1は、上端開口部の左右両側に一 対の取手2,2が設けられている。一対の取手2,2のいずれか一方と中心角α が鋭角をなす位置に、容器本体1の開口部の外側面に対してU字形をした保持部 材3が取り付けられている。
【0009】 保持部材3は、容器本体1の外側面に当接し得る円弧状の曲面を有する取り付 け部3aと、この取り付け部3aの両端から同じ方向に平行に折り曲げられる支 持部3b,3bとにより、U字形に形成されている。一方の支持部3bには、軸 穴3cが設けられ、他方の支持部3bには、軸穴3cと対応する位置に同じ幅寸 法を有し斜め上向きに開口する切り欠き3dが設けられている(図3)。
【0010】 容器本体1の蓋4は、その周辺部に近い下側の面に先端部が下側に折り曲げら れた逆U字形の突出部材5が周辺部から径方向外方に突出するように固定されて いる。この突出部材5の中間位置には、U字形の保持部材3に設けられた軸穴3 cと切り欠き3dとに係合し得る軸6が固定されており、蓋4は容器本体1に対 してこの軸6のまわりに開閉可能な構成となっている。 容器本体1に対する蓋4の取り付けは、その他の手段によって行なってもよい 。
【0011】 逆U字形をなす突出部材5は、保持部材3の幅寸法より若干小さく形成されて U字形の支持部3b,3bの間に位置している。蓋4の取り付けは、軸6をU字 形の保持部材3の上側で斜め下向きにし、その先端を保持部材3の軸穴3cに挿 入した後、軸6の他端を切り欠き3dに保持させて行なわれる。蓋4は逆の手順 により容器本体1からはずされる。 軸6より外方に突出している突出部材5の先端折り曲げ部5aは(図4)、蓋 4が軸6を中心として開けられたときに、U字形の保持部材3の下側で容器本体 1の外面に接触し、開かれた蓋4を外側に向かって斜め上向きの設定された角度 に保持する(図5)。
【0012】 蓋4の開閉は、逆U字形の突出部材5の取り付け部から中心角βがほぼ直角を なし横方向に突出された持ち手7によって行なわれる。蓋4の持ち手7をこのよ うに設けた場合、蓋4の開閉時に持ち手7を持つ手が容器本体1の開口部の上側 を通らないようにすることができるため(図6参照)、炎を容器本体1内に閉じ 込めるときの動作を安全に行なうことができる。 8は蓋4に設けられた小さな開口で、この開口8は蓋4の一部または全部に設 けられる。この開口8の大きさは、容器本体1から油はねが起こった場合に、油 の小さな粒子が通過しないでキャッチされる寸法に決められる。 蓋4は軽量で耐熱性を有する金属材料を用いて作られる他に、蓋4の一部また は全部に小さな網目開口を有する金網を用いて作ってもよい。
【0013】 次に、上記構成を有する蓋付き天ぷら鍋の取り扱いについて説明する。 図5は蓋4の開閉時の状態を示したもので、容器本体1の取手2,2は通常左 右両側に位置し、容器本体1に取り付けられた蓋4は、ガスコンロの奥側で容器 本体1の外方に斜め上向きに開かれた状態となり、蓋4の持ち手7は容器本体1 から離れる方向で斜め前方に突出している。
【0014】 この状態で水分が付着している揚げ物を揚げる場合には、揚げ物を容器本体1 内に入れると同時に、斜め前方に突出している持ち手7を持って蓋4を下側に回 転すると、容器本体1の開口部は、軸6のまわりに回転する蓋4により確実に塞 がれる。このため、容器本体1内で油はねが盛んに起こっている場合にも、油は ねによって受ける火傷を防止することができる。しかも、蓋4の取り付け部に対 して中心角でほぼ直角方向に突出する蓋4の持ち手7は、蓋4の取り付け部の軸 6とほぼ平行になるため、蓋4の開閉は円滑に行なうことができる。
【0015】 また、揚げ物をしている途中で容器本体1内の油に引火し炎が勢い良く立ち昇 った場合には、油はね防止について述べたのと同じ操作によって容器本体1の開 口部を蓋4で塞ぐと、勢い良く立ち昇っていた炎を瞬時に容器本体1内に閉じ込 め、燃焼の継続に必要な酸素の供給を遮断することができる。このため、容器本 体1内での油の燃焼は、燃焼によって発生する炭酸ガスの作用により徐々に弱く なる。 しかも、容器本体1内の燃焼ガスの圧力は、蓋4に形成された小さな開口8に より圧力の上昇をおさえられるため、容器本体1と蓋4の接合部から炎が外に出 てくるまでの時間を引き延ばすのに役立つ。
【0016】 炎が容器本体1から立ち昇らなくなると、度胆を抜かれていた人にも平静さが 戻るから、この間にガスコンロのスイッチを切って油の温度を下げたり、その他 の消火に必要な処置をとると、天ぷら鍋から立ち昇った炎を初期の段階で確実に 消火することができる。 また、油の初期消火に際しては、消火器などの消火手段を使用しなくてもよい から、消火時にガスコンロのまわりや容器本体1内の油が消火剤などによって汚 されることがなくなる。このため、消火器などを使う従来の場合に比べて消火後 の後始末に要する手数を著しく少なくすることができる。 しかも、蓋4の持ち手7は、蓋4の取り付け部から中心角でほぼ直角をなし横 方向に突出されているため、蓋4の回転によって容器本体1の開口部を塞ぐ場合 にも、持ち手7を持った手が容器本体1の開口部から立ち昇る炎の中を通らない ようにすることができる。このため、油の初期消火は安全な状態において迅速に 行なうことができる。
【0017】
以上詳述したように、本願考案によれば、次に記載するすぐれた作用効果を奏 する。
【0018】 請求項1に記載の蓋付き天ぷら鍋においては、蓋は容器本体の取手と中心角で 鋭角をなす位置に、容器本体に対して着脱可能に取り付けられるとともに小さな 開口が形成され、蓋の持ち手は蓋の取り付け部に対して中心角でほぼ直角をなす 方向に突出されているため、水分が付着している揚げ物を揚げる場合に、容器本 体の開口部を容器本体に取り付けられた蓋によって塞ぐと、油はねによって受け ていた火傷を確実に防止することができる。
【0019】 また、容器本体内の油に引火して炎が勢い良く立ち昇った場合にも、容器本体 に取り付けられた蓋により容器本体の開口部を塞ぐと、勢い良く立ち昇っていた 炎を容器本体内に閉じ込めて酸素の供給を遮断し、蓋に形成された小さな開口に より容器本体内の圧力の上昇をおさえることができる。それ故、この間にガスコ ンロのスイッチを切ったり、その他の消火に必要な処置をとると、容器本体内か ら立ち昇った炎を初期の段階で確実に消火することができる。 また、容器本体の開口部を塞ぐとき、蓋の持ち手を持った手は、容器本体の開 口部から立ち昇る炎の中を通ることがないため、前記の初期消火を安全な状態で 迅速に行なうことができる。 しかも、容器本体から立ち昇った炎を消火するのに消火器の消火剤を散布しな くてもよいため、消火後の後始末に要する手数を著しく少なくすることができる 。 その上、蓋は容器本体から取り外せるため、使用後の掃除が容易となる。
【0020】 請求項2に記載の蓋付き天ぷら鍋においては、容器本体に取り付けられる蓋は 、その一部または全部が小さな網目を有する金網によって作られているため、蓋 を軽量化して取り扱いを容易にするとともに、蓋に対し小さな開口を多数付与す ることが容易となる。
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】容器本体に取り付けられるU字形の保持部材の
斜視図である。
斜視図である。
【図4】蓋に取り付けられる逆U字形の突出部材の斜視
図である。
図である。
【図5】蓋の開閉時の状態を示す要部断面図である。
【図6】蓋開閉時に蓋の持ち手が容器本体の開口部を通
らないことを示す平面図である。
らないことを示す平面図である。
1 容器本体 2 取手 3 U字形の突出部材 4 蓋 5 逆U字形の突出部材 7 持ち手 8 小さな開口 α 容器本体の取手と蓋の突出部材との中心角 β 蓋の取手と蓋の持ち手との中心角
Claims (2)
- 【請求項1】 取手を備えた容器本体とその開口部を塞
ぐ蓋とからなる蓋付き天ぷら鍋において、 蓋は容器本体の取手と中心角で鋭角をなす位置に、容器
本体に対して着脱可能に取り付けられるとともに、蓋の
一部または全部に小さな開口が形成され、 蓋の持ち手は蓋の取り付け部に対して中心角がほぼ直角
をなす方向に突出されたことを特徴とする蓋付き天ぷら
鍋。 - 【請求項2】 蓋は、その一部または全部が小さな網目
を有する金網によって作られた請求項1に記載の蓋付き
天ぷら鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106592U JPH063236U (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 蓋付き天ぷら鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106592U JPH063236U (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 蓋付き天ぷら鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063236U true JPH063236U (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=12876403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5106592U Pending JPH063236U (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 蓋付き天ぷら鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063236U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS584889A (ja) * | 1981-06-12 | 1983-01-12 | メタルメカニカ・ゴリ・アンド・ジユチ・エム・ジイ・ゼツト・ソシエタ・ペル・アチオ−ニ | 実質的にひも状でかつ装飾した半加工製品並びにその製造方法及び装置 |
JPS6182990U (ja) * | 1984-11-01 | 1986-06-02 |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP5106592U patent/JPH063236U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS584889A (ja) * | 1981-06-12 | 1983-01-12 | メタルメカニカ・ゴリ・アンド・ジユチ・エム・ジイ・ゼツト・ソシエタ・ペル・アチオ−ニ | 実質的にひも状でかつ装飾した半加工製品並びにその製造方法及び装置 |
JPS6182990U (ja) * | 1984-11-01 | 1986-06-02 |
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