JPH0440605Y2 - - Google Patents

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JPH0440605Y2
JPH0440605Y2 JP1987010142U JP1014287U JPH0440605Y2 JP H0440605 Y2 JPH0440605 Y2 JP H0440605Y2 JP 1987010142 U JP1987010142 U JP 1987010142U JP 1014287 U JP1014287 U JP 1014287U JP H0440605 Y2 JPH0440605 Y2 JP H0440605Y2
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pot
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mesh
fireproof
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は天ぷら等の油物の調理中に鍋内の油に
引火した際に使用する鍋用防火金網に関する。
(従来の技術) 天ぷらなど、油を多量に用いる料理の調理中に
加熱器具の火力が強すぎたり、あるいは調理者の
不注意などによつて、調理中の鍋内に引火するこ
とがある。
このような場合、従来は調理場にある他の鍋や
鍋蓋を引火した調理中の鍋へ被せて沈火させてい
た。
また、このような天ぷら鍋用消火蓋としては、
実開昭58−46525号公報に開示されているように、
天ぷら鍋の上部を円錐状の蓋本体で覆い、該蓋本
体の上部中央に形成された所定の大きさの開口部
に細い網目を有する金網を張着したものが知られ
ている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の方法では以下に述べ
る問題があつた。
すなわち、調理者は普段、鍋内に引火すること
などほとんど予想していないため、不意に引火し
た場合、驚きの方が先にたつて何もできなかつた
り、あわてて不適切な処置をしてしまうことが多
い。
ところが、油は非常に迅速かつ勢いよく燃える
ため、火が天井にうつるなどして火災の原因とな
る。
また、調理者が比較的適切に判断して他の鍋や
鍋蓋などを被せた場合にも、被せる勢いで火のつ
いている油が飛散したり、被せる鍋蓋等の重みで
引火中の鍋が傾いて油がこぼれるなどして非常に
危険である。しかもこの場合、鍋の内部の様子が
見えないので、火が消えたと思つて、被せたもの
を取ると、まだ火が残つており、再び勢いよく燃
えだすようなこともあつた。
さらに、実開昭58−46525号公報に開示されて
いるような天ぷら鍋用消火蓋を用いて消火を行な
うと、消火蓋の円錐面には通気穴がないため圧力
が高くなつて上部の金網部分から炎が高く立ちの
ぼり、消火時の危険性が増す上に、円錐状の蓋本
体の重さによつて天ぷら鍋の重心が高くなり、こ
の面からも消火を安全に行なうことができなくな
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上述のような問題点に鑑みてなされた
ものであつて、金網本体は10〜60メツシユの網目
を有する耐熱性金属の線材によつて略半球形状に
形成され、金網本体の下端開口部には、鍋の開口
部と係合する金属製の枠部が取り付けられて鍋用
防火金網とされたものである。
(作用) 耐熱性金属の線材からなる略半球形状の金網で
あるため、炎による赤熱に耐え、鍋内の炎の水平
方向への逃げをも阻止されるとともに、金網内の
炎の消火程度が目視可能とされる。
金網の網目は、金網内側の炎の拡大を抑止する
と共に内部圧が高くなりすぎない大きさ、即ち10
〜60メツシユの大きさとされており、引火した鍋
に被せた場合、鍋内の炎は金網外へ拡大を抑止さ
れる。
つまりメツシユ10より網目が大きいと網目によ
る炎の抑制効果が薄れ、メツシユ60より網目が小
さいと内部の圧力が高くなつて天ぷら鍋との隙間
から炎が吹き出ることがあつた。
(実施例) 以下、本考案にかかる鍋用防火金網の実施例を
図面に基づき説明する。
第1図ないし第3図に本考案の第1の実施例を
示し、第4図には第2の実施例を示す。
第1の実施例から以下に説明する。
1は鍋用防火金網であつて、金網本体2と、柄
3とからなる。
金網本体2は、略半球形状に形成されたもの
で、開口部の直径は、標準的な天ぷら鍋の開口部
の直径にほぼ等しくされている。
この金網本体2は、耐熱性に優れた金属の線材
からなる鋼線2a……の集合体と枠部2cとから
なる。
鋼線2a……は、耐熱性に優れた金属、好まし
くはステンレス鋼(特に18−8ステンレス鋼)
が用いられる。これら鋼線2a……は、前記ステ
ンレス鋼などの線材を冷間引抜きして、伸線した
ものを焼なました、なまし鉄線、あるいは、これ
を更に亜鉛めつきした針金として形成されたもの
である。
さらに鋼線2a……は、非常に細く成形されて
おり、これらが、多数、織り合わさつて金網組織
とされる。したがつて、これら鋼線2a……間の
網目2bの大きさは、相当細かくなつている。具
体的にメツシユ数であらわすと10〜60メツシユに
することが、本考案の効果を発揮するのに好適で
ある。
金網本体2の開口縁は、全周にわたつて金属製
の枠部2cとされており、鋼線2a……の端部が
連結されている。
金網本体2には、柄3が取り付けられている。
この柄3は、支持部3aと取手部3bとからな
る。取手部3bは、耐熱性を有するプラスチツク
または、木製であつて、その内部には、支持部3
aの端部が差し込まれている。この取手部3bか
ら該支持部3aが二又に分かれて出ており、その
先端は、金網本体2の枠部2cの外面の所定箇所
に固定されている。この支持部3aは、金属製で
細長く成形されている。
以上のようになる鍋用防火金網の使用状態を以
下に説明する。
鍋用防火金網1は、普段は他の調理具とともに
しまわれているが、天ぷら等の多量の油を使用す
る料理を調理する際には、調理者の手元に置く
か、最も手の届きやすいところに掛けておく。
第2図に示すように、コンロ5の火5aが不注
意などにより、天ぷら鍋4内に引火して炎6が発
生した場合、即座に鍋用防火金網1の取手部3b
を把持して、第3図に示すように発火中の鍋に被
せ置く。
鍋用防火金網1を被せると、炎6は金網本体2
の外側へ拡大するのを抑止されて、少しの間その
内部で燃えているが、しだいに沈火していく。
このようになる原理を以下に述べる。
すなわち、鍋4にぴつたりと被せた場合には、
下方からの空気の流入がおさえられ、酸素の供給
は金網本体2の網目2b……からのみとなる。
網目2b……は、10〜60メツシユと非常に細か
くされているので、そこから流入する空気は、か
なり限られており、金網本体2内の炎の強さを維
持するのにも十分ではない。しかも、金網本体2
の炎は、鋼線2a……を熱することに供される
上、網目2b……は上述のように非常に細かいの
で、金網本体2外部には炎として発生しない。し
かも、鋼線2a……に熱を奪われることにより、
鋼線2a……近傍で温度が下がる。温度が下がる
と圧力が小さくなり、この結果、炎が小さくな
る。さらに、金網本体2内には、燃焼によつて生
じた炭酸ガスがかなり閉じ込められているため、
これによつても炎が弱められ、最後には消火され
る。
本考案者は、直径0.2mmのステンレス鋼線から
なる20メツシユの鍋用防火金網を約1の油に点
火してなる炎の上部を覆う実験をしたところ、次
の結果を得た。
炎は略半球形状の金網本体2の内側に拡がり、
しばらくすると金網本体2が石油ストーブの金網
状になり、その外部に炎は拡がらずに燃えてい
た。(注:消火されなかつたのは、金網を油の入
つた器の開口部に被せたのではなたつたので、下
方から空気の供給があつたからである。) 上記の実験結果からも、金網本体2の炎に対す
る特性が証明されたのである。
以上のような消火の過程の後、網目2b……を
通して、また鋼線2a……の色あいの変化(熱を
帯びると白または赤つぽくなり、温度が下がると
黒つぽくなる)を目視することにより炎の完全な
消火が確認されると、鍋4から鍋用防火金網を取
ればよい。
次に、本考案の第2の実施例につき説明する。
この実施例では、鍋用防火金網10は、柄を有
さず、金網本体11のみからなる。金網本体11
は、その開口縁の枠部11cがクリツプ12等の
手段により鍋13の開口縁13aに開閉自在かつ
着脱自在にとめられた構造とされている。この場
合だと、第1の実施例の場合よりも即座に鍋上に
被せることができる。
なお、金網本体11の直径は、鍋13のそれと
ほぼ等しくされており、また、鋼線11a……お
よび網目11b……は、第1の実施例の場合の鋼
線2a……および網目2b……と同様のものとさ
れている。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、鍋用防火金網が手元にあるというこ
とで、調理者の意識の中に、鍋内に不意に引火し
た場合に、とつさに防火の処置をするときの心構
えをうえつけるといつた心理的な効果を奏する。
鍋内に引火した場合、鍋用防火金網を鍋上に被
せると、鍋の上部に金網本体によつて略半球形状
の空間部を形成することができるため、炎が鍋の
周囲から吹き出したり、天井に向けて立ちのぼる
のを効果的に防止した状態で、速やかに消火でき
る。
また、完全に消火できたかどうかを金網本体の
網目を通して内部の様子をみたり、鋼線の色あい
をみるなどして確認することができる。
さらに、軽量な材質であるため、鍋にのせた勢
いで、鍋がぐらついたりする危険性がなく安全で
あり、しかも、これらの優れた効果に比して、安
価に製造でき、需要者の経済的負担にはならな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例のかかる鍋用防
火金網の斜視図、第2図および第3図は同上鍋用
防火金網の使用前と使用後の状態を示す斜視図、
第4図は本考案の第2の実施例にかかる鍋用防火
金網の斜視図である。 1,10……鍋用防火金網、2,11……金属
本体、2a,11a……耐熱性金属の線材(鋼
線)、2b,11b……網目、2c,11c……
枠部、3……柄、4,13……鍋(天ぷら鍋)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金網本体は10〜60メツシユの網目を有する耐
    熱性金属の線材によつて略半球形状に形成さ
    れ、 金網本体の下端開口部には、鍋の開口部と係
    合する金属製の枠部が取り付けられていること
    を特徴とする 鍋用防火金網。 (2) 金網本体の枠部は柄を備えている実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の鍋用防火金網。
JP1987010142U 1987-01-27 1987-01-27 Expired JPH0440605Y2 (ja)

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JPS63117448U JPS63117448U (ja) 1988-07-29
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JPS5846525B2 (ja) * 1974-05-08 1983-10-17 ロクタイト コ−ポレ−シヨン タコウセイブツピンノカイゼンサレタガンシンホウホウ

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JPS4974370U (ja) * 1972-10-12 1974-06-27
JPS5846525U (ja) * 1981-09-24 1983-03-29 ホーチキ株式会社 天ぷら鍋用消火蓋

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