JP3713761B2 - ガス調理機器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は等の調理機器のグリルの排気構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のガス調理機器のグリルでは、例えば図3、図4に示すように魚焼きなどグリル使用後に消火忘れによる火炎の機体外への流出があった。即ち、消火忘れによる長時間加熱でグリルバーナ7の炎が魚などの被加熱物や被加熱物から滴下した油へ引火し、増大した火炎は、火炎長が伸びグリル排気筒1から機体外へ排出し、危険性があった。このような火炎の機体外への排出を防止するために、グリル排気筒1の内部に、肉厚をもった部材で一辺が10mm前後の格子を多数形成した仕切2が、保持金具3を介して設けられ、火炎の伸びを防止する構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
グリル使用後の消火忘れによる長時間加熱で、グリル庫8内の被加熱物に引火すると、グリル庫8内の温度は急激に上昇し、被加熱物から滴下し堆積している油分の温度上昇を招き、グリル庫8内は引火した火炎と油分から発生した未燃ガスが充満し、グリル排気筒1の排気口1aからは煙と未燃ガスが混在した引火しやすいガスが流出する。さらに、グリル庫8内の火炎が増大するにつれ、火炎は酸素を求めてグリル排気筒1の排気口1aへと火炎長を伸ばし、上記した引火しやすい未燃ガスに引火し、外郭ケース上面5より機体外へ火炎が排出する。
【0004】
このように上記従来の構成では、グリル排気筒1は長い角筒状に構成され、排気通路の途中の一部を仕切っただけの仕切2では、グリル庫8内から通過する火炎がそのまま通過してしまい、仕切2を通過後も火炎の周囲に残存した酸素や未燃ガスと反応を続けて、火炎を保持したまま排気口1aに至り、機体内で得た酸素によって火炎が急速に拡大してしまう。更にグリル排気筒1は、斜めに燃焼状に構成されているため、グリル排気筒1を通り抜けるガスの通過速度は、煙突効果によって加速され、通過する火炎の速度も速くなるといった課題があった。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、グリル使用後の消火忘れ又は使用中の火炎の機体外への流出を防ぐグリルの排気構成を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のガス調理機器のグリルの排気構成は、被加熱物を加熱調理するグリル庫と、このグリル庫を空間を有して覆う外郭ケースを備え、前記グリル庫の上面後方に設けた排気ガスを排出する排気出口と、この排気出口を上方から覆い、グリル庫からの排気を略矩形断面を有して略水平方向にグリル庫後方へ誘導し、グリル庫後面よりもさらに後方へ突出させ、この突出部分の下面および突出端の垂直面から放出するグリル排気筒と、前記グリル筒内部にはグリル排気筒を上下面まで複数の排気通路に仕切る仕切を備え、前記グリル排気筒と外郭ケース後面と上部に空間を有した外郭ケースの上面に、グリル庫からの排気と前記空間に流入する器内空気との混合気を外郭ケース外へ排出する排気孔を備えたものである。
【0007】
【作用】
本発明は上記の構成により、このグリル排気筒は真横へ排気ガスを通して、仕切はグリル排気筒の終端である排気口まで伸ばしたため、各仕切で区切られた排気通路内で、酸素があれば、この酸素分は未燃ガスが燃焼し終わって火炎が消滅して排気口から出ていき、また、酸素不足の排気通路内なら火炎は酸素の補給がないのですぐ消火して出ていく。つまり、グリル排気筒内を長い仕切で遮断されて通過したグリル庫内から火炎を伴ってきた排気ガスと未燃ガスの混合気体は、このグリル排気筒を通過したときには消火状態にできる。
【0008】
しかも、排気口では器体下方にも拡散されるから器体内空気と良く混合拡散ができ、この混合気体は低温化されて火炎形成温度以下となり、かつ未燃ガスが自然発火できる爆発限界濃度以下となり、火炎の再形成が不可能となって排気孔から器外へ排出される。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同一機能を有する部分には同一番号を附して説明を省略する。
【0010】
図1に示すようにグリル庫8の天面にはグリルバーナ7があり、後方天面に排気出口8aが形成されている。グリル排気筒11は排気出口8aを覆うようにグリル庫8に固定され、グリル排気筒11の排気口11aが機体後方及び下方に開口して矢印で示すように排気している。グリル排気筒11の内部にはグリル庫8内で被加熱物に引火した場合、火炎長が伸び器体外へ火炎が流出するのを防止する仕切12が取り付けられている。
【0011】
一方、器体は外郭9により流し台上面の部材であるキッチンカウンター6の表面から吊り下げられ、外郭ケース上面5がキッチンカウンター6の表面に載置されている。外郭ケース上面5の後部には、機器使用時に器体内部に発生する熱やグリルの排気ガス14などを器体外へ排出するための排気孔5aが開口している。
【0012】
一方、図2に示すように、グリル排気筒11の内面には排気ガス14の流出方向に略平行に、薄板で形成された仕切12が2個並列して設けられ、グリル排気筒11内部を左右方向に7個の排気通路に分割している。グリル庫8内で被加熱物に引火した場合、グリル排気筒11の中でグリル庫8から流入した排気ガスと、未燃ガスと(図示せず)、グリルの前方開口部分から入った空気が、排気出口8aから仕切12で仕切られた排気通路に、様々な混合状態で流入し、その状況は、排気通路の位置によって異なる。
【0013】
両端に近い部分の排気通路では火炎を伴った排気ガスと未燃ガスと空気が小量混入し、空気量に相当した未燃ガスが燃えてしまうと消火し、中央部分の排気通路では火炎を伴った排気ガスは少し入るが、残りは未燃ガスだけ入って空気が入らないのですぐ消火する。
【0014】
さらに、排気口11aに出たこれらの各混合気体は、器体下方にも拡散され、排気口11aと外郭9との間で器体内の低温空気4aを吸入混合しながら上昇し低温化されて火炎形成温度以下となって外郭ケース上面5の排気孔5aを通過して器体外へと排出される。
【0015】
つまり、グリル庫8は横巾がグリル排気筒11の横巾Bよりも更に広く、前方ドア部分から流入して通過する空気の流れや、魚等の被加熱物もこの横巾を一様に埋めるように置かれているわけではないので、その焦げた火炎の流れ等も決して均一に流れはしない。
【0016】
即ち、前記火炎や空気や、未然ガスはグリル庫8内を調理の状態毎に変化した分布を持って排気出口8aへ向かって流れる。そして、7個の排気通路内へ各々異った混合気体が流れ込む。ある時は中央寄りに火炎があったり、またあるときはどちらか半分にだけ火災分が混合していたりする。
【0017】
そして、上記したように、仕切り12のこの流れに沿った長さを従来より長くしておくと、これ等の火炎の他の排気通路への流入は防止できるし、また酸素不足や未然ガスの不足等によって流入した火炎も途中で消火してしまう。つまり、排気筒11の排気口11aでは火種はまったく消失できる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明の構成によれば、次の効果が得られる。グリル庫からグリル排気筒へ流入した排気ガスに伴う火炎は、排気口まで仕切で区切られた各排気通路内で空気不足によって消火し、排気口を出ると各々の混合気体は器体内の低温空気と混合して、可燃性の未燃ガスは希薄化され、かつ、低温化されるから再着火不能となって不燃状態で器体外に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の組込型ガス調理機器のグリル排気部の断面図
【図2】同組込型ガス調理機器のグリル排気筒と仕切の斜視図
【図3】従来の組込型ガス調理機器のグリル排気部の断面図
【図4】従来の組込型ガス調理機器の仕切の斜視図
【符号の説明】
8 グリル庫
8a 排気出口
11 グリル排気筒
11a 排気口
12 仕切
Claims (1)
- 被加熱物を加熱調理するグリル庫と、このグリル庫を空間を有して覆う外郭ケースを備え、前記グリル庫の上面後方に設けた排気ガスを排出する排気出口と、この排気出口を上方から覆い、グリル庫からの排気を略矩形断面を略水平方向にグリル庫後方へ誘導し、グリル庫後面よりもさらに後方へ突出させ、この突出部分の下面および突出端の垂直面から放出するグリル排気筒と、前記グリル排気筒内部にはグリル排気筒を上下面まで複数の排気通路に仕切る仕切を備え、前記グリル排気筒と外郭ケース後面と上部に空間を有した外郭ケースの上面に、グリル庫からの排気と前記空間に流入する空気との混合気を外郭ケース外へ排出する孔を備えたガス調理機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23088995A JP3713761B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | ガス調理機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23088995A JP3713761B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | ガス調理機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0972546A JPH0972546A (ja) | 1997-03-18 |
JP3713761B2 true JP3713761B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=16914899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23088995A Expired - Lifetime JP3713761B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | ガス調理機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3713761B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JP4883588B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2012-02-22 | 株式会社パロマ | グリル |
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-
1995
- 1995-09-08 JP JP23088995A patent/JP3713761B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0972546A (ja) | 1997-03-18 |
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