JP2006238990A - グリル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グリル庫(11)を加熱するグリルバーナ(2)と、前記グリル庫(11)に接続された排気通路(4)と、前記グリル庫(11)から前記排気通路(4)に流入する煙を加熱処理するアフターバーナ(3)とを具備するグリルに於いて、前記アフターバーナ(3)の燃焼面は、前記グリル庫(11)内の焼網に向く姿勢に傾斜していること。
【選択図】 図1
Description
このものは図5に示す構造を有しており、グリル庫(11)の天井には食材(A)を加熱する為のグリルバーナ(2)と、その奥側のアフターバーナ(3)が設けられている。又、グリル庫(11)の奥壁(12)には排気通路(4)の排気流入口(41)が開口していると共に、排気流入口(41)の下縁からグリル庫(11)内に排気案内板(42)が水平に突出している。
このものでは、焼き物調理の際に食材(A)から出る煙は、アフターバーナ(3)と排気案内板(42)の相互間を通過する際にアフターバーナ(3)で加熱処理され、煙中の未燃油分が焼失して消煙・消臭効果が得られる。即ち、煙や料理の臭いが台所に拡散するのが抑えられると共に、グリルの排気通路(4)の壁面や、台所の壁面への未燃油分の付着が抑制できる。
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、
『グリル庫(11)を加熱するグリルバーナ(2)と、
前記グリル庫(11)に接続された排気通路(4)と、
前記グリル庫(11)から前記排気通路(4)に流入する煙を加熱処理するアフターバーナ(3)とを具備するグリル』に於いて、アフターバーナ(3)で発生する熱の食材加熱への利用率を高め、これにより、グリルの熱効率の向上を図ることを課題とする。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記アフターバーナ(3)の燃焼面は、前記グリル庫(11)内の焼網側に向く姿勢に傾斜している』ことである。
上記技術的手段によれば、アフターバーナ(3)の燃焼面は焼網側に向く姿勢に傾斜しているから、放射熱が専ら食材(A)の後方空間に向けて放出される既述従来のものに比べて、アフターバーナ(3)で発生する熱の食材加熱への利用率が高くなる。従って、グリルの熱効率の向上が図れる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記燃焼面に平行な透明の排気案内板(42)が、前記排気通路(4)の排気流入口(41)から前記グリル庫(11)内に突出している』ものでは、アフターバーナ(3)の燃焼面からの放射熱は、これに対向する透明な排気案内板(42)を透過して食材(A)を加熱する。
一方、食材(A)から出る煙は排気案内板(42)で案内されつつアフターバーナ(3)の燃焼面に沿って流れるときに加熱処理され、これにより、煙中の未燃油分等が焼失する。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記燃焼面に平行な排気案内板(42)が、前記排気通路(4)の排気流入口(41)から前記グリル庫(11)内に突出しており、前記排気案内板(42)は少なくとも表面が黒色材料又はセラミック材料で形成されている』ものとすることができる。
このものでは、排気案内板(42)は少なくとも表面が黒色材料やセラミック材料から成る放射率の高い材料で形成されているから、排気案内板(42)からの放射熱も食材(A)の加熱に有効利用でき、熱効率が一層向上する。
請求項1〜3に係る発明に於いて、
『前記傾斜している角度は、水平に対して30°〜55°の範囲に設定されている』ものでは、熱効率と消煙効果が共に高いことが確認できた。
[請求項5に係る発明]
請求項1〜4に係る発明に於いて、
『前記アフターバーナ(3)の炎孔からのガス噴出方向は、前記燃焼面に対する垂線より前記排気流入口(41)側を向いている』ものでは、アフターバーナ(3)の炎孔からのガス噴出方向が、燃焼面に対する垂線より排気流入口(41)(排気通路(4)の入口)側を向いているから、アフターバーナ(3)からの燃焼排気が円滑に排気通路(4)内に流入する。
請求項1〜5に係る発明に於いて、
『前記グリルバーナ(2)の燃焼部は、前記アフターバーナ(3)に接近するに伴なって単位面積当たりの燃焼量が小さくなる構成である』ものでは、アフターバーナ(3)の放射熱で食材(A)が加熱されても、食材(A)全体を均一に加熱することができ、焼きムラが生じ難い。
アフターバーナ(3)の燃焼面は焼網側に向く姿勢に傾斜しているから、アフターバーナ(3)で発生する熱の食材加熱への利用率が高くなり、これにより、グリルの熱効率が向上する。
請求項2に係る発明によれば、アフターバーナ(3)からの放射熱は透明な排気案内板(42)を透過して食材(A)を加熱するから、グリルの熱効率を一層高くすることができる。
請求項3に係る発明によれば、排気案内板(42)からの放射熱も食材(A)の加熱に有効利用できるから、熱効率が一層向上する。
請求項5に係る発明によれば、既述したように、アフターバーナ(3)からの燃焼排気が円滑に排気通路(4)内に流入する。
図1は、システムキッチンのカウンタートップ(K)に開設された開口(K1)に落とし込み状態に装着されるドロップインコンロの断面図であり、該ドロップインコンロは、本実施の形態に係るグリル(G)を具備している。又、コンロ本体(5)の天板(50)にはコンロ用バーナ(51)(52)や五徳(53)(54)が位置していると共に、コンロ本体(5)の正面にはグリル庫(11)の前方開口(63)を覆う開閉扉(60)が配設されており、該開閉扉(60)にはこれを前方に引き出す為の取っ手(61)が固定されている。又、コンロ本体(5)の操作部にはグリル(G)の点・消火と火力調節の機能を兼備した操作摘み(62)が設けられている。
グリル庫(11)の左右側壁の近傍に各別に配設されたパイプ状の下火バーナ(21)(21)の炎孔(210)(210)は、前記グリルパン(65)と焼網(66)の上下間隔(69)に対して横方向から臨んでおり、これにより、焼網(66)の下方空間が下火バーナ(21)(21)で加熱されるようになっている。
上火バーナ(22)は、バーナボディー(222)とその開口に嵌入されたセラミック製の燃焼プレート(221)を具備しており、燃焼プレート(221)は、図2(グリル庫(11)を下方から見上げた図)に示すように、グリル庫(11)の前後方向(アフターバーナ(3)の配設部と開閉扉(60)を結ぶ方向)に並ぶ第1〜第3燃焼プレート(221a)(221b)(221c)に3分割されている。
又、アフターバーナ(3)の燃焼面(31b)に平行な透明ガラス製の排気案内板(42)が、奥壁(12)に開設された排気流入口(41)の下縁部からグリル庫(11)内に突出している。従って、アフターバーナ(3)の燃焼面(31b)の放射熱は、これに対向する透明な排気案内板(42)を透過して焼網(66)上の食材(A)を加熱する。又、食材(A)から出る煙は排気案内板(42)で案内されつつアフターバーナ(3)の燃焼面(31b)に沿って流れるときに加熱処理され、これにより、煙中の未燃油分等が焼失する。
上記アフターバーナ(3)の燃焼面(31b)及び排気案内板(42)は水平に対して傾斜角θの角度を有している。即ち、アフターバーナ(3)の燃焼面(31b)は、グリル庫(11)内の焼網(66)側に向く姿勢に傾斜しており、これにより、前記燃焼面(31b)から焼網(66)上の食材(A)側に向けて多量の放射熱が照射されるようにしている。従って、放射熱が専ら食材(A)の後方空間に向けて放出される既述従来のものに比べて、アフターバーナ(3)で発生する熱の食材加熱への利用率が高くなり、グリルの熱効率の向上が図れる。
図4から明らかなように、アフターバーナ(3)の燃焼面(31b)の傾斜角度θを30°〜55°の範囲に設定した場合は、熱効率,消煙化度が良好で、排気抵抗も許容できる値であることが確認できた。
又、図4から明らかなように、前記傾斜角度θを40°〜55°の範囲に設定すると、熱効率が一層向上し、更に好ましいことが解る。
1.図3は、アフターバーナ(3)の燃焼面(31b)を図1のものと同様に傾斜させると共に、アフターバーナ(3)の燃焼プレート(31)に対して鉛直方向に穿設された炎孔(31a)を形成したものである。従って、アフターバーナ(3)の炎孔(31a)からのガス噴出方向は、燃焼面(31b)に対する垂線nより傾斜角度Kだけ排気入口(41)側を向いている。このものでは、炎孔(31a)からのガス噴出方向が、燃焼面(31b)に対する垂線nより排気流入口(41)(排気通路(4)の入口)側を向いているから、排気流入口(41)から離反する方向にガスが噴出される図1のものに比べ、アフターバーナ(3)からの燃焼排気が円滑に排気通路(4)内に流入する。
(3)・・・アフターバーナ
(4)・・・排気通路
(11)・・・グリル庫
(41)・・・排気流入口
(42)・・・排気案内板
Claims (6)
- グリル庫(11)を加熱するグリルバーナ(2)と、
前記グリル庫(11)に接続された排気通路(4)と、
前記グリル庫(11)から前記排気通路(4)に流入する煙を加熱処理するアフターバーナ(3)とを具備するグリルに於いて、
前記アフターバーナ(3)の燃焼面は、前記グリル庫(11)内の焼網側に向く姿勢に傾斜している、グリル。 - 請求項1に記載のグリルに於いて、
前記燃焼面に平行な透明の排気案内板(42)が、前記排気通路(4)の排気流入口(41)から前記グリル庫(11)内に突出している、グリル。 - 請求項1に記載のグリルに於いて、
前記燃焼面に平行な排気案内板(42)が、前記排気通路(4)の排気流入口(41)から前記グリル庫(11)内に突出しており、前記排気案内板(42)は少なくとも表面が黒色材料又はセラミック材料で形成されている、グリル。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載のグリルに於いて、
水平に対して30°〜55°の範囲に設定されている、グリル。 - 請求項1から請求項4の何れかに記載のグリルに於いて、
前記アフターバーナ(3)の炎孔からのガス噴出方向は、前記燃焼面に対する垂線より前記排気流入口(41)側を向いている、グリル。 - 請求項1から請求項5の何れかに記載のグリルに於いて、
前記グリルバーナ(2)の燃焼部は、前記アフターバーナ(3)に接近するに伴なって単位面積当たりの燃焼量が小さくなる構成である、グリル。
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