JPH06321164A - 車両の連動ブレーキ装置 - Google Patents

車両の連動ブレーキ装置

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JPH06321164A
JPH06321164A JP13104293A JP13104293A JPH06321164A JP H06321164 A JPH06321164 A JP H06321164A JP 13104293 A JP13104293 A JP 13104293A JP 13104293 A JP13104293 A JP 13104293A JP H06321164 A JPH06321164 A JP H06321164A
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調 岩下
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鉄男 槌田
Yukimasa Nishimoto
幸正 西本
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    • B60T8/261Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels specially adapted for use in motorcycles
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後独立のブレーキ系をそのまま利用して簡
単な構造で連動ブレーキを構成できる連動ブレーキ装置
を供する。 【構成】 棒状ハンドル1の左右のグリップ2L,2R 各々
にブレーキレバー3L,3Rと同ブレーキレバー3L,3R の作
動により油圧を発生するマスターシリンダー4L,4R を備
え、一方のマスターシリンダ4Lからリヤブレーキ13へ油
圧を供給し他方のマスターシリンダー4Rからフロントブ
レーキ9へ油圧を供給して制動する車両において、前記
一方のブレーキレバー3Lと他方のブレーキレバー3Rとを
ワイヤケーブル40にて連結し一方のブレーキレバー3Lの
作動力を他方のブレーキレバー3Rに伝達することを特徴
とする車両の連動ブレーキ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状ハンドルを備えた
軽量車両における前後車輪の連動ブレーキ装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】前後車輪の連動ブレーキ装置としては、実
公昭62− 18153号公報等に記載あるように、ブレーキレ
バーはフロントの片側ディスクを作動させ、ブレーキペ
ダルがフロントのもう一方の片側ディスクとリヤディス
クとを同時に作動させる例がある。
【0003】図1は、かかるブレーキシステムを示した
一例である。ブレーキレバー01の作動はマスターシリン
ダ02により左右2つのフロントディスクブレーキのうち
一方のブレーキキャリパ03に油圧が供給されて前輪を制
動する。またブレーキペダル05の作動は、もう一方のフ
ロントディスクブレーキのブレーキキャリパ07と、圧力
制御装置PCV06を介してリヤディスクブレーキ08とに
油圧を供給し前輪とともに後輪も同時に制動をしてい
る。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながらフロントブレー
キを単一に有する車両には適用できない。本発明は、か
かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、フ
ロントブレーキを単一に有する車両でも大幅な変更なし
に前後連動ブレーキ装置を低コストに供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、棒状ハンドルの左右のグリッ
プ各々にブレーキレバーと同ブレーキレバーの作動によ
り油圧を発生するマスターシリンダーを備え、一方のマ
スターシリンダからリヤブレーキへ油圧を供給し他方の
マスターシリンダーからフロントブレーキへ油圧を供給
して制動する車両において、前記一方のブレーキレバー
と他方のブレーキレバーとをワイヤケーブルにて連結し
一方のブレーキレバーの作動力を他方のブレーキレバー
に伝達する車両の連動ブレーキ装置とした。
【0006】フロントブレーキを単一に有する車両でも
一方のブレーキレバーを操作するとワイヤケーブルを介
して他方のブレーキレバーも作動するので、前後のブレ
ーキを同時に効かすことができる。左右のブレーキレバ
ー間にワイヤケーブルを介設する簡単な構成で低コスト
であり、従来の車両にあとから付設することが容易にで
きる。
【0007】
【実施例】以下図2および図3に図示した本発明の一実
施例について説明する。図2は本実施例のブレーキ装置
の概略構成図である。
【0008】棒状ハンドル1の左右グリップ2L,2R
に、それぞれブレーキレバー3L,3Rおよびマスター
シリンダ4L,4Rが配設されている。ブレーキレバー
3L,3Rはそれぞれブラケット5L,5Rに枢軸6
L,6Rを介して揺動自在に枢着されスプリング(図示
せず)により前方へ付勢されており、グリップ2L,2
Rの前方に位置してグリップ2L,2Rを握る指の一部
をブレーキレバー3L,3Rに掛けて後方へ揺動すると
マスターシリンダ4L,4R内のピストンを押圧し油圧
を生ずる。
【0009】右マスターシリンダ4Rから延出した油路
8は前輪側のフロントキャリパー9に至っており、した
がって右ブレーキレバー3Lを操作すると右マスターシ
リンダー4Rから油路8を介して油圧がフロントキャリ
パー9に伝達され前輪を制動する。
【0010】一方左マスターシリンダ4Lから延出した
油路10は圧力制御弁PCV12の入口通路21に接続され、
PCV12の出口通路22からは通路11が延出して後輪側の
リヤキャリパー13に連結されている。
【0011】PCV12は、そのハウジング20内に比例弁
23が構成されて入口通路21から入る油圧を制御して出口
通路22からリヤキャリパー13に伝える。比例弁23は入口
通路21に連なる弁室24内に設けられ、該弁室24と連通す
る中空室251 と弁孔252 をもつ弁体25がばね26で図2に
おいて左方向へ付勢され、その左端面には出口通路22に
連なる出口室241 が形成されている。
【0012】そして弁孔252 内にはカット弁27が挿入さ
れ、また中空室251 の右半部にはプラグ28が遊嵌され、
該プラグ28の右端はハウジング20に係止され、プラグ28
とカット弁27とに介設されたばね29でカット弁27が左方
に付勢されている。
【0013】カット弁27の突出した左端は出口室241
構成するハウジング20内壁に当接していて、ばね26によ
り弁体25が左側へ移動しているときは比例弁23の弁孔25
2 は開き、出力室241 の圧力が上昇すると弁体25が右方
向へ押され弁孔252 は閉じ、次いで中空室251 内の圧力
が増すと弁体25が左方向へ移動して弁孔252 を開く。
【0014】したがって左ブレーキレバー3Lを握り左
マスターシリンダ4Lに生じた油圧が油路10を介してP
CV12の入口通路21に導入されると、当初油圧は入口通
路21から中空室251 に入り、開いている弁孔252 を通っ
て出力室241 より出口通路22、油路11を介してリヤキャ
リパー13に伝達され後輪を制動する。
【0015】リヤキャリパー13に導入される油圧がある
程度上昇すると、出力室241 内の圧力により弁体25が右
方向へ移動して弁孔252 をカット弁27が閉じ、その後中
空室251 の圧力がさらに増すと弁体25は左方向に移動し
て中空室251 を開き出力室241 の圧力を上昇させて弁体
25を再び右方向へ移動させる。このように往復動を繰り
返しながら出口側の圧力を徐々に上昇させていくので、
弁体25が往復動を始めると当初の圧力上昇よりも緩やか
な上昇となる。
【0016】前記したようにフロントキャリパー9は右
ブレーキレバー3Rの右マスターシリンダ4Rにより作
動し、リヤキャリパー13は左ブレーキレバー3Lの左マ
スターシリンダ4LによりPCV12に制御されて作動す
る。
【0017】そしてかかるフロントシングルディスクブ
レーキを備える車両において本実施例は左右のブレーキ
レバー3L,3Rの間をワイヤーケーブル40が連結して
左ブレーキレバー3Lの作動が右ブレーキレバー3Rに
伝達されるようになっている。
【0018】すなわち左ブレーキレバー3Lの基端部近
傍から前方へアーム部材42が突設され、その先端に長孔
421 が設けられており、他方の右ブレーキレバー3Rの
基端部近傍からは後方へアーム部材43が突設され、その
端部に長孔431 が形成されている。
【0019】そして左右のアーム部材42、43の長孔4
21 、431 を結ぶ直線に向けて左右のマスタシリンダ4
L,4Rからそれぞれ支持部材44,45が突設され、両支
持部材44,45間にワイヤーケーブル40のケーブルアウタ
ー401 が架設されて、このケーブルアウター401 内を摺
動自在に貫通したケーブルインナー402 が両端を突出さ
せて、一方の左端部に設けられた係合部材46が前記左側
アーム部材42の長孔421 に若干の摺動を許して係合さ
れ、ケーブルインナー402 の右端部に設けられた係合部
材47が前記右側アーム部材43の長孔431 に摺動自在に係
合されている。
【0020】左右のアーム部材42,43を比較すると右側
アーム部材43の方が左側アーム部材42よりも大きく、揺
動中心から長孔までの距離および長孔自体の長尺方向の
長さも長い。
【0021】図2は左右いずれのブレーキレバー3L,
3Rにも力が加えられていない状態を示しており、かか
る状態でケーブルインナー402 の左右延長方向に左右ア
ーム部材42,43の長孔421 ,431 の長尺方向があり、ケ
ーブルインナー402 の左端係合部材46は長孔421 の右側
内面に当接した左側に若干間隙を残し、ケーブルインナ
ー402 の右端係合部材47は長孔431 の左側内面に当接し
て右側に大きく空隙を有している。
【0022】したがって右ブレーキレバー3Rを握る
と、アーム部材43が時計回りに揺動するが、長孔431
係合部材47の右側に空隙を有することからアーム部材43
はケーブルインナー402 に作用せず左ブレーキレバー3
Lはそのままで結局フロントキャリパー9のみ作動して
フロント制動力が加わる。
【0023】また左ブレーキレバー3Lを握ると、アー
ム部材42が反時計回りに揺動し、長孔42aに係合した係
合部材46を一体に揺動してケーブルインナー402 を引張
り、ケーブルインナー402 の右端係合部材47がアーム部
材43の長孔431 の左側内面に当接していてアーム部材43
を右ブレーキレバー3Rとともに時計回りに揺動する。
【0024】したがって左ブレーキレバー3Lを操作す
ると同時にワイヤーケーブル40を介して右ブレーキレバ
ー3Rが作動し、リヤキャリパー13のみならずフロント
キャリパー9も作動して前後車輪に制動力が加わる。
【0025】図3は制動力の前後制動力の配分特性を示
す図であり、横軸をフロント制動力、縦軸をリヤ制動力
としている。L01(一点鎖線)は一人乗り時、L02(二
点鎖線)は二人乗り時の理想配分曲線であり、これに対
してL1は左ブレーキレバー3Lを単独で操作したとき
の配分特性である。
【0026】3Lを操作し始めると、当初はPCV12は
作動せず、前後の制動力の配分はワイヤーケーブル40に
よる左右ブレーキレバー3L,3Rの連結状態により決
まり、曲線L1のうち線分aで示すある一定の勾配直線
を示しフロント制動力とリヤ制動力は一定の比例関係に
ある。
【0027】そしてリヤキャリパー13に加わる油圧があ
る程度大きくなると前記PCV12が作動して当初より圧
力上昇率を低く制御するので、リヤ制動力が緩やかに上
昇し線分bで示すように勾配を緩やかにした前後制動力
配分特性を示し、二人乗り時の理想配分曲線L01に近づ
けている。
【0028】なお左ブレーキレバー3Lから前方へ突設
されたアーム部材42の突出長さを変え、揺動中心である
枢軸6Lからケーブルインナー402 の左端係合部材46が
係合する長孔421 までの距離を変更することで、左ブレ
ーキレバー3Lの揺動角に対するケーブルインナー402
の引張り量を変えることができ、したがって前後制動力
配分特性を変更することができる。
【0029】以上のようにフロントブレーキを単一に有
する車両であっても、3Lを操作することでワイヤーケ
ーブル40を介して右ブレーキレバー3Rが連動して前後
制動力を同時に働かすことができる。
【0030】左右のブレーキレバー3L,3R間にワイ
ヤーケーブル40を介設する簡単な構成であるので低コス
トであり、従来の車両にあとから付設することが容易に
できる。
【0031】また前後制動力の配分特性もブレーキレバ
ーから突設されるアームの突出長の異なるものに代える
ことで簡単に変更することができ、自由に配分特性を設
定できる。
【0032】次に別の実施例について図4および図5に
基づき説明する。本実施例は前記実施例に加えて右ブレ
ーキレバーの操作でも左ブレーキレバーが連動するよう
にしたものであり、使用するPCVも新たなものに代え
ている。したがって前記実施例と同じ部材は同じ符号を
用いることとする。
【0033】左ブレーキレバー3Lの操作で右ブレーキ
レバー3Rを連動するワイヤーケーブル40の架設構造と
略同じで対称的に右ブレーキレバー3Rの操作で左ブレ
ーキレバー3Lを連動するワイヤーケーブル50の架設構
造がさらに設けられている。
【0034】すなわち右ブレーキレバー3Rより前方へ
突設されたアーム部材52の長孔521と左ブレーキレバー
3Lより後方へ突設されたアーム部材53の長孔531 との
間にワイヤーケーブル50が架設されており、ワイヤーケ
ーブル50のケーブルアウター501 は両マスターシリンダ
4L,4Rより各々突設された支持部材54,55間に架設
され、ケーブルアウター501 内を摺動自在に貫通したケ
ーブルインナー502 はその両端の係合部材56,57がアー
ム部材52,53の長孔521 ,531 にそれぞれ摺動自在に係
合している。
【0035】左右いずれのブレーキレバー3L,3Rに
も外力が加えられていないときは、係合部材56,57は長
孔521 ,531 の内側に当接している。したがって右ブレ
ーキレバー3Rを操作すると、ワイヤーケーブル50を介
して左ブレーキレバー3Lが連動し、他方のワイヤーケ
ーブル40は前記したように働かない。
【0036】そして左マスターシリンダ4Lとリヤキャ
リパー13とを連結する油路10,11に介装される本実施例
の圧力制御弁PCV60は、前記実施例のPCV12にカッ
トピストンと減圧ピストンとをさらに追加したものであ
り、したがって前記比例弁23,弁室24、弁体25,ばね2
6,カット弁27,プラグ28,ばね29等は同じであり、符
号も同じものを用いる。
【0037】PCV60のハウジング61内には、前記出口
室241 の図4における左方にシリンダが形成されてカッ
トピストン62が摺動自在に嵌合さればね63により右方向
に付勢されて前記比例弁23の突出した先端に当接してい
る。出口室241 の圧力がある程度以上高くなるとカット
ピストン62がばね63に抗して移動して出口室241 の容積
を拡大する。
【0038】この出口室241 から斜めに通路66が形成さ
れて出口通路67に至っており、一方の弁体25の中空室25
1 に入口通路64から連通する通路65の途中に減圧ピスト
ン68が直交して介在している。減圧ピストン68は通路65
との直交部分にテーパした段部681 を形成しばね69によ
り左方向に付勢され減圧ピストン68の左半部を収納する
シリンダの先端は前記通路66と交わり連通状態にある。
【0039】左マスターシリンダ4Lより油圧がPCV
60の入口通路64に導入されると、当初減圧ピストン68は
図4に示す位置にあって通路65は導通状態にあり、前記
実施例のPCV12と同様の制御を行う。
【0040】すなわちまず弁孔252 は開状態で一定の上
昇率で油圧が上る第1段階を経てある程度油圧が上昇す
ると弁体25の往復動でカット弁27が開閉を行い、油圧上
昇率が低下する第2段階に入る。
【0041】そしてさらに導入圧力が上昇すると、カッ
トピストン62が後退して出口室241の容積を拡大してリ
ヤキャリパー13による制動力を一定に保つように作用す
る第3段階に入り、引続き圧力の上昇があると減圧ピス
トン68の先端および段部681に作用する圧力の作用が顕
著になり、減圧ピストン68が後退して出口室241 に連な
る容積がさらに拡大してリヤキャリパー13による制動力
を低下させる第4段階となる。
【0042】以上のようにPCV60は、何も作動してい
ない第1段階、弁体25が作動する第2段階、カットピス
トン62が作動する第3段階,減圧ピストン68が作動する
第4段階を経る制御を行う。
【0043】かかるPCV60を用いた本実施例の前後制
動力配分特性を図5に示す。前記第3図と同様に曲線L
01(一点鎖線)と曲線L02(二点鎖線)は一人乗り時お
よび二人乗り時の理想配分曲線である。
【0044】曲線L2は右ブレーキレバー3Rを操作し
たときの配分特性を示すもので、右ブレーキレバー3R
の揺動で右マスターシリンダ4Rにより油路8を介して
フロントキャリパー9へは常に一定の上昇率で油圧が加
わるが、ワイヤーケーブル50を介して連動する左ブレー
キレバー3Lにより右マスターシリンダ4Rに生ずる油
圧は途中PCV60による制御を受けて油路10,11を介し
てリヤキャリパー13に導入されるので、PCV60の第1
段階の制御では最も勾配の急な線分arの配分特性を示
し、次の第2段階の制御でより勾配の緩やかになった線
分brを示し、次の第3段階の制御ではリヤ制動力を一
定に保って水平な線分crを示し、さらに次の第4段階
では負の勾配の線分drを示していて、全体で一人乗り
時の理想配分曲線L01の下方に沿った曲線を構成してい
る。
【0045】一方左ブレーキレバー3Lを操作したとき
は、曲線L3に示すような配分特性をなす。二人乗り時
の理想配分曲線L02の上方に沿ってPCV60の第1,
2,3段階の制御に応じた線分al,bl,clが連続
する。
【0046】したがって一人乗り時は右ブレーキレバー
3Rを操作すれば略理想的な前後制動力配分特性が容易
に得られ、2人乗り時は左ブレーキレバー3Lを操作す
れば理想的な前後制動力配分特性に近い特性が簡単に得
られる。
【0047】この前後制動力の配分は、ブレーキレバー
から突設されるアーム部材を適当な突出長のものにする
ことで自由に設定することができる。
【0048】以上のように左右ブレーキレバー3L,3
Rを互いにワイヤーケーブルで接続して連動することが
でき構造が簡単で低コストであるにもかかわらず前後制
動力の配分も自由に設定することが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、前後独立のブレーキ系をその
まま利用してワイヤーケーブルで左右のブレーキレバー
を連結する簡単な構造で連動ブレーキを構成することが
でき、低コストであり、従来のブレーキ系にあとから付
設することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブレーキ系の構成を示した図である。
【図2】本発明に係る一実施例のブレーキ装置の概略構
成図である。
【図3】同ブレーキ装置の前後制動力配分特性を示す図
である。
【図4】別実施例のブレーキ装置の概略構成図である。
【図5】同ブレーキ装置の前後制動力配分特性を示す図
である。
【符号の説明】
1…ハンドル、2L…左グリップ、2R…右グリップ、
3L…左ブレーキレバー、3R…右ブレーキレバー、4
L…左マスターシリンダ、4R…右マスターシリンダ、
5L…左ブラケット、5R…右ブラケット、6L…左枢
軸、6R…右枢軸、8…油路、9…フロントキャリパ
ー、10,11…油路、12…PCV、13…リヤキャリパー、
20…ハウジング、21…入口通路、22…出口通路、23…比
例弁、24…弁室、25…弁体、26…ばね、27…カット弁、
28…プラグ、29…ばね、40…ワイヤーケーブル、42,43
…アーム部材、44,45…支持部材、46,47…係合部材、
50…ワイヤーケーブル、52,53…アーム部材、54,55…
支持部材、56,57…係合部材、60…PCV、61…ハウジ
ング、62…カットピストン、63…ばね、64…入口通路、
65,66…通路、67…出口通路、68…減圧ピストン、69…
ばね。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状ハンドルの左右のグリップ各々にブ
    レーキレバーと同ブレーキレバーの作動により油圧を発
    生するマスターシリンダーを備え、一方のマスターシリ
    ンダからリヤブレーキへ油圧を供給し他方のマスターシ
    リンダーからフロントブレーキへ油圧を供給して制動す
    る車両において、 前記一方のブレーキレバーと他方のブレーキレバーとを
    ワイヤケーブルにて連結し一方のブレーキレバーの作動
    力を他方のブレーキレバーに伝達することを特徴とする
    車両の連動ブレーキ装置。
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