JPH1179048A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
車両用ブレーキ装置Info
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- JPH1179048A JPH1179048A JP25178897A JP25178897A JPH1179048A JP H1179048 A JPH1179048 A JP H1179048A JP 25178897 A JP25178897 A JP 25178897A JP 25178897 A JP25178897 A JP 25178897A JP H1179048 A JPH1179048 A JP H1179048A
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- brake
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- piston
- cylinder
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 第2液圧式ブレーキを一系統にまとめてコス
トダウンを図る。停車中での制動等でも、第2液圧式ブ
レーキの制動力を維持する。ブレーキ操作子を軽い力で
操作できるようにする。ブレーキ操作子に良好な操作フ
ィーリングを得る。 【解決手段】 二次液圧マスタシリンダ13のシリンダ
ボディ25に、開口部側が小径孔27bで、底壁側が大
径孔27aの段付きで有底のシリンダ孔27を穿設す
る。ピストン28を小径孔27bと大径孔27aとに跨
がって内挿する。シリンダ孔27内に入力液圧室30と
出力液圧室31とを画成する。出力液圧室31に第2液
圧配管12の下流側12bを接続し、入力液圧室30に
第2液圧配管12の上流側12aを接続する。第1液圧
式ブレーキ2のキャリパボディ5と一体のトルクレバー
15に連繋手段14の一端を接続し、他端をピストン押
動子17に回動レバー16を介して接続する。
トダウンを図る。停車中での制動等でも、第2液圧式ブ
レーキの制動力を維持する。ブレーキ操作子を軽い力で
操作できるようにする。ブレーキ操作子に良好な操作フ
ィーリングを得る。 【解決手段】 二次液圧マスタシリンダ13のシリンダ
ボディ25に、開口部側が小径孔27bで、底壁側が大
径孔27aの段付きで有底のシリンダ孔27を穿設す
る。ピストン28を小径孔27bと大径孔27aとに跨
がって内挿する。シリンダ孔27内に入力液圧室30と
出力液圧室31とを画成する。出力液圧室31に第2液
圧配管12の下流側12bを接続し、入力液圧室30に
第2液圧配管12の上流側12aを接続する。第1液圧
式ブレーキ2のキャリパボディ5と一体のトルクレバー
15に連繋手段14の一端を接続し、他端をピストン押
動子17に回動レバー16を介して接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や自動二・
三輪車を始め、各種の走行車両に用いられるブレーキ装
置であって、詳しくは、第1液圧式ブレーキを移動可能
に支持して、第1液圧式ブレーキの作動時の移動量を第
2液圧式ブレーキにサーボ力として付与するようにした
車両用ブレーキ装置に関する。
三輪車を始め、各種の走行車両に用いられるブレーキ装
置であって、詳しくは、第1液圧式ブレーキを移動可能
に支持して、第1液圧式ブレーキの作動時の移動量を第
2液圧式ブレーキにサーボ力として付与するようにした
車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ブレーキ装置として、例え
ば特開平7−61389号公報に示されるものがある。
このブレーキ装置は、同一の車輪にディスクロータとキ
ャリパボディとを有する第1液圧式ブレーキと第2液圧
式ブレーキとを配設して、一次液圧マスタシリンダと第
1液圧式ブレーキとを第1液圧配管にて接続し、第1液
圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキとを第2液圧配管に
て接続し、第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキと
を第3液圧配管にて接続すると共に、該第3液圧配管中
に二次液圧マスタシリンダを介し、前記第1液圧式ブレ
ーキを、作動時に車輪の回転方向へ移動し得るようトル
クレバーにて車体に支持して、第1液圧式ブレーキに発
生する制動トルクを、前記第2液圧式ブレーキにサーボ
力として付与して、第2液圧式ブレーキを作動するよう
にしている。
ば特開平7−61389号公報に示されるものがある。
このブレーキ装置は、同一の車輪にディスクロータとキ
ャリパボディとを有する第1液圧式ブレーキと第2液圧
式ブレーキとを配設して、一次液圧マスタシリンダと第
1液圧式ブレーキとを第1液圧配管にて接続し、第1液
圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキとを第2液圧配管に
て接続し、第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキと
を第3液圧配管にて接続すると共に、該第3液圧配管中
に二次液圧マスタシリンダを介し、前記第1液圧式ブレ
ーキを、作動時に車輪の回転方向へ移動し得るようトル
クレバーにて車体に支持して、第1液圧式ブレーキに発
生する制動トルクを、前記第2液圧式ブレーキにサーボ
力として付与して、第2液圧式ブレーキを作動するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成にあっ
ては、第2液圧式ブレーキが二系統となるため、配管が
複雑となると共に、第2液圧式ブレーキに、構造が複雑
で高価な二系統式のキャリパボディを用いるため、コス
ト高となる。更に、停車中での制動や、第1液圧式ブレ
ーキと第2液圧式ブレーキとの間の接続が、何等かの理
由で失陥した場合には、第2液圧式ブレーキにサーボ力
が作用せず、第2液圧式ブレーキの制動力が、一次液圧
マスタシリンダからの一系統分に低下してしまうことと
なる。
ては、第2液圧式ブレーキが二系統となるため、配管が
複雑となると共に、第2液圧式ブレーキに、構造が複雑
で高価な二系統式のキャリパボディを用いるため、コス
ト高となる。更に、停車中での制動や、第1液圧式ブレ
ーキと第2液圧式ブレーキとの間の接続が、何等かの理
由で失陥した場合には、第2液圧式ブレーキにサーボ力
が作用せず、第2液圧式ブレーキの制動力が、一次液圧
マスタシリンダからの一系統分に低下してしまうことと
なる。
【0004】また、この種のブレーキ装置によっては、
ブレーキ操作子であるブレーキレバーやブレーキペダル
が重くて、握力や踏力の弱い運転者に負担を強いるもの
があるが、操作力を軽減するために、ブレーキ操作子の
入出力比をあまり大きく採ると、操作フィーリングが損
なわれるため、操作フィーリングを損なわずに、誰にで
も容易に操作することのできるブレーキ装置が望まれて
いた。
ブレーキ操作子であるブレーキレバーやブレーキペダル
が重くて、握力や踏力の弱い運転者に負担を強いるもの
があるが、操作力を軽減するために、ブレーキ操作子の
入出力比をあまり大きく採ると、操作フィーリングが損
なわれるため、操作フィーリングを損なわずに、誰にで
も容易に操作することのできるブレーキ装置が望まれて
いた。
【0005】そこで本発明は、第2液圧式ブレーキを一
系統にまとめてコストダウンを図り、また停車中での制
動等でも、第2液圧式ブレーキの制動力を維持すると共
に、良好な操作フィーリングを得ることのできる車両用
ブレーキ装置を提供することを目的としている。
系統にまとめてコストダウンを図り、また停車中での制
動等でも、第2液圧式ブレーキの制動力を維持すると共
に、良好な操作フィーリングを得ることのできる車両用
ブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従って、本
発明は、ブレーキ操作子に操作される一次液圧マスタシ
リンダと第1液圧式ブレーキとを第1液圧配管にて接続
し、前記一次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブレーキ
とを第2液圧配管にて接続すると共に、該第2液圧配管
中に二次液圧マスタシリンダを介装し、前記第1液圧式
ブレーキを、作動時に車輪の回転方向へ移動し得るよう
車体に支持して、該第1液圧式ブレーキに発生する制動
トルクを前記第2液圧式ブレーキにサーボ力として付与
するようにした車両用ブレーキ装置において、前記二次
液圧マスタシリンダのシリンダボディに穿設される有底
のシリンダ孔を、開口部側が小径孔で底壁側が大径孔の
段付きに形成し、該シリンダ孔に小径孔と大径孔とに跨
がる段付きのピストンを内挿して、該ピストンとシリン
ダ孔の段部との間に入力液圧室を画成し、ピストンとシ
リンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成して、該出力
液圧室に前記第2液圧式ブレーキにつながる第2液圧配
管の下流側を接続し、前記入力液圧室に前記一次液圧マ
スタシリンダにつながる第2液圧配管の上流側を接続す
ると共に、前記第1液圧式ブレーキにワイヤケーブルや
ロッド等の連繋手段の一端を接続し、該連繋手段の他端
を、前記シリンダ孔の開口部に配設されるピストン押動
子に回動レバーを介して接続したことを特徴としてい
る。
発明は、ブレーキ操作子に操作される一次液圧マスタシ
リンダと第1液圧式ブレーキとを第1液圧配管にて接続
し、前記一次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブレーキ
とを第2液圧配管にて接続すると共に、該第2液圧配管
中に二次液圧マスタシリンダを介装し、前記第1液圧式
ブレーキを、作動時に車輪の回転方向へ移動し得るよう
車体に支持して、該第1液圧式ブレーキに発生する制動
トルクを前記第2液圧式ブレーキにサーボ力として付与
するようにした車両用ブレーキ装置において、前記二次
液圧マスタシリンダのシリンダボディに穿設される有底
のシリンダ孔を、開口部側が小径孔で底壁側が大径孔の
段付きに形成し、該シリンダ孔に小径孔と大径孔とに跨
がる段付きのピストンを内挿して、該ピストンとシリン
ダ孔の段部との間に入力液圧室を画成し、ピストンとシ
リンダ孔の底壁との間に出力液圧室を画成して、該出力
液圧室に前記第2液圧式ブレーキにつながる第2液圧配
管の下流側を接続し、前記入力液圧室に前記一次液圧マ
スタシリンダにつながる第2液圧配管の上流側を接続す
ると共に、前記第1液圧式ブレーキにワイヤケーブルや
ロッド等の連繋手段の一端を接続し、該連繋手段の他端
を、前記シリンダ孔の開口部に配設されるピストン押動
子に回動レバーを介して接続したことを特徴としてい
る。
【0007】かかる構成により、ブレーキ操作子の操作
によって一次液圧マスタシリンダに発生した液圧は、一
部が第1液圧配管から第1液圧式ブレーキに入って、第
1液圧式ブレーキを液圧作動し、その他の液圧が第2液
圧配管の上流側より二次液圧マスタシリンダの入力液圧
室に入ってピストンを出力液圧室方向へ押動する。
によって一次液圧マスタシリンダに発生した液圧は、一
部が第1液圧配管から第1液圧式ブレーキに入って、第
1液圧式ブレーキを液圧作動し、その他の液圧が第2液
圧配管の上流側より二次液圧マスタシリンダの入力液圧
室に入ってピストンを出力液圧室方向へ押動する。
【0008】第1液圧式ブレーキは、上述の作動で車輪
の回転方向へ共回りして制動トルクを発生し、この制動
トルクで第1液圧式ブレーキにつながれた連繋手段を牽
引して回動レバーを回動し、更に回動レバーがピストン
押動子を押動して、二次液圧マスタシリンダのピストン
を出力液圧室方向へ押動する。
の回転方向へ共回りして制動トルクを発生し、この制動
トルクで第1液圧式ブレーキにつながれた連繋手段を牽
引して回動レバーを回動し、更に回動レバーがピストン
押動子を押動して、二次液圧マスタシリンダのピストン
を出力液圧室方向へ押動する。
【0009】二次液圧マスタシリンダのピストンには、
一次液圧マスタシリンダから入力液圧室に入る液圧に、
第1液圧式ブレーキの制動トルクによるピストン押動子
の押込み力がサーボ力として加わり、出力液圧室に双方
の作動力を加算した液圧を発生して、第2液圧配管の下
流側より第2液圧式ブレーキへ供給し、第2液圧式ブレ
ーキを液圧作動する。
一次液圧マスタシリンダから入力液圧室に入る液圧に、
第1液圧式ブレーキの制動トルクによるピストン押動子
の押込み力がサーボ力として加わり、出力液圧室に双方
の作動力を加算した液圧を発生して、第2液圧配管の下
流側より第2液圧式ブレーキへ供給し、第2液圧式ブレ
ーキを液圧作動する。
【0010】また、停車時での制動や、第1液圧式ブレ
ーキと二次液圧マスタシリンダの間の接続が、何等かの
理由で失陥した場合には、第1液圧式ブレーキ自体は作
動するが、第1液圧式ブレーキが車輪の回転方向へ移動
しないので、ピストン押動子は二次液圧マスタシリンダ
のピストンを押動しない。このため、二次液圧マスタシ
リンダのピストンは、一次液圧マスタシリンダから入力
液圧室に入る液圧のみで押動され、第2液圧式ブレーキ
を液圧作動する。
ーキと二次液圧マスタシリンダの間の接続が、何等かの
理由で失陥した場合には、第1液圧式ブレーキ自体は作
動するが、第1液圧式ブレーキが車輪の回転方向へ移動
しないので、ピストン押動子は二次液圧マスタシリンダ
のピストンを押動しない。このため、二次液圧マスタシ
リンダのピストンは、一次液圧マスタシリンダから入力
液圧室に入る液圧のみで押動され、第2液圧式ブレーキ
を液圧作動する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動二輪車の前輪
ブレーキに適用した一形態例を、図1に基づいて説明す
る。ブレーキ装置1は、自動二輪車の前輪(いずれも図
示しない)両側部に、第1液圧式ブレーキ2と第2液圧
式ブレーキ3として、ディスクロータ4,6とキャリパ
ボディ5,7とからなる一対のディスクブレーキを配置
し、第1,第2液圧式ブレーキ2,3の双方を、ハンド
ルバー8の右端に取着したブレーキ操作子9の握り操作
にて、一次液圧マスタシリンダ10に発生した液圧で作
動するフロントダブルディスクブレーキで、一次液圧マ
スタシリンダ10と第1液圧式ブレーキ2のキャリパボ
ディ5とが第1液圧配管11にて接続され、また一次液
圧マスタシリンダ10と第2液圧式ブレーキ3のキャリ
パボディ7とが第2液圧配管12にて接続されている。
ブレーキに適用した一形態例を、図1に基づいて説明す
る。ブレーキ装置1は、自動二輪車の前輪(いずれも図
示しない)両側部に、第1液圧式ブレーキ2と第2液圧
式ブレーキ3として、ディスクロータ4,6とキャリパ
ボディ5,7とからなる一対のディスクブレーキを配置
し、第1,第2液圧式ブレーキ2,3の双方を、ハンド
ルバー8の右端に取着したブレーキ操作子9の握り操作
にて、一次液圧マスタシリンダ10に発生した液圧で作
動するフロントダブルディスクブレーキで、一次液圧マ
スタシリンダ10と第1液圧式ブレーキ2のキャリパボ
ディ5とが第1液圧配管11にて接続され、また一次液
圧マスタシリンダ10と第2液圧式ブレーキ3のキャリ
パボディ7とが第2液圧配管12にて接続されている。
【0012】第2液圧配管12には、二次液圧マスタシ
リンダ13が介装されており、二次液圧マスタシリンダ
13と第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5とが、
連繋手段14とトルクレバー15,回動レバー16及び
ピストン押動子17とを用いて接続されている。一次液
圧マスタシリンダ10と二次液圧マスタシリンダ13と
は、それぞれ液通管18にてリザーバ19と連通してい
て、双方の液圧マスタシリンダ10,13にリザーバ1
9が共通に用いられている。
リンダ13が介装されており、二次液圧マスタシリンダ
13と第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5とが、
連繋手段14とトルクレバー15,回動レバー16及び
ピストン押動子17とを用いて接続されている。一次液
圧マスタシリンダ10と二次液圧マスタシリンダ13と
は、それぞれ液通管18にてリザーバ19と連通してい
て、双方の液圧マスタシリンダ10,13にリザーバ1
9が共通に用いられている。
【0013】第1,第2液圧式ブレーキ2,3のディス
クロータ4,6は、フロントフォーク20,20の下端
間に架設されるフロントアクスル21に前輪を挟んで軸
支され、第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5が、
一方のフロントフォーク20の下端に、上述のトルクレ
バー15で支持されると共に、第2液圧式ブレーキ3の
キャリパボディ7が、他方のフロントフォーク20の下
端に固着されており、第1液圧式ブレーキ2のキャリパ
ボディ5には第1液圧配管11が接続され、第2液圧式
ブレーキ3のキャリパボディ7には、第2液圧配管12
の下流側12bが接続されている。
クロータ4,6は、フロントフォーク20,20の下端
間に架設されるフロントアクスル21に前輪を挟んで軸
支され、第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5が、
一方のフロントフォーク20の下端に、上述のトルクレ
バー15で支持されると共に、第2液圧式ブレーキ3の
キャリパボディ7が、他方のフロントフォーク20の下
端に固着されており、第1液圧式ブレーキ2のキャリパ
ボディ5には第1液圧配管11が接続され、第2液圧式
ブレーキ3のキャリパボディ7には、第2液圧配管12
の下流側12bが接続されている。
【0014】トルクレバー15は、基端をフロントフォ
ーク20に支軸22にて枢支されており、トルクレバー
15の先端に連繋手段14の一端が連結されている。フ
ロントフォーク20とトルクレバー15との間には戻し
ばね23が縮設されていて、トルクレバー15をディス
クロータ4の回転方向Aと反対方向へ付勢しており、非
作動時のトルクレバー15を、フロントフォーク20の
支持腕20aと当接する位置に保持している。
ーク20に支軸22にて枢支されており、トルクレバー
15の先端に連繋手段14の一端が連結されている。フ
ロントフォーク20とトルクレバー15との間には戻し
ばね23が縮設されていて、トルクレバー15をディス
クロータ4の回転方向Aと反対方向へ付勢しており、非
作動時のトルクレバー15を、フロントフォーク20の
支持腕20aと当接する位置に保持している。
【0015】第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5
は、上述のように取付けられたトルクレバー15に連結
ボルト24,24を用いて固着されており、ブレーキ操
作子9を握り操作した作動時には、一次液圧マスタシリ
ンダ10から第1液圧配管11を通して供給される液圧
によって前輪の制動作用を行なうと同時に、ディスクロ
ータ4の制動トルクによって、支軸22を支点にディス
クロータ4の回転方向矢印Aへトルクレバー15と一体
に回動し、連繋手段14を牽引操作するようになってい
る。
は、上述のように取付けられたトルクレバー15に連結
ボルト24,24を用いて固着されており、ブレーキ操
作子9を握り操作した作動時には、一次液圧マスタシリ
ンダ10から第1液圧配管11を通して供給される液圧
によって前輪の制動作用を行なうと同時に、ディスクロ
ータ4の制動トルクによって、支軸22を支点にディス
クロータ4の回転方向矢印Aへトルクレバー15と一体
に回動し、連繋手段14を牽引操作するようになってい
る。
【0016】二次液圧マスタシリンダ13は、シリンダ
ボディ25に、下端を栓体26で閉塞した大径孔27a
と、上端に開口する差込み孔27cとを小径孔27bで
つないだ有底で段付きのシリンダ孔27が設けられてお
り、該シリンダ孔27に、ピストン28がプライマリカ
ップ29aとセコンダリカップ29bを介して液密且つ
移動可能に内挿されている。
ボディ25に、下端を栓体26で閉塞した大径孔27a
と、上端に開口する差込み孔27cとを小径孔27bで
つないだ有底で段付きのシリンダ孔27が設けられてお
り、該シリンダ孔27に、ピストン28がプライマリカ
ップ29aとセコンダリカップ29bを介して液密且つ
移動可能に内挿されている。
【0017】上記ピストン28は、軸部28aに複数の
大径フランジ28bを設けた段付きのピストンで、フラ
ンジ28b間にプライマリカップ29aとセコンダリカ
ップ29bとを嵌着して、軸部28aを大径孔27aと
小径孔27bとに跨って内挿し、大径フランジ28b,
28bを大径孔27aに内挿して、大径孔27a及び小
径孔27bとの段部とセコンダリカップ29bとの間に
入力液圧室30を画成すると共に、プライマリカップ2
9aと栓体26との間に出力液圧室31を画成してい
る。
大径フランジ28bを設けた段付きのピストンで、フラ
ンジ28b間にプライマリカップ29aとセコンダリカ
ップ29bとを嵌着して、軸部28aを大径孔27aと
小径孔27bとに跨って内挿し、大径フランジ28b,
28bを大径孔27aに内挿して、大径孔27a及び小
径孔27bとの段部とセコンダリカップ29bとの間に
入力液圧室30を画成すると共に、プライマリカップ2
9aと栓体26との間に出力液圧室31を画成してい
る。
【0018】出力液圧室31の軸部28aと栓体26と
の間には戻しばね32が縮設され、またシリンダ孔27
の差込み孔27cに止め輪33にて係着された係止環3
4に、差込み孔27cを通して小径孔27bへ突出させ
たピストン押動子17の先端頭部17aが抜止めされて
おり、ピストン28は、戻しばね32の弾発力によって
シリンダ孔27を差込み孔27c方向へ付勢され、非作
動時の後退限を、ピストン押動子17の先端頭部17a
との当接にて規制されている。
の間には戻しばね32が縮設され、またシリンダ孔27
の差込み孔27cに止め輪33にて係着された係止環3
4に、差込み孔27cを通して小径孔27bへ突出させ
たピストン押動子17の先端頭部17aが抜止めされて
おり、ピストン28は、戻しばね32の弾発力によって
シリンダ孔27を差込み孔27c方向へ付勢され、非作
動時の後退限を、ピストン押動子17の先端頭部17a
との当接にて規制されている。
【0019】シリンダボディ25には、入力液圧室30
に連通する入力ポート35と、出力液圧室31に連通す
る出力ポート36と、大径孔27aに連通するリリーフ
ポート37及びサプライポート38とが設けられてお
り、入力ポート35には第2液圧配管12の上流側12
aが、出力ポート36には第2液圧配管12の下流側1
2bがそれぞれ接続され、またリリーフポート37とサ
プライポート38には、リザーバ19につながる液通管
18が接続されている。
に連通する入力ポート35と、出力液圧室31に連通す
る出力ポート36と、大径孔27aに連通するリリーフ
ポート37及びサプライポート38とが設けられてお
り、入力ポート35には第2液圧配管12の上流側12
aが、出力ポート36には第2液圧配管12の下流側1
2bがそれぞれ接続され、またリリーフポート37とサ
プライポート38には、リザーバ19につながる液通管
18が接続されている。
【0020】前記回動レバー16は、基端を二次液圧マ
スタシリンダ13のシリンダボディ25から延びる支持
腕25aに支軸39にて枢支され、二次液圧マスタシリ
ンダ13のシリンダ孔27の開口部外方へ突出する先端
に、ピストン押動子17の後端が支軸40を用いて回動
可能に連結されている。回動レバー16の中間部には、
支持腕25aに挿通された連繋手段14の他端が接続さ
れ、該支持腕25aと回動レバー16の間に戻しばね4
1が縮設されている。戻しばね41は、回動レバー16
を非作動方向(図1の上方向)へ付勢していて、ピスト
ン押動子17を、先端頭部17aが係止環34に当接す
る後退限に位置させ、更に連繋手段14を緩みなく張設
して、連繋手段14の一端に連結したトルクレバー15
を、第1液圧式ブレーキ2側の戻しばね23と共にフロ
ントフォーク20の支持腕20aに当接する位置に付勢
し、第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5を初期位
置に保持している。
スタシリンダ13のシリンダボディ25から延びる支持
腕25aに支軸39にて枢支され、二次液圧マスタシリ
ンダ13のシリンダ孔27の開口部外方へ突出する先端
に、ピストン押動子17の後端が支軸40を用いて回動
可能に連結されている。回動レバー16の中間部には、
支持腕25aに挿通された連繋手段14の他端が接続さ
れ、該支持腕25aと回動レバー16の間に戻しばね4
1が縮設されている。戻しばね41は、回動レバー16
を非作動方向(図1の上方向)へ付勢していて、ピスト
ン押動子17を、先端頭部17aが係止環34に当接す
る後退限に位置させ、更に連繋手段14を緩みなく張設
して、連繋手段14の一端に連結したトルクレバー15
を、第1液圧式ブレーキ2側の戻しばね23と共にフロ
ントフォーク20の支持腕20aに当接する位置に付勢
し、第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5を初期位
置に保持している。
【0021】本形態例は以上のように構成されており、
ライダーがブレーキ操作子9を握り操作すると、一次液
圧マスタシリンダ10に発生した液圧の一部が、第1液
圧配管11から第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ
5に入って、第1液圧式ブレーキ2を液圧作動し、一次
液圧マスタシリンダ10のその他の液圧が、第2液圧配
管12の上流側12aを通って、二次液圧マスタシリン
ダ13の入力ポート35より入力液圧室30に入り、ピ
ストン28を出力液圧室方向へ押動する。
ライダーがブレーキ操作子9を握り操作すると、一次液
圧マスタシリンダ10に発生した液圧の一部が、第1液
圧配管11から第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ
5に入って、第1液圧式ブレーキ2を液圧作動し、一次
液圧マスタシリンダ10のその他の液圧が、第2液圧配
管12の上流側12aを通って、二次液圧マスタシリン
ダ13の入力ポート35より入力液圧室30に入り、ピ
ストン28を出力液圧室方向へ押動する。
【0022】第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5
は、上述の作動でディスクロータ4の回転方向Aへトル
クレバー15と一体に共回りして、同方向の制動トルク
を発生し、この制動トルクでトルクレバー15につなが
れた連繋手段14を牽引して、支軸39を支点に回動レ
バー16を回動し、該回動レバー16がピストン押動子
17を作動方向(図1の下方向)へ押動して、二次液圧
マスタシリンダ13のピストン28を出力液圧室方向へ
押動する。
は、上述の作動でディスクロータ4の回転方向Aへトル
クレバー15と一体に共回りして、同方向の制動トルク
を発生し、この制動トルクでトルクレバー15につなが
れた連繋手段14を牽引して、支軸39を支点に回動レ
バー16を回動し、該回動レバー16がピストン押動子
17を作動方向(図1の下方向)へ押動して、二次液圧
マスタシリンダ13のピストン28を出力液圧室方向へ
押動する。
【0023】二次液圧マスタシリンダ13のピストン2
8には、一次液圧マスタシリンダ10から入力液圧室3
0に入る液圧と、第1液圧式ブレーキ2の制動トルクに
よるピストン押動子17の押込み力とが作用し、出力液
圧室31に双方の作動力を加算した液圧が発生して、第
2液圧配管12の下流側12bより第2液圧式ブレーキ
3のキャリパボディ7に供給され、第2液圧式ブレーキ
3が第1液圧式ブレーキ2と共に液圧作動して、前輪の
制動が行なわれる。
8には、一次液圧マスタシリンダ10から入力液圧室3
0に入る液圧と、第1液圧式ブレーキ2の制動トルクに
よるピストン押動子17の押込み力とが作用し、出力液
圧室31に双方の作動力を加算した液圧が発生して、第
2液圧配管12の下流側12bより第2液圧式ブレーキ
3のキャリパボディ7に供給され、第2液圧式ブレーキ
3が第1液圧式ブレーキ2と共に液圧作動して、前輪の
制動が行なわれる。
【0024】二次液圧マスタシリンダ13では、一次液
圧マスタシリンダ10からの液圧以外に、第1液圧式ブ
レーキ2の制動トルクによるピストン押動子17の押込
み力がサーボ力としてピストン28に加わるため、入力
液圧室30は、一次液圧マスタシリンダ10からの液圧
の供給量以上に拡大して低圧状態となり、一次液圧マス
タシリンダ10からブレーキ操作子9への反力が小さく
なる。
圧マスタシリンダ10からの液圧以外に、第1液圧式ブ
レーキ2の制動トルクによるピストン押動子17の押込
み力がサーボ力としてピストン28に加わるため、入力
液圧室30は、一次液圧マスタシリンダ10からの液圧
の供給量以上に拡大して低圧状態となり、一次液圧マス
タシリンダ10からブレーキ操作子9への反力が小さく
なる。
【0025】これにより、ブレーキ操作子9の握り力が
軽減され、握力の弱いライダーでもブレーキ操作子9を
軽く握り操作するだけで、第1,第2液圧式ブレーキ
2,3を確実に作動して、前輪を制動することができる
ようになる。
軽減され、握力の弱いライダーでもブレーキ操作子9を
軽く握り操作するだけで、第1,第2液圧式ブレーキ
2,3を確実に作動して、前輪を制動することができる
ようになる。
【0026】また、停車時での制動や、第1液圧式ブレ
ーキ2と二次液圧マスタシリンダ13との間の連繋手段
14やトルクレバー15,回動レバー16,ピストン押
動子17の接続が、何等かの理由で失陥した場合には、
第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5がディスクロ
ータ4の回転方向Aへ共回りしないため、第1液圧式ブ
レーキ2自体は所定の制動力で作動するが、二次液圧マ
スタシリンダ13は、第1液圧式ブレーキ2からのサー
ボ力が作用せず、一次液圧マスタシリンダ10から液圧
のみで作動する。
ーキ2と二次液圧マスタシリンダ13との間の連繋手段
14やトルクレバー15,回動レバー16,ピストン押
動子17の接続が、何等かの理由で失陥した場合には、
第1液圧式ブレーキ2のキャリパボディ5がディスクロ
ータ4の回転方向Aへ共回りしないため、第1液圧式ブ
レーキ2自体は所定の制動力で作動するが、二次液圧マ
スタシリンダ13は、第1液圧式ブレーキ2からのサー
ボ力が作用せず、一次液圧マスタシリンダ10から液圧
のみで作動する。
【0027】このため、ブレーキ操作子9の握り操作
は、操作力がやや増大するものの、一次液圧マスタシリ
ンダ10から二次液圧マスタシリンダ13の入力液圧室
30へ、第1液圧式ブレーキ2からのサーボ力を補っ
て、キャリパボディ7から所定の制動反力を得るまでの
分量の液圧が供給されるので、ピストン28は通常通り
ストロークして、第2液圧式ブレーキ3に所定の制動力
を持たせることができ、制動力は低下しない。
は、操作力がやや増大するものの、一次液圧マスタシリ
ンダ10から二次液圧マスタシリンダ13の入力液圧室
30へ、第1液圧式ブレーキ2からのサーボ力を補っ
て、キャリパボディ7から所定の制動反力を得るまでの
分量の液圧が供給されるので、ピストン28は通常通り
ストロークして、第2液圧式ブレーキ3に所定の制動力
を持たせることができ、制動力は低下しない。
【0028】本形態例はこのように、第1液圧式ブレー
キ2からのサーボ力を第2液圧式ブレーキ3に付与しな
がらも、二次液圧マスタシリンダ13と第2液圧式ブレ
ーキ3との間を一系統にまとめたので、第2液圧式ブレ
ーキが二系統であった従来のブレーキ装置に較べると、
配管が簡素化され、また第2液圧式ブレーキに、構造が
複雑で高価な二系統式のキャリパボディを用いなくて済
むので、組付け工程と部品点数の削減並びに部品の簡素
化によって、大幅なコストダウンを図ることができる。
キ2からのサーボ力を第2液圧式ブレーキ3に付与しな
がらも、二次液圧マスタシリンダ13と第2液圧式ブレ
ーキ3との間を一系統にまとめたので、第2液圧式ブレ
ーキが二系統であった従来のブレーキ装置に較べると、
配管が簡素化され、また第2液圧式ブレーキに、構造が
複雑で高価な二系統式のキャリパボディを用いなくて済
むので、組付け工程と部品点数の削減並びに部品の簡素
化によって、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0029】また本形態例は、第1液圧式ブレーキ2か
らのサーボ力によって、一次液圧マスタシリンダ10か
らブレーキ操作子9への反力が小さくなるので、ブレー
キ操作子9の握り力が軽減され、握力の弱いライダーで
もブレーキ操作子9を軽く握り操作するだけで、第1,
第2液圧式ブレーキ2,3を確実に作動して、前輪を制
動することができるようになり、しかも、ブレーキ操作
子9の握り力を軽減するのに、ブレーキ操作子9のレバ
ー比を変更する場合に較べて、サーボ感覚を実感できる
良好な操作フィーリングを安価に得ることができる。
らのサーボ力によって、一次液圧マスタシリンダ10か
らブレーキ操作子9への反力が小さくなるので、ブレー
キ操作子9の握り力が軽減され、握力の弱いライダーで
もブレーキ操作子9を軽く握り操作するだけで、第1,
第2液圧式ブレーキ2,3を確実に作動して、前輪を制
動することができるようになり、しかも、ブレーキ操作
子9の握り力を軽減するのに、ブレーキ操作子9のレバ
ー比を変更する場合に較べて、サーボ感覚を実感できる
良好な操作フィーリングを安価に得ることができる。
【0030】更に、従来のブレーキ装置では、停車中で
の制動や、第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキと
の間の接続が、何等かの理由で失陥した場合には、第2
液圧式ブレーキにサーボ力が作用せず、第2液圧式ブレ
ーキの制動力が一次液圧マスタシリンダからの一系統分
に低下してしまうが、本形態例では、第1,第2液圧式
ブレーキ2,3のいずれにも所定の制動力が得られるの
で、ブレーキ装置1に高い信頼性を持たせることができ
る。
の制動や、第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキと
の間の接続が、何等かの理由で失陥した場合には、第2
液圧式ブレーキにサーボ力が作用せず、第2液圧式ブレ
ーキの制動力が一次液圧マスタシリンダからの一系統分
に低下してしまうが、本形態例では、第1,第2液圧式
ブレーキ2,3のいずれにも所定の制動力が得られるの
で、ブレーキ装置1に高い信頼性を持たせることができ
る。
【0031】尚、上述の形態例では、フロントダブルデ
ィスクブレーキで説明したが、本発明は、第1,第2液
圧式ブレーキにドラムブレーキを適用することも可能で
あり、また第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキを
自動二輪車等のバーハンドル車両の前・後輪に別けて用
いてもよく、更に一次液圧マスタシリンダをタンデム型
とすることにより、自動車への適用も可能である。ま
た、ブレーキ操作子にはペタルを用いることもできる。
ィスクブレーキで説明したが、本発明は、第1,第2液
圧式ブレーキにドラムブレーキを適用することも可能で
あり、また第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキを
自動二輪車等のバーハンドル車両の前・後輪に別けて用
いてもよく、更に一次液圧マスタシリンダをタンデム型
とすることにより、自動車への適用も可能である。ま
た、ブレーキ操作子にはペタルを用いることもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明の車両用ブレーキ装置は、以上説
明したように、一次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブ
レーキとを接続する第2液圧配管に二次液圧マスタシリ
ンダを介装し、該二次液圧マスタシリンダのシリンダボ
ディに穿設される有底のシリンダ孔を、開口部側が小径
孔で底壁側が大径孔の段付きに形成し、シリンダ孔に小
径孔と大径孔とに跨がる段付きのピストンを内挿して、
該ピストンとシリンダ孔の段部との間に入力液圧室を画
成し、ピストンとシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室
を画成して、該出力液圧室に前記第2液圧式ブレーキに
つながる第2液圧配管の下流側を接続し、前記入力液圧
室に前記一次液圧マスタシリンダにつながる第2液圧配
管の上流側を接続すると共に、第1液圧式ブレーキにワ
イヤケーブルやロッド等の連繋手段の一端を接続し、該
連繋手段の他端を、前記シリンダ孔の開口部に配設され
るピストン押動子に回動レバーを介して接続したことに
より、二次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブレーキと
の間を一系統にまとめたので、第2液圧式ブレーキが二
系統であった従来のブレーキ装置に較べると、配管が簡
素化され、また第2液圧式ブレーキに、構造が複雑で高
価な二系統式のキャリパボディを用いなくて済むので、
組付け工程と部品点数の削減並びに部品の簡素化によっ
て、大幅なコストダウンを図ることができる。
明したように、一次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブ
レーキとを接続する第2液圧配管に二次液圧マスタシリ
ンダを介装し、該二次液圧マスタシリンダのシリンダボ
ディに穿設される有底のシリンダ孔を、開口部側が小径
孔で底壁側が大径孔の段付きに形成し、シリンダ孔に小
径孔と大径孔とに跨がる段付きのピストンを内挿して、
該ピストンとシリンダ孔の段部との間に入力液圧室を画
成し、ピストンとシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室
を画成して、該出力液圧室に前記第2液圧式ブレーキに
つながる第2液圧配管の下流側を接続し、前記入力液圧
室に前記一次液圧マスタシリンダにつながる第2液圧配
管の上流側を接続すると共に、第1液圧式ブレーキにワ
イヤケーブルやロッド等の連繋手段の一端を接続し、該
連繋手段の他端を、前記シリンダ孔の開口部に配設され
るピストン押動子に回動レバーを介して接続したことに
より、二次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブレーキと
の間を一系統にまとめたので、第2液圧式ブレーキが二
系統であった従来のブレーキ装置に較べると、配管が簡
素化され、また第2液圧式ブレーキに、構造が複雑で高
価な二系統式のキャリパボディを用いなくて済むので、
組付け工程と部品点数の削減並びに部品の簡素化によっ
て、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0033】また、第1液圧式ブレーキからのサーボ力
によって、一次液圧マスタシリンダからブレーキ操作子
への反力が小さくなるので、ブレーキ操作子の操作力が
軽減され、握力や踏力の弱い運転者でもブレーキ操作子
を軽く操作するだけで、第1,第2液圧式ブレーキを確
実に作動して、制動を行なうことができるようになり、
しかも、ブレーキ操作子の操作力を軽減するのに、ブレ
ーキ操作子の入出力比を変更する場合に較べて、サーボ
感覚を実感できる良好な操作フィーリングを安価に得る
ことができる。
によって、一次液圧マスタシリンダからブレーキ操作子
への反力が小さくなるので、ブレーキ操作子の操作力が
軽減され、握力や踏力の弱い運転者でもブレーキ操作子
を軽く操作するだけで、第1,第2液圧式ブレーキを確
実に作動して、制動を行なうことができるようになり、
しかも、ブレーキ操作子の操作力を軽減するのに、ブレ
ーキ操作子の入出力比を変更する場合に較べて、サーボ
感覚を実感できる良好な操作フィーリングを安価に得る
ことができる。
【0034】更に、従来のブレーキ装置では、停車中で
の制動や、第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキと
の間の接続が、何等かの理由で失陥した場合には、第2
液圧式ブレーキにサーボ力が作用せず、第2液圧式ブレ
ーキの制動力が一次液圧マスタシリンダからの一系統分
に低下してしまうが、本発明では、第1,第2液圧式ブ
レーキのいずれにも所定の制動力が得られるので、高い
信頼性を持たせることができる。
の制動や、第1液圧式ブレーキと第2液圧式ブレーキと
の間の接続が、何等かの理由で失陥した場合には、第2
液圧式ブレーキにサーボ力が作用せず、第2液圧式ブレ
ーキの制動力が一次液圧マスタシリンダからの一系統分
に低下してしまうが、本発明では、第1,第2液圧式ブ
レーキのいずれにも所定の制動力が得られるので、高い
信頼性を持たせることができる。
【図1】 本発明の一形態例を示す自動二輪車用ブレー
キ装置の概略図
キ装置の概略図
1…自動二輪車用のブレーキ装置 2…第1液圧式ブレーキ 3…第2液圧式ブレーキ 4,6…ディスクロータ 5,7…キャリパボディ 9…ブレーキ操作子 10…一次液圧マスタシリンダ 11…第1液圧配管 12…第2液圧配管 12a…第2液圧配管の上流側 12b…第2液圧配管の下流側 13…二次液圧マスタシリンダ 14…連繋手段 15…トルクレバー 16…回動レバー 17…ピストン押動子 20…フロントフォーク 21…フロントアクスル 22,39,40…支軸 23,32,41…戻しばね 27…二次液圧マスタシリンダ13のシリンダ孔 27a…大径孔 27b…小径孔 27c…差込み孔 28…ピストン 28a…軸部 28b…フランジ 30…入力液圧室 31…出力液圧室 35…入力ポート 36…出力ポート A…ディスクロータ4の回転方向
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキ操作子に操作される一次液圧マ
スタシリンダと第1液圧式ブレーキとを第1液圧配管に
て接続し、前記一次液圧マスタシリンダと第2液圧式ブ
レーキとを第2液圧配管にて接続すると共に、該第2液
圧配管中に二次液圧マスタシリンダを介装し、前記第1
液圧式ブレーキを、作動時に車輪の回転方向へ移動し得
るよう車体に支持して、該第1液圧式ブレーキの移動に
よって発生する制動トルクを前記第2液圧式ブレーキに
サーボ力として付与するようにした車両用ブレーキ装置
において、前記二次液圧マスタシリンダのシリンダボデ
ィに穿設される有底のシリンダ孔を、開口部側が小径孔
で底壁側が大径孔の段付きに形成し、該シリンダ孔に小
径孔と大径孔とに跨がる段付きのピストンを内挿して、
該ピストンとシリンダ孔の段部との間に入力液圧室を画
成し、ピストンとシリンダ孔の底壁との間に出力液圧室
を画成して、該出力液圧室に前記第2液圧式ブレーキに
つながる第2液圧配管の下流側を接続し、前記入力液圧
室に前記一次液圧マスタシリンダにつながる第2液圧配
管の上流側を接続すると共に、前記第1液圧式ブレーキ
にワイヤケーブルやロッド等の連繋手段の一端を接続
し、該連繋手段の他端を、前記シリンダ孔の開口部に配
設されるピストン押動子に回動レバーを介して接続した
ことを特徴とする車両用ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25178897A JPH1179048A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 車両用ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25178897A JPH1179048A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 車両用ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179048A true JPH1179048A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17227951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25178897A Pending JPH1179048A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 車両用ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179048A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102530167A (zh) * | 2012-02-22 | 2012-07-04 | 隆鑫通用动力股份有限公司 | 摩托车联动制动系统及其摩托车 |
CN102537152A (zh) * | 2012-02-22 | 2012-07-04 | 隆鑫通用动力股份有限公司 | 联动制动系统用液压缸总成及其摩托车 |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP25178897A patent/JPH1179048A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102530167A (zh) * | 2012-02-22 | 2012-07-04 | 隆鑫通用动力股份有限公司 | 摩托车联动制动系统及其摩托车 |
CN102537152A (zh) * | 2012-02-22 | 2012-07-04 | 隆鑫通用动力股份有限公司 | 联动制动系统用液压缸总成及其摩托车 |
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