JP3035760B2 - 自動二輪車用制動装置 - Google Patents

自動二輪車用制動装置

Info

Publication number
JP3035760B2
JP3035760B2 JP4274075A JP27407592A JP3035760B2 JP 3035760 B2 JP3035760 B2 JP 3035760B2 JP 4274075 A JP4274075 A JP 4274075A JP 27407592 A JP27407592 A JP 27407592A JP 3035760 B2 JP3035760 B2 JP 3035760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
master cylinder
pressure
valve
rear wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4274075A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06122363A (ja
Inventor
調 岩下
鉄男 槌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP4274075A priority Critical patent/JP3035760B2/ja
Priority to FR9312073A priority patent/FR2696697B1/fr
Publication of JPH06122363A publication Critical patent/JPH06122363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3035760B2 publication Critical patent/JP3035760B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/261Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels specially adapted for use in motorcycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L3/00Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
    • B62L3/08Mechanisms specially adapted for braking more than one wheel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動二輪車用制動装置に
関し、特に、前輪を制動するブレーキキャリパと、後輪
を制動するブレーキキャリパと、ブレーキレバーによっ
て作動する第1マスタシリンダと、ブレーキペダルによ
って作動する第2マスタシリンダと、前輪の制動力によ
って作動してブレーキ油圧を発生するとともに、第2マ
スタシリンダからのブレーキ油圧が伝達される二次マス
タシリンダと、この二次マスタシリンダと後輪のブレー
キキャリパとの間に介装されて、二次マスタシリンダか
らのブレーキ油圧を減圧して後輪のブレーキキャリパに
伝達する圧力制御弁とを備えた自動二輪車用制動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる自動二輪車用制動装置とし
て、特開平4−71951号公報に記載されているよう
に、ブレーキレバーとブレーキペダルとの併用時に後輪
制動力を保持させ、制動力の前後配分特性を後輪側に強
制的に移行させるカットバルブを設けたものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動二輪車用制動装置は、大きな後輪制動力を必要とす
る設定に対しては充分とはいえず、ブレーキペダル操作
時における後輪制動力が大きい前後連動ブレーキが望ま
れていた。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ブレーキペダル操作時に後輪側の制動力配分を高め
ることが可能な自動二輪車用制動装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1マスタシリンダを前輪のブレーキキ
ャリパに接続し、更に圧力制御弁に第2マスタシリンダ
からのブレーキ油圧によって作動する昇圧手段を設け
て、第2マスタシリンダの作動時に圧力制御弁から後輪
のブレーキキャリパに伝達される前記減圧されたブレー
キ油圧の最大値を増加させることを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0007】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はその制動装置を備えた自動二輪車の全体平
面図、図2はその制動装置の全体構成図、図3は図2の
3部拡大図、図4は図2の4部拡大図、図5及び図6前
後輪の制動力配分特性を示すグラフである。
【0008】図1及び図2に示すように、自動二輪車V
は操向ハンドルに設けたブレーキレバーLと車体フレー
ムに設けたブレーキペダルPとを備える。前輪Wfには
左右のブレーキキャリパBcFL,BcFRが設けられ、各
々のブレーキキャリパBcFL,BcFRは前部ポットP1
と後部ポットP2 の2個のポットを備える。前記ブレー
キレバーLにより作動する第1マスタシリンダMc
1 は、左右のブレーキキャリパBcFL,BcFRのポット
1 ,P2 に直接接続される。前輪Wfの右側のブレー
キキャリパBcFRには前輪Wfのブレーキ制動力を利用
してブレーキ油圧を発生させる二次マスタシリンダとし
てのメカサーボ機構Msが装着され、そのメカサーボ機
構Msが発生するブレーキ油圧は後輪Wrのブレーキキ
ャリパBcRの2個のポットP1 ,P2 に圧力制御弁C
vを介して伝達される。一方、ブレーキペダルPにより
作動する第2マスタシリンダMc2 は、前記メカサーボ
機構Ms及び圧力制御弁Cvを介して後輪Wrのブレー
キキャリパBcR に接続されるとともに、制動特性を変
化させるべく圧力制御弁Cvにも接続される。
【0009】図3に示すように、前記メカサーボ機構M
sは、前輪Wfのフロントフォーク1に固設したブラケ
ット2にピン3で枢支した右側のブレーキキャリパBc
FRの外端に一体に設けられる。メカサーボ機構Msのケ
ーシング4に形成したシリンダ部5には、外周にリップ
を有するプライマリカップ6を装着したピストン7が摺
合し、そのピストン7はロッド8を介して前記フロント
フォーク1に固設したブラケット9に接続される。ピス
トン7とシリンダ部5の間には戻しばね10を収納した
油室11が形成され、その油室11に形成した出力ポー
ト12が圧力制御弁Cvに接続される。前記ケーシング
4には第1マスタシリンダMc1 に接続する入力ポート
13が形成され、その入力ポート13は油路14を介し
てブレーキキャリパBcFRの前部ポットP1 に連通し、
更に油路18を介して後部ポットP2 に連通する。ケー
シング4には前記油室11にセカンダリポート15とプ
ライマリポート16を介して連通する補助油室17が形
成され、この補助油室17が入力ポート19を介して第
2マスタシリンダMc2 に接続する。なお、符号20
は、ブレーキオイル充填時にエアを排出するためのエア
抜きプラグである。
【0010】次に、図4に基づいて前記圧力制御弁Cv
の構造を詳述する。
【0011】圧力制御弁Cvのケーシング30の側面に
は、メカサーボ機構Msの出力ポート12に接続する入
力ポート31と後輪WrのブレーキキャリパBcR のポ
ットP1 ,P2 に接続する出力ポート32とが形成され
る。入力ポート31及び出力ポート32に連通するシリ
ンダ孔33には、減圧バルブを兼ねるプロポーショナル
バルブ34が支持される。プロポーショナルバルブ34
は、段部341 を介して上半部の直径が小さく下半部の
直径が大きく形成された筒状の部材であって、一対のシ
ール部材35,36を介してシリンダ孔33に上下動可
能に嵌合する。シリンダ孔33の下部に連設されたバネ
室301 の内部において、プロポーショナルバルブ34
の中間部に設けたバネ座37とケーシング30の下端に
設けたバネ座38との間にスプリング39が縮設されて
おり、その弾発力でプロポーショナルバルブ43の上端
がシリンダ孔33の端壁に当接するように上向きに付勢
される。
【0012】プロポーショナルバルブ34の内部を軸方
向に貫通する内室342 は、油孔343 及び油孔344
を介して入力ポート31及び出力ポート32に連通す
る。プロポーショナルバルブ34の内室342 の上部に
はカットバルブ40が上下動可能に嵌合し、またその下
部にはピストン41がシール部材42を介して上下動可
能に嵌合する。ピストン41の下端は前記バネ座38の
上面に支持されており、このピストン41と前記カット
バルブ40との間にスプリング43が縮設される。カッ
トバルブ40に形成した弁体401 はプロポーショナル
バルブ34に形成した弁座345 に着座可能であり、カ
ットバルブ40が図示した開弁位置にあるとき、入力ポ
ート31は前記油孔343 、内室342 、カットバルブ
40の外周及び油孔344 を介して出力ポート32に連
通する。
【0013】ケーシング30に形成された前記シリンダ
孔33の上部には、小径のシリンダ孔44が同軸に形成
され、このシリンダ孔にピストン45がシール部材46
を介して上下動可能に嵌合する。前記シリンダ孔44の
上部に連設されたバネ室30 2 の内部にクリップ47で
固定されたバネ座48と、ピストン45の中間部に形成
されたフランジ451 との間にスプリング49が縮設さ
れる。このスプリング49の弾発力によってピストン4
5は下方に付勢され、そのフランジ451 がバネ室30
2 の下壁に当接した状態において、ピストン45の下端
が前記カットバルブ40の脚部402 に当接し、弁体4
1 が弁座345 から離間するようにカットバルブ40
を下向きに押圧する。
【0014】バネ室302 の上部には、シリンダ孔50
及び前記第2マスタシリンダMc2に連通する制御ポー
ト51が連設される。シリンダ孔50には昇圧手段とし
てのピストン52がシール部材53を介して上下動可能
に嵌合しており、このピストン52から下方に延びる脚
部521 が前記バネ座48の上面に当接する。従って、
制御ポート51に伝達される油圧によってピストン52
及びバネ座48が下降すると、ピストン45を下方に付
勢するスプリング49のセット荷重が増加するため、カ
ットバルブ40は上方に移動できなくなって開弁状態に
保持される。
【0015】次に、前述の構成を備えた本発明の第1実
施例の作用について説明する。
【0016】ブレーキレバーLを操作すると、第1マス
タシリンダMc1 が発生するブレーキ油圧が前輪Wfの
左右のブレーキキャリパBcFL,BcFRのポットP1
2に伝達されて前輪Wfを制動する。その際、図3か
ら明らかなように、ブレーキキャリパBcFRはピン3を
中心にして矢印a方向に揺動するため、そのブレーキキ
ャリパBcFRの上部に一体に設けたメカサーボ機構Ms
のケーシング4が同方向に移動し、その結果フロントフ
ォーク1にロッド8を介して支持したピストン7が戻し
ばね10に抗してシリンダ部5の内部を前進する。する
と直ちにプライマリカップ6がプライマリポート16を
通過して該プライマリポート16と油室11の連通を遮
断するので、ピストン7の前進量に応じて油室11に二
次的なブレーキ油圧が発生し、そのブレーキ油圧は出力
ポート12から圧力制御弁Cvを介して後輪Wrのブレ
ーキキャリパBcR の2個のポットP1 ,P2 に同時に
伝達される。
【0017】この様にして、ブレーキレバーLによって
メカサーボ機構Msからのブレーキ油圧が圧力制御弁C
vの入力ポート31に加えられた時、そのブレーキ油圧
はプロポーショナルバルブ34の油孔343 と内室34
2 、カットバルブ40の弁体401 とプロポーショナル
バルブ34の弁座345 との隙間、油孔344 及び出力
ポート32を介して後輪WrのブレーキキャリパBcR
に伝達される。この時、前輪Wfの制動力と後輪Wrの
制動力は、いずれもブレーキレバーLの操作量に応じて
増加するため、その配分特性は図5のO点とA点を結ぶ
直線となる。
【0018】圧力制御弁Cvの入力ポート31に伝達さ
れるブレーキ油圧が次第に増加して後輪Wrの制動力が
図5のA点に達すると、プロポーショナルバルブ34の
上面に作用するブレーキ油圧により該プロポーショナル
バルブ34がスプリング39のセット荷重に抗して下降
する。その結果、プロポーショナルバルブ34の弁座3
5 がカットバルブ40の弁体401 に着座して入力ポ
ート31と出力ポート32との連通が一時的に遮断され
るが、入力ポート31に伝達されるブレーキ油圧が更に
増加すると、プロポーショナルバルブ34の内室342
の圧力が高まってプロポーショナルバルブ34が押上げ
られ、入力ポート31と出力ポート32は再び連通す
る。この様にして、ブレーキ油圧の増加に伴ってプロポ
ーショナルバルブ34が上下に振動することにより、該
プロポーショナルバルブ34の弁座345 とカットバル
ブ40の弁体401 間の隙間が断続的に開閉するため、
ブレーキキャリパBcR に伝達されるブレーキ油圧の増
加率が減少する。その結果、図5のA点を境にして後輪
Wrの制動力の増加率が減少することになる。
【0019】圧力制御弁Cvの入力ポート31に伝達さ
れるブレーキ油圧が更に増加して後輪Wrの制動力が図
5のB点に達すると、ピストン45がスプリング49の
セット荷重に抗して上昇するため、スプリング43によ
り付勢されたカットバルブ40が上昇し、その弁体40
1 がプロポーショナルバルブ34の弁座345 に着座す
る。これにより、入力ポート31と出力ポート32の連
通が完全に断たれるため、入力ポート31に伝達される
ブレーキ油圧が増加しても、出力ポート32からブレー
キキャリパBcR に伝達されるブレーキ油圧は一定に保
持される。
【0020】圧力制御弁Cvの入力ポート31に伝達さ
れるブレーキ油圧が更に増加して後輪Wrの制動力が図
5のC点に達すると、プロポーショナルバルブ34の段
部341 に下向きに作用する油圧がスプリング39にセ
ット荷重に打ち勝ち、プロポーショナルバルブ34は下
向きに移動する。その結果、カットバルブ40が閉弁し
たままの状態で、プロポーショナルバルブ34の上端と
出力ポート32との間の油室の容積が増大し、ブレーキ
キャリパBcR に伝達されるブレーキ油圧が減少する。
【0021】而して、圧力制御弁Cvの作用により後輪
WrのブレーキキャリパBcR に伝達されるブレーキ油
圧、すなわち後輪Wrの制動力は4段階に変化し、前輪
Wfの制動力と後輪Wrの制動力の配分特性は図5のO
−A−B−C−Dのように変化し、一人乗車時の理想配
分特性に極めて近い特性を得ることができる。
【0022】また、ブレーキペダルPを操作すると、第
2マスタシリンダMc2 が発生するブレーキ油圧がメカ
サーボ機構Msの入力ポート19に伝達される。前記ブ
レーキ油圧は補助油室17からプライマリポート16、
油室11及び出力ポート12を介して圧力制御弁Cvに
伝達され、そこから更に後輪WrのブレーキキャリパB
R に伝達される。上述のようにブレーキペダルPを単
独操作した場合には後輪Wrのみが制動され、このと
き、図5に示すように、後輪Wrの制動力の上限値は一
人乗車時の理想配分曲線の最大値よりも僅かに大きくな
るように設定される。
【0023】即ち、ブレーキペダルPの操作によって第
2マスタシリンダMc2 が発生したブレーキ油圧が圧力
制御弁Cvの制御ポート51に伝達され、そのブレーキ
油圧が所定値を越えて増加すると、ピストン52の脚部
521 がバネ座48を押し下げてスプリング49のセッ
ト荷重を増加させる。その結果、圧力制御弁Cvの入力
ポート31に伝達されるブレーキ油圧が増加してもピス
トン45が上昇し難くなり、カットバルブ40が閉弁す
る時期が遅れるため、後輪Wrの制動力の最大値E点が
ブレーキレバーLの単独操作時に比べて図5のαだけ増
加することになる。
【0024】また、ブレーキレバーLとブレーキペダル
Pとを同時に操作した場合には、メカサーボ機構Msの
油室11内部の油圧が第2マスタシリンダMc2 からメ
カサーボ機構Msの補助油室17に伝達される油圧より
も小さい場合に限り、第2マスタシリンダMc2 のブレ
ーキ油圧が圧力制御弁Cvに伝達される。即ち、前記補
助油室17に伝達される油圧が油室11内部の油圧を越
えて増加した場合にのみ、その油圧がセカンダリポート
15からプライマリカップ6の背面に伝達され、更にプ
ライマリカップ6のリップを押し縮めて油室11に伝達
される。従って、メカサーボ機構Msが発生する二次的
なブレーキ油圧が第2マスタシリンダMc2 が発生する
ブレーキ油圧よりも大きい場合には、メカサーボ機構M
sのブレーキ油圧が圧力制御弁Cvに伝達され、逆に第
2マスタシリンダMc2 が発生するブレーキ油圧の方が
大きい場合には、その第2マスタシリンダMc2 のブレ
ーキ油圧が圧力制御弁Cvに伝達される。
【0025】上述したブレーキレバーL及びブレーキペ
ダルPの併用時にも、第2マスタシリンダMc2 からの
ブレーキ油圧が圧力制御弁Cvの制御ポート51に伝達
されるため、スプリング49のセット荷重が増加してピ
ストン45が上昇し難くなり、前述と同様に後輪Wrの
制動力の上限値がαだけ増加する。その結果、前輪Wf
及び後輪Wrの制動力配分特性は図5のO−A−B′−
C′−D′のようになる。
【0026】尚、ブレーキペダルPの特性を二人乗車仕
様に調節する場合には、スプリング49を交換してその
セット荷重を増加させれば良い。これにより後輪Wrの
制動力の最大値E点を更にを増加させ、図6に示すよう
に、二人乗車時における理想配分曲線の最大値よりも僅
かに大きい値に設定することができる。
【0027】図7は本発明の第2実施例を示すもので、
前記図2に対応する制動装置の全体構成図である。
【0028】この第2実施例は、前輪Wfが左側のブレ
ーキキャリパBcFLを備えておらず、右側のブレーキキ
ャリパBcFRのみを備えている点に特徴を有しており、
その余の構成は前述の第1実施例のものと同一である。
【0029】この第2実施例によれば、第1実施例より
も構造を更に簡略化することが可能となり、しかも同一
の作用効果を得ることができる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0031】例えば、実施例のブレーキキャリパB
FL,BcFR,BcR は何れも2個のポットP1 ,P2
を備えているが、1個又は3個以上のポットを備えるも
のであっても良い。これにより、後輪をロックさせたブ
レーキターンを行うことが可能となり、特にオフロード
走行に適したものとすることが可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧力制御
弁に第2マスタシリンダからのブレーキ油圧によって作
動する昇圧手段を設け、第2マスタシリンダの作動時に
圧力制御弁から後輪のブレーキキャリパに伝達されるブ
レーキ油圧の最大値を増加させているので、ブレーキペ
ダルを操作することにより、ブレーキレバーを操作した
場合に比べて後輪の制動力を高めることができる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による制動装置を備えた自
動二輪車の全体平面図
【図2】制動装置の全体構成図
【図3】図2の3部拡大図
【図4】図2の4部拡大図
【図5】前後輪の制動力配分特性を示すグラフ
【図6】前後輪の制動力配分特性を示すグラフ
【図7】本発明の第2実施例による制動装置の全体構成
【符号の説明】
BcFL ブレーキキャリパ BcFR ブレーキキャリパ BcR ブレーキキャリパ Cv 圧力制御弁 L ブレーキレバー Mc1 第1マスタシリンダ Mc2 第2マスタシリンダ Ms メカサーボ機構(二次マスタシリン
ダ) P ブレーキペダル Wf 前輪 Wr 後輪 52 ピストン(昇圧手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−71951(JP,A) 特開 昭55−140637(JP,A) 特開 平2−216353(JP,A) 特開 昭63−137068(JP,A) 特開 平4−138989(JP,A) 実開 昭59−5487(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/26 B62L 3/02 B62L 3/04 B60L 3/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(Wf)を制動するブレーキキャリ
    パ(BcFL,BcFR)と、後輪(Wr)を制動するブレ
    ーキキャリパ(BcR )と、ブレーキレバー(L)によ
    って作動する第1マスタシリンダ(Mc1 )と、ブレー
    キペダル(P)によって作動する第2マスタシリンダ
    (Mc2 )と、前輪(Wf)の制動力によって作動して
    ブレーキ油圧を発生するとともに、第2マスタシリンダ
    (Mc2)からのブレーキ油圧が伝達される二次マスタ
    シリンダ(Ms)と、この二次マスタシリンダ(Ms)
    と後輪(Wr)のブレーキキャリパ(BcR )との間に
    介装されて、二次マスタシリンダ(Ms)からのブレー
    キ油圧を減圧して後輪(Wr)のブレーキキャリパ(B
    R )に伝達する圧力制御弁(Cv)とを備えた自動二
    輪車用制動装置において、 第1マスタシリンダ(Mc1 )を前輪(Wf)のブレー
    キキャリパ(BcFL,BcFR)に接続し、更に圧力制御
    弁(Cv)に第2マスタシリンダ(Mc2 )からのブレ
    ーキ油圧によって作動する昇圧手段(52)を設けて、
    第2マスタシリンダ(Mc2 )の作動時に圧力制御弁
    (Cv)から後輪(Wr)のブレーキキャリパ(B
    R )に伝達される前記減圧されたブレーキ油圧の最大
    値を増加させることを特徴とする、自動二輪車用制動装
    置。
JP4274075A 1992-10-13 1992-10-13 自動二輪車用制動装置 Expired - Fee Related JP3035760B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4274075A JP3035760B2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 自動二輪車用制動装置
FR9312073A FR2696697B1 (fr) 1992-10-13 1993-10-11 Dispositif de freinage pour cyclomoteurs.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4274075A JP3035760B2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 自動二輪車用制動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06122363A JPH06122363A (ja) 1994-05-06
JP3035760B2 true JP3035760B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=17536630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4274075A Expired - Fee Related JP3035760B2 (ja) 1992-10-13 1992-10-13 自動二輪車用制動装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3035760B2 (ja)
FR (1) FR2696697B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005041254B4 (de) 2004-08-31 2021-08-12 Yamaha Hatsudoki K.K. Motorrad-Bremseinrichtung und Motorrad

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3231169B2 (ja) * 1993-12-30 2001-11-19 本田技研工業株式会社 自動2輪車用制動装置
US6238017B1 (en) * 1997-10-03 2001-05-29 Frederick G. Eitel Advanced motorcycle chassis and braking system
JP4485128B2 (ja) * 2003-01-31 2010-06-16 川崎重工業株式会社 自動二輪車のブレーキ装置
JP6257273B2 (ja) * 2013-11-05 2018-01-10 ボッシュ株式会社 ブレーキ制御装置
KR102301272B1 (ko) 2014-03-03 2021-09-14 로베르트 보쉬 게엠베하 이륜차용 브레이크 장치의 제동력 제어 방법 및 제동력 제어 장치
CN108749988B (zh) * 2018-07-05 2024-04-30 重庆科朗机动车制动器有限公司 一种摩托车前后联动液压盘式制动系统

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0451555B1 (en) * 1990-03-20 1995-05-31 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Braking system for motorcycle
JPH0471951A (ja) * 1990-07-11 1992-03-06 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車用制動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005041254B4 (de) 2004-08-31 2021-08-12 Yamaha Hatsudoki K.K. Motorrad-Bremseinrichtung und Motorrad

Also Published As

Publication number Publication date
FR2696697B1 (fr) 1996-06-14
JPH06122363A (ja) 1994-05-06
FR2696697A1 (fr) 1994-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2890215B2 (ja) 自動二輪車用制動装置
EP0559224B1 (en) Motorcycle brake apparatus
US5219211A (en) Braking system for motorcycle having apportioning control
EP0687621B1 (en) Brake system for motorcycles
US4626038A (en) Fluid brake system for a motorcycle
JP3035760B2 (ja) 自動二輪車用制動装置
US6276136B1 (en) Hydraulic pressure brake apparatus
JPH0418585B2 (ja)
JPS593294B2 (ja) ブリ−ザ機能を有するチエツクバルブ
JP3269836B2 (ja) 自動二輪車用制動装置
JPS60236861A (ja) 液圧ブレーキシステム
JP2900187B2 (ja) 自動二輪車用制動装置
JPH05319348A (ja) 自動二輪車用制動装置
JP3127337B2 (ja) 制動力制御装置
JPS594839Y2 (ja) 液圧制御弁
JPH0471951A (ja) 自動二輪車用制動装置
JP2772542B2 (ja) 液圧プロポーショニングバルブ
JP2932003B2 (ja) 自動二輪車用制動装置
EP0179686B1 (fr) Dispositif d'assistance hydraulique
JPS6220370Y2 (ja)
JPH0229010Y2 (ja)
JP2674771B2 (ja) 車両アンチロックシステム用のアキユムレータ
JPS59277Y2 (ja) 制動油圧制御装置
JPS5832058B2 (ja) 荷重応答型制動油圧制御装置
JPS6330597Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees