JPH06320650A - シングルフェーサの運転方法 - Google Patents

シングルフェーサの運転方法

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JPH06320650A
JPH06320650A JP13510793A JP13510793A JPH06320650A JP H06320650 A JPH06320650 A JP H06320650A JP 13510793 A JP13510793 A JP 13510793A JP 13510793 A JP13510793 A JP 13510793A JP H06320650 A JPH06320650 A JP H06320650A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolls
single facer
temperature
lower rolls
Prior art date
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Pending
Application number
JP13510793A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Seki
征治 関
Makoto Ando
真 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP13510793A priority Critical patent/JPH06320650A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温蒸気を導入して昇温させた上段、下段ロ
ールを、長時間停止させた場合に生ずるロールの熱変形
を容易に修正できる運転方法を提供する。 【構成】 加圧ロール型シングルフェーサにおいて、機
械を長時間停止させた後、運転開始に先立ち上段ロール
1、下段ロール2及び加圧ロールを停止していた状態か
ら半回転させ、所定時間この状態を維持する。ロール半
転により、ロール上下の温度が均衡化し、ロールの湾曲
変形が修正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昼休みや装置のトラブ
ルに伴い生産途上に於いて長時間機械(シングルフェー
サ)を停止させた場合に発生する上段、下段ロール等の
熱変形を修正する運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3〜図5により従来のシングルフェー
サについて説明すると、図4及び図5は、公知一般的な
シングルフェーサの構造説明図である。図に示す如くシ
ングルフェーサは互いに噛合った上段ロール1と下段ロ
ール2の間隙に芯紙3を通過させることによって波形状
に段繰りされ、同芯紙3の山形段頂部へ糊付装置の糊付
ロール9を介して糊4を塗布した後、他経路を通って送
り込まれたライナ5と重ね合わせ、所定の熱と押圧力を
付加することによって片面段ボールシート8を形成する
ものである。前記芯紙3とライナ5を貼合するに当たっ
ての代表的な押圧力付加手段としては、図4に示す如く
下流側段ロール1に近接して設けたエンドレスベルト
(無端状ベルト)6の一部を貼合すべき芯紙3とライナ
5とからなるシートに接触させ、張り渡したベルトの張
力をもって必要とする押圧力を得るように構成したも
の、或いは図5に示す如く下流側段ロール2へ並設させ
た圧力ロール7の押付力により、必要とする押圧力を得
るよう構成したもの等がある。
【0003】ところで前記の如く山形段頂部へ転移供給
した糊4を介して芯紙3とライナ5とを貼り合わせる場
合、条件的に適度の押圧力と糊4をゲル化するに当たっ
ての加熱が必要であり、シングルフェーサには通常係合
する各ロール間の初期接触圧調整手段と共に上段、下段
ロール1,2及び加圧ロール型の圧力ロール7内部へは
高温蒸気を導入して昇温させる装置が組み込まれてい
る。このような高温蒸気を導入する事によって段ロール
1,2外周面を昇温させる形式のシングルフェーサでは
生産途上、つまり蒸気を入れた状態のまま昼休みや装置
の故障等のトラブルにより長時間機械を停止させると、
蒸気のドレンが中空ロール内部の下方に溜まり、同ロー
ル下方側の温度が同ロール上方側と比較して低くなる。
【0004】従って前記ロールは前記上下の温度差によ
り図3(b)の一点鎖線に示す如く、中央部が高くなる
様湾曲変形してしまい、この状態で運転を再開させると
互いに係合するロール、例えば下段ロール2と糊付ロー
ル9、上段ロール1と下段ロール2、加圧手段(圧力ロ
ール7或いは加圧ベルト6)と下流側段ロールの横幅方
向における接触状態が不均一になり、同シート横幅方向
において糊付け量、段繰り形状、及び貼合に当たっての
加圧力がバラ付いて芯紙3とライナ5の貼合が不確実に
なり、片面段ボールシート8の強度を著しく低下させる
要因となっていた。
【0005】従って前記不具合をなくすために、従来で
は機械を停止する(生産を中断する)場合があったが、
この場合にはライナ5、芯紙3を所定位置にて一旦切離
し、原紙を通さない状態で上段、下段ロール1,2及び
圧力ロール7をアイドリングさせておき、再度生産を開
始させる時点で改めて通紙させ、機械を稼働させる方法
が採られていた。この方法によるとロール類を変形させ
ることなく直線状態を維持させることができる。しかし
僅かではあるが、アイドリングさせるため電力を消費
し、かつ再通紙に伴う原紙の無駄な消費や、通紙の準備
に多大の時間が必要で、生産性を著しく低下させる欠点
があった。またその他の方法としてロール1,2等が湾
曲変形したまま低速で運転を開始し、ロール部全体の温
度差が無くなるのを待って本生産に切替える方法もある
が、この方法では生産速度を極力遅く設定するもののそ
の間不良紙となって走行する原紙の長さはかなりの量と
なり、原紙を無駄に消費してしまう欠点があった。以上
のように従来方法によるシングルフェーサの運転方法で
は、前記の如くロール変形に伴う不具合があったので、
改善対策が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の項にお
いて説明した如く、シングルフェーサにおいて高温蒸気
を導入して昇温させた上段、下段ロール等をその状態で
長時間停止させた場合は、内部へ導入した蒸気のドレン
が下方に溜ってロール上、下側に温度差ができ、これに
よってロール軸方向で湾曲変形するため、係合する上段
ロールと下段ロール、糊付ロールと上段ロール及び下段
ロールと加圧手段(加圧ロール、加圧ベルト)間の接触
状態が不確実になる。従って再運転の初期において貼合
不良や、強度低下等による不良紙ができる欠点があっ
た。また不良紙をなくす手段として、機械停止後芯紙を
一旦切断し、アイドリングをさせておく事によってロー
ル変形を回避する方法もあるが、この場合は再通紙等前
準備に多くの時間を要し生産性を低下させる問題があっ
た。本発明は前記従来の問題に対処すべく上段、下段ロ
ールの湾曲変形を容易に修正できるシングルフェーサの
運転方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、高温
蒸気を導入することによって昇温させた上段,下段ロー
ルの挟持回転によって段繰りされ、かつ同段繰りの山形
段頂部へ糊を転移供給させた芯紙と、別経路を通って合
流させたライナとを押圧手段と下流側段ロールとの間に
挟持させ回転移送することによって互いに貼合させるよ
う構成したシングルフェーサの運転方法において、生産
の途上において機械を停止させた後、再運転に先立ち上
段、下段ロールを半回転させて所定時間同状態を維持さ
せ、ロール上、下側の温度を均衡化させて温度差に伴う
同上段、下段ロールの湾曲変形を修正するようにしたも
のであ、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0008】
【作用】本発明は片面段ボールシートを製造するシング
ルフェーサにおいて、生産の途上において機械を停止さ
せた後、再運転に先立ち上段、下段ロールを半回転させ
た状態で所定時間維持させ、ロール上下側の温度差を均
衡化させるようにしたため、熱(高温蒸気)を入れた状
態のまま昼休み、或いは他のトラブルにて長時間停止さ
せることによって湾曲変形していたロールを元の状態に
修正できる。つまり停止時の状態から上段、下段ロール
を半回転させることによって低温側(下側)が昇温さ
れ、逆に高温側(上側)が相対的に冷却されるため、温
度分布がロール全周に亘って略均衡化されて湾曲変形が
修正される。なお、運転再開に先立って行う上段、下段
ロールの半転維持(待機)時間は、機械の停止時間、蒸
気の温度、室温その他種々な要因にて決定されるが、前
記修正により運転再開後、即理想とするシートの貼合状
態が得られる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1,図2は本発明の実施例に係るシングルフェー
サの運転方法の説明図である。このシングルフェーサ
は、図示の如く互いに噛合った上段ロール1と下段ロー
ル2の挟持回転によって、波形状に段繰りされた芯紙3
の山形段頂部へ糊4を塗布した後、他経路を通って送り
込まれたライナ5と合流させ、所定の熱と加圧ベルト6
や圧力ロール7からなる押圧手段により押圧力を付加し
て、片面段ボールシート8を製造する基本構成、機能は
前記従来の場合と同様である。
【0010】本発明はシングルフェーサの運転方法の改
善に係るものであり、特に昼休みや機械トラブルその他
により生産途上においてやむなく長時間に亘って機械を
停止させた後、運転を再開始させるに当たっての不具合
を解消させることを目的としたものである。つまり、前
記従来技術の項において説明した如く、糊4の貼合機能
向上及び原紙(ライナ、芯紙)含水率の平準化等を目的
として、中空ロールに形成した段ロール1,2や圧力ロ
ール7へ導入した高温蒸気は、ロールの回転を停止する
事によって図3(a)に示す如くドレンが中空部の下方
に溜まり、ロールの上下側に温度差(ドレンが溜まる下
方側が相対的に低温になる)が発生し、図3(b)に示
す如く中央が上側に湾曲する変形がロールに発生する。
このため従来は、運転再開に当たって係合するロール相
互の接触状態がロール軸方向(シート幅歩行)において
不均一になり、貼合不良ができる不具合があった。
【0011】本発明は前記不具合に対処すべく、運転再
開に当たって次のようにして前記ロールの湾曲変形を修
正させようとするものである。即ち、長時間機械を停止
させた後、運転開始に先立ち上段ロール1,下段ロール
2及び加圧ロール型シングルフェーサにおいては圧力ロ
ール7を含めて、図2に示す如く半回転させて所定時間
を維持させるよう制御する。また前記ロール半転後の待
機時間は、機械停止時間、室温、蒸気温度等種々な条件
により決定される。本発明の運転方法によると、半転状
態での時間を適宜調整することによってロール上下の温
度が均衡化し、湾曲変形が修正できるため運転再開と共
に通常速度の生産ができ、かつ良質の片面段ボールシー
ト8の製造が可能となる。また本発明の運転方法によれ
ば、芯紙3、ライナ5を切断する必要がなく、原紙(ラ
イナ、芯紙)の不良紙も段ロール1,2の半回転分に押
さえることができ、生産性の向上と共に資材の節減が図
れる。なお、段ロール1,2等に対して変形量検知手段
を設けてフィードバック制御すれば、最も理想的なロー
ルの係合状態が設定でき、自動制御(運転)させること
もできる。つまり本発明は前記基本機能と共に種々多様
な制御方法が採用できる。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、機械を停止することによって上段、下段ロールの各
上、下側に温度差が生じ、これによって発生していたロ
ール軸の湾曲変形の問題を解消できるため、 (1)運転再開始と共に糊転移量や貼合に際してのシー
ト加圧力をシート幅方向全域に亘って均一化でき、貼合
不良等による不良紙の発生を少なくすることができる。 (2)不良紙として除去する片面段ボールシートの長さ
としては、段ロール半周長分のライナと、同段ロール半
周分を段繰りされた状態で捲回する芯紙のみで良い。 (3)従来方法のように原紙を一旦切離してアイドリン
グさせておく必要がなく、段ロール間への通紙等製造に
当たっての前準備が不要となる。 (4)操作が簡単で、しかも稼働率(生産性)の向上が
図れる。 等従来型のロール変形修正方法に比べて種々の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るシングルフェーサの運転
方法の説明図である。
【図2】図1の状態から段ロールを半転させた状態を示
す説明図である。
【図3】従来のシングルフェーサにおいて長時間停止に
伴う段ロールの変形状態を示す説明図である。
【図4】従来の一般的なベルト加圧型シングルフェーサ
の概略を示す側断面図である。
【図5】従来の一般的なロール加圧型シングルフェーサ
の概略を示す側断面図である。
【符号の説明】 1 上段ロール 2 下段ロール 3 芯紙 4 糊 5 ライナ 6 加圧ベルト(エンドレスベルト) 7 加圧ロール 8 片面段ボールシート 9 糊付ロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温蒸気を導入することによって昇温さ
    せた上段,下段ロールの挟持回転によって段繰りされ、
    かつ同段繰りの山形段頂部へ糊を転移供給させた芯紙
    と、別経路を通って合流させたライナとを、押圧手段と
    下流側段ロールとの間に挟持させ回転移送することによ
    って互いに貼合させるよう構成したシングルフェーサの
    運転方法において、生産の途上において機械を停止させ
    た後、再運転に先立ち上段、下段ロールを半回転させて
    所定時間同状態を維持させ、ロール上、下側の温度を均
    衡化させて温度差に伴う同上段、下段ロールの湾曲変形
    を修正するようにしたことを特徴とするシングルフェー
    サの運転方法。
JP13510793A 1993-05-14 1993-05-14 シングルフェーサの運転方法 Pending JPH06320650A (ja)

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JPH06320650A true JPH06320650A (ja) 1994-11-22

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ID=15144004

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090875A1 (ja) * 2005-02-25 2006-08-31 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 片面段ボール製造装置
CN114161775A (zh) * 2021-11-02 2022-03-11 浙江盛华包装股份有限公司 瓦楞辊结构

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980203