JPH11147268A - 片面段ボール製造装置 - Google Patents

片面段ボール製造装置

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JPH11147268A
JPH11147268A JP33500997A JP33500997A JPH11147268A JP H11147268 A JPH11147268 A JP H11147268A JP 33500997 A JP33500997 A JP 33500997A JP 33500997 A JP33500997 A JP 33500997A JP H11147268 A JPH11147268 A JP H11147268A
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JP
Japan
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roll
core paper
liner
stage
stage roll
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JP33500997A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Isowa
英一 磯輪
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中芯紙とライナとを貼合わせた片面段ボール
を製造するに際し、その製造時に生ずる振動や騒音およ
びライナ側に生ずるプレスマークを低減し得ると共に、
高速化に対応する。 【解決手段】 第2段ロール16の外周面でかつ中芯紙
18に貼合わされるライナ32の送給経路に近接して一
対のプレスロール46,48が、両プレスロール46,4
8の間に臨む中芯紙18およびライナ32を第2段ロー
ル16の外周面に圧接するよう配置される。第2段ロー
ル16の直径は、第1段ロール14の直径の150%以
上に設定されると共に、該第2段ロール16の内部には
加熱蒸気が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のロールと
第2段ロールとにより中芯紙とライナとを挟圧して両者
を貼合わせた片面段ボールを製造する片面段ボール製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】波形を形成した中芯紙の波形頂部にライ
ナを貼合わせた片面段ボールを製造する装置(所謂シン
グルフェーサ)は、夫々の円周面に波形の段部を設けた
第1段ロールと第2段ロールが、前記段部において相互
に噛合しつつ回転可能に上下の関係で配設され、この第
2段ロールに対してプレスロールが前記中芯紙とライナ
を介して圧接されるようになっている。すなわち中芯紙
は第1段ロールおよび第2段ロールの間に供給され、両
ロール間を通過する際に所要の波形段部(フルート)が形
成される。得られた波形の段頂部には、糊付機構に設け
た糊付ロールにより澱粉系の糊料が塗布される。また中
芯紙の反対側からプレスロールを経てライナが供給さ
れ、該プレスロールと第2段ロールとの間で該ライナを
該中芯紙の段頂部に圧接しつつ貼合わせることにより片
面段ボールが製造される。
【0003】片面段ボール製造装置に使用されるプレス
ロールは、大径の金属ロールからなり、該ロールは第2
段ロールとの間に所要の隙間を保持して対向している。
そして第2段ロールとプレスロールの間を通過する中芯
紙およびライナに所要のニップ圧を付与することによ
り、該中芯紙の糊料を塗布した波形段頂部において両者
の貼合わせがなされるものである。この場合に、第2段
ロールの外周面には山部と谷部との連続からなる段部が
所要ピッチで形成されているため、ロール圧接位置が山
部から谷部または谷部から山部へ移動する際に、両ロー
ルの回転中心が僅かではあるが変化する。このように両
ロールの回転に伴い、両ロールの回転中心が周期的に近
接離間する結果として、片面段ボール製造時には大きな
振動と高い騒音とを発生し、従って工場環境を大きく損
なう原因となっている。また、両ロールの回転中心が周
期的に近接離間することに起因して、第2段ロールの山
部がプレスロールの表面に周期的に当接して衝撃(所謂
ハンマー現象)を与えている。従って製造された片面段
ボールのライナ面には、第2段ロールの山部のピッチで
横方向にライン状の押圧条(所謂プレスマーク)が付い
て、商品価値を低下させるという問題があった。
【0004】前述した各種問題は、従来の片面段ボール
製造装置が第2段ロールとプレスロールを対向する1点
でのみ中芯紙とライナを挟圧するようになっているため
に、必然的にニップ圧を大きく設定せざるを得ないこと
に起因している。そこで、これに対処する手段として、
第2段ロールの周方向に離間して2本のプレスロールを
配設し、この2本のプレスロールの間に位置する中芯紙
およびライナを第2段ロールの外周面に圧接して貼合わ
せる提案がなされている。すなわち、第2段ロールの外
周面に沿って送給される中芯紙の送給方向上流側に位置
する第1プレスロールへの中芯紙およびライナの導入速
度に対し、中芯紙の送給方向下流側に位置する第2プレ
スロールからの中芯紙およびライナの排出速度を速く設
定することで、両プレスロールの間に位置する中芯紙お
よびライナを張力によって第2段ロールの外周面に圧接
して貼合わせるようにしたものである。すなわち、プレ
スロールと第2段ロールとの間で中芯紙およびライナを
点で挟圧しないので、第2段ロールと各プレスロールと
の間に生ずるニップ圧に起因する振動や騒音を殆ど無く
すことができ、しかも片面段ボールのライナ側に生ずる
プレスマークを小さく抑制し得る、という有益な利点を
有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した片面段ボール
製造装置では、両プレスロールの間に位置する中芯紙お
よびライナを第2段ロールの外周面に張力によって圧接
すると共に、該第2段ロールの内部に供給される加熱蒸
気による加熱によって中芯紙とライナとの確実な貼着を
行なうよう構成される。すなわち、中芯紙とライナとを
接着する糊料を完全に固化させるためには、第2段ロー
ルから中芯紙へ所要の熱量を付与することが必要となっ
ている。
【0006】段ボール製造業界では片面段ボールの生産
速度の高速化が希求されているが、前述した構成の片面
段ボール製造装置では、中芯紙およびライナが第1プレ
スロールと第2プレスロールとの間を通過する時間、す
なわち第2段ロールに接触している時間が高速化に伴っ
て短かくなると、中芯紙およびライナに充分な熱量が付
与されず、両者の貼合わせ不良を生ずる問題を招く。す
なわち、第2段ロールと中芯紙との接触時間を稼ぐ必要
から、従来の製造装置では生産速度の上限が低く、高速
化による生産能力の向上を図り得なかった。
【0007】
【発明の目的】すなわち本発明は、前述した従来の技術
に内在している課題に鑑み、これを好適に解決するべく
提案されたものであって、中芯紙とライナとを貼合わせ
た片面段ボールを製造するに際し、その製造時に生ずる
振動や騒音およびライナ側に生ずるプレスマークを低減
し得ると共に、高速化に対応し得る片面段ボール製造装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した問題点を解決
し、所期の目的を好適に達成するため本発明は、外周面
に波形段部を形成した第1段ロールと、この波形段部に
噛合する波形段部が外周面に形成され、前記第1段ロー
ルとの間に通紙される中芯紙に所要の段形成を行なう第
2段ロールと、段形成をされた前記中芯紙の段頂部に糊
付けを行なう糊付機構とからなり、この糊付けした段頂
部の部分で前記中芯紙とライナとを貼合わせて片面段ボ
ールを製造する片面段ボール製造装置において、前記第
2段ロールの外周面でかつ前記中芯紙に貼合わされるラ
イナの送給経路に近接して一対のロールが、両ロールの
間に臨む中芯紙およびライナを第2段ロールの外周面に
圧接するよう配置され、前記第2段ロールの直径は、前
記第1段ロールの直径より大きく設定したことを特徴と
する。
【0009】前述した問題点を解決し、所期の目的を好
適に達成するため本願の別の発明は、外周面に波形段部
を形成した第1段ロールと、この波形段部に噛合する波
形段部が外周面に形成され、前記第1段ロールとの間に
通紙される中芯紙に所要の段形成を行なう第2段ロール
と、段形成をされた前記中芯紙の段頂部に糊付けを行な
う糊付機構とからなり、この糊付けした段頂部の部分で
前記中芯紙とライナとを貼合わせて片面段ボールを製造
する片面段ボール製造装置において、前記第2段ロール
の外周面でかつ前記中芯紙に貼合わされるライナの送給
経路に近接して一対のロールが、両ロールの間に臨む中
芯紙およびライナを第2段ロールの外周面に圧接するよ
う配置され、前記第2段ロールの直径は、前記第1段ロ
ールの直径の150%以上に設定されると共に、該第2
段ロールの内部に加熱蒸気を供給するよう構成したこと
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る片面段ボール
製造装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下説明する。
【0011】図1は、実施例に係る片面段ボール製造装
置の構成を概略的に示すもので、シート送給方向と交差
する幅方向に所定間隔離間する一対のフレーム本体1
0,10(図1では一方のみ図示)に開口10aが夫々形
成され、この開口10a,10aが整列する部分に台車
12が幅方向に移動自在に臨んでいる。この台車12に
は、外周面に波形段部を形成した第1段ロール14と、
同じく外周面に波形段部を形成した第2段ロール16と
が回転自在に枢支されて幅方向に延在し、台車12をフ
レーム本体10,10内部の稼働位置から外部の退避位
置に移動することで、両ロール14,16のメンテナン
ス等を外部で容易に行ない得るよう構成されている。第
1段ロール14の回転中心は、図2に示す如く、第2段
ロール16の回転中心の直下に位置し、夫々の波形段部
は中芯紙18(後述)を介して噛合可能になっている。な
お、前記各フレーム本体10の外側面には、前記開口1
0aを挟む両側にシリンダ20により作動する位置決め
機構22が夫々配設され、この位置決め機構22,22
によって前記台車12を稼働位置に位置決め得るよう構
成される。
【0012】前記フレーム本体10,10間には、稼働
位置における前記第1段ロール14の側方で、かつ第2
段ロール16の斜め下方に、糊付ロール24およびドク
ターロール26からなる糊付機構28が配設されてい
る。中芯紙18は、図2で右側の原紙供給源(図示せず)
からロール状の蒸気により加熱された中芯紙用プレヒー
タ30を経て第1段ロール14と第2段ロール16との
噛合領域へ供給され、該領域を通過することにより所要
の段形成がなされる。段形成がなされた中芯紙18は、
その段頂部に前記糊付機構28により糊付けがなされた
後、第2段ロール16の外周面に沿って送給方向を反転
されて上方へ向かう。またライナ32は、図2で左側の
原紙供給源(図示せず)からロール状の蒸気により加熱さ
れたライナ用プレヒータ34を経て第2段ロール16に
供給され、中芯紙18の糊付けがなされた段頂部に接合
された状態で上方へ送給される。
【0013】前記第2段ロール16は、台車12に対し
てその回転軸16aが回転自在に枢支されており、図3
に示す如く、駆動側(図の右側)に延出する回転軸16a
の端部が、減速機36を介して主駆動モータ38に接続
されて、第2段ロール16を中芯紙18およびライナ3
2の送給速度(ライン速度)と一致する周速で回転駆動す
るよう構成されている。また第1段ロール14は、台車
12に対してその回転軸14aが回転自在に枢支されて
おり、図4に示す如く、その回転軸14aに配設された
歯車40と、前記第2段ロール16の回転軸16aに配
設された歯車42とが噛合し、第1段ロール14は第2
段ロール16に従動して回転するよう構成される。
【0014】前記第2段ロール16の直径L2は、第1
段ロール14の直径L1の150%以上に設定され(図6
参照)、後述する一対のプレスロール46,48により第
2段ロール16の外周面に圧接される中芯紙18および
ライナ32の圧接領域を大きく稼ぎ得るよう構成され
る。ちなみに、第2段ロール16の直径L2の範囲とし
ては、第1段ロール14の直径L1の150%〜200
%が好適である。
【0015】前記第1段ロール14および第2段ロール
16は、図示しない加熱蒸気の供給源に接続され、該ロ
ール内に加熱蒸気を流通させてロール表面を所要温度に
まで昇温させるよう構成されている。そしてロール1
4,16に接触する中芯紙18を加熱し、中芯紙18と
ライナ32との糊付け部分に熱を与えて澱粉系糊料のゲ
ル化を促進させて中芯紙18との接着を確実に行なわせ
るようになっている。
【0016】前記ライナ用プレヒータ34は、フレーム
本体10,10に対してその回転軸34aが回転自在に
枢支されており、図5に示す如ように、駆動側のフレー
ム本体10から延出する回転軸34aの端部に、減速機
50を介して第1駆動モータ52が接続されている。そ
して、第1駆動モータ52によりライナ用プレヒータ3
4を可変速制御することで、中芯紙18およびライナ3
2に付与し得る張力を調節し得るよう構成される。また
中芯紙用プレヒータ30は、フレーム本体10,10に
対してその回転軸30aが回転自在に枢支されており、
操作側(図5の左側)のフレーム本体10から延出する回
転軸30aの端部に、第2駆動モータ54が接続され
て、中芯紙用プレヒータ30を所要周速で回転駆動する
よう構成されている。
【0017】前記フレーム本体10,10間には、稼働
位置における前記第2段ロール14に近接して、該第2
段ロール16と協働して中芯紙18とライナ32とを貼
合わせる2本のプレスロール46,48が、第2段ロー
ル16の周方向に離間して配設されている。すなわち、
第2段ロール16の外周面に沿って送給される中芯紙1
8の送給方向上流側(図2の左側)に、前記ライナ32の
送給経路を挟んで第2段ロール16と対向して第1プレ
スロール46が回転自在に配設され、第2段ロール16
の外周面に沿って送給される前記中芯紙18およびこれ
に貼合わされるライナ32を、当該第2段ロール16に
向け所要のニップ圧で圧接するようになっている。この
第1プレスロール46は、中芯紙18とライナ32とを
初期接着するべく機能するものであって、そのニップ圧
は、ライナ側にプレスマークが付かない程度に小さな値
に設定されている。
【0018】前記第1プレスロール46は、図1に示す
如く、フレーム本体10,10に揺動自在に配設された
支持板56,56(一方のみ図示)に回動自在に枢支さ
れ、各支持板56をシリンダ58により正逆付勢するこ
とで該ロール46を第2段ロール16に圧接する作動位
置と第2段ロール16から離間する退避位置との間を揺
動するよう構成される。また第1プレスロール46は、
調節機構60によって作動位置におけるニップ圧がライ
ナ側にプレスマークが付かない程度に小さな値となるよ
う調節される。
【0019】前記第1プレスロール46から中芯紙18
の送給方向下流側(図2の右側)に離間する位置には、前
記ライナ32の送給経路を挟んで第2段ロール16と対
向して第2プレスロール48が回転自在に配設され、該
第2プレスロール48は、第2段ロール16に対して中
芯紙18およびライナ32を圧接しない関係で位置して
いる。そして、両プレスロール46,48の間に臨む中
芯紙18およびライナ32を、所要長さに亘って第2段
ロール16に外周面に当接するようになっている。前記
第2段ロール16の減速機36にベルト車62が配設さ
れ、このベルト車62と第1プレスロール46の回転軸
46aに配設されたベルト車64および第2プレスロー
ル48の回転軸48aに配設されたベルト車66にベル
ト68が共通的に巻掛けられており、両プレスロール4
6,48は主駆動モータ38により回転駆動される。
【0020】前記第2プレスロール48の上方に排出コ
ンベヤ70が配設され、第2プレスロール48を経た中
芯紙18とライナ32との貼着が完了した片面段ボール
Sが、該排出コンベヤ70によって所要速度で排出され
るよう構成されている。この排出コンベヤ70による片
面段ボールSの排出速度は、前記ライナ用プレヒータ3
4によるライナ32の送給速度(導入速度)より速くなる
よう設定され、これによって第1プレスロール46と第
2プレスロール48との間に臨む中芯紙18およびライ
ナ32に張力を付与するようになっている。すなわち、
中芯紙18およびライナ32に付与される張力は、図6
に示す如く、前記第2段ロール16の外周面に沿って送
給される中芯紙18をライナ32が第2段ロール16に
向けて押圧する力として作用し、これにより中芯紙18
とライナ32とを貼合わせるよう構成される。なお、第
1プレスロール46の周面には、ライナ32に対して確
実に張力を付与し得るように、接触抵抗を大きくし得る
梨地加工を施したり、またはウレタン等を巻回する等の
処理を施すことが推奨される。
【0021】前記第1プレスロール46および第2プレ
スロール48は、図示しない加熱蒸気の供給源に接続さ
れ、該ロール内に高温蒸気を流通させてロール表面を所
要温度にまで昇温させるよう構成されている。そして両
プレスロール46,48に接触するライナ32を加熱
し、前記中芯紙18とライナ32との糊付け部分に熱を
与えて澱粉系糊料のゲル化を促進させて中芯紙18との
接着を確実に行なわせるようになっている。なお、前記
第2プレスロール48を、適宜の位置調整機構(図示せ
ず)により第2段ロール16の周方向に移動可能に構成
し、中芯紙18やライナ32の送給速度、種類、材質、
厚み等の各種生産条件に応じて、中芯紙18およびライ
ナ32の第2段ロール16に対する圧接領域を可変し得
るよう構成することが推奨される。
【0022】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る片面段ボ
ール製造装置の作用につき説明する。片面段ボールの製
造に際し、前記第1プレスロール46を第2段ロール1
6に近接して、第2段ロール16の外周面に沿いつつ送
給される中芯紙18およびライナ32を第1プレスロー
ル46で段ロール表面に圧接可能な状態とする。なお、
この場合の第1プレスロール46のニップ圧は、中芯紙
18およびライナ32の初期接着をなし得ると共に、ラ
イナ32にプレスマークが付かない程度の小さいニップ
圧に設定されている。
【0023】前記主駆動モータ38により第2段ロール
16を回転駆動することで、第1段ロール14は歯車4
2,40を介して従動回転する。この状態で、原紙供給
源から中芯紙用プレヒータ30を経て第1段ロール14
と第2段ロール16との噛合領域へ供給された中芯紙1
8は、該領域を通過することにより所要の段形成がなさ
れる。段形成がなされた中芯紙18は、その段頂部に前
記糊付機構28により糊付けがなされた後、第2段ロー
ル16の外周面に沿って送給方向を反転されて上方へ向
かう(図2参照)。なお、実施例では第1段ロール14の
直上に大径の第2段ロール16が位置しているので、そ
の噛合領域で中芯紙18に効率的なニップ圧を付与する
ことができ、確実な段形成をなし得る。
【0024】また、原紙供給源から前記ライナ用プレヒ
ータ34を経て供給されるライナ32は、第2段ロール
16と第1プレスロール46との貼合領域に供給され
る。このライナ32は、第1プレスロール46と第2段
ロール16との間で前記中芯紙18の段頂部に挟圧さ
れ、両者18,32の初期接着がなされる。前述した如
く、第1プレスロール46に設定されるニップ圧は小さ
いから、中芯紙18とライナ32との初期接着において
ライナ側にプレスマークが付くことは殆どない。なお、
第1プレスロール46は、前述した主駆動モータ38か
らの伝達系を介して中芯紙18およびライナ32を挟ん
で圧接される第2段ロール16の周速と同一周速で回転
する。
【0025】前記第2段ロール16と第1プレスロール
46とにより挟圧されて初期接着された中芯紙18とラ
イナ32は、第2段ロール16の外周面に沿って第2プ
レスロール48の配設位置まで供給される。この場合に
おいて、前記排出コンベヤ70により排出される片面段
ボールSの排出速度は、中芯紙18およびライナ32の
第1プレスロール46への導入速度より速く設定されて
いるから、第1プレスロール46を経た中芯紙18およ
びライナ32は第2プレスロール48側に引張られる。
これにより、第2段ロール16の外周面に沿って送給さ
れる中芯紙18およびライナ32は、図6に示す如く、
張力によって所要の領域に亘って第2ロール16の外周
面に圧接され、中芯紙18とライナ32とが完全に接着
されて、片面段ボールSが製造される。
【0026】このように実施例では、第1プレスロール
46と第2プレスロール48との間に臨む中芯紙18お
よびライナ32を、張力によって第2段ロール16に圧
接して貼合わせるので、第1プレスロール46でのニッ
プ圧を初期接着に必要な最小限に設定することができ、
片面段ボール製造時に生ずる振動や騒音を殆どなくし得
ると共に、片面段ボールSのライナ側に生ずるプレスマ
ークもなくすことができる。しかも、中芯紙18とライ
ナ32とは、その送給方向に所要長さで設定される圧接
領域の間に亘って第2段ロール16に圧接されるから、
中芯紙18およびライナ32における糊付け接着を確実
に達成することができる。また第2段ロール16の直径
を第1段ロール14の直径の150%以上に設定したこ
とで、両プレスロール46,48の間に臨む中芯紙18
およびライナ32の第2段ロール16に対する圧接領域
を大きく稼ぐことができる。すなわち、生産速度を高速
化しても中芯紙18およびライナ32の第2段ロール1
6に接触している時間を充分長く確保して、第2段ロー
ル16から充分な熱量を中芯紙18およびライナ32に
付与して両者の確実な貼着を達成し得るから、高速化に
よる生産能力の向上を図り得るものである。
【0027】ここで、前記第1段ロール14と第2段ロ
ール16との直径比に関する実験を重ねた結果を付記す
ると、従来のように両ロール14,16が等径に設定さ
れている装置では、生産速度が200m/分以上になると
貼着不良が発生した。しかるに、実施例のように第2段
ロール16の直径を第1段ロール14の直径の150%
以上に設定した場合は、300m/分以上の生産速度であ
っても貼着不良は発生することはなく、中芯紙18とラ
イナ32とが確実に貼着されることが確認された。すな
わち、第2段ロール16の直径を第1段ロール14の直
径の150%以上に設定することで、段ボール製造業界
が希求している生産速度の高速化に充分に応えることが
できる。
【0028】
【変形例について】実施例では、第1プレスロール46
を、中芯紙18およびライナ32を介して第2段ロール
16に所要のニップ圧で圧接して中芯紙18とライナ3
2とを初期接着する場合につき説明したが、本願はこれ
に限定されるものではない。例えば図7に示す如く、第
1プレスロール46を第2段ロール16から離間するよ
う配置し、該第1プレスロール46と第2プレスロール
48とによる張力によってのみ中芯紙18とライナ32
とを貼合わせるようにしてもよい。この場合は、第2段
ロール16に対して第1プレスロール46は圧接されな
いから、前述したハンマー現象を生ずることはなく、片
面段ボールSのライナ側にプレスマークが付くおそれは
全くない。
【0029】また、前記第1段ロール14と第2段ロー
ル16との配置関係についても、実施例のように第1段
ロール14の直上に第2段ロール16を配置する構成に
限定されるものでなく、例えば図8に示すように、第2
段ロール16の回転中心を、第1段ロール14の回転中
心に対して斜め上方に位置するよう配置したものであっ
てもよい。更には、図9に示す如く、第2段ロール16
の回転中心を、第1段ロール14の回転中心に対して斜
め下方に位置するよう配置したものであってもよい。な
お、この場合には中芯紙18およびライナ32の送給方
向が実施例とは逆となる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る片面
段ボール製造装置によれば、中芯紙およびライナの送給
方向に離間する一対のロールの間に臨む中芯紙およびラ
イナを、張力によって第2段ロールに圧接して両者を貼
合わせる構成において、中芯紙およびライナが圧接され
る第2ロールの直径を、第1段ロールの直径より大き
く、好適には150%以上に設定したので、中芯紙とラ
イナとの圧接領域を長くし得ると共に、第2段ロールか
らの受熱量を稼ぐことができる。従って、高速化に対応
することができ、生産能力を向上することができる。ま
た、ロールと第2段ロールとにより中芯紙およびライナ
に大きなニップ圧を付与しないので、前記ハンマー現象
を起因とする片面段ボール製造時に生ずる振動や騒音を
なくし得ると共に、片面段ボールのライナ側に生ずるプ
レスマークを併せてなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る片面段ボール製造装置を
示す概略側面図である。
【図2】実施例に係る製造装置の概略縦断面図である。
【図3】実施例に係る第2段ロールおよびプレスロール
の駆動系を示す概略構成図である。
【図4】実施例に係る第1プレスロールと第2プレスロ
ールの駆動関係を示す概略構成図である。
【図5】実施例に係るプレヒータの駆動系を示す概略構
成図である。
【図6】実施例に係る製造装置のロール配列を示す概略
構成図である。
【図7】実施例に係る製造装置のロール配列の変更例を
示す概略構成図である。
【図8】実施例に係る製造装置のロール配列の別の変更
例を示す概略構成図である。
【図9】実施例に係る製造装置におけるロール配列の更
に別の変更例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
14 第1段ロール 16 第2段ロール 18 中芯紙 28 糊付機構 32 ライナ 46 第1プレスロール 48 第2プレスロール S 片面段ボール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に波形段部を形成した第1段ロー
    ル(14)と、この波形段部に噛合する波形段部が外周面に
    形成され、前記第1段ロール(14)との間に通紙される中
    芯紙(18)に所要の段形成を行なう第2段ロール(16)と、
    段形成をされた前記中芯紙(18)の段頂部に糊付けを行な
    う糊付機構(28)とからなり、この糊付けした段頂部の部
    分で前記中芯紙(18)とライナ(32)とを貼合わせて片面段
    ボール(S)を製造する片面段ボール製造装置において、 前記第2段ロール(16)の外周面でかつ前記中芯紙(18)に
    貼合わされるライナ(32)の送給経路に近接して一対のロ
    ール(46,48)が、両ロール(46,48)の間に臨む中芯紙(18)
    およびライナ(32)を第2段ロール(16)の外周面に圧接す
    るよう配置され、 前記第2段ロール(16)の直径は、前記第1段ロール(14)
    の直径より大きく設定したことを特徴とする片面段ボー
    ル製造装置。
  2. 【請求項2】 外周面に波形段部を形成した第1段ロー
    ル(14)と、この波形段部に噛合する波形段部が外周面に
    形成され、前記第1段ロール(14)との間に通紙される中
    芯紙(18)に所要の段形成を行なう第2段ロール(16)と、
    段形成をされた前記中芯紙(18)の段頂部に糊付けを行な
    う糊付機構(28)とからなり、この糊付けした段頂部の部
    分で前記中芯紙(18)とライナ(32)とを貼合わせて片面段
    ボール(S)を製造する片面段ボール製造装置において、 前記第2段ロール(16)の外周面でかつ前記中芯紙(18)に
    貼合わされるライナ(32)の送給経路に近接して一対のロ
    ール(46,48)が、両ロール(46,48)の間に臨む中芯紙(18)
    およびライナ(32)を第2段ロール(16)の外周面に圧接す
    るよう配置され、 前記第2段ロール(16)の直径は、前記第1段ロール(14)
    の直径の150%以上に設定されると共に、該第2段ロ
    ール(16)の内部に加熱蒸気を供給するよう構成したこと
    を特徴とする片面段ボール製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第2段ロール(16)の回転中心は、前
    記第1段ロール(14)の回転中心より上方に位置するよう
    設定される請求項1または2記載の片面段ボール製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2段ロール(16)の回転駆動に対し
    て第1段ロール(14)が従動回転するよう構成した請求項
    1〜3の何れかに記載の片面段ボール製造装置。
JP33500997A 1997-11-18 1997-11-18 片面段ボール製造装置 Pending JPH11147268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012151728A1 (zh) * 2011-05-09 2012-11-15 Zhu Qingdong 瓦楞机的成型上胶复合结构

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