JPH0631954A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JPH0631954A
JPH0631954A JP19249092A JP19249092A JPH0631954A JP H0631954 A JPH0631954 A JP H0631954A JP 19249092 A JP19249092 A JP 19249092A JP 19249092 A JP19249092 A JP 19249092A JP H0631954 A JPH0631954 A JP H0631954A
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Koichi Dobashi
孝一 土橋
Toshiaki Amano
敏明 天野
Isao Owada
功 大和田
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間転写方式において印字速度に対応して良
好な品質の印字を行うこと。 【構成】 印字モードに対応して印字速度を変化させる
印字速度調整手段と、印字速度に対応して中間転写体1
に対するプレッシャローラ8の圧接圧を変化させる圧接
圧調整手段とを設け、異なる印字速度に対応して、プレ
ッシャローラ8の圧接圧および中間転写体1の加熱温度
の少なくとも一方を変化させることにより、中間転写体
1から用紙9への一次記録像の再転写を良好に行い、表
面粗さの粗い用紙9に対しても良好な印字を行えるよう
にしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンのインク
をサーマルヘッドの熱によって用紙に転写して印字を行
う熱転写プリンタに係り、特に、サーマルヘッドにより
インクリボンのインクを中間転写体に転写して一次記録
像を形成し、この一次記録像を用紙に再転写することに
より所望の印字を行なう中間転写式の熱転写プリンタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラテンに対して用紙および
インクリボンを介してサーマルヘッドを圧接させた状態
において印字を行なう熱転写プリンタが多く用いられて
おり、このような熱転写プリンタにおいて、ボンド紙等
の表面粗さの粗い用紙に印字を行なう場合は、前記サー
マルヘッドを強い圧接力で圧接させる必要があるが、前
記サーマルヘッドの圧接力には、その精密構造ゆえに限
界がある。そこで、サーマルヘッドの発熱によりインク
リボンのインクを部分的に溶融して中間転写体に転写す
ることにより中間転写体上に一次記録像を形成し、この
中間転写体上の一次記録像を、強い圧接力をもって中間
転写体を用紙に圧接させるプレッシャローラにより用紙
に転写する中間転写式の熱転写プリンタが用いられてい
る。
【0003】図6はこのような従来の中間転写式の熱転
写プリンタの概略を示したもので、このプリンタには、
中間転写体を構成する円筒状の中間転写ローラ1が回転
駆動自在に配設されており、この中間転写ローラ1の内
側には、この中間転写ローラ1を所定温度に加熱するた
めのヒータ2が内蔵されている。また、前記中間転写ロ
ーラ1の近傍には、サーマルヘッド3が配設されてい
る。このサーマルヘッド3は、直線状に整列配置された
複数の発熱素子4が中間転写ローラ1の中央部に対向す
るように配設されており、このサーマルヘッド3の両側
には、ボビン5にインクリボン6を巻回してなりこのイ
ンクリボン6を前記中間転写ローラ1とサーマルヘッド
3との間にほぼ直線状に案内する1対のリボンロール7
A,7Bが配設されている。このうち、リボンロール7
Aは、供給側とされ、リボンロール7Bは、巻取り側と
されている。また、前記中間転写ローラ1の前記サーマ
ルヘッド3に対して直径方向対称位置には、前記中間転
写ローラ1に対して強い圧接力で圧接されるプレッシャ
ローラ8が回転自在に配設されており、前記中間転写ロ
ーラ1とプレッシャローラ8との間に普通紙等の所定の
用紙9を挿入し、前記中間転写ローラ1を回転駆動させ
ることにより、前記用紙9を前記中間転写ローラ1とプ
レッシャローラ8との間に挟持してインクリボン6の走
行方向と逆方向に搬送するようになされている。
【0004】このため、前記プレッシャローラ8の回転
軸10には、長手方向の中間位置を回動支軸11により
支持されているレバー12が接続されており、このレバ
ー12の他端部には、前記プレッシャローラ8が前記中
間転写ローラ1に圧接するように前記レバー12を、図
6において反時計方向に回動するように付勢するコイル
ばね13の一端部が接続されている。なお、前記回動支
軸12は、前記レバー12をその長手方向においてプレ
ッシャローラ8の長さ:コイルばね13側の長さが約
1:2となるように内分しており、この結果、前記コイ
ルばね13のばね力が「てこの原理」により増幅されて
プレッシャローラ8に作用するようになっている。
【0005】また、前記印字に使用されるインクリボン
6としては、例えば、樹脂からなるベースフィルムの表
面にワックス系の成分に着色剤を混合してなるインクを
積層することにより構成されている。
【0006】前述した従来の熱転写プリンタによれば、
中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に用紙9
を挿入した状態において、プレッシャローラ8を中間転
写ローラ1に強い圧接力で圧接させるとともに、サーマ
ルヘッド3を中間転写ローラ1に圧接させ、この状態に
おいて、中間転写ローラ1を回転駆動させることにより
用紙9を搬送するとともに、巻取り側のリボンロール7
Bによりインクリボン6を所定速度で巻取りながら、前
記サーマルヘッド3を所望の印字データに基づいて駆動
する。これにより、サーマルヘッド3が発熱してインク
リボン6のインクが部分的に溶融され、中間転写ローラ
1の表面に転写されて一次記録像を形成する。このと
き、中間転写ローラ1の表面に形成される一次記録像は
前記中間転写ローラ1上に保持されていればよく、ま
た、中間転写ローラの表面が平滑なためサーマルヘッド
3を中間転写ローラ1にそれ程強い圧力で圧接させる必
要はない。
【0007】そして、前記中間転写ローラ1のヒータ2
により中間転写ローラ1に転写されたインクを一定温度
に加熱してインクにある程度の粘性を生じさせている状
態において、前記コイルばね13によるプレッシャロー
ラ8の圧接力により、中間転写ローラ1の一次記録像を
用紙9に再転写して用紙9に所望の印字を行なうことが
できる。これにより、プレッシャローラ8により強い圧
接力で用紙9に再転写されるので、ボンド紙等の表面粗
さの粗い用紙9に対しても印字を行なうことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した熱転写プリン
タにより行われる印字は、その印字パターンによりキャ
ラクタ印字とグラフィック印字に区別される。このう
ち、キャラクタ印字は、普通の文章のようなキャラクタ
データの印字であり、また、グラフィック印字は、図形
や表などのグラフィックデータを含む印字である。そし
て、キャラクタ印字においては、サーマルヘッド3のす
べての発熱素子4に同時に通電することがまれであるた
め、印字デューティが小さい。これに対し、グラフィッ
ク印字においては、図形や表などの形状によってすべて
の発熱素子4に同時に通電することがしばしばあるた
め、印字デューティが大きい。
【0009】そして、グラフィック印字における大きな
印字デューティに合わせると、電源容量が大きくなりす
ぎ、高価格になってしまうため、従来から、電源容量を
増大することなく、印字速度(転写速度)を遅くして各
発熱素子4への通電間隔を大きくすることにより、グラ
フィック印字における大きな印字デューティに対処する
ようにしていた。
【0010】ところで、前述した中間転写方式の場合、
中間転写ローラ1から用紙9への再転写に、その印字速
度、プレッシャローラ8による転写圧力ならびにヒータ
2による転写温度という3つの条件が緊密な関係をもっ
て影響を与えることが判明している。
【0011】図7は、転写に必要とされる印字速度、転
写圧力ならびに転写温度という3条件の関連を示すグラ
フであり、縦軸に転写圧力、横軸に転写温度をそれぞれ
取り、印字速度をパラメータとした低速、中速、高速の
3つの曲線が描かれている。
【0012】このグラフによれば、印字速度が変化する
と、転写圧力(P)を一定とした場合における必要な転
写温度は、印字速度の低速、中速、高速にそれぞれ対応
して、T1 ,T2 ,T3 というように変化していくこと
になる。なお、この転写温度としては、インクの溶融温
度以下でないと用紙9に染み込みにじんでしまうなどし
て良好な転写が行われないため、インクの溶融温度T
(L)以下という条件が付加されることになる。
【0013】ある印字速度に適した印字温度に設定し
て、この印字温度で印字速度を変化させると、印字速度
を速くした場合は、インクにヒータ2から与えられる熱
量が不足してしまい、インクの用紙9への再転写が良好
に行われず、印字の欠けなどが発生してしまうし、印字
速度を遅くした場合は、インクにヒータ2から与えられ
る熱量が多すぎ、インクが完全に溶融してしまい、用紙
9にインクのにじみが生じてしまうという問題点があ
る。
【0014】本発明は、前記した点に鑑み、中間転写方
式において印字速度に対応して良好な品質の印字を行う
ことができる熱転写プリンタを提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明の請求項1に記載の熱転写プリンタは、印字
データに従ってインクリボンのインクを部分的に溶融す
るサーマルヘッドと加熱手段により加熱されている中間
転写体との間にインクリボンを介装させ、前記中間転写
体にばね部材により圧接されるプレッシャローラを配設
し、前記サーマルヘッドによりインクリボンのインクを
前記中間転写体に転写して一次記録像を形成し、前記中
間転写体と前記プレッシャローラとの間に挿入される用
紙に、前記中間転写体の一次記録像を前記プレッシャロ
ーラの圧接力により転写して所望の印字を行なう熱転写
プリンタにおいて、印字モードに対応して印字速度を変
化させる印字速度調整手段と、印字速度に対応して前記
中間転写体に対する前記プレッシャローラの圧接圧を変
化させる圧接圧調整手段とを設けたことを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項2に記載の熱転写プリンタ
は、請求項1の「おいて書き」と同様の熱転写プリンタ
において、印字モードに対応して印字速度を変化させる
印字速度調整手段と、印字速度に対応して前記加熱手段
による前記中間転写体の加熱温度を変化させる加熱温度
調整手段とを設けたことを特徴としている。
【0017】さらに、請求項3に記載の熱転写プリンタ
は、請求項1の「おいて書き」と同様の熱転写プリンタ
において、印字モードに対応して印字速度を変化させる
印字速度調整手段と、印字速度に対応して前記中間転写
体に対する前記プレッシャローラの圧接圧を変化させる
圧接圧調整手段と、印字速度に対応して前記加熱手段に
よる前記中間転写体の加熱温度を変化させる加熱温度調
整手段とを設けたことを特徴としている。
【0018】
【作用】本発明によれば、キャラクタデータとグラフィ
ックデータの印字において異なる印字速度に対応して、
プレッシャローラの圧接圧および中間転写体の加熱温度
の少なくとも一方を変化させることにより、中間転写体
から用紙への一次記録像の再転写を良好に行って、良好
な品質の印字を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。なお、前述した従来のものと同一ないしは相当す
る構成については、図面中に同一の番号を付し、その説
明は省略する。
【0020】図1および図2は、本発明の熱転写プリン
タの実施例を状態を異にして示すものであり、本実施例
において、レバー12を介してプレッシャローラ8に圧
接力を付与するコイルばね13の一端部は、前述した従
来例と同様、レバー12に接続されており、このコイル
ばね13の他端部は、従動ギア14の周面に植設された
ピン15に接続されている。また、前記従動ギア14
は、図示しないモータのような駆動源の駆動により回動
される駆動ギア16と噛合されている。
【0021】そして、駆動ギア16の回動にともなって
従動ギア14が回動され、これによりコイルばね13の
一端部を支持しているピン15の位置が変化することに
より、コイルばね13の長さが変化されてばね力が変化
されるようになっている。すなわち、前記ピン15が従
動ギア14の下端部に位置する図1の状態は、コイルば
ね13の長さが最短とされており、この状態において
は、コイルばね13のばね力が最小とされる。また、前
記ピン15が従動ギア14の上端部に位置する図2の状
態は、コイルばね13の長さが最短とされており、この
状態においては、コイルばね13のばね力が最大とされ
る。
【0022】したがって、前述したピン15を備えた従
動ギア14、図示しない駆動源により回転駆動される駆
動ギア16などは、プレッシャローラ8の圧接圧を変化
させる圧接圧調整手段を構成することになる。
【0023】一方、本熱転写プリンタは、印字パターン
により印字速度を変化させるようになっている。すなわ
ち、図形や表などを含むグラフィック印字の場合には、
普通の文章の印字であるキャラクタ印字と比較して印字
速度が遅くなるよう本プリンタの制御手段(図示せず)
により印字速度を制御されるようになっている。なお、
キャラクタデータとグラフィックデータとが混在するよ
うな印字データの印字を行う場合、一例として、1頁中
に少しでもグラフィックデータが存在する場合には、そ
の頁の印字をグラフィックデータに対応する印字速度に
より印字を行うようになっている。
【0024】その他の構成は、前述した従来のものと同
様である。
【0025】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0026】ホストからの印字データにおけるある頁の
印字を行うに先立って、図3のステップST1に示すよ
うに、まず、その頁中にグラフィックデータが存在する
か否かの判断を行い、グラフィックデータの存在の有無
により、印字速度の制御を行う。この印字速度の制御
は、前述したように、1頁中に少しでもグラフィックデ
ータが存在する場合には、キャラクタデーデータと比較
して印字速度が遅くなるように印字速度を制御するよう
になっている。
【0027】この、グラフィックデータの印字を行う場
合、印字速度が遅いため、中間転写ローラ1上に形成さ
れる一次記録像をなすインクが用紙9上に再転写される
までの間に中間転写ローラ1内のヒータ2から受ける熱
量が多くなる。そこで、印字速度が遅いときには、駆動
ギア16を回動する駆動源を駆動して、ステップST2
に示すように、通常図2に示す状態にあり強いばね力を
発揮しているコイルばね13のばね力を弱めるために、
従動ギア14を図1に示す状態となるように回動させ
る。
【0028】一方、キャラクタデータの印字を行う場
合、印字速度が早いため、中間転写ローラ1上に形成さ
れる一次記録像をなすインクが用紙9上に再転写される
までの間に中間転写ローラ1内のヒータ2から受ける熱
量がグラフィックデータの印字の場合と比較して少なく
なる。そこで、印字速度が早いときには、ステップST
3に示すように、図2に示す状態にあり強いばね力を発
揮しているコイルばね13のばね力をそのままにして、
インクの熱量不足をコイルばね13によるプレッシャロ
ーラ8の圧接力により補うようにしておく。
【0029】そして、中間転写ローラ1とプレッシャロ
ーラ8との間に用紙9を挿入した状態において、グラフ
ィック印字の場合にはプレッシャローラ8を中間転写ロ
ーラ1に比較的強い圧接力で圧接させる。一方、キャラ
クタ印字の場合には、プレッシャローラ8を中間転写ロ
ーラ1に非常に強い圧接力で圧接させる。さらに、サー
マルヘッド3を中間転写ローラ1に圧接させ、この状態
において、中間転写ローラ1を回転駆動させることによ
り用紙9を搬送するとともに、巻取り側のリボンロール
7Bによりインクリボン6を所定速度で巻取りながら、
前記サーマルヘッド3を所望の印字データに基づいて駆
動する。これにより、サーマルヘッド3が発熱してイン
クリボン6のインクが部分的に溶融され、中間転写ロー
ラ1の表面に転写されて一次記録像を形成する。このと
き、前述したように、中間転写ローラ1の表面に形成さ
れる一次記録像は前記中間転写ローラ1上に保持されて
いれば足りるためサーマルヘッド3を中間転写ローラ1
にそれ程強い圧力で圧接させる必要はない。
【0030】前記中間転写ローラ1のヒータ2により中
間転写ローラ1に転写されたインクを半溶融状態となる
ように加熱してインクにある程度の粘性を生じさせてい
る状態において、前記コイルばね13によるプレッシャ
ローラ8の圧接力により、中間転写ローラ1の一次記録
像を用紙9に再転写して用紙9に所望の印字を行なうこ
とができる(ステップST4)。なお、キャラクタ印字
の場合には、前述したように、印字速度が速いため、イ
ンクに与えられる熱量が不足するため、この熱量不足を
コイルばね13によるプレッシャローラ8の圧接力によ
り補うようにしている。
【0031】前述したようにして、プレッシャローラ8
によりグラフィック印字の場合であっても、サーマルヘ
ッド3が直接用紙9に与える中間転写方式でない印字方
式の場合と比較して強い圧接力で用紙9に再転写される
ので、ボンド紙等の表面粗さの粗い用紙9に対しても印
字を行なうことができる。
【0032】このように、本実施例においては、印字方
式により異なる印字速度に対応してコイルばね13によ
るプレッシャローラ8の圧接力を変化させることによ
り、常に良好な品質の印字を行うことができる。
【0033】図4は、本発明の第2実施例を示すもので
ある。本実施例は、キャラクタデータとグラフィックデ
ータとにより異なる印字速度に対応して中間転写ローラ
1内のヒータ2によるローラ1の加熱温度を変化させる
加熱温度調整手段を設けたものであり、本実施例には、
前述した実施例において説明したようなコイルばね13
によるプレッシャローラ8の圧接力を変化させる圧接圧
調整手段は設けられていないが、両者を併設することも
もちろん可能である。
【0034】図4において、中間転写ローラ1の表面の
一次記録像が存在していない部位の中間転写ローラ1の
外側には、中間転写ローラ1の表面の温度を検出するた
めのサーミスタ17が中間転写ローラ1に接触するよう
に配設されている。
【0035】このサーミスタ17が検出した中間転写ロ
ーラ1の表面の温度は熱転写プリンタの制御手段(図示
せず)に入力され、この制御手段は、サーミスタ17の
検出温度に対応して中間転写ローラ1内のヒータ2への
通電のON・OFFを制御することにより、中間転写ロ
ーラ1の表面の温度を設定温度に保持するようになって
いる。
【0036】ところで、この制御手段により保持される
中間転写ローラ1の表面温度は、キャラクタデータとグ
ラフィックデータとにより異なる印字速度に対応して中
間転写ローラ1内のヒータ2による中間転写ローラ1の
加熱温度を変化されるようになっている。すなわち、印
字速度の遅いグラフィックデータの場合には、中間転写
ローラ1と一次記録像をなすインクとの接触時間が長
く、一方、印字速度の速いキャラクタデータの場合に
は、中間転写ローラ1と一次記録像をなすインクとの接
触時間が短い。そこで、この接触時間の長短に係わりな
く、中間転写ローラ1からインクに与えられる熱量をほ
ぼ等しくするため、印字速度の遅いグラフィックデータ
の場合には、ヒータ2による中間転写ローラ1の加熱温
度を低く設定し、また、印字速度の速いキャラクタデー
タの場合には、ヒータ2による中間転写ローラ1の加熱
温度を高く設定するようになっている。
【0037】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0038】ホストからの印字データにおけるある頁の
印字を行うに先立って、図5のステップST11に示す
ように、まず、その頁中にグラフィックデータが存在す
るか否かの判断を行い、グラフィックデータの存在の有
無により、印字速度の制御を行う。この印字速度の制御
は、前述したように、1頁中に少しでもグラフィックデ
ータが存在する場合には、キャラクタデーデータと比較
して印字速度が遅くなるように印字速度を制御するよう
になっている。
【0039】この、グラフィックデータの印字を行う場
合、印字速度が遅いため、中間転写ローラ1上に形成さ
れる一次記録像をなすインクが用紙9上に再転写される
までの時間が長くなる。そこで、印字速度が遅いときに
は、ステップST12に示すように、ヒータ2による中
間転写ローラ1の加熱温度を低い温度に設定する。
【0040】一方、キャラクタデータの印字を行う場
合、印字速度が早いため、中間転写ローラ1上に形成さ
れる一次記録像をなすインクが用紙9上に再転写される
までの時間がグラフィックデータの印字の場合と比較し
て短くなる。そこで、印字速度が早いときには、ステッ
プST13に示すように、ヒータ2による中間転写ロー
ラ1の加熱温度を高い温度に設定する。
【0041】そして、中間転写ローラ1とプレッシャロ
ーラ8との間に用紙9を挿入した状態において、プレッ
シャローラ8を中間転写ローラ1に強い圧接力で圧接さ
せる。さらに、サーマルヘッド3を中間転写ローラ1に
圧接させ、この状態において、中間転写ローラ1を回転
駆動させることにより用紙9を搬送するとともに、巻取
り側のリボンロール7Bによりインクリボン6を所定速
度で巻取りながら、前記サーマルヘッド3を所望の印字
データに基づいて駆動する。これにより、サーマルヘッ
ド3が発熱してインクリボン6のインクが部分的に溶融
され、中間転写ローラ1の表面に転写されて一次記録像
を形成する。
【0042】つぎに、前述したように、印字速度が遅い
グラフィックデータの場合、ヒータ2による中間転写ロ
ーラ1の加熱温度を低い温度に設定し、一方、印字速度
が早いキャラクタデータの印字を行う場合、ヒータ2に
よる中間転写ローラ1の加熱温度を高い温度に設定する
というようにして、中間転写ローラ1のヒータ2により
中間転写ローラ1に転写されたインクを半溶融状態とな
るように加熱してインクにある程度の粘性を生じさせて
いる状態において、前記コイルばね13によるプレッシ
ャローラ8の圧接力により、中間転写ローラ1の一次記
録像を用紙9に再転写して用紙9に所望の印字を行なう
ことができる(ステップST14)。
【0043】このように、本実施例においては、印字方
式により異なる印字速度に対応してヒータ2による中間
転写ローラ1の加熱温度を変化させることにより、常に
良好な品質の印字を行うことができる。
【0044】なお、本発明は前記実施例のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することが可
能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写プリ
ンタは、中間転写方式において印字速度の異なるキャラ
クタ印字とグラフィック印字といった各印字モードの印
字速度に対応して、中間転写体に対するプレッシャロー
ラの圧接圧を変化させたり、加熱手段による前記中間転
写体の加熱温度を変化させることにより、一次記録像の
用紙への再転写を良好に行うことにより、表面粗さの粗
い用紙に対しても良好な品質の印字を行なうことができ
るという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写プリンタの第1実施例を示
す概略構成図
【図2】図1の熱転写プリンタの異なる状態を示す概略
構成図
【図3】図1および図2に示す第1実施例の作用を示す
フローチャート
【図4】本発明に係る熱転写プリンタの第2実施例を示
す概略構成図
【図5】図4に示す第2実施例の作用を示すフローチャ
ート
【図6】従来の熱転写プリンタを示す概略構成図
【図7】転写に必要な印字速度、転写圧力ならびに転写
温度の関連を示すグラフ
【符号の説明】
1 中間転写ローラ 2 ヒータ 3 サーマルヘッド 4 発熱素子 6 インクリボン 8 プレッシャローラ 9 用紙 12 レバー 13 コイルばね 14 従動ギア 16 駆動ギア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字データに従ってインクリボンのイン
    クを部分的に溶融するサーマルヘッドと加熱手段により
    加熱されている中間転写体との間にインクリボンを介装
    させ、前記中間転写体にばね部材により圧接されるプレ
    ッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドによりイン
    クリボンのインクを前記中間転写体に転写して一次記録
    像を形成し、前記中間転写体と前記プレッシャローラと
    の間に挿入される用紙に、前記中間転写体の一次記録像
    を前記プレッシャローラの圧接力により転写して所望の
    印字を行なう熱転写プリンタにおいて、印字モードに対
    応して印字速度を変化させる印字速度調整手段と、印字
    速度に対応して前記中間転写体に対する前記プレッシャ
    ローラの圧接圧を変化させる圧接圧調整手段とを設けた
    ことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 印字データに従ってインクリボンのイン
    クを部分的に溶融するサーマルヘッドと加熱手段により
    加熱されている中間転写体との間にインクリボンを介装
    させ、前記中間転写体にばね部材により圧接されるプレ
    ッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドによりイン
    クリボンのインクを前記中間転写体に転写して一次記録
    像を形成し、前記中間転写体と前記プレッシャローラと
    の間に挿入される用紙に、前記中間転写体の一次記録像
    を前記プレッシャローラの圧接力により転写して所望の
    印字を行なう熱転写プリンタにおいて、印字モードに対
    応して印字速度を変化させる印字速度調整手段と、印字
    速度に対応して前記加熱手段による前記中間転写体の加
    熱温度を変化させる加熱温度調整手段とを設けたことを
    特徴とする熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 印字データに従ってインクリボンのイン
    クを部分的に溶融するサーマルヘッドと加熱手段により
    加熱されている中間転写体との間にインクリボンを介装
    させ、前記中間転写体にばね部材により圧接されるプレ
    ッシャローラを配設し、前記サーマルヘッドによりイン
    クリボンのインクを前記中間転写体に転写して一次記録
    像を形成し、前記中間転写体と前記プレッシャローラと
    の間に挿入される用紙に、前記中間転写体の一次記録像
    を前記プレッシャローラの圧接力により転写して所望の
    印字を行なう熱転写プリンタにおいて、印字モードに対
    応して印字速度を変化させる印字速度調整手段と、印字
    速度に対応して前記中間転写体に対する前記プレッシャ
    ローラの圧接圧を変化させる圧接圧調整手段と、印字速
    度に対応して前記加熱手段による前記中間転写体の加熱
    温度を変化させる加熱温度調整手段とを設けたことを特
    徴とする熱転写プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013230662A (ja) * 2012-05-02 2013-11-14 Seiko Epson Corp 記録制御装置、記録装置、および記録装置の制御方法
WO2015151538A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 シチズンホールディングス株式会社 画像形成装置および画像形成方法

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