JPH0958027A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH0958027A
JPH0958027A JP21743195A JP21743195A JPH0958027A JP H0958027 A JPH0958027 A JP H0958027A JP 21743195 A JP21743195 A JP 21743195A JP 21743195 A JP21743195 A JP 21743195A JP H0958027 A JPH0958027 A JP H0958027A
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JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
ink
ink ribbon
platen
thermal head
Prior art date
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Pending
Application number
JP21743195A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ishikawa
泰 石川
Takahiro Miyakoshi
貴宏 宮腰
Fumio Tomono
文雄 伴野
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Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication of JPH0958027A publication Critical patent/JPH0958027A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質構造の表層を有するプラスチックシー
トを記録媒体としたサーマルプリンタにおいて、ドット
径、記録濃度のばらつきを低減することにある。 【解決手段】 本例では圧力を0.4kg/cm〜0.
8kg/cmとし、ドット径のばらつきを低減すること
が可能となる。同時にプラテン1の硬度を40°とする
ことにより、十分なニップ幅が得られるため、発熱素子
からインクリボン3への熱伝導効率が向上し、また、プ
ラテン表面の凹凸の影響を抑えることができ、印刷抜け
を抑えることができ、ひいては、記録濃度のばらつきを
低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、直径1μm〜10μmの孔からな
る多孔質構造の表層を有するプラスチックシート(例え
ば、日清紡績株式会社の合成紙「ピーチコート」、ま
た、特開昭62−197183号公報に開示される「多
孔性プラスチックシートの製造方法」に述べられている
もの等)を記録媒体とし、多孔質構造に浸透するインク
量を調整することにより多彩な濃度階調を得るサーマル
プリンタが試みられている。具体的には、熱転写方式の
サーマルプリンタにおいて記録媒体としてこの種のプラ
スチックシートを用いたもので、熱転写するインク量を
制御し、多孔質構造に浸透するインク量を制御してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱転写
方式のサーマルプリンタでは、一般にプラテンの硬度
(JISスプリング式硬さ試験機A型による)は40゜
〜55゜であり、サーマルヘッドに加わる静圧は記録幅
当たり0.17kg/cmである。このため、上記のよ
うな熱転写方式のサーマルプリンタをそのまま用いて上
述のように記録しようとした場合、記録媒体とインクリ
ボンとの十分なニップ幅が得られないために発熱素子か
らインクリボンへの熱伝導効率が場所によってまちまち
となり、ドット径、記録濃度が安定しない。
【0004】そこで、本発明の目的は、多孔質構造の表
層を有するプラスチックシートを記録媒体としたサーマ
ルプリンタにおいて、ドット径、記録濃度のばらつきを
低減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】硬度(JISスプリング
式硬さ試験機A型による)35°〜40°のプラテン
と、融点70℃であり、この融点から90℃の間で粘度
100cP〜10cPの変移を示すインクを用いたイン
クリボンと、直径1μm〜10μmの孔からなる多孔質
構造の表層を有するプラスチックシートを記録媒体とし
て上記プラテンに上記インクリボンを介して圧力0.4
kg/cm〜0.8kg/cm(記録幅当たり)で押圧
し、上記インクを加熱して上記記録媒体に転写するサー
マルヘッドとを具備するサーマルプリンタによって上記
目的を達成する。
【0006】上記サーマルヘッドが上記インクリボンに
与える熱量を4mJ/mm2〜15mJ/mm2の範囲で
制御することにより、上記記録媒体への記録濃度を制御
することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施例について説
明する。図1は本例のサーマルプリンタの構成を示す説
明図であり、まず、同図aを参照しながらその構成を説
明する。同図aにおいて、1はプラテンであり、硬度
(JISスプリング式硬さ試験機A型による。以下同様
にこの硬度を用いる。)を40°としてある。2は記録
媒体としての合成紙であり、例えば、日清紡績株式会社
の合成紙「ピーチコート」である。WG−170E型の
ピーチコートでは同図bに示すように厚さ30μmの多
孔質構造21の表層がポリスチレンシート22の両面に
形成されたものであり、厚さは170μm程度である。
多孔質構造は直径1μm〜10μmの無数の孔からな
る。再び同図aに戻り、3はインクリボンであり、ここ
では、例えば、フジコピアン株式会社のサーマルカラー
ダンダラリボン、「TCR C/D」を用いることとす
る。このインクリボン3は、詳細には図示しないが、厚
さ4.5μmのポリエステルリボンの表面に2.0g/
2で各色のインクを塗布したものであり、これらのイ
ンクは融点70℃程度であり、この融点から90℃の間
で図2に示すように粘度100cP〜10cPの変移を
示す。再び同図aに戻り、インクリボン3は供給リール
30から巻取りリール31へ向けて搬送ローラ32を経
て搬送される。4はサーマルヘッドであり、詳細には図
示しないが、300dpiのラインサーマルヘッドを用
い、各発熱素子のサイズを0.0967mm×0.11
0mm、平均抵抗を3778Ω、印加電圧を24Vとし
てあり、記録幅を230mm、縦25mmとしてある。
このサーマルヘッド4はインクリボン3を介して合成紙
2をプラテン1に圧力0.43kg/cm(記録幅当た
りの圧力、以下同様の圧力を用いる。)で押圧する。ま
た、各発熱素子への通電時間によりインクリボン3に与
える熱量を制御し、合成紙2に転写されるインク量を制
御し、記録濃度を制御する。
【0008】次に本例の動作について説明する。ここ
で、合成紙2は搬送ローラ23、24によりプラテン1
とインクリボン3との間に導かれ、サーマルヘッド4に
より記録される。まず、この転写時の記録濃度とサーマ
ルヘッド4の各素子への通電時間すなわちインクリボン
3に与える熱量との関係について述べる。本例の通電時
間とドット径の関係を実験的に得ると、図3のようにプ
ロットされたものになった。ここで、通電時間を熱量に
置き換えると、熱量とドット径の関係は図4の丸印でプ
ロットされた関係となる。
【0009】ここで、サーマルヘッド4がインクリボン
3を介してプラテン1に合成紙2を押圧する圧力を0.
43kg/cm、0.26kg/cm、0.17kg/
cmとした場合の熱量とドット径の関係について実験的
に得ると、圧力を0.43kg/cm、0.26kg/
cm、0.17kg/cmとした場合の熱量とドット径
の関係はそれぞれ図4の丸印、四角印、三角印でプロッ
トされたものとなる。図4からは、0.43kg/c
m、0.26kg/cm、0.17kg/cmと圧力を
下げるに従い、熱量の変化に対するドット径の変化が一
様でなくなってしまうことがわかる。例えば、圧力0.
26kg/cmのものでは熱量10mJ/mm2前後に
おいて、熱量の増加に応じて上昇していたドット径が一
時的に下降してしまっており、熱量によるドット径の制
御が良好に行われていないことを示している。このよう
に、圧力0.43kg/cmより低い圧力ではドット径
のばらつきが多くなるのである。
【0010】また、装置の強度、プラテン1の硬度等か
ら圧力の上限は0.8kg/cmが好ましい。
【0011】すなわち、本例では圧力を0.4kg/c
m〜0.8kg/cmとすることにより、熱量変化に対
するドット径の変化を一様なものとし、熱量によるドッ
ト径制御を良好にしてドット径のばらつきを低減するこ
とが可能となる。
【0012】また、インクリボン3に与える熱量は4m
J/mm2以下では、インクが十分に融けず、合成紙2
に転写されず、15mJ/mm2以上ではドット径の変
化は小さく、それ以上熱量を与えることは、装置の高速
化、コスト低減の妨げとなる。本例ではインクリボン3
に与える熱量は4mJ/mm2〜15mJ/mm2の範囲
で制御することにより、インクリボン3に転写に必要か
つ十分な熱量を与えることが可能となる。
【0013】また、プラテンの硬度を40°、55°と
して熱量とドット径との関係を実験的に得ると、図5の
ようになった。同図において、硬度40°の場合を四角
印でプロットし、硬度55°の場合を三角印でプロット
してある。同図から、硬度40°の場合がより低い熱量
で大きなドット径を得られることがわかる。また、硬度
を40°、55°についてそれぞれベタ印字(総ての発
熱素子をオンとしてインクを転写)を行い、サンプル評
価すると、硬度55°では図6に示すように所々印刷抜
けが生じた。特に、熱量が8mJ/mm2以下の低濃度
での印刷では、上記のような印刷抜けが顕著である。こ
れに対して硬度40°では、熱量が8mJ/mm2以下
の場合でも印刷抜けは認められなかった。また、プラテ
ンの硬度を30°とした場合、タックが生じ合成紙の搬
送を適正に行えなかった。以上のことから実験的に得ら
れた硬度の最適値は35°〜40°であった。
【0014】すなわち、本例ではプラテン1の硬度を4
0°とすることにより、十分なニップ幅(図7に示す幅
d)が得られるため、発熱素子からインクリボン3への
熱伝導効率が向上し、また、プラテン表面の凹凸の影響
を抑えることができ、印刷抜けを抑えることができ、ひ
いては、記録濃度のばらつきを低減できる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、融点70℃であり、こ
の融点から90℃の間で粘度100cP〜10cPの変
移を示すインクを用いたインクリボンを用い、直径1μ
m〜10μmの孔からなる多孔質構造の表層を有するプ
ラスチックシートを記録媒体として用いる場合におい
て、サーマルヘッドがプラスチックシートを上記プラテ
ンにインクリボンを介して押圧する圧力を0.4kg/
cm〜0.8kg/cmとしたので、ドット径のばらつ
きを低減することが可能となり、プラテンの硬度を35
°〜40°としたので、記録濃度のばらつきを低減する
ことが可能となった。また、サーマルヘッドがインクリ
ボンに与える熱量を4mJ/mm2〜15mJ/mm2
範囲で制御するので、無駄なく記録媒体への記録濃度制
御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を説明する説明図。
【図2】図1の要部の説明のための特性図。
【図3】図1の要部の説明のための特性図。
【図4】図1の要部の説明のための特性図。
【図5】図1の要部の説明のための特性図。
【図6】図1の要部の説明のための説明図。
【図7】図1の要部の説明のための説明図。
【符号の説明】
1 プラテン 2 合成紙 3 インクリボン 4 サーマルヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬度(JISスプリング式硬さ試験機A
    型による)35°〜40°のプラテンと、 融点70℃であり、この融点から90℃の間で粘度10
    0cP〜10cPの変移を示すインクを用いたインクリ
    ボンと、 直径1μm〜10μmの孔からなる多孔質構造の表層を
    有するプラスチックシートを記録媒体として上記プラテ
    ンに上記インクリボンを介して圧力0.4kg/cm〜
    0.8kg/cm(記録幅当たり)で押圧し、上記イン
    クを加熱して上記記録媒体に転写するサーマルヘッドと
    を具備することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記サーマルヘッドが上記インクリボン
    に与える熱量を4mJ/mm2〜15mJ/mm2の範囲
    で制御することにより、上記記録媒体への記録濃度を制
    御することを特徴とする請求項1記載のサーマルプリン
    タ。
JP21743195A 1995-08-25 1995-08-25 サーマルプリンタ Pending JPH0958027A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52114517A (en) * 1976-03-24 1977-09-26 Nippon Kokan Kk <Nkk> Method and equipment for treatment of annealed coil for cold rolled st eel belt

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52114517A (en) * 1976-03-24 1977-09-26 Nippon Kokan Kk <Nkk> Method and equipment for treatment of annealed coil for cold rolled st eel belt

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