JP2003118156A

JP2003118156A - サーマルプリンタ

Info

Publication number: JP2003118156A
Application number: JP2001312638A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Mori; 雅彦森
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 2001-10-10
Filing date: 2001-10-10
Publication date: 2003-04-23

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、第１のサーマルヘッドで感熱紙に
感熱印刷した領域に、第２のサーマルヘッドでインクリ
ボンのインクを熱転写して重ね印刷しても、高品質で鮮
明な画像を印刷することができるサーマルプリンタを提
供すること。【解決手段】本発明のサーマルプリンタは、感熱紙１
を発色させて第１の印刷１ａが可能な複数の発熱素子を
有する第１のサーマルヘッド２と、感熱紙１にインクリ
ボン１１を圧接しインク（図示せず）を転写して第２の
印刷１ｂが可能な、第２のサーマルヘッド６とを配設
し、第１の印刷１ａを行った第１の印刷領域Ｇに第２の
印刷１ｂを重ね印刷する場合と、第１の印刷領域Ｇ以外
の第２の印刷領域Ｈに第２の印刷１ｂを行う場合とで、
第２のサーマルヘッド６の通電条件を変えるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタ係
わり、特に感熱紙を発色させて感熱印刷すると共に、発
色させた感熱紙にインクリボンのインクを転写して熱転
写印刷を行うサーマルプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来提案されているサーマルプリンタ
は、用紙収納部にロール状の感熱紙が収納され、この感
熱紙の搬送方向における用紙収納部より下流側に第１の
サーマルヘッドと、この第１のサーマルヘッドが感熱紙
を介して圧接する第の１プラテンローラとが配設されて
いる。また、感熱紙の搬送方向における第１のサーマル
ヘッドより下流側には、第２のサーマルヘッドと、この
第２のサーマルヘッドが接離可能な第２のプラテンロー
ラとが配設され、第２のサーマルヘッドにより、感熱紙
にインクリボンのインクを熱転写可能になっている。

【０００３】また、感熱紙の搬送方向における第２のプ
ラテンローラより下流側には、互いに圧接する搬送ロー
ラと圧接ローラとが配設されている。前記搬送ローラと
圧接ローラとの間に感熱紙を圧接狭持し、第２のサーマ
ルヘッドをアップさせた状態で、搬送ローラを回転駆動
することにより、第１のサーマルヘッドが第１のプラテ
ンローラに圧接する感熱紙を排紙方向に搬送可能になっ
ている。

【０００４】このような従来提案されているサーマルプ
リンタは、第１のサーマルヘッドの発熱素子を選択的に
発熱させることにより、感熱紙に例えば黒色の文字等を
発色させて感熱印刷可能になっている。また、第１のサ
ーマルヘッドで感熱印刷後の感熱紙に、第２のサーマル
ヘッドをダウンさせて、例えばシアン等の色からなるイ
ンクを有するインクリボンを圧接してインクを熱転写す
ることにより、感熱紙に黒及びシアン等の色からなる２
色のカラー印刷が可能になっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来提案され
ているサーマルプリンタは、第１のサーマルヘッドで感
熱紙に感熱印刷した領域の温度が上昇する。このような
温度上昇した感熱紙の領域に、インクリボンのインクを
熱転写して重ね印刷すると、感熱紙の熱によってインク
の溶融が速まり、第２のサーマルヘッドの圧接圧で溶融
したインクが、アイロンを掛けたように延ばされて、滲
んだようになる。そのために、インクリボンのインクを
転写して印刷した画像、または文字等が不鮮明となるお
それがあった。

【０００６】本発明は、前述した点に鑑みてなされたも
ので、第１のサーマルヘッドで感熱紙に感熱印刷した領
域に、第２のサーマルヘッドでインクリボンのインクを
熱転写して重ね印刷しても、高品質で鮮明な画像を印刷
することができるサーマルプリンタを提供することを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の手段として本発明のサーマルプリンタは、感熱
紙と、前記感熱紙に転写可能なインクを塗布したインク
リボンとを備え、前記感熱紙を発色させて第１の印刷が
可能な第１のサーマルヘッドと、前記感熱紙に前記イン
クリボンを圧接し前記インクを転写して第２の印刷が可
能な、前記感熱紙の搬送方向における前記第１のサーマ
ルヘッドより下流側に配設した第２のサーマルヘッドと
を配設し、前記第１の印刷を行った第１の印刷領域に前
記第２の印刷を重ね印刷する場合と、前記第１の印刷領
域以外の第２の印刷領域に前記第２の印刷を行う場合と
で、前記第２のサーマルヘッドの通電条件を変えるよう
な構成とした。

【０００８】前記課題を解決するための第２の手段とし
て、前記第２のサーマルヘッドは、前記第１の印刷領域
に前記第２の印刷を重ね印刷する時の温度よりも、前記
第２の印刷領域に前記第２の印刷を行う時の温度を高く
するような構成とした。

【０００９】前記課題を解決するための第３の手段とし
て、前記第１の印刷領域に前記第２の印刷を重ね印刷す
る時は、前記第１の印刷を行う時の、印刷ライン毎、あ
るいは所定の印刷面積単位での前記第１のサーマルヘッ
ドの前記発熱素子に通電する通電割合を求め、この通電
割合に対応して前記第２のサーマルヘッドの前記通電条
件を変えるような構成とした。

【００１０】前記課題を解決するための第４の手段とし
て、前記第１、第２のサーマルヘッドは、それぞれの温
度を検出可能なサーミスタを配設し、前記第１の印刷領
域に前記第２の印刷を重ね印刷する時は、前記第１の印
刷を行う時における前記サーミスタが検出する前記第１
のサーマルヘッドの温度に対応して、前記第２のサーマ
ルヘッドの温度を制御するような構成とした。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルプリンタ
を、図１〜図４に基づいて説明する。図１は本発明のサ
ーマルプリンタを説明する概略図であり、図２は本発明
の動作を説明する概略図であり、図３、図４は本発明に
係わる感熱紙に第１、第２の印刷を説明する図である。

【００１２】まず、本発明のサーマルプリンタの一実施
の形態を、図１、図２に基づいて説明すると、図示を省
略したケース内の所定位置には、ロール状に巻取りされ
て、例えば黒色の発色が可能な感熱紙１が収納されてい
る。前記感熱紙１は、矢印Ａの搬送方向に搬送可能にな
っている。また、感熱紙１の搬送経路には、ラインヘッ
ドからなる第１のサーマルヘッド２が配設されている。
この第１のサーマルヘッド２には、図示を省略した複数
の発熱素子がドット状に感熱紙１の幅方向に整列形成さ
れている。

【００１３】また、第１のサーマルヘッド２は、ヘッド
取付台３に固着されており、このヘッド取付台３が回転
自在のガイドローラ４の回転中心に軸支されている。そ
して、第１のサーマルヘッド２は、ヘッド取付台３が後
述する搬送ローラ５側に弾性付勢されて、常時搬送ロー
ラ５に圧接するようになっている。また、第１のサーマ
ルヘッド２の発熱素子が対向する側には、プラテンロー
ラからなる搬送ローラ５が配設されている。この搬送ロ
ーラ５は、駆動源であるステッピングモータ等にギア連
結されて、矢印Ｂの回転方向に回転駆動可能になってい
る。

【００１４】前記感熱紙１は、ガイドローラ４に案内さ
れて、圧接状態の第１のサーマルヘッド２と搬送ローラ
５との間に搬送され、搬送ローラ５の矢印Ｂ方向の回転
で第１のサーマルヘッド２より下流側に搬送可能になっ
ている。そして、搬送ローラ５の回転で矢印Ａの搬送方
向に搬送する感熱紙１を、第１のサーマルヘッド２で、
例えば黒色の文字等を発色させて、感熱印刷である第１
の印刷が可能になっている。前記感熱紙１は、図３に示
すように、第１のサーマルヘッド２で第１の印刷１ａを
行う領域を第１の印刷領域Ｇとし、第１の印刷領域Ｇ以
外の部分を第２の印刷領域Ｈとしている。

【００１５】また、感熱紙１の矢印Ａの搬送方向におけ
る第１のサーマルヘッド２より下流側には、第２のサー
マルヘッド６が配設されている。この第２のサーマルヘ
ッド６は、搬送ローラ５と対向する側に、複数の発熱素
子（図示せず）が感熱紙１の幅方向に整列形成されてい
る。前記第２のサーマルヘッド６は、支軸７を支点とし
て回動可能な回動アーム８に固着されており、回動アー
ム８が回動することにより、図１に示すように、搬送ロ
ーラ５に圧接したダウン状態、または図２に示すよう
に、搬送ローラ５から離間したアップ状態になるように
なっている。

【００１６】そして、第２のサーマルヘッド６をダウン
させて、第１のサーマルヘッド２で第１の印刷が行われ
た感熱紙１に、後述するインクリボン１１を圧接し、イ
ンクリボン１１のインクを転写して、熱転写印刷である
第２の印刷が可能になっている。また、第２のサーマル
ヘッド６の図示左右の回動アーム８には、回転自在の一
対のピンチローラ９が軸支されている。前記感熱紙１の
搬送方向における第２のサーマルヘッド６より下流側に
は、搬送ローラ５に圧接する回転自在の圧接ローラ１０
が配設されている。そして、搬送ローラ５と圧接ローラ
１０との間に搬送された感熱紙１は、搬送ローラ５の矢
印Ｂ方向の回転で、矢印Ａの搬送方向に搬送可能になっ
ている。

【００１７】前記感熱紙１の矢印Ａの搬送方向における
圧接ローラ１０より下流側には用紙切断装置（図示せ
ず）が配設されて、印刷後のページ（図示せず）を所定
の長さに切断して、サーマルプリンタ外部に排出可能に
なっている。また、図２に示すように、アップ状態の第
２のサーマルヘッド６と搬送ローラ５との間には、一面
側に所望の色のインクが塗布されたインクリボン１１が
供給されている。そして、第２のサーマルヘッド６をダ
ウンさせて搬送ローラ５に圧接することにより、インク
リボン１１は、インクが塗布された一面側が感熱紙１に
圧接されて、インクリボン１１のインクを感熱紙に熱転
写するようになっている。

【００１８】前記インクリボン１１は、巻取りコア１２
に一端部が巻回され、供給コア１３に他端部が巻回され
ている。そして、インクが塗布されてない他面側が回転
自在の一対のピンチローラ９に当接して、巻取りコア１
２に巻取り可能になっている。前記供給コア１３には、
未使用状態のインクリボン１１が巻回されており、この
未使用状態のインクリボン１１は、巻取りコア１２の矢
印Ｃ方向の回転により矢印Ｄの巻取り方向に牽引され
て、巻取りコア１２に巻取り可能になっている。

【００１９】また、巻取りコア１２は、スリップ回転可
能な巻取りボビン（図示せず）に係合されている。そし
て、第２のサーマルヘッド６をダウンさせて、感熱紙１
にインクリボン１１のインクを熱転写印刷する第２の印
刷中は、巻取りボビンをスリップ回転させながら、イン
クリボン１１を巻取りコア１１に巻取るようになってい
る。そのために、ダウン状態の第２のサーマルヘッド６
と巻取りコア１２との間に位置するインクリボン１１に
は、所定のテンションが負荷されて、第２の印刷中にお
けるインクリボン１１に弛みが発生しないようになって
いる。

【００２０】このような本発明のサーマルプリンタは、
図３に示すように、感熱紙１に第１の印刷１ａを行った
第１の印刷領域Ｇ以外の第２の印刷領域Ｈに第２の印刷
１ｂを行うことができると共に、図４に示すように、第
１の印刷領域Ｇに、第２の印刷１ｂを重ね印刷すること
もできるようになっている。

【００２１】前述のような本発明のサーマルプリンタに
よる感熱紙１への印刷動作は、図２に示すように、矢印
Ｂ方向に回転中の搬送ローラ５と、この搬送ローラ５に
常時圧接状態の第１のサーマルヘッド２との間に感熱紙
１を圧接狭持する。すると、感熱紙１は、搬送ローラ５
の回転で、矢印Ａの搬送方向の下流側に搬送され、ヘッ
ドアップ状態の第２のサーマルヘッド６と搬送ローラ５
との間を通過して、搬送ローラ５と、圧接ローラ１０と
の間に圧接狭持される。そして、感熱紙１は、搬送ロー
ラ５の矢印Ｂ方向の回転で、搬送ローラ５より下流側に
搬送される。

【００２２】このような、搬送ローラ５で搬送中の感熱
紙１に圧接している第１のサーマルヘッド２の複数の発
熱素子を、選択的に通電して発熱させることにより、感
熱紙１を直接発色させて、例えば黒色の文字等からなる
第１の印刷１ａを行うことができる。前記第１の印刷１
ａが行われた第１の印刷領域Ｇが、搬送ローラ５の回転
で矢印Ａの搬送方向における第１のサーマルヘッド３よ
り下流側の搬送ローラ５とアップ状態の第２のサーマル
ヘッド６との間に搬送されると、第２のサーマルヘッド
６をダウンさせて、図４に示すように、第１の印刷領域
Ｇに、インクリボン１１のインクを熱転写して第２の印
刷１ｂを重ね印刷する。

【００２３】また、第１の印刷領域Ｇに第２の印刷１ｂ
を重ね印刷せずに、図３に示すように、第２の印刷領域
Ｈに第２のサーマルヘッド６をダウンさせて圧接し、イ
ンクリボン１１のインクを熱転写して第２の印刷１ｂを
行うこともできる。このような第２の印刷１ｂは、イン
クリボン１１のインクが、第１の印刷１ａで印刷した色
と異なる、例えばシアン等の色からなり、このシアンの
色のインクで、ワンポイント印刷、例えば店名、あるい
は商品ロゴ等の印刷を行って、第２の印刷１ｂを目立た
せることができる。

【００２４】前記第１、第２のサーマルヘッド２、６
は、複数の発熱素子への通電を制御して、それぞれの発
熱素子を選択的に発熱させることにより、第１、第２の
印刷を行うようになっている。そして、第１の印刷１ａ
を行った時の第１の印刷領域Ｇは、第１のサーマルヘッ
ド２の発熱が伝達されて温度上昇し、第１の印刷領域Ｇ
以外の第２の印刷領域Ｈは温度上昇しない。そのため
に、本発明のサーマルプリンタは、第１の印刷１ａを行
って温度上昇した第１の印刷領域Ｇに、第２の印刷１ｂ
を重ね印刷する場合と、第２の印刷領域Ｈに第２の印刷
１ｂを行う場合とで、第２のサーマルヘッドの通電条件
を変えるようにしている。この第２のサーマルヘッドの
通電条件を変えることにより、第２のサーマルヘッド６
の発熱温度を変えことができる。

【００２５】そして、第２のサーマルヘッド６は、第１
の印刷領域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時の温度
よりも、第２の印刷領域Ｈに第２の印刷１ｂを行う時の
温度を高くするようにしている。そのために、温度上昇
している第１の印刷領域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷
しても、第２の印刷１ｂを、高品質で鮮明な画像、また
は文字等にすることができる。

【００２６】また、第１の印刷１ａを行った第１の印刷
領域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時は、第１の印
刷１ａを行う時の、第１のサーマルヘッド２の発熱素子
に通電する通電割合Ｘを、印刷ライン毎、あるいは所定
の印刷面積単位で、図示しない制御部で求める。前記通
電割合Ｘは、印刷ライン毎、あるいは所定の印刷面積単
位での、第１サーマルヘッド２の発熱素子に通電する数
をＹとし、この時の通電しない発熱素子の数をＺとし、
Ｘ＝Ｙ／Ｚの関係になっている。そして、第１の印刷領
域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時の、第１のサー
マルヘッド２の通電割合Ｘに対応して第２のサーマルヘ
ッド６の通電条件を変えるようにしている。即ち、第１
の印刷領域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時の、第
１のサーマルヘッド２の通電割合Ｘが、例えば５０％以
下の場合は、第２のサーマルヘッド６の温度を、第１の
印刷領域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時よりも高
い温度で発熱させるように、第２のサーマルヘッド６へ
の通電を制御するようにしている。

【００２７】また、第１の印刷領域Ｇに第２の印刷１ｂ
を重ね印刷する時の、第１のサーマルヘッド２の通電割
合Ｘが所定の値より大きい、例えば５０％を超える場合
は、第２のサーマルヘッド６の温度を、第１の印刷領域
Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時と同じ温度で発熱
させるように、第２のサーマルヘッド６への通電を制御
するようにしている。このような、第１の印刷領域Ｇに
第２の印刷１ｂを重ね印刷する時に、第１のサーマルヘ
ッド２の通電割合Ｘに対応して、第２のサーマルヘッド
６の通電を制御することにより、第１の印刷領域Ｇに重
ね印刷した第２の印刷１ｂを、高品質で鮮明な画像、ま
たは文字等にすることができる。

【００２８】また、第１のサーマルヘッド２の通電割合
Ｘを求めないで、第２のサーマルヘッド６への通電を制
御するものとして、第１、第２のサーマルヘッド２、６
は、それぞれの温度を検出可能なサーミスタ（図示せ
ず）を配設している。そして、感熱紙１の第１の印刷領
域Ｇに第２の印刷１ｂを重ね印刷する時は、第１の印刷
１ａを行っている時の第１のサーマルヘッド２のサーミ
スタが検出する発熱温度に対応して、第２のサーマルヘ
ッド６への通電を制御して、第２のサーマルヘッド６の
温度を制御するようにしたものでも良い。

【００２９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のサーマルプ
リンタは、第１の印刷を行った第１の印刷領域に第２の
印刷を重ね印刷する場合と、第１の印刷領域以外の第２
の印刷領域に第２の印刷を行う場合とで、第２のサーマ
ルヘッドの通電条件を変えるようにしたので、第１の印
刷領域が温度上昇していても、第２のサーマルヘッドに
通電する条件を変えて、第２のサーマルヘッドの発熱を
低くすることにより、第１の印刷の上に、鮮明で高品質
な第２の印刷を重ね印刷することができる。

【００３０】また、第２のサーマルヘッドは、前記第１
の印刷領域に前記第２の印刷を重ね印刷する時の温度よ
りも、前記第２の印刷領域に前記第２の印刷を行う時の
温度を高くするようにしたので、第１の印刷領域に重ね
印刷した第２の印刷を、高品質で鮮明な画像、または文
字等にすることができる。

【００３１】また、第１のサーマルヘッドの通電割合に
対応して第２のサーマルヘッドの通電条件を変えるよう
にしたので、第１の印刷領域の温度上昇を第１のサーマ
ルヘッドの通電割合に対応して検知することができ、第
２のサーマルヘッドの発熱温度を高精度に制御すること
ができる。そのために、第１の印刷領域に重ね印刷した
第２の印刷を、更に高品質で鮮明な画像、または文字等
にすることができる。

【００３２】また、第１、第２のサーマルヘッドは、そ
れぞれの発熱素子の発熱温度を検出可能なサーミスタを
配設し、第１の印刷領域に第２の印刷を重ね印刷する時
は、第１の印刷を行う時におけるサーミスタが検出する
第１のサーマルヘッドの発熱温度に対応して、第２のサ
ーマルヘッドの発熱温度を制御するようにしたので、微
細で数多くある発熱素子の通電割合を検出するための複
雑な制御部を不要とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のサーマルプリンタを説明する概略図で
ある。

【図２】本発明の動作を説明する概略図である。

【図３】本発明に係わる感熱紙に第１、第２の印刷を説
明する図である。

【図４】本発明に係わる感熱紙に第１、第２の印刷を説
明する図である。

【符号の鋭明】

１感熱紙２第１のサーマルヘッド３ヘッド取付台４ガイドローラ５搬送ローラ６第２のサーマルヘッド７支軸８回動アーム１０圧接ローラ１１インクリボン１２巻取りコア１３供給コア

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】感熱紙と、前記感熱紙に転写可能なイン
クを塗布したインクリボンとを備え、前記感熱紙を発色
させて第１の印刷が可能な第１のサーマルヘッドと、前
記感熱紙に前記インクリボンを圧接し前記インクを転写
して第２の印刷が可能な、前記感熱紙の搬送方向におけ
る前記第１のサーマルヘッドより下流側に配設した第２
のサーマルヘッドとを配設し、前記第１の印刷を行った
第１の印刷領域に前記第２の印刷を重ね印刷する場合
と、前記第１の印刷領域以外の第２の印刷領域に前記第
２の印刷を行う場合とで、前記第２のサーマルヘッドの
通電条件を変えるようにしたことを特徴としたサーマル
プリンタ。
【請求項２】前記第２のサーマルヘッドは、前記第１
の印刷領域に前記第２の印刷を重ね印刷する時の温度よ
りも、前記第２の印刷領域に前記第２の印刷を行う時の
温度を高くするようにしたことを特徴とする請求項１記
載にサーマルプリンタ。
【請求項３】前記第１の印刷領域に前記第２の印刷を
重ね印刷する時は、前記第１の印刷を行う時の、印刷ラ
イン毎、あるいは所定の印刷面積単位での前記第１のサ
ーマルヘッドの前記発熱素子に通電する通電割合を求
め、この通電割合に対応して前記第２のサーマルヘッド
の前記通電条件を変えるようにしたことを特徴とする請
求項１、又は２記載のサーマルプリンタ。
【請求項４】前記第１、第２のサーマルヘッドは、そ
れぞれの温度を検出可能なサーミスタを配設し、前記第
１の印刷領域に前記第２の印刷を重ね印刷する時は、前
記第１の印刷を行う時における前記サーミスタが検出す
る前記第１のサーマルヘッドの温度に対応して、前記第
２のサーマルヘッドの温度を制御するようにしたことを
特徴とする請求項１、または２記載のサーマルプリン
タ。