JPH06318414A - 軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ - Google Patents

軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ

Info

Publication number
JPH06318414A
JPH06318414A JP5107794A JP10779493A JPH06318414A JP H06318414 A JPH06318414 A JP H06318414A JP 5107794 A JP5107794 A JP 5107794A JP 10779493 A JP10779493 A JP 10779493A JP H06318414 A JPH06318414 A JP H06318414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
polyvinyl chloride
primer
adhesive
product loss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5107794A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Ota
洋二 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP5107794A priority Critical patent/JPH06318414A/ja
Publication of JPH06318414A publication Critical patent/JPH06318414A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリ塩化ビニル樹脂シートに製品ロスを15
%以上20%以下添加しても、長さ方向に裂け性を生じ
ないようにし、粘着テープの製造時に発生する製品ロス
の再利用率を向上させる。 【構成】 軟質ポリ塩化ビニルに少なくとも可塑剤及び
安定剤を添加して構成される基材に、一部に粘着付与
剤、老化防止剤等の混合したベースポリマーで構成され
た粘着剤とプライマーが貼付された粘着テープを混入し
てなる軟質PVCシートの基材に粘着剤及びプライマー
の有する基と親和性を備えたコポリマーを添加して構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の電線・ケーブ
ルを束ねる際に外周に巻き付けたり、電線・ケーブルを
接続した際にケーブル間のジョイント部に巻装したりす
る粘着テープの基材である軟質PVCシートに係り、特
に、粘着テープ製造時に発生するロステープを再利用し
て混入して製造する軟質PVCシート及び軟質PVCを
素材とする粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数本のポリ塩化ビニル電線等
を一箇所に束ねる場合、電気絶縁性を有する軟質ポリ塩
化ビニル樹脂を基材として用いたビニル樹脂製の粘着テ
ープが用いられる。また、ポリ塩化ビニル電線などの被
覆電線あるいはケーブルを途中で接続した場合には、そ
の接続部が短絡等を起こさないように、接続部の電気絶
縁性が図られている。この接続部の電気絶縁性を保つた
め、接続部に粘着テープを巻き付け、接続部の電気絶縁
性や機械的強度を確保するようにしている。
【0003】この粘着テープには、電気絶縁性を有する
軟質ポリ塩化ビニル樹脂等のビニル樹脂製の粘着テープ
が用いられる。このビニル樹脂製の粘着テープを製造す
るに当たっては、まず、基材となる軟質ポリ塩化ビニル
樹脂を幅広くシート状にする。この軟質ポリ塩化ビニル
樹脂製のシートは、表1に示す如き組成を有している。
【0004】表 1 そして、この軟質ポリ塩化ビニル樹脂のシート状基材の
片面にプライマーをコーティングした後、粘着剤を塗布
し10m、20m等所定の長さを芯棒に巻き取って図2
に示す如き長い巻物状のテープ100を製造する。この
粘着剤は、表2に示す如き組成を有している。
【0005】表 2 しかる後、この長い芯棒に巻物状に巻き取ったテープ1
00を、図3に示す如く、例えば15mm、20mm等
所定幅に切断して通常一般的に使用されているビニル樹
脂製の粘着テープ110を製造している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように製造される
ビニル樹脂製の粘着テープを製造する際に、基材となる
軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートへのプライマー及び粘着
剤のコーティングは、端々まで均一に行うのが理想であ
るが、軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートの端部は製造上プ
ライマー及び粘着剤を均一にコーティングすることがで
きない。したがって、切り出し端部は粘着剤が塗布され
ていない可能性が高いので、製品ロスとして取り扱われ
る。すなわち、長い芯棒に巻物状に巻き取った軟質ポリ
塩化ビニル樹脂シートを15mm、20mm等所定幅に
切断して通常一般的に使用されているビニル樹脂製の粘
着テープを製造するに当たっては、切り出し端部は不良
品として廃棄している。この切り出し端部の製品ロス
は、表3に示す如き組成を有している。
【0007】表 3 これらの製品ロスは、従来、焼却する等して廃棄してい
た。しかしながら、近年、環境汚染等の問題が取り上げ
られるに至って製品ロスを減少させる要請が起きてい
る。そこで、近年では、粘着テープ製造時に発生する製
品ロスを包装用の軟質PVCシートを製造する際に混入
したり、ワイヤーハーネス用粘着テープを製造する際の
軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートに混入して製品ロスの再
利用を図って廃棄ロスの発生量を減少する努力が払われ
ている。
【0008】製品ロスである切り出し端部には、一部粘
着剤が塗布されており、この粘着剤が溶融軟質ポリ塩化
ビニル樹脂に混入されると、粘着剤は軟質ポリ塩化ビニ
ル樹脂との親和性がないため異物混入という状態とな
る。いま、軟質PVCシート94重量%、プライマー1
重量%、粘着剤5重量%からなる製品ロスを0〜15%
の範囲で添加したときの軟質ポリ塩化ビニル樹脂シート
としての特性試験(長さ方向への裂け性)が表4に示さ
れている。
【0009】表 4 表4において、製品ロスの組成成分は、軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂シート94%に、プライマー1%、粘着剤5%
のものを配合したものである。従来例1は、軟質ポリ塩
化ビニル樹脂シートのみで、製品ロスを含まないものと
なっている。
【0010】表4から明らかなように、従来の製品ロス
の再利用を図ったポリ塩化ビニル樹脂シートにあって
は、製品ロスを5%前後以上添加していくと、粘着剤の
混入によって、長さ方向に裂けやすくなるという問題点
を有している。
【0011】また、従来の製品ロスの再利用を図った軟
質ポリ塩化ビニル樹脂シートにあっては、製品ロスの混
入が4〜5%と少なく、製品ロスを再利用する比率が低
いという問題点も有している。
【0012】本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂シートに製
品ロスを15%以上20%以下添加しても、長さ方向に
裂け性を生ずることなく粘着テープの製造時に発生する
製品ロスの再利用率を向上することのできる軟質PVC
シート及び軟質PVCを素材とする粘着テープを提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、製品ロスの
再利用粘着テープの一部に塗布されている粘着剤が非極
性の場合には、軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートに非極性
のコポリマーが存在すると、粘着剤が軟質ポリ塩化ビニ
ル樹脂シート内に拡散し、異物混入の状態を解消するこ
とができることを見出した。また、製品ロスの再利用粘
着テープの一部に塗布されている粘着剤が有極性の場合
には、軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートに有極性のコポリ
マーが存在すると、粘着剤が軟質ポリ塩化ビニル樹脂シ
ート内に拡散し、異物混入の状態を解消することができ
ることを見出し、本発明をなすに至った。
【0014】上記目的を達成するために、本発明の軟質
PVCシートは、軟質ポリ塩化ビニルに少なくとも可塑
剤及び安定剤を添加して構成される基材に、一部に粘着
付与剤、老化防止剤等を混合したベースポリマーで構成
される粘着剤とプライマーが貼付された粘着テープを混
入してなる軟質PVCシートにおいて、上記基材に上記
粘着剤及びプライマーの有する基と親和性を備えたコポ
リマーを添加して構成したものである。
【0015】そして、上記コポリマーを、非極性と有極
性とによって構成されるコポリマーによって構成するの
が好ましい。
【0016】また、上記目的を達成するために、本発明
の軟質PVCを素材とする粘着テープは、一部に粘着付
与剤、老化防止剤等を混合したベースポリマーで構成さ
れ粘着剤とプライマーが貼付された粘着テープと、軟質
ポリ塩化ビニルに少なくとも可塑剤及び安定剤を添加し
て構成される基材とを混合し、前記基材に前記粘着剤及
びプライマーの有する基と親和性を備えたコポリマーを
添加してシート状に成形してなる軟質PVCシートにプ
ライマーと粘着剤を塗布して構成したものである。
【0017】
【作用】ポリ塩化ビニルに少なくとも可塑剤及び安定剤
を添加して構成される基材に、一部に粘着付与剤、老化
防止剤等を混合したベースポリマーの粘着剤とプライマ
ーが貼付された粘着テープを混入してなる軟質PVCシ
ートの基材に粘着剤及びプライマーの有する基と親和性
を備えたコポリマーを添加して構成してあるため、粘着
テープの製造時に発生する製品ロスの再利用率を向上す
ることができる。
【0018】また、上記コポリマーを、非極性と有極性
とによって構成されるコポリマーによって構成すること
により、粘着テープに使用されている粘着剤が非極性で
あるか有極性であるかを考慮せずに添加することができ
る。
【0019】さらに、一部に粘着付与剤、老化防止剤等
の混合したベースポリマーで構成され接着剤とプライマ
ーが貼付された粘着テープと、軟質ポリ塩化ビニルに少
なくとも可塑剤及び安定剤を添加して構成される基材と
を混合し、前記基材に前記接着剤及びプライマーの有す
る基と親和性を備えたコポリマーを添加してシート状に
成形してなる軟質PVCシートにプライマーと接着剤を
塗布して構成されているため、粘着テープの製造時に発
生する製品ロスの再利用を図り、廃棄ロスの少ない粘着
テープを製造することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る軟質PVCシートの実施
例について説明する。図1には、本発明の実施例に基づ
いて製造される軟質PVCシートを用いて製造した粘着
テープが示されている。
【0021】図において、1は粘着テープで、シート状
に形成されており、心棒2に巻かれている。この粘着テ
ープ1は、複数本の電線・ケーブルを束ねる際に外周に
巻き付けたり、電線・ケーブルを接続した際にケーブル
間のジョイント部に巻装したりするのに用いるものであ
る。
【0022】3は帯状基材で、軟質ポリ塩化ビニル樹脂
によって構成されている。この帯状基材3は、もともと
幅広いシート状に形成した軟質ポリ塩化ビニル樹脂を所
定幅の帯状に切断して一般的なビニル樹脂製のテープに
したものである。この帯状基材3は、軟質ポリ塩化ビニ
ル樹脂にアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体(ABSコポリマー)を添加するか、軟質ポリ塩化
ビニル樹脂にABSと製品ロスを混合させたものであ
る。この帯状基材3を構成する組成成分の具体的実施例
が、表5に示されている。
【0023】表 5 表5において、軟質ポリ塩化ビニル樹脂の組成成分は、
表1に記載されたものと同一である。また、表5におい
て用いた製品ロスの組成成分は、表4の従来例で用いた
ものと同様、軟質ポリ塩化ビニル樹脂シート94%に、
プライマー1%、粘着剤5%の製品ロスを配合したもの
である。さらに、表5において、ABSは、アクリロニ
トリル25wt%、ブタジエン30wt%、スチレン45wt
%で、この三種のモノマーがアットランダム的に共重合
したものである。このABSは、非極性と有極性を有し
ている。
【0024】表5において、引張り強さは、長さ方向の
垂直方向で測定したものである。また、表5において、
長さ方向の裂け性試験は、布を引き裂く際の感触で判断
し、○は裂けにくく、△はやや裂けやすい、×は裂けや
すいを現している。
【0025】表5の長さ方向の裂け性試験結果から明ら
かな通り、軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートに製品ロスを
混入し、ABSを配合すると長さ方向の裂け性が改善さ
れていることが解る。これは、製品ロスに含まれる粘着
剤が、軟質ポリ塩化ビニル樹脂シート内において異物で
はなく材料として軟質ポリ塩化ビニル樹脂シート内に拡
散していることを示している。また、表5の引張り強さ
の試験結果から明らかな通り、軟質ポリ塩化ビニル樹脂
シートにABSを配合すると引張り強さが向上していく
ことが解る。
【0026】したがって、軟質ポリ塩化ビニル樹脂に製
品ロスを全く混入していない実施例1では、軟質ポリ塩
化ビニル樹脂95wt%にABS5wt%を配合している
が、従来例1と比較してもABSによる効果はない。引
張り強さも実施例1、従来例1大差ない。
【0027】また、実施例2において、軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂90wt%に製品ロスを5wt%混入すると、AB
Sの配合されていない軟質ポリ塩化ビニル樹脂95wt
%、製品ロスを5wt%からなる従来例2は、引張り強さ
が12.4N/mm2 であるのに対し、ABSを5wt%配
合する実施例2では、引張り強さが12.9N/mm2
向上が見られる。また、製品ロスの配合量(5wt%)の
同じ、実施例2と従来例2とは、長さ方向の裂け性が異
なる。すなわち、ABSの配合されていない従来例2
は、長さ方向の裂け性が△でやや裂け易くなっているの
に対し、軟質ポリ塩化ビニル樹脂90wt%に製品ロスを
5wt%混入し、さらにABSを5wt%配合する実施例2
では、○で裂けにくくなっている。すなわち、ABSを
配合することによって長さ方向の裂け性の改善が成され
ている。
【0028】同様に、製品ロスの配合割合を10wt%に
し、軟質ポリ塩化ビニル樹脂90wt%の従来例3におい
ては、引張り強さが11.2N/mm2 であるのに対し、
軟質ポリ塩化ビニル樹脂85wt%、製品ロス10wt%、
ABS5wt%配合する実施例3においては、引張り強さ
が12.3N/mm2 と飛躍的な向上が見られる。また、
製品ロスの配合量(10wt%)の同じ、実施例3と従来
例3とは、長さ方向の裂け性が異なる。すなわち、AB
Sの配合されていない従来例3は、長さ方向の裂け性が
×で裂け易くなっているのに対し、軟質ポリ塩化ビニル
樹脂85wt%に製品ロスを10wt%混入し、さらにAB
Sを5wt%配合する実施例3では、○で裂けにくくなっ
ている。すなわち、ABSを配合することによって長さ
方向の裂け性の改善が成されている。
【0029】同様に、製品ロスの配合割合を15wt%に
し、軟質ポリ塩化ビニル樹脂85wt%の従来例4におい
ては、引張り強さが10.0N/mm2 であるのに対し、
軟質ポリ塩化ビニル樹脂80wt%、製品ロス15wt%、
ABS5wt%配合する実施例4においては、引張り強さ
が11.7N/mm2 と飛躍的な向上が見られる。また、
製品ロスの配合量(15wt%)の同じ、実施例4と従来
例4とは、長さ方向の裂け性が異なる。すなわち、AB
Sの配合されていない従来例4は、長さ方向の裂け性が
×で裂け易くなっているのに対し、軟質ポリ塩化ビニル
樹脂80wt%に製品ロスを15wt%混入し、さらにAB
Sを5wt%配合する実施例4では、○で裂けにくくなっ
ている。すなわち、ABSを配合することによって長さ
方向の裂け性の改善が成されている。
【0030】また、製品ロスの配合割合を20wt%に
し、軟質ポリ塩化ビニル樹脂75wt%、ABS5wt%が
配合された実施例5は、引張り強さが11.1N/mm2
であるが、引張り強さが11.1N/mm2 と向上が見ら
れ、また、長さ方向の裂け性が異なる。すなわち、軟質
ポリ塩化ビニル樹脂75wt%に製品ロスを20wt%混入
し、さらにABSを5wt%配合する実施例5では、△で
若干裂けにくくなっている。すなわち、ABSを配合す
ることによって長さ方向の裂け性の改善が成されてい
る。
【0031】このABSは、非極性と有極性とでなるコ
ポリマーの代表で、非極性と有極性とでなるコポリマー
であれば、この他の物であっても良い。ABS意外の例
としては、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、
PAS、PMS、NBR(ブタジエン・アクリロニトリ
ルゴム)、EEA、MBS、MABS、EVA−VCグ
ラフトポリマー、ACS等がある。
【0032】4はプライマーで、帯状基材3の片面の全
面に渡って均一にコーティングしてある。このプライマ
ー4は粘着剤5を安定的に帯状基材3に定着させるため
のもので、アクリル系樹脂等が用いられる。
【0033】5は粘着剤で、粘着テープ1を複数本の電
線・ケーブルを束ねるために外周に巻き付けた際、ま
た、電線・ケーブルを接続した際にケーブル間のジョイ
ント部に巻装した場合に帯状基材3が巻き付けたものに
固定されるように作用するものである。この粘着剤5に
は、ゴム系樹脂等が用いられ、帯状基材3に塗布されて
いる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】軟質ポリ塩化ビニルに少なくとも可塑剤及
び安定剤を添加して構成される基材に、一部に粘着付与
剤、老化防止剤等の混合したベースポリマーで構成され
た粘着剤とプライマーが貼付された粘着テープを混入し
てなる軟質PVCシートの基材に粘着剤及びプライマー
の有する基と親和性を備えたコポリマーを添加してある
ため、ポリ塩化ビニル樹脂シートに製品ロスを15%以
上20%以下添加しても、長さ方向に裂け性を生ずるこ
となく粘着テープの製造時に発生する製品ロスの再利用
率を向上することができる。
【0036】また、コポリマーを、非極性と有極性とに
よって構成されるコポリマーによって構成しているた
め、粘着テープに使用されている粘着剤の極性の有無を
考慮せずに添加することができる。
【0037】さらに、一部に粘着付与剤、老化防止剤等
の混合したベースポリマーで構成され粘着剤とプライマ
ーが貼付された粘着テープと、軟質ポリ塩化ビニルに少
なくとも可塑剤及び安定剤を添加して構成される基材と
を混合し、前記基材に前記粘着剤及びプライマーの有す
る基と親和性を備えたコポリマーを添加してシート状に
成形してなる軟質PVCシートにプライマーと粘着剤を
塗布して構成してあるため、ポリ塩化ビニル樹脂シート
に製品ロスを15%以上20%以下添加しても、長さ方
向に裂け性を生ずることなく粘着テープの製造時に発生
する製品ロスの再利用率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着テープの実施例を示す拡大斜
視図である。
【図2】粘着テープ製造過程を示すロール状に巻かれた
シート基材の全体斜視図である。
【図3】ロール状に巻かれたシート基材から所定幅の粘
着テープを切り出した状態を示す図である。
【符号の説明】
1………………………………………………………………
………粘着テープ 3………………………………………………………………
………帯状基材 4………………………………………………………………
………プライマー 5………………………………………………………………
………粘着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 3/44 C 9059−5G 13/00 7244−5G H02G 15/08 Z 7028−5G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質ポリ塩化ビニルに少なくとも可塑剤
    及び安定剤を添加して構成される基材に、一部に粘着付
    与剤、老化防止剤等を混合したベースポリマーで構成さ
    れたプライマーと粘着剤が貼付された粘着テープを混入
    してなる軟質PVCシートにおいて、上記基材に上記プ
    ライマー及び粘着剤の有する基と親和性を備えたコポリ
    マーを添加したことを特徴とする軟質PVCシート。
  2. 【請求項2】 上記コポリマーは、非極性と有極性とに
    よって構成されるコポリマーである請求項1記載の軟質
    PVCシート。
  3. 【請求項3】 一部に粘着付与剤、老化防止剤等を混合
    したベースポリマーで構成された粘着剤とプライマーが
    貼付された粘着テープと、軟質ポリ塩化ビニルに少なく
    とも可塑剤及び安定剤を添加して構成される基材とを混
    合し、前記基材に前記粘着剤及びプライマーの有する基
    と親和性を備えたコポリマーを添加してシート状に成形
    してなる軟質PVCシートにプライマーと粘着剤を塗布
    してなる軟質PVCを素材とする粘着テープ。
JP5107794A 1993-05-10 1993-05-10 軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ Pending JPH06318414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5107794A JPH06318414A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5107794A JPH06318414A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06318414A true JPH06318414A (ja) 1994-11-15

Family

ID=14468205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5107794A Pending JPH06318414A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06318414A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000106041A (ja) 柔軟ノンハロゲン電線ケーブル
EP1312657A2 (en) Wire harness material and wire harness comprising same
JPH06318414A (ja) 軟質pvcシート及び軟質pvcを素材とする粘着テープ
JPH11302615A (ja) 導電性接着テープ
JP2942939B2 (ja) 粘着テープ
JPH05250947A (ja) 粘着テープ
JP3952446B2 (ja) ワイヤーハーネス保護材及びこれを用いたワイヤーハーネス
JP2002302656A (ja) 表面保護フィルムおよびその剥離方法
JP6129543B2 (ja) 自己粘着性フィルム、及びそれを用いた電線結束方法
JP2001043737A (ja) 電気ケーブルの介在用樹脂混和物
JP3212476B2 (ja) 表面保護フイルム
JP3729331B2 (ja) プライマ及び粘着テープ
JP2003219533A (ja) ワイヤーハーネス保護材及びこれを用いたワイヤーハーネス
JP2002080671A (ja) アロイ化組成物
JPH073044A (ja) プラスチックテープ
JP3857865B2 (ja) ノンハロゲン粘着テープ
JP2002175730A (ja) 水密性混和物
JP3962172B2 (ja) ケーブル用介在
JP2002343142A (ja) 平型ケーブル
JP3414528B2 (ja) 可撓性のある導電シートの製造方法
JP2021005509A (ja) ケーブル
JPH08325534A (ja) 軟質塩化ビニル粘着テープ及びその製造方法
JP2002150847A (ja) 平型ビニル絶縁ビニルシースケーブル
JPH1016099A (ja) 表面固有抵抗の改善された気泡シート
JPH03285217A (ja) 水密絶縁電線

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309