JPH073044A - プラスチックテープ - Google Patents

プラスチックテープ

Info

Publication number
JPH073044A
JPH073044A JP6115020A JP11502094A JPH073044A JP H073044 A JPH073044 A JP H073044A JP 6115020 A JP6115020 A JP 6115020A JP 11502094 A JP11502094 A JP 11502094A JP H073044 A JPH073044 A JP H073044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
region
elongation
plastic
curve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6115020A
Other languages
English (en)
Inventor
Peter Kitzer
ペーター・キッツァー
Karl Werner Kreckel
カルル・ヴェルナー・クレッケル
Joerg Hans Werner Thuermer
イェルク・ハンス・ヴェルナー・テュルマー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minnesota Mining and Manufacturing Co filed Critical Minnesota Mining and Manufacturing Co
Publication of JPH073044A publication Critical patent/JPH073044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C63/00Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
    • B29C63/02Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor using sheet or web-like material
    • B29C63/04Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor using sheet or web-like material by folding, winding, bending or the like
    • B29C63/08Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor using sheet or web-like material by folding, winding, bending or the like by winding helically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D29/00Producing belts or bands
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/20Adhesives in the form of films or foils characterised by their carriers
    • C09J7/22Plastics; Metallised plastics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/30Adhesives in the form of films or foils characterised by the adhesive composition

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Package Frames And Binding Bands (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被包装体、特に異形体を巻きつけ包装するの
に適したプラスチックテープを提供する。 【構成】 張力と伸び率との関係をプロットして得られ
る下記の領域(A)〜(C)を有する応力−歪曲線を示すプ
ラスチックテープ: (A) 初期の大部分を占める弾性領域であって、張力σ
が、0〜ε1の値を有する伸び率εの関数として表され
る領域、(B) 領域(A)に隣接する塑性変形領域であっ
て、εがε1〜ε3の値を有し、該曲線の勾配がゼロまた
は正の小さな値である領域、および(C) εがε3〜εr
(εrは破断点伸びを示す)の値を有する領域であっ
て、該曲線の勾配が、領域(B)における該曲線の勾配よ
りも大きな領域。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチックテー
プ、支持体としてプラスチックテープを有する接着テー
プ、特に、異形体(irregular body)を巻きつけ包装す
るのに適したプラスチックテープまたは接着テープ並び
にプラスチックテープまたは接着テープを巻きつけた包
装体の製造法に関する。該包装体としては、例えば、自
動車等に使用される電線路、油圧管路またはファイバー
オプチックケーブルもしくはライン等が挙げられる。以
下の説明において、「テープ」という用語は、普通はプ
ラスチックテープまたは接着テープを意味する。
【0002】
【従来の技術】数本のケーブルまたはワイヤをプラスチ
ック製のバンドまたはストリップを用いて束ねる方法は
既に知られている。このような目的に通常使用されてい
るプラスチックテープには、耐熱性や電気的特性等の特
別な性質を付与するために、添加剤、フィラーおよび/
または顔料が配合されることが多い。プラスチックテー
プはケーブルまたはワイヤに単に巻きつけるだけでもよ
く、あるいは接着剤、例えば感圧接着剤をテープの一方
の側に塗布することによって、テープ自体の場合よりも
強固に被包装体に巻きつけてもよい。
【0003】包装体は過酷な環境、例えば、熱、湿気ま
たは腐食性雰囲気等にさらされるので、このような用途
に対しては特殊なプラスチックテープが用いられること
が多い。テープは接着性塗料を塗布しない形態で使用さ
れるか、あるいは接着性塗料を塗布した接着テープの形
態で使用される。このような用途に対しては、例えば、
ポリイミドテープまたはポリエステルテープが用いられ
ている。経済的な理由から、添加剤を用いて容易に改質
し得る可塑化PVCは、ケーブルやワイヤ類の巻きつけ
包装に特に多用されている。周知のように、含塩素プラ
スチックは環境汚染の観点からは不都合なものである。
例えば、この種のプラスチックは毒性ガスを発生させな
いで焼却することはできず、また、容易に溶融させるこ
とができず、再循環材料として利用できない。さらに、
可塑化PVCの場合、可塑剤が経時的にテープから遊離
するので、該プラスチックテープは脆化する。可塑剤は
また隣接材、例えば電線絶縁材の接着層内へ移動し、こ
れらの特性を変化させる。しかしながら、異形体の巻き
つけ包装にPVCテープを使用する場合の最も重要な問
題点は、引張力を印加したときに適切な伸び特性を示さ
ず、異形体に十分適合しないことである。
【0004】ヨーロッパ特許公告公報EP−A第0 274
888号には、エチレン−プロピレンコポリマーまたはタ
ーポリマー、ポリアミド、ポリエステル、ポリイソブチ
レン、ポリウレタン、アクリルポリマー、天然ゴム、ポ
リブタジエン、およびポリイソプレンまたはそのブロッ
クコポリマーから成る群から選択される少なくとも2種
のエラストマー並びに難燃性のハロゲン不含フィラーを
含有する、ハロゲン不含熱可塑性エラストマー組成物が
記載されている。このエラストマー組成物は押出成形可
能な組成物であって、少なくとも6.89MPaの引張強
度と少なくとも130%の破断点伸びを有するとされて
いる。
【0005】米国特許第4 536 549号明細書には、プロ
ピレン−エチレンコポリマー約10〜約60重量%およ
び線状低密度ポリエチレン約40〜約90重量%から成
るポリマー混合物製の加熱滅菌性フィルムが記載されて
いる。このフィルムはヒートシール可能なバッグの製造
に特に適している。
【0006】米国特許第4 629 639号明細書には、プロ
ピレンポリマー、エチレン−ビニルアセテートコポリマ
ーおよび所望による合成ゴム(少量のポリテルペン樹脂
含有)から成る混合物が記載されており、該混合物はヒ
ートシールが可能な滅菌性フィルムの製造およびシール
可能な容器の製造に最適であるとされている。
【0007】米国特許第282 284号明細書には、多孔性
裏地を含み、両面に不燃性被覆層を有する耐熱性で弾性
のある電気絶縁性テープが記載されている。不燃性被覆
層の一方の外部表面には耐摩耗性のポリマー被覆層が形
成されており、他の不燃性被覆層の外部表面には接着層
が形成されている。この絶縁性テープはワイヤまたはケ
ーブルの包装に特に適している。
【0008】カール(Carl)出版社(ミュンヘン、ウィ
ーン)発行の「クンストシュトッフタッシェンブーフ」
(第24版、1989年)、第552頁〜第558頁お
よび第581頁には、種々のプラスチック類、例えば、
低密度ポリエチレン(LDPE)等についての多数の応
力−歪曲線が記載されている。これらの曲線および明ら
かに理想的な完全な測定値が示すように、LDPEは降
伏点、即ち、負の弾性率を有するスロープエッジを示す
応力−歪曲線における極大値を有する。プラスチックテ
ープのこの種の降伏点は、異形体の巻きつけ包装の場合
には不都合な特性である。
【0009】独国特許公告公報第33 23 018号には、シ
ート状材料、特に、縦方向よりも横方向に大きく延伸し
た接着テープが開示されている。この発泡材料の主成分
はプロピレンである。発泡体は、発泡中の構造の急激な
変化に起因する降伏点を示すのが普通である。この接着
テープはおむつ用テープとして好適なものであって、横
方向へ容易に引裂くことができるとされている。
【0010】独国特許公告公報第41 32 012号には、エ
チレンのホモポリマーとコポリマー並びにそれらの用途
(フォイル、コーティングおよびフォトレジストの製造
用原料)が記載されており、この種のポリマーを利用す
ることによって、機械的強度が高く、極めて膨張性の高
いフォイルが得られるとされている。
【0011】独国特許公告公報第40 30 385号には、ボ
トルのようなシリンダー状容器をラベリングするための
二軸延伸ポリプロピレン製の熱収縮性透明フォイルが開
示されている。
【0012】米国特許第4 207 374号明細書には、少な
くとも一方の表面上に弾性被覆層を有する可撓性の熱可
塑性フィルム支持体から成る難燃性の電気絶縁性弾性フ
ィルム材料が記載されている。このフィルム材料は、片
面に感圧接着層を有する難燃性の電気絶縁性弾性テープ
の製造に利用できるとされている。
【0013】片面に感圧接着層を有する延伸性テープは
カナダ国特許第778 730号明細書および米国特許第3 379
562号明細書にも記載されている。前者に開示されてい
る接着テープは電気的な装置や部品の包装に特に適して
いるとされている。
【0014】米国特許第4 609 579号明細書には、対象
物の保護ラップとして特に適した延伸性テープが記載さ
れている。このテープは少なくとも100%は延伸可能
であるが、その延伸特性は温度やその他の変動因子によ
って左右される。このテープは、延伸後においても、可
撓性を有しているので、包装されたワイヤに圧力を印加
することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、異形体の
巻きつけ包装に特に適したプラスチックテープおよびプ
ラスチックテープを支持体として含むと共に少なくとも
片面に接着層を有する接着テープを提供するためになさ
れたものである。
【0016】本発明の別の目的は、異形体の包装を限定
的な力でおこなうことができるだけでなく、テープと異
形体が密着し、また、包装体の高い可撓性が保証される
ようなプラスチックテープおよびプラスチックテープを
支持体として含むと共に該支持体の少なくとも片面に接
着層を有する接着テープを提供することである。
【0017】本発明のさらに別の目的は、プラスチック
テープを用いた包装体の製造法であって、包装工程が単
純化され、また、包装の質が改良されると共に、包装材
の使用量が低減される包装体の製造法を提供することで
ある。
【0018】本発明のさらにまた別の目的は、包装を限
定的な力でおこなうことによって、包装体に高い可撓性
が保持されるようにする被包装体、特に異形の被包装体
の包装方法を提供することである。
【0019】以下に説明する本発明によるプラスチック
テープ、接着テープおよび方法によれば上記の全ての目
的は達成することができる。
【0020】上記の課題を解決する場合の基礎となる技
術的思想は、異形体を包装するのに特に有利に利用し得
る特有の伸び特性を有するテープを特別に選択すること
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、張力(ten
sile)と伸び率との関係をプロットして得られる次の3
つの領域を有する応力−歪曲線を示すテープに関する: (1) 初期の本質的な弾性領域、(2) 伸び率の関数とし
ての引張強さの増加が小さな塑性変形を示す第二隣接領
域、および(3) 伸びの関数としての引張強さの増加が
大きく、破断点で終わる第三領域。
【0022】このようなテープの初期の弾性的な伸びに
よって、ワイヤの束のように数部材から成る被包装体を
十分に束ねることが可能となる。強い塑性変形によって
テープに良好な適合性が付与され、より高い伸び率にお
いても引張強さが大きく増加するので、テープの非制御
破壊は防止される。
【0023】本発明で用いるテープの応力−歪曲線の上
記領域は次の様に限定するのが好ましい。即ち、第一領
域と第二領域の境界部における弾性率(応力−歪曲線の
増加勾配または減少勾配)は第一領域の弾性率の多くて
4分の1であり、また、第二領域と第三領域の境界部に
おける引張強さは第一領域と第二領域の境界部における
引張強さの2倍である。このような異なる領域の区分は
広範囲に及ぶ実用試験によって決定されたものである。
【0024】一般に、応力−歪曲線の第一領域は完全に
は弾性ではなく、塑性領域への移行領域を含んでおり、
該移行領域においては、弾性率は伸び率の増加に伴って
急激に低下し、このような挙動は上記の第一領域と第二
領域の境界部においてみられる。純粋に弾性的な領域は
他の領域に比較して狭く、このことは、伸び率が小さい
範囲内ではテープは純粋に弾性的な挙動を示すことを意
味する。
【0025】好ましくは、弾性領域におけるテープの弾
性率は少なくとも10N/mm2であり、特に好ましくは
少なくとも20N/mm2である。この弾性率によって、
包装工程の開始時における十分な可逆的伸びは保証され
る。
【0026】塑性変形領域においては、応力−歪曲線に
出来るだけ広範囲にわたる平坦域が現れるのが好まし
く、このことは、弾性率がゼロであるか、または5N/
mm2を越えない割合、特に好ましくは2N/mm2を越えな
い割合で僅かに増加してゆくことを意味する。このよう
にして、包装体に対する包装テープの良好な適合性が保
証され(特に、ケーブルの包装の場合に良好な適合性が
保証される)、また、包装されたケーブル自体の高い可
撓性が保証される。
【0027】破断点における全伸び率(破断点伸び)は
好ましくは少なくとも300%、特に好ましくは少なく
とも600%である。曲線の勾配の大きな第三領域と第
二領域(塑性変形)との境界部におけるテープの伸び率
は少なくとも250%、特に好ましくは少なくとも40
0%である。高い伸び率を有するテープを使用すること
によって、使用材料を有意に節約することができる。伸
張状態で非常に長い材料を形成させるためには、比較的
短いテープロールを使用することができる。伸び率の大
きなテープを使用することによって、歩留りが改良さ
れ、使用しなければならないテープの重量は大幅に低減
される。
【0028】弾性率が最小となる応力−歪曲線の平坦
部、即ち、特に不可逆的な伸びがおこなわれる部分にお
いては、引張り強さは好ましくは3〜10N/mm2、特
に5〜10N/mm2である。引張り強さがこの範囲内に
あるならば、本発明方法は、簡便で単純な手動方式によ
っておこなうことができる。本発明方法を機械を用いて
おこなう場合には、この領域における引張り強さは約1
0〜50N/mm2である。
【0029】機械的手段による包装過程中における望ま
しくない破断を防止するためには、破断点引張り強さ
は、塑性変形がおこる領域、即ち、弾性率が最小になる
領域における引張り強さの少なくとも2倍、好ましくは
少なくとも3倍にすべきである。
【0030】応力−歪曲線およびそのパラメーター、例
えば、伸び率の関数としての弾性率の変化および破断点
引張り強さ等は、テープの取扱適性にとって重要なテー
プの特性を示す。テープのその他のパラメーター、特
に、被包装体を包装した後のテープの特性も重要であ
る。このようなパラメーターとしては、時間と温度の関
数としてのテープの応力緩和が例示される。応力緩和は
DIN(ドイツ工業規格)53441に記載の方法によ
って測定することができる。このような測定の結果によ
れば、伸びた後のテープの挙動、特に、テープが元の寸
法へ復帰しようとする傾向が示される。これらのパラメ
ーターは、テープが巻きつけられた対象体に対してテー
プが及ぼす力の尺度となる。本発明によれば、テープが
巻きつけられた対象体に及ぼされる力は、このような目
的のために使用されている常套のテープによって対象体
に及ぼされる力よりも小さくすることができるので好ま
しい。好ましくは、本発明によるテープは、伸び率にほ
とんど依存しない応力緩和を示し、その値は、好ましく
は、約20〜90%、特に約30〜50%である。
【0031】後述する図1〜図4に示すように、本発明
によるテープの応力−歪挙動または張力−伸び挙動は、
従来から包装材料として使用されているプラスチックテ
ープ、特にPVCテープの物理的挙動、就中、中間の伸
び率の領域における張力の値に平坦域がみられる点にお
いて相違する。
【0032】第一領域と第2領域との間の境界部に存在
する応力−歪曲線の平坦部に最大値があらわれるときに
は、テープに望ましくない挙動がもたらされるので、実
用上は好ましくない(この最大値は負の弾性率を有する
領域で終わる。応力−歪曲線に最大値があらわれないと
きには、皺の発生を伴わないテープの伸びが保証され
る。このようなテープを使用することによって、皺、波
面または折り目をほとんど発生させないで異形体を包装
することが可能となる。
【0033】本発明によるプラスチックテープの材料
は、応力−歪曲線の前記基準に合致するプラスチック材
料から適宜選択すればよい。上記の基準に合致する適当
なプラスチック材料のうちで特に好適なものは、本発明
において必要なPATである。好ましいプラスチックテ
ープは塩素不含プラスチック、特に、ポリオレフィン、
エチレンプロピレンコポリマー、アクリルエステルポリ
マーまたはビニルアセテートポリマーから製造されるも
のである。プラスチックテープの材料には可塑剤を含有
させないようにすべきである。何故ならば、可塑剤は経
時的に材料から移動してテープを脆くするからである。
可塑剤は包装された対象体、例えば、包装されたチュー
ブまたはケーブルの絶縁材中へも移動してこれらの特性
を望ましくないものに変化させる。プラスチックテープ
に接着層を形成させた接着テープとしての形態を有する
本発明によるテープの場合、可塑剤は接着層内へも移動
してその特性を望ましくないものに変化させる。望まし
い応力−歪挙動を示す適当なプラスチック材料を適切に
選定することは本発明の重要な要件である。
【0034】本発明によれば、プラスチックテープの好
ましい材料は安価であって、常套の顔料と添加剤を用い
て種々の用途に適するように改質し得るプラスチック材
料である。この種の材料は低温においても、例えば、可
塑化PVCのように脆くなく、また、高温で安定でなけ
ればならず、後者の要件は、可塑剤の不存在に起因し
て、本発明においてはより適切なものである。
【0035】本発明に対して特に好ましいプラスチック
テープ材料は、コンソリデイテッド・サーモプラスチッ
クス社(米国、イリノイ州、シャウムベルク)から市販
されている「ソフト・ブロウン(Soft Blown)」(ポリ
プロピレン フィルム XBPP−14.0)である。こ
の材料は、ビニルアセテートをコモノマーとして含み、
一定の延伸度を有するポリ(エチレン−プロピレン)コ
ポリマーと推定される。
【0036】プラスチックテープ用材料に難燃剤のよう
な添加剤を混合することによって的確な安全性の要求を
満たすことができる。これらの添加剤としては、テープ
の基本的な伸び挙動に不都合な影響を及ぼさないような
ものを選択すべきである。
【0037】本発明は、前述の特性を有するプラスチッ
クテープを支持体とする接着テープも提供する。「接着
テープ」という用語は、主要面の少なくとも一方に、表
面処理によって一定の粘着性が付与されたプラスチック
テープを意味する。この表面処理は化学的処理または物
理的処理のいずれであってもよい。例えば、プラスチッ
クテープの表面をプライマーまたはコロナ放電によって
前処理した後、接着剤を塗布することによって所望の接
着層を形成させる。
【0038】例えば、感圧性接着剤を常套法に従ってプ
ラスチックテープに塗布することによって接着層を形成
させることができる。キャリヤーとしてのプラスチック
テープおよび接着剤の特性は相互に適合させるのが好ま
しい。接着剤にも難燃剤のような添加剤を配合してもよ
い。
【0039】接着層を有するプラスチックテープの面と
反対側の面にも、接着特性改質処理を施してもよい。例
えば、この反対面には接着剤−剥離剤層(LAB被覆
層)を形成させることによって、通常はロール形態で巻
取られる接着テープの巻出を容易にすることができる。
好ましい巻出力は約2〜5N/mm2、特に約2〜3N/m
m2である。巻出力が小さ過ぎる場合には、ロールは重力
のみで巻出されるので、例えば、被包装体にテープを巻
付ける作業が困難となる。逆に、巻出力が大き過ぎる場
合には、使用者が接着テープを巻出すために過度に大き
な力を必要とするので、テープの巻取も困難となる。
【0040】本発明によるプラスチックテープの好まし
い幅は15〜25mm、特に約19mmである。このような
幅を有するテープを使用することによって、被包装体を
容易に巻付け包装することができる。
【0041】本発明方法を利用する場合には、工具類を
使用することなく、わずかな力で包装作業を実施するこ
とができる。非伸長状態または伸び率が低い状態の場
合、テープは、特にその長手方向に対して垂直の方向に
おいて、ロールから手動で容易に剥離することができ
る。伸び率がより高い状態では、テープは延伸するの
で、その強度および特に引裂抵抗は増加する。より高い
伸び率における引裂挙動によって、機械的手段による包
装に該テープを利用することが可能となる。
【0042】最終的な包装材は包装体のまわりに密着す
るので、重ね包装によって、外部条件、例えば、ダスト
や流体等からの保護方法を提供する。機械的な一括包装
のみが必要な場合、テープは全長にわたって伸長するの
で、開放巻材として使用される。この方法を利用するこ
とによって、包装材の使用量は最小になる。包装材の高
い可撓性によって包装体自体にも一定の可撓性が付与さ
れるので、該包装体は、例えば、積み重ねることができ
る。高い伸び率のときでさえも、テープの弾性率は低い
ために、被包装体に及ぼされる圧力が低減され、例え
ば、シーラントの締めつけ、または包装体の過敏性部の
破損が防止される。
【0043】本発明方法によって包装された包装体は、
集束して巻きつけられる単一のラインまたはケーブルで
あってもよい。本発明方法は、自動車工業におけるケー
ブル安全ベルトに適用するのに特に好適である。
【0044】本発明方法は、他の被包装体、特に異形体
の保護や装飾のためにも利用でき、また、医療的な目的
にも利用できる。
【0045】本発明方法は可変厚包装にも利用できる。
この場合、テープは、被包装体の端部においては比較的
伸長度の高い状態で巻きつけ、また、中間部においては
比較的伸長度の低い状態で巻きつけることによって、該
中間部をより厚く包装する。
【0046】本発明方法は多段階的におこなってもよ
い。即ち、まず第一に伸びのないテープを50%の重な
り状態で1回または2回巻きつけた後、伸び率が塑性変
形領域にあるテープを用いて包装し、最後に、大部分が
伸びのない状態のテープを用いて最終包装をおこなう。
ロールからのテープの分離は手で容易におこなうことが
できる。最終的な包装は伸び率の高い状態のテープを用
いておこなってもよい。この場合には、ロールからのテ
ープの分離には大きな力を必要とするので、機械を用い
ておこなうことができる。
【0047】本発明方法によって包装した集束ケーブル
と常套のPVCテープを用いて包装した集束ケーブルと
の目視比較によって次のことが判明した。即ち、本発明
方法を利用することにより、異形の集束ケーブルの場合
であっても、テープの優れた適合性がもたらされ、ま
た、包装体にはギャップ孔は認められなかった。開放包
装が望ましい領域においては、本発明方法を利用するこ
とによって、テープを高度に延伸させることができるの
で、包装材の使用量は低減される。包装厚はテープの伸
び率によって容易に調整することができる。
【0048】本発明を添付図によってさらに説明する。
図1〜図4は異なる比較材料の4種の典型的な張力と伸
び率との関係を示す応力−歪曲線を表す。図5は、本発
明によるテープの伸び率に対する弾性率の依存性および
最適な応力−歪曲線を示す。図6は、本発明によるテー
プの伸び率を関数とする引張り強さの好ましい最大値と
最小値を示す曲線を表す。図7は、本発明によるテープ
の伸び率を関数とする弾性率の好ましい最大値と最小値
を示す曲線を表す。図8は、本発明によるエチレン−プ
ロピレンコポリマーテープの伸び率に対する弾性率の依
存性および応力−歪曲線を示す。図9は、常套のPVC
テープの伸び率に対する弾性率の依存性および応力−歪
曲線を示す。図10は、本発明によるエチレン−プロピ
レンコポリマー(pp)テープと常套のPVCテープのいく
つかの伸び率における時間を関数とする応力緩和を示
す。
【0049】図1は、常套のPVCテープについての応
力−歪曲線(σ/ε曲線)を示すもので、張力は、伸び
率が破断点まで増加するに伴って大きく増加する。この
タイプのテープを被包装体に巻きつけるには大きなエネ
ルギーを必要とするので、平滑で皺のない包装は該テー
プを用いては得られない。
【0050】図2はLLDPE(線状低密度ポリエチレ
ン)の典型的な応力−歪曲線を示すもので、極大値、即
ち、降伏点を有する。この種のテープを使用する場合、
包装材は降伏点を容易に越えるので、テープの伸び率は
調整できなくなる。従って、テープを皺の発生しない状
態で被包装体に巻きつけることはほとんど不可能とな
る。
【0051】図3は図1の応力−歪曲線と図4の応力−
歪曲線との中間の応力−歪曲線を示す。図4の曲線は平
坦部を有しており、被包装体に巻きつけて使用するテー
プとしてはほぼ理想的な挙動を示す。
【0052】図5は、本発明によるテープ、特に本発明
方法に使用するのに適した好ましい伸び領域を有するプ
ラスチックテープの最適な応力−歪曲線(σ/ε曲線)
を示す。低伸び率のとき、テープは第一の狭い領域にお
いては弾性的に伸長する(即ち、伸び挙動はフックの法
則に従う)。弾性率が急低下する移行領域A′を経た
後、張力の増加率が例えあったとしても非常に小さくか
つ弾性率Eも小さな塑性変形成領域である広い平坦部を
有する第二領域が表れる(Eは常にゼロに等しいかまた
はゼロよりも大きい)。伸びの最終段階においては、破
断点で終止する伸び率の関数としての張力が大きく増大
する第三領域Cがあらわれる。
【0053】ε1は領域Aと領域Bとの間の境界部にお
ける伸び率であって、弾性率によって決定される。次の
関係式が成立する: E(ε1)=0.25Emax(0−ε1) 式中、E(ε1)はε1における弾性率を示し、Emaxは0
とε1との間の領域における弾性率の最大値を示す。
【0054】ε2は弾性率が最小値を示すときの伸び率
である。この最小値は好ましくは約0である。ε3は領
域Bと領域Cとの間の境界領域における伸び率であり、
境界領域は張力σによって限定される。次の関係式が成
り立つ: σ33)=2・σ11) 式中、σ3はε3における張力を示し、σ1はε1における
張力を示す。
【0055】εrは領域Cの端部における破断点を示
し、張力の最終的な限界値によって決定される。好まし
くは、次の関係が成り立つ: σr>>σ33) 式中、σrは破断点における張力を示し、σ3はε3にお
ける張力である。好ましくは、次の関係が成り立つ: σ r2・σ2 式中、σ2はε2における張力を示すが、特に次の関係が
成り立つ: σ r3・σ2 領域Cにおいては、弾性率が再び大きく増加する。領域
Cは領域Bとは非常に異なる領域であって、テープの不
測の容易な破断が妨げられるので、領域Bを支配する条
件下においては包装に供することができる。
【0056】図6は、伸び率の関数としての張力が低下
する曲線の包絡線形態にある本発明による好ましい限界
値(最小値および最大値)を示す。伸び率が非常に小さ
いときの張力の最大値は10N/mm2である。塑性変形
領域における張力の最大値が増加し、ε3が250%を
越えると、該最大値の増加勾配はより大きくなり、εr
が300%のときに50N/mm2の最大値に達する。張
力の許容最低値は、塑性変形領域において、広範囲にわ
たる平坦部を示し、ε3が900%になると増加し、破
断点において10N/mm2の最小値を示す。
【0057】図7は図6と類似の曲線を示す。即ち、伸
び率の関数としての弾性率が低下する本発明による好ま
しい限界値(最大値および最小値)の包絡線を示す。
【0058】図8は、本発明によるテープについての応
力−歪曲線および弾性率と伸び率との関係を示し、図9
は従来の包装用プラスチックテープについての応力−歪
曲線および弾性率と伸び率との関係を示す。測定はAS
TM D−882に準拠し、未被覆テープについておこ
ない、結果は公称σ/ε曲線で示す。これらの曲線は、
対象体に適用されている間のプラスチックテープの定量
的な挙動を示す。
【0059】図8に示す結果を得るために用いた本発明
によるテープはエチレンとプロピレンとのコポリマー
(65:35〜84:15)製テープである。この場合
の応力−歪曲線は前述の領域A〜Cを示しており、領域
A内の完全に弾性的な領域は比較的狭い。領域はBにお
ける張力値の平坦部での値は約5N/mm2〜約15N/m
m2(破断点における最大張力)であり、該平坦域の全域
における弾性率は1N/mm2以下の有意な値を示す。破
断点における伸び率は約600%である。
【0060】図9は従来から包装用材料として使用され
ているPVCテープの応力−歪曲線と弾性率の挙動を示
すものであり、該テープは伸び率がわずかに200%の
ときに破断する。PVCテープは、ほぼ弾性的な初期領
域を示すが、その破断は弾性率が最小値に達する前に発
生する。
【0061】図10は、本発明方法において使用したテ
ープの1例(コンソリデイテッド・サーモプラスチック
社製「ソフト・ブロウン」PP XBPP−14.00型
のフィルムを含むテープ)および従来から包装用に常用
されているPVCテープの種々の伸び率における応力緩
和曲線の比較を示す。応力緩和はDIN 53441に
準拠しておこなった。この試験は対象体の包装を非常に
良くシミュレートする。一定の張力を用いて適用した後
のプラスチックテープは緩和し、低度の応力を受ける。
PVCテープと本発明に係るPPテープを比較するため
に、両方のテープ試料に一定の伸び率を印加した後、応
力を時間の関数として測定した。この挙動をより良く理
解し易いようにするために、該曲線を、対数目盛の応力
−時間曲線に変換した。図10はこのような対数目盛に
よる曲線の比較を示す。PVCテープと本発明に係るP
Pテープの重要な相違は、より高い伸び率において張力
が増加することである。本発明に係るPPテープについ
ての曲線群は比較的接近しており、このことは、もたら
される張力がテープの伸び率に比較的左右されないこと
を意味する。このことは、異形体の包装中に決定的な利
点をもたらす。PVCテープの場合、伸び率が200%
よりも高くなると応力緩和曲線はみられなくなる。何故
ならば、PVCテープは伸び率が200%のときには既
に破断してしまうからである。
【0062】種々の温度における測定の結果、本発明に
係るPPテープは高温において改良された挙動を示す。
例えば、120℃においては、伸び率が600%のPP
テープは、伸び率が15%に過ぎないPVCテープより
も良好な結果をもたらす。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。表
1に示す24種のテープについて試験をおこなった。表
1において、Pはプロピレン、Eはエチレン、PPはポ
リプロピレン、PEはポリエチレン、VAはビニルアセ
テート、EVAはエチレン−ビニルアセテート、P0
多分散性を示す。これらのテープの特性を以下の表2に
示す。実施例1〜4は特に好ましい。降伏点、即ち、負
の弾性率は測定されなかった。平坦領域Bにおける張力
は5〜10N/mm2であり、破断点における張力は常に
30%よりも小さい。この群の一部の実施例においては
破断点での張力は、伸び率が約600%の領域内に部分
的に存在するが、他の実施例の場合には伸び率が600
%よりも十分に大きな領域内に存在する。実施例5〜7
のテープも本発明方法に十分適したものである。実施例
5の場合、平坦部における張力と破断点における張力の
比は比較的大きく、実施例6と7の場合、平坦部の張力
は比較的小さい。実施例8〜11のテープの場合、破断
点における伸び率は比較的小さく、常に600%よりも
小さい。さらに、実施例8,9および11の場合、平坦
部の張力と破断点の張力との比は比較的大きい。明らか
に、これらの実施例のテープも本発明方法に適したもの
である。実施例12のテープは平坦部において非常に高
い張力を示し、また、平坦部における張力と破断点にお
ける比も比較的高い値である。破断点における伸び率は
かなり小さい。このテープは本発明方法にとってはあま
り適したものではない。
【0064】実施例13〜16のテープの場合、領域B
には有意な平坦部は認められない。これらのテープは、
本発明方法にとっては不適当な比較例に属するものであ
る。実施例17〜25のテープの場合、降伏点、即ち、
負の弾性率が認められる。このため、これらのテープの
包装特性は降伏点の存在によって不都合な影響を受ける
ので、該テープは本発明方法にとっては不適当な比較例
に属するものである。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【発明の効果】本発明によるプラスチックテープを用い
ることによって、当該分野の従来の前記諸問題を伴うこ
となく、被包装体、特に異形体の巻きつけ包装を効果的
におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 常套のPVCテープの応力−歪曲線を示す。
【図2】 LLDPEテープの応力−歪曲線を示す。
【図3】 図1のテープと図4のテープの中間の特性を
有するテープの応力−歪曲線を示す。
【図4】 巻きつけ包装用テープとしては理想的なテー
プの応力−歪曲線を示す。
【図5】 本発明によるテープの伸び率に対する弾性率
の依存性および最適な応力−歪曲線を示す。
【図6】 本発明によるテープの伸び率を関数とする引
張り強さの好ましい最大値と最小値を示す曲線を表す。
【図7】 本発明によるテープの伸び率を関数とする弾
性率の好ましい最大値と最小値を示す曲線を表す。
【図8】 本発明によるエチレン−プロピレンコポリマ
ーテープの伸び率に対する弾性率の依存性および応力−
歪曲線を示す。
【図9】 常套のPVCテープの伸び率に対する弾性率
の依存性および応力−歪曲線を示す。
【図10】 本発明によるエチレン−プロピレンコポリ
マー(PP)テープと常套のPVCテープのいくつかの伸
び率における時間を関数とする応力緩和を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルル・ヴェルナー・クレッケル ドイツ連邦共和国47453ノイス(番地の表 示なし) スリーエム・ユーロラボラトリ ー内 (72)発明者 イェルク・ハンス・ヴェルナー・テュルマ ー ドイツ連邦共和国47453ノイス(番地の表 示なし) スリーエム・ユーロラボラトリ ー内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張力と伸び率との関係をプロットして得
    られる下記の領域(A)〜(C)を有する応力−歪曲線を示
    すプラスチックテープ: (A) 初期の大部分を占める弾性領域であって、張力σ
    が、0〜ε1の値を有する伸び率εの関数として表され
    る領域、(B) 領域(A)に隣接する塑性変形領域であっ
    て、εがε1〜ε3の値を有し、該曲線の勾配がゼロまた
    は正の小さな値である領域、および(C) εがε3〜εr
    (εrは破断点伸びを示す)の値を有する領域であっ
    て、該曲線の勾配が、領域(B)における該曲線の勾配よ
    りも大きな領域。
  2. 【請求項2】 ε1が、0〜ε1の間における最大弾性率
    の4分の1の弾性率を示す伸び率であり、ε3が、ε1
    ときの張力の2倍の張力を示す伸び率である請求項1記
    載のプラスチックテープ。
  3. 【請求項3】 弾性領域(A)が、領域(B)への移行領域
    (A′)を有する請求項1または2記載のプラスチックテ
    ープ。
  4. 【請求項4】 該テープの弾性率の最大値が少なくとも
    10N/mm2、好ましくは少なくとも20N/mm2である
    請求項1から3いずれかに記載のプラスチックテープ。
  5. 【請求項5】 領域(B)における弾性率が5N/mm2
    りも小さい値、好ましくは2N/mm2よりも小さい値で
    ある請求項1から4いずれかに記載のプラスチックテー
    プ。
  6. 【請求項6】 該テープの伸び率ε3が250%よりも
    大きい値、好ましくは400%よりも大きい値である請
    求項1から5いずれかに記載のプラスチックテープ。
  7. 【請求項7】 該テープの伸び率εrが300%よりも
    大きい値、好ましくは600%よりも大きい値である請
    求項1から6いずれかに記載のプラスチックテープ。
  8. 【請求項8】 該テープが伸び率ε2(ε2は、弾性率が
    最小値を示し、かつ、ε 1ε 2ε3の関係を満たすと
    きの伸び率を示す)のときに約10〜50N/mm2の張
    力を示す請求項1から7いずれかに記載のプラスチック
    テープ。
  9. 【請求項9】 該テープが伸び率ε2(ε2は、弾性率が
    最小値を示し、かつ、ε 1ε 2ε3の関係を満たすと
    きの伸び率を示す)のときに約3〜10N/mm2、好ま
    しくは5〜10N/mm2の張力を示す請求項1から7い
    ずれかに記載のプラスチックテープ。
  10. 【請求項10】 該テープの破断点張力が、ε2のとき
    の張力の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも3倍で
    ある請求項1から9いずれかに記載のプラスチックテー
    プ。
  11. 【請求項11】 該テープが、伸び率には一般に依存せ
    ずに20〜90%の値を有する応力緩和を示す請求項1
    から10いずれかに記載のプラスチックテープ。
  12. 【請求項12】 該テープがエチレン−プロピレンコポ
    リマーまたはメタクリル酸エステルもしくはエチレン−
    プロピレン−ビニルアセテートコポリマーを含有する請
    求項1から11いずれかに記載のプラスチックテープ。
  13. 【請求項13】 該テープの2つの主要な表面の少なく
    とも一方が一定の粘着性を有するように、好ましくは接
    着剤を用いて処理され、また、好ましくは反対の表面
    が、該粘着性を改質するように処理された請求項1から
    12いずれかに記載のプラスチックテープ。
  14. 【請求項14】 下記の領域(A)〜(C)を有する応力−
    歪曲線を示すプラスチックテープであって、その少なく
    とも一方の面に接着層が形成されたテープを支持体とし
    て有する接着テープ: (A) 初期の大部分を占める弾性領域であって、張力σ
    が、0〜ε1の値を有する伸び率εの関数として表され
    る領域、(B) 領域(A)に隣接する塑性変形領域であっ
    て、εがε1〜ε3の値を有し、該曲線の勾配がゼロまた
    は正の小さな値である領域、および(C) εがε3〜εr
    (εrは破断点伸びを示す)の値を有する領域であっ
    て、該曲線の勾配が、領域(B)における該曲線の勾配よ
    りも大きな領域。
  15. 【請求項15】 プラスチックテープを用いて被包装体
    を包装する包装体の製造法において、プラスチックテー
    プとして、下記の領域(A)〜(C)を有する応力−歪曲線
    を示すプラスチックテープを用いることを特徴とする包
    装体の製造法: (A) 初期の大部分を占める弾性領域で
    あって、張力σが、0〜ε1の値を有す る伸び率
    εの関数として表される領域、(B) 領域(A)に隣接す
    る塑性変形領域であって、εがε1〜ε3の値を有し、該
    曲線の勾配がゼロまたは正の小さな値である領域、およ
    び(C) εがε3〜εr(εrは破断点伸びを示す)の値を
    有する領域であって、該曲線の勾配が、領域(B)におけ
    る該曲線の勾配よりも大きな領域。
  16. 【請求項16】 被包装体が、分離した電線路、油圧管
    路、ファイバーオプチックケーブルまたはその他のライ
    ンもしくはケーブルを含む束を形成する少なくとも2つ
    の部材を有する請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 被包装体の特定の部分にはテープを伸
    長状態で数回巻きつけ、その他の部分にはテープをほぼ
    伸長しない状態で数回巻きつけることによって、包装層
    が種々の厚さを有するようにする請求項15または16
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 下記の工程(a)〜(d)を含む請求項15
    から17いずれかに記載の方法: (a) 被包装体に、非伸長状態のテープを少なくとも1回
    巻きつけ、(b) テープを伸長状態でさらに複数回巻きつ
    け、(c) ほぼ伸長しない状態のテープを用いて最終包装
    をおこない、次いで、(d) ロールから供給されるテープ
    の端部を手で破る。
  19. 【請求項19】 工程(c)において、少なくとも最終包
    装を高度に伸長させた状態のテープを用いておこない、
    ロールからのテープの分離は、引張強度を著しく増大さ
    せることによっておこなう請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 テープ包装体を製造するためのテープ
    の使用であって、テープが、請求項1から14いずれか
    に記載の特性を有するプラスチックテープである該プラ
    スチックテープの使用。
JP6115020A 1993-05-28 1994-05-27 プラスチックテープ Pending JPH073044A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4317979A DE4317979A1 (de) 1993-05-28 1993-05-28 Kunststoffband, dessen Verwendung sowie Verfahren zur Herstellung eines mit einem Kunststoffband umwickelten Körpers
DE4317979-7 1993-05-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH073044A true JPH073044A (ja) 1995-01-06

Family

ID=6489239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6115020A Pending JPH073044A (ja) 1993-05-28 1994-05-27 プラスチックテープ

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0631859A2 (ja)
JP (1) JPH073044A (ja)
DE (1) DE4317979A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226803A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Achilles Corp ダイシング用基体フィルム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5714218A (en) * 1995-08-21 1998-02-03 Dainippon Printing Co., Ltd. Ionizing radiation-curable resin composition for optical article, optical article, and surface light source
DE10024707A1 (de) * 2000-05-18 2001-11-29 Fresenius Medical Care De Gmbh Elastische Folie
DE10035273C1 (de) * 2000-05-22 2001-10-18 Schimmelpfennig Karl Heinz Schutzrahmenanordnung für Straßenfahrzeuge
US9388329B2 (en) 2007-12-18 2016-07-12 3M Innovative Properties Company Stretchable, hand-tearable, conformable, and cinchable reinforced adhesive tape articles

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA778730A (en) * 1968-02-20 Skobel Max Stretchable tape
GB1226841A (ja) * 1967-02-14 1971-03-31
US3887761A (en) * 1967-09-07 1975-06-03 Gore & Ass Tape wrapped conductor
JPS5852900B2 (ja) * 1977-09-10 1983-11-25 宇部日東化成株式会社 引締弾力性のある結束用バンド及びその製造方法
US4207374A (en) * 1978-05-05 1980-06-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Flame-retardant film
US4282284A (en) * 1978-08-04 1981-08-04 Textured Products, Inc. Flame and heat resistant electrical insulating tape
US4536549A (en) * 1982-03-03 1985-08-20 El Paso Polyolefins Company Heat-sterilizable polyolefin compositions and articles manufactured therefrom
DE3323018A1 (de) * 1983-06-25 1985-01-10 Beiersdorf Ag, 2000 Hamburg Klebeband
US4609579B1 (en) * 1985-07-01 1998-05-26 Teltronics Inc Method and apparatus for applying stretchable protective wrap
US4797313A (en) * 1985-11-08 1989-01-10 Monsanto Company Non-metallic polymeric twist tie
US4629639A (en) * 1985-12-23 1986-12-16 El Paso Products Company Compositions comprising propylene polymer-E/VA copolymer-polyterpene resin
IE873315L (en) * 1986-12-31 1988-06-30 Flork Michel Filled elastomer blends
DE4030385A1 (de) * 1990-09-26 1992-04-02 Hoechst Ag Transparente schrumpffolie aus biaxial orientiertem polypropylen fuer die rundumetikettierung
DE4132012A1 (de) * 1991-09-26 1993-04-01 Basf Ag Ethylenhomopolymerisate und -copolymerisate sowie ein verfahren zu ihrer herstellung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226803A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Achilles Corp ダイシング用基体フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
EP0631859A3 (ja) 1995-01-18
DE4317979A1 (de) 1994-12-01
EP0631859A2 (en) 1995-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4137362A (en) Pressure sensitive adhesive tapes
JP4541541B2 (ja) 感圧接着剤のための剥離ライナー
US4536441A (en) Adhesive tape
JPH0866992A (ja) ポリオレフィンストレッチフィルム
JPH0469060B2 (ja)
JPS6295368A (ja) 感圧接着剤
US3993826A (en) Pressure-sensitive adhesive tape substrate
EP1072663B1 (en) Base film for pressure-sensitive adhesive tape and pressure-sensitive adhesive tape or sheet
JP2003502474A (ja) 接着テープバッキング
DE4402444C2 (de) Reißfestes Klebeband auf der Basis von monoaxial orientiertem Polyethylen und dessen Verwendung
US4925715A (en) Linerless roll of self fusing tape
US4713133A (en) Methods of adhering a self-fusing tape to a substrate
US2559990A (en) Insulating tape
JPH073044A (ja) プラスチックテープ
US3379562A (en) Self-adhering sheet product
USRE23843E (en) Insulating tape
JP2007508431A (ja) ポリプロピレンコポリマ−及びポリプロピレンと親和性のないポリマ−の巻き付けフィルム
AU744161B2 (en) Co-extruded films, and tape products and articles of manufacture containing them
DE10137620A1 (de) Klebeband insbesondere zu Verpackungszwecken
US20060035075A1 (en) Hand-tearable adhesive masking tape for vehicles, with low shrinkback tendency
JPH08302087A (ja) ゴムラッピングフィルムおよびゴムベール
ES2338532T3 (es) Cinta adhesiva en particular para embalaje.
CA1339985C (en) Self-bonding tapes
AU646135B2 (en) Multiple-layer polyolefin films
US4188439A (en) Adhesive tape