JP3414528B2 - 可撓性のある導電シートの製造方法 - Google Patents
可撓性のある導電シートの製造方法Info
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Description
製造方法、さらに詳細には長尺で、薄く体積固有抵抗が
良好な耐酸性の可撓性のある導電シートの製造方法に関
する。
ーマトリックスに、カーボン粒子、金属粒子などの導電
性粒子を添加したものであり、その用途により、種々の
特性を有する導電シートが開発されている。
のある導電シートを製造する場合には、二重結合の少な
い耐薬品性のあるゴムマトリックスに対し、導電性粒子
を混入することによって行なわれる。
導電シートに用いられるマトリックスとしては、二重結
合の少ない、例えばブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレンゴムなどのゴムマトリックス
に、カーボンブラックなどの導電性粒子を添加したもの
が知られている。
ブラックの充填量を増加すると、導電性及び耐酸性が向
上するが、薄い導電シートにすることは困難であった。
すなわち、たとえばカレンダー加工によって、シート状
とする場合、せいぜい厚さが200μmが限度であると
いう欠点があった。
めに、マトリックスとしてプラスチックを使用すること
も考えられるが、この場合、体積固有抵抗が104Ωc
mと大きくなり、101Ωcm以下の体積固有抵抗を達
成するのは不可能である。
であり、厚さ50μm以下と薄く、かつ180°折り曲
げで破損せず、かつ導電性、耐酸性の良好な長尺シート
を製造することを目的とするものである。
ために、本発明による導電シートの製造方法は、溶剤中
に、ポリマー100重量部に対し20〜60重量部の導
電性の良好なカーボンブラックを混合したコンパウンド
を添加する工程、前記コンパウンドを添加した溶液を攪
拌し糊状にする工程、前記糊状混合物を長尺の離型シー
ト上に厚さ10〜100μmの厚さになるように塗布す
る工程、前記糊状混合物の溶剤を飛散させ、乾燥する工
程、前記乾燥シートを加硫する工程を含むことを特徴と
する。又は、コンパウンドを作成せず直接溶剤にポリマ
ー配合薬品を添加し、糊状にしてもよい。
ば、ゴムポリマーに導電性の良好なカーボンブラックを
所定量添加すると共に、溶剤に溶解して糊状とすると共
に、離型シートに展延して加硫硬化するために、簡単に
薄い、弾性の良好な導電性ゴムシートを製造できると言
う利点がある。
によって製造される可撓性のある導電シートは、ブチル
系ゴムおよび/又はエチレンプロピレン系ゴム100重
量部に導電性カーボンブラックを20〜60重量部添加
したものを使用している。
はエチレンプロピレン系ゴムは不飽和結合が少ないゴム
であるために耐酸性、特に耐硫酸性が良好で、低温加硫
が可能であるという利点がある。このようなブチル系ゴ
ムとしては、例えば通常のブチルゴムおよび塩素化ブチ
ルゴムなどのハロゲン化ブチルゴムが例として挙げるこ
とができる。
レンプロピレン系ゴムに添加される導電性カーボンブラ
ックとしては、導電性が良好で、混練時に導電性が低下
しないようなものがよい。特にカーボンブラック粒子の
表面積が200m2以上のカーボンブラックであるのが
好ましい。表面積が200m2未満であると、比容積が
小さくなり、導電性に問題を生じる恐れがある。具体的
にはケッチェンブラックECなどを使用することができ
る。
他に、従来この種のゴムに添加されることのある添加物
を任意に添加できる。例えば、通常のカーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボン繊維、加硫促進剤、ステア
リン酸、亜鉛華などの一種以上を添加することができ
る。
101Ωcm以下である。101Ωcmを越えると、導電
性が低く、所定の使用に耐えられない恐れがある。
μm以下である。
型シートとしては、前記導電性ゴム層を積層する際、あ
るいは運搬、保存時には有効に接着しており、前記導電
性ゴム層を剥離する際には、破損することなく容易に剥
離して導電性ゴム層を使用できるものであれば、いかな
るものでもよい。たとえばポリエチレンフィルム、シリ
コーン離型紙などを使用することができる。
造方法によれば、まず、上述のようなブチル系ゴムおよ
び/又はエチレンプロピレン系ゴム100重量部に20
〜60重量部の導電性の良好なカーボンブラックを混合
したコンパウンドを製造する。この混合する方法は、本
発明において基本的に限定されるものではなく、例えば
オープンロールを使用して混合し、コンパウンドとする
ことができる。又はコンパウンドを製造する工程を省く
こともできる。
中に添加し、攪拌して糊状とする。このような溶剤とし
ては、前述のブチル系ゴムを溶解するものであれば基本
的にいかなるものでもよく、たとえば、トルエン、ベン
ゼン、キシレン、ゴム揮などを使用することができる。
は、好ましくは5〜30%重量であるのがよい。5%未
満であると、離型シートにコーティング後乾燥する前に
流れて均一なシートにならない。一方、30%をこえる
と、塗布工程で均一に、前記離型シートに塗布困難にな
る。
トに、乾燥、加硫後に厚さ50μm以下になるように塗
布し、溶剤を飛散させ、乾燥させた後、前記ブチル系ゴ
ム、エチレンプロピレン系ゴムを加硫する。このように
ブチル系ゴムおよび又はエチレンプロピレン系ゴムを乾
燥させ、加硫することにより離型シート状に導電性ゴム
層を形成することができる。
プンロールにより製造した。
20%の濃度で溶解し、攪拌した。このように製造され
た糊状混合物を50μmの厚さになるように、離型シー
ト上に塗布し、溶剤を飛散させた後、乾燥、140℃に
て加硫を行なって導電シートを作製した。
トから離型シートを剥離したのち、物性試験を行なった
結果を下記に示す。
7114−1980の試験法を使用した。すなわち、
50%硫酸水溶液中に1000時間浸漬し、光沢損失、
変色、曇り、ひび割れ、亀裂、膨潤、反り、分解、溶
解、粘着の有無を観測した結果である。
製造方法によれば、ブチル系ゴムおよび/又はエチレン
プロピレン系ゴムに導電性の良好なカーボンブラックを
所定量添加すると共に、溶剤に溶解して糊状とすると共
に、離型シートに展延して加硫硬化するために、簡単に
薄い、弾性の良好な導電シートを製造できると言う利点
がある。
Claims (3)
- 【請求項1】ゴムポリマーおよびゴムポリマー100重
量部に対し20〜60重量部の導電性の良好なカーボン
ブラックを添加した溶液を攪拌し糊状にする工程、前記
糊状混合物を長尺の離型シート上に厚さ50μm以下の
厚さになるように塗布する工程、前記糊状混合物の溶剤
を飛散させ、乾燥する工程、前記乾燥シートを架橋する
工程を含むことを特徴とする可撓性のある導電シートの
製造方法。 - 【請求項2】導電性の良好なカーボンブラックは、その
表面積が200m2以上であることを特徴とする請求項
1記載の可撓性のある導電シートの製造方法。 - 【請求項3】前記ゴムポリマーはブチル系ゴム及び/ま
たはエチレンプロピレン系ゴムであることを特徴とする
請求項1または2記載の可撓性のある導電シートの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26186194A JP3414528B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 可撓性のある導電シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26186194A JP3414528B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 可撓性のある導電シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08106816A JPH08106816A (ja) | 1996-04-23 |
JP3414528B2 true JP3414528B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=17367779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26186194A Expired - Lifetime JP3414528B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 可撓性のある導電シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3414528B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6294257B1 (en) | 1997-03-11 | 2001-09-25 | Zeon Corporation | Conductive elastomer film, method for production thereof, and conductive elastomer composition |
JP6184056B2 (ja) * | 2012-04-09 | 2017-08-23 | リケンテクノス株式会社 | 樹脂組成物 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26186194A patent/JP3414528B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH08106816A (ja) | 1996-04-23 |
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