JPH05331431A - 導電性透明保護フィルム - Google Patents

導電性透明保護フィルム

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JPH05331431A
JPH05331431A JP4162092A JP16209292A JPH05331431A JP H05331431 A JPH05331431 A JP H05331431A JP 4162092 A JP4162092 A JP 4162092A JP 16209292 A JP16209292 A JP 16209292A JP H05331431 A JPH05331431 A JP H05331431A
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film
protective film
adhesive
conductive
layer
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JP4162092A
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Mamoru Ito
守 伊藤
Ikuo Mizoguchi
郁夫 溝口
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性に優れ、貼着工程や剥離時に静電気を
発生させず、粘着剤の汚染等の欠点のない、導電性透明
保護フィルムを提供する。 【構成】 絶縁性プラスチックからなる基材フィルム2
の少なくとも一方の面にπ電子共役系導電性ポリマー層
3を形成し、更に基材フィルム2の片面側に再剥離性粘
着剤層4を設け、全体の可視光線透過率が40%以上に
なるように導電性透明保護フィルムを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶ディスプレー等の電
子部品の表面が輸送中や製造ライン等で傷ついたりごみ
が付着して汚れるのを防止するために、該機器の表面に
貼着して使用される保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】パソコン、ワープロ、電卓等の液晶ディ
スプレー等の製品には、製造、搬送、保管等の際に表面
の損傷やゴミやほこり等が付着して汚染されるのを防止
するために、表面にプラスチック性のシートが保護フィ
ルムとして積層されている。この保護フィルムは一時的
に製品表面に貼着され製品が使用される時点では該フィ
ルムを剥離して使用するように、粘着剤が剥離可能に形
成されている。
【0003】従来の保護フィルムは、プラスチックのシ
ートに粘着剤が積層された構成を有し、通常ロール状に
巻き取られて供給され、貼着する際ロールから粘着剤が
付いたフィルムを繰り出して、製品の所定の部分に保護
フィルムを貼着して使用する。
【0004】しかしながら、上記従来の保護フィルム
は、被着体の表面に貼着する際、剥離した保護フィルム
の粘着剤層と、プラスチックフィルムの表面との間で剥
離による静電気が発生して、保護フィルム自体が帯電し
てしまい、製品に貼りつけた際にゴミが付着したり保護
フィルムと被着体との間に異物が挟まり、製品の表面を
傷つける等の問題があった。
【0005】また、製品の使用時に保護フィルムを製品
から剥離する際、剥離時に発生する静電気により、製品
に使用されている液晶や、電子回路基板のICが、破壊
されるという問題があった。
【0006】上記問題を解決するため、従来、保護フィ
ルムに導電性を付与して帯電を防止する試みがなされて
いる。例えば基材フィルムや粘着剤層に界面活性剤を
練り込む方法、またはカーボンブラック等の導電性フ
ィラーを練り込む方法や、基材フィルムの背面に帯電
防止剤をコーティングする方法、等が知られている。
【0007】また、その他の手段として、保護フィル
ムに導電性を付与せずに、製品の表面にフィルムを貼
着、剥離する際、コロナ放電による自己放電型除電器や
イオン中和方式のイオンプロワー等を使用し、発生した
静電気を除電する方法が採られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、上記従
来の導電性を付与した保護フィルムは、例えはやの
ように界面活性剤を使用したものは、帯電防止性能が不
十分であり且つ環境の影響(湿度)を受けやすく、また
界面活性剤がフィルムの表面に経時的にブリードアウト
して粘着剤とフィルムの間の粘着力が低下して保護フィ
ルムの剥離や製品表面に粘着剤が残ってしまう等の不具
合があった。
【0009】また、の導電性フィラーを添加した保護
フィルムは、導電性フィラーとして用いられる金属粉末
やカーボンブラックを添加した場合フィルムの透明性が
得られないか、若くは曇りが大きく貼着した下の製品表
面を見ることが困難になってしまうという問題があっ
た。
【0010】一方、保護フィルムに導電性を付与せず、
除電器等を使用する上記の手段によれば、保護フィル
ムの上記不具合や欠点が生じないものの、除電能力に限
界がありラインスピードを一定以上に出来ないため、貼
着工程のスピードが速い場合には十分な除電が出来ない
という問題があった。また、工場等で保護フィルムを貼
着する場合は特に問題がないとしても、貼着された保護
フィルムを剥離する際に、除電器がないところ(一般の
消費者が製品を使用するため、家庭等)で行われるケー
スが多いため、その場合には剥離時の静電気による液晶
や電子回路の破壊を防ぐことが全く不可能であるという
欠点があった。
【0011】本発明は上記従来技術の欠点を解消するた
めになされたものであり、透明性に優れ、貼着工程にお
ける繰り出しや貼着後における剥離時に静電気を発生さ
せず、粘着剤の汚染等の欠点のない、導電性透明保護フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の導電性透明保護
フィルムは絶縁性プラスチックからなる基材フィルムの
少なくとも一方の面にπ電子共役系導電性ポリマー層が
形成され、更に基材フィルムの片面側に再剥離性粘着剤
層が形成されており、可視光線透過率が40%以上であ
ることを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基き詳細に説明
する。図面は本発明の実施例を示し、図1は本発明導電
性透明保護フィルムの1例を示す断面図である。
【0014】図1に示すように本発明導電性透明保護フ
ィルム1は絶縁性プラスチックからなる基材フィルム2
の少なくとも一方の面に導電性ポリマー層3が形成さ
れ、更に該フィルム1の一方の面に再剥離可能に粘着剤
層4が積層されてなるものである。
【0015】本発明透明導電性保護フィルムの透明性
は、可視光線透過率で40%以上に形成する。この可視
光線透過率はJIS K7105の方法で測定され、本
発明の可視光線透過率は基材フィルム、導電性ポリマー
層及び粘着剤層の全てを透過した光の透過率をいう。可
視光線透過率が40%未満になると、該フィルムを貼着
した下層の被着体の表面を識別することが困難になる。
【0016】図2は本発明導電性透明保護フィルムの他
の例を示す断面図であり、導電性透明フィルム1は図2
に示すように導電性ポリマー層3を基材フィルムの裏面
側のみならず、表裏両面に形成し、一方の面に粘着剤層
4を形成して構成してもよい。
【0017】また、図3は本発明導電性透明保護フィル
ムのその他の例を示す断面図である。導電性透明保護フ
ィルム1は図3に示すように導電性ポリマー層3を基材
フィルム2の表面側に設け、該基材フィルム2の裏面側
に粘着剤層4を形成して構成することも可能である。導
電性ポリマー層を基材フィルムの表面側に形成した場合
には、導電性ポリマー層の表面にシリコーン等による離
型処理を施しても良い。
【0018】本発明において、基材フィルム2として用
いられる絶縁性プラスチックフィルムは透明性を有する
ものであればどのような材質でもよく、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリ
ル等のプラスチックフィルムを使用することができる。
基材フィルム2は柔軟な材質のフィルムが好ましい。こ
れらフィルムの厚みは10〜100μmのものが用いら
れる。尚、上記透明性とは着色透明も含み、導電性ポリ
マー層及び粘着剤層を形成した後の保護フィルムの可視
光線透過率が40%以上であれば着色を施してもよい。
【0019】絶縁性プラスチックフィルムに形成する導
電性ポリマー層2は、分子構造中に共役二重結合を有す
るモノマーを重合してなる、繰り返し単位20〜200
程度と推定されるπ電子共役系ポリマーである。導電性
ポリマー層を形成するモノマーは、分子中に共役二重結
合を有し、酸化によって重合を起こし、π電子共役系ポ
リマーを形成しえるものであり、このようなモノマーと
して例えばアニリン、チオフェン、ピロール又はそれら
の誘導体が挙げられ、これらは単独又は混合して使用さ
れる。
【0020】導電性ポリマー層を設ける手段は、モノマ
ーを基材フィルム表面と接触させて酸化剤の存在下に重
合せしめる方法があり、例えば特開昭62−27513
7号公報に示されているように、上記のモノマーに導電
性に応じて無機酸、有機スルホン酸等のドーパント、酸
化剤を加えた溶液中へ、基材フィルムを浸漬させてモノ
マーを重合させて(浸漬重合法)、基材フィルム表面に
導電性ポリマーを析出させて導電性ポリマー層を形成す
る手段を用いることが好ましい。この方法によれば、モ
ノマー濃度を任意に変えることが可能であり、導電性ポ
リマー層の厚み、導電性を容易に制御することができ
る。
【0021】上記のドーパントとしては、例えば塩化水
素、硫酸、P−トルエンスルホン酸、酢酸、蟻酸等のプ
ロトン酸;過塩素酸銀、過塩素酸ナトリウム等の過塩素
酸一価金属塩;P−トルエンスルホン酸ナトリウム、P
−トルエンスルホン酸アンモニウム、P−トルエンスル
ホン酸テトラエチルアンモニウム等のP−トルエンスル
ホン酸を代表するスルホン酸塩等が挙げられる。
【0022】また、上記の酸化剤としては、ペルオクソ
二硫酸アンモニウム、ペルオクソ二硫酸カリウム等のペ
ルオクソ二硫酸塩;塩化第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二
鉄等の第二鉄塩;過マンガン酸カリウム、過マンガン酸
ナトリウム等の過マンガン酸塩;重クロム酸ナトリウ
ム、重クロム酸カリウム等の重クロム酸塩が挙げられ
る。
【0023】導電性ポリマー層を形成するポリマー自体
の導電率は10-3〜103 S/cmのものが好ましく、
導電率が高いと導電性ポリマー層の膜厚が薄くても表面
抵抗率の低い導電性フィルムが得られるが、膜強度が弱
くなる。逆に導電率が低いとコスト等の経済的メリット
が低下する。また好ましい導電性ポリマーとして、ポリ
ピロールが挙げられる。
【0024】本発明において、導電性ポリマー層が形成
された基材フィルムの表面抵抗率、導電性ポリマー層の
厚みは特に限定されないが、可視光線透過率が40%以
上とする必要がある。導電性ポリマー層が形成された基
材フィルムの表面抵抗率は106 Ω/□以下とすること
が好ましく、また、形成されるポリマー層の厚みは、好
ましくは0.02〜0.5μm、より好ましくは0.0
5〜0.2μmである。更には、再剥離性粘着剤層が形
成された表面の表面抵抗率を108 Ω/□以下に形成す
ることがより好ましい。
【0025】再剥離性粘着剤層4は、再剥離可能であ
り、透明性を有する公知の粘着剤を用いることができ
る。このような粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウ
レタン系粘着剤、合成ゴム系粘着剤等が挙げられる。
【0026】例えばアクリル系粘着剤は、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸−2−エチルヘキシル等と、アクリル酸、メタクリル
酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド等の架橋性官能基を有するモノマーとを共重合させた
ものであり、架橋剤としてポリイソシアネート、メチロ
ールメラミン化合物等が使用できる。ポリイソシアネー
トとしては、トリメチロールプロパン(TMP)/トリ
レンジイソシアネート(TDI)付加物、トリメチロー
ルプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート付加物等
が、メチロールメラミン化合物としては、トリメチロー
ルメラミン、トリメチロールメラミンブチルエーテル等
がある。
【0027】本発明に於いて用いられる再剥離性粘着剤
層4は、再剥離可能な粘着力として、10〜300g/25
mmの範囲に形成するのが好ましい。粘着力が300g/25
mmを越えると剥離が重くなり、また、10g/25mm未満に
なると、粘着力が不十分となり被着体から不必要に剥離
してしまう虞れがでてくる。特に好ましい粘着力の範囲
は20〜100g/25mmである。また、再剥離性粘着剤層
4はできるだけ薄く形成することが、剥離性、帯電防止
性等の点で好ましく、その厚みは、好ましくは30μm
以下、より好ましくは15μm以下である。
【0028】本発明導電性透明保護フィルムは、帯電防
止効果を得る為に、基材フィルムの少なくとも一方の面
に導電性ポリマー層を形成するが、その粘着剤層表面に
於ける表面抵抗率が108 Ω/□以下となるように形成
すれば、例えば、アクリル板に一度貼着して剥離速度5
00mm/minとした場合のアクリル板側の帯電圧が1.5K
v以下と小さくでき好ましい。剥離帯電圧は、基材フィ
ルムの導電性、剥離の強さ(速度)、基材フィルムの柔
軟性等によっても変化するが、剥離帯電圧として、更に
好ましくは1.0Kv以下、最も好ましくは0.3Kv
以下となるように導電性透明保護フィルムを形成すれ
ば、フィルムを貼着した下層の液晶ディスプレーや回路
のIC等を破壊する虞れがより小さくなって好ましい。
【0029】更には、本発明導電性透明保護フィルム
を、導電性ポリマー層を少なくとも粘着剤層と基材フィ
ルムとの間に形成させた層構成(図1、図2)とすれ
ば、より良好に帯電防止性が発揮されると共に粘着剤層
と基材フィルムとの接着性の点でも更に好ましい。
【0030】本発明導電性透明保護フィルムは、シート
状(枚葉状)又はロール状のいずれに形成してもよい。
ロール状に形成する場合には図1に示すように粘着剤層
と基材フィルムが直接接するように形成すると離型性が
良好になる。また特に図示しないが、粘着剤層の表面に
離型紙等を積層して使用することも可能である。
【0031】図4は本発明導電性透明保護フィルムの使
用例を示す説明図である。図4に示すように本発明保護
フィルム1を使用するにあたっては、液晶ディスプレー
5等のような電子機器の表面に、例えばロール状に形成
された本発明保護フィルムが供給されてロールから引き
出され適宜の長さに切断されて貼り付けられる。この際
(ロールから引き出される際)、剥離帯電が起こらない
ので、フィルムの表面に静電気により異物等を吸引され
ることなく良好な貼着作業を行うことができる。
【0032】そして、該フィルムは製品の組立工程や搬
送、輸送、商店等での展示の間、貼着された状態で電子
機器類を汚れや傷が付くのを防ぎ、最終的にこの機器が
使用される時点で該フィルムは剥離されるが、剥離時に
は静電気の発生がない(発生しても極めて低い帯電圧で
ある)ため、液晶周辺の回路基板のIC等を破壊する虞
れがない。このように、本発明等導電性透明保護フィル
ムは、液晶ディスプレー以外にも、プリント基板等を有
する電子機器の表面を保護するフィルムとし最適に用い
ることができる。
【0033】以下、具体的実施例を挙げ本発明を更に詳
細に説明する。 実施例1〜4 厚さ60μmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィル
ムの表裏両面にポリピロール層を厚さ0.05μmに形
成し該フィルムの表裏両面の表面抵抗率を測定した。更
に、ポリピロール層を設けたLDPEフィルムの一方の
面に粘着剤層を10μm厚さに形成して導電性透明保護
フィルムを得た。尚、表1に示すように粘着力が実施例
1は500g/25mm、実施例2は300g/25mm、実施例3
は100g/25mm、実施例4は20g/25mmとなるように、
粘着力が異なる下記組成の粘着剤A〜Dをそれぞれ用い
た。得られた導電性透明保護フィルムの、粘着剤層面の
表面抵抗率、可視光線透過率、帯電圧、粘着剤の剥離性
について測定、評価を行い、得られた結果を表1に示
す。表1に示すように得られた導電性透明保護フィルム
は、いずれも帯電圧が低く、粘着剤の剥離性が良好であ
り、可視光線透過率が高く透明性に優れたものであっ
た。
【0034】粘着剤A ・SKダイン1440A (アクリル酸ブチル系粘着剤:綜研化学製) 100重量部 ・架橋剤L−45 (TDIのTMP付加物の45%品) 0.52〃 ・促進剤S (スズ系触媒) 0.22〃
【0035】粘着剤B ・SKダイン1495 (アクリル酸−2−エチルヘキシル系粘着剤:綜研化学製) 100重量部 ・架橋剤L−45 0.33〃
【0036】粘着剤C ・SKダイン1495 100重量部 ・架橋剤L−45 0.66〃
【0037】粘着剤D ・SKダイン1495 100重量部 ・架橋剤L−45 1.32〃
【0038】実施例5〜8 LDPEフィルムの裏面側のみにポリピロール層を形成
して該ピロール層の側に粘着剤層を形成した以外は、実
施例1〜4と全く同様の材質、粘着剤組成を用いて導電
性透明保護フィルムを得て表1に示す結果を得た。
【0039】実施例9〜12 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを基材
フィルムとして用いた以外は、実施例1〜4と全く同様
にして、保護フィルムを作製して表1に示す結果を得
た。
【0040】実施例13〜16 導電性ポリマー層の材質としてポリアニリンを用いた以
外は実施例1〜4と全く同様の材質、粘着剤組成を用い
て導電性透明保護フィルムを得て、表2に示す結果を得
た。
【0041】実施例17〜20 LDPEフィルムの表面側のみにポリピロール層を形成
し、裏面側に粘着剤層を形成した以外は、実施例1〜4
と全く同様の材質、粘着剤組成を用いて導電性透明保護
フィルムを得て表2に示す結果を得た。
【0042】実施例21 実施例1で用いた粘着剤の配合を下記の配合(粘着剤
E)に替えた以外は、実施例1と同様にして導電性透明
保護フィルムを得て表3に示す結果を得た。
【0043】粘着剤E ・SKダイン1440A 100重量部 ・架橋剤L−45 0.26〃 ・促進剤S 0.11〃
【0044】比較例1〜4 比較のためにポリピロール層を形成しないLDPEフィ
ルムを用いた以外は、実施例1〜4と全く同様の材質、
粘着剤組成を用いて、透明保護フィルムを得て、表3に
示す結果を得た。
【0045】比較例5 実施例4のLDPEフィルムに界面活性剤を練り込んだ
ものを使用し、ポリピ・ロール層を形成しなかった以外
は比較例4と同様の材質、粘着剤組成を用いて、導電性
透明保護フィルムを得て表3に示す結果を得た。
【0046】比較例6 比較例1で用いたLDPEフィルム(未処理)を用い、
粘着剤としてメタクリル酸エステルアンモニウム塩共重
合体を含有する導電性粘着剤(HD−5:綜研化学製)
を用い、比較例1と同様にして導電性透明保護フィルム
を得て表3に示す結果を得た。
【0047】尚、表1〜3中の可視光線透過率は、分光
光度計(UV−2200:島津製作所製)を用いて波長
550nmにおける透過率を測定した。
【0048】帯電圧は、表面電位差計(SV−73A:
日本スタテックス製)を用い、保護フィルム(幅50m
m)をアクリル板に貼り、45°剥離(剥離速度500m
m/min )させ、アクリル板に帯電した電圧を測定した
(20℃,10%RH)。
【0049】尚、粘着剤の剥離性は、保護フィルムをア
クリル板から剥離した際に、粘着剤がアクリル板側に残
っている状態を示し、評価は○…粘着剤が残らず良好、
△…粘着剤がアクリル板側に残っていてやや不良、×…
粘着剤が多数残り不良とした。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明導電性透明保
護フィルムは、上記構成を採用したことにより、本発明
保護フィルムを貼着することで液晶ディスプレー等の電
子機器類の表面を良好に保護すると同時に、該フィルム
の表面が静電気によるごみや埃が付着して汚染されるの
を防ぎ、製品の使用時に保護フィルムを剥離する際に、
剥離帯電するのを防止して、電子機器内部にある液晶や
回路基板のICが破壊することがない。
【0054】また、保護フィルム層にπ電子共役系導電
性ポリマー層を設けたことで、導電性を付与しているに
もかかわらずヘイズが良好であり優れた透明感を有し、
また保護フィルムの可視光線透過率が40%以上の値を
有するため十分な透明度を持つ。従って保護フィルムを
貼着した下層の模様等の意匠を識別したり、文字を判別
したりするのが容易であり、保護フィルムを貼着した製
品や商品を輸送や組立作業工程等で容易に確認すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明導電性透明保護フィルムの1例を示す断
面図である。
【図2】本発明導電性透明保護フィルムの他の例を示す
断面図である。
【図3】本発明導電性透明保護フィルムのその他の例を
示す断面図である。
【図4】本発明導電性透明保護フィルムの使用例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 導電性透明保護フィルム 2 基材フィルム 3 導電性ポリマー層 4 再剥離性粘着剤層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性プラスチックからなる基材フィル
    ムの少なくとも一方の面にπ電子共役系導電性ポリマー
    層が形成され、更に基材フィルムの片面側に再剥離性粘
    着剤層が形成されており、可視光線透過率が40%以上
    であることを特徴とする導電性透明保護フィルム。
JP4162092A 1992-05-28 1992-05-28 導電性透明保護フィルム Pending JPH05331431A (ja)

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