JP4615475B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDFInfo
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また、メカニカルクランプは、基板外周域を物理的に押さえ込むことによって、基板冷却用のHeガスを封止し、基板を冷却する方法である(たとえば、特許文献3参照)。この方法は、基本的に基板中の稼動イオンの量に関わらず、絶縁性基板のようなものでも使用することができる。
また、メカニカルクランプの場合、基板加工面の外周域を3〜5mm程度押さえ込む必要があるため、クランプにより押さえ込まれる部分であるクランプエリアがデットスペースになり、加工することができなくなってしまう。そのため、基板の加工エリアが小さくなってチップの取れ数が少なくなるという問題がある。また、加工面にクランプによる段差があるため、この構造体によりプラズマが歪められ、プロセスに影響を与える問題がある。
施す基板を保持する半導体装置の製造方法に関するものではない。しかも、特許文献4に
記載の技術は、貼り合わせ工程におけるガラス基板の損傷を抑止することを主たる目的と
するため、導電部材は、ガラス基板は搬送手段等と機械的に接触する部分に設けられてい
れば良く、必ずしもガラス基板の表面を全て覆う必要は無いものであり、目的が相違する
半導体装置の製造方法に容易に応用できるものではない。したがって、ドライプロセスに
おいて半導体からなる基板上の外周域まで加工することができるように、この基板を固定
して半導体装置の製造を可能とする有効な手段に関する提案は見出されていない。
それぞれ用いることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る半導体装置の製造方法は、請求項1または2において、前記薄体は、透明基材と、第二の接着剤と、透明導電層との3層からなる導電性シートであることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る半導体装置の製造方法は、請求項3において、前記透明導電層が、ITO膜、ITO/FTO膜、有機導電膜から選択される導電性を有する透明な薄膜より構成される、ことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る半導体装置は、一方の面にデバイスが形成された半導体からなる第一基板と、前記第一基板に対して、前記デバイスを覆うように、絶縁性の第二基板の一方の面を第一の接着剤を用いて貼り合わされた絶縁性の第二基板と、前記第二基板の他方の面を覆うように貼り合わされた導電性の薄体と、を有する半導体装置であって、前記薄体は、紫外線を透過する部材であり、前記第二基板に対して紫外線剥離型の第二接着剤を用いて貼り合わされている、ことを特徴とする。
したがって、ドライプロセスにおいて、第二基板と貼り合わされた第一基板上にデットスペースを生じること無く、外周域まで表面全面を処理(加工)することができ、加工エリアが広がってウエハ一枚当たりのチップの取れ数を増加させる半導体装置の製造方法を提供することができる。しかも、薄体によって第二基板の他方の面を保護することもできる。
本発明は、ドライプロセスにおいて基板を固定する手段としてESC法を用い、基板の外周域まで加工することを可能とする半導体装置の製造方法について提案する。
具体的に、本実施形態では、第一基板と第二基板とを貼り合せ、さらに、第二基板を覆うように導電性の薄体を貼り合わせることにより、ESC法での基板の吸着固定を可能とし、第一基板上にドライプロセスによる加工を施すことを可能とするものである。
本発明に係る半導体装置の製造方法の一例を、図面に基づいて説明する。
図1(a)乃至(c)は、本発明に係る半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す概略断面模式図である。
そして、この第一基板2の一方の面2aに、CCD、CMOS、圧力センサ、加速度センサ、ジャイロセンサなどのデバイスを形成する。
また、この第一の接着材4は、図示するように、デバイスが形成された第一基板2の一方の面2aの所定の領域に空間4aを設けるように配しても良い。この空間4aは、キャビティや溝のような3次元空間であり、余分な接着材4をその内に止め、はみ出しを防止して固着できるようにすることができる。したがって、第一基板2に対して第二基板3を固着する際、接着材4は押しつぶされて空間4a内に広がり、周縁部へのはみ出しが防止される。
また、空間4aは、接合した場合における応力をこの空間4aにて吸収させて緩和することもできる。
この薄体5を第二基板3に貼り合わせることで、これまでESC法では使用できなかった石英ガラスなどの絶縁性基板をESC法で第二基板3を吸着固定することができる。したがって、第二基板3と第一の接着材4を用いて貼り合わされた第一基板2も固定されるものとなる。
この透明基材11は、紫外線を透過する材料より構成しても良い。
これにより、反りが大きい基板に対し透明基材11を貼り合せることで、基板の反りを緩和させ、ESC法による吸着を可能とすることができるものとなる。
この第二の接着材12は、紫外線剥離型の接着材とすると良い。ダイシングシート等で実績がある紫外線剥離型の接着材を用いることで、第二基板3を汚染することなく、処理することができる。
これにより、後に薄体5としての導電性シート5Aが不要となったときに、紫外線を照射することで簡単に導電性シート5Aを剥離することが可能となる。
この際、透明導電層13は、紫外線を透過する材料より構成すると良い。
この透明導電基材21は、導電性を有する透明なシート状基材であり、紫外線を透過する材料より構成される。
これにより、後に薄体5としての導電性シート5Bが不要となったときに、紫外線を照射することで簡単に導電性シート5Bを剥離することが可能となる。
したがって、本発明においては、デットスペースを生じするメカニカルクランプを必要としないため、メカニカルクランプによって加工エリアが縮小することは無く、基板の外周域まで表面全面の処理(加工)ができ、加工領域が広がってチップの取れ数を増加させるように半導体装置を製造することができる。しかも、基板の外周域と内周域との加工バラツキを少なくすることが可能となる。
また、本発明においては、第二基板3の他方の面3bに段差や構造物があり、そのままではESC法によって吸着することができない基板に対しても、薄体5を貼り合せることが可能であり、ESC法によって吸着することができるものとなる。
Claims (5)
- 半導体からなる第一基板の一方の面にデバイスを形成する工程と、
前記第一基板に対して、前記デバイスを覆うように、絶縁性の第二基板の一方の面を第
一の接着材を用い貼り合わせる工程と、
前記第二基板の他方の面を覆うように、導電性の薄体を貼り合わせる工程と、
前記第一基板の他方の面に対してドライプロセスを施す工程と、
を順に備えることを特徴とする半導体装置の製造方法であって、
前記薄体を貼り合わせる工程は、
該薄体として、紫外線を透過する部材を、
前記第二基板に対して該薄体を貼り合わせるために、紫外線剥離型の第二の接着材を、
それぞれ用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第二基板が、石英ガラス、セラミック、SiCから選択されてなる絶縁性の部材より構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記薄体は、透明基材と、第二の接着剤と、透明導電層との3層からなる導電性シートであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記透明導電層が、ITO膜、ITO/FTO膜、有機導電膜から選択される導電性を有する透明な薄膜より構成される、ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 一方の面にデバイスが形成された半導体からなる第一基板と、
前記第一基板に対して、前記デバイスを覆うように、絶縁性の第二基板の一方の面を第一の接着剤を用いて貼り合わされた絶縁性の第二基板と、
前記第二基板の他方の面を覆うように貼り合わされた導電性の薄体と、
を有する半導体装置であって、
前記薄体は、紫外線を透過する部材であり、前記第二基板に対して紫外線剥離型の第二接着剤を用いて貼り合わされている、ことを特徴とする半導体装置。
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