JP2012104644A - ウェーハ破断方法およびウェーハ破断装置 - Google Patents

ウェーハ破断方法およびウェーハ破断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェーハを短時間でかつ正確に破断する。
【解決手段】表面保護フィルム(3)が表面(21)に貼付けられたウェーハ(20)を破断する破断装置(500)は、ウェーハの内部に集光点を合わせてレーザを照射することにより、ウェーハの内部に帯状の改質領域(86)を形成するレーザ処理部(150)と、改質領域または改質領域近傍に到達するまでウェーハの裏面(22)を研削する研削部(350)と、ウェーハの裏面にダイシングフィルム(33)を貼付けてウェーハをマウントフレーム(15)に結合させる、ダイシングフィルム貼付部(400)と、ウェーハおよびマウントフレームを保持する保持台(10)と、ダイシングフィルムを介してウェーハの裏面を押圧しつつ、ウェーハの直径方向に移動するローラ(60)とを具備し、それにより、ウェーハを改質領域に沿って破断するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、ウェーハを破断するウェーハ破断方法およびそのような方法を実施するウェーハ破断装置に関する。
半導体製造分野においてはウェーハが年々大型化する傾向にあり、また、実装密度を高めるためにウェーハの薄葉化が進んでいる。ウェーハを薄葉化するためにウェーハの裏面を研削するバックグラインド(裏面研削)が行われる。バックグラインドを行う前には、ウェーハの表面に形成された回路パターンを保護するために、表面保護フィルムがウェーハの表面に貼付られる。
ところで、近年では、ウェーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線の集光点をウェーハの厚さ部分に合わせてウェーハの内部に帯状の改質領域を形成する、レーザ・ダイシングが行われている(特許文献1を参照されたい)。改質領域はウェーハの表面付近に形成されるので、ウェーハは改質領域から表面に向かって厚さ方向に自然に割れるようになる。従って、レーザ・ダイシングにより回路パターンに応じた改質領域を予め形成しておけば、裏面研削によりウェーハは複数のチップに自然に分割するようになる。
ところで、レーザ・ダイシングにおいて形成される改質領域の寸法には数マイクロメートル単位の誤差が発生する。このため、改質領域までウェーハを研削した場合であっても、図7に示されるように、ウェーハの裏面に、改質領域86が部分的に露出しない事態が生じうる。改質領域86が露出しない箇所では、隣接するチップは互いに分離していない。このため、分離していないチップが存在する状態で、エキスパンド処理を実施すると、そのようなチップには多大な応力がかかり、半導体素子が破損する原因となる。
このような問題に対処するために、特許文献2では、ウェーハの裏面側から、断面が三角形状の外力付与部材の稜線を改質領域に沿って位置決めして押圧し、ウェーハを改質領域から適切に破断させている。そして、このような破断処理を全ての改質領域について行うことにより、ウェーハを複数のチップに確実に分離している。
特開2008−6492号公報 特開2010−045117号公報
しかしながら、特許文献2のように、外力付与部材による破断処理を全ての改質領域について行うと、破断処理全体に要する時間は膨大になる。さらに、外力付与部材を改質領域に正確に位置決めするのは困難であり、誤った箇所に外力付与部材を位置決めすると、チップに多大なダメージを与えかねない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ウェーハを短時間でかつ正確に破断することのできるウェーハ破断方法およびそのような方法を実施するウェーハ破断装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、表面保護フィルムが表面に貼付けられたウェーハを破断する破断方法において、前記ウェーハの内部に集光点を合わせてレーザを照射することにより、前記ウェーハの内部に帯状の改質領域を形成し、前記改質領域または該改質領域近傍に到達するまで前記ウェーハの裏面を研削し、前記ウェーハの裏面にダイシングフィルムを貼付けて前記ウェーハをマウントフレームに結合させ、前記ウェーハおよび前記マウントフレームを保持台に保持し、前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面をローラにより押圧させつつ前記ローラをウェーハの直径方向に移動させ、それにより、前記ウェーハを前記改質領域に沿って破断する、破断方法が提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記ウェーハおよび前記マウントフレームを前記保持台に保持するときに、前記表面保護フィルムよりも柔軟な材料からなるプレートを前記ウェーハと前記保持台との間に配置する。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、さらに、前記保持台を鉛直軸線回りに所定の角度だけ回転させ、前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面を前記ローラにより押圧させつつ前記ローラをウェーハの直径方向に移動させ、それにより、前記改質領域に対して所定の角度をなす他の改質領域に沿って前記ウェーハを破断する、ことを含む。
4番目の発明によれば、表面保護フィルムが表面に貼付けられたウェーハを破断する破断装置において、前記ウェーハの内部に集光点を合わせてレーザを照射することにより、前記ウェーハの内部に帯状の改質領域を形成するレーザ処理部と、前記改質領域または該改質領域近傍に到達するまで前記ウェーハの裏面を研削する研削部と、前記ウェーハの裏面にダイシングフィルムを貼付けて前記ウェーハをマウントフレームに結合させる、ダイシングフィルム貼付部と、前記ウェーハおよび前記マウントフレームを保持する保持台と、前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面を押圧しつつ、前記ウェーハの直径方向に移動するローラとを具備し、それにより、前記ウェーハを前記改質領域に沿って破断する、破断装置が提供される。
5番目の発明によれば、4番目の発明において、前記ウェーハおよび前記マウントフレームを前記保持台に保持するときに、前記ウェーハと前記保持台との間に配置される、前記表面保護フィルムよりも柔軟な材料からなるプレートをさらに具備する。
6番目の発明によれば、4番目または5番目の発明において、さらに、前記保持台が鉛直軸線回りに所定の角度だけ回転するようになっており、前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面を前記ローラにより押圧すると共に前記ローラをウェーハの直径方向に移動させ、それにより、前記改質領域に対して前記所定の角度をなす他の改質領域に沿って前記ウェーハを破断するようにした。
1番目および4番目の発明においては、三角形状の外力付与部材を使用する場合と比較すると、ローラをウェーハの特定の位置に正確に位置決めする必要はなく、また位置決めに要する時間が不要となる。従って、ウェーハを短時間でかつ正確に破断することが可能となる。
2番目および5番目の発明においては、プレートが柔軟であるのでローラをかけるときにローラが沈むようになり、その結果、ウェーハを適切に割ることが可能となる。
3番目および6番目の発明においては、回路パターンの角部を構成する二つの辺の両方に沿ってローラをかけることができる。その結果、全ての改質領域に基づいてウェーハを割ることができる。
本発明に基づく破断装置を含むウェーハ処理装置を示す略図である。 ウェーハを示す図である。 レーザ・ダイシングを説明するための側断面図である。 (a)裏面研削ユニットにおける裏面研削の第一の状態を示す略側面図である。(b)裏面研削ユニットにおける裏面研削の第二の状態を示す略側面図である。 (a)破断装置の第一の側断面図である。(b)破断装置の第二の側面図である。 (a)破断装置の一部を拡大して示す第一の部分拡大図である。(b)破断装置の一部を拡大して示す第二の部分拡大図である。 裏面研削後におけるウェーハの頂面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づく破断装置を含んだウェーハ処理装置を示す略図である。さらに、図2は、ウェーハを示す図である。図2に示されるように、ウェーハ20の表面21には、前工程において複数の回路パターンCが格子状に形成されている。なお、ウェーハ20の裏面22には、このような回路パターンCは形成されていない。図1に示されるウェーハ処理装置100には、このようなウェーハ20が、供給されるものとする。
図1に示されるように、ウェーハ処理装置100は、レーザ・ダイシングにより改質領域86をウェーハ20の厚さ部分に形成するレーザ処理ユニット150と、ウェーハ20の表面21に表面保護フィルム3を貼付るための表面保護フィルム貼付ユニット200と、ウェーハ20を上下反転させる反転ユニット300と、ウェーハ20の裏面22を研削する裏面研削ユニット350と、ウェーハ20の裏面22にダイシングフィルム33を貼付けてウェーハ20をマウントフレーム15に結合させるダイシングフィルム貼付ユニット400と、表面保護フィルム3が貼付けられたウェーハ20をローラにより押圧してウェーハ20を改質領域86に沿って破断する破断ユニット500とを主に含んでいる。ウェーハ処理装置100の各ユニット間においては、ウェーハ20を移動させるために移動装置、例えばロボットアーム等が使用されるが、これらは一般的な装置であるので図示および説明を省略する。
ウェーハ20はウェーハ処理装置100のレーザ処理ユニット150に最初に供給される。図3は、レーザ処理ユニット150にて実施されるレーザ・ダイシングを説明するための側断面図である。図3においては、多光子吸収が生じる条件で、図示しないレーザ源からレーザVが集光レンズ85を介してウェーハ20の表面21側に照射される。このとき、集光点84はウェーハ20内部の表面21にいくぶん近い側に合わせられている。これにより、集光点84周りには改質領域86が形成される。次いで、レーザVおよび集光レンズ85を矢印X3に沿って移動させると、帯状の改質領域86がウェーハ20内部に形成されるようになる。
レーザ・ダイシングにおいては、ウェーハ20にレーザVを透過させウェーハ20の内部に多光子吸収を発生させて改質領域86を形成している。従って、ウェーハ20の表面21においてはウェーハ20にレーザVはほとんど吸収されず、その結果、ウェーハ20の表面21が溶融することはなく、また、ウェーハの表面に切断予定線から外れた割れ等が生じることもない。
改質領域86は表面21にいくぶん近い側に形成されているので、改質領域86が表面21に向かって厚さ方向に自然に割れると、レーザVの幅に応じた溝が形成されるようになる。このような改質領域86は回路パターンCに沿って格子状に形成されるものとする。
次いで、ウェーハ20はレーザ処理ユニット150から表面保護フィルム貼付ユニット200まで移送される。表面保護フィルム3は後工程であるバックグラインド工程において、ウェーハ20の表面21に形成された回路パターンCを保護する役目を果たす。なお、表面保護フィルム3が予め貼付けられたウェーハ20をウェーハ処理装置100に供給するようにして、レーザ処理ユニット150による処理を行ってもよい。
表面保護フィルム3の貼付後、ウェーハ20は貼付ユニット200から反転ユニット300に移送される。反転ユニット300は、ウェーハ20を反転させる役目を果たす。貼付ユニット200において表面21に表面保護フィルム3が貼付けられたウェーハ20は、その表面21が上方を向いている。従って、反転ユニット300においてはこのようなウェーハ20が上下反転され、表面保護フィルム3が貼付られたウェーハ20の表面21が下方を向くようになる。
反転ユニット300において反転されたウェーハ20は、図1に示される裏面研削ユニット350に供給される。ウェーハ20は裏面22が上方を向いた状態で裏面研削ユニット350に供給される。図4(a)は、裏面研削ユニットにおける裏面研削の状態を示す略側面図である。図4(a)に示されるように、裏面研削ユニット350においてはウェーハ20の表面21が図示しない吸着部により吸着される。前述したように、貼付ユニット200においてウェーハ20の表面21には表面保護フィルム3が貼付られているので、ウェーハ20の表面21が吸着されている場合であっても、表面21に形成された回路パターンCは損傷を受けない。
次いで、ウェーハ20の裏面22には研削部81が配置され、図4(a)に示されるように研削部81がウェーハ20の裏面22上を矢印方向に往復運動する。そして、ウェーハ20の裏面22は改質領域86に到達するまで、或いは改質領域86を越えて研削される(図4(b)を参照されたい)。これにより、ウェーハ20は、表面保護フィルム3に保持された状態で、複数のチップに分割されるようになる。
ただし、改質領域86が形成される場所はウェーハ20の厚さ方向にバラつく可能性がある。このような場合には、改質領域86を越えて研削したとしても、或るチップは、隣接する他のチップまたはウェーハ20の外周部分に連結したままである。このような不具合は後述する破断ユニット500において解消される。
次いで、ウェーハ20はダイシングフィルム貼付ユニット400に供給される。ダイシングフィルム貼付ユニット400においては、公知の手法でウェーハ20にダイシングフィルム33を貼付ける。これにより、ウェーハ20はマウントフレーム15と一体化され、従って、裏面研削されたウェーハ20のハンドリングが容易となる。
その後、ウェーハ20は破断ユニット500に供給される。図5(a)および図5(b)は破断装置の側断面図である。図5(a)に示されるように破断ユニット500の破断装置は、ウェーハ吸着部12を備えたテーブル11と環状のマウントフレーム吸着部14とを含むベース10を有している。ウェーハ吸着部12の頂面とマウントフレーム吸着部14の頂面とは概ね同一平面であるのが好ましい。
ウェーハ吸着部12は多孔質材料より形成されている。また、マウントフレーム吸着部14の頂面には、環状凹部14aが形成されている。これらウェーハ吸着部12および環状凹部14aは真空源13に接続されており、ウェーハ20およびマウントフレーム15をそれぞれ吸着保持するようになっている。
また、ベース10は回転機構部16に連結されている。回転機構部16はベース10をウェーハ吸着部12およびマウントフレーム吸着部14と一緒に鉛直軸線回りにインデックス回転させられる。従って、回転機構部16はベース10を、回路パターンCに応じて定まる所定の角度で回転させられる。通常は、回路パターンCは正方形または長方形であるので、所定の角度は90度である。
図5(a)および図5(b)に示されるように、マウントフレーム15と一体化されたウェーハ20はその表面21が下方を向くようにしてウェーハ吸着部12に吸着保持される。同様に、マウントフレーム15はマウントフレーム吸着部14に吸着保持される。
図5(a)に示されるように、本発明では、ウェーハ20をウェーハ吸着部12に吸着させる際に、プレート状の緩衝部材30をウェーハ20とウェーハ吸着部12との間に配置する。従って、緩衝部材30の上面はウェーハ20の表面保護フィルム3に直接的に接触する。緩衝部材30はウェーハ20の外形に概ね対応した形状の部材であり、表面保護フィルム3よりも硬くてウェーハ吸着部12よりも柔らかい材料、例えばシリコンゴムから構成されるのが好ましい。
次いで、図5(b)に示されるように、ダイシングフィルム33を介してウェーハ20に対してローラ60で圧力を掛けつつ、ローラ60をウェーハ20の直径方向に移動させる。なお、ローラ60の長さはウェーハ20の直径に概ね等しい。
図6(a)および図6(b)は破断装置の一部を拡大して示す部分拡大図である。図6(a)に示されるように、一部の改質領域86がウェーハ20に残っている場合には、ローラ60が改質領域86の上方を通過するときに、ローラ60からの力が改質領域86に掛かる。このとき、図6(b)に示されるように、緩衝部材30が下方に撓むよう変形する。ウェーハ吸着部12およびウェーハ20自体は変形しないので、ウェーハ20はローラ60からの力を直接的に受け、従って、ウェーハ20は改質領域86から表面21に向かって下方に割れるようになる。そして、ローラ60はウェーハ20の一端から他端まで移動する。従って、図5(a)に示される改質領域86と平行な他の改質領域86から、ウェーハ20が同様に割れるようになる。
このようにウェーハ20が割れるのは、緩衝部材30が撓み代を有していて、緩衝部材30がローラ60からの力を吸収するためである。つまり、緩衝部材30が弾性的であるので、ローラ60をかけるときにローラ60が沈む。そして、ウェーハ20はローラ60に対して緩衝部材30よりも近い位置にあるので、ローラ60からの力を直接的に受け、ウェーハ20は改質領域86から適切に割れるようになる。このような理由から、ウェーハ吸着部12が比較的柔らかい材料から形成されている場合または表面保護フィルム3が十分に厚い場合には、緩衝部材30を省略することも可能である。
その後、ローラ60をウェーハ20から離間させて初期位置まで戻す。次いで、回転機構部16がベース10を所定の角度だけ鉛直軸線回りに回転させる。ベース10の回転角度は、ウェーハ20の表面21に形成された回路パターンCに応じて定まる。通常は、回路パターンCは格子状に形成されているので、回転角度は90度である。
次いで、ダイシングフィルム33を介してウェーハ20に対して、再度ローラ60で圧力を掛けつつ、ローラ60ウェーハ20の直径方向に移動させる。この場合のローラ60の移動方向は、前回の移動方向に対して所定の角度をなしている。
つまり、本発明では、回路パターンCの角部を構成する二つの辺のそれぞれに沿ってローラ60をかけることができる。これにより、前回の改質領域86に対して所定の角度をなす他の改質領域86からウェーハ20が割れ、従って、全ての改質領域86に基づいてウェーハ20を格子状に割ることができる。ただし、表面保護フィルム3が存在するので各回路パターンCは互いにバラバラになることはない。
最終的に、ウェーハ20は図1に示されるエキスパンド部600に供給され、所定のエキスパンド処理を受ける。本発明においては、ウェーハ20は破断ユニット500において全ての回路パターンCが個片化しているので、ウェーハ20をエキスパンド処理すると、全ての回路パターンCが互いに分離するようになる。
このように、本発明においては、単にローラ60によってウェーハ20に力を掛けつつローラ60をウェーハ20の直径方向に移動させることのみによって、残存した改質領域86からウェーハ20を割るようにしている。このため、三角形状の外力付与部材を使用する場合と比較すると、ローラ60を回路パターンCに対応した位置に正確に位置決めする必要はなく、また位置決めに要する時間が不要となる。それゆえ、本発明では、ウェーハ20を短時間でかつ正確に破断することが可能となる。
3 表面保護フィルム
10 ベース
12 ウェーハ吸着部
13 真空源
14 マウントフレーム吸着部
15 マウントフレーム
16 回転機構部
20 ウェーハ
21 表面
22 裏面
30 緩衝部材
33 ダイシングフィルム
60 ローラ
81 研削部
84 集光点
85 集光レンズ
86 改質領域
100 ウェーハ処理装置
150 レーザ処理ユニット
200 表面保護フィルム貼付ユニット
300 反転ユニット
350 裏面研削ユニット
400 ダイシングフィルム貼付ユニット
500 破断ユニット

Claims (6)

  1. 表面保護フィルムが表面に貼付けられたウェーハを破断する破断方法において、
    前記ウェーハの内部に集光点を合わせてレーザを照射することにより、前記ウェーハの内部に帯状の改質領域を形成し、
    前記改質領域または該改質領域近傍に到達するまで前記ウェーハの裏面を研削し、
    前記ウェーハの裏面にダイシングフィルムを貼付けて前記ウェーハをマウントフレームに結合させ、
    前記ウェーハおよび前記マウントフレームを保持台に保持し、
    前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面をローラにより押圧させつつ前記ローラをウェーハの直径方向に移動させ、それにより、前記ウェーハを前記改質領域に沿って破断する、破断方法。
  2. 前記ウェーハおよび前記マウントフレームを前記保持台に保持するときに、前記表面保護フィルムよりも柔軟な材料からなるプレートを前記ウェーハと前記保持台との間に配置する、請求項1に記載の破断方法。
  3. さらに、前記保持台を鉛直軸線回りに所定の角度だけ回転させ、
    前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面を前記ローラにより押圧させつつ前記ローラをウェーハの直径方向に移動させ、それにより、前記改質領域に対して所定の角度をなす他の改質領域に沿って前記ウェーハを破断する、ことを含む、請求項1または2に記載の破断方法。
  4. 表面保護フィルムが表面に貼付けられたウェーハを破断する破断装置において、
    前記ウェーハの内部に集光点を合わせてレーザを照射することにより、前記ウェーハの内部に帯状の改質領域を形成するレーザ処理部と、
    前記改質領域または該改質領域近傍に到達するまで前記ウェーハの裏面を研削する研削部と、
    前記ウェーハの裏面にダイシングフィルムを貼付けて前記ウェーハをマウントフレームに結合させる、ダイシングフィルム貼付部と、
    前記ウェーハおよび前記マウントフレームを保持する保持台と、
    前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面を押圧しつつ、前記ウェーハの直径方向に移動するローラとを具備し、それにより、前記ウェーハを前記改質領域に沿って破断する、破断装置。
  5. 前記ウェーハおよび前記マウントフレームを前記保持台に保持するときに、前記ウェーハと前記保持台との間に配置される、前記表面保護フィルムよりも柔軟な材料からなるプレートをさらに具備する、請求項4に記載の破断装置。
  6. さらに、前記保持台が鉛直軸線回りに所定の角度だけ回転するようになっており、
    前記ダイシングフィルムを介して前記ウェーハの裏面を前記ローラにより押圧すると共に前記ローラをウェーハの直径方向に移動させ、それにより、前記改質領域に対して前記所定の角度をなす他の改質領域に沿って前記ウェーハを破断するようにした、請求項4または5に記載の破断装置。
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