JPH06314772A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH06314772A
JPH06314772A JP5101627A JP10162793A JPH06314772A JP H06314772 A JPH06314772 A JP H06314772A JP 5101627 A JP5101627 A JP 5101627A JP 10162793 A JP10162793 A JP 10162793A JP H06314772 A JPH06314772 A JP H06314772A
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JP
Japan
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conductivity type
mosfet
voltage
type layer
low
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Application number
JP5101627A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Nishio
春彦 西尾
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力回路部と、この入力回路部に接続された低
電圧論理回路部と、この論理回路部に接続された高電圧
レベル変換部とを備えた半導体集積回路装置において、
基板バイアス効果により生じる入力信号の設定範囲の制
限(入力信号の上下限を与える正側および負側の電源ラ
インのライン電圧を、出力信号の上下限を与える正側お
よび負側の電源ラインのライン電圧の間に設定する際に
生じる設定範囲の制限)を緩和する。 【構成】入力回路部1AがMOSFET10およびバイ
ポーラトランジスタ14の相補形回路からなる入力イン
バータを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶ディスプレイドライ
バなど論理信号の高電圧レベル変換部を備えた半導体集
積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5はこの種半導体集積回路装置の従来
例を示す回路図である。図5においてこの回路は、正側
電源ラインVD1(ライン電圧VDD1 )および負側電源ラ
インV S (ライン電圧VSS)と、正側電源ラインV
C (ライン電圧VCC)および負側電源ラインVE (ライ
ン電圧VEE)と、正側電源ラインVD2(ライン電圧V
DD2 )および負側電源ラインVE (共通)の各電源ライ
ンから給電される。そして、通常負側電源ラインVE
接地されてそのライン電圧VEEは0Vであり、正側電源
ラインVC のライン電圧VCCは5Vで低電圧論理回路部
3に給電し、正側電源ラインVD2のライン電圧V
DD2 は、例えば20〜40Vであり、高電圧レベル変換
部4および高電圧論理回路部5に給電する。正側および
負側電源ラインVD1,V S の各ライン電圧VDD1 ,VSS
は正側電源ラインVD2のライン電圧VDD2 と負側電源ラ
インVE のライン電圧VEE(接地電圧の0V)の間に定
められ、入力インバータ1に給電する。また、低電圧レ
ベル変換部2は正側電源ラインVD1および負側電源ライ
ンVE から給電される。
【0003】入力回路部1は、正側電源ラインVD1と負
側電源ラインVS との間にソース・ドレインが直列に接
続されたP MOSFET10およびN MOSFET
11からなる入力インバータと、これの後段のP MO
SFET12のソース・ドレインおよびN MOSFE
T13からなるインバータとからなり、P MOSFE
T10のゲートとN MOSFET11のゲートは信号
入力端子INに、PMOSFET12のゲートとN M
OSFET13のゲートはP MOSFET10とN
MOSFET11の接続点に、P MOSFET10お
よび12のサブストレイト端子は正側電源ラインV
D1に、N MOSFET11および13のサブストレイ
ト端子は負側電源ラインVE にそれぞれ接続される。低
電圧レベル変換部2は入力回路部1の出力信号を低電圧
論理回路部3の論理信号の電圧レベルに変換するもの
で、正側電源ラインVD1と負側電源ラインVE との間に
直列に接続されたP MOSFET21のソース・ドレ
インおよびN MOSFET22のドレイン・ソース
と、これらに並列に直列に接続されたP MOSFET
23のソース・ドレインおよびN MOSFET24の
ドレイン・ソースとからなり、P MOSFET21の
ゲートは入力インバータ1のP MOSFET12とN
MOSFET13の接続点に、P MOSFET23
のゲートは入力インバータ1のP MOSFET10と
N MOSFET11の接続点に、N MOSFET2
2のゲートはP MOSFET23とN MOSFET
24の接続点に、N MOSFET24のゲートはP
MOSFET21とN MOSFET22の接続点に、
P MOSFET21および23のサブストレイト端子
は正側電源ラインVD1に、N MOSFET22および
24のサブストレイト端子は負側電源ラインVE にそれ
ぞれ接続される。低電圧論理回路部3は、正側電源ライ
ンVC と負側電源ラインVE との間に接続され、その信
号入力端子は低電圧レベル変換部2のP MOSFET
23とN MOSFET24の接続点に接続される。高
電圧レベル変換部4は低電圧論理回路部3の出力信号を
高電圧論理回路部5の論理信号の電圧レベルに変換する
もので、正側電源ラインVD2と負側電源ラインVE との
間に直列に接続された高耐圧P MOSFET41のソ
ース・ドレインおよび高耐圧N MOSFET22のド
レイン・ソースと、これらに並列に直列に接続された高
耐圧P MOSFET43のソース・ドレインおよび高
耐圧N MOSFET44のドレイン・ソースとからな
り、高耐圧N MOSFET42のゲートは低電圧論理
回路部3の信号出力端子に高耐圧N MOSFET44
のゲートは低電圧論理回路部3の反信号出力端子に、高
耐圧P MOSFET41のゲートは高耐圧P MOS
FET43とN MOSFET44の接続点に、高耐圧
P MOSFET43のゲートは高耐圧P MOSFE
T41と高耐圧N MOSFET42の接続点に、高耐
圧P MOSFET41および43のサブストレイト端
子は正側電源ラインVD2に、高耐圧N MOSFET4
2および44のサブストレイト端子は負側電源ラインV
E にそれぞれ接続される。高電圧論理回路部5は正側電
源ラインVD2と負側電源ラインVE との間に接続され、
その信号入力端子は高電圧レベル変換部4の高耐圧P
MOSFET43とN MOSFET44の接続点に、
その信号出力端子は信号出力端子OUTにそれぞれ接続
される。
【0004】この半導体集積回路装置の動作は次の通り
である。信号入力端子INから入力された入力信号a
(「H」信号は電圧VDD1 ,「L」信号は電圧VSSの)
によって、入力回路部1のP MOSFET10とN
MOSFET11は相反してオフ・オンし、これらMO
SFETのオフ・オンで更にP MOSFET12とN
MOSFET13とが相反してオン・オフし、P MO
SFET12とN MOSFET13の接続点から信号
bが、P MOSFET10とN MOSFET11の
接続点から信号bの反信号である信号rbが出力され
る。これら信号bおよびrbは低電圧レベル変換部2の
P MOSFET21のゲートおよびPMOSFET2
3のゲートにそれぞれ入力され、P MOSFET21
とP MOSFET23は相反してオフ・オンし、これ
らMOSFETのオフ・オンで更にN MOSFET2
2と24とが相反してオン・オフし、P MOSFET
23とN MOSFET24の接続点から信号cが出力
される。この信号cは低電圧論理回路部3に入力され、
ここで信号処理されて信号dおよび信号dの反信号であ
る信号rdが出力される。これら信号dおよびrdは高
電圧レベル変換部4の高耐圧N MOSFET42のゲ
ートおよび高耐圧N MOSFET44のゲートにそれ
ぞれ入力され、高耐圧N MOSFET42と高耐圧N
MOSFET44とは相反してオン・オフし、これら
高耐圧MOSFETのオン・オフで高耐圧P MOSF
ET41とP MOSFET43とが相反してオフ・オ
ンし、高耐圧P MOSFET43と高耐圧N MOS
FET44の接続点から信号eが出力される。この信号
eは高電圧論理回路部5に入力され、ここで信号処理さ
れて出力信号f(「H」信号は電圧VDD2 ,「L」信号
は電圧VEEの)が信号出力端子OUTを通して外部に、
例えば液晶パルネルに出力される。なお、高電圧論理回
路部5は回路によっては省略され、高電圧レベル変換部
4から直接出力信号が出力される。また、低電圧レベル
変換部2は、入力回路部1の出力信号のレベルによって
は省略でき、入力回路部1は直接低電圧論理回路部3を
直接駆動する。
【0005】図6は図5に示す回路を半導体集積回路装
置に形成したときの各MOSFETの断面図であり、図
6(a),(b)は例えば、低電圧論理回路部3に用い
る通常の(低耐圧の)P MOSFETおよびN MO
SFETを示し、図(c),(d)は例えば高電圧レベ
ル変換部4あるいは高電圧論理回路部5に用いる高耐圧
のP MOSFETおよびN MOSFETを示す。ま
た、入力回路部1あるいは低電圧レベル変換部2は電源
ラインVD1およびVS のライン電圧VDD1 およびVSS
値によってこれら低耐圧あるいは高耐圧のMOSFET
を使い分けする。図6において、(a)は低電圧P M
OSFETを示し、P形シリコン基板61の上面にN形
ウェル62を形成し、このN形ウェル62の上面にP+
形層からなるドレイン63およびソース64を形成し、
このドレイン63とソース64の間に図示しない絶縁膜
を介して電極からなるゲート65を形成する。また、図
6(b)は低耐圧N MOSFETを示し、P形シリコ
ン基板61の上面にN+ 形層からなるドレイン63およ
びソース64を形成し、このドレイン63とソース64
の間に図示しない絶縁膜を介して電極からなるゲート6
5を形成する。図6(c)は高耐圧P MOSFETを
示し、P形シリコン基板61の上面にN形ウェル62を
形成し、このN形ウェル62の上面にそれぞれ電界強度
緩和用のP+形層からなるオフセット部63Aおよび6
4Aを介してP+ 形層からなるドレイン63およびソー
ス64を形成し、オフセット部63Aと64Aの間に図
示しない絶縁膜を介して電極からなるゲート65を形成
する。また、図6(d)は高耐圧N MOSFETを示
し、P形シリコン基板61の上面にそれぞれ電界強度緩
和用のN+ 形層からなるオフセット部63Aおよび64
Aを介して、N+ 形層からなるドレイン63およびソー
ス64を形成し、オフセット部63Aと64Aの間に図
示しない絶縁膜を介して電極からなるゲート65を形成
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の半導体集積回路
装置においては入力信号は、図5に示すようにその
「H」信号は正側電源ラインVD1のライン電圧V
DD1 に、その「L」信号は負側電源ラインVS のライン
電圧VSSになり、これらライン電圧VDD1 ,VSSは正側
電源ラインVD2のライン電圧VDD2 と負側電源ラインV
E のライン電圧VEEの間に設定される。しかし入力回路
部1のN MOSFET11あるいは13は図6(b)
に示すように、例えばP形シリコン基板61の上面に形
成されたN+ 形層がそれぞれドレイン63およびソース
64を構成しているので、P形シリコン基板61とソー
ス64の間にバイアス電圧が印加された場合、P形シリ
コン基板61の中に空之層の幅が広がる基板バイアス効
果を生じ、このためMOSFETを動作させるに必要な
しきい値電圧は増加してしまう。しきい値電圧が増加す
ると、入力信号の正側ライン電圧VDD1 と負側ライン電
圧VSSの設定範囲、すなわちこれらライン電圧VDD1
SSの出力信号の正側ライン電圧VDD2 と負側ライン電
圧VEEの間における設定範囲が制限され、例えば出力信
号側の正側ライン電圧VDD 2 を40V,負側ライン電圧
SSを0Vとすると、入力信号の正側ライン電圧V DD1
は38V,負側ライン電圧VSSは35V以下に制限され
る(入力信号の電圧幅を3Vに、すなわち正側ライン電
圧VDD1 と負側ライン電圧VSSの差を3Vとしたと
き)。
【0007】このことは、入力回路部のN MOSFE
Tに、図6(d)に示す高耐圧NMOSFETを用いた
ときにはN+ 層からなるオフセット部63Aおよび64
Aによりゲート容量が減少して、しきい値が増加するの
で、この制限はより大きくなる。なお、しきい値は式
(1)に示す値として求められる。
【0008】
【数1】
【0009】本発明の目的は前述したように入力信号の
上下限を与える正側および負側の電源ラインのライン電
圧を、出力信号の上下限を与える正側および負側の電源
ラインのライン電圧の間に設定する際に基板バイアス効
果により生じる設定範囲の制限を緩和することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに本発明は入力回路部と、この入力回路部に接続され
た論理回路部と、この論理回路部に接続された高電圧レ
ベル変換部とを備えた半導体集積回路装置において、前
記入力回路部は、バイポーラトランジスタをスイッチン
グ素子とした入力インバータを有し、入力インバータ
が、MOSFETとバイポーラトランジスタの相補形回
路からなるのが好ましい。そして前記高電圧レベル変換
部は、一導電形半導体基板上に形成された低不純物濃度
の他導電形層およびこの低不純物濃度の他導電形層上に
形成された高不純物濃度の他導電形層からなる高耐圧他
導電形MOSFETと、一導電形半導体基板上に形成さ
れた他導電形ウェル,この他導電形ウェル上に形成され
た低不純物濃度の一導電形層およびこの低不純物濃度の
一導電形層上に形成された高不純物濃度の一導電形層か
らなる高耐圧一導電形MOSFETとを備え、入力イン
バータのバイポーラトランジスタは、一導電形半導体基
板上に形成された他導電形ウェル,この他導電形ウェル
上に形成され前記高耐圧一導電形MOSFETの低不純
物濃度の一導電形層と同じ低不純物濃度の一導電形層お
よびこの低不純物濃度の一導電形層上に形成され前記高
耐圧他導電形MOSFETの高不純物濃度の他導電形層
と同じ高不純物濃度の他導電形層からなるようにする。
あるいはこの入力インバータのバイポーラトランジスタ
は、一導電形半導体基板上に形成され前記高耐圧他導電
形MOSFETの低不純物濃度の他導電形層と同じ低不
純物濃度の他導電形層およびこの低不純物濃度の他導電
形層上に形成され前記高耐圧一導電形MOSFETの高
不純物濃度の一導電形層と同じ高不純物濃度の一導電形
層からなるようにする。
【0011】
【作用】本発明の半導体集積回路装置では入力インバー
タのスイッチング素子としてバイポーラトランジスタを
用いることにより、一導電形基板上に形成された他導電
形MOSFETを廃止したので、この他導電形MOSF
ETの基板バイアス効果によって生じるしきい値電圧の
増加による入力信号の設定範囲の制限、すなわち入力信
号の上下限を与える正側および負側のライン電圧を出力
信号の上下限を与える正側および負側のライン電圧の間
に設定する際に生じる設定範囲の制限が緩和される。そ
して、このバイポーラトランジスタはその各層をこの半
導体集積回路装置に用いられている高耐圧MOSFET
の電界強度緩和用のオフセット部の低不純物濃度層、お
よびドレインあるいはソースの高不純物濃度層の各不純
物濃度に合せて形成したので、新たな工程を追加するこ
となくこれらMOSFETと同時に形成できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の半導体集積回路装置の一実施
例を示す回路図である。図1に示す本発明の半導体集積
回路装置は図5に示す従来の半導体集積回路装置の入力
回路部1が入力回路部1Aに置き換ったもので、この入
力回路部1Aは正側電源ラインVD1と負側電源ラインV
S との間にソース・ドレインおよびコレクタ・エミッタ
が直列に接続されたP MOSFET10およびNPN
バイポーラトランジスタ14からなる入力インバータ
と、これの後段のP MOSFET12およびNPNバ
イポーラトランジスタ15からなるインバータとからな
り、P MOSFET10のゲートとNPNバイポーラ
トランジスタ14のベースは信号入力端子INに、P
MOSFET12のゲートとNPNバイポーラトランジ
スタ15のベースはP MOSFET10とNPNバイ
ポーラトランジスタ14の接続点に、P MOSFET
10および12のサブストレイト端子は正側電源ライン
D1にそれぞれ接続される。そしてP MOSFET1
2とNPNバイポーラトランジスタ15の接続点は低電
圧レベル変換部2のP MOSFET21のゲートに、
P MOSFET10とNPNバイポーラトランジスタ
14の接続点はPMOSFET23のゲートに接続され
る。
【0013】図3は図1の回路に用いられている高耐圧
P MOSFETおよび高耐圧NMOSFET、例えば
41,43および42,44(これらは図6(c)およ
び(d)と同じ)と、入力回路部1Aに用いたNPNバ
イポーラトランジスタ14,15の断面図であり、図3
において、これらNPNバイポーラトランジスタ14,
15はP形シリコン基板61の上面にN形ウェルからな
るエミッタ66と、P+ 形層からなるベース67と、N
+ 形層からなるコレクタ68とからなり、ここでP+
層からなるベース67の不純物濃度は高耐圧P MOS
FETのP+形層からなる電界強度緩和用のオフセット
部63Aあるいは64Aと同じ低不純物濃度とし、N+
形層からなるコレクタは高耐圧N MOSFETのN+
形層からなるドレイン63あるいはソース64と同じ高
不純物濃度とする。このように不純物濃度を合せること
によって新たな工程を追加することなく、各MOSFE
TとこのNPNバイポーラトランジスタ14,15とが
同時に形成できる。なお、N形ウェルは〜1016/c
m3 ,P+ 形層は〜1017/cm3 ,N+ 形層は〜10 20
/cm3 の不純物濃度であるので、この不純物濃度でNP
Nバイポーラトランジスタを形成しても全く支障はな
い。
【0014】この入力回路部1Aの動作は、図5に示す
従来の入力回路部1におけるN MOSFET11およ
び13がNPNバイポーラトランジスタ14および15
に置き換ったもので、基本的動作は全く同様であるが、
従来、N MOSFET11あるいは13で問題となっ
た基板バイアス効果によって生じるしきい値の増加が、
NPNバイポーラトランジスタ14および15に置き換
えることでなくなり、入力信号の設定範囲の制限、すな
わち入力信号の上下限を与える正側および負側のライン
電圧VDD1 およびVSSを出力信号の上下限を与える正側
および負側のライン電圧VDD2 およびVEEの間に設定す
る際に生じる設定範囲の制限が緩和される。
【0015】なお、前述の説明では半導体基板がP形の
場合について述べたがN形の場合もそれぞれ導電をかえ
ることで同様に実施できる。この場合図3における入力
回路部1の正側電源ラインVD1に接続されるN MOS
FET11,13がそれぞれPNPバイポーラトランジ
スタに置き換わる。図2は本発明の異なる実施例を示す
回路図である。図2は図1の入力回路部1Aが入力回路
部1Bに置き換ったもので、この入力回路部1Bは、正
側電源ラインVD1と負側電源ラインVE との間に直列に
接続された抵抗17およびPNPバイポーラトランジス
タ18からなる入力インバータと、これの後段の抵抗1
8およびPNPバイポーラトランジスタ19からなるイ
ンバータとからなり、PNPバイポーラトランジスタ1
8のベースは信号入力端子INに、PNPバイポーラト
ランジスタ19のベースは反信号入力端子rINに、抵
抗18とPNPバイポーラトランジスタ19の接続点は
低電圧レベル変換部2のP MOSFET21のゲート
に、抵抗17とPNPバイポーラトランジスタ18の接
続点はP MOSFET23のゲートに接続される。
図4は図2の回路に用いられている高耐圧P MOSF
ETおよび高耐圧N MOSFET、例えば41,43
および42,44(これらは図6(c)および(d)と
同じ)と、入力回路部1Bに用いたPNPバイポーラト
ランジスタ18,19の断面図であり、図4においてP
NPバイポーラトランジスタ18,19はP形シリコン
基板61からなるエミッタ66と、N+ 形層からなるベ
ース67と、P+ 形層からなるコレクタ68とからな
り、ここでN+ 形層からなるベース67の不純物濃度は
高耐圧N MOSFETのN+ 形層からなる電界強度緩
和用のオフセット部63Aあるいは64Aと同じ低不純
物濃度とし、P+ 形層からなるコレクタは高耐圧P M
OSFETのP + 形層からなるドレイン63あるいはソ
ース64と同じ高不純物濃度とする。このように不純物
濃度を合せることによって新たな工程を追加することな
く、各MOSFETとこのPNPバイポーラトランジス
タ18,19とが同時に形成できる。なお、P形基板は
〜10-16 /cm3 , N+ 形層は〜1017/cm3 ,P+
層は〜1020/cm3 の不純物濃度であるので、この不純
物濃度でPNPバイポーラトランジスタを形成しても全
く支障はない。
【0016】この入力回路部1Bの動作は、入力端子I
Nおよび反入力端子rINに入力される入力信号aおよ
びraによってPNPバイポーラトランジスタ18と1
9とが相反してオン・オフするので、基本的動作は図3
に示す従来の入力インバータ1の動作と同様であるが、
入力信号の下限を与える負側電源ラインVS のライン電
圧VSSが出力信号の負側電源ラインVE のライン電圧V
EEまで拡張される。
【0017】なお、前述の説明では半導体基板がP形の
場合について述べたがN形の場合もそれぞれ導電をかえ
ることで同様に実施できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の半導体集積回路装置では、新し
く工程を追加することなく基板バイアス効果により生じ
る入力信号の設定範囲の制限が緩和されるのでその実用
的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路装置の一実施例を示す
回路図
【図2】本発明の半導体集積回路装置の異なる実施例を
示す回路図
【図3】図1に示す回路に用いる高耐圧MOSFETお
よびバイポーラトランジスタの断面図
【図4】図2に示す回路に用いる高耐圧MOSFETお
よびバイポーラトランジスタの断面図
【図5】従来の半導体集積回路装置の一例を示す回路図
【図6】図5に示す回路に用いる低耐圧MOSFETお
よび高耐圧MOSFETの断面図
【符号の説明】
1A 入力回路部 1B 入力回路部 2 低電圧レベル変換部 3 低電圧論理回路部 4 高電圧レベル変換部 14 NPNバイポーラトランジスタ 15 NPNバイポーラトランジスタ 18 PNPバイポーラトランジスタ 19 PNPバイポーラトランジスタ 41 高耐圧P MOSFET 42 高耐圧N MOSFET 43 高耐圧P MOSFET 44 高耐圧N MOSFET
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/0185 19/0175 8941−5J H03K 19/00 101 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力回路部と、この入力回路部に接続され
    た低電圧論理回路部と、この論理回路部に接続された高
    電圧レベル変換部とを備えた半導体集積回路装置におい
    て、前記入力回路部は、バイポーラトランジスタをスイ
    ッチイング素子とした入力インバータを有することを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記入力イ
    ンバータが、MOSFETと前記バイポーラトランジス
    タの相補形回路からなることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の装置において、高電
    圧レベル変換部は、一導電形半導体基板上に形成された
    低不純物濃度の他導電形層およびこの低不純物濃度の他
    導電形層上に形成された高不純物濃度の他導電形層から
    なる高耐圧他導電形MOSFETと、一導電形半導体基
    板上に形成された他導電形ウェル,この他導電形ウェル
    上に形成された低不純物濃度の一導電形層およびこの低
    不純物濃度の一導電形層上に形成された高不純物濃度の
    一導電形層からなる高耐圧一導電形MOSFETとを備
    え、入力インバータのバイポーラトランジスタは、一導
    電形半導体基板上に形成された他導電形ウェル,この他
    導電形ウェル上に形成され前記高耐圧一導電形MOSF
    ETの低不純物濃度の一導電形層と同じ低不純物濃度の
    一導電形層およびこの低不純物濃度の一導電形層上に形
    成され前記高耐圧他導電形MOSFETの高不純物濃度
    の他導電形層と同じ高不純物濃度の他導電形層からなる
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の装置において、高電
    圧レベル変換部は、一導電形半導体基板上に形成された
    低不純物濃度の他導電形層およびこの低不純物濃度の他
    導電形層上に形成された高不純物濃度の他導電形層から
    なる高耐圧他導電形MOSFETと、一導電形半導体基
    板上に形成された他導電形ウェル,この他導電形ウェル
    上に形成された低不純物濃度の一導電形層およびこの低
    不純物濃度の一導電形層上に形成された高不純物濃度の
    一導電形層からなる高耐圧一導電形MOSFETとを備
    え、入力インバータのバイポーラトランジスタは、一導
    電形半導体基板上に形成され前記高耐圧他導電形MOS
    FETの低不純物濃度の他導電形層と同じ低不純物濃度
    の他導電形層およびこの低不純物濃度の他導電形層上に
    形成され前記高耐圧一導電形MOSFETの高不純物濃
    度の一導電形層と同じ高不純物濃度の一導電形層からな
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005057739A (ja) * 2003-07-31 2005-03-03 Agilent Technol Inc 精密な振幅と長さを有する高電圧パルスを低電圧エッジから生成するための回路および方法

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