JPH0631420Y2 - 内燃機関用酸素センサ - Google Patents
内燃機関用酸素センサInfo
- Publication number
- JPH0631420Y2 JPH0631420Y2 JP1986145132U JP14513286U JPH0631420Y2 JP H0631420 Y2 JPH0631420 Y2 JP H0631420Y2 JP 1986145132 U JP1986145132 U JP 1986145132U JP 14513286 U JP14513286 U JP 14513286U JP H0631420 Y2 JPH0631420 Y2 JP H0631420Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion engine
- internal combustion
- oxygen sensor
- surface side
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、内燃機関の排気中の酸素濃度を検出する酸素
センサに関する。
センサに関する。
＜従来の技術＞ 例えば内燃機関の排気中に含まれるＨＣ，ＣＯ及びＮＯ
ｘの３成分を三元触媒によって浄化する場合は、排気中
の酸素濃度を介して実際の空燃比を検出し、この検出デ
ータを燃料供給手段にフィードバックして三元触媒のウ
ィンドに空燃比を制御しており、燃費を重視する場合も
同様に排気中の酸素濃度に基づいて燃料の供給量をフィ
ードバック制御している。
ｘの３成分を三元触媒によって浄化する場合は、排気中
の酸素濃度を介して実際の空燃比を検出し、この検出デ
ータを燃料供給手段にフィードバックして三元触媒のウ
ィンドに空燃比を制御しており、燃費を重視する場合も
同様に排気中の酸素濃度に基づいて燃料の供給量をフィ
ードバック制御している。
このような酸素濃度の検出に使用される従来の酸素セン
サとしては、例えば第２図に示すようなものがある（実
開昭５９−１７８５４号公報等参照）。
サとしては、例えば第２図に示すようなものがある（実
開昭５９−１７８５４号公報等参照）。
これについて説明すると、内燃機関の排気中に閉塞先端
部を臨ませたセラミック管としてのジルコニアチューブ
１は、その内外表面の一部に白金を被覆している内側電
極２Ａ及び外側電極２Ｂが形成されている。そして、こ
のジルコニアチューブ１の基端面とホルダ３に保持され
たアイソレーションブッシュ４の先端面との間にコンタ
クトプレート５を挟み込み、アイソレーションブッシュ
４の基端に嵌着したラバーチューブ６を貫通するリード
線７を、前記コンタクトプレート５にアイソレーション
ブッシュ４の貫通孔４ａ内に挿入されたターミナル８を
介して接続していた。９はシールワッシャである。
部を臨ませたセラミック管としてのジルコニアチューブ
１は、その内外表面の一部に白金を被覆している内側電
極２Ａ及び外側電極２Ｂが形成されている。そして、こ
のジルコニアチューブ１の基端面とホルダ３に保持され
たアイソレーションブッシュ４の先端面との間にコンタ
クトプレート５を挟み込み、アイソレーションブッシュ
４の基端に嵌着したラバーチューブ６を貫通するリード
線７を、前記コンタクトプレート５にアイソレーション
ブッシュ４の貫通孔４ａ内に挿入されたターミナル８を
介して接続していた。９はシールワッシャである。
かかる酸素センサでは、ジルコニアチューブ１の外側電
極２Ｂに接する排気の酸素濃度と、ジルコニアチューブ
１内に導入された内側電極２Ａに接する大気の酸素濃度
との差に応じて、固体電解質からなるジルコニアチュー
ブ１の起電力が変化することを利用して排気中の酸素濃
度を検出するようになっている。即ち、第３図に示すよ
うに理論空燃比（λ＝１）を境として起電力が急変し酸
素センサ出力はリッチ側では大でリーン側では小となる
ような出力特性となる。
極２Ｂに接する排気の酸素濃度と、ジルコニアチューブ
１内に導入された内側電極２Ａに接する大気の酸素濃度
との差に応じて、固体電解質からなるジルコニアチュー
ブ１の起電力が変化することを利用して排気中の酸素濃
度を検出するようになっている。即ち、第３図に示すよ
うに理論空燃比（λ＝１）を境として起電力が急変し酸
素センサ出力はリッチ側では大でリーン側では小となる
ような出力特性となる。
＜考案が解決しようとする問題点＞ ところが、ジルコニアチューブ１は高温の排気によって
加熱され、この熱がアイソレーションブッシュ４を介し
てラバーチューブ６まで伝達されるため、ラバーチュー
ブ６が焼損することがある。すると、その燃焼ガスがア
イソレーションブッシュ４の貫通孔４ａを介してジルコ
ニアチューブ１内に侵入し、内側電極２Ａに被膜を形成
するため、酸素センサの出力特性が第３図中破線の如く
低下するという不具合が生じるという問題がある。
加熱され、この熱がアイソレーションブッシュ４を介し
てラバーチューブ６まで伝達されるため、ラバーチュー
ブ６が焼損することがある。すると、その燃焼ガスがア
イソレーションブッシュ４の貫通孔４ａを介してジルコ
ニアチューブ１内に侵入し、内側電極２Ａに被膜を形成
するため、酸素センサの出力特性が第３図中破線の如く
低下するという不具合が生じるという問題がある。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、セラミック
管内にラバーチューブの焼損に伴って発生する燃焼ガス
が侵入しても出力特性が損なわれない内燃機関用酸素セ
ンサを提供することを目的とする。
管内にラバーチューブの焼損に伴って発生する燃焼ガス
が侵入しても出力特性が損なわれない内燃機関用酸素セ
ンサを提供することを目的とする。
＜問題点を解決するための手段＞ このため本考案は、閉塞端部を有するセラミック管の内
外表面に白金電極を被覆する一方、前記セラミック管の
基端側に、ラバーチューブを介してリード線を保持する
アイソレーションブッシュを有し、該アイソレーション
ブッシュの貫通孔を介して前記内表面側電極とリード線
とを電気的に接続する構成とし、内燃機関の排気に接触
させた外表面側電極と前記アイソレーションブッシュの
貫通孔を介してセラミック管内に導入された大気に接触
させた内表面側電極との間に発生する起電力により排気
中の酸素濃度を検出するようにした内燃機関用酸素セン
サにおいて、前記ラバーチューブの焼損により発生する
燃焼ガスをトラップする多孔質の燃焼ガストラップ層
を、前記内表面側電極を包覆するように形成する構成と
した。
外表面に白金電極を被覆する一方、前記セラミック管の
基端側に、ラバーチューブを介してリード線を保持する
アイソレーションブッシュを有し、該アイソレーション
ブッシュの貫通孔を介して前記内表面側電極とリード線
とを電気的に接続する構成とし、内燃機関の排気に接触
させた外表面側電極と前記アイソレーションブッシュの
貫通孔を介してセラミック管内に導入された大気に接触
させた内表面側電極との間に発生する起電力により排気
中の酸素濃度を検出するようにした内燃機関用酸素セン
サにおいて、前記ラバーチューブの焼損により発生する
燃焼ガスをトラップする多孔質の燃焼ガストラップ層
を、前記内表面側電極を包覆するように形成する構成と
した。
＜作用＞ 上記の構成によれば、多孔質の燃焼ガストラップ層によ
ってラバーチューブが焼損した場合に発生する燃焼ガス
はトラップされ内表面側電極の表面が保護されて通常通
りの反応がなされるので、酸素センサの出力特性の低下
を防ぐことができるようになる。
ってラバーチューブが焼損した場合に発生する燃焼ガス
はトラップされ内表面側電極の表面が保護されて通常通
りの反応がなされるので、酸素センサの出力特性の低下
を防ぐことができるようになる。
＜実施例＞ 以下本考案の一実施例を第１図に基づいて説明する。
尚、従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
尚、従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
第１図において、本実施例の酸素センサの基本的な構造
は従来と同じである。
は従来と同じである。
そして、本実施例の酸素センサの特徴は、ジルコニアチ
ューブ１内表面側に設けた内側電極２Ａを包覆するよう
に例えばγ−アルミナを主成分とする比表面積の大きい
多孔質の燃焼ガストラップ層11を設けてある。
ューブ１内表面側に設けた内側電極２Ａを包覆するよう
に例えばγ−アルミナを主成分とする比表面積の大きい
多孔質の燃焼ガストラップ層11を設けてある。
かかる構成によれば、例えばラバーチューブ６が焼損し
てその燃焼ガスが、アイソレーションブッシュ４の貫通
孔４ａを介してジルコニアチューブ１の内側に侵入して
も、燃焼ガストラップ層11によってトラップされるため
に内側電極２Ａの表面には到達せず、燃焼ガスの被膜は
形成されなくなる。また、ジルコニアチューブ１内側の
酸素はトラップ層11を通って内側電極２Ａへ到達する。
てその燃焼ガスが、アイソレーションブッシュ４の貫通
孔４ａを介してジルコニアチューブ１の内側に侵入して
も、燃焼ガストラップ層11によってトラップされるため
に内側電極２Ａの表面には到達せず、燃焼ガスの被膜は
形成されなくなる。また、ジルコニアチューブ１内側の
酸素はトラップ層11を通って内側電極２Ａへ到達する。
従って、内側電極２Ａ表面は清浄な状態に常に保たれ、
当該電極２Ａの機能が正常に保たれ、酸素センサの出力
特性の低下を防ぐことができる。
当該電極２Ａの機能が正常に保たれ、酸素センサの出力
特性の低下を防ぐことができる。
＜考案の効果＞ 以上述べたように本考案によれば、ラバーチューブの焼
損による燃焼ガスをトラップするためのトラップ層を、
セラミック管内の内側電極を包覆するように設けたの
で、ラバーチューブが焼損して燃焼ガスが発生したとし
ても内側電極表面が汚染されることがなく酸素センサの
出力特性の低下を防止でき、延いては酸素センサの耐久
性を向上できる。
損による燃焼ガスをトラップするためのトラップ層を、
セラミック管内の内側電極を包覆するように設けたの
で、ラバーチューブが焼損して燃焼ガスが発生したとし
ても内側電極表面が汚染されることがなく酸素センサの
出力特性の低下を防止でき、延いては酸素センサの耐久
性を向上できる。
第１図は本考案の一実施例を示す要部断面図、第２図は
従来の酸素センサの要部断面図、第３図は酸素センサの
出力特性を示す図である。 １……ジルコニアチューブ、２Ａ……内側電極、２Ｂ…
…外側電極、４……アイソレーションブッシュ、４ａ…
…貫通孔、５……コンタクトプレート、６……ラバーチ
ューブ、11……トラップ層
従来の酸素センサの要部断面図、第３図は酸素センサの
出力特性を示す図である。 １……ジルコニアチューブ、２Ａ……内側電極、２Ｂ…
…外側電極、４……アイソレーションブッシュ、４ａ…
…貫通孔、５……コンタクトプレート、６……ラバーチ
ューブ、11……トラップ層
Claims (1)
- 【請求項１】閉塞端部を有するセラミック管の内外表面
に白金電極を被覆する一方、前記セラミック管の基端側
に、ラバーチューブを介してリード線を保持するアイソ
レーションブッシュを有し、該アイソレーションブッシ
ュの貫通孔を介して前記内表面側電極とリード線とを電
気的に接続する構成とし、内燃機関の排気に接触させた
外表面側電極と前記アイソレーションブッシュの貫通孔
を介してセラミック管内に導入された大気に接触させた
内表面側電極との間に発生する起電力により排気中の酸
素濃度を検出するようにした内燃機関用酸素センサにお
いて、前記ラバーチューブの焼損により発生する燃焼ガ
スをトラップする多孔質の燃焼ガストラップ層を、前記
内表面側電極を包覆するように形成したことを特徴とす
る内燃機関用酸素センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986145132U JPH0631420Y2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 | 内燃機関用酸素センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986145132U JPH0631420Y2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 | 内燃機関用酸素センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6351273U JPS6351273U (ja) | 1988-04-06 |
| JPH0631420Y2 true JPH0631420Y2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=31056388
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986145132U Expired - Lifetime JPH0631420Y2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 | 内燃機関用酸素センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631420Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03134240A (ja) | 1989-10-18 | 1991-06-07 | Japan Electron Control Syst Co Ltd | 内燃機関の空燃比フィードバック制御装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2738755C3 (de) * | 1977-08-27 | 1980-03-06 | Brown, Boveri & Cie Ag, 6800 Mannheim | Elektrochemische Meßzelle |
-
1986
- 1986-09-24 JP JP1986145132U patent/JPH0631420Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6351273U (ja) | 1988-04-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0331050B1 (en) | Oxygen concentration-detecting apparatus | |
| US6303012B1 (en) | Gas sensor, gas sensor system using the same | |
| JP2004069547A (ja) | 空燃比センサの制御装置 | |
| JPH11237361A (ja) | ガスセンサ | |
| JP3827721B2 (ja) | 混合気中の窒素酸化物を測定するための電気化学センサ | |
| US4915815A (en) | Sensor incorporating a heater | |
| FR2392380A1 (fr) | Detecteur electrochimique de la teneur d'oxygene dans les gaz d'echappement de moteurs thermiques | |
| JPH0631420Y2 (ja) | 内燃機関用酸素センサ | |
| JP2811976B2 (ja) | 酸化物半導体ガスセンサ | |
| JPS6214055A (ja) | 酸素センサ | |
| JPS61207961A (ja) | 酸素センサ | |
| JPH0686067U (ja) | 内燃機関の空燃比センサ | |
| JPH0612526Y2 (ja) | 内燃機関用酸素センサ | |
| JPH0283442A (ja) | 内燃機関用酸素センサ | |
| JPH1096707A (ja) | 酸素センサ | |
| JPH0641167Y2 (ja) | 空燃比検出器 | |
| JPH0241578Y2 (ja) | ||
| JPS5963555A (ja) | 酸素センサ | |
| JP2501169Y2 (ja) | 酸素センサ | |
| JPS6111653A (ja) | 空燃比検出器 | |
| JPH065620Y2 (ja) | 空燃比検出器 | |
| JPH01267448A (ja) | 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置 | |
| JP2628704B2 (ja) | 空燃比制御方法 | |
| JP2000193636A (ja) | 空燃比センサの異常検出装置 | |
| JPH0747730Y2 (ja) | 酸素センサ |