JPH06314087A - 表示制御装置 - Google Patents

表示制御装置

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JPH06314087A
JPH06314087A JP5104641A JP10464193A JPH06314087A JP H06314087 A JPH06314087 A JP H06314087A JP 5104641 A JP5104641 A JP 5104641A JP 10464193 A JP10464193 A JP 10464193A JP H06314087 A JPH06314087 A JP H06314087A
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Hiroyuki Shimizu
宏之 清水
Junya Nagata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きな記憶容量を要することなく、簡単な処理
でウインドウ機能を実現でき、かつ、原画を確実に復元
できる表示制御装置を提供する。 【構成】ビデオRAMのメモリ空間には、表示画像に対
応した画像データを記憶する表示画像用記憶領域M1
と、記憶領域M1に記憶された全画像データを退避させ
ることができる退避用記憶領域M2とが設けられてい
る。最初のウインドウW1が設定されるときには、その
設定に先立って、記憶領域M1内の全画像データが記憶
領域M2に退避させられる((b) 参照)。その後は、ウ
インドウW1,W2が設定される度に、これらのウイン
ドウW1,W2に対応した画像データが表示画像用記憶
領域M1に重ね書きされていく((c) ,(d) 参照)。ウ
インドウW1,W2の設定が解除されるときには、記憶
領域M2内の画像データが記憶領域M1に転送され、こ
れによって、原画が復元される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウインドウ機能を有す
る表示装置に適用される表示制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ワー
クステーションなどでは、複数のアプリケーションソフ
トに対応した入力画面を表示装置に表示するために、表
示中の画面上に上記入力画面を含むウインドウを重ねて
表示するウインドウ機能が備えられる場合がある。この
ようなウインドウ機能は、産業機械の動作状況や異常箇
所などの報知を行うために用いられるファクトリーオー
トメーション向けの表示器にも備えられる場合がある。
【0003】表示装置には、表示画面を構成する各画素
毎のデータを記憶するためのビデオRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)が備えられている。このビデオRA
Mの記憶領域の一部は表示画像用の記憶領域とされ、こ
の表示画像用記憶領域は一定周期で走査される。そし
て、各画素毎のデータが順に読み出され、読み出された
画像データに対応する駆動信号が液晶表示素子などで構
成された表示部に印加されることによって、画像の表示
が達成される。したがって、表示させるべき画像のデー
タを上記表示画像用記憶領域に書き込むことによって、
そのデータに対応した画像を表示させることができる。
【0004】図5は、ビデオRAMの記憶態様を模式的
に示す説明図である。ビデオRAMのメモリ空間内に
は、表示画像用記憶領域1が設けられている。図5で
は、表示画像用記憶領域1に記憶された画像データに対
応する画像が表されており、この画像が表示部において
表示される。たとえば、図5(a) の状態から、数値入力
機能に対応したアプリケーションソフトを実行するため
に、図5(b) に示すように、ウインドウ2を表示させる
場合を想定する。この場合には、表示画像用記憶領域1
内においてウインドウ2の表示座標位置に対応した領域
に、ウインドウ2の内容に対応した画像データが格納さ
れる。このとき、ウインドウ2の背後に隠れる領域の原
画の画像データは、表示画像用記憶領域1以外の記憶領
域3に退避させられる。
【0005】図5(c) に示すようにさらに別のウインド
ウ4を表示させるときには、このウインドウ4の表示画
面に対応した画像データが表示画像用記憶領域1に書き
込まれる。そして、ウインドウ4によって隠される領域
の原画のデータは、空き領域5に退避させられる。ウン
ドウ4の表示画像を利用した作業が終了すると、ウイン
ドウ4は閉じられる。このとき、記憶領域5に退避させ
られていた画像データがウインドウ4の表示領域に対応
した表示画像用記憶領域1内の記憶領域に戻される。同
様に、ウインドウ2を閉じれば、記憶領域3に退避させ
られていた画像データがウインドウ2の表示領域に対応
した表示画像用記憶領域1内の記憶領域に戻される。こ
れにより、表示画像は原画に復元されることになる。
【0006】ところが、上述のような技術では、ウイン
ドウの背後に隠れる画像のデータをメモリ空間内の適当
な空き領域に退避させるようにしている。そのため、退
避した画像データを表示画像用記憶領域1内の正しい領
域に戻すために、退避された画像を再表示すべき座標位
置を画像データとは別に管理しておく必要がある。その
ため、処理が繁雑になるという問題がある。
【0007】この問題は、図6を参照して次に説明する
別の先行技術によって解決される。すなわち、この先行
技術では、メモリ空間内に、表示画像用記憶領域1と、
表示画像用記憶領域1と同じ容量の複数個の記憶領域1
1,12,13,・・・・とが設けられている。そして、ウ
インドウ2の背後に隠れる画像は、記憶領域11内にお
いてウインドウ2の表示位置に対応する領域11aに記
憶される(図6(b) 参照)。そして、ウインドウ4がさ
らに重ね書きされるときには、ウインドウ4の背後に隠
れる画像は、記憶領域12内においてウインドウ4の表
示位置に対応する領域12aに記憶される。
【0008】ウインドウ2,4を閉じるときには、記憶
領域11a,12aの記憶データが、表示画像用記憶領
域1内の対応する記憶領域に書き込まれる。このよう
に、この先行技術では、いわば記憶領域11a,12a
の記憶座標によって、その記憶データを戻すべき座標情
報が管理されていると言える。そのため、退避された画
像の再表示座標位置を画像データとは別に管理する必要
がない。
【0009】しかしながら、この先行技術では、1つの
ウインドウを設定するごとに、表示画像用記憶領域1と
同容量の記憶領域を画像の退避のために必要とするか
ら、メモリ空間の空き領域を有効に利用することができ
ない。そのため、大量のメモリが必要になるという問題
がある。また、多数のウインドウが重ね書きされた場合
には、空き領域の全てを使い果たしてしまい、ウインド
ウを設定することができなくなるおそれがある。記憶領
域11,12,13,・・・・を循環的に用いて画像データ
退避用の記憶領域を見かけ上無限大にすることもできる
が、多数のウインドウが重ね書きされた場合には、比較
的早期に設定されたウインドウに対応して退避された記
憶画像が、その後に同一記憶領域に退避された別の画像
によって破壊されるおそれがある。この場合には、ウイ
ンドウを設定する前の原画を復元することができなくな
ってしまう。
【0010】さらには、たとえば、先に設定したウイン
ドウ2が先に閉じられ、その後にウインドウ4が閉じら
れることも考えられるが、この場合には、上記のいずれ
の先行技術においても、ウインドウ2,4の各画像の重
なり部分に対する繁雑なデータ処理を経なければ原画を
忠実に復元することができない。すなわち、原画を復元
するための処理が繁雑になるおそれがある。
【0011】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、大量の記憶容量を要することがなく、しか
も、簡単な処理でウインドウ機能を実現でき、かつ、原
画を確実に復元することができる表示制御装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の表示制御装置は、表示画像に対応し
た画像データを記憶する表示画像用記憶手段と、上記表
示画像用記憶手段に記憶された上記表示画像に対応した
全ての画像データを退避させることができる退避用記憶
手段と、上記表示画像の上に重ねてウインドウを設定す
るために、上記表示画像用記憶手段に当該ウインドウの
画像に対応した画像データを書き込むウインドウ設定手
段と、上記ウインドウ設定手段によって最初にウインド
ウが設定されるときに、この最初のウインドウの設定に
先立って、上記表示画像用記憶手段に記憶された上記表
示画像に対応した全ての画像データを上記退避用記憶手
段に退避させる手段と、ウインドウの設定を解除すると
きに、上記退避用記憶手段に退避された上記表示画像に
対応した全ての画像データを上記表示画像用記憶手段に
書き込む手段とを含むことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の表示制御装置は、表示画像
に対応した画像データを記憶する表示画像用記憶手段
と、上記表示画像用記憶手段に記憶された上記表示画像
に対応した全ての画像データを退避させることができる
退避用記憶手段と、上記表示画像の上に重ねてウインド
ウを設定するために、上記表示画像用記憶手段に当該ウ
インドウの画像に対応した画像データを書き込むウイン
ドウ設定手段と、上記ウインドウ設定手段によって最初
にウインドウが設定されるときに、この最初のウインド
ウの設定に先立って、上記表示画像用記憶手段に記憶さ
れた上記表示画像に対応した全ての画像データを上記退
避用記憶手段に退避させる手段と、ウインドウの設定を
解除するときに、上記退避用記憶手段に退避された画像
データのうち当該設定解除されるウインドウの領域に対
応した画像データを読み出し、この読み出した画像デー
タを上記表示画像用記憶手段の上記設定解除されるウイ
ンドウの領域に対応した記憶領域に書き込む手段とを含
むことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、最初にウインド
ウが設定されるときに、この最初のウインドウの設定に
先立って、表示画像用記憶手段に記憶された表示画像に
対応した全ての画像データが退避用記憶手段に退避させ
られる。その後は、表示画像用記憶手段に、ウインドウ
に対応した画像が重ね書きされる。ウインドウが新たに
設定される場合でも、ウインドウの背後に隠れる画像が
その都度退避されることはない。
【0015】ウインドウの設定が解除されるときには、
退避用記憶手段に退避させられていた表示画像に対応し
た全ての画像データが表示画像用記憶手段に書き込まれ
る。これにより、全てのウインドウの設定が同時に解除
され、退避用記憶手段に退避されていた原画が復元され
る。請求項2記載の発明では、ウインドウの設定を解除
するときには、退避用記憶手段に退避された画像データ
のうち設定解除されるウインドウの領域に対応した画像
データが読み出される。そして、この読み出された画像
データが、上記表示画像用記憶手段内の設定解除される
ウインドウの領域に対応した記憶領域に書き込まれる。
その結果、個々のウインドウごとに設定を解除すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の表
示制御装置が適用された表示装置の基本構成を示すブロ
ック図である。この表示装置は、たとえば産業機械の動
作を制御するプログラマブルコントローラなどに接続さ
れ、産業機械の動作状態や異常箇所などを報知する用途
などに適用されるものである。
【0017】この表示装置は、表示部31と、この表示
部31を制御する表示コントローラ32と、表示部31
の表示画素毎の画像データを記憶するためのビデオRA
M33と、漢字のビットイメージを記憶した漢字ROM
34とを備えている。表示部31は、EL(エレクトロ
ルミネッセンス)表示パネル35と、このEL表示パネ
ル35を制御するデバイスコントローラ36とを有して
いる。
【0018】表示コントローラ32は、バス38を介し
てCPU(中央処理装置)40に接続されている。この
CPU40には、シリアルインタフェース(I/F)4
2を介してプログラマブルコントローラなど(図示せ
ず。)などが接続されている。CPU40および表示コ
ントローラ32は、ウインドウ設定手段などとして機能
する。
【0019】バス38には、CPU40が実行するプロ
グラムを記憶したシステムROM(リード・オンリ・メ
モリ)44、表示部31に表示させるべき画像に対応し
た情報を記憶するためのデータメモリ45、およびCP
U40のワークエリアなどとして用いられるワークRA
M46が接続されている。バス38には、さらに、タッ
チスイッチインタフェース(I/F)48を介してタッ
チパネル50が接続されている。タッチパネル50は、
ELパネル35の表面に設けられ、操作者が手指で触れ
て操作するものであり、その操作位置に対応した信号を
出力する。
【0020】表示部31において表示させるべき画像
は、予めデータメモリ45にコード化されて登録されて
いる。CPU40は、シリアルインタフェース42から
与えられる情報に基づいてデータメモリ45から画像情
報を読み出し、バス38から表示コントローラ32に与
える。表示コントローラ32は、与えられた画像情報を
表示部31に表示される各画素に対応した画像データに
展開し、この展開された画像データをビデオRAM33
に書き込む。ビデオRAM33に書き込まれた画像デー
タはデバイスコントローラ36に与えられ、このデバイ
スコントローラ36がEL表示パネル35を駆動制御す
ることによって、データメモリ35から読み出された画
像情報に対応した画像の表示が達成される。
【0021】データメモリ45には、プログラマブルコ
ントローラなどからの情報に基づいて表示すべき画像の
他に、たとえば、テンキーやグラフ表示などのためのウ
インドウの画像も登録されている。このウインドウの画
像を用いて、種々のアプリケーションソフトに対応した
入力画面などを表示部31の表示画面内に形成させるウ
インドウ機能が実現される。
【0022】図2は、ウインドウ機能を説明するための
図であり、表示部31における表示例が示されている。
たとえば図2(a) のような画面が表示されている状態
で、タッチパネル50から所定の入力操作が行われた
り、所定の割込み処理が発生したりすると、たとえばテ
ンキーを含む数値入力用のウインドウW1が原画に重ね
て表示され、図2(b) の状態となる。操作者は、表示パ
ネル35の表面に設けられたタッチパネル50を操作す
ることによって、数値の入力を行える。また、図2(c)
に示すように、ウインドウW1が重ね書きされた状態
で、さらに他のウインドウW2を原画およびウインドウ
W1の上に重ねて表示させることもできる。
【0023】ウインドウW1やW2内の画像を用いた入
力作業などが終了すると、所定の入力操作が行われた
り、所定の割込みが発生したりすることで、ウインドウ
W1,W2が消去される。この場合、上述の各先行技術
では、個々のウインドウが個別に閉じられていたが、本
実施例では、全てのウインドウが同時に閉じられて、図
2(a) の原画が復元される。
【0024】図3は、上述のようなウインドウ機能が用
いられるときのビデオRAM33の記憶状況の遷移を説
明するための図である。ビデオRAM33の記憶領域に
は、表示部31に表示させるべき画像に対応した画像デ
ータを記憶するための表示画像用記憶領域M1と、表示
画像用記憶領域1に記憶された画像データの全てを一時
的に退避させるための退避用記憶領域M2とが設けられ
ている。退避用記憶領域M2は、表示画像用記憶領域M
1と同じかそれよりも大きな記憶容量を有している。表
示画像用記憶領域M1は、一定周期ごとに高速に走査さ
れ、各画素毎のデータとしてデバイスコントローラ36
に与えられる。したがって、表示画像用記憶領域M1内
に表示すべき画像の各画素毎のデータを書き込めば、表
示部31における表示が達成される。
【0025】ウインドウ機能が用いられていない通常の
状態では、ビデオRAM33の内部の記憶状況は、図3
(a) に示すとおりである。すなわち、表示画像用記憶領
域M1が用いられ、この表示画像用記憶部M1に表示す
べき画像に対応した画像データが表示コントローラ32
から書き込まれている。いずれかのウインドウが設定さ
れる場合、たとえば、図2のウインドウW1が設定され
る場合には、CPU40は、ウインドウW1の画像情報
をデータメモリ45から読み出し、このウインドウW1
の表示座標の情報とともに表示コントローラ32に与え
る。CPU40はまた、最初にウインドウが設定される
ときには、ウインドウ設定指令を表示コントローラ32
に与える前に、表示画像用記憶領域M1内の画像データ
の全部を退避用記憶領域M2に退避させるべき旨の指令
を表示コントローラ32に与える。これに応答して、表
示コントローラ32は、記憶領域M1の記憶データを退
避用記憶領域M2に転送する。すなわち、ウインドウW
1を設定する前の原画の画像データが退避用記憶領域M
2に退避される。このときのビデオRAM33の記憶領
域の状況は、図3(b) に示されている。
【0026】この状態から、ウインドウW1に対応した
画像情報がデータメモリ45から読み出され、その表示
座標情報とともに表示コントローラ32に与えられる。
表示コントローラ32は、表示画像用記憶領域M1内の
上記表示座標に対応した記憶領域に、ウインドウW1の
画像を展開する。このときのビデオRAM33の状態は
図3(c) に示されており、このとき、表示部31の表示
画面は図2(b) の状態となる。
【0027】さらに、ウインドウW2を重ねて設定する
場合には、図3(d) に示されているように、ウインドウ
W2の表示座標に対応した領域に、このウインドウW2
の画像が書き込まれる。同様にして、新たなウインドウ
が設定されるときには、この新たなウインドウは、その
直前の表示画面に上書きされていく。
【0028】ウインドウW1,W2を用いた作業が終了
すると、操作者がタッチパネル50から所定の操作をし
たり、所定の割込みが発生したりすることによって、ウ
インドウW1,W2が閉じられる。このとき、表示コン
トローラ32は、退避用記憶領域M2に記憶されていた
画像データを記憶領域M1に転送する。このときのビデ
オRAM33の記憶領域の状態は、図3(b) と同じであ
る。このようにして、全てのウインドウが同時に閉じら
れ、最初のウインドウW1が表示される前の原画が復元
されて表示部31に表示される。
【0029】以上のように本実施例によれば、最初にウ
インドウが設定される前の原画の画像データの全部が退
避用記憶領域M2に退避させられ、ウインドウが設定さ
れるたびにそのウインドウの画像データは表示画像用記
憶領域M1に書き込まれる。そして、最初に原画の画像
データが退避される以外は、記憶領域M1内の画像デー
タが退避されることがない。
【0030】したがって、画像データの退避のために、
表示画像用記憶領域M1と同じ容量の記憶領域を用意す
れば足りる。その結果、極めて少ない記憶容量のビデオ
RAM33を用いてウインドウ機能を実現できる。ま
た、個々のウインドウを設定するたびに画像データを退
避する必要がなく、しかも、ウインドウの背後に隠れる
画像のデータを退避する処理を行わないからウインドウ
相互間の重なり部分に関する処理も不要である。さらに
は、ウインドウの表示座標を管理する必要もない。した
がって、ウインドウ機能を実現するための処理が極めて
簡単になる。
【0031】このようにして、本実施例によれば、少な
い記憶容量のビデオRAM33を用い、かつ、極めて簡
単な処理によってウインドウ機能を実現できる。しか
も、原画を復元するという基本的な処理は確実に行え
る。これにより、ウインドウ機能を有する表示装置を極
めて低コストで実現できるようになる。本実施例では、
ウインドウを閉じるときに全てのウインドウが同時に閉
じられる。すなわち、個々のウインドウを個別に閉じる
ことはできない。しかし、このことは、さほど大きな不
具合を生じさせることがない。なぜなら、或るウインド
ウの背後に隠れたウインドウを再度参照したい場合に
は、そのウインドウを新たに設定すればよいからであ
る。
【0032】図4は本発明の第2実施例の表示制御装置
の動作を説明するための図であり、ビデオRAM33の
記憶態様が示されている。本実施例の説明では、上述の
図1を再び参照する。本実施例と上記の第1の実施例と
の間の最も特徴的な差異は、ウインドウの設定を解除す
るときの動作にある。すなわち、上述の第1の実施例で
は、全てのウインドウが同時に閉じられ、個々のウイン
ドウを個別に閉じることができないようにされている。
これに対して、本実施例では、個々のウインドウを個別
に閉じることができる。
【0033】たとえば、図4(a) に示すようにグラフ表
示に対応したウインドウW11が開かれている状態で、
さらにテンキーに対応したウインドウW12を開いて数
値入力作業を行う場合を想定する。なお、最初のウイン
ドウW11が設定されるときに原画の画像データの全て
が退避用記憶領域M2に退避されているものとする。そ
して、2つ目以降のウインドウが新たに設定されても画
像データの退避が新たに行われることはない。
【0034】ウインドウW12を用いた作業が終了する
と、操作者はタッチパネル50を操作して、このウイン
ドウW12を閉じるための操作を行う。これに応答し
て、表示コントローラ32は、退避用記憶領域M2内の
ウインドウW12の領域に対応した領域W22の画像デ
ータを読み出す。そして、この読み出した画像データ
を、表示画像用記憶領域M1内のウインドウW12に対
応した記憶領域に書き込む。これにより、図4(b) に示
すように、ウインドウW12が消去され、ウインドウW
11のみが残ることになる。ウインドウW11も同様に
して閉じることができる。
【0035】このようにして、本実施例によれば、個々
のウインドウごとの画像を退避させることなく、簡単な
処理で個々のウインドウを個別に閉じることができる。
これにより、使い勝手を向上できる。また、全てのウイ
ンドウを閉じれば確実に原画を復元することができる。
さらに、ウインドウの設定を解除するときに、設定解除
するウインドウの領域に対応した画像データを退避用記
憶領域M2から表示画像用記憶領域M1に転送すればよ
いので、上述の第1実施例の場合に比較して、ウインド
ウを閉じる際の転送データ量が少ない。そのため、ウイ
ンドウの設定を解除する際の処理を高速に行うことがで
きる。
【0036】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえは、上記の実施例では、1つのビデオRAM
33の記憶領域を、表示用の画像データと退避される画
像データとの記憶のために用いているが、表示用の画像
データと退避される画像データとを別のメモリ素子内に
記憶するようにしてもよい。
【0037】また、上記の実施例では、EL表示パネル
35を用いた表示装置を例にとったが、本発明は、液晶
表示素子、プラズマ表示素子やCRT(陰極線管)など
を用いた表示装置にも適用することができる。また、個
々のウインドウを個別に閉じるか、それとも全てのウイ
ンドウを同時に閉じるかを、タッチパネル50からの入
力操作によって選択することができるようにしてもよ
い。この場合に、ウインドウを個別に閉じるときには、
そのウインドウの領域に対応した画像データが退避用記
憶領域M2から表示画像用記憶領域M1に転送され、全
てのウインドウを同時に閉じるときには退避用記憶領域
M2内の全画像データが表示画像用記憶領域M1に転送
される。
【0038】さらに、上記の実施例では、産業機械の動
作状態や異常箇所の表示のために用いられる表示器につ
いて説明したが、本発明はワークステーションなどの表
示装置に対しても適用することができる。その他、本発
明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すこと
ができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、最初にウ
インドウが設定されるときに、表示画像に対応した全画
像データが退避用記憶手段に退避させられる以外は、ウ
インドウが新たに設定される場合でも、ウインドウの背
後に隠れる画像がその都度退避されることはない。その
ため、画像データの退避のために、表示画像用記憶手段
と同容量の退避用記憶手段を用意すれば足りる。これに
より、少ない記憶容量でウインドウ機能を実現できる。
【0040】しかも、ウインドウの背後に隠れる画像部
分をウインドウの設定の度に退避させるのではなく、ま
た、当然にウインドウの背後に隠れた画像部分のみを表
示画面上に戻す必要もないから、処理が極めて簡単であ
る。具体的には、ウインドウ相互間の重なり部分に関す
る繁雑な処理や、ウインドウの表示座標を管理したりす
る処理が不要である。
【0041】さらに、ウインドウの設定が解除されると
きには、退避用記憶手段に退避させられた表示画像に対
応した全画像データが表示画像用記憶手段に書き込まれ
るから、原画を確実に復元できる。請求項2記載の発明
においても同様に、最初にウインドウが設定されるとき
以外は、退避用記憶手段に画像データが退避されること
はない。そのため、少ない記憶容量で、かつ、簡単な処
理でウインドウ機能を実現できる。また、退避用記憶手
段には原画が退避されているのであるから、全てのウイ
ンドウを閉じれば、確実に原画を復元することができ
る。そのほか、ウインドウの設定解除を個々のウインド
ウごとに行えるので使い勝手が良く、しかも、ウインド
ウの設定を解除する際に退避用記憶手段から表示画像用
記憶手段に転送すべきデータ量が少ないという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された表示装置の基本
構成を示すブロック図である。
【図2】ウインドウ機能を用いたときの表示態様の変化
を示す図である。
【図3】ウインドウ機能を用いたときのビデオRAMに
おける記憶態様の変化を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例の表示制御装置において、
ウインドウ機能を用いたときのビデオRAMにおける記
憶態様の変化を示す図である。
【図5】第1の先行技術を説明するための図である。
【図6】第2の先行技術を説明するための図である。
【符号の説明】
31 表示部 32 表示コントローラ 33 ビデオRAM 40 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画像に対応した画像データを記憶する
    表示画像用記憶手段と、 上記表示画像用記憶手段に記憶された上記表示画像に対
    応した全ての画像データを退避させることができる退避
    用記憶手段と、 上記表示画像の上に重ねてウインドウを設定するため
    に、上記表示画像用記憶手段に当該ウインドウの画像に
    対応した画像データを書き込むウインドウ設定手段と、 上記ウインドウ設定手段によって最初にウインドウが設
    定されるときに、この最初のウインドウの設定に先立っ
    て、上記表示画像用記憶手段に記憶された上記表示画像
    に対応した全ての画像データを上記退避用記憶手段に退
    避させる手段と、 ウインドウの設定を解除するときに、上記退避用記憶手
    段に退避された上記表示画像に対応した全ての画像デー
    タを上記表示画像用記憶手段に書き込む手段とを含むこ
    とを特徴とする表示制御装置。
  2. 【請求項2】表示画像に対応した画像データを記憶する
    表示画像用記憶手段と、 上記表示画像用記憶手段に記憶された上記表示画像に対
    応した全ての画像データを退避させることができる退避
    用記憶手段と、 上記表示画像の上に重ねてウインドウを設定するため
    に、上記表示画像用記憶手段に当該ウインドウの画像に
    対応した画像データを書き込むウインドウ設定手段と、 上記ウインドウ設定手段によって最初にウインドウが設
    定されるときに、この最初のウインドウの設定に先立っ
    て、上記表示画像用記憶手段に記憶された上記表示画像
    に対応した全ての画像データを上記退避用記憶手段に退
    避させる手段と、 ウインドウの設定を解除するときに、上記退避用記憶手
    段に退避された画像データのうち当該設定解除されるウ
    インドウの領域に対応した画像データを読み出し、この
    読み出した画像データを上記表示画像用記憶手段の上記
    設定解除されるウインドウの領域に対応した記憶領域に
    書き込む手段とを含むことを特徴とする表示制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064255A (ja) * 1992-06-19 1994-01-14 Casio Comput Co Ltd ウインドウ処理装置
JPH06102859A (ja) * 1992-09-22 1994-04-15 Komatsu Ltd 画像表示制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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