JPH06348532A - 表示装置の動作確認方法 - Google Patents

表示装置の動作確認方法

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JPH06348532A
JPH06348532A JP5140866A JP14086693A JPH06348532A JP H06348532 A JPH06348532 A JP H06348532A JP 5140866 A JP5140866 A JP 5140866A JP 14086693 A JP14086693 A JP 14086693A JP H06348532 A JPH06348532 A JP H06348532A
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display device
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screen
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JP5140866A
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Hideo Maeda
英男 前田
Hidenori Yamazaki
英典 山崎
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Patlite Corp
Original Assignee
Patlite Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】表示装置1には、パーソナルコンピュータで作
成された表示用情報がダウンロードされる。表示装置1
は、表示用情報とプログラマブルコントローラ2から取
得される情報とに基づき、表示動作を行う。表示用情報
を表示装置1にダウンロードする前に、表示装置1の動
作確認のために、表示用情報に誤りがないかどうかがパ
ーソナルコンピュータを用いて調べられる。この場合
に、パーソナルコンピュータは、表示装置1にダウンロ
ードすべき表示用情報を用いて、表示装置1と同様な動
作を行う。その際、表示装置1がプログラマブルコント
ローラ2から取得する情報は、パーソナルコンピュータ
に備えられたキーボードまたはマウスから入力される。 【効果】表示装置1に表示用情報をダウンロードするこ
となく、表示用情報に誤りがないかどうかを調べること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産ラインの稼動状態
や異常などを表示する場合などに用いられる表示装置の
動作を事前に確認する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生産ラインに設置された工作機械など
は、たとえば、プログラマブルコントローラによって制
御され、自動運転が行われている。このような場合に、
生産ラインの稼動状況を表示したり、ラインに生じた異
常を報知したりするために、液晶表示パネルやプラズマ
表示パネルなどを有する表示装置が従来から用いられて
いる。
【0003】このような表示装置では、たとえば、画像
の表示に必要な表示用情報は、パーソナルコンピュータ
を用いて予め作成される。そして、作成された表示用情
報が表示装置にダウンロードされる。表示用情報には、
画像を作画するための情報の他に、たとえば、プログラ
マブルコントローラの所定のカウンタの値を画面上の所
定位置に表示させたり、所定のスイッチの状態を画面上
の所定位置に表示させたり、所定の信号に基づいて画面
を切換えたりするための制御情報なども含まれている。
【0004】表示装置は、プログラマブルコントローラ
に所定の通信ケーブルを介して接続され、プログラマブ
ルコントローラから与えられる信号に基づき、適切な画
面表示を行う。この種の表示装置では、実際に使用する
前に所望の表示動作が行えるかどうかの動作確認を行う
必要がある。この場合、典型的な先行技術では、表示装
置はプログラマブルコントローラに通信ケーブルを介し
て接続される一方、プログラマブルコントローラにはプ
ロコンと呼ばれる入力装置が接続される。この入力装置
は、プログラマブルコントローラの実際の使用状況にお
いて各種のスイッチやセンサなどから入力される信号を
プログラマブルコントローラに入力するためのものであ
る。
【0005】この構成により、プロコンからいろいろな
信号を入力し、その入力された信号に対応した適切な表
示がなされるかどうかが監視される。もしも、所望の表
示が行われない場合には、パーソナルコンピュータを用
いて表示用情報を作成し直し、表示装置にダウンロード
して、同じ操作が繰り返される。所望の表示が行われな
い場合とは、たとえば、プログラマブルコントローラが
有する或るカウンタの値を画面上に表示させたい場合
に、プロコンからカウンタをカウントアップさせるため
の信号を入力しても、画面上に表示されたカウンタの値
が変化しない場合などである。このような不具合は、た
とえば、画面上のカウンタ用の数値表示領域と、プログ
ラマブルコントローラ内のカウンタとの対応付けを表す
情報に誤りがある場合に生じる。
【0006】このようにして表示装置の動作の確認が行
われるのであるが、この先行技術では、動作確認のため
に実際にプログラマブルコントローラを用意し、さら
に、専用の入力装置であるプロコンを用意する必要があ
る。そのため、動作確認のための構成が大がかりにな
り、しかも、プログラマブルコントローラと表示装置と
の接続作業も必要であるので、作業が繁雑であるという
問題がある。
【0007】この問題を解決するために、表示装置にキ
ーボード接続用のインタフェースを設け、このインタフ
ェースにキーボードを接続して、プログラマブルコント
ローラから与えられる情報に相当するデータをキーボー
ドから入力することが提案されている。このようにすれ
ば、プログラマブルコントローラを実際に用意すること
なく動作確認を行える。
【0008】この先行技術では、表示装置の内部のメモ
リの一部の記憶領域をプログラマブルコントローラから
の情報に対応した記憶領域として用い、キーボードから
の入力データがその記憶領域に一旦蓄えられる。そし
て、その記憶領域に蓄えられたデータに基づいて画像表
示動作が行われて、動作確認が達成されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、動作確認時には、表示装置はプログラマ
ブルコントローラから取得される情報に基づいて動作す
るのではなく、その内部のメモリの記憶データに基づい
て動作することになる。すなわち、表示装置は、実使用
時とは異なる動作を実行することになる。したがって、
表示装置は実使用時の動作プログラムの他に、動作確認
のための特別な動作プログラムを備えなければならな
い。つまり、表示装置の設計変更が必要となる。
【0010】さらには、動作確認を行うには、表示装置
を実際に用意しなければならないうえ、表示装置に接続
可能な専用のキーボードが必要であるという問題もあ
る。しかも、パーソナルコンピュータで作成した表示用
情報を表示装置にダウンロードした後でなければ、動作
確認を行うことができず、もしも動作に不具合があれ
ば、表示用情報をパーソナルコンピュータを用いて修正
して、修正後の表示用情報を表示装置に再度ダウンロー
ドしなければならない。このように、動作確認のための
作業が極めて繁雑である。
【0011】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、表示装置の動作確認を簡単な作業で行える
表示装置の動作確認方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の表示装置の動作確認方法は、コンピ
ュータシステムを用いて作成されてダウンロードされた
表示用情報と外部から取得される情報とに基づいて所定
の表示動作を行う表示装置の動作を確認するために、上
記表示装置の動作を模擬して上記表示用情報に誤りがあ
るかどうかを調べる方法であって、入力手段および画像
表示手段を備えたコンピュータシステムにおいて上記表
示装置が行う表示装置と同様な動作を行わせ、上記表示
装置において表示されるべき画像を上記画像表示手段に
表示させること、上記コンピュータシステムの動作に際
して、上記表示装置にダウンロードすべき表示用情報を
適用すること、ならびに上記表示装置が外部から取得す
る情報に対応した情報を上記コンピュータシステムが備
える入力手段から入力することを含むことを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載の表示装置の動作確認方法
は、コンピュータシステムを用いて作成されてダウンロ
ードされた表示用情報と付属の入力部から入力される情
報とに基づいて所定の表示動作を行う表示装置の動作を
確認するために、上記表示装置の動作を模擬して上記表
示用情報に誤りがあるかどうかを調べる方法であって、
入力手段および画像表示手段を備えたコンピュータシス
テムにおいて上記表示装置が行う表示装置と同様な動作
を行わせ、上記表示装置において表示されるべき画像を
上記画像表示手段に表示させること、上記コンピュータ
システムの動作に際して、上記表示装置にダウンロード
すべき表示用情報を適用すること、ならびに上記表示装
置に付属の入力部から入力される情報に対応した情報を
上記コンピュータシステムが備える入力手段から入力す
ることを含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の方法によれば、コンピュータシステム
において表示装置が行う動作と同様な動作が行われ、画
像表示手段で表示が行われる。この場合に、コンピュー
タシステムは、表示装置にダウンロードすべき表示用情
報に基づいて動作する。また、表示装置が外部から取得
する情報(請求項1)、または、表示装置に付属の入力
部から表示装置に入力される情報(請求項2)は、入力
手段から与えられる。
【0015】もしも表示用情報に誤りがあれば、画像表
示手段では所望の表示が行われないことになる。したが
って、表示用情報の誤りを、実際に表示装置を用意する
ことなく発見することができる。すなわち、表示装置に
表示用情報をダウンロードする前に、表示用情報の誤り
を発見して、これを修正することができる。そのため、
複数回にわたって表示装置に表示用情報をダウンロード
する必要がない。
【0016】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。本実施例では、たとえば生産ラ
インにおいてプログラマブルコントローラなどに接続さ
れて用いられる表示装置の動作確認が、パーソナルコン
ピュータによって行われる。この場合に、表示装置は用
いられず、パーソナルコンピュータのみが用いられる。
【0017】表示装置にはパーソナルコンピュータを用
いて作成された表示用情報がダウンロードされる。表示
装置は、ダウンロードされた表示用情報と、プログラマ
ブルコントローラから取得される情報とに基づいて表示
動作を行う。以下では、まず、動作確認の対象となる表
示装置の構成および動作について説明する。その後に、
パーソナルコンピュータを用いて表示用情報を作成する
際の処理について説明し、さらに、表示装置の動作確認
を行うためのシミュレーションについて述べる。 1.表示装置の構成および動作 1-1. 表示装置の構成 図1は本発明の一実施例が適用される表示装置の使用態
様を示す概念図である。表示装置1は、プログラマブル
コントローラ2から通信ケーブル3を介して取得される
情報に基づいて各種の表示動作を行う。表示装置1は、
液晶パネル、EL(エレクトロルミネッセンス)パネル
またはプラズマパネルなどで構成された表示パネル5
と、表示パネル5の表面に設けられた付属の入力部とし
ての透明なタッチパネル6とを有している。なお、タッ
チパネル6に代えて、図1において仮想線で示すファン
クションスイッチ7が表示パネル5の下部に設けられる
場合もある。
【0018】表示装置1とプログラマブルコントローラ
2との間の通信方法は、2種類に設定することができ
る。第1の方法は、プログラマブルコントローラ2が通
信用のプログラムを実行して表示装置1に必要な情報を
与え、表示装置1を受動的に動作させる方法である。第
2の方法は、表示装置1がプログラマブルコントローラ
2内のメモリの内容を読み出すことによって必要な情報
を積極的に取得するようにした通信方法である。この第
2の方法は、プログラマブルコントローラ2に通信用の
プログラムを組み込む必要がないので、プログラムレス
方式と呼ばれる。以下では、主として、プログラムレス
方式を想定して説明する。
【0019】図2は表示装置1の電気的構成を示すブロ
ック図である。表示装置1は、CPU(中央処理装置)
11を備えている。CPU11に接続されたバス12に
は、CPU11が実行する所定の動作プログラムを記憶
したEPROM(消去/書込可能な読出専用メモリ)1
3、CPU11のワークエリアなどとして機能するSR
AM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)1
4、パーソナルコンピュータで作成された表示用情報が
予めダウンロードされたフラッシュEPROM(一括消
去/書込可能な読出専用メモリ)15、プログラマブル
コントローラやパーソナルコンピュータなどのホスト装
置との間で情報通信を行うためのインタフェース回路
(I/F)16、タッチパネル6との間に介在されたタ
ッチパネルインタフェース回路17、および表示パネル
5を駆動制御するための表示コントローラ18が接続さ
れている。表示コントローラ18には、表示パネル5に
表示すべき画像を構成する各画素毎のデータを記憶する
ためのVRAM(ビデオRAM)19が接続されてい
る。
【0020】SRAM14内には、表示装置1とプログ
ラマブルコントローラ2との間におけるソフトウェア上
でのインタフェースとなるメモリテーブルが形成され
る。このメモリテーブルの構成は、下記表1のとおりで
ある。
【0021】
【表1】
【0022】メモリテーブルは、符号「DM」とそれに
続く4桁の数で構成された番号がそれぞれ付与された複
数のブロックからなる。1ブロックは、少なくとも1ワ
ード(=16ビット)を含む。各ブロックは、フラッシ
ュEPROM15に記憶された表示用情報中に含まれる
情報によって、プログラマブルコントローラ2が備える
メモリの各番地の内容、内部リレーの状態、タイマの
値、カウンタの値および入出力データなどに対応付けら
れている。これらは「デバイス」と呼ばれ、それが1ワ
ード単位で扱われる場合には「ワードデバイス」と呼ば
れ、1ビット単位で扱われる場合には「ビットデバイ
ス」と呼ばれる。
【0023】プログラムレス方式では、プログラマブル
コントローラ2のデバイスの内容がメモリテーブルに移
され、このメモリテーブルの内容に従って表示動作が実
行される。プログラマブルコントローラ2には、表示装
置1から一方的にデータが与えられ、表示装置1へのデ
ータの転送が行われないデバイスも存在している。表1
に示された各項目については、後述する。
【0024】フラッシュEPROM15に登録される表
示用情報には、画面データ、画素データ、アラーム画面
データ、およびメモリテーブルとプログラマブルコント
ローラ2のデバイスとの対応関係を表す情報がある。画
面データとは、表示画面を形成するのに必要なデータで
ある。また、画素データとは、外字やイメージのデータ
を所定の画素番号を付与して管理しているデータであ
る。さらに、アラーム画面データとは、異常発生時など
において表示すべきメッセージ群に対応したデータであ
る。
【0025】図3は、フラッシュEPROM15に登録
された画面データの構成を説明するための図である。フ
ラッシュEPROM15には、第1チャンネルCH1〜
第500チャンネルCH500までの500画面分の画
面データを登録することができる。そして、各チャンネ
ルの画面データは、形成すべき画像に対応した画像デー
タと、その画面内における属性に関するデータとからな
る。属性に関するデータには、テンキーを表示して数値
入力を行う際に必要なデータや、異常発生を報知するた
めのアラーム表示を行う際に必要なアラーム表示データ
などがある。これらの詳細については後述する。 1-2. 表示装置の機能 次に上記のような構成の表示装置が有する個々の機能に
ついて説明する。 1-2-1. タッチスイッチ出力 表示パネル5の表面に設けられたタッチパネル6は、た
とえば、行列状に配列された160個(横16個×縦1
0個)の小領域に区分されており、各小領域毎に固有の
位置データが与えられている。そして、操作者が手指な
どでタッチパネル6を押圧操作すると、その操作位置の
位置データがタッチパネルインタフェース回路16を介
してCPU11に入力される。
【0026】タッチスイッチ出力機能は、(横1個以
上)×(縦1個以上)の小領域を含む領域を1つのスイ
ッチとして扱う機能である。この場合、スイッチを構成
する領域内のいずれかの小領域が押圧されれば、その領
域内の左上角に位置する小領域の位置データが採用され
る。このように設定されたタッチスイッチを用いて、表
示の切換えなどを行わせたり、プログラマブルコントロ
ーラ2に何らかの指令を与えたりすることができる。 1-2-2. テンキー入力 図4は、テンキー入力機能を説明するための図である。
たとえば、第1チャンネルCH1の画面データに、テン
キー画面およびテンキー起動用のタッチスイッチTK1
が登録されており、さらに、テンキーから入力された数
値を表示させるための領域であるテンキー数値表示タグ
TN1が登録されているとする。
【0027】この場合に、表示パネル5の表示画面5A
に表示されたタッチスイッチTK1を押圧操作する(実
際には、タッチパネル6を押圧操作する)ことによっ
て、テンキー画像20がその直前の表示画像にオーバー
ライトされる。テンキー画像20上のタッチパネル6を
操作すると、その操作位置に対応した位置データがテン
キーの数値に変換され、その変換された値がメモリテー
ブル(SRAM14内に形成される上述のメモリテーブ
ルである。)のテンキー数値表示タグTN1に対応した
領域に書き込まれる。図4の例では、2ワードで構成さ
れたブロックDM0001が、テンキー数値表示タグT
N1に対応付けられている。
【0028】CPU11は、メモリテーブルのブロック
DM0001に書き込まれたデータを読み出して、テン
キー数値表示タグTN1の位置に表示する。メモリテー
ブルのブロックDM0001に書き込まれたデータは、
プログラマブルコントローラ2における対応するワード
デバイスにも書き込まれる場合もある。なお、メモリテ
ーブルには、上述の表1に示されているように、DM0
001〜DM0080の80ブロックの領域がテンキー
数値を格納するために設けられている。各ブロックは、
2ワードで構成されている。したがって、テンキー数値
表示タグは80個まで設定することができる。各テンキ
ー数値表示タグとメモリテーブル内のブロックとは、テ
ンキー数表示タグに与えた番号によって1対1に対応付
けられる。すなわち、第1番目のテンキー表示タグTN
1には、ブロックDM0001が対応付けられ、第2番
目のテンキー表示タグTN2にはブロックDM0002
が対応付けられる。以下同様である。 1-2-3. 表示画面切換え 図5は「表示画面切換え」機能を説明するための図であ
る。
【0029】表示装置1には、500枚の表示画面を登
録することができる。各表示画面の画面データが第1チ
ャンネルCH1〜第500チャンネルCH500の画面
データとしてフラッシュEPROM15に予め登録され
るのは、上述のとおりである。この500枚の表示画面
を切り換える機能が、表示画面切換え機能である。この
機能は、メモリテーブルのブロックDM1000の値を
変化させることで実現される(表1参照)。すなわち、
ブロックDM1000には、たとえば、BCD(二進化
十進法)形式でデータが書き込まれ、このデータ値のチ
ャンネルの画面データがフラッシュEPROM15から
読み出され、その表示が行われる。
【0030】プログラムレス方式の場合には、表示装置
1は、プログラマブルコントローラ2からブロックDM
1000に対応付けられているワードデバイスの値を読
み出してメモリテーブルのブロックDM1000に格納
する。そのため、プログラマブルコントローラ2のブロ
ックDM1000に対応したデバイスの値が変化すれ
ば、表示画面が切り換わることになる。
【0031】したがって、たとえば、タッチスイッチ出
力によって、ブロックDM1000に対応したプログラ
マブルコントローラ2のデバイスの値を変化させれば、
表示画面を切り換えることができる。 1-2-4. アラーム表示 図6は、アラーム表示機能を説明するための図である。
【0032】アラーム表示機能は、表示画面5A上の予
め登録された位置に異常メッセージなどをオーバーライ
トさせて表示させる機能である。上記の表1に示された
メモリテーブルには、アラーム表示機能のためにDM2
000〜DM2014までの15ワードの領域が割り当
てられている。この15ワードの各ビットのオン/オフ
(「1」/「0」)に応じて、240(=15×16)
種類のアラーム表示を行える このアラーム表示のために、フラッシュEPROM15
には、画面データとは別にアラーム画面データが登録さ
れている。アラーム画面データとしては、No.1〜No.240
までの240種類のメッセージを登録することができ
る。
【0033】画面データでは、各チャンネル毎にアラー
ム表示位置、および表示モード(ノーマル、リバース、
ブリンクなど)が属性データとして登録されている。メ
モリテーブルDM2000〜DM2014に対応付けら
れたプログラマブルコントローラ2内のワードデバイス
のいずれかのビットがオンすると、そのビットに対応し
た異常メッセージが画面データ中に属性データとして登
録されているアラーム表示位置に表示される。 1-2-5. 数値表示 図7は、数値表示機能を説明するための図である。
【0034】数値表示機能は、表示画面5A内の予め登
録した位置に、所定の数値を表示させる機能である。こ
の機能を実現するために、画面データには、数値表示を
行わせるための領域の配置を表す数値表示タグが登録さ
れている。数値表示タグは1画面上に複数個設定するこ
とができ、各数値表示タグには番号が付されている。メ
モリテーブルには、上記の表1に示されているように、
数値表示のために120ブロックが用意されており、各
ブロックは2ワードからなっている。したがって、第1
番目から第120番目までの120個の数値表示タグの
設定が可能である。数値表示タグは、符号「N」と、そ
の数値の番号とを用いて表され、第7番目の数値を表示
する数値表示タグは「N7」と表される。この第7番目
の数値表示タグN7には、メモリテーブルのブロックD
M3007の値が割り当てられる。つまり、数値表示タ
グN7の位置には、ブロックDM3007の数値そのも
のか、または、その値にいずれかの処理を施した数値が
表示される。
【0035】したがって、プログラマブルコントローラ
2において、ブロックDM3007に割り当てられたワ
ードデバイスの値を変化させれば、数値表示タグN7の
位置に表示される数値も変化する。 1-2-6. 画素ビット表示 図8は、画素ビット表示機能を説明するための図であ
る。
【0036】画素ビット表示機能とは、フラッシュEP
ROM15に予め登録されている画素を、画面データに
おいて登録されている位置に、メモリテーブル内容に従
って表示させる機能である。表示可能な画素には、下記
表2に示されたものがある。すなわち、外字、イメー
ジ、図形や文字等を組み合わせた一般画素、およびアラ
ームメッセージをフラッシュEPROM15に画素とし
て登録して用いることができる。
【0037】
【表2】
【0038】画素ビット表示機能を実現するために、メ
ッセージテーブルには、表1に示されているように、D
M4001〜DM4200までの200ブロックが確保
されている。この画素ビット表示のための各ブロック
は、4ワード(=64ビット)で構成されている。各ブ
ロックは1枚の表示画面毎に割り当てられており、20
0画面までは画素ビット表示機能を用いることができ
る。
【0039】各ブロックの1ビット毎に、画素を表示す
べき位置に対応した画素ビットが1つずつ割り当てられ
ている。画素ビットは、符号「GB」とそれにつづく番
号とで表される。たとえば、第1チャンネルCH1の画
面データには、画素ビットGB1,GB2,GB3,G
B4が登録されており、これらは第1チャンネルCH1
に対応したブロックDM4001の第1ビット、第2ビ
ット、第3ビット、第4ビットにそれぞれ対応してい
る。そして、画素ビットGB1,GB2,GB3,GB
4に対応して、その表示位置を表す情報と、ブロックD
M4001の各ビットが「1」である場合に表示すべき
画素の画素番号と、各ビットが「0」である場合に表示
すべき画素の画素番号とが登録されている。
【0040】たとえば、ブロックDM4001の第1ビ
ットが「1」なら、画素ビットGB1に対応した位置に
画素番号「0002」の画素が表示され、「0」であれ
ば画素番号「0001」の画素が表示される。したがっ
て、ブロックDM4001の各ビットに対応付けられ
た、プログラマブルコントローラ2内のビットデバイス
やワードデバイスの値を変更することによって、各画素
ビットに対応した表示位置の表示画素が変化することに
なる。 1-2-7. 画素間接表示 図9は、画素間接表示機能を説明するための図である。
【0041】画素間接表示機能は、画面データにおいて
予め登録された位置に、画素登録されている任意の画素
を表示させる機能である。この画素間接表示機能は画素
ビット表示機能に類似しているが、画素ビット表示機能
では画素ビットに対応しているビットの状態に応じて2
種類の表示が選択できるに過ぎないのに対して、画素間
接表示機能ではいずれの種類の画素をも表示できる点が
異なっている。
【0042】画面データには、画素間接表示機能による
画素表示位置である画素間接表示位置が登録されてい
る。この画素間接表示位置は、符号「GK」とそれに引
き続く番号とで表される。メモリテーブルには、表1に
示されているように、DM5001〜DM5100の1
00ブロックの領域が画素間接表示のために割り当てら
れている。各ブロックは1ワードからなる。そして、D
M5001〜DM5100は、第1〜第100番目の画
素間接表示位置GK1〜GK100にそれぞれ対応して
いる。
【0043】メモリテーブルのDM5001〜DM51
00には、それぞれ、表示すべき画素番号が書き込まれ
る。たとえば、DM5001に「0002」と書き込ま
れていれば、CPU11は、画素番号「0002」の画
素をフラッシュEPROM15から読み出し、画素間接
表示位置GK1とともに表示コントローラ18に与え
る。これにより、画素間接表示位置GK1に画素番号
「0002」の画素が表示される。 1-2-8. イメージ移動 図10は、イメージ移動機能を説明するための図であ
る。
【0044】イメージ移動機能とは、画面データに予め
登録されたレール上に、同じく画面データに予め登録さ
れた画素を表示させ、画素の表示位置を変更することで
イメージが移動しているかのように表示する機能であ
る。各画面には40個までのレールを登録することがで
き、各レール上には画素の表示位置をたとえば40ポイ
ントまで設定することができる。イメージ移動機能が用
いられる画面データには、登録されるレール番号と、こ
のレール番号に対応したポイントP1,P2,P3,・・
・・の位置情報と、各ポイントP1,P2,P3,・・・・に
表示させるべき画素の画素番号とが登録されている。
【0045】イメージ移動機能を実現するために、メモ
リテーブルには、レール設定が可能な最大数40に対応
した40ブロックDM6001〜DM6040(表1参
照)が用意されており、各ブロックは1ワードで構成さ
れている。レール番号とブロックDM6001〜DM6
040とは1対1に対応しており、第1番目のレール
は、ブロックDM6001に対応付けられている。
【0046】メモリテーブルのブロックDM6001〜
DM6040には、各レールにおいて画素を表示すべき
ポイント番号1〜40が書き込まれる。たとえば、第1
チャンネルCH1の画面データにレール番号「1」のレ
ールが登録されている。このとき、ブロックDM600
1にたとえばポイント番号「5」が書き込まれれば、そ
のレール上のポイントP5の位置に、このポイントP5
に対応付けられている画素番号「111」の画素が表示
される。したがって、ブロックDM6001に対応した
プログラマブルコントローラ2のワードデバイスの値を
順次変更すれば、画素をレールに沿って移動表示するこ
とができる。 1-2-9. 棒グラフ表示 図11は棒グラフ表示機能を説明するための図である。
【0047】棒グラフ表示機能は、プログラマブルコン
トローラ2のデバイスの内容に対応した棒グラフを表示
画面5A上に形成させる機能である。この機能を実現す
るために、棒グラフの表示を行わせるべき画面の画面デ
ータには、棒グラフ表示のための属性データが登録され
ている。属性データには、次のようなものがある。 棒グラフ番号(1〜30) 両端の座標(最大点と最小点との座標) 棒グラフの大きさ(長方形) 棒グラフの伸縮方向(上下左右) 入力データの形式(BCD形式、BIN(二進数)
形式) 最小値と最大値 表示色と背景色 数値表示の形式(実数値表示、パーセント表示) 棒グラフは、各画面毎に30個まで設定でき、それに対
応して棒グラフ番号は、1〜30まで用意されている。
各棒グラフは、符号「BG」とそれにつづく番号とで識
別される。そして、メモリテーブルには、表1に示され
ているように、30ブロック(DM7001〜DM70
30)が棒グラフ表示のために用意されている。各ブロ
ックは、1ワードで構成されており、棒グラフによって
表すべき数値がプログラマブルコントローラ2内の対応
するデバイスから取得されて格納される。
【0048】たとえば、第1チャンネルCH1の画面デ
ータ中に番号「1」の棒グラフBG1の表示を行うため
の属性データが登録されていれば、ブロックDM700
1の内容に基づいて棒グラフが表示される。この際の表
示位置などは、画面データ内に登録されている属性デー
タに依存する。 1-2-10. 折れ線グラフ表示 図12は折れ線グラフ表示機能を説明するための図であ
る。
【0049】折れ線グラフ表示機能は、プログラマブル
コントローラ2の所定のワードデバイスの値の時間変化
を折れ線グラフとして表示する機能である。この機能を
実現するために、折れ線グラフの表示を行わせるべき画
面の画面データには、次のような属性データが登録され
る。 折れ線グラフ番号(1〜30) X軸方向のステップ幅(つまり、サンプリング点間
の横方向の間隔) グラフの最大位置(表示画面上での最大座標位置) 入力データの形式(BCD形式、BIN形式) 折れ線グラフの最小値と最大値 線種(実線、点線など) 折れ線グラフの表示色と背景色 折れ線グラフは、各画面毎に20個まで設定することが
でき、これに対応して、メモリテーブルには、DM80
01〜DM8020(表1参照)の20ブロックの領域
が用意されている。各ブロックは、1ワードで構成され
ている。
【0050】たとえば、第1チャンネルCH1の画面デ
ータにおいて折れ線グラフ1および折れ線グラフ2を表
示するための属性データが登録されているとする。この
ときには、第1チャンネルCH1の画面が表示される場
合に、CPU11は、ブロックDM8001の内容に基
づいて折れ線グラフ1を表示パネル5に表示させ、同様
に、ブロックDM8002の内容に基づいて折れ線グラ
フ2を表示させる。
【0051】ブロックDM8001,DM8002,・・
・・の内容は、一定時間毎に読み出される。具体的には、
CPU11は、メモリテーブルのブロックDM1001
(表1参照)の制御フラグ(1ワード=16ビット)の
うちの所定のビットの立ち上がりに応答して、ブロック
DM8001,DM8002,・・・・の内容を読み出す。
そして、折れ線グラフのサンプリング点、およびそのサ
ンプリング点と直前のサンプリング点とを結合する線分
を表示パネル5に表示させる。
【0052】したがって、ブロックDM8001,DM
8002,・・・・に対応したプログラマブルコントローラ
2内のワードデバイスの値の時間変化が、折れ線グラフ
として表示されることになる。なお、時間経過に伴って
サンプリング点の表示位置が表示画面5Mの右端を超え
る状態に至った場合には、図12の表示画面例の左方向
に画面がスクロールされる。 1-2-11. ミックス文字表示 図13は、ミックス文字表示機能を説明するための図で
ある。
【0053】ミックス文字表示機能とは、画面データに
おいて登録された表示位置MIX1,MIX2,・・・・
に、メモリテーブル内の所定のブロックに書き込まれた
データに対応する文字を表示する機能である。したがっ
て、ミックス文字表示機能が用いられる画面データに
は、表示位置MIX1,MIX2,・・・・が登録されてい
る。
【0054】一方、メモリテーブルには、ミックス文字
表示機能を実現するために、ブロックDM9000〜D
M9590までの420ブロック(21ブロック×2
0)の領域が設けられている。各ブロックは1ワードで
ある。そして、1種類のメッセージの文字表示のために
21ブロックが割り当てられており、全部で20種類の
メッセージの表示を行えるようになっている。各メッセ
ージは最大20文字で構成することができ、先頭の1ブ
ロックは文字サイズや表示モード(ノーマル、リバー
ス、ブリンクなど)を表し、それに続く20ブロックが
文字コードを表す。
【0055】これにより、たとえば、ブロックDM90
00から始まる21ブロックに書き込まれたデータに対
応した文字列は、第1番目の表示位置MIX1に表示さ
れる。したがって、ブロックDM9000から始まる2
1ブロックにプログラマブルコントローラ2の適当なワ
ードデバイスを対応付けておけば、プログラマブルコン
トローラ2が発生するメッセージを表示画面上の所望の
位置に表示させることができる。 1-2-12. ランプ表示 図14は、ランプ表示機能を説明するための図である。
【0056】ランプ表示機能は、予め設定した領域内の
表示モードを、メモリテーブルの内容に基づいて、ノー
マル表示からリバース表示やブリンク表示などへ切り換
える機能である。この機能により、たとえば、生産ライ
ンの構成を表示した画面などにおいて、異常の生じた箇
所を強調して表示したりすることができる。ランプ表示
機能を実現するために、このランプ表示機能が用いられ
る画面の画面データには、ランプ表示を行う領域である
ランプ表示領域LP1,LP2,LP3,・・・・の位置情
報と、そのランプ表示の際の表示モード(リバース、ブ
リンク、ブリンクリバースなど)を表す情報とが属性デ
ータとして予め登録されている。
【0057】一方、メモリテーブルでは、ランプ表示機
能のために、DMA100〜DMA050(表1参照。
なお、DMに続く数字のうち最上位桁のみが16進数で
表されている。)の50ブロックが割り当てられてい
る。各ブロックは、4ワード(=64ビット)からな
る。そして、50画面までの個々の画面に対して、64
個のランプ表示を設定できる。
【0058】たとえば、ブロックDMA100の4ワー
ドのうちの、最初の1ビットは第1チャンネルCH1の
画面における第1のランプ表示領域LP1に対応し、第
2ビットは第1チャンネルCH1の画面における第2の
ランプ表示領域LP2に対応する。以下同様である。C
PU11は、メモリテーブルのブロックDMA1000
〜DMA050を参照して、ビットが「1」になってい
るランプ表示領域の表示モードを、画面データに属性デ
ータとして登録されている表示モードに切り換える。
【0059】したがって、ブロックDMA100〜DM
A050をプログラマブルコントローラ2のワードデバ
イスやビットデバイスに対応付けておけば、プログラマ
ブルコントローラ2のデバイスの状態に応じて、ランプ
表示を行える。 1-3. 全体の動作 表示装置1が備える上述の各機能は、CPU11が、メ
モリテーブルを参照し、フラッシュEPROM15に予
め登録された画面データ等に基づいて必要な画像情報を
表示コントローラ18に与えることによって実現され
る。その一方で、CPU11は、プログラマブルコント
ローラ2のデバイスの内容を随時読み出し、読み出され
た内容をメモリテーブルに書き込む。これにより、プロ
グラマブルコントローラ2の状態に対応した表示が実現
されることになる。デバイスの内容をメモリテーブルに
書き込む際には、フラッシュEPROM15に登録され
ている表示用情報のうち、デバイスとメモリテーブルの
ブロックとの対応関係を表す情報が参照される。
【0060】なお、たとえば、タッチスイッチ出力機能
を用いて表示画面を切り換える場合のように、表示装置
1がプログラマブルコントローラ2のデバイスの内容を
書き換えることもある。 2.表示用情報作成処理 次に、表示装置1のフラッシュEPROM15に登録す
べき表示用情報を作成するための処理について説明す
る。表示用情報には、上述のように、画面データ、画素
データ、アラーム画面データ、およびデバイスとメモリ
テーブルとの対応関係を表す情報が含まれる。 2-1. 表示用情報を作成するための構成 図15は表示用情報を作成するための構成を示す概念図
である。表示用情報は、コンピュータシステムとしての
パーソナルコンピュータ35を用いて作成される。パー
ソナルコンピュータ35は、コンピュータ本体36と、
画像表示手段としてのディスプレイ37と、キーボード
38と、マウス39とを備えている。コンピュータ本体
36には、フレキシブルディスクドライブユニット40
が内蔵されている。キーボード38およびマウス39は
入力手段に相当する。
【0061】図16はコンピュータ本体36の内部の電
気的構成を示すブロック図である。コンピュータ本体3
6の内部には、CPU41が備えられている。このCP
U41に接続されたバス42には、動作プログラムを記
憶したROM43、ワークエリアなどとして用いられる
RAM44、ディスプレイ37を接続させるためのディ
スプレイインタフェース回路45、キーボード38を接
続させるためのキーボードインタフェース回路46、マ
ウス39を接続させるためのマウスインタフェース回路
47、通信用インタフェース回路48、およびフレキシ
ブルディスクドライブユニット40が接続されている。
【0062】表示用情報の作成に当たっては、専用の作
画アプリケーションソフトが用いられる。この作画アプ
リケーションソフトを用いて作成された表示用情報は、
一旦フレキシブルディスクに記録され、その後にシリア
ル通信ケーブルを介して表示装置1のフラッシュEPR
OM15にダウンロードされる。作画アプリケーション
ソフトを起動すると、パーソナルコンピュータ35のデ
ィスプレイ37の画面には、図17に示すメインメニュ
ーが現れる。すなわち、作画アプリケーションソフト
は、画面データなどを作成するための作画処理、複数の
表示装置にそれぞれダウンロードされている画面データ
を編集する場合に用いられる編集処理、表示装置1の初
期設定に必要なデータを入力するための初期設定処理、
パーソナルコンピュータ35で作成した表示用情報を表
示装置1にダウンロードするためのデータ転送処理、プ
ログラムレス方式による動作を行わせるためにプログラ
マブルコントローラ2のデバイスとメモリテーブルとを
対応付けるデータを作成するためのプログラムレス設定
処理、表示装置1と接続されるプログラマブルコントロ
ーラ2の機種が変更される際に変更後の機種に対応した
デバイス設定を自動的に行うためのプログラムレス機種
変更処理、表示画像を印刷出力するための印刷処理など
を含む。
【0063】これらの処理のうち、以下では、作画処
理、データ転送処理、およびプログラムレス設定処理に
ついて詳述する。 2-2. 作画処理 作画処理はさらに次のような処理に大別される。 画面/画素処理 外字登録処理 イメージデータ登録処理 アラーム画面データ登録処理 の画面/画素処理は、画面データや一般画素の画素デ
ータを作成するための処理である。
【0064】の外字登録処理は、外字番号を指定し、
パーソナルコンピュータ35の表示装置37の画面上で
所望の外字を作成し、その外字のビットイメージを外字
番号と対応付けて登録する処理である。作成された外字
は、画素として用いることができる。のイメージデー
タ登録処理は、イメージスキャナによってイメージデー
タを入力したり、入力されたイメージを編集したりして
所望のイメージを作成し、それにイメージ番号を与えて
登録する処理である。登録されたイメージは、画素とし
て用いることができる。
【0065】のアラーム画面データ登録は、上述のア
ラーム表示機能に対応しており、アラーム番号に対応し
たメッセージを登録する処理である。このように、作画
処理では、画面データ、画素データ、およびアラーム画
面データが作成される。以下では、の画面/画素処理
についてさらに詳述する。 2-2-1. 画面/画素処理 画面/画素処理では、登録または編集する画面番号(1
〜500)または画素番号(2001〜2500)が最
初に入力され、その後に画像が作成される。
【0066】画面/画素処理には、文字や図形を作画
する文字・図形モード、一般画素を作成したり画面上
に組み入れたりする画素モード、テンキー数値表示タ
グや数値表示タグを設定したりするためのタグモード、
アラームメッセージの表示位置を設定するアラーム位
置設定処理などがある。の文字・図形モードでは、操
作者は、作画アプリケーションソフトの編集機能を利用
して、キーボード38やマウス39を操作することによ
り、文字や図形を画面上に形成する。これらの文字や図
形に対応したデータは画面データとしてRAM44の所
定の記憶領域に記憶される。なお、RAM44の記憶デ
ータは、必要に応じてフレキシブルディスクドライブユ
ニット40に装填されたフレシキブルディスクに記録さ
れて保存される。
【0067】の画素モードでは、一般画素を作成して
画素番号と対応付けて登録したり、登録された画素を画
面に割り付けたりする処理が行われる。のタグモード
では、タッチスイッチ出力、テンキー入力、数値表示、
画素ビット表示、画素間接表示、イメージ移動、棒グラ
フ表示、折れ線グラフ表示、ミックス文字表示、ランプ
表示などの各機能を実現するために必要な属性データを
作成するための各処理が行われる。
【0068】のアラーム位置設定処理では、アラーム
メッセージ表示位置やアラームの表示色を設定したりす
る処理が行われる。以下では、のタグモードの各処理
について順に詳述する。 2-2-1-1. タグモードの処理 2-2-1-1-1. タッチスイッチ設定処理 タッチスイッチ設定処理は、タッチスイッチ出力機能を
実現するための作画処理である。画面上には複数個のタ
ッチスイッチを設定することができ、それらは1つずつ
設定される。
【0069】タッチスイッチを設定するときには、タッ
チスイッチのサイズ(縦横の大きさ)、タッチスイッチ
の設定位置、タッチスイッチの機能、およびその機能を
実現するのに必要なデータが入力される。タッチスイッ
チの機能には、操作に応答して他の画面番号の画面を呼
び出すための画面呼出機能、操作に応答してそのタッチ
スイッチの番号をメモリテーブルに書き込むためのスイ
ッチデータ出力機能、操作に応答して予め指定した値を
メモリテーブルに書き込むための指定値出力機能、操作
に応答してテンキーを表示させるテンキー入力機能など
がある。
【0070】たとえば、画面呼出機能が選択された場合
には、その操作に応答して呼び出すべき画面の画面番号
が入力される。また、指定値出力機能のときには出力す
べき指定値が入力される。また、テンキー入力機能のと
きには、テンキーにより入力される数値の形式(BCD
など)、桁数、最小値、最大値およびテンキーの表示位
置などが入力される。 2-2-1-1-2. 設定値表示処理 設定値表示処理は、テンキー画像から入力された数値を
表示するためのテンキー数値表示タグを設定する処理で
ある。この処理では、テンキー数値表示タグの表示モー
ド(ノーマル、リバース、ブリンクなどの表示状態、お
よび縦横の各倍率)、表示色、桁数、小数点位置、表示
位置が入力される。 2-2-1-1-3. 数値表示処理 数値表示処理は、数値表示タグを設定設定する処理であ
る。この処理では、数値表示タグの表示モード、表示
色、桁数、小数点位置、数値表示タグの番号、入力形式
(たとえば、二進数で入力された値を10進数に変換し
て表示するなど)、および表示位置が入力される。ま
た、たとえば、数値表示タグに対応したメモリテーブル
の内容に所定の演算を施した値をその数値表示タグに表
示させるように設定することもできる。所定の演算と
は、たとえば、その数値表示タグに対応したメモリテー
ブルの内容に、定数や他の数値表示タグの値を乗算した
り加算したりするような演算である。 2-2-1-1-4. 画素ビット表示処理 画素ビット表示処理では、画素ビットの番号と、その番
号の画素ビットの表示位置と、その番号の画素ビットに
対応付けられたメモリテーブル内のビットのオン/オフ
に対応して表示させるべき画素の画素番号とが入力され
る。 2-2-1-1-5. 画素間接表示処理 画素間接表示処理では、画素間接表示位置の番号、表示
位置、表示モード、表示色が入力される。 2-2-1-1-6. レール設定処理 レール設定処理は、イメージ移動機能を実現するために
必要な情報を作成するための作画処理である。具体的に
は、レール番号と、画素が移動していく道筋に沿って画
素が表示される位置である複数個のポイントと、各ポイ
ントに表示すべき画素の画素番号とが入力される。 2-2-1-1-7. 棒グラフ処理 棒グラフ処理では、棒グラフの番号、棒グラフの始点位
置および終点位置、色、模様、表示方向(伸びる方
向)、下地色、入力数値の形式(BCD形式、BIN形
式など)ならびにデータの最小値および最大値が入力さ
れる。さらに、必要に応じて、棒グラフで表された数値
(実数値またはパーセント数)を表示するための数値表
示タグが設定される。 2-2-1-1-8. 折れ線グラフ処理 折れ線グラフ処理では、折れ線グラフの原点位置、X軸
方向のステップ数(x軸方向に向けていくつのサンプリ
ング点を表示するか)および1ステップの幅、Y軸の最
大値、折れ線グラフ表示領域とその背景の色、サンプリ
ング時間、折れ線グラフの本数、折れ線グラフの番号、
入力データの形式、データの最小値および最大値、折れ
線の線種(実線、破線など)、ならびに折れ線の色など
が入力される。 2-2-1-1-9. ミックス文字表示処理 ミックス文字表示処理では、ミックス文字表示位置の番
号、表示色、および表示位置が入力される。 2-2-1-1-10. ランプ表示処理 ランプ表示処理では、ランプ表示すべき領域の設定が行
われ、さらに、ランプ表示される領域の番号、ランプ表
示の表示モードなどが入力される。ランプ表示は、表示
モードをノーマルからリバース、ブリンク、ブリンクリ
バースに変化させることによって行えるほか、表示モー
ドをノーマルにしておく一方で表示色を切り換えること
によっても行える。
【0071】以上のようなタグモードの各処理によって
入力されたデータは、画像データの属性データとしてR
AM44に格納される。 2-3. プログラムレス設定 次に、プログラムレス設定処理について説明する。プロ
グラムレス設定処理とは、プログラムレス方式によって
表示装置1とプログラマブルコントローラ2との間の通
信を行うために、表示装置1のメモリテーブルとプログ
ラマブルコントローラ2のデバイスとの対応付けを設定
するための処理である。以下では、メモリテーブルとデ
バイスとの対応付けを設定することを、「デバイスの設
定」などのように言うものとする。
【0072】プログラムレス設定処理は、全画面におい
て共通に用いられる機能に対応したデバイスを設定する
ための全画面共通機能デバイスの設定と、各画面毎の機
能に対応したデバイスの設定とに大別される。各画面毎
の機能に対応したデバイスの設定は、さらに、ビットデ
バイスの設定とワードデバイスの設定とに分けられる。
【0073】プログラマブルコントローラ2のデバイス
には、たとえば、下記表3に示されるデバイス名(番
号)が予め付与されている。このデバイス名をメモリテ
ーブルに割り付けていくことで、プログラムレス設定が
行われる。
【0074】
【表3】
【0075】2-3-1. 全画面共通機能デバイス設定 まず、全画面共通機能デバイスの設定について述べる。
全画面に共通する機能に対応するメモリテーブルの内容
は、表1に示された項目のうち、エラーフラグ(DM0
100)、表示画面(DM1000)、制御フラグ(D
M1001)およびアラーム表示(DM2000〜DM
2014)である。
【0076】図18には、全画面共通デバイス設定時に
ディスプレイ37に表示される表示画面例が示されてい
る。使用者は、マウス39およびキーボード38を用い
て、各項目に対応したデータ入力フィールド61,6
2,63,64,65に、プログラマブルコントローラ
2のデバイス名を入力する。これにより、CPU11
は、メモリテーブルのブロックDM0100,DM10
00およびDM1001をフィールド61,62,63
に入力されたデバイスにそれぞれ対応付け、さらに、D
M2000から始まるアラーム表示用ブロックにはフィ
ールド64,65に入力された範囲のデバイスを対応付
けて、これらの対応関係表すテーブルを作成してRAM
44に記憶させる。
【0077】このようにして、全画面共通機能デバイス
の設定が達成される。 2-3-2. 各画面毎の機能に対応したデバイスの設定 次に、各画面毎の機能に対応したデバイスの設定につい
て、ビットデバイスの設定と、ワードデバイスの設定と
に分けて説明する。 2-3-2-1. ビットデバイスの設定 ビットデバイスの設定では、スイッチデータ出力機能、
画素ビット表示機能およびランプ表示機能に対応した設
定が行われる。
【0078】スイッチデータ出力機能に関しては、各ス
イッチの位置データに対応するように、スイッチの種類
および対応するデバイス名が入力される。スイッチの種
類には、押圧操作中にのみスイッチ出力が有効となるモ
ーメンタリと、1回の操作毎にスイッチ出力の有効/無
効が反転するオルタネイトとがある。画素ビット表示機
能やランプ表示機能に関しても同様にしてビットデバイ
スの設定が行われる。これらの場合には、メモリテーブ
ルのDM4001〜DM4200、DMA001〜DM
A050とビットデバイス名とを対応付けたテーブル
が、CPU41などの働きによって作成される。
【0079】なお、スイッチデータ出力、画素ビット表
示およびランプ表示に対して、プログラマブルコントロ
ーラ2のワードデバイスを対応付けることもできる。 2-3-2-1. ワードデバイスの設定 ワードデバイスの設定では、テンキー数値表示、数値表
示、画素ビット表示、画素間接表示、イメージ移動、棒
グラフ表示、折れ線グラフ表示、ミックス文字表示、お
よびランプ表示の各機能に対応したワードデバイスの設
定が行われる。
【0080】このワードデバイスの設定についても、ビ
ットデバイスの設定とほぼ同様にして行われる。この設
定により、メモリテーブルとプログラマブルコントロー
ラ2のワードデバイスとを対応付けたテーブルが作成さ
れ、そのテーブルがRAM44に書き込まれる。以上の
ようにして、表示装置1における表示動作を行うのに必
要な全ての表示用情報(画面データ、画素データ、アラ
ーム画面データ、メモリテーブルとデバイスとの対応関
係を表す情報)が作成される。 2-4. データ転送 作成された表示用情報は、フレキシブルディスクに一旦
記録された後に、表示装置1にダウンロードされる。こ
の場合、表示装置1のインタフェース回路16と、コン
ピュータ本体36の通信用インタフェース回路48とが
通信ケーブルで接続される。そして、フレキシブルディ
スクから読み出された表示用情報は、通信ケーブルを介
して表示装置1に与えられ、その内部のフラッシュEP
ROM15に格納される。
【0081】ところで、作成された表示用情報にもしも
誤りがあると、表示装置1を所望の態様で動作させるこ
とができない。この場合には、パーソナルコンピュータ
35によって表示用情報を修正し、その修正後の表示用
情報を表示装置1に再度ダウンロードさせる必要があ
る。このように表示用情報を何度もダウンロードするの
は繁雑であるので、本実施例では、表示用情報を表示装
置1にダウンロードする前に、パーソナルコンピュータ
35において、次に説明するシミュレーションが行われ
る。 3.シミュレーション シミュレーションとは、パーソナルコンピュータ35に
おいて表示装置1の動作を模擬することである。すなわ
ち、シミュレーションに当たっては、表示装置1の動作
プログラムとほぼ同様な動作を行うシミュレーションソ
フトがパーソナルコンピュータ35において実行され
る。 3-1. シミュレーションソフトの概要 シミュレーションソフトは、表示装置1と同様な動作を
実現する部分と、プログラマブルコントローラ2内のデ
バイスを模擬する部分とを含む。そのため、コンピュー
タ本体36の内部のRAM44には、図19に示されて
いるような各領域が確保される。すなわち、プログラマ
ブルコントローラ2のデバイスの値に対応するデータを
記憶するためのデバイステーブル領域L1と、表示装置
1のメモリテーブルに対応したメモリテーブル領域L2
とがRAM44内に確保される。また、RAM44の表
示用情報領域L3には、上記の作画アプリケーションソ
フトを用いて作成された表示用情報が、フレキシブルデ
ィスクから読み出されて格納される。
【0082】一方、プログラマブルコントローラ2のデ
バイスの内容に対応した情報、および表示装置1のタッ
チパネル6からの入力に対応した情報は、キーボード3
8およびマウス39から入力される。キーボード38ま
たはマウス39から入力された情報のうち、プログラマ
ブルコントローラ2のデバイスに対応した情報は、デバ
イステーブル領域L1に格納される。
【0083】CPU41は、シミュレーションソフトに
従って動作し、デバイステーブル領域L1をプログラマ
ブルコントローラ2のデバイスとみなし、メモリテーブ
ル領域L2を表示装置1のメモリテーブルとみなして、
表示用情報領域L3に格納された表示用情報を参照しつ
つ、表示装置1の動作を模擬する。画面に表示される文
字や図形に関しては作画時にモニタできるから、画像の
形態自体の誤りを発見することはあまり重要ではない。
すなわち、シミュレーションにおいて重要となるのは、
各機能に対応した属性データに誤りがないかどうか、お
よび、各機能に対応したデバイスの設定に誤りがないか
どうかを確かめることであると言える。
【0084】そこで、以下では、表示用情報に従って表
示装置1で実行されるべき各機能毎のシミュレーション
について述べる。 3-2. 各機能ごとのシミュレーション 3-2-1. タッチスイッチ出力 図20は、タッチスイッチを設定した画面のディスプレ
イ37における表示例である。タッチスイッチの操作は
表示装置1においてはタッチパネル6を押圧操作するこ
とよって行われるが、この操作は、パーソナルコンピュ
ータ35では、マウス39を操作してマウスポインタ5
0をいずれかのタッチスイッチTS1〜TS16内の領
域に位置させたうえで所定のクリック操作を行うことに
代替される。
【0085】タッチスイッチが操作されると、CPU4
1は、RAM44内の表示用情報領域L3を参照して、
操作されたタッチスイッチに対応した機能を行う。たと
えば、画面切換え機能が与えられたタッチスイッチが操
作された場合には、CPU41は、デバイステーブル領
域L1内の画面切換えに対応付けられたデバイスに対応
する領域に画面番号を書き込む。これにより、その画面
番号は、表示用情報によって対応付けられているメモリ
テーブル領域L2内の所定の領域に移される。この所定
の領域の値に従ってCPU41は、指定された画面番号
の画面データを表示用情報領域L3から読み出し、画面
上に表示する。
【0086】タッチスイッチを操作したときに、想定し
ていた動作が実現されなければ、そのタッチスイッチに
対応した属性データに誤りがあることが判る。 3-2-2. テンキー入力 図21はテンキーを設定した画面のディスプレイ37に
おける表示例である。テンキー入力機能に対するシミュ
レーションは、タッチスイッチ出力機能に対するシミュ
レーションとほぼ同様な操作によって行われる。すなわ
ち、マウス39を用いてテンキー55が操作される。T
N1,TN2は、テンキー数値表示タグである。
【0087】テンキー55を操作して数値を入力する
と、入力された数値はメモリテーブル領域L2内のテン
キー数値用の領域に格納される。この領域に格納された
値がCPU41によって読み出され、画面データに従っ
て、たとえばテンキー数値表示タグTN1に表示され
る。たとえば、属性データに誤りがあったりすると、テ
ンキー55を操作したにもかかわらずテンキー数値表示
タグTN1に数値が表示されないなどという事態が生じ
る。 3-2-3. 数値表示 図22(a) は、数値表示機能を用いるために数値表示タ
グN1,N2,N3を登録した画面のディスプレイ37
における表示例を示す図である。数値表示機能は、プロ
グラマブルコントローラ2のデバイスの値に対応した値
を数値表示タグに表示する機能である。したがって、プ
ログラマブルコントローラ2のデバイスの値をキーボー
ド38から入力することによってシミュレーションが実
行される。
【0088】数値表示機能に対するシミュレーションを
行うべきことを指定すると、図22(b) に示す入力画面
がディスプレイ37に表示される。このとき、数値表示
タグの番号61と、その数値表示タグに対応付けられて
いるデバイス名62と、そのデバイスの値を入力するた
めの入力フィールド63とが、複数個の数値表示タグに
関して一覧表として表示される。
【0089】操作者は、キーボード38やマウス39を
操作して、各数値表示タグに対応した入力フィールド8
3に適当な数値を入力する。この入力操作が終了する
と、図22(b) の入力画面は消去される。そして、CP
U41は、入力値をデバイステーブル領域L1内のデバ
イス番号に対応した領域に格納する。さらに、CPU4
1は、表示用情報を参照して、デバイステーブル領域L
1内の内容をメモリテーブル領域L3に書き込む。この
メモリテーブル領域L3の内容に従って、数値表示タグ
N1,N2,N3への数値表示が行われる。これによ
り、図22(a) の画像が表示される。
【0090】もしも、数値表示タグに対応した属性デー
タに誤りがあったり、デバイスの設定に誤りがあったり
すると、数値表示タグN1,N2,N3に所望の数値が
表示されなかったり、数値が全く表示されなかったりす
ることになる。 3-2-4. 画素ビット表示 図23(a) は、画素ビットGB1,GB2,GB3,G
B4が登録されている画面のディスプレイ37における
表示例を示す図である。たとえば、画素ビットGB1〜
GB4に対応付けられたビットデバイスのオン状態
(「1」の場合)に対して画素65の画素番号を対応付
け、オフ状態(「0」の場合)に対して画素66の画素
番号を対応付けるための属性データが登録されている。
【0091】画素ビット表示機能に対するシミュレーシ
ョンを行うべきことを指定すると、図23(b) に示すよ
うに、デバイスの値を入力するための入力画面がディス
プレイ37に表示される。このとき、画素ビット番号7
1と、その画素ビットに対応付けられているデバイス番
号72と、そのデバイスの値を「1」とするか「0」と
するかを入力するための入力フィールド73とが、複数
個の画素ビットに関して一覧表として表示される。
【0092】操作者は、キーボード38またはマウス3
9を操作して、各画素ビットに対応した入力フィールド
73の値を「1」または「0」とする。このような入力
操作が終了すると、図23(b) の入力画面は消去され
る。そして、CPU41は、入力値をデバイステーブル
領域L1内のデバイス番号に対応した領域に格納する。
さらに、CPU41は、表示用情報を参照して、デバイ
ステーブル領域L1内の内容をメモリテーブル領域L3
に書き込む。このメモリテーブル領域L3の内容に従っ
て、画素ビットGB1,GB2,GB3への画素の表示
が行われる。
【0093】もしも、画素ビットの属性データに誤りが
あったり、ビットデバイスの設定に誤りがあったりする
と、画素ビットGB1,GB2,GB3に表示される画
素が画素65,66の間で反転したり、デバイスの値を
変えても画素が変化しなかったりする。また、画素番号
に誤りがあれば予期していた画素が表示されないことに
なる。
【0094】なお、画素ビットはワードデバイスに対応
付けることもできるが、この場合の操作は、上記の数値
表示機能の場合と同様であるので説明を省略する。 3-2-5. 画素間接表示 図24は、画素間接表示位置GK1,GK2,GK3が
登録された表示画面のディスプレイ37における表示例
を示す図である。画素間接表示位置GK1,GK2,G
K3はワードデバイスに対応付けられる。したがって、
デバイスの値の入力操作は、数値表示機能の場合と同様
にして行われる。ただし、この場合には、画素間接表示
位置GK1,GK2,GK3に表示させたい画素の画素
番号が入力されることになる。
【0095】この入力操作が行われると、デバイスの値
はデバイステーブル領域L1に書き込まれ、この値が表
示用情報に従ってメモリテーブル領域L2に移される。
そして、CPU41は、メモリテーブル領域L2から画
素間接表示位置GK1,GK2,GK3に対応した画素
番号を読み出し、その読み出した画素番号の画像データ
を表示用情報領域L3から取得する。この取得した画像
データに基づいて画素間接表示位置GK1,GK2,G
K3に画素が表示される。
【0096】たとえば、ワードデバイスの設定に誤りが
あれば、画素間接表示位置に、入力した画素番号の画素
を表示させることができない。 3-2-6. イメージ移動 図25は、イメージ移動機能が利用された画面のディス
プレイ37における表示例を示す図である。この画面の
画面データでは、レール75が設定されており、このレ
ール75上に複数個のポイントが設定されている。さら
に、各ポイントに表示されるべき画素番号が登録されて
いる。
【0097】イメージ機能に関してはワードデバイスが
対応付けられるので、デバイスの値の入力操作は数値表
示機能の場合と同様である。ただし、この場合には、画
素を表示させるべきポイント番号を入力することにな
る。入力されたポイント番号は、デバイステーブル領域
L1に格納され、さらに、表示用情報に従ってメモリテ
ーブル領域L2に移される。CPU41は、メモリテー
ブル領域L2内のレール75に対応した領域の値を読み
出し、その値をポイント番号とする。このポイント番号
の位置に、そのポイント番号に対応付けられている画素
番号の画素が表示される。
【0098】たとえば、ポイント番号に対応して登録さ
れた画素番号に誤りがあると、そのポイント番号の位置
に所望の画素を表示させることができない。 3-2-7. 棒グラフ表示 棒グラフ表示では、プログラマブルコントローラ2のワ
ードデバイスの値に応じて棒グラフが伸縮させられるの
で、イメージ移動の場合とほぼ同様な動作によってシミ
ュレーションが実行される。ただし、表示用情報領域L
3から画素データが読み出されることはない。 3-2-8. 折れ線グラフ表示 折れ線グラフ表示のシミュレーションも棒グラフ表示の
場合と同様に実現される。ただし、折れ線グラフに対応
付けられた1つのデバイスに対して複数個の値が入力さ
れる。
【0099】この入力値は、所定のサンプリング時間毎
に順に採用されてデバイステーブル領域L1に書き込ま
れる。その結果、デバイス設定などに誤りがない限り、
表示画面上には、所定のサンプリング時間毎にサンプリ
ング点が形成され、さらに、最後に形成されたサンプリ
ング点とその直前に形成されたサンプリング点との間を
結合する線分が形成される。 3-2-9. ミックス文字表示 ミックス文字表示の場合もワードデバイスが用いられる
から、デバイスの値の入力に関しては数値表示機能の場
合と同様である。ただし、文字の表示モードや大きさを
表すコードと文字コードとが入力される。
【0100】入力データは、デバイステーブル領域L1
に書き込まれ、表示用情報に従ってメモリテーブル領域
L2に移される。CPU41は、ミックス文字表示位置
に対応しているデータをメモリテーブル領域L2から読
み出し、そのデータが表す文字列を表示する。 3-2-10. ランプ表示 ランプ表示機能では、ランプ表示領域に対してワードデ
バイスまたはビットデバイスが対応付けられる。ワード
デバイスを対応付けた場合には、数値表示機能の場合と
同様にしてシミュレーションが行われ、ビットデバイス
を対応付けた場合には画素ビット表示の場合と同様にし
てシミュレーションが行われる。 3-2-11. アラーム表示 アラーム表示機能に関しては、プログラマブルコントロ
ーラ2のワードデバイスが対応付けられる。したがっ
て、数値表示機能の場合と同様にして、シミュレーショ
ンが行われる。
【0101】以上のようにして、各機能に対するシミュ
レーションが達成される。 4.シミュレーション後の処理 シミュレーションの結果、いずれかの不具合が発生した
場合には、再び作画アプリケーションソフトを起動し
て、その不具合に対応した表示用情報が修正される。そ
して、画像の表示が支障なく行われ、全ての機能が所望
のとおりに働くことが確認された後に、表示用情報が表
示装置1にダウンロードされる。 5.むすび 以上のように本実施例では、表示装置1に表示用情報を
ダウンロードする前に、パーソナルコンピュータ35に
おいてシュレーションが行われて動作の確認が行われ
る。すなわち、表示用情報に誤りがないかどうかが確認
される。そのため、表示用情報を完全な状態にした後
に、表示装置1にダウンロードすることができるから、
原則として表示用情報のダウンロードは1回だけ行えば
充分である。これにより、作業を極めて簡単にすること
ができる。
【0102】しかも、シミュレーションをパーソナルコ
ンピュータ35で行うことができるので、表示用情報を
作成する際に、必ずしもプログラマブルコントローラや
表示装置を実際に用意する必要がない。そのため、パー
ソナルコンピュータ35のみを用意すれば、机上で完全
な表示用情報を作成することができ、表示用情報の作成
作業を極めて効率的に行うことができるようになる。
【0103】また、シミュレーションソフトでは、ディ
スプレイ37に表示装置1において表示される画像と全
く同じ画像を表示させることができる。したがって、コ
ンピュータ本体36にプリンタを接続し、ディスプレイ
37の表示画面を印刷出力することにより、たとえば、
表示装置1のマニュアルを容易に作成することができ
る。すなわち、マニュアルを作成する際に、表示装置1
を実際に用意する必要がない。 6.変形例 本発明の実施例の説明は以上のとおりであるが、本発明
は上記の実施例に限定れるものではない。たとえば、上
記の実施例では、表示用情報の作成とシミュレーション
とが同一のパーソナルコンピュータ35で行われている
が、各作業は異なるパーソナルコンピュータを用いて行
われてもよいことは言うまでもない。
【0104】また、タッチパネル6の代わりにファンク
ションスイッチ7が備えられる場合には、このファンク
ションスイッチ7からの入力操作に対するシミュレーシ
ョンは、タッチスイッチ出力機能に対するシミュレーシ
ョンと同様にして行える。具体的には、パーソナルコン
ピュータ35のディスプレイ37にファンションスイッ
チ7に対応した入力部を表示させ、この入力部をマウス
39などで操作することによりファンクションスイッチ
7の操作を模擬すればよい。
【0105】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、表示装置にダウンロー
ドすべき表示用情報に誤りがないかどうかを、表示装置
を実際に用意することなく、コンピュータシステムによ
って確認することができる。したがって、表示装置に表
示用情報をダウンロードする前に表示用情報の誤りを発
見して、これを修正することができる。そのため、誤り
を除去した表示用情報を1回だけ表示装置にダウンロー
ドすれば足りる。これにより、表示装置の動作の確認作
業を極めて簡単に行える。
【0107】しかも、表示装置を実際に用いずに動作の
確認が行われるから、表示装置の設計変更が必要になる
こともなく、専用のキーボードなどが必要となることも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の方法が適用される表示装置
の使用態様を示す概念図である。
【図2】表示装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】表示用情報の一部である画面データの構成を示
す図である。
【図4】テンキー入力機能を説明するための図である。
【図5】画面表示機能を説明するための図である。
【図6】アラーム表示機能を説明するための図である。
【図7】数値表示機能を説明するための図である。
【図8】画素ビット表示機能を説明するための図であ
る。
【図9】画素間接表示機能を説明するための図である。
【図10】イメージ移動機能を説明するための図であ
る。
【図11】棒グラフ表示機能を説明するための図であ
る。
【図12】折れ線グラフ表示機能を説明するための図で
ある。
【図13】ミックス文字表示機能を説明するための図で
ある。
【図14】ランプ表示機能を説明するための図である。
【図15】表示用情報の作成処理と、表示装置の動作確
認のためのシミュレーション処理とに用いられるパーソ
ナルコンピュータの構成を示す概念図である。
【図16】コンピュータ本体の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図17】作画アプリケーションソフトを起動したとき
のディスプレイにおける表示例を示す図である。
【図18】全画面共通機能デバイスを設定するときのデ
ィスプレイの表示例を示す図である。
【図19】シミュレーションソフト実行時におけるRA
Mの記憶領域の割り付け状況を示す図である。
【図20】タッチスイッチ出力機能に対するシミュレー
ションの際の表示例を示す図である。
【図21】テンキー入力機能に対するシミュレーション
の際の表示例を示す図である。
【図22】数値表示機能に対するシミュレーションの際
の表示例を示す図である。
【図23】画素ビット表示機能に対するシミュレーショ
ンの際の表示例を示す図である。
【図24】画素間接表示機能に対するシミュレーション
の際の表示例を示す図である。
【図25】イメージ移動機能に対するシミュレーション
の際の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 表示装置 2 プログラマブルコントローラ 6 タッチパネル 15 フラッシュEPROM 35 パーソナルコンピュータ 36 コンピュータ本体 37 ディスプレイ 38 キーボード 39 マウス 40 フレキシブルディスクドライブユニット 44 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータシステムを用いて作成されて
    ダウンロードされた表示用情報と外部から取得される情
    報とに基づいて所定の表示動作を行う表示装置の動作を
    確認するために、上記表示装置の動作を模擬して上記表
    示用情報に誤りがあるかどうかを調べる方法であって、 入力手段および画像表示手段を備えたコンピュータシス
    テムにおいて上記表示装置が行う表示装置と同様な動作
    を行わせ、上記表示装置において表示されるべき画像を
    上記画像表示手段に表示させること、 上記コンピュータシステムの動作に際して、上記表示装
    置にダウンロードすべき表示用情報を適用すること、な
    らびに上記表示装置が外部から取得する情報に対応した
    情報を上記コンピュータシステムが備える入力手段から
    入力することを含むことを特徴とする表示装置の動作確
    認方法。
  2. 【請求項2】コンピュータシステムを用いて作成されて
    ダウンロードされた表示用情報と付属の入力部から入力
    される情報とに基づいて所定の表示動作を行う表示装置
    の動作を確認するために、上記表示装置の動作を模擬し
    て上記表示用情報に誤りがあるかどうかを調べる方法で
    あって、 入力手段および画像表示手段を備えたコンピュータシス
    テムにおいて上記表示装置が行う表示装置と同様な動作
    を行わせ、上記表示装置において表示されるべき画像を
    上記画像表示手段に表示させること、 上記コンピュータシステムの動作に際して、上記表示装
    置にダウンロードすべき表示用情報を適用すること、な
    らびに上記表示装置に付属の入力部から入力される情報
    に対応した情報を上記コンピュータシステムが備える入
    力手段から入力することを含むことを特徴とする表示装
    置の動作確認方法。
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