JPH06306743A - ジェットルームにおける給糸処理装置 - Google Patents

ジェットルームにおける給糸処理装置

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JPH06306743A
JPH06306743A JP9337593A JP9337593A JPH06306743A JP H06306743 A JPH06306743 A JP H06306743A JP 9337593 A JP9337593 A JP 9337593A JP 9337593 A JP9337593 A JP 9337593A JP H06306743 A JPH06306743 A JP H06306743A
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JP
Japan
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weft
yarn
nozzle
guide
cut
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JP9337593A
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Masahiko Murata
雅彦 村田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短い給糸処理時間で緯糸射出ノズルへの糸通
しを確実に行なう。 【構成】 緯糸測長貯留装置8の前方には導入ブロック
15及び緯糸案内挿入ノズル16が結合して配設されて
いる。緯糸案内挿入ノズル16内には投光素子17a及
び受光素子17bからなる緯糸検出器17が設けられて
いる。緯糸検出器17は緯糸案内挿入ノズル16内の給
糸経路上に検出領域を持つ。エアシリンダ23の駆動ロ
ッドには引渡ロッド36及び糸把持器37が並列に取付
られている。糸把持器37よりも内側の排除通路15c
の角部には刃体22が止着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯糸チーズの交換ある
いは緯糸チーズと緯入れメインノズルとの間の緯糸切断
という給糸ミス発生の場合に緯糸先端部を新たに緯入れ
用メインノズルまで通すための給糸処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の給糸処理装置が実開平4−81
985号公報に開示されている。この従来装置では、緯
糸測長貯留装置と緯入れ用メインノズルとの間で緯糸切
断が生じた場合には緯糸測長貯留装置を構成する糸巻付
管が噴射し、糸巻付面上の巻付残糸が導入ブロックに向
けて排除される。導入ブロック内には緯糸把持用ブロー
ノズルの噴射によって糸把持用エア流が生じており、糸
巻付面上の巻付残糸が導入ブロック内の把持作用へ引き
渡される。導入ブロック内の糸把持用エア流によって把
持された緯糸は引渡ロータの回動あるいは引渡ロッドの
直線移動に伴って適当長に切り揃えられると共に、この
切り揃えられた緯糸切断端部が緯糸案内挿入ノズルの入
口近傍まで運ばれる。切断端部は緯糸案内挿入ノズルの
噴射に伴う入口付近の吸引作用によって緯糸案内挿入ノ
ズル内へ引き入れられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開平4−81985
号公報の装置は、特開昭60ー2749号公報、特開昭
62ー62955号公報、特開平1ー92452号公報
あるいは特開平1ー201551号公報の給糸処理装置
における機構の複雑化、処理時間の長時間化あるいは糸
通しの低い成功割合の改良を図ったものである。しか
し、糸通しの成功割合が高くなったとは言え、緯糸案内
挿入ノズルへの糸端挿入に失敗することもある。この糸
端挿入に失敗した場合には給糸処理動作を停止し、給糸
処理失敗に対する人手による対処に依存しなければなら
ない。
【0004】緯糸挿入案内ノズルへの糸端挿入成功がわ
かるのは切断端部が緯入れ用メインノズルを通ってエア
ガイド内の緯糸検出器の設置位置に到達したときであ
る。そのため、このエアガイドまで切断端部を到達させ
るための給糸処理動作の遂行が必要であるが、この給糸
処理動作は糸端挿入失敗の場合にも同様に必要である。
糸端挿入失敗の場合のこのような給糸処理動作は給糸処
理制御の複雑化をもたらし、処理時間も長くなる。
【0005】本発明は、糸通しの成功割合をさらに向上
すると共に、給糸処理制御の簡素化及び給糸処理時間の
短縮化を図り得る給糸処理装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
緯糸測長貯留装置の前方に配設されたエア流把持方式の
緯糸把持手段と、緯糸測長貯留装置から前記緯糸把持手
段へ緯糸を引き渡す緯糸引渡手段と、前記緯糸把持手段
に把持された緯糸を切り揃える緯糸切断手段と、緯糸引
渡手段と緯糸把持手段との間の緯糸経路に対して進退可
能に介在され、この緯糸経路上の緯糸を屈曲案内すると
共に、前記緯糸切断手段により切断された緯糸の切断端
部を緯糸射出ノズルの入口部における吸引作用領域に配
置する糸端引渡手段と、前記緯糸射出ノズル内に配置さ
れた緯糸検出手段と、前記糸端引渡手段の配置動作後に
前記緯糸検出手段が前記切断端部の存在を検出しない場
合には前記糸端引渡手段の配置再動作を遂行するか否か
を判断する再動作遂行判断手段とを備えた給糸処理装置
を構成した。
【0007】
【作用】緯糸測長貯留装置と緯入れ用メインノズルとの
間で緯糸切断が生じた場合、緯糸把持手段及び緯糸引渡
手段が作動し、糸巻付面上の巻付残糸が緯糸把持手段の
把持作用へ引き渡される。緯糸把持手段によって把持さ
れた緯糸は緯糸切断手段によって適当長に切り揃えられ
る。この切り揃えられた緯糸切断端部は糸端引渡手段の
回動動作によって緯糸射出ノズルの入口近傍まで運ば
れ、緯糸射出ノズルの噴射に伴う入口付近の吸引作用に
よって緯糸射出ノズル内へ引き入れられる。緯糸射出ノ
ズルへの糸通しに失敗した場合、緯糸射出ノズル内の緯
糸検出手段が糸無しを検出し、再動作遂行判断手段がこ
の検出結果に基づいて糸端引渡手段の配置動作を再遂行
させる。この再遂行は予め決められた回数だけ行われ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図13に基づいて説明する。回転可能に支持された保持
ブラケット1の基端部には緯糸解舒用モータ2がギヤ機
構を介して作動連結されており、保持ブラケット1の先
端に装着された緯糸チーズ3が緯糸解舒用モータ2の作
動によって緯糸解舒方向へ回動するようになっている。
【0009】緯糸チーズ3の基端側周面の近傍にはモー
タ4が配設されており、モータ4には支持アーム5が作
動連結されている。支持アーム5上には緯糸解舒用ブロ
ーノズル6が設置されているとともに、反射式光電セン
サからなる巻径センサ7が支持されている。緯糸解舒用
ブローノズル6への圧力エア供給は2方弁型電磁バルブ
1 を介して行われ、緯糸解舒用ブローノズル6からの
噴射エアが緯糸チーズ3の周面を基端側から先端側へ掃
過している。
【0010】緯糸チーズ3の前方には巻付け方式の緯糸
測長貯留装置8が設置されており、その糸巻付管8aが
織機駆動モータ(図示略)とは別のモータMによって回
転駆動される。糸巻付管8aの回転に伴い糸巻付管8a
から繰り出される緯糸は電磁ソレノイド9によって駆動
される係止ピン9aの出没によって糸巻付面8bからの
引き出しを制御される。
【0011】糸巻付管8aに連通する緯糸導入口8c側
には緯糸導入ダクト10が取付られており、緯糸導入ダ
クト10の側部に設けられた入口には透過式光電センサ
からなる糸切れセンサ11が設置されている。又、緯糸
導入ダクト10には緯糸挿入用ブローノズル12が緯糸
導入口8cを指向するように接続されている。緯糸装入
用ブローノズル12への圧力エア供給は2方弁型の電磁
バルブV2 によって行われる。緯糸挿入用ブローノズル
12からの噴射エア流は緯糸測長貯留装置8の緯糸導入
口8cに連通する糸巻付管8aを経由してスレイ(図示
略)上の緯入れ用メインノズル13側へ向けて噴出す
る。
【0012】緯糸チーズ3と緯糸測長貯留装置8との間
には円錐形状の収束案内管14が介在されている。緯糸
解舒用ブローノズル6からの噴射エア流はほぼ全て収束
案内管14内へ導入され、収束案内管14内へ導入され
た噴射エア流は緯糸導入ダクト10内へ導入される。
【0013】緯糸測長貯留装置8の前方には導入ブロッ
ク15及び緯糸案内挿入ノズル16が結合して配設され
ている。糸巻付面8bから引き出される緯入れ用メイン
ノズル13から射出緯入れされる緯糸Yは導入ブロック
15及び緯糸案内挿入ノズル16によって緯入れ用メイ
ンノズル13へ案内される。緯糸案内挿入ノズル16は
図2に鎖線で示す最後退位置の緯入れ用メインノズル1
3の入口を指向している。
【0014】緯糸案内挿入ノズル16内には投光素子1
7a及び受光素子17bからなる緯糸検出器17が設け
られている。緯糸検出器17は緯糸案内挿入ノズル16
内の給糸経路上に検出領域を持つ。
【0015】導入ブロック15には導入口15a、案内
出口通路15b及び排除通路15cが設けられている。
導入ブロック15の上面には第1の緯糸把持用ブローノ
ズル20Aが排除通路15cを指向するように接続され
ている。導入ブロック15の後端面における導入口15
aの直下部位には第2の緯糸把持用ブローノズル20B
が排除口15c1 を指向するように接続されている。両
緯糸把持用ブローノズル20A,20Bへの圧力エア供
給は二方弁型電磁バルブV3 によって制御される。排除
口15c1 にはダストバイプ18が接続されており、排
除パイプ18の出口延長線上にはダストボックス19が
設置されている。ダストパイプ18の湾曲部には第3の
緯糸把持用ブローノズル21Aが接続されており、その
噴射方向がダストボックス19に向けてある。
【0016】導入ブロック15の導入口15aはテーパ
に形成してあり、緯糸測長貯留装置8の糸巻付管8aの
先端部が導入口15aを指向するように湾曲形成してあ
る。導入ブロック15の案内出口通路15bの形成壁の
外周はテーパに形成してあり、このテーパ外周と緯糸案
内挿入ノズル16との間隙部にはブローノズル21Bが
接続されている。緯糸把持用ブローノズル21A及びブ
ローノズル21Bへの圧力エア供給は2方弁型の電磁バ
ルブV4 によって制御される。
【0017】導入ブロック15の下方にはエアシリンダ
23が設置されている。エアシリンダ23の駆動ロッド
には引渡ロッド36及び糸把持器37が並列に取付られ
ている。引渡ロッド36はエアシリンダ23の出没動作
によって導入ブロック15内に進入及び導入ブロック1
5内から退避する。糸把持器37はエアシリンダ23の
突出動作によって排除通路15c内へ進入し、排除通路
15cの形成壁面に圧接する。この圧接は押圧ばね37
aによって弾性圧接となる。引渡ロッド36の表面には
逃げ溝36aが形成されている。引渡ロッド36が導入
ブロック15内へ進入した状態では逃げ溝36aは案内
出口通路15bの入口と交差する。引渡ロッド36及び
糸把持器37は通常図1の位置に退避している。エアシ
リンダ23への圧力エア供給は3方弁型の電磁バルブV
6 を介して行われる。
【0018】糸把持器37よりも内側の排除通路15c
の角部には刃体22が止着されている。緯入れ用メイン
ノズル13の入口内には透過式光電センサからなる糸切
れセンサ24が取付けられており、緯入れ用メインノズ
ル13の先端上面には刃体13aが止着されている。
【0019】緯入れ用メインノズル13の噴射領域の上
下にはブローノズル25及び緯糸導入ダクト26が対向
設置されている。緯糸導入ダクト26の出口後方にはエ
アガイド27が設置されており、エアガイド27内には
透過式光電センサからなる緯糸検出器28が取付られて
いる。エアガイド27の後方には吸引パイプ29が設置
されており、その湾曲部にはブローノズル30がダスト
ボックス(図示略)を指向するように接続されている。
【0020】緯入れ用メインノズル13、ブローノズル
25、緯糸導入ダクト26、エアガイド27及び吸引パ
イプ29はいずれもスレイ上に装着されており、スレイ
の揺動に伴って一体的に揺動する。これら各部材13,
25,26,27,29の揺動領域の後方には緯糸引き
取りモータ31及びエアシリンダ33が設置されてい
る。緯糸引き取りモータ31には駆動ローラ32が作動
連結されており、エアシリンダ33には被動ローラ34
が駆動ローラ32と接合可能に取付けられている。
【0021】緯入れ用メインノズル13及びブローノズ
ル25,30への圧力エア供給は2方弁型の電磁バルブ
7,8,9 を介して行われ、エアシンダ33への圧力
エア供給は三方弁型の電磁バルブV10を介して行われ
る。図7に示すように各電磁バルブV1 〜V4 ,V6
10、モータ2,4,31,M及び電磁ソレノイド9は
織機制御コンピュータとは別の制御コンピュータCの指
令制御を受ける。制御コンピュータCは糸切れセンサ1
1,24、緯糸検出器17,28及び巻径センサ7から
の検出信号に応答して電磁バルブV1 〜V4 ,V6 〜V
10、モータ2,4,31,M及び電磁ソレノイド9の励
消時制御を行なう。
【0022】図8〜図13は緯糸チーズ3と緯入れ用メ
インノズル13との間で糸切れが生じた場合の給糸処理
プログラムを表すフローチャートであり、制御コンピュ
ータCは給糸ミス発生時にはこのフローチャートで示す
給糸処理プログラムを遂行する。
【0023】第1,2図は織機運転時の緯糸Yの給糸経
路を表す。緯糸チーズ3と緯入れ用メインノズル13と
の間の給糸経路上で緯糸Yが切断すると、糸切れセンサ
11又は24がこの糸切れを検出し、給糸ミス検出信号
が制御コンピュータCに送られる。制御コンピュータC
はこの給糸ミス検出信号に応答して機台停止信号を織機
制御コンピュータに送り、織機制御コンピュータはこの
信号に応答して機台停止指令を発する。この指令により
スレイ上の緯入れ用メインノズル13は織布の織前位置
付近に停止する。機台停止後、織機制御コンピュータは
所定量の機台逆転を指令し、緯入れ用メインノズル13
が図2に鎖線で示す揺動領域の最後退位置(糸通し位
置)に停止する。
【0024】機台逆転後、電磁バルブV3 及び電磁ソレ
ノイド9が励磁し、緯糸把持用ブローノズル20A,2
0Bが噴射すると共に、係止ピン9aが糸巻付面8bか
ら離間する。
【0025】緯糸Yが緯糸測長貯留装置8と緯入れ用メ
インノズル13との間で切断した場合、制御コンピュー
タCは糸切れセンサ11からの糸有り検出信号に基づい
てこの糸切れを把握し、電磁バルブV2 の所定時間の励
磁を指令する。この指令により緯糸挿入用ブローノズル
12が所定時間噴射する。
【0026】緯糸Yが緯糸案内挿入ノズル16と緯入れ
用メインノズル13との間で切断した場合、緯糸Yの先
端部が緯糸把持用ブローノズル20A,20Bの噴射作
用によって排除通路15cからダストパイプ18内へ導
入される。糸巻付面8bからの係止ピン9aの離間によ
って糸巻付面8b上の巻糸Y1 が係止ピン9aの係止作
用から解放され、緯糸挿入用ブローノズル12の噴射作
用によって導入ブロック15内へ吹き入れられる。この
吹き入れ作用により糸巻付面8b上の巻糸Y1が緯糸把
持用ブローノズル20A,20Bの把持作用へ引き渡さ
れる。
【0027】緯糸Yが緯糸測長貯留装置8と緯糸案内挿
入ノズル16との間で切断した場合、電磁バルブV3
び電磁ソレノイド9の励磁、電磁バルブV2 の所定時間
励磁が行われ、糸巻付面8b上の巻糸Y1 が緯糸把持用
ブローノズル20A,20Bの把持作用へ引き渡され
る。
【0028】緯糸Yが緯糸測長貯留装置8と緯入れ用メ
インノズル13との間で切断した場合には糸巻付面8b
上の巻糸Y1 は図3に示すようにダストパイプ18を経
由してダストボックス19へ排出される。そして、巻糸
1 は糸巻付管8aに接続した状態で緯糸把持用ブロー
ノズル20A,20Bの噴射作用によってダストパイプ
18側へ引込み把持される。
【0029】緯糸挿入用ブローノズル12の所定時間噴
射が終了すると電磁ソレノイド9が消磁され、係止ピン
9aが糸巻付面8bに係合する。この状態でモータMが
所定量回転し、緯糸が糸巻付面8b上に所定量予備巻さ
れる。
【0030】緯糸予備巻後、電磁バルブV3 が消磁され
るとともに、電磁バルブV4 が励磁され、緯糸把持用ブ
ローノズル20A,20Bが噴射停止するとともに、緯
糸把持用ブローノズル21A及びブローノズル21Bが
噴射する。これにより緯糸Y 1 が緯糸把持用ブローノズ
ル20A,20Bの把持作用から緯糸把持用ブローノズ
ル21Aの把持作用へ受け継がれ、導入ブロック15の
案内出口通路15b近傍には吸引作用が生じる。
【0031】緯糸案内挿入ノズル16の噴射後、電磁バ
ルブV6 が所定時間励磁され、図4に示すように糸把持
器37が排除通路15c内で緯糸Y1 を把持するととも
に、引渡ロッド36が導入ブロック15内へ進入する。
引渡ロッド36の進入途中で緯糸Y1 が逃げ溝36a内
へ入り込み、引渡ロッド36と導入ブロック15内の通
路壁面との間に挟みこまれてしまうことはない。引渡ロ
ッド36の進入によって引き連れられてゆく緯糸Y1
逃げ溝36aと糸把持器37との間で屈曲緊張し、刃体
22に接触して切断される。
【0032】刃体22に接触して切断された緯糸Y1
切断端部Y2 は逃げ溝36a内へ入り込んだ状態で案内
出口通路15bの入口近傍に配置される。図4に示すよ
うに案内出口通路15bの入口近傍に配置された緯糸切
断端部Y2 は案内出口通路15bにおける吸引作用を受
け、案内出口通路15b側へ導入される。案内出口通路
15bは緯糸案内挿入ノズル16の内径との関係で小径
であり、このような小径の案内出口通路15b内へ折れ
曲がった緯糸を挿入することは難しい。特に、太番手の
緯糸あるいは硬質の緯糸の場合が特に困難である。案内
出口通路15bへの糸通しを成功させるには緯糸切断端
部Y2 の糸先Y21を案内出口通路15bの極近傍に配置
する必要がある。本実施例では刃体22による切り揃え
長さを適宜に設定することによって糸先Y21を案内出口
通路15bの吸引作用領域へ配置することができる。こ
の配置により糸先Y21が図4に示すように案内出口通路
15b内へ入り込む。
【0033】電磁バルブV6 の所定時間励磁後の消磁に
よって引渡ロッド36及び糸把持器37が導入ブロック
15内の通路から退避する。糸把持器37の退避により
切断分離糸Y22は糸把持器37の把持作用から解放さ
れ、ダストボックス19内へ排出される。そして、糸先
21を案内出口通路15b内へ引き入れられている緯糸
2 は引渡ロッド36の復動に伴って緯糸案内挿入ノズ
ル16内まで引き込まれ、緯糸案内挿入ノズル16への
糸通しが完了する。引渡ロッド36の復動後、電磁ソレ
ノイド9が励磁され、係止ピン9aが糸巻付面8bから
離間する。この状態で電磁バルブV7,8,9 が励磁さ
れる。この励磁により緯入れ用メインノズル13及びブ
ローノズル25,30が噴射し、ブローノズル25と緯
糸導入ダクト26との間には緯入れ用メインノズル13
の噴射経路を横切る緯入れ阻止流が生じるとともに、吸
引パイプ29には吸引流が生じる。緯糸案内挿入ノズル
16内の緯糸切断端部Y2 は緯入れ用メインノズル13
へ吹き入れられ、糸巻付面8b上の予備巻糸Y3 は緯糸
案内挿入ノズル16の噴射作用によって順次引き出され
る。
【0034】緯入れ用メインノズル13へ吹き入れられ
た緯糸切断端部Y2 は緯入れ用メインノズル13から射
出される。緯入れ用メインノズル13から射出された緯
糸切断端部Y2 はブローノズル25の噴射作用によって
緯入れされることなく緯糸導入ダクト26へ導入され
る。緯糸切断端部Y2 はブローノズルの噴射流によって
駆動ローラ32と被動ローラ34との把持領域を通過し
て緯糸検出器28の設置位置まで到達する。
【0035】制御コンピュータCは緯糸検出器28から
の糸有り検出情報を設定時間内に得られない場合には電
磁バルブV4,7,8,9 及び電磁ソレノイド9を消磁
し、警報装置35の警報を指令する。
【0036】緯糸検出器28から糸有り検出情報を得た
場合、制御コンピュータCは電磁バルブV4,7,8
び電磁ソレノイド9を消磁する。この消磁によりメイン
ノズル13及びブローノズル16,21A,21B,2
5が噴射停止するとともに、係止ピン9aが糸巻付面8
bに係合する。次いで、電磁バルブV10が励磁され、エ
アシリンダ33が突出作動する。この突出作動により被
動ローラ34が駆動ローラ32に接合し、図6に示すよ
うに緯糸切断端部Y2 が両ローラ32,34間に把持さ
れる。この把持状態のもとにモータMが所定量回転し、
緯糸が糸巻付面8b上に所定量予備巻される。
【0037】この予備巻後、緯糸引き取りモータ31が
作動し、緯糸切断端部Y2 が両ローラ32,34によっ
て引き取られてゆく。この際の引き取り張力によって緯
糸Y 3 が刃体13aの切断作用を受け、緯入れ用メイン
ノズル13から切断分離される。この切断片は両ローラ
32,34によって引き取られるとともに、ブローノズ
ル30の噴射作用によって図示しないダストボックスへ
排出される。
【0038】切断片が全てエアガイド27を通過する
と、制御コンピュータCは緯糸検出器28から糸無し検
出情報を受け、緯糸引き取りモータ31の作動停止及び
電磁バルブV10, 9 の消磁を指令する。この指令によ
り両ローラ34,32が離間するとともに、ブローノズ
ル30が噴射停止する。以後、機台が起動位置へ移行
し、機台再起動に備える。
【0039】緯糸Yが緯糸チーズ3と緯糸測長貯留装置
8との間で切断した場合、制御コンピュータCは糸切れ
センサ11からの糸無し検出情報に基づいてこの切断を
把握する。この切断把握に基づいて制御コンピュータC
は機台停止及び逆転、電磁バルブV3 の励磁、電磁ソレ
ノイド9の励磁、電磁バルブV2 の所定時間励磁を遂行
した後、前記とは別の処理過程を経る。電磁バルブV3
の励磁、電磁ソレノイド9の励磁、電磁バルブV2 の所
定時間励磁の遂行により糸巻付面8b上の巻糸Y1 はダ
ストボックス19へ全て排除される。
【0040】制御コンピュータCは電磁バルブV2 の所
定時間励磁後に巻径センサ7からの巻径情報に基づいて
モータ4の作動を制御し、緯糸解舒用ブローノズル6が
緯糸チーズ3の周面から適宜離間した位置に配置され
る。次いで、電磁バルブV1, 2 が励磁され、緯糸解舒
用ブローノズル6及び緯糸挿入用ブローノズル12が噴
射する。この状態で緯糸解舒用モータ2が作動し、緯糸
チーズ3が緯糸解舒用ブローノズル6の噴射作用を受け
つつ緯糸解舒方向へ回転する。これにより緯糸チーズ3
上の緯糸先端部が緯糸チーズ3の周面から剥がされ、緯
糸解舒用ブローノズル6の噴射流に乗って収束案内管1
4を経由して緯糸導入ダクト10内へ導入される。緯糸
導入ダクト10内へ導入された緯糸は緯糸挿入用ブロー
ノズル12の噴射流によって糸巻付管8aから噴出し、
緯糸把持用ブローノズル20A,20Bの把持作用へと
受け渡される。
【0041】緯糸先端部が緯糸チーズ3から引き剥がさ
れた後、制御コンピュータCは糸切れセンサ11からの
糸有り検出情報を所定時間内に得られない場合には電磁
ソレノイド9の消磁、緯糸解舒用モータの作動停止、電
磁バルブV1,2,3 の消磁及び警報装置35の警報を
指令する。
【0042】糸切れセンサ11から糸有り検出情報を得
た場合、制御コンピュータCは電磁ソレノイド9の消
磁、緯糸解舒用モータ2の作動停止、電磁バルブV1,
2 の消磁を指令し、以後モータMの作動により予備巻以
後の処理が前記と同様に遂行される。
【0043】以上の一連の給糸処理では緯糸案内挿入ノ
ズル16から緯入れ用メインノズル13への糸通しを成
功させるためには緯糸案内挿入ノズル16内への緯糸Y
1 の挿入が前提であるが、糸巻付管8aからの噴射流に
よって巻糸Y1 を緯糸案内挿入ノズル16内へ直接挿入
することは不可能であり、そのために緯糸案内挿入ノズ
ル16の手前で緯糸Y1 を切り揃えてその緯糸切断端部
2 の糸先Y21を緯糸案内挿入ノズル25へ挿入してや
る必要がある。この実施例では引渡ロッド36の往動動
作及びこの往動動作に伴う緯糸切り揃えによって糸先Y
21をコンパクトな領域内で緯糸切断位置から緯糸案内挿
入ノズル16の吸引作用領域へ配置することができ、緯
糸切断端部Y2 の糸先Y21から先に緯糸案内挿入ノズル
16内へ挿入させることができる。従って、緯糸が太番
手かつ硬質性の種類のものでも緯糸案内挿入ノズル16
内への緯糸挿入の確実性が高い。
【0044】電磁バルブV6 の所定時間励磁によって緯
糸切断端部Y2 が緯糸案内挿入ノズル16内へ挿入しな
かった場合、緯糸検出器17が糸有を検出することはな
い。引渡ロッド36及び糸把持器37の復動後、緯糸検
出器17からの糸有検出情報が得られない場合には制御
コンピュータCは電磁バルブV6 の所定時間の再励磁の
遂行を指令するか否かを判断する。再動作遂行判断手段
となる制御コンピュータCは電磁バルブV6 の所定時間
励磁の回数Mを把握しており、この回数が所定回数Nに
達しない場合には電磁バルブV6 の所定時間の再励磁を
指令する。この再励磁により引渡ロッド36が導入ブロ
ック15内へ進入する。ブローノズル21Aが噴射して
いるために導入ブロック15内の通路には導入口15a
から排除通路15cに向かう空気流が生じている。緯糸
切断端部Y2 はこの空気流により張力を付与され、導入
ブロック15内へ進入する引渡ロッド36の逃げ溝36
aへ入り込む。従って、緯糸切断端部Y2 の糸先Y21
緯糸案内挿入ノズル16の吸引作用領域へ再度配置され
る。電磁バルブV6 の所定時間励磁回数Mが所定回数N
に達したにも関わらず緯糸切断端部Y2 が緯糸案内挿入
ノズル16内へ挿入しなかった場合には制御コンピュー
タCは電磁バルブV4 の消磁及び警報装置35の作動を
指令する。
【0045】緯糸案内挿入ノズル16内への緯糸挿入に
失敗した場合に電磁バルブV6 の所定時間励磁を再度行
なえば緯糸案内挿入ノズル16内への緯糸挿入成功の割
合が高くなる。緯糸検出器17は緯糸案内挿入ノズル1
6内における緯糸切断端部Y 2 の到達範囲内にあり、緯
糸案内挿入ノズル16内への緯糸挿入の成否は緯糸案内
挿入ノズル16内の緯糸検出器17の糸有無検出情報に
よって把握される。仮に、緯糸検出器17がないとする
と、緯糸案内挿入ノズル16内への緯糸挿入の成否は糸
切れセンサ24あるいは緯糸検出器28の糸有無検出情
報によって把握しなければならない。そのためには緯入
れ用メインノズル13まで緯糸切断端部Y2 を通さなけ
ればならないが、この糸通しを行なうには糸巻付面8b
上の予備巻を引き出し、かつ緯入れ用メインノズル1
3、ブローノズル25を噴射させねばならない。しか
し、本実施例では引渡ロッド36の往復動作のみで緯糸
案内挿入ノズル16内への緯糸挿入の成否を把握でき、
余分な処理動作が不要である。従って、給糸処理制御が
簡素となり、処理時間も短くなる。
【0046】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば実開平4−81985号公報に開
示される引渡ロータを用いて緯糸案内挿入ノズル16へ
糸通しする方式にも本発明を適用できる。あるいは実開
平4−81985号公報の第17,18図に開示される
ように緯入れ用メインノズル13の最後退位置の近傍に
導入ブロックを配置し、この導入ブロックから緯入れ用
メインノズル13へ糸通しを行なうようにした実施例に
も本発明を適用できる。
【0047】さらに本発明では、導入ブロック15内へ
導入された緯糸Y1 を機械的に把持し、この把持部位を
緯糸案内挿入ノズル16の吸引作用領域へ移動配置する
ような構成も可能である。この機械的な把持の際に緯糸
1 を切り揃える構成も可能である。機械的に把持され
る緯糸切断端部は緯糸案内挿入ノズル16の噴射方向に
向くようにすれば、緯糸案内挿入ノズル16の糸通しの
確実性が一層高くなる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、切り揃え
られた緯糸切断端部の糸先を緯糸射出ノズルの入口近傍
の吸引作用領域へ配置するようにし、緯糸射出ノズルへ
の糸通しの成否を緯糸射出ノズル内の緯糸検出手段で検
出すると共に、糸通し失敗の際には糸通し動作を繰り返
すようにしたので、緯糸射出ノズルへの糸通しの成功割
合を大幅に向上し得ると共に、給糸処理制御の簡素化及
び給糸処理時間の短縮化を図り得るという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示し、通常の
給糸案内状態を示す側断面図である。
【図2】 図1と同一状態の平断面図である。
【図3】 残糸をダストパイプ内へ導入した状態を示す
要部側断面図である。
【図4】 引渡ロッドが導入ブロック内に進入した状態
を示す要部側断面図である。
【図5】 緯糸切断端部が緯糸案内挿入ノズル内に通さ
れた状態を示す要部側断面図である。
【図6】 緯糸切断端部を引き取りローラ対の接合位置
まで通した状態を示す側断面図である。
【図7】 給糸処理装置全体の制御ブロック図である。
【図8】 給糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図9】 給糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図10】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図11】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図12】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図13】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【符号の説明】
8…緯糸測長貯留装置、8a…緯糸引渡手段を構成する
糸巻付管、12…緯糸引渡手段を構成する緯糸挿入用ブ
ローノズル、15…緯糸把持手段を構成する導入ブロッ
ク、16…緯糸射出ノズルとなる緯糸案内挿入ノズル、
17…緯糸検出器、20A,20B,21A…緯糸把持
手段を構成する緯糸把持用ブローノズル、22…緯糸切
断手段を構成する刃体、36…糸端引渡手段を構成する
引渡ロッド36、C…再動作遂行判断手段となる制御コ
ンピュータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸チーズから引き出される緯糸を巻き付
    け方式の緯糸測長貯留装置にて測長貯留すると共に、こ
    の測長貯留された緯糸を緯入れ用メインノズルから射出
    緯入れするジェットルームにおいて、 緯糸測長貯留装置の前方に配設されたエア流把持方式の
    緯糸把持手段と、 緯糸測長貯留装置から前記緯糸把持手段へ緯糸を引き渡
    す緯糸引渡手段と、 前記緯糸把持手段に把持された緯糸を切り揃える緯糸切
    断手段と、 緯糸引渡手段と緯糸把持手段との間の緯糸経路に対して
    進退可能に介在され、この緯糸経路上の緯糸を屈曲案内
    すると共に、前記緯糸切断手段により切断された緯糸の
    切断端部を緯糸射出ノズルの入口部における吸引作用領
    域に配置する糸端引渡手段と、 前記緯糸射出ノズル内に配置された緯糸検出手段と、 前記糸端引渡手段の配置動作後に前記緯糸検出手段が前
    記切断端部の存在を検出しない場合には前記糸端引渡手
    段の配置再動作を遂行するか否かを判断する再動作遂行
    判断手段とを備えたジェツトルームにおける給糸処理装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6488784B1 (en) 1998-03-10 2002-12-03 Acciai Speciali Terni S.P.A. Process for the production of grain oriented electrical steel strips

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US6488784B1 (en) 1998-03-10 2002-12-03 Acciai Speciali Terni S.P.A. Process for the production of grain oriented electrical steel strips

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