JPH06304962A - 電線インサート射出成形品及びその製造方法 - Google Patents

電線インサート射出成形品及びその製造方法

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JPH06304962A
JPH06304962A JP9921693A JP9921693A JPH06304962A JP H06304962 A JPH06304962 A JP H06304962A JP 9921693 A JP9921693 A JP 9921693A JP 9921693 A JP9921693 A JP 9921693A JP H06304962 A JPH06304962 A JP H06304962A
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JP
Japan
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injection
resin
molding
molded body
electric wire
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Pending
Application number
JP9921693A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Ouchi
勝明 大内
Toshiaki Ichige
敏明 市毛
Kiyoshi Nihei
潔 仁平
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】製品の信頼性を大幅に向上できる電線インサー
ト射出成形品及びその製造方法を提供すること。 【構成】絶縁電線1の切断端部から所定長さ分を整形
し、その整形部分の切断端部を除く絶縁被覆1b上で所
定長さにわたり樹脂を射出成形して一次射出成形体3を
形成し、その際一次射出成形体の外周面に環状の突起3
aを同時に形成し、その一次射出成形体の環状の突起を
含めた外周に樹脂を射出成形して二次射出成形体4を形
成して所定の成形部5を形成し、絶縁電線の切断端部で
露出された2本の芯線1aに温度センサー2のリードを
直に接続し、その後に成形部の端部及び絶縁電線の絶縁
被覆を含む温度センサーの周囲全体を樹脂を封着して密
封6する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度センサー付帯の電
線に対する樹脂の射出成形技術に関し、より具体的には
電線をインサートとして射出成形した製品及びその製造
方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】サーミスター等の温度センサーに電線を
接続させる場合、従来ではリードフレームが用いられ
た。図2はリードフレームにより電線付温度センサーと
した従来例を示したものである。
【0003】図2(イ)の例では、絶縁電線11の切断
端部で露出する芯線11a,11aに銅又はリン青銅の
板を加工したリードフレーム12,14を半田付け接続
し、それらリードフレーム12,13を中空パイプ14
内に平行に挿入した状態で中空パイプ14内の空隙にエ
ポキシ塗料等の耐熱防水性塗料を充填15し、中空パイ
プ14から突き出るリードフレーム12,13の端部に
温度センサー16のリード16a,16aを接続し、そ
して中空パイプ14の端部から温度センサー16の周囲
にかけてエポキシ塗料のコーティング等による樹脂封止
17を行っていた。図2(ロ)の例では、図2(イ)の
例に対し、リードフレーム12,13をインサートとし
て樹脂の射出成形体18を形成した点を改変したもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例では、
水や湿気が絶縁電線の表面と充填剤15(図2(イ))
や射出成形体18(図2(ロ))との僅かな隙間から毛
細管現象や呼吸作用で浸入し、それによる浸水がリード
フレーム部分まで達し、リードフレーム12,13間の
絶縁抵抗が低下して電気的損傷を与えるという懸念があ
った。
【0005】この発明は、前述した従来技術の問題点を
解消し、製品の信頼性を大幅に向上できる電線インサー
ト射出成形品及びその製造方法を提供することに目的が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する電
線インサート射出成形品は、絶縁電線の切断端部を除い
た絶縁被覆上で所定長さ分にわたり樹脂の射出成形を設
けて所定の成形部とされ、絶縁電線の切断端部にて露出
される2本の芯線に温度センサーのリードが直接接続さ
れ、かかる成形部の端部及び絶縁電線の絶縁被覆を含む
温度センサーの周囲全体が樹脂の封着により密封された
ことを特徴とする。
【0007】かかる成形部における樹脂の射出成形は、
絶縁電線の絶縁被覆上の一次射出成形とその外周の二次
射出成形の二段に成形されたものが良い。
【0008】また、本発明により提供する電線インサー
ト射出成形品の製造方法は、絶縁電線の切断端部から所
定長さ分を整形し、その整形部分の切断端部を除く絶縁
被覆上で所定長さにわたり樹脂を射出成形して一次射出
成形体を形成し、その際一次射出成形体の外周面に環状
の突起を同時に形成し、その一次射出成形体の環状の突
起を含めた外周に樹脂を射出成形して二次射出成形体を
形成し、絶縁電線の切断端部で露出された2本の芯線に
温度センサーのリードを直に接続し、その後に成形部の
端部及び絶縁電線の絶縁被覆を含む温度センサーの周囲
全体を樹脂を封着して密封することを特徴とする。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例で、電線インサート
射出成形品を完成した状態で示したものである。
【0010】絶縁電線1は、1本の芯線(銅線)にビニ
ル被覆したような単芯絶縁電線を2本並列にして一体化
することにより2芯平行形からなる。しかして、絶縁電
線1には、その切断端部から所要長さ分を直線状に整形
し、その整形部分の切断端部を除く絶縁被覆1b上で所
定の長さ分にわたりPPSのような樹脂の二段射出成形
による一次射出成形体3と二次射出成形体4を設けて所
定の成形部5とされたものである。
【0011】2はサーミスター等の温度センサーにし
て、そのリード2a,2aが絶縁電線の切断端部にて露
出された芯線1a,1aに直接半田付け接続される。
【0012】5はエポキシ樹脂塗料等の樹脂のコーティ
ングによる密封手段であり、一次及び二次射出成形体
3,4の成形部の端部及びそこから突き出す格好の絶縁
電線端部の絶縁被覆1b並びに温度センサー2及びその
リードと電線芯線との接続部に封着したものである。
【0013】以上のような電線インサート射出整形品
は、水中に浸漬して温度測定に利用できる。水分は絶縁
電線1と一次射出成形体3の僅かな隙間を通して毛細管
現象または呼吸作用により内部に浸入しようとするが、
例え液体が浸入してもそれは絶縁電線1の絶縁被覆1b
の外表面しか通らないので導体間を絶縁不良にする恐れ
がなく、さらに液体が成形部5の反対側端部からさらに
浸入しようとしても、そこでは樹脂封着による密封手段
6が絶縁電線の絶縁被覆1bに封着しているので、液体
のさらなる浸入を食い止めることができ、温度センサー
2を水分や湿気から確実に隔離して保護することができ
る。
【0014】さて、上記のような電線インサート成形品
の製造方法について説明すると、先ず、絶縁電線1の切
断端部から所要長さ分を整形し、その整形部分の切断端
部を除く絶縁被覆1b上で所定長さ分にわたり樹脂を筒
状に射出成形して一次射出成形体3を形成する。その際
一次射出成形体3の外周面に外側に向かって先細りの環
状の突起3aが同時に形成する。次にかかる一次射出成
形体3の環状の突起3aを含む外周に樹脂を筒状に射出
成形して二次射出成形体4を形成する。この時、二次射
出成形に使用する金型の内壁面に一次射出成形体の環状
の突起3aが密着させることで、一次射出成形体3を二
次射出成形時の射出圧で前後左右に移動しないように位
置決めさせるとともに、二次射出成形体4の成形厚さが
均一になるようにする。以上のような二段射出成形によ
り所定の成形部5を形成する。
【0015】上記の成形部5の形成と相前後して、温度
センサー2のリード2a,2aを絶縁電線1の切断端部
から露出する2本の芯線1a,1aに直に半田付けして
接続する。
【0016】最後に成形部の外部5及び絶縁電線の絶縁
被覆2aを含む温度センサー2の周囲全体を樹脂を封着
して密封6させるものである。
【0017】上記のような二段の射出成形を行うことに
よって、可撓性の絶縁電線上で充分な厚みの射出成形体
の層を全周で均一の厚みにして設けることができるの
で、成形部の形状保持が良好で絶縁電線の絶縁被覆との
密着性に優れ、水密性のさらなる向上に寄与する。
【0018】
【発明の作用・効果】以上説明したような本発明の電線
インサート射出成形品及びその製造方法によれば、従来
のようなリードフレームを用いることなく、絶縁電線の
切断端部を除いた絶縁被覆上で所定長さ分にわたり樹脂
の射出成形体を設けて所定の成形部とし、絶縁電線の切
断端部にて露出される2本の芯線に温度センサーのリー
ドが直接接続され、かかる成形部の端部及び絶縁電線の
絶縁被覆を含む温度センサーの周囲全体に樹脂の封着に
よる密封手段が付与されたことから、絶縁電線の表面を
伝わる水分や湿気が絶縁電線と樹脂の射出成形体の間の
僅かな隙間を通して浸入しようとも、それが絶縁電線の
絶縁被覆の外表面しか伝わらず、さらに水分が浸入しよ
うとしても絶縁電線端部絶縁被覆と樹脂封着による密封
手段との封止結合により遮断され、ひいては電線芯線間
の絶縁不良を防止し而も温度センサーを水分から隔離し
て確実に保護でき、信頼性に富んだ製品となるものであ
る。また、樹脂射出成形による成形部が一次射出成形と
二次射出成形の二段として、一次射出成形の外周に環状
の突起を形成しこれを二次射出成形時の金型の位置決め
に利用されるので、二次射出成型時に一次射出成形体が
動くのを防ぎ二次射出成形による成形体の厚みを均一な
ものにできるので、成形部の形状保持が良好で絶縁電線
の絶縁被覆との密着性に優れ、水密性のさらなる向上に
寄与できる。さらに、温度センサーのリードが絶縁電線
の切断端部で露出される2本の芯線に直接接続されるの
で、接続点が減少して製造工程の省力化が図れ、経済的
で量産性に富むものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で電線インサート射出成形品
として完成した状態を部分断面化して示す説明図。
【図2】(イ)(ロ)ともに従来のリードフレームを用
いた射出成形品を部分断面化して示す説明図。
【符号の説明】
1 絶縁電線 1a 芯線 1b 絶縁被覆 2 温度センサー 2a リード 3 一次射出成形体 3a 突起 4 二次射出成形体 5 成形部 6 樹脂封着による密封手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁電線の切断端部を除いた絶縁被覆上で
    所定長さ分にわたり樹脂の射出成形体を設けて所定の成
    形部とされ、絶縁電線の切断端部にて露出される2本の
    芯線に温度センサーのリードが直接接続され、かかる成
    形部の端部及び絶縁電線の絶縁被覆を含む温度センサー
    の周囲全体に樹脂の封着による密封手段が付与されたこ
    とを特徴とする電線インサート射出成形品。
  2. 【請求項2】成形部における樹脂の射出成形は、一次射
    出成形とその外周の二次射出成形の二段成形によるもの
    である請求項1記載の電線インサート射出成形品。
  3. 【請求項3】絶縁電線の切断端部から所定長さ分を整形
    し、その整形部分の切断端部を除く絶縁被覆上で所定長
    さにわたり樹脂を射出成形して一次射出成形体を形成
    し、その際一次射出成形体の外周面に環状の突起を同時
    に形成し、その一次射出成形体の環状の突起を含めた外
    周に樹脂を射出成形して二次射出成形体を形成し、絶縁
    電線の切断端部で露出された2本の芯線に温度センサー
    のリードを直に接続し、その後に成形部の端部及び絶縁
    電線の絶縁被覆を含む温度センサーの周囲全体を樹脂を
    封着して密封することを特徴とする電線インサート射出
    成形品の製造方法。
JP9921693A 1993-04-26 1993-04-26 電線インサート射出成形品及びその製造方法 Pending JPH06304962A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11192656A (ja) * 1997-12-29 1999-07-21 Nihon Yamamura Glass Co Ltd 多層プリフォーム、その成形方法及び多層ボトル
JP2015226698A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 日本光電工業株式会社 温度センサの製造方法、および温度センサ

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