JPH07105603B2 - 電気部品の防水構造およびその防水構造を形成するためのインサート成形法 - Google Patents

電気部品の防水構造およびその防水構造を形成するためのインサート成形法

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JPH07105603B2
JPH07105603B2 JP5156180A JP15618093A JPH07105603B2 JP H07105603 B2 JPH07105603 B2 JP H07105603B2 JP 5156180 A JP5156180 A JP 5156180A JP 15618093 A JP15618093 A JP 15618093A JP H07105603 B2 JPH07105603 B2 JP H07105603B2
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ring
waterproof structure
cable
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waterproof
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Inventor
重徳 池
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有限会社池電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気部品の防水構造とそ
の防水構造を形成するためのインサート成形法に関し、
特に構造が簡単で外観性に優れた電気部品の防水構造と
その防水構造の形成に適したインサート成形法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】浸水の可能性のある場所や水中等におい
て使用するセンサ等の電気部品は、防水構造とされる。
防水構造とするには、電気部品とそれに接続されるケー
ブルの先端部を樹脂で被覆する方法が従来から採用され
ている。図4は従来の電気部品の防水構造である。例え
ばサーミスタ等の温度センサからなる電気部品1は、硬
度が40度〜92度程度の軟質塩化ビニール等で被覆された
ケーブル2の芯線3に接続され、該電気部品1とケーブ
ル2の先端部4は、通常インサート成形により、硬度が
40度〜92度程度の軟質ポリ塩化ビニール等の樹脂5で被
覆される。しかしそのままでは樹脂5とケーブル2の境
界部分から浸水する虞れがあるので、さらに該部分を可
撓性の接着剤等のシール材6でシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防水構造はインサート成形した後にさらにシ
ール工程を必要とするので、製造に手間がかかる上に、
シール材とケーブル間の接着性や熱膨張性の相違等によ
り、安定なシール効果を達成しにくいという問題があっ
た。さらにシール部分が不均一になりやすく、そのため
外観性が良くないという問題があった。そこで本発明は
このような問題点を解決した電気部品の新しい防水構
造、およびその防水構造を形成するためのインサート成
形法の提供を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の電気部
品の防水構造は、軟質の樹脂被覆を有する防水性ケーブ
ルの先端被覆が取り除かれ、その電線端が電気部品に接
続され、 前記防水ケーブルの先端被覆部外周にゴム弾性
を有するOリングが、その弾性を利用して圧着被嵌さ
れ、 前記電気部品および前記Oリング外周を完全に含み
それよりも後方のケーブル部分まで、それら外周に防水
に十分な厚さで軟質合成樹脂が、インサート成形用金型
内で射出圧力を加えることにより密着して一体的に射出
形成されたことを特徴とするものである。また、上記防
水構造を形成するためのインサート成形法は、軟質の樹
脂被覆を有する防水性ケーブルの先端被覆が取り除か
れ、その電線端を電気部品に接続する工程と、 前記防水
ケーブルの先端被覆部外周にゴム弾性を有するOリング
が、その弾性を利用して圧着被嵌する工程と、インサー
ト成形用金型8のキャビティ9内に、前記電気部品およ
び前記Oリング外周を完全に含みそれよりも後方のケー
ブル部分まで配置し、前記Oリング7を前記金型8の
ート10に対向させた状態で、それら外周に防水に十分
な厚さで軟質合成樹脂を、インサート成形用金型内で射
出圧力が加えられることにより密着して一体的に射出形
成する工程と、 を具備することを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の電気部品の防水構造は、ケーブルの先
端外周に弾性Oリングが、その弾性を利用して圧着被嵌
された状態で、軟性合成樹脂が一体的に射出成形された
ものである。 しかもその射出範囲は、Oリング外周を完
全に含みそれよりも後方のケーブル部分まで達し、射出
圧力を加えることによりOリング外周およびケーブルに
密着して一体的に射出成形されたものである。 そのた
め、特にケーブルと射出成形された軟質合成樹脂との隙
間から浸入する水を、Oリング部分で完全に阻止するこ
とができる。なぜならばOリング外周にも射出圧力が加
わり、弾性を有するOリングと射出された軟質合成樹脂
との間にも一定の面圧が形成されるからである。それに
より、前記電気部品およびその接続部を確実に浸水から
保護することができる。また、上記電気部品の防水構造
を形成するための本発明のインサート成形法は、ケーブ
ルの先端部外周に被嵌されたOリングがキャビティ9の
樹脂注入口であるゲートに対向して配置されているか
ら、インサート成形の際に、その射出圧力によって、O
リングが移動することを防止できる。そのため位置決め
されたOリングの状態を確実に維持して成形することが
でき、所望の防水構造を再現性良く形成することができ
る。
【0006】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の電気部品の防水構造の一例を示す部分断
面図であり、図2はそのII部分の拡大断面図である。な
おこれら図において、前述の図4と同じ部分は同一の符
号が付されている。電気部品1を接続したケーブル2の
先端部4の外周にはOリング7が嵌装されている。この
実施例でケーブル2の最外周被覆材は、硬度75度程度の
軟質塩化ビニールよりなる。また一例としてOリング7
は、硬度50度程度の天然ゴムを用いる。なお、ケーブル
の被覆材に他の公知の軟質弾性材を用い、その硬度を40
度〜92度程度とすることもできる。さらにOリングは、
硬度40度〜90度で天然またはプロピレン等の合成ゴムや
弾性プラスチックのような弾性を有するリングからな
り、その内径はケーブル2の先端部4の外径よりわずか
に小とされ、引張し内径を拡大させて先端部4の所定位
置に嵌装することにより、先端部4の外周に食い込ませ
て嵌装している。電気部品1と共にOリング7を嵌装し
たケーブル2の先端部4は、インサート成形により樹脂
5で覆われている。樹脂5は一例として、硬度75度程度
の軟質塩化ビニール材よりなる。なお、この硬度は40度
〜92度の範囲で適宜に選択される。そしてOリング7は
その弾性によりケーブルの先端部4の外周および成形後
の樹脂5に共に密着され、該部分のシール性を確実にし
ている。
【0007】図3は上記電気部品の防水構造を形成する
ための本発明のインサート成形法の一例を説明するため
の図であり、成形状態を拡大して示している。使用され
るインサート成形用金型8のキャビティ9には一対のゲ
ート10が設けられ、該ゲート10に樹脂を供給するラ
ンナ11が接続されている。このインサート成形用金型
8を使用して成形する手順を説明すると、先ず電気部品
(図示せず)と共にOリング7を嵌装したケーブル2の
先端部4をキャビティ9内に配置する。その際、Oリン
グ7をゲート10付近、好ましくはゲート10の軸線上
になるように位置させる。
【0008】次に、溶融樹脂をランナ11から各ゲート
10に供給してキャビティ9内に注入する。溶融樹脂は
圧力が加えられてゲート10から高速で注入されたキャ
ビティ9内を流れるが、ゲート10がOリング7の位置
にあるため、キャビティ9内における溶融樹脂の流れに
よって、Oリング7がケーブルの長手方向に移動するこ
とはない。樹脂が固化した後、インサート成形用金型8
を型開きすることにより、図1のような電気部品1とそ
れに接続され且つOリング7を嵌装したケーブル2の先
端部4が樹脂5で被覆された防水構造が得られる。
【0009】本発明の防水構造を適用できる電気部品と
しては、例えば防水型の各種センサ、電気プラグ、電磁
弁、スイッチ類がある。センサとしては温度センサの他
に圧力センサ、光センサ、近接スイッチ等がある。なお
光センサに本発明の防水構造を適用する場合は、透明性
の樹脂を使用する。また、水中ポンプの電源ケーブルと
ポンプのケーシングとの防水構造にも適用される。この
場合には、ケーシング貫通部外周にOリングを被着し、
その部分の外周に軟質塩化ビニールよりなる鍔状のブッ
シュを一体成形する。そして、その鍔状ブッシュをケー
シングに適宜手段で締結することにより、信頼性の高い
防水構造を提供できる。
【0010】
【発明の効果】本発明の電気部品の防水構造は、ケーブ
ルの先端部の外周にOリングを嵌装させた状態で樹脂被
覆しているので、ケーブルの外周と樹脂の間隙からの浸
水はOリングにより確実に阻止され、電気部品およびそ
の接続部を浸水から保護することができる。また本発明
の電気部品の防水構造は、上記のように樹脂に埋設され
たOリングによりなされるので、従来のようにシール材
で樹脂とケーブルの境界部をさらにシールする必要はな
く、そのため外観性も良好である。また本発明のインサ
ート成形法は、上記電気部品の防水構造を形成するため
に好適な方法である。該成形法においては、ケーブルの
先端部外周に嵌装されたOリングをキャビティへの樹脂
注入口であるゲート付近に位置させるようにしてインサ
ート成形しているので、成形中のOリングの逃げを有効
に防止することができる。そのため位置決めされたOリ
ングの状態を確実に維持して成形することができ、所望
の防水構造を再現性良く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気部品の防水構造の一例を示す部分
断面図。
【図2】図1のII部分の拡大断面図。
【図3】本発明の電気部品の防水構造を形成するための
インサート成形法の一例を説明するための図。
【図4】従来の電気部品の防水構造を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 電気部品 2 ケーブル 3 芯線 4 先端部 5 樹脂 6 シール材 7 Oリング 8 インサート成形用金型 9 キャビティ 10 ゲート 11 ランナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質の樹脂被覆を有する防水性ケーブル
    の先端被覆が取り除かれ、その電線端が電気部品に接続
    され、 前記防水ケーブルの先端被覆部外周にゴム弾性を有する
    Oリングが、その弾性を利用して圧着被嵌され、 前記電気部品および前記Oリング外周を完全に含みそれ
    よりも後方のケーブル部分まで、それら外周に防水に十
    分な厚さで軟質合成樹脂が、インサート成形用金型内で
    射出圧力を加えることにより密着して一体的に射出形成
    された、 ことを特徴とする電気部品の防水構造。
  2. 【請求項2】 軟質の樹脂被覆を有する防水性ケーブル
    の先端被覆が取り除かれ、その電線端を電気部品に接続
    する工程と、 前記防水ケーブルの先端被覆部外周にゴム弾性を有する
    Oリングが、その弾性を利用して圧着被嵌する工程と、 インサート成形用金型8のキャビティ9内に、前記電気
    部品および前記Oリング外周を完全に含みそれよりも後
    方のケーブル部分まで配置し、 前記Oリング7を前記金型8のゲート10に対向させた
    状態で、それら外周に防水に十分な厚さで軟質合成樹脂
    を、インサート成形用金型内で射出圧力が加えられるこ
    とにより密着して一体的に射出形成する工程と、 を具備する 電気部品の防水構造を形成するためのインサ
    ート成形法。
JP5156180A 1993-06-01 1993-06-01 電気部品の防水構造およびその防水構造を形成するためのインサート成形法 Expired - Lifetime JPH07105603B2 (ja)

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JPH06342987A JPH06342987A (ja) 1994-12-13
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JP6303879B2 (ja) * 2013-12-10 2018-04-04 日立金属株式会社 物理量測定センサの製造方法、物理量測定センサ、及び樹脂成形体付きケーブルの製造方法
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