JP2005150009A - ジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法 - Google Patents

ジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャップ本体に外から水が入ることを確実に防止することができ、また、ジョイント電線と端末キャップの接続作業性を向上することができるジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法を提供する。
【解決手段】被覆部27bが皮剥きされて芯線部27aを露出させたジョイント電線27と、芯線部27aが挿入されたキャップ本体12と、このキャップ本体12に内装され、キャップ本体12が圧縮成形された際に芯線部27aに接続されるスリーブ16と、キャップ本体12に注入された発泡ウレタン材が硬化膨張して形成された防水シール部17と、を備えたジョイント電線の接続構造であって、キャップ本体12の一方に小径部13を形成し、他方に小径部13に続く大径部15を形成し、小径部13にスリーブ16を配設し、大径部15に防水シール部を17形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線端部の芯線部が相互に接続されたジョイント電線に適用されるものであり、芯線部が外部から絶縁・防水保護されたジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法に関するものである。
従来、ジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法の一例としては、本願出願人により提案された図5に開示されているものが知られている(例えば、特許文献1)。
このジョイント電線の接続構造は、接続作業性、防水性に優れるものであり、芯線部59aが接続されたジョイント電線59と、複数の電線59の芯線部59aを収容するキャップ本体51と、キャップ本体51に注入されて芯線部59aとキャップ本体51の間及び被覆部59bとキャップ本体51の間に浸透した絶縁性のシール層56とから構成されている。
ジョイント電線59は、被覆部59bが皮剥きされて芯線部59aを露出させた電線であり、芯線部59aは、キャップ本体51に挿入される前に予め圧着、半田付け、溶着等の各種の方法で接続されている。キャップ本体51は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の絶縁性の合成樹脂材からなり、先端側に閉塞された奥壁52を有し、後端側に電線59端部を挿入させるための開口53を有している。
キャップ本体51の開口端部には、電線固定用の当て板55が電線59の挿入方向と反対側に突出して形成されている。この当て板55は、端末キャップ50の抜け出しを防止するためのものであり、端末キャップ50は、当て板55を電線59に押し当て、電線59とともに当て板55にテープ57を巻き付けて固定される。
シール層56は、絶縁性、防水性を有するエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の未硬化樹脂が硬化することにより形成される。未硬化樹脂は、芯線部59aとキャップ本体51の間および被覆部59aの間に浸透するように、100〜5000センチポイズ(0.1〜5Pa・s)の粘度のものが用いられる。
電線59と端末キャップ50とを接続する際は、端末キャップ50内に未硬化樹脂を注入してから電線59を挿入する。そうすると、未硬化樹脂が芯線部59aとキャップ本体51の間、被覆部59bの間、芯線部59aの間に毛細管現象により浸透する。そして、端末キャップ50を20〜60℃の温度で2〜30分保持することで未硬化樹脂が硬化し、電線59と端末キャップ50とが接続される。
特開平10−243539号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、上記従来のジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法では、解決すべき以下の問題点がある。
一つには、電線59と端末キャップ50とを接続する作業が、電線59の芯線部59aを溶着、半田付け等により接続するジョイント作業と、未硬化樹脂が注入された端末キャップ51に芯線部59aを挿入し、各電線59の芯線部59aの間に未硬化樹脂を浸透させる防水処理作業と、未硬化樹脂を所定の条件で硬化させる硬化処理作業と、電線59と当て板55とにテープ57を巻回させるテープ巻き作業とから構成されているため、作業に時間がかかり、更なる接続作業性の向上が求められていた。ジョイント作業においては、高価な超音波溶接装置等が必要となり加工コストが高くなるという問題や、半田付けでは品質安定性が良くないという問題等があった。
また、芯線部59aを未硬化樹脂に漬けるだけでは、未硬化樹脂が芯線部59aとキャップ本体51の間、被覆部59bの間および芯線部59aの間に、完全に浸透しない心配があった。未硬化樹脂を完全に浸透させるために粘度を下げると、端末キャップ50の開口53から未硬化樹脂が漏れ出し、開口を気密性良く塞ぐことができないという心配があった。
さらに、未硬化樹脂が、端末キャップ50の奥壁側から開口側にかけて多量に充填されているため、未硬化樹脂が硬化するまでに時間がかかり、硬化処理工程において歩止まりを生じるという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、芯線部の接続性を損なうことなく、キャップ本体の防水性を向上させることができ、また、芯線部のジョイント、キャップ嵌め、キャップの固定を同時に行うことで、ジョイント電線とキャップ本体の接続作業性を向上することができ、キャップ本体に注入されたシール材(未硬化樹脂)のこぼれやはみ出しを防止することができるジョイント電線の接続構造及びジョイント電線の接続方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、被覆部が皮剥きされて芯線部を露出させたジョイント電線と、該芯ジョイント電線が挿入された絶縁性を有するキャップ本体とを備えたジョイント電線の接続構造において、前記キャップ本体が、一方に奥壁を有し、他方に開口を有し、該キャップ本体の奥壁側に、該キャップ本体の周壁が圧縮成形されることで前記芯線部がジョイントされてなるジョイント部が形成され、該キャップ本体の開口側に、シール材が硬化膨張してなる防水シール部が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、キャップ本体の周壁が圧縮成形されることで、各電線の芯線部同士がジョイントされてジョイント部が形成されるとともに、キャップ嵌め、キャップの固定も同時に行われる。また、シール材が硬化膨張することで、電線間にシール材が浸透しやすくなり、気密性の良い防水シール部が形成される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のジョイント電線の接続構造において、前記防水シール部が、前記被覆部の間及び前記芯線部の間に形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、ジョイント電線の端部全体が防水シール部で隙間無く防水保護される。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のジョイント電線の接続構造において、前記キャップ本体が、小径部と、該小径部に続く大径部とを有し、該小径部に前記ジョイント部が形成され、該大径部に前記防水シール部が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、キャップ本体に割れ等の損傷を生じさせることなく、圧縮成形することが可能となる。また、キャップ本体の開口から注入されたシール材が小径部に流れていくことが抑制され、主として大径部に防水シール部を形成することができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョイント電線の接続構造において、前記芯線部が、導電性を有する芯線接続部材を介してジョイントされたことを特徴とする。
上記構成によれば、芯線接続部材を介して芯線部が密着した状態にジョイントされ、ジョイント部の接触抵抗にばらつきが生じ難くなる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のジョイント電線の接続構造において、前記シール材が発泡ウレタン材であることを特徴とする。
上記構成によれば、シール材が発砲ウレタン材であるから、シール材が硬化膨張した際の発泡圧力によって、電線間及び芯線部の隙間が気密性良く密閉される。また、発砲ウレタン材は柔らかいため、硬化膨張時の発砲圧力によってキャップ本体に割れ等の損傷が生じることもない。
また、請求項6記載の発明は、一方に奥壁を有し、他方に開口を有する端末キャップに、芯線部を露出させたジョイント電線を挿入し、ロータリスエージング装置により該端末キャップの周壁を圧縮成形し、該芯線部をジョイントさせてジョイント部を形成した後、該端末キャップの開口からシール材を注入し、該シール材を硬化膨張させて防水シール部を形成することを特徴とする。
上記構成によれば、ロータリスエージング装置により、ジョイント電線が挿入された端末キャップの周壁がスエージングされることで、各電線の芯線部同士のジョイント、キャップ嵌め、キャップの固定が同時に行われることとなり、従来例のように、芯線部のジョイント、キャップ嵌め、キャップの固定をそれぞれ個別に行う必要がなくなる。スエージングにより、端末キャップの周壁が均一に圧縮成形されることで、端末キャップに局部的な応力の集中を生じることが回避され、端末キャップの破損が防止されるとともに、芯線部の電気抵抗にばらつきが生じ難くなる。
ジョイント部が形成された後にシール材が注入されると、主として端末キャップの開口側にシール材が充填され、シール材の硬化膨張時の圧力により、シール材が電線間に隙間無く浸透して、端末キャップの開口が気密状態に封止される。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載のジョイント電線の接続方法において、前記シール材を注入した後、前記端末キャップの開口を蓋で密閉することを特徴とする。
上記構成によれば、キャップ本体に注入されたシール材のこぼれやはみ出しを防止することができる。また、シール材が硬化膨張した際の圧力が高められて、シール材の浸透性が高まる。
また、請求項8記載の発明は、一方に奥壁を有し、他方に開口を有する端末キャップに、シール材を注入した後、芯線部を露出させたジョイント電線を挿入し、該端末キャップの開口を蓋嵌めし、ロータリスエージング装置により該端末キャップの周壁を圧縮成形して、該芯線部をジョイントさせることを特徴とする。
上記構成によれば、端末キャップのスエージング中に、シール材が端末キャップからこぼれたりはみ出したりすることが防止される。
また、請求項9記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1項に記載のジョイント電線の接続方法において、前記シール材の発泡圧力によって、該シール材を被覆部の間及び前記芯線部の間に浸透させることを特徴とする。
上記構成によれば、発泡圧力によって、シール材が被覆部の間及び芯線部の間に浸透することで、ジョイント電線の端部全体が防水シール部で隙間無く防水保護される。殊に、端末キャップの開口を蓋で密閉した場合は、発泡圧力が高められ、シール材が被覆部の間及び芯線部の間に浸透しやすくなる。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、キャップ本体の周壁が圧縮成形されることで、各電線の芯線部同士のジョイント、キャップ嵌め、キャップの固定が同時に行われる。シール材が硬化膨張することで、電線間にシール材が隙間無く浸透し、キャップ本体の開口が気密状態に封止される。したがって、ジョイント電線とキャップ本体の接続作業性を向上することができるとともに、キャップ本体の防水性を高めることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、ジョイント電線の端部全体が防水シール部で隙間無く防水保護される。したがって、請求項1記載の効果が助長され、ジョイント電線の防水性が格段に向上する。
また、請求項3記載の発明によれば、小径部にジョイント部が形成されるから、キャップ本体に割れ等の損傷を生じさせることなく、圧縮成形することが可能となる。キャップ本体の開口から注入されたシール材によって、主として大径部に防水シール部を形成することができる。したがって、キャップ本体の成形性が向上し芯線部が確実にジョイントされるとともに、ジョイント部の電気的接続の信頼性が向上する。
また、請求項4記載の発明によれば、芯線接続部材を介して芯線部がジョイントされるから、芯線部が密着した状態にジョイントされ、ジョイント部の接触抵抗にばらつきが生じ難くなる。したがって、ジョイント部の電気的接続の信頼性がより一層向上する。
また、請求項5記載の発明によれば、発泡ウレタン材が硬化膨張した際の発泡圧力によって、電線間及び芯線部間の隙間が気密性良く密閉される。したがって、防水性・防湿性が向上し、キャップ本体に外から水が入ることを確実に防止することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、各電線の芯線部同士のジョイント、キャップ嵌め、キャップの固定が同時に行われることとなる。主として端末キャップの開口側にシール材が充填され、シール材の硬化膨張時の圧力により、シール材が電線間及び芯線部間に隙間無く浸透して、端末キャップの開口が気密状態に封止される。したがって、ジョイント電線と端末キャップの接続作業性を向上することができる。また、ジョイント部の電気的接続性を損なうことなく、端末キャップの防水を図ることが可能となる。
また、請求項7記載の発明によれば、シール材注入後に、端末キャップの開口が密閉されることで、シール材のこぼれやはみ出しが防止されるとともに、シール材が硬化膨張した際の圧力が高められて、シール材の浸透性が高まる。したがって、端末キャップの防水性・防湿性が格段に向上する。
また、請求項8記載の発明によれば、シール材が注入された端末キャップは、蓋嵌めされているから、端末キャップのスエージング中に、シール材が端末キャップからこぼれたりはみ出したりすることが防止される。また、シール材が芯線部間に満遍なく浸透される。したがって、端末キャップの開口をシール材により確実に封止することが可能となり、端末キャップの防水性が向上する。
また、請求項9記載の発明によれば、発泡圧力によって、シール材が被覆部の間及び芯線部の間に浸透することで、ジョイント電線の端部全体が防水シール部で隙間無く防水保護される。したがって、請求項2記載の発明と同等の効果を奏し、ジョイント電線の防水性が格段に向上する。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係るジョイント電線の接続構造の一実施形態を示すものである。各図において、端末キャップ10は、電気回路を構成する回路要素から引き出された複数の電線の集結された芯線部を絶縁保護するとともに、芯線部同士をジョイントするための接続部品である。ジョイントされる電線は、例えば、モータやソレノイド等の複数のアクチュエータ類から引き出された電線や、ワイヤハーネスの幹線から分岐された分岐線や、電気接続箱内に収容される電子部品に接続された電線等である。
本実施形態のジョイント電線の接続構造は、ジョイント電線27とキャップ本体12の接続作業性を向上することができるとともに、キャップ本体12の防水性を高めることができるものであり、被覆部27bが皮剥きされて芯線部27aを露出させたジョイント電線27と、芯線部27aが挿入されたキャップ本体12と、このキャップ本体12に内装され、キャップ本体12が圧縮された際に芯線部27aに接続されるスリーブ(芯線接続部材)16と、キャップ本体12に注入されたシール材が硬化膨張して形成された防水シール部17と、を備えたジョイント電線27の接続構造であって、キャップ本体12が、一方に小径部13を有し、他方に段部14を介して小径部13に続く大径部15を有しており、小径部13にスリーブ16が圧入され、大径部15に防水シール部17が形成されたことを特徴とするものであり、防水シール部17が、発泡ウレタン材からなることを有効とするものである。
以下に、図1〜図3に基づいて、本実施形態のジョイント電線27の接続構造の主要構成部分を詳細に説明する。端末キャップ10は、絶縁性を有するキャップ本体12と、導電性を有するスリーブ16とからなっている。キャップ本体12は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等の合成樹脂材料を構成材料とし、射出成形にて成形されたものである。ポリアミド樹脂は、耐熱性、耐衝撃性、弾性に優れ、脆性破壊を起こし難い材料であるため、後述するロータリスエージング装置20によりキャップ本体12がスエージングされ、スリーブ16がキャップ本体12に食い込んだり、キャップ本体12が軸方向に延ばされたりしても、キャップ本体12に割れ等の損傷が発生しないようになっている。
キャップ本体12は、先端側から後端側にかけて、小径部13と、段部14と、大径部15とが連続して形成されている。キャップ本体12の内側は、ジョイント電線27の収容空間12aとなっており、芯線部27aが外部から絶縁保護されるようになっている。小径部13は筒状をなし、奥壁13aが半球状をなす閉塞端に形成されており、先端側からの水等の浸入が防止されている。小径部13の内径寸法は、スリーブ16が密に嵌るように、はめあい方式により寸法公差が定められている。これにより、スリーブ16は、スエージング中にキャップ本体12の開口15a側から押し出されることが防止されている。小径部13の長さは、スリーブ16が完全に嵌る長さに形成されている。
また、小径部13は、ロータリスエージング装置20のダイス21に挟まれて圧縮成形される部分でもある。小径部13は、その周壁13cの全長に亘り一様な外径に形成されているため、スエージングにより周壁13cが均一に圧縮されて、ジョイント部28が形成されるようになっている。
大径部15は筒状又はラッパ状をなし、その後端は開口形成されており、開口15aからジョイント電線27がキャップ本体12内に挿入されるようになっている。大径部15の内径寸法は、複数の電線が束ねられてなるジョイント電線27の外径より大きい寸法に形成されているため、ジョイント電線27がキャップ本体12内に引っ掛かりなくスムーズに挿入されるようになっている。また、サイズの異なるジョイント電線を挿入することも可能となっている。また、大径部15の長さは、ジョイント電線27が不用意に曲げられることがあっても、ジョイント電線27がキャップ本体12から抜け出さない程度の長さに形成されている。
ジョイント電線27の被覆部27bと大径部15との間に形成された隙間15cには、絶縁性を有するシール材としての発泡ウレタン材が注入され、シール材が硬化膨張した際の発泡圧力により、シール材が被覆部27bの間及び芯線部27aの間に浸透し、防水シール部17が形成されるようになっている。発泡ウレタン材には、気密性、防水性、防湿性に優れ、しかも柔らかい硬質ウレタン材が適用されるため、大径部15に注入された未硬化の発泡ウレタン材が硬化膨張しても、キャップ本体12が破損することなく、被覆部27bの間及び芯線部27aの間の隙間が気密状態に密閉され、ジョイント電線27と伝う水等が外からキャップ本体12内に浸入することが防止されている。これによって、ジョイント電線27の電気的性能と絶縁性能が維持されるようになっている。
キャップ本体12内にジョイント電線27が挿入されると、ジョイント電線27の芯線部27aがスリーブ16を介して小径部13の止まり孔13bに収容され、芯線部27aに続く被覆部27bが大径部15の挿通孔15bに収容され、小径部13と大径部15の繋ぎ部である段部14の底壁14aには、被覆部27bの端部が当接してジョイント電線27が挿入方向に位置決めされるようになっている。
スリーブ16は、銅等の導電性金属材料からなる筒体であり、ジョイント電線27の芯線部27aが一方から他方へ挿通されるように、貫通形成されている。スリーブ16の内径は、芯線部27aの外径より大きい寸法に形成されており、素線が解れることなく芯線部27aがスリーブ16に挿入されるようになっている。なお、本発明はスリーブ16を筒体とすることに制約するものではなく、軸方向にスリットを有する断面C字状のスリーブとすることもできる。
スリーブ16は、上述したようにキャップ本体12の開口15aから挿入され、奥側に圧力を加えて押し込まれるものであるため、スリーブ16がキャップ本体12に一旦押し込まれると抜け出さないようになっている。また、スエージング中は、スリーブ16がキャップ本体12に食い込むことで、抜け出しが防止されている。
ジョイント電線27は、先端側が皮剥きされた複数の電線からなっている。芯線部27aは、キャップ本体12の小径部13の長さに対応して皮剥きされている。各電線の芯線部27aは、同一方向に向きを揃えられ、素線が解れないように適宜撚り合わされている。
次に、本発明に係るジョイント電線27の接続方法の一実施形態について説明する。本実施形態のジョイント電線27の接続方法は、芯線部27aのジョイント、キャップ嵌め、端末キャップ10の固定を同時に行うことで、ジョイント電線27と端末キャップ10の接続作業性を向上することができ、端末キャップ10に注入されたシール材のこぼれやはみ出しを防止することができるものであり、端末キャップ10にジョイント電線27を挿入した状態で、ロータリスエージング装置20により端末キャップ10の小径部13の周壁13cをスエージングし、芯線部27aとスリーブ16とを圧着させてジョイント部28を形成した後、端末キャップ10の大径部15に未硬化のシール材を注入し、大径部15の開口を蓋で塞ぎ、シール材が硬化膨張した際の発泡圧力によりシール材をジョイント電線27間に浸透させて防水シール部17を形成したことを特徴とするものである。
図4には、本実施形態において用いられたロータリスエージング装置20の主要構成部分が示されている。図示されるように、ロータリスエージング装置20のスピンドル24内には、ダイス21及びバッカ22が当接した状態で、可動的に保持されている。本実施形態においては、4つのダイス21,・・,21が等配置されている。スピンドル24の中心には、ダイス21の内面21aに挟まれるような格好で端末キャップ10の小径部13が配置される。スピンドル24の回転中心に、小径部13が配置されることで、端末キャップ10が全周に渡って均一に打撃されるようになっている。
ダイス21の半径方向外側に配置されたバッカ22は、図示しないモータでスピンドル24を回転させることによってダイス21と協動して旋回し、かつ半径方向(中心方向)に移動できるようになっている。すなわち、バッカ22の外周面に形成されたカム面22aの突出量に等しい分だけバッカ22がローラ23によって半径方向に押し込まれ、ダイス21が半径方向内側に移動するようになっている。
スピンドル24の外周とアウタリング25との間には、球状のローラ23が等間隔で配置され、自転自在に軸支されている。本実施形態では、ローラ23の数が8個のロータリスエージング装置20が用いられているが、ローラ23の数は任意であり4個であってもよい。なお、ローラ23の数が多いほど、スピンドル1回転当たりの打撃回数が増加して、端末キャップ10の加工率が向上するようになっている。
上記のロータリスエージング装置20は以下のように動作する。スピンドル24を回転させることにより、ダイス21及びバッカ22が旋回するとともに、ローラ23が自転し、旋回するバッカ22とローラ23とが接触し、バッカ22のカム面22aがローラ23に乗り上げることで、バッカ22の内面がダイス21を半径方向内側に押し込み、端末キャップ10の周壁13cがダイス21によって打撃されるようになっている。バッカ22とローラ23とが非接触状態となると、遠心力でバッカ22が半径方向外側に僅かに飛び出して、ダイス21が端末キャップ10から離れた状態となり、ダイス21による打撃が一旦停止する。再び、バッカ22とローラ23とが接触して上記動作が繰り返し行われる。このようにして、端末キャップ10の周壁13cが均一に圧縮成形されることとなる。
キャップ本体12の防水処理は、スエージングに引き続いて行われる。シール材は、開口15aが上になるように端末キャップ10が縦向きにされた状態で注入される。注入されたシール材は、主として大径部15に充填されることとなるが、微量のシール材は小径部13に流れていき、芯線部27aの間にも浸透する。充填後、端末キャップ10の開口15aに図示しない蓋が取り付けられて、開口15aが密閉状態に塞がれる。そして、シール材が、硬化しつつ膨張し、発泡圧力が高められて被覆部27bの間及び芯線部27aの間に隙間なく浸透し(一本一本の素線の間にもシール材が浸透する)、ジョイント電線27の端部が密着した状態に封止され、気密性、防水性の高い防水シール部が形成される。
本実施形態は、シール材注入後にキャップ本体12の開口15aを蓋嵌めするものであるが、硬化膨張時の発砲圧力の高いシール材、例えば発砲ウレタン材を用いることで蓋嵌めを省略することも可能である。また、本実施形態のようにキャップ本体12に蓋嵌めした構成は、キャップ本体12にシール材を注入した後にスエージングする場合にも適用することができ、これによって、シール材がこぼれたり、はみ出したりすることなくスエージングすることができ、また、芯線部27aの全体にシール材を浸透させることが可能となる。
以上のように、本実施形態のジョイント電線27の接続方法によれば、ジョイント電線27の芯線部27a同士のジョイント、キャップ嵌め、端末キャップ10の固定が同時に行われることとなり、図5に示す従来例のように、芯線部59aのジョイント、キャップ嵌め、端末キャップ50の固定をそれぞれ個別に行う必要がなくなり、ジョイント電線27と端末キャップ10の接続作業性が向上する。端末キャップ10は、段部14を境にして、先方にジョイント部28が形成され、後方に防水シール部17が形成されることとなり、小径部13においては芯線部27a同士の電気的接続の信頼性が維持され、大径部15においてはシール材のこぼれやはみ出しが防止され、端末キャップ10の開口15aが確実に封止される。また、高価なシール材の注入量を従来に比べて少なくすることができ、材料費を低減することもできる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で以下のように変形して実施することができる。
(1)防水シール部17を、シリコーンゴム、エポキシ樹脂、ブチルゴムなどで構成する。これらの材料は、密着性、防水性、防塵性に優れるものであり、発泡ウレタン材を用いた場合と同様に硬化膨張して、端末キャップ10の開口15aが封止され、外から水が入ることが防止される。
(2)スリーブ16をキャップ本体12にインサート成形して構成する。このように構成すれば、キャップ本体12からスリーブ16が抜け出すことを確実に防止することができ、接続作業性がより一層向上する。
本発明に係るジョイント電線の接続構造の一実施形態を示す断面図である。 図1に示すジョイント電線が端末キャップに挿入される前の状態を示す斜視図である。 図1に示すジョイント電線が端末キャップに挿入された状態を示す斜視図である。 ロータリスエージング装置の主要部を示す正面図である。 従来のジョイント電線の接続構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 端末キャップ
12 キャップ本体
13 小径部
13a 奥壁
13c 周壁
15 大径部
15a 開口
16 スリーブ(芯線接続部材)
17 防水シール部
20 ロータリスエージング装置
27 ジョイント電線
27a 芯線部
27b 被覆部
28 ジョイント部

Claims (9)

  1. 被覆部が皮剥きされて芯線部を露出させたジョイント電線と、該芯ジョイント電線が挿入された絶縁性を有するキャップ本体とを備えたジョイント電線の接続構造において、
    前記キャップ本体が、一方に奥壁を有し、他方に開口を有し、該キャップ本体の奥壁側に前記芯線部がジョイントされてなるジョイント部が形成され、該キャップ本体の開口側にシール材が硬化膨張して形成された防水シール部が形成されたことを特徴とするジョイント電線の接続構造。
  2. 前記防水シール部が、前記被覆部の間及び前記芯線部の間に形成されたことを特徴とする請求項1記載のジョイント電線の接続構造。
  3. 前記キャップ本体が、小径部と、該小径部に続く大径部とを有し、該小径部に前記ジョイント部が形成され、該大径部に前記防水シール部が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のジョイント電線の接続構造。
  4. 前記芯線部が、導電性を有する芯線接続部材を介してジョイントされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョイント電線の接続構造。
  5. 前記シール材が発泡ウレタン材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のジョイント電線の接続構造。
  6. 一方に奥壁を有し、他方に開口を有する端末キャップに、芯線部を露出させたジョイント電線を挿入し、ロータリスエージング装置により該端末キャップの周壁を圧縮成形し、該芯線部をジョイントさせてジョイント部を形成した後、該端末キャップの開口からシール材を注入し、該シール材を硬化膨張させて防水シール部を形成することを特徴とするジョイント電線の接続方法。
  7. 前記シール材を注入した後、前記端末キャップの開口を蓋で密閉することを特徴とする請求項6記載のジョイント電線の接続方法。
  8. 一方に奥壁を有し、他方に開口を有する端末キャップに、シール材を注入した後、芯線部を露出させたジョイント電線を挿入し、該端末キャップの開口を蓋嵌めし、ロータリスエージング装置により該端末キャップの周壁を圧縮成形して、該芯線部をジョイントさせることを特徴とするジョイント電線の接続方法。
  9. 前記シール材の発泡圧力によって、該シール材を被覆部の間及び前記芯線部の間に浸透させることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のジョイント電線の接続方法。
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