JPH06304629A - 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置 - Google Patents

圧延機の自動板厚制御方法及びその装置

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JPH06304629A
JPH06304629A JP5098108A JP9810893A JPH06304629A JP H06304629 A JPH06304629 A JP H06304629A JP 5098108 A JP5098108 A JP 5098108A JP 9810893 A JP9810893 A JP 9810893A JP H06304629 A JPH06304629 A JP H06304629A
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JP
Japan
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plate thickness
control device
rolling mill
gain
calculated
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Application number
JP5098108A
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English (en)
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Hiroyuki Katayama
裕之 片山
Akira Wataya
朗 綿谷
Kazumi Inamura
和美 稲村
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力信号の周波数増加による出力低下を防止
する。 【構成】 圧延機の自動板厚制御装置11は、圧延材8 の
板厚を計測して、該計測された板厚から圧延機1 のロー
ル間隙を演算するロール間隙演算手段12と、前記板厚信
号の周波数を検出し、該周波数に対する圧下制御装置10
のゲインを演算し、且つ、該ゲインの逆数を求める逆数
演算手段13と、該演算されたゲインの逆数を、前記演算
されたロール間隙に乗算する乗算演算手段14と、該乗算
して得られた値を前記圧下制御装置10に出力する出力手
段15とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の自動板厚制御
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機の自動板厚制御に関しては、例え
ば、特開昭63−84719号公報に記載のものが公知
である。この従来のものは、所定のサンプリング周期で
入側板厚偏差をサンプリングし、任意のサンプリング時
点にサンプリングした入側板厚偏差に対応する板厚制御
出力を、圧延材サンプリング位置のワークロール下到達
時点より制御系時間遅れ分だけ早めた出力タイミングで
圧下制御系に送り出してウエッジ位置を修正する圧延材
のフィード・フォワード式板厚制御方法において、入側
板厚偏差信号の周波数を取り込み、前記制御系遅れ時間
を該周波数の関数として、前記出力タイミングを算出す
るものであった。
【0003】即ち、従来のものは、自動制御における時
間遅れを、入側板厚偏差の周波数の関数として演算し、
制御出力タイミングの適正化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものでは、
制御出力のタイミングの適正化は図れるが、入側板厚偏
差の周波数が増大するにつれ、圧下制御装置が指令値ど
おり動かないと言う問題があった。即ち、図6に示すよ
うに、自動制御における周波数特性として、位相特性と
ゲイン特性がある。しかし、前記従来の制御出力のタイ
ミングの適正化は、位相特性に係わるものであり、ゲイ
ン特性について何ら考慮されていないのが問題である。
【0005】即ち、位相遅れは、入側板厚周波数が増大
する伴い、大きくなるが、同様に、圧下制御装置のゲイ
ンも、入側板厚周波数が増大する伴い、小さくなる。従
って、例えば、入側板厚周波数が1Hzのとき、圧下制
御装置への指令値が10μmの場合、圧下制御装置の出
力は10μmであると仮定すると、入側板厚周波数が2
0Hzになると、圧下制御装置への指令値が10μmで
あっても、圧下制御装置の出力はゲインの低下のため例
えば5μmになり、指令値どおり圧下制御装置が作動し
ないと言う問題があった。
【0006】そこで、本発明は、周波数に応じてゲイン
を自動調整して、適切な制御出力を得るようにした圧延
機の自動板厚制御方法及びその装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の圧延機
の自動板厚制御方法は、圧延材の板厚を板厚信号として
計測し、該計測された板厚信号から圧延機のロール間隙
を演算し、該演算したロール間隙に応じて圧下制御装置
を制御することにより板厚を制御する圧延機の自動板厚
制御方法であって、前記板厚信号の周波数を検出し、該
周波数に対する圧下制御装置のゲインを演算し、該演算
されたゲインの逆数を、前記演算されたロール間隙に乗
算し、該乗算して得られた値を前記圧下制御装置に出力
することを特徴とする。
【0008】また、本発明の圧延機の自動板厚制御装置
は、圧延材の板厚を板厚信号として計測し、該計測され
た板厚信号から圧延機のロール間隙を演算し、該演算し
たロール間隙に応じて圧下制御装置を制御することによ
り板厚を制御する圧延機の自動板厚制御装置であって、
前記板厚信号の周波数を検出し、該周波数に対する圧下
制御装置のゲインを演算し、且つ、該ゲインの逆数を求
める逆数演算手段と、該演算されたゲインの逆数を、前
記演算されたロール間隙に乗算する乗算演算手段と、該
乗算して得られた値を前記圧下制御装置に出力する出力
手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、圧延材の板厚を計測して、該
計測された板厚から出力すべきロール間隙ΔSが演算さ
れる。いま、この演算されたロール間隙ΔSが、ΔS=
1であったと仮定する。次に、前記板厚信号の周波数f
を検出し、該周波数fに対する圧下制御装置のゲインG
(f) を逆数演算手段により演算する。いま、このゲイン
G(f) が,G(f) =0.7であったと仮定すると、図4
に示すように、圧下制御装置の出力(実際の動き)は、
ΔS’=1×0.7=0.7となる。
【0010】即ち、圧下制御装置に入力ΔS=1を入力
しても、その出力は0.7 になる。そこで、本発明では、
前記逆数演算手段により、前記演算されたゲインG(f)
の逆数1/G(f) を求める。そして、乗算演算手段によ
り、前記ゲインの逆数1/G(f) を前記演算されたロー
ル間隙ΔSに乗算し、該乗算して得られた値を出力手段
により前記圧下制御装置に入力する。
【0011】その結果、図5に示すように圧下制御装置
の出力ΔS”は、 ΔS”=1×(1/0.7)×0.7=1 となり、所望する制御出力1を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図2において、圧延機1 を介してその入側には、入
側リール2 、入側速度検出ロール3 、入側板厚計4 が配
置され、その出側には、出側板厚計5 、出側速度検出ロ
ール6 、出側リール7 が配置されている。圧延材8 が入
側リール2 から圧延機1 を通り出側リール7 に通板され
ている。
【0013】前記圧延機1 には、上下一対のワークロー
ル9 間の間隙を調整するための圧下制御装置10が設けら
れ、該圧下制御装置10をコントロールする自動板厚制御
装置11が設けられている。前記自動板圧制御装置11は、
入側板厚計4 により、圧延機1 の入側板厚偏差ΔHi を
計測して、該計測された入側板厚偏差ΔHi からロール
間隙ΔSを演算するロール間隙演算手段12と、前記入側
板厚計4 により検出された板厚偏差信号の周波数f を検
出し、該周波数f に対する圧下制御装置10のゲインを演
算するとともに、該ゲインの逆数を演算する逆数演算手
段13と、該演算されたゲインの逆数を、前記演算された
ロール間隙ΔSに乗算する乗算演算手段14と、該乗算し
て得られた値を前記圧下制御装置10に出力する出力手段
15と、及び、出側板厚計5 からのデータによりロール間
隙を制御するフィード・バック制御装置16とを具備して
いる。
【0014】図1に、本発明方法をフィード・フォワー
ド制御に適用したときのフローチャートが示されてい
る。同図において、まず、第1ステップで、入側板厚計
4 により入側板厚偏差ΔHi が読み込まれる。図3は、
前記入側板厚計4 により計測された入側板厚偏差信号を
示す。この図より明らかなように、入側板厚偏差信号
は、各種の周波数の組み合わせ信号である。
【0015】図1に戻り、第2ステップにおいて、前記
入側板厚偏差信号の周波数fを、周波数分析器等を用い
て求める。この周波数分析の技術は周知の技術が用いら
れるので、その説明は省略する。次の第3ステップで
は、圧下制御装置10のゲインG(f) が、逆数演算手段13
により演算される。
【0016】この実施例では、圧下制御装置10を一次遅
れ系で近似している。一次遅れ系の伝達関数は、 G(s) =1/(1+Ts ) 但し、T:時定数 s :微分要素 と表され、ゲイン|G(jω) |は、 |G(jω) |=1/{1+(ωT)2 1/2 但し、ω:角速度 となる。
【0017】ここで、ω=2πf(f:周波数)を代入
して、G(f) =|G(jω) |と置き直すことにより、 G(f) =1/{1+(2πfT)2 1/2 を得る。次の第4ステップでは、前記求めたゲインG
(f) の逆数G(f) ’を G(f) ’=1/G(f) として求める。
【0018】前記第2〜4ステップに平行して第5ステ
ップが行われる。(尚、図1では、第5ステップは、第
4ステップの後に行われるように記載されているが、こ
の図の通りであってもよく、又は、平行的に処理される
ものであってもよい。) 該第5ステップは、前記第1ステップで読み込まれた入
側板厚偏差ΔHi に基づき、ロール間隙演算手段12によ
り、ロール間隙ΔSを求める工程である。
【0019】本実施例では、ロール間隙ΔSを、次式の
フィード・フォワード制御式を用いて求めることとして
いるが、これに限定されるものではない。 ΔS=A・(m/M)・ΔHi 但し、A:制御利得値 m:変形抵抗係数 M:ミル定数 次の第6ステップでは、乗算演算手段14により、前記第
4ステップで求めたゲインの逆数G(f) ’と、第5ステ
ップで求めたロール間隙ΔSとを乗算して、圧下制御装
置10に出力すべきロール間隙ΔS’を, ΔS’=G(f) ’・ΔS として求める そして、第7ステップにおいて、出力手段15により前記
第6ステップで求めたロール間隙ΔS’を圧下制御装置
10に出力する。
【0020】そして、第8ステップでは演算を続行する
か否かの判断がされ、自動板厚制御を続行する場合は、
第1ステップに戻り、中止の時は、エンドに進み自動板
厚制御を中止する。前記実施例によれば、圧下制御装置
10に入力されるロール間隙はΔS’になるので、圧下制
御装置10の出力は、ΔS’・G(f) =ΔSとなり、第5
ステップで求めたロール間隙と同一になる。
【0021】即ち、入側板厚偏差信号の周波数が変動し
ても、圧下制御装置10の入力値と出力値との比を一定に
維持できるので、高精度の板厚制御が可能になる。尚、
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、圧下制御装置10を一次遅れ系で近似したが、二次遅
れ系等で近似してもよい。また、本発明は、フィード・
フォワード制御のみならず、フィード・バック制御にも
適応できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、入力信号の周波数に影
響されない制御を行うことができるので、高精度な板厚
制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明の実施例を示す構成図である。
【図3】入側板厚偏差信号を示すグラフである。
【図4】従来の作用を示す作用説明図である。
【図5】本発明の作用を示す作用説明図である。
【図6】周波数とゲイン及び位相角の関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 圧延機 4 板厚計 8 圧延材 10 圧下制御装置 11 自動板厚制御装置 12 ロール間隙演算手段 13 逆数演算手段 14 乗算演算手段 15 出力手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延材の板厚を板厚信号として計測し、
    該計測された板厚信号から圧延機のロール間隙を演算
    し、該演算したロール間隙に応じて圧下制御装置を制御
    することにより板厚を制御する圧延機の自動板厚制御方
    法において、 前記板厚信号の周波数を検出し、該周波数に対する圧下
    制御装置のゲインを演算し、 該演算されたゲインの逆数を、前記演算されたロール間
    隙に乗算し、 該乗算して得られた値を前記圧下制御装置に出力するこ
    とを特徴とする圧延機の自動板厚制御方法。
  2. 【請求項2】 圧延材の板厚を板厚信号として計測し、
    該計測された板厚信号から圧延機のロール間隙を演算
    し、該演算したロール間隙に応じて圧下制御装置を制御
    することにより板厚を制御する圧延機の自動板厚制御装
    置において、 前記板厚信号の周波数を検出し、該周波数に対する圧下
    制御装置のゲインを演算し、且つ、該ゲインの逆数を求
    める逆数演算手段と、 該演算されたゲインの逆数を、前記演算されたロール間
    隙に乗算する乗算演算手段と、 該乗算して得られた値を前記圧下制御装置に出力する出
    力手段とを具備したことを特徴とする圧延機の自動板厚
    制御装置。
JP5098108A 1993-04-23 1993-04-23 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置 Pending JPH06304629A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130937A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Kobe Steel Ltd 圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置
JP5858265B1 (ja) * 2015-07-24 2016-02-10 富士電機株式会社 圧下制御装置及び圧下制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012130937A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Kobe Steel Ltd 圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置
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