JP3504154B2 - 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置 - Google Patents
圧延機の自動板厚制御方法及びその装置Info
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Description
制御方法及びその装置に関する。
いては、自動板厚制御が行なわれている。この自動板厚
制御は、圧延機の出側の圧延位置から離れた位置に設置
された板厚計により、出側板厚偏差を測定し、該測定結
果をコントローラに入力し、該コントローラにより、所
定の制御動作(例えば、PI動作)に基づく演算処理を
して操作量を出力し、圧延機の圧下装置を制御するもの
であった。
延位置と板厚偏差検出位置とが離れているため、検出遅
れ時間、即ち、無駄時間が生じるので、精度の良い制御
を行なうことができない。そこで、この無駄時間を補償
して高精度の制御を行ない、高い板厚精度を実現するよ
うにしたものが、例えば、特公昭47−47783号公
報や特公平3−63443号公報に開示されている。
より高い板厚精度を実現するために、コントローラにお
いて、高利得の制御系を実現しようとするが、利得(ゲ
イン)を高くすれば時には、制御系が振動的になり、か
えって板厚精度を悪くするという問題があった。そこ
で、本発明は、利得を自動制御して、高利得に基づく出
力のハンチングを防止し、高い板厚精度を実現すること
ができる圧延機の自動板厚制御方法及びその装置を提供
することを目的とする。
本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴とす
るところは、圧延機の出側において圧延材の出側板厚偏
差を検出し、この検出した出側板厚偏差値を入力信号と
して、所定の制御動作に基づきコントローラにて演算処
理した出力を、圧延機の圧下装置に入力して圧延機のロ
ールギャップを調整する自動板厚制御方法において、前
記出側板厚偏差値と前記コントローラの出力値とを比較
して、両者の変動周期が一致しているとき、前記コント
ローラの制御ゲインを小さくする点にある。
周期と、コントローラの出力値の変動周期が一致してい
るということは、検出値が外乱として作用していること
であり、このことは制御ゲインが高過ぎることを意味し
ている。そこで、このような場合、ゲインを自動的に下
げるようにして、出力のハンチングを防止する。
差値が時間の経過と共に周期的に変動しているか否かを
判断し、周期的に変動しているときに、前記出側板厚偏
差値と前記コントローラの出力値とを比較するのが好ま
しい。また、前記出側板厚偏差値と前記コントローラの
出力値との比較は、圧延位置と出側板厚偏差検出位置と
の距離に基づく無駄時間を考慮して、両者の相互相関係
数を求め、該相関係数が所定値より大きいとき、周期が
一致していると判断するのが好ましい。
の特徴とするところは、圧延機の出側において圧延材の
出側板厚偏差を検出する板厚計と、この板厚計からの出
側板厚偏差の検出値を入力信号として、所定の制御動作
に基づき演算処理して操作量を出力するコントローラ
と、該コントローラからの出力に基づき、圧延機のロー
ルギャップを調整する圧下装置と、圧延位置と板厚計と
の距離に基づく無駄時間を演算する無駄時間演算手段
と、前記コントローラからの出力と板厚計からの検出値
と無駄時間演算手段からの無駄時間より、板厚計の検出
値の周期とコントローラの出力の周期が同期しているか
否かを判断する判断手段と、該判断手段に基づき、前記
コントローラのゲインを調整するゲイン制御手段とを備
えた点にある。
に基づき説明する。図1に示すものは、圧延機の制御系
のブロック図である。この圧延機1 の両側には、テンシ
ョンリール(巻戻・巻取機)2,2 が配置され、リバース
タイプの圧延設備とされている。圧延機1 の出側には、
圧延位置から距離Lだけ離れた位置に板厚計3 が設けら
れ、またデフレクタロールに圧延速度検出器4 が設けら
れている。圧延機1 には、ロールギャップを調整する圧
下制御装置5 が設けられている。
御装置6 を有し、この図例では、圧延材7 は矢印の右方
向に移動しており、制御系もその移動方向に合わせて記
載されているが、圧延材7 が図示矢印とは逆方向に移動
する場合、この制御系は出側において作用するよう構成
されている。前記自動板厚制御装置6 は、前記板厚計3
からの検出信号ΔHを入力して、所定の制御動作(比例
動作、積分動作、微分動作等)に基づき演算処理して操
作量x1 を求め、該操作量x1 を前記圧下制御装置5 に
出力するコントローラ(本実施例では、PIコントロー
ラ)8 を有する。この自動板厚制御装置6 は、所謂モニ
タ自動板厚制御(モニタAGC)と呼ばれ、ネガティブ
フィードバック系で構成されている。
ΔHが比較演算器9 にて出側板厚偏差設定値ΔH0 と比
較され、その結果がPIコントローラ8 に入力されるよ
う構成されている。そして、前記PIコントローラ8 に
は、PIゲインを増減するゲイン制御手段10が設けられ
ている。
較器11を有する。この比較器11は、PIコントローラ8
の出力つまりロールギャップ指令値x1 、出側板厚計3
の出力である出側板厚偏差値ΔH、及び、圧延速度検出
器4 からの出力である圧延速度vを入力とし、所定の処
理を行なって、前記PIコントローラ8 のゲイン制御手
段10に出力するものである。
かを判断し、振動的ならば、x1 とΔHとを比較し、そ
の周期が一致すれば、PIコントローラ8 の制御ゲイン
が大き過ぎると判断し、PIコントローラ8 への制御ゲ
インを小さくする指令を出力するものである。より具体
的には、この比較器11は、無駄時間演算手段12、振動判
断手段13、相互相関係数演算手段14、及び判断手段15を
有し、図2に示すフローに従い作動する。
ラ8 の出力信号x1 を読み込む。ここで、x1 は、実際
は、「x1(i)」i=1,2,3,4,……nであり、読
み込みは一定時間Δt毎に実施される。ステップで
は、出側板厚偏差値ΔHを読み込む。ここで、ΔHは、
実際は、「ΔH(j) 」j=1,2,3,4,……nであ
り、読み込みは一定時間Δt毎に実施される。
む。ここで、vは、実際は、「v(k) 」k=1,2,
3,4,……nであり、読み込みは一定時間Δt毎に実
施される。ステップでは、前記無駄時間演算手段12に
より無駄時間tl(k)が求められる。即ち、圧延位置から
板厚計3 までの距離がLメータであるので、 tl(k)=L/v(k) となる。
jの位相を合わせるための補助演算で、m=tl /Δt
としたとき、i=j−m と表現できる。ステップで
は、前記振動判断手段13により、出側板厚偏差値ΔHが
振動的かどうかを判断する。この判断は、板厚偏差の検
出値ΔHが、時間経過と共に周期的に変動しているか否
かで判断する。
ンが大きすぎる可能性があるので、次のステップに進
み、非振動的であるなら、PIコントローラ8 のゲイン
が大き過ぎることはないので、ステップに戻る。ステ
ップでは、x1 とΔHの周期が一致しているか否かを
チェックする。このチェックは、先ず、前記相互相関係
数演算手段14により、x1 とΔHの相互相関係数φを次
式により求めることにより行なわれる。
φがある値Cより大きいときx1 とΔHの周期が一致し
ていると判断する。このときは、PIコントローラ8 の
ゲインを小さくする必要があるので、次のステップに
進む。相関関数φがある値Cより小さいときx1 とΔH
の周期が一致していないと判断する。このときは、ステ
ップに戻る。
インを10〜20%程度小さくする。ステップでは、
演算を止めるならエンドへ進み、演算を続行するならス
テップへ戻る。前記構成の本発明の実施の形態によれ
ば、モニタAGCでの無駄時間は、制御系をハンチング
させる要因となることに鑑み、出側板厚偏差が振動的に
なっているとき、ロールギャップの指令x1 と、それを
トラッキングした圧延材7 の出側板厚偏差ΔHを比較
し、その周期が一致している場合、PIコントローラ8
の制御利得が大き過ぎると自動判断し、制御利得を非振
動的になるまで小さくするものである。
ーラ8 のゲインを最大限に設定して圧延することがで
き、板厚精度の向上が図られる。尚、本発明は、前記実
施の形態に記載したものに限定されるものではない。
て、制御系のハンチングを防止することができ、従っ
て、ゲインを最大限まで大きくすることが可能となるの
で、高速のモニタ制御系を構成でき、加減速部での追従
性の向上、出側板厚偏差が大きな部分での収束が早くな
り、オフゲージ部が大幅に減少可能となる。
ブロック図である。
フローチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 圧延機の出側において圧延材の出側板厚
偏差を検出し、この検出した出側板厚偏差値を入力信号
として、所定の制御動作に基づきコントローラにて演算
処理した出力を、圧延機の圧下制御装置に入力して圧延
機のロールギャップを調整する自動板厚制御方法におい
て、 前記出側板厚偏差値と前記コントローラの出力値とを比
較して、両者の変動周期が一致しているとき、前記コン
トローラの制御ゲインを小さくすることを特徴とする圧
延機の自動板厚制御方法。 - 【請求項2】 前記出側板厚偏差値が時間の経過と共に
周期的に変動しているか否かを判断し、周期的に変動し
ているときに、前記出側板厚偏差値と前記コントローラ
の出力値とを比較することを特徴とする請求項1記載の
圧延機の自動板厚制御方法。 - 【請求項3】 前記出側板厚偏差値と前記コントローラ
の出力値との比較は、圧延位置と出側板厚偏差検出位置
との距離に基づく無駄時間を考慮して、両者の相互相関
係数を求め、該相関係数が所定値より大きいとき、周期
が一致していると判断することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の圧延機の自動板厚制御方法。 - 【請求項4】 圧延機の出側において圧延材の出側板厚
偏差を検出する板厚計と、 この板厚計からの出側板厚偏差の検出値を入力信号とし
て、所定の制御動作に基づき演算処理して操作量を出力
するコントローラと、 該コントローラからの出力に基づき、圧延機のロールギ
ャップを調整する圧下制御装置と、 圧延位置と板厚計との距離に基づく無駄時間を演算する
無駄時間演算手段と、 前記コントローラからの出力と、板厚計からの検出値
と、無駄時間演算手段からの無駄時間とより、板厚計の
検出値とコントローラの出力の周期が同期しているか否
かを判断する判断手段と、 該判断手段に基づき、前記コントローラのゲインを調整
するゲイン制御手段とを備えたことを特徴とする圧延機
の自動板厚制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25869198A JP3504154B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25869198A JP3504154B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000084609A JP2000084609A (ja) | 2000-03-28 |
JP3504154B2 true JP3504154B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=17323767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25869198A Expired - Lifetime JP3504154B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 圧延機の自動板厚制御方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3504154B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6797696B2 (ja) * | 2017-01-05 | 2020-12-09 | 株式会社神戸製鋼所 | 圧延機の板厚制御装置および該方法ならびに圧延機 |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP25869198A patent/JP3504154B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000084609A (ja) | 2000-03-28 |
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