JP2675665B2 - 熱間圧延機の板厚制御方法および装置 - Google Patents

熱間圧延機の板厚制御方法および装置

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JP2675665B2
JP2675665B2 JP2296911A JP29691190A JP2675665B2 JP 2675665 B2 JP2675665 B2 JP 2675665B2 JP 2296911 A JP2296911 A JP 2296911A JP 29691190 A JP29691190 A JP 29691190A JP 2675665 B2 JP2675665 B2 JP 2675665B2
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    • B21BROLLING OF METAL
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2261/00Product parameters
    • B21B2261/02Transverse dimensions
    • B21B2261/04Thickness, gauge

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は圧延機を一連に配置し、鋼板等の圧延材を連
続圧延する熱間圧延機の板厚制御方法および装置に関す
るものである。
(従来の技術) 近年、複数の圧延機を一連に配置し、鋼板等の圧延材
を圧延するタンデム圧延機においては、材料の長手方向
への板厚精度に対する要求が、増々厳しくなってきてい
る。そして、このような要求に対し、自動板厚制御(以
下、AGCと称する)も、油圧圧下ミルの採用、計算機の
導入を契機として、新しい制御方法が次々と提案されて
適用され(例えば、「板圧延の理論と実際」“日本鉄鋼
協会出版”)、板厚精度を向上させるようにしている。
この提案されたAGCの適用数を、冷間圧延機と熱間圧延
機とで比較すると、圧延の安定性の面から冷間圧延機の
方が多く適用され、実績も上げてきている。
この中に、従来、冷間圧延機の代表的なAGCとして、
マスフローAGC(以下、MFAGCと称する)がある。すなわ
ち、このMFAGCは、隣合う2つのスタンドの下流側スタ
ンドの入側板厚変化を、スタンド間に設けた板厚計によ
り検出し、この検出した板厚変化と、2つのスタンドの
電動機速度検出値とから、マスフロー一定則を用いて下
流側スタンドの出側板厚変化を下記の(1)式より演算
し、これを用いてスタンドの上流側スタンドのロール速
度を操作して、スタンド間張力を変更することにより、
下流側スタンドの出側板厚を制御する方式のAGCであ
る。
Δhi+1=(Vi/Vi+1)・ΔHi+1 …(1) ここで、 i:上流側スタンドNo. (i+1):下流側スタンドNo. Vi:上流側スタンドのロール速度 Vi+1:下流側スタンドのロール速度 ΔHi+1:下流側スタンドの入側板厚変化 Δhi+1:下流側スタンドの出側板厚変化 である。
第3図は、この種の冷間圧延機の代表的なMFAGCの全
体構成例を示すブロック図である。なお、第3図では、
一連に配置されたスタンドの内の隣合う2つのスタンド
に対するMFAGCの構成例を示しているものである。
第3図において、iは上流側スタンドNo.、(i+
1)は下流側スタンドNo.、1はバックアップロール、
2はワークロール、3はiスタンドと(i+1)スタン
ドにて圧延される圧延材料であり、それぞれ一対のワー
クロール2およびバックアップロール1からなる4段圧
延機が設けられており、ワークロール2の間を圧延材料
3が通過し、iスタンドおよび(i+1)スタンドにて
板厚が減じられる。4はiスタンドのワークロール2を
駆動する電動機、5は(i+1)スタンドのワークロー
ル2を駆動する電動機である。
また、6,7はiスタンド,(i+1)スタンドの電動
機4,5の速度をそれぞれ検出する速度検出器、8,9は電動
機4,5の速度を基準速度(Ni REF,Ni+1 REF)にそれぞれ制
御する速度制御装置、10はiスタンドの出側の板厚変
化、すなわちi+1スタンドの入側の板厚変化Δhiを検
出する板厚検出手段としての板厚計、11は(i+1)ス
タンドの出側板厚を制御する板厚制御装置である。
さらに、12は板厚計10により検出された板厚変化を有
する材料の位置が(i+1)スタンドへ到達するまでの
時間を、速度検出器6の検出速度viを用いて演算し、上
記材料位置が(i+1)スタンドに到達したタイミング
にて上記位置の板厚変化Δhiを出力する遅延装置、13は
遅延装置12から出力される(i+1)スタンドの入側板
厚変化ΔHi+1と、上記速度検出値vi,vi+1とより、マス
フロー一定則を用いて(1)式のように、(i+1)ス
タンドの出側板厚変化Δhi+1を演算する板厚変化演算装
置である。
一方、14は板厚変化演算装置13からの演算結果を入力
とする、速度操作演算装置としての比例積分(以下、PI
と称する)制御装置である。すなわち、このPI制御装置
14では、入力された板厚変化Δhi+1をiスタンドの電動
機4の速度操作量ΔNiに変換して、iスタンドの電動機
4の速度制御装置8の基準値を変更する。この電動機4
の速度基準が変更されると、速度制御装置8は電動機4
の速度を上記ΔNiだけ変更する。この操作により、ロー
ル速度が変化し、スタンド間の張力が変化する。
この場合、スタンド間の張力が大きくなると、(i+
1)スタンド出側の板厚は薄くなる。また逆に、スタン
ド間の張力が小さくなると、(i+1)スタンド出側の
板厚は厚くなる。
以上のような方法によって、iスタンドと(i+1)
スタンド間の張力を操作することにより、(i+1)ス
タンドの出側板厚を制御するようにしているのが、冷間
圧延機における従来のMFAGCである。
ところで、近年の熱間圧延機は、従来に比べて制御技
術が著しく進歩し、ルーパの高さを一定に保つことが可
能となってきている。従って、スタンド間にセンサーを
設けることができるため、冷間圧延機のMFAGCを適用す
ることが可能となった。
しかしながら、冷間圧延機では、入側材料の温度変化
に対する出側板厚の変化はないが、熱間圧延機の場合に
は、加熱炉から押出された高温の材料を圧延するため、
スキッドまたはサーマルランダウンによる、材料温度変
化に対する板厚変化が生じる。そして、この温度変化
は、板厚精度および圧延操業の安定性に、大きく影響す
ることになる。
従って、スタンド間に設けた板厚計を用いたMFAGCだ
けでは、隣合う2のスタンドの下流側スタンドの出側板
厚を目標値に制御することができないという問題があ
る。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来による熱間圧延機の板厚制御にお
いては、隣合う2のスタンドの下流側スタンドの出側板
厚を目標値に精度よく制御することができないという問
題があった。
本発明の目的は、一連に配置された圧延機の隣り合う
2つのスタンド間で板厚変化および材料温度変化が発生
したような場合においても、板厚変化と材料温度変化を
速やかに検出して隣り合う2つのスタンドの下流側スタ
ンドの出側板厚を目標板厚値に制御して板厚精度を向上
させることが可能な極めて信頼性の高い熱間圧延機の板
厚制御方法および装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、圧延機を一連に配置
し、鋼板等の圧延材を連続圧延する熱間圧延機の板厚制
御装置を、 まず、請求項(2)項に記載の発明では、隣合う2つ
のスタンドのスタンド間に設置され、当該スタンド間の
板厚偏差および材料温度をそれぞれ検出する板厚検出手
段および温度検出手段と、板厚検出器の検出タイミング
から圧延材料が下流側スタンドに到達する時間だけ、上
流側スタンドの駆動電動機の検出速度を用いて検出され
た板厚偏差を遅延し、この遅延された板厚偏差を下流側
スタンドの入側板厚偏差として出力する第1の遅延装置
と、第1の遅延装置から出力される下流側スタンドの入
側板厚偏差と上流側および下流側スタンドの駆動電動機
の検出速度とに基づいて、マスフロー一定則により下流
側スタンドの出側板厚偏差を演算する第1の演算装置
と、温度検出手段の検出温度を圧延材料が当該温度検出
手段通過後あるタイミングにて記憶する温度記憶装置に
記憶される材料温度と温度検出手段の検出温度との温度
差を、温度検出手段の検出タイミングから圧延材料が下
流側スタンドに到達する時間だけ、上流側スタンドの駆
動電動機の検出速度を用いて遅延し、この遅延された温
度差を下流側スタンドの入側材料温度偏差として出力す
る第2の遅延装置と、第2の遅延装置から出力される下
流側スタンドの入側材料温度偏差と下流側スタンドの出
側板厚に対する入側材料温度の影響係数に基づいて、下
流側スタンドの出側板厚偏差を演算する第2の演算装置
と、第1の演算装置により求められた出側板厚偏差と第
2の演算装置により求められた出側板厚偏差とを入力
し、これらの各出側板厚偏差の和が零となるように上流
側スタンドのロール周速度を操作する速度操作演算装置
とを備えて構成している。
また、請求項(3)項に記載の発明では、隣合う2つ
のスタンドのスタンド間に設置され、当該スタンド間の
材料温度を検出する温度検出手段と、上流側スタンドの
圧延荷重およびロールギャップをそれぞれ検出する荷重
検出手段およびギャップ検出手段と、荷重検出手段の検
出圧延荷重と、ギャップ検出手段のロールギャップとに
基づいて、上流側スタンドの出側板厚を演算する板厚演
算装置と、板厚演算装置の算出タイミングから圧延材料
が下流側スタンドに到達する時間だけ、上流側スタンド
の駆動電動機の検出速度を用いて算出された板厚差を遅
延し、この遅延された板厚差を下流側スタンドの入側板
厚偏差として出力する第1の遅延装置と、第1の遅延装
置から出力される下流側スタンドの入側板厚偏差と上流
側および下流側スタンドの駆動電動機の検出速度とに基
づいて、マスフロー一定則により下流側スタンドの出側
板厚偏差を演算する第1の演算装置と、温度検出手段の
検出温度を圧延材料が当該温度検出手段通過後あるタイ
ミングにて記憶する温度記憶装置に記憶される材料温度
と温度検出器の検出温度との温度差を、温度検出手段の
検出タイミングから圧延材料が下流側スタンドに到達す
る時間だけ、上流側スタンドの駆動電動機の検出速度を
用いて遅延し、この遅延された温度差を下流側スタンド
の入側材料温度偏差として出力する第2の遅延装置と、
第2の遅延装置から出力される下流側スタンドの入側材
料温度偏差と下流側スタンドの出側板厚に対する入側材
料温度の影響係数に基づいて、下流側スタンドの出側板
厚偏差を演算する第2の演算装置と、第1の演算装置に
より求められた出側板厚偏差と第2の演算装置により求
められた出側板厚偏差とを入力し、これらの各出側板厚
偏差の和が零となるように上流側スタンドのロール周速
度を操作する速度操作量演算装置とを備えて構成してい
る。
(作用) 従って、本発明においては、隣合う2つのスタンドの
スタンド間に板厚検出器および温度検出器を設け、圧延
中の板厚変化および材料温度変化を速やかに検出し、こ
の検出値が下流側スタンドに到達するタイミングにてそ
れぞれに対する下流側スタンドの出側板厚変化を求め、
この板厚変化を用いて上流側スタンドのロール周速度を
操作してスタンド間張力を変更することにより、検出し
た板厚変化および材料温度変化が下流側スタンドに到達
するタイミングで板厚制御が行なわれることになる。こ
れにより、板厚精度を低下させることなく、圧延を行な
うことができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して詳細
に説明する。
第1図は、本発明による熱間圧延機の板厚制御方法を
実現するための板厚制御装置の全体構成例を示すブロッ
ク図であり、第3図と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
すなわち、本実施例の熱間圧延機の板厚制御装置は、
温度検出手段としての温度計15と、温度記憶装置16と、
第2の遅延装置(なお、以下の説明では、便宜上前記遅
延装置12を第1の遅延装置12と称する)17と、第2の板
厚変化演算装置(なお、以下の説明では、便宜上前記板
厚変化演算装置13を第1の板厚変化演算装置13と称す
る)18とを、第3図に付加した構成としている。
ここで、温度計15は、隣り合う2つのスタンドのスタ
ンド間に設置され、材料温度Tiを検出するものである。
また、温度記憶装置16は、温度計15により検出された検
出温度Tiを、あるタイミングで材料検出温度Ti Lとして
記憶するものである。さらに、第2の遅延装置17は、温
度計15により検出された検出温度Tiと、温度記憶装置16
に記憶された材料検出温度Ti Lとの温度差ΔTiが、温度
計15の設置位置から(i+1)スタンドまでに到達する
時間をiスタンドの検出速度viを用いて求め、その時間
にて温度差ΔTiを(i+1)スタンドの入側材料温度偏
差ΔTi+1として出力するものである。さらにまた、第2
の板厚変化演算装置18は、第2の遅延装置17から出力さ
れる(i+1)スタンドの入側材料温度偏差ΔTi+1に基
づいて、(i+1)スタンドの入側温度変化に対する出
側板厚変化の影響係数を用いて、下流側の(i+1)ス
タンドの出側板厚変化ΔhT,i+1を、下記の(2)式
により求めるものである。
ΔhT,i+1=(∂h/∂T)i+1・ΔTi+1 …(2) ここで、 (∂h/∂T)i+1:(i+1)スタンドの影響係数 である。
一方、第1の板厚変化演算装置13、および第2の板厚
変化演算装置18からそれぞれ出力される下流側の(i+
1)スタンドの出側板厚変化Δhh,i+1およびΔh
T,i+1の和出力を、前記PI制御装置14へ入力するよう
にしている。
次に、以上のように構成した本実施例の熱間圧延機の
板厚制御装置の作用について説明する。
まず、スタンド間に設けた板厚計10により検出される
板厚変化Δhiに対する(i+1)スタンドの出側板厚変
化Δhh,i+1の演算は、第1の遅延装置12および第1
の板厚変化演算装置13により、第2図のMFAGCと同様の
方法によって行なわれる。
この場合、(i+1)スタンドの出側板厚変化Δh
h,i+1は、次のような(3)式により求められる。
Δhh,i+1=(vi/vi+1)・ΔHi+1 …(3) ここで、 ΔHi+1:第1の遅延装置12から出力される板厚偏差 である。
次に、スタンド間に設けた温度計15により検出された
材料温度Tiと、温度記憶装置16に記憶された材料検出温
度Ti Lとの温度差ΔTiに対する、(i+1)スタンドの
出側板厚変化ΔhT,i+1は、第2の遅延装置17、およ
び第2の板厚変化演算装置18により求められる。
この場合、(i+1)スタンドの出側板厚変化Δh
T,i+1は、上述した(2)式により求められる。
次に、以上のようにして、第1,第2の板厚変化演算装
置13,18により求められたそれぞれの(i+1)スタン
ドの出側板厚変化Δhh,i+1、ΔhT,i+1は、加算し
てPI制御装置14に入力され、この加算値が零となるよう
なiスタンドの速度操作量ΔNiがPI制御装置14により演
算される。そして、このPI制御装置14により演算された
速度操作量ΔNiは、iスタンドの基準速度Ni REFと加算
されて、速度制御装置8の基準が変更される。これによ
り、速度制御装置8では、上記速度操作量ΔNiだけ電動
機4の速度を変更して、スタンド間の張力が変更され
る。
なお、以上の操作は、上流側および下流側の2つのス
タンド間にて発生する板厚変化および材料温度変化によ
る下流側スタンド(i+1)スタンドの出側板厚変化が
発生しないように、板厚制御装置11により連続的に行な
われる。
上述したように、本実施例では、圧延機を一連に配置
し、鋼板等の圧延材を連続圧延する熱間圧延機におい
て、隣合う2つのスタンドのスタンド間に設置した板厚
計10により検出された上流側スタンドの出側板厚変化を
用いて、下流側スタンドの出側板厚変化を求め、さらに
隣合う2つのスタンドのスタンド間に設置した温度計15
により検出された上流側スタンドの出側材料温度変化と
下流スタンドの出側板厚に対する入側材料温度の影響係
数を用いて下流側スタンドの出側板厚変化を求め、これ
らの下流側スタンドの出側板厚変化を用いて、上流側ス
タンドのロール周速度を操作するようにしたものであ
る。
従って、隣合う2つのスタンド間で板厚変化および材
料温度変化が発生したような場合においても、板厚変化
および材料温度変化を速やかに検出して、隣合う2つの
スタンドの下流側スタンドの出側板厚を目標板厚値に制
御することができ、板厚精度の向上ならびに圧延操業の
安定性を達成することが可能となる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
次のようにしても同様に実施できるものである。
(a)上記実施例では、上流側および下流側スタンドの
出側材料速度の検出に、駆動電動機の速度検出器を用い
た場合を述べたが、これらに限らず例えばレーザードッ
プラー効果による非接触型の速度検出器を用いて、材料
速度を直接検出するようにしてもよい。
(b)上記実施例では、上流側スタンドの出側板厚変化
の検出に、スタンド間に備えた板厚計を用いた場合を述
べたが、これに限らず例えば上流側スタンドのロールギ
ャップ検出値と圧延荷重検出値とを用いてゲージメータ
式により求めたゲージメータ板厚を用いるようにしても
よい。
(c)上記実施例では、スタンド間に温度計を設置して
上流側スタンドの出側材料温度を検出し、これを用いて
下流側スタンドの入側材料温度変化を求めた場合につい
て述べたが、これに限らず材料温度の変化に関係する因
子、例えば材料の変形抵抗あるいは塑性係数に置き替え
るようにしてもよい。
すなわち、上流側スタンドの圧延実績値から、上流側
スタンドにおける圧延材料の変形抵抗あるいは塑性係数
を演算し、これを材料温度の代わりに下流側スタンドま
で遅延し、これらの変化による下流側スタンドの出側板
厚変化を求めるようにしてもよい。
(d)上記実施例では、速度操作演算装置としてPI制御
装置を用いた場合を述べたが、これに限らず速度操作演
算装置として、例えばPID制御装置を用いた場合につい
ても、前述と同様の効果が得られるものである。
(e)上記実施例において、i+1スタンドの入側の板
厚変化量としては、板厚計10による板厚検出値Δhiを用
いずに、例えばゲージメータ演算方式により求めたもの
を代用することも可能である。
第3図は、この種の方式により熱間圧延機の板厚制御
方法を実現するための板厚制御装置の要部構成例を示す
ブロック図であり、第3図と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
すなわち、第3図において、19はiスタンドの圧延荷
重Piを検出する荷重検出手段としての荷重検出器、20は
iスタンドのロールギャップSiを検出するギャップ検出
手段としてのギャップ検出器である。また、21は荷重検
出器19から出力される圧延荷重Piと、ギャップ検出器20
から出力されるロールギャップSiとに基づいて、iスタ
ンドの出側の板厚hi(i+1スタンドの入側の板厚
Hi+1)を(4)により求める板厚演算装置である。
hi=(Si+(Pi/Mi)) …(4) ここで、Mi:iスタンドのミル定数を示すものである。
さらに、22は上記算出板厚hiをあるタイミングで記憶
する板厚記憶装置、Ti Lは温度記憶装置16に記憶された
材料検出温度であり、上記算出板厚hiと記憶された材料
板厚hi Lとの板厚偏差Δhiを、前記第1の遅延装置12へ
入力するようにしている。なお、その他の構成について
は、第1図と全く同様である。
本実施例においても、第1図の実施例の場合と同様の
効果を得ることが可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、圧延機を一連に
配置し、鋼板等の圧延材を連続圧延する熱間圧延機の板
厚制御を行なう場合に、隣合う2つのスタンドのうち、
上流側スタンドの出側板厚偏差および出側材料温度偏差
を検出し、これらの検出タイミングから圧延材料が下流
側スタンドに到達する時間だけ、出側板厚偏差および出
側材料温度偏差を遅延して、下流側スタンドの入側板厚
偏差および入側材料温度偏差とし、入側板厚偏差からマ
スフロー一定則より下流側スタンドの出側板厚偏差を演
算すると共に、入側材料温度偏差と出側板厚に対する入
側材料温度の影響係数を用いて下流側スタンドの出側板
厚偏差を演算し、これら演算された下流側スタンドの各
出側板厚偏差の和が零となるように、上流側スタンドの
ロール周速度を操作するようにしたので、一連に配置さ
れた圧延機の隣り合う2つのスタンド間で板厚変化およ
び材料温度変化が発生したような場合においても、板厚
変化と材料温度変化を速やかに検出して隣り合う2つの
スタンドの下流側スタンドの出側板厚を目標板厚値に制
御して板厚精度を向上させることが可能な極めて信頼性
の高い熱間圧延機の板厚制御方法および装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による熱間圧延機の板厚制御方法を実現
するための板厚制御装置の一実施例を示すブロック図、 第2図は本発明による熱間圧延機の板厚制御方法を実現
するための板厚制御装置の他の実施例を示す要部ブロッ
ク図、 第3図は冷間圧延機のMFAGCの構成例を示すブロック図
である。 1……バックアップロール、2……ワークロール、3…
…圧延材料、4,5……電動機、6,7……速度検出器、8,9
……速度制御装置、10……板厚計、11……板厚制御装
置、12,17……第1,第2の遅延装置、13,18……第1,第2
の板厚変化演算装置、14……PI制御装置、16……温度記
憶装置、19……荷重検出器、20……ギャップ検出器、21
……板厚演算装置、22……板厚記憶装置、i……隣合う
2つのスタンドの上流側スタンドNo.、(i+1)……
隣合う2つのスタンドの下流側スタンドNo.、Δhi……
板厚検出値、Ti……材料温度検出値、Ti L……記憶した
材料温度、ΔTi……偏差(Ti−Ti L)、vi……iスタン
ドの電動機速度検出値、vi+1……(i+1)スタンドの
電動機速度検出値、Δhi+1……演算された(i+1)ス
タンド出側板厚変化、ΔNi……iスタンドの電動機速度
操作量、Ni REF……iスタンドの電動機基準速度、Ni+1
REF……(i+1)スタンドの電動機基準速度、ΔTi+1
……(i+1)スタンドの入側材料温度変化。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延機を一連に配置し、鋼板等の圧延材を
    連続圧延する熱間圧延機の板厚制御方法において、 隣合う2つのスタンドのうち、上流側スタンドの出側板
    厚偏差および出側材料温度偏差を検出し、これらの検出
    タイミングから圧延材料が下流側スタンドに到達する時
    間だけ、前記出側板厚偏差および出側材料温度偏差を遅
    延して、前記下流側スタンドの入側板厚偏差および入側
    材料温度偏差とし、 前記入側板厚偏差からマスフロー一定則より前記下流側
    スタンドの出側板厚偏差を演算すると共に、前記入側材
    料温度偏差と出側板厚に対する入側材料温度の影響係数
    を用いて前記下流側スタンドの出側板厚偏差を演算し、
    これら演算された下流側スタンドの各出側板厚偏差の和
    が零となるように前記上流側スタンドのロール周速度を
    操作するようにしたことを特徴とする熱間圧延機の板厚
    制御方法。
  2. 【請求項2】圧延機を一連に配置し、鋼板等の圧延材を
    連続圧延する熱間圧延機の板厚制御装置において、 隣合う2つのスタンドのスタンド間に設置され、当該ス
    タンド間の板厚偏差および材料温度をそれぞれ検出する
    板厚検出手段および温度検出手段と、 前記板厚検出手段の検出タイミングから圧延材料が下流
    側スタンドに到達する時間だけ、上流側スタンドの駆動
    電動機の検出速度を用いて検出された板厚偏差を遅延
    し、この遅延された板厚偏差を前記下流側スタンドの入
    側板厚偏差として出力する第1の遅延装置と、 前記第1の遅延装置から出力される下流側スタンドの入
    側板厚偏差と前記上流側および下流側スタンドの駆動電
    動機の検出速度とに基づいて、マスフロー一定則により
    前記下流側スタンドの出側板厚偏差を演算する第1の演
    算装置と、 前記温度検出手段の検出温度を圧延材料が当該温度検出
    手段通過後あるタイミングにて記憶する温度記憶装置に
    記憶される材料温度と前記温度検出手段の検出温度との
    温度差を、前記温度検出手段の検出タイミングから圧延
    材料が下流側スタンドに到達する時間だけ、上流側スタ
    ンドの駆動電動機の検出速度を用いて遅延し、この遅延
    された温度差を前記下流側スタンドの入側材料温度偏差
    として出力する第2の遅延装置と、 前記第2の遅延装置から出力される下流側スタンドの入
    側材料温度偏差と前記下流側スタンドの出側板厚に対す
    る入側材料温度の影響係数に基づいて、前記下流側スタ
    ンドの出側板厚偏差を演算する第2の演算装置と、 前記第1の演算装置により求められた出側板厚偏差と前
    記第2の演算装置により求められた出側板厚偏差とを入
    力し、これらの各出側板厚偏差の和が零となるように前
    記上流側スタンドのロール周速度を操作する速度操作量
    演算装置と、 を備えて成ることを特徴とする熱間圧延機の板厚制御装
    置。
  3. 【請求項3】圧延機を一連に配置し、鋼板等の圧延材を
    連続圧延する熱間圧延機の板厚制御装置において、 隣合う2つのスタンドのスタンド間に設置され、当該ス
    タンド間の材料温度を検出する温度検出手段と、 上流側スタンドの圧延荷重およびロールギャップをそれ
    ぞれ検出する荷重検出手段およびギャップ検出手段と、 前記荷重検出手段の検出圧延荷重と、前記ギャップ検出
    手段のロールギャップとに基づいて、前記上流側スタン
    ドの出側板厚を演算する板厚演算装置と、 前記板厚演算装置の算出タイミングから圧延材料が下流
    側スタンドに到達する時間だけ、上流側スタンドの駆動
    電動機の検出速度を用いて算出された板厚差を遅延し、
    この遅延された板厚差を前記下流側スタンドの入側板厚
    偏差として出力する第1の遅延装置と、 前記第1の遅延装置から出力される下流側スタンドの入
    側板厚偏差と前記上流側および下流側スタンドの駆動電
    動機の検出速度とに基づいて、マスフロー一定則により
    前記下流側スタンドの出側板厚偏差を演算する第1の演
    算装置と、 前記温度検出手段の検出温度を圧延材料が当該温度検出
    手段通過後あるタイミングにて記憶する温度記憶装置に
    記憶される材料温度と前記温度検出手段の検出温度との
    温度差を、前記温度検出手段の検出タイミングから圧延
    材料が下流側スタンドに到達する時間だけ、上流側スタ
    ンドの駆動電動機の検出速度を用いて遅延し、この遅延
    された温度差を前記下流側スタンドの入側材料温度偏差
    として出力する第2の遅延装置と、 前記第2の遅延装置から出力される下流側スタンドの入
    側材料温度偏差と前記下流側スタンドの出側板厚に対す
    る入側材料温度の影響係数に基づいて、前記下流側スタ
    ンドの出側板厚偏差を演算する第2の演算装置と、 前記第1の演算装置により求められた出側板厚偏差と前
    記第2の演算装置により求められた出側板厚偏差とを入
    力し、これらの各出側板厚偏差の和が零となるように前
    記上流側スタンドのロール周速度を操作する速度操作量
    演算装置と、 を備えて成ることを特徴とする熱間圧延機の板厚制御装
    置。
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