JPH06302778A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH06302778A
JPH06302778A JP5088306A JP8830693A JPH06302778A JP H06302778 A JPH06302778 A JP H06302778A JP 5088306 A JP5088306 A JP 5088306A JP 8830693 A JP8830693 A JP 8830693A JP H06302778 A JPH06302778 A JP H06302778A
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JP
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oxide film
capacitor
film
gate
memory cell
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JP5088306A
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English (en)
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Ichiro Nakao
一郎 中尾
Yohei Ichikawa
洋平 市川
Yuichi Hirofuji
裕一 広藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 DRAMの製造コスト低減を可能にする半導
体装置とその製造方法を提供する。 【構成】 プレーナーDRAMにおいて、メモリセル部
のキャパシタ膜が第1酸化膜3とナイトライド膜4と第
2の酸化膜6とより構成され、メモリセル部のトランジ
スタと周辺回路部のキャパシタ膜が上記第2の酸化膜6
より形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDRAMの製造コスト低
減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体メモリの中で最も高集積化
に適したメモリとして、DRAMの開発が古くから行わ
れてきた。DRAMのメモリセルはは大きく分けて3つ
の構造に分類される。第1番目はプレーナーDRAM、
第2番目はトレンチDRAM,第3番目はスタックDR
AMである。トレンチDRAM、スタックDRAMはプ
レーナーDRAMを高集積化するためにキャパシタ形成
領域の占有面積を小さくする構造として提案されたもの
である。
【0003】図3にプレーナーDRAM、図5にトレン
チDRAMの断面構造の例を示す。図4にプレーナーD
RAMの製造工程を説明する工程断面図を示す。また、
プレーナーDRAMを工程簡略化してコストを低減する
ために、通常はトランジスタのゲート電極とキャパシタ
のプレート電極を異なる電極層で形成していたものを同
一の電極層で形成する、1層ポリシリコンプレーナDR
AM構造が提案されている。これを図6に示す。
【0004】図3のプレーナーDRAMにおいて、1は
シリコン基板、2は容量層、3はキャパシタ膜の下層酸
化膜(第1の酸化膜)、4はナイトライド膜(窒化
膜)、6は熱酸化膜(第2の酸化膜)、7ゲートポリシ
リコン電極、16はゲート酸化膜、17はプレートポリ
シリコン電極である。 ここでは、キャパシタ酸化膜は
酸化膜(第1の酸化膜)/窒化膜/酸化膜(第2の酸化
膜)の3層で構成している例を示している。プレーナー
DRAMが提案された当初は キャパシタ酸化膜を単層
の熱酸化膜で形成していたが、近年、プレーナーDRA
Mでもできるだけ高集積化をはかるために、3層で構成
するプレーナーDRAMが出始めている。その理由は、
キャパシタ膜には非常に薄い膜が要求されるが、薄くす
ると酸化膜のピンホール等の酸化膜不良の原因となるの
で酸化膜単層では、薄膜化には限界がある。現状では熱
酸化膜で10nm程度が限界である。これに対して、3
層膜にした場合は、仮に、窒化膜にピンホールがあって
も窒化膜表面の熱酸化によってピンホールがつぶされる
ので酸化膜単層よりも薄膜化ができる。現状では5nm
程度まで薄膜化されている。
【0005】図4でプレーナーDRAMの製造工程を説
明しているが、ここで判るように、キャパシタ酸化膜と
ゲート酸化膜の要求仕様が異なるため別々に形成する必
要がある場合、その上のプレート電極とゲート電極も、
それぞれプレート電極はキャパシタ酸化膜形成後すぐ
に、ゲート電極はゲート酸化膜形成後すぐに形成する必
要がある。つまり、プレート電極とゲート電極は別々に
形成する必要がある。その理由を以下に説明する。例え
ば、先に、ゲート領域のゲート酸化膜を形成し、その上
にゲートのポリシリコン電極を形成することなしにキャ
パシタ膜の酸化を行なうと、ゲート酸化膜も再度酸化さ
れてしまい所定のゲート酸化膜厚を維持できない。した
がって、プレート電極、ゲート電極は仮に同じ種類の膜
(ポリシリコン)であっても、別々に形成しなければな
らない。したがって、図4に示すように、キャパシタ絶
縁膜とプレート電極形成後、ゲート酸化膜とゲート電極
形成するというように、酸化膜形成工程とポリシリコン
電極形成工程をそれぞれ2回行うとなる。
【0006】図5のトレンチDRAMにおいて、1はシ
リコン基板、2は容量層、3は下層酸化膜、4はナイト
ライド膜、6は熱酸化膜(第2の酸化膜)、7はゲート
ポリシリコン電極、16はプレートポリシリコン電極で
ある。17はゲート電極である。ここでも、キャパシタ
酸化膜は酸化膜/窒化膜/酸化膜の3層で構成している
例を示している。この場合もプレーナーDRAMと同じ
ように、プレート電極とゲート電極は別々に形成する必
要がある。
【0007】図6の1層ポリシリコンDRAMにおい
て、1はシリコン基板、2は容量層、6はゲート酸化膜
とキャパシタ酸化膜、7はゲートポリシリコン電極とプ
レートポリシリコン電極である。この例では、ゲート酸
化膜とキャパシタ酸化膜は同一酸化膜層であり、ゲート
ポリシリコン電極とプレートポリシリコン電極は同一電
極層である。
【0008】この場合、メモリセルキャパシタ絶縁膜と
メモリセルトランジスタと周辺回路トランジスタのゲー
ト酸化膜は同一工程で形成し、さらに、その上のポリシ
リコン電極も同一工程で形成するという構成がとられて
いる。このように、各層を共通層で形成するために、工
程の簡略化ができ、図3の通常のプレーナーDRAMに
比べて、約20%の工程削減ができる。しかしながら、
トランジスタ部のゲート酸化膜はトランジスタの特性上
極端な薄膜化はできない。また、メモリセル部のキャパ
シタ膜はキャパシタ容量をできるだけ大きくするため
に、本来ゲート酸化膜より薄膜化が要求されている(例
えば、ゲート酸化膜の要求値は15nm、キャパシタ酸
化膜の要求値は5nm)。この構造では、キャパシタ膜
とゲート酸化膜は同一膜で形成する必要があるため、ト
ランジスタの要求膜厚に合わせてキャパシタ膜厚を決め
る必要がある。したがって、ゲート酸化膜を15nmと
した場合キャパシタ膜も15nmとなり、キャパシタ絶
縁膜が非常に厚いのでメモリセルに必要なキャパシタ容
量を得るためには、キャパシタ面積が大きく、高集積化
に適さなくなる。
【0009】次に、キャパシタ膜の膜厚による、必要な
キャパシタ容量を得るためのキャパシタ面積算出例(数
1)を示す。
【0010】
【数1】
【0011】通常メモリセル容量は30fF必要である
ので、(数1)よりキャパシタ膜厚とキャパシタ面積の
関係を求めると(数2)となる。したがって、(表1)
の関係となる。
【0012】
【数2】
【0013】
【表1】
【0014】このように、トランジスタの要求膜厚に合
わせて15nmのキャパシタ膜を採用した場合、キャパ
シタ面積は13μm2となり高集積化は望めない。例え
ば、汎用の16MDRAMのメモリセル面積は4μm2
で、キャパシタのみで従来の1層ポリシリコンプレーナ
ーDRAMでキャパシタ面積13μm2というのは非常
に大きく、たとえ、工程数が20%削減できても、集積
度の要求されるデバイスには適用できなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】先に従来の技術で示し
たように、通常のプレーナーDRAMやトレンチDRA
Mでは、キャパシタ絶縁膜の膜厚を薄くし、ゲート部の
ゲート酸化膜膜厚をそれより厚くするために、キャパシ
タ絶縁膜およびキャパシタ絶縁膜の上のプレート電極層
と、ゲート酸化膜およびゲート電極層を別々に形成する
必要があった。このため、工程数は通常のCMOSプロ
セスに比べ、プレーナーDRAMで20%、スタックD
RAM、トレンチDRAMで50%多くなる問題があっ
た。
【0016】また、プレーナーDRAMではこの対策と
して、1層ポリシリコンプレーナーDRAMが提案され
ているが、この場合、キャパシタ酸化膜とゲート酸化
膜、および、プレート電極とゲート電極を同時に形成す
るため、キャパシタ膜とゲート酸化膜を同一膜厚にする
必要が生じ、キャパシタ面積の増大を招き、高集積化に
不利となる問題だあった。
【0017】上記の課題として示した工程数と高集積化
は最近非常に重要視されている製造コストの低減にとっ
て最も重要な項目である。工程数が減れば減った分の製
造工程コストがそのまま低減できる。また高集積化によ
り、チップ面積が減れば1シリコンスライス当りのチッ
プ取れ数が増えるので、チップ当りの製造コストを低減
できる。また、チップ面積が減れば、1チップ内の欠陥
個数も減るので歩留りも向上しコスト低減効果がある。
【0018】本発明は、上記問題点に鑑み、プレーナー
型、トレンチ型等のDRAMに対し、工程数を低減し、
かつ高集積化を図ることにより、製造コスト低減を実現
する半導体装置とその製造方法を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明の請求項1、請求項3に示す半導体装置は、
プレーナー型、トレンチ型等の各構造のDRAMにおい
て、メモリセル部のキャパシタ膜が第1酸化膜とナイト
ライド膜と第2の酸化膜とより構成され、メモリセル部
のトランジスタと周辺回路部のキャパシタ膜が上記第2
の酸化膜より形成されている。請求項2、請求項4の発
明は上記の半導体装置の製造方法を提案したものであ
る。
【0020】請求項1の発明は、プレーナーDRAMに
おいて、メモリセルキャパシタ絶縁膜が第1酸化膜とナ
イトライド膜と第2の酸化膜より構成し、メモリセルト
ランジスタと周辺回路トランジスタのゲート酸化膜が上
記第2酸化膜より形成し、上記メモリセルキャパシタ絶
縁膜上のプレート電極とセルトランジスタと周辺回路ト
ランジスタのゲート酸化膜上のゲート電極が同一の電極
層で形成している半導体装置に関するものである。
【0021】請求項2の発明は、上記請求項1の発明の
半導体装置の製造方法に関するものである。
【0022】請求項3の発明は、トレンチDRAMにお
いて、メモリセル部のトレンチ内のキャパシタ絶縁膜が
第1酸化膜とナイトライド膜と第2の酸化膜とより構成
され、メモリセルトランジスタと周辺回路トランジスタ
のゲート酸化膜が上記第2酸化膜より形成され、上記メ
モリセルキャパシタ絶縁膜上のプレート電極とセルトラ
ンジスタと周辺回路トランジスタのゲート酸化膜上のゲ
ート電極が同一の電極層で形成されている半導体装置に
関するものである。
【0023】請求項4の発明は、上記請求項3の発明の
半導体装置の製造方法に関するものである。
【0024】請求項5の発明は、請求項1、請求項2の
発明のプレーナーDRAMにおいて、犠牲酸化を行な
い、ゲート酸化膜の酸化膜耐圧、信頼性を向上させる改
良を行った製造方法に関するものである。
【0025】請求項6の発明は、請求項3、請求項4の
発明のプレーナーDRAMにおいて、犠牲酸化を行な
い、ゲート酸化膜の酸化膜耐圧、信頼性を向上させる改
良を行った製造方法に関するものである。
【0026】
【作用】以上の構成により、キャパシタ絶縁膜である酸
化膜/窒化膜/酸化膜の最上層の酸化膜(第2の酸化
膜)とトランジスタのゲート酸化膜を同一層で形成して
いるためにその製造工程が短縮できる。さらに、最上層
の第2酸化膜が同一層で形成されているために、続けて
キャパシタ絶縁膜上のプレート電極とゲート電極も同時
に同一層で形成できるため、ここでも、製造工程が短縮
できる。
【0027】本発明では、キャパシタ絶縁膜に用いる酸
化膜/窒化膜/酸化膜のうち、窒化膜の上層の酸化膜
(第2の酸化膜)をトランジスタのゲート酸化膜と共有
している。この時、この方法が使える理由は、窒化膜上
の熱酸化膜の膜成長速度は、シリコン上の熱酸化膜の膜
成長速度より、はるかに遅いことを利用して、窒化膜上
の膜厚(すなわち、キャパシタ膜の上層酸化膜厚)シリ
コン上の膜厚(すなわち、ゲート酸化膜厚)とを、どち
らのスペックをも満足するように形成できる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第一の実施例の1層ポリシ
リコン構造プレーナーDRAMとその製造方法につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は本発明の第1の実施例として、1層
ポリシリコン構造のプレーナーDRAMの断面構造を示
すものである。第2図はその製造方法を説明する工程断
面図である。
【0030】まず図1aでは、P型シリコン基板1に通
常の工程で素子分離領域(付図示)を形成した後、容量
層2を加速エネルギー100KeV、ドーズ量5.0E
14cm−2のAsイオン注入により形成する。その
後、キャパシタ膜を形成形成するために、まず、窒化膜
形成用のCVD炉において、1nm程度の薄い自然酸化
膜3を形成する。続いて、窒化膜4を5nm堆積する。
【0031】従来の製造方法では、この後、続けて第2
酸化膜6を形成するのであるが、図1bでは、窒化膜形
成後、キャパシタ形成領域以外の部分の自然酸化膜3と
窒化膜4を通常のリソグラフィ法を用いて、選択的に除
去することにより、シリコン基板層を露出させる。
【0032】その後図1cでは、900℃、10分の熱
酸化により、キャパシタ領域の窒化膜上と露出されたシ
リコン基板上に熱酸化膜(第2の酸化膜)6を形成す
る。ただし、この熱酸化においては、シリコン基板上に
は、15nmのゲート酸化膜が形成されるが、キャパシ
タ領域の窒化膜上には窒化膜の一部を酸化して2nm程
度の酸化膜しか形成されない。したがって、キャパシタ
領域には、実効的には5nm相当の薄いキャパシタ膜が
形成される。
【0033】この後図1d,eでは、ポリシリコン膜を
堆積して、さらにリン拡散を行なった後、このポリシリ
コン7をパターンニング加工し、トランジスタ部にはゲ
ート電極を、キャパシタ部にはプレート電極を形成す
る。
【0034】この後図1fでは、LDD構造トランジス
タを形成するために、LDD拡散用のイオン注入を行な
い、LDD拡散層10を形成する。さらに、CVD酸化
膜形成後、ドライエッチングにより、トランジスタのゲ
ート側壁にサイドウォールを形成する手法により、LD
Dサイドウォール9を形成する。その後、ソース・ドレ
イン8を形成する。その後、層間膜形成、ビット線形成
を行った後、通常の配線形成等を行う。
【0035】これにより、1つの酸化膜と1つのポリシ
リコン層をキャパシタとゲートで共有化する事ができ、
工程数としては図5に示した従来例より約10%の削減
ができる。また、従来の1層ポリシリコンプレーナーD
RAMに比べて、キャパシタ膜厚を15nmから5nm
に薄くできるので、キャパシタ面積は13.0μm2から4.3
μm2というように3分の1に低減でき、高集積化が可
能となる。高集積化と工程数低減の効果で大きなコスト
ダウンが期待できる。
【0036】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
としてプレート電極とゲート電極を共有化したトレンチ
DRAMとその製造方法について、図面を参照して説明
する。
【0037】図7は本発明の第2の実施例として、プレ
ート電極とゲート電極を共有化したトレンチDRAM半
導体装置の断面構造を示すものである。図8はその製造
方法を説明する工程断面図である。
【0038】まず図8aでは、P型シリコン基板1に通
常の工程で素子分離領域(不図示)を形成した後、キャ
パシタ形成領域にトレンチを形成し、さらに、容量層2
を加速エネルギー100KeV、ドーズ量5.0E14
cm−2のAsイオン注入により形成する。
【0039】その後図8bでは、キャパシタ絶縁膜の形
成であるが、まず、窒化膜形成用のCVD炉において、
1nm程度の薄い自然酸化膜3を形成する。続いて、窒
化膜4を5nm堆積する。
【0040】従来の製造方法では、この後、続けて第2
酸化膜6を形成するのであるが、図8cでは、窒化膜形
成後、トレンチキャパシタ形成領域以外の部分の下地酸
化膜3と窒化膜4を通常のリソグラフィ法により選択的
に除去することにより、シリコン基板層を露出させる。
【0041】その後図8dでは、900℃、10分の熱
酸化により、トレンチキャパシタ領域の窒化膜上と露出
されたシリコン基板上に熱酸化膜(第2の酸化膜)6を
形成する。ただし、この熱酸化においては、シリコン基
板上には、15nmのゲート酸化膜が形成されるが、ト
レンチキャパシタ領域の窒化膜上には窒化膜の一部を酸
化して2nm程度の酸化膜しか形成されない。したがっ
て、キャパシタ領域には、実効的には5nm相当の薄い
キャパシタ膜が形成される。
【0042】この後図8eでは、ポリシリコン膜7を堆
積して、さらにリン拡散を行なった後、このポリシリコ
ン7をパターンニングにより加工し、トランジスタ部に
はゲート電極を、キャパシタ部にはプレート電極を形成
する。この後、通常のトランジスタ形成工程により、L
DD形成、ソース・ドレイン8形成、層間膜形成、ビッ
ト線形成、配線形成等を行う。
【0043】これにより、1つの酸化膜と1つのポリシ
リコン層をキャパシタとゲートで共有化する事ができ、
工程数としては図5に示した従来例より約10%の削減
ができる。また、この場合は、第1の実施例の場合より
も、トレンチ側壁の分だけキャパシタ面積を稼げるの
で、さらに高集積化に適している。高集積化と工程数低
減の効果で大きなコストダウンが期待できる。
【0044】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
の1層ポリシリコン構造プレーナーDRAMとその製造
方法について、第1の実施例よりもさらに、ゲート酸化
膜の信頼性を向上させた製造方法に関して、図面を参照
しながら説明する。
【0045】図9は本発明の第3の実施例として、1層
ポリシリコン構造のプレーナーDRAMの製造方法を説
明する工程断面図である。
【0046】まず図9aでは、P型シリコン基板1に通
常の工程で素子分離領域(不図示)を形成した後、容量
層2を加速エネルギー100KeV、ドーズ量5.0E
14cm−2のAsイオン注入により形成する。その
後、キャパシタ膜を形成形成するために、まず、窒化膜
形成用のCVD炉において、1nm程度の薄い自然酸化
膜3を形成する。続いて、窒化膜4を5nm堆積する。
【0047】従来の製造方法では、この後、続けて第2
酸化膜6を形成するのであるが、図9bでは、窒化膜形
成後、キャパシタ形成領域以外の部分の自然酸化膜3と
窒化膜4を通常のリソグラフィ法を用いて、選択的に除
去することにより、シリコン基板層を露出させる。この
時、除去する方法としては、通常ドライエッチング法が
使われる。
【0048】その後図9cでは、900℃、15分の熱
酸化により、キャパシタ領域の窒化膜上と露出されたシ
リコン基板上に熱酸化膜(犠牲酸化膜)を形成する。た
だし、この熱酸化においては、シリコン基板上には、2
0nmのゲート酸化膜が形成されるが、キャパシタ領域
の窒化膜上には窒化膜の一部を酸化して3nm程度の酸
化膜しか形成されない。
【0049】その後図9dでは、酸化膜のエッチング液
により、先の酸化により酸化した酸化膜を除去する。こ
れにより、ドライエッチング時に発生したダメージ層
が、犠牲酸化膜の除去とともに除去される。
【0050】その後図9eでは、900℃、10分の熱
酸化により、キャパシタ領域の窒化膜上と露出されたシ
リコン基板上に熱酸化膜(第2の酸化膜)6を形成す
る。ただし、この熱酸化においては、シリコン基板上に
は、15nmのゲート酸化膜が形成されるが、キャパシ
タ領域の窒化膜上には窒化膜の一部を酸化して2nm程
度の酸化膜しか形成されない。したがって、キャパシタ
領域には、実効的には5nm相当の薄いキャパシタ膜が
形成される。
【0051】この後図9fでは、ポリシリコン膜を堆積
して、さらにリン拡散を行なった後、このポリシリコン
7をパターンニング加工し、トランジスタ部にはゲート
電極を、キャパシタ部にはプレート電極を形成する。こ
の後図9gでは、通常のトランジスタ形成工程により、
LDD形成、ソース・ドレイン8形成、層間膜形成、ビ
ット線形成、配線形成等を行う。
【0052】これにより、1つの酸化膜と1つのポリシ
リコン層をキャパシタとゲートで共有化する事ができ、
工程数としては図5に示した従来例より約5%の削減が
できる。また、従来の1層ポリシリコンプレーナーDR
AMに比べて、キャパシタ膜厚を15nmから5nmに
薄くできるので、キャパシタ面積は13.0μm2から4.3μ
2というように3分の1に低減でき、高集積化が可能
となる。
【0053】更に第1の実施例に比べれば、工程数は1
工程増えるが、従来の方法よりは5%の工程数低減がで
きる。高集積化と工程数低減の効果で大きなコストダウ
ンが期待できる。しかも、ゲート酸化膜形成領域には犠
牲酸化が行われるので、ゲート酸化膜の耐圧や信頼性は
向上する。
【0054】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
としてプレート電極とゲート電極を共有化したトレンチ
DRAMとその製造方法について、第2の実施例よりも
さらに、ゲート酸化膜の信頼性を向上させた製造方法に
関して、図面を参照して説明する。
【0055】図10は本発明の第4の実施例として、プ
レート電極とゲート電極を共有化したトレンチDRAM
半導体装置の製造方法を説明する工程断面図である。
【0056】まず図10aでは、P型シリコン基板1に
通常の工程で素子分離領域(不図示)を形成した後、キ
ャパシタ形成領域にトレンチを形成し、さらに、容量層
2を加速エネルギー100KeV、ドーズ量5.0E1
4cm−2のAsイオン注入により形成する。
【0057】その後図10bでは、キャパシタ絶縁膜の
形成であるが、まず、窒化膜形成用のCVD炉におい
て、1nm程度の薄い自然酸化膜3を形成する。続い
て、窒化膜4を5nm堆積する。従来の製造方法では、
この後、続けて第2酸化膜6を形成するのであるが、本
発明では窒化膜形成後、トレンチキャパシタ形成領域以
外の部分の下地酸化膜3と窒化膜4を通常のリソグラフ
ィ法により選択的に除去することにより、シリコン基板
層を露出させる。この時、除去する方法としては、通常
ドライエッチング法が使われる。
【0058】その後図10cでは、900℃、15分の
熱酸化により、キャパシタ領域の窒化膜上と露出された
シリコン基板上に熱酸化膜(犠牲酸化膜)を形成する。
ただし、この熱酸化においては、シリコン基板上には、
20nmのゲート酸化膜が形成されるが、キャパシタ領
域の窒化膜上には窒化膜の一部を酸化して3nm程度の
酸化膜しか形成されない。
【0059】その後図10dでは、酸化膜のエッチング
液により、先の酸化により酸化した酸化膜を除去する。
これにより、ドライエッチング時に発生したダメージ層
が、犠牲酸化膜の除去とともに除去される。
【0060】その後図10eでは、900℃、10分の
熱酸化により、トレンチキャパシタ領域の窒化膜上と露
出されたシリコン基板上に熱酸化膜(第2の酸化膜)6
を形成する。ただし、この熱酸化においては、シリコン
基板上には、15nmのゲート酸化膜が形成されるが、
トレンチキャパシタ領域の窒化膜上には窒化膜の一部を
酸化して2nm程度の酸化膜しか形成されない。したが
って、キャパシタ領域には、実効的には5nm相当の薄
いキャパシタ膜が形成される。
【0061】この後図10fでは、ポリシリコン膜7を
堆積して、さらにリン拡散を行なった後、このポリシリ
コン7をパターンニングにより加工し、トランジスタ部
にはゲート電極を、キャパシタ部にはプレート電極を形
成する。この後、通常のトランジスタ形成工程により、
LDD形成、ソース・ドレイン8形成、層間膜形成、ビ
ット線形成、配線形成等を行う。
【0062】これにより、1つの酸化膜と1つのポリシ
リコン層をキャパシタとゲートで共有化する事ができ、
工程数としては第5図に示した従来例より約10%の削
減ができる。また、この場合は、第1の実施例の場合よ
りも、トレンチ側壁の分だけキャパシタ面積を稼げるの
で、さらに高集積化に適している。第2の実施例に比べ
れば、工程数は1工程増えるが、従来の方法よりは5%
の工程数低減ができる。高集積化と工程数低減の効果で
大きなコストダウンが期待できる。しかも、ゲート酸化
膜形成領域には犠牲酸化が行われるので、ゲート酸化膜
の耐圧や信頼性は向上する。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明の半導体装置(DR
AM)はキャパシタ絶縁膜である酸化膜/窒化膜/酸化
膜の最上層の酸化膜(第2の酸化膜)とトランジスタの
ゲート酸化膜を同一層で形成しているためにその製造工
程が簡略化できる。さらに、最上層の第2酸化膜が同一
層で形成されているために、続けてキャパシタ膜上のプ
レート電極とゲート電極も同時に同一層で形成できるた
め、ここでも、製造工程が簡略化できる。これにより、
約10%の工程削減が可能となり、集積化によりセル面
積が50%縮小できる。高集積化と工程数低減の効果で
大きなコストダウンが期待できる。本発明により、安価
な大容量メモリを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の断
面構造図
【図2】同実施例における製造方法を示すための工程断
面図
【図3】従来のプレーナーDRAMの断面構造図
【図4】従来のプレーナーDRAMの製造方法を示すた
めの工程断面図
【図5】従来のトレンチDRAMの断面構造図
【図6】従来の1層ポリシリコンプレーナーDRAMの
断面構造図
【図7】本発明の第2の実施例における半導体装置の断
面構造図
【図8】同実施例における製造方法を示すための工程断
面図
【図9】本発明の第3の実施例における製造方法を示す
ための工程断面図
【図10】本発明の第4の実施例における製造方法を示
すための工程断面図
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 容量層 3 下地酸化膜(第1の酸化膜) 4 ナイトライド膜(窒化膜) 6 熱酸化膜(第2の酸化膜) 7 ポリシリコン 8 ソース・ドレイン 16 ゲート酸化膜 17 ゲート電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレーナーDRAMにおいて、メモリセル
    キャパシタ絶縁膜が第1酸化膜とナイトライド膜と第2
    の酸化膜より構成され、メモリセルトランジスタと周辺
    回路トランジスタのゲート酸化膜が上記第2酸化膜より
    形成され、上記メモリセルキャパシタ絶縁膜上のプレー
    ト電極とセルトランジスタと周辺回路トランジスタのゲ
    ート酸化膜上のゲート電極が同一の電極層で形成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】プレーナーDRAMのメモリセルキャパシ
    タ形成領域に第1酸化膜とナイトライド膜を形成する工
    程と、上記キャパシタ領域のナイトライド膜上とメモリ
    セルトランジスタと周辺回路トランジスタのゲート部に
    第2の酸化膜を形成する工程と、上記キャパシタ形成領
    域と上記ゲート部を同一の電極層により形成する工程と
    を含む半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】トレンチDRAMにおいて、メモリセル部
    のトレンチ内のキャパシタ絶縁膜が第1酸化膜とナイト
    ライド膜と第2の酸化膜とより構成され、メモリセルト
    ランジスタと周辺回路トランジスタのゲート酸化膜が上
    記第2酸化膜より形成され、上記メモリセルキャパシタ
    絶縁膜上のプレート電極とセルトランジスタと周辺回路
    トランジスタのゲート酸化膜上のゲート電極が同一の電
    極層で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】トレンチDRAMのメモリセルキャパシタ
    形成領域にトレンチを形成する工程と、上記トレンチ内
    に第1酸化膜とナイトライド膜を形成する工程と、上記
    キャパシタ領域のナイトライド膜上とメモリセルトラン
    ジスタと周辺回路トランジスタのゲート部に第2の酸化
    膜を形成する工程と、上記キャパシタ形成領域と上記ゲ
    ート部を同一の電極層により形成する工程とを含む半導
    体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】プレーナーDRAMのメモリセルキャパシ
    タ形成領域に第1酸化膜とナイトライド膜を形成する工
    程と、上記キャパシタ領域のナイトライド膜上とメモリ
    セルトランジスタと周辺回路トランジスタのゲート部に
    犠牲酸化膜を形成する工程と、上記犠牲酸化膜を除去す
    る工程と、上記犠牲酸化膜を除去した後のキャパシタ領
    域のナイトライド膜上とメモリセルトランジスタと周辺
    回路トランジスタのゲート部に第2の酸化膜を形成する
    工程と、上記キャパシタ形成領域と上記ゲート部を同一
    の電極層により形成する工程とを含む半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】トレンチDRAMのメモリセルキャパシタ
    形成領域にトレンチを形成する工程と、上記トレンチ内
    に第1酸化膜とナイトライド膜を形成する工程と、上記
    キャパシタ領域のナイトライド膜上とメモリセルトラン
    ジスタと周辺回路トランジスタのゲート部に犠牲酸化膜
    を形成する工程と、上記犠牲酸化膜を除去する工程と、
    上記犠牲酸化膜を除去した後のキャパシタ領域のナイト
    ライド膜上とメモリセルトランジスタと周辺回路トラン
    ジスタのゲート部に第2の酸化膜を形成する工程と、上
    記キャパシタ形成領域と上記ゲート部を同一の電極層に
    より形成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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