JPH0630194B2 - 追跡装置 - Google Patents
追跡装置Info
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- JPH0630194B2 JPH0630194B2 JP62066530A JP6653087A JPH0630194B2 JP H0630194 B2 JPH0630194 B2 JP H0630194B2 JP 62066530 A JP62066530 A JP 62066530A JP 6653087 A JP6653087 A JP 6653087A JP H0630194 B2 JPH0630194 B2 JP H0630194B2
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- JP
- Japan
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- signal
- track
- tracking
- recording
- tracking error
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、回転ヘツド式磁気記録再生装置の中で、記
録媒体である磁気テープ上に記録された信号トラツクを
追跡する追跡装置に関するものである。
録媒体である磁気テープ上に記録された信号トラツクを
追跡する追跡装置に関するものである。
回転ヘツド式磁気記録再生装置の中には、入力するオー
デイオ信号をA/D変換し、デイジタル信号の形で磁気テ
ープに記録し、再生時には磁気テープ上に記録されたデ
イジタル信号をD/A変換して、元のアナログオーデイ
オ信号に戻して出力する回転ヘツド式デイジタル・オー
デイオ・テープレコーダ(Rotary head type Digital Au
dio Tape−recorder,以下R-DATとする)がある。R-DAT
は第6図に示すように、直径が30mmの小径のドラム
(1)を使用し、互いにアジマス角の異なる2ケの回転ヘ
ツド(Aヘツド(+アジマスヘツド)(2a)とBヘツ
ド(−アジマスヘツド)(2b))を180゜対向させ
てドラム(1)に取り付け、磁気テープ(3)をドラム(1)に
90゜巻き付けて、第7図に示すようなトラツクフオー
マツトの信号をガードバンド無して記録している。第7
図のトラツクフオーマツトにおいて、(4)はPCM化さ
れたオーデイオ信号を記録するPCM領域、(5a)及び(5
b)は再生時にトラッキングを行うための信号が記録され
ているATF領域、(6a)及び(6b)は曲番や時間情報等
の付加情報を記録するサブコード領域であり、5ブロツ
クに分かれた構成となつている。再生時には、ATF領域
(5a)及び(5b)に記録された信号より、信号トラツク
を追跡するための信号であるトラッキング誤差信号を生
成し、そのトラッキング誤差信号が零となるようにトラ
ツク追跡が行われる。ATF領域(5a)及び(5b)の信号
記録パターンを第8図に示す。第8図において、(7)の
f1信号は、パイロツト信号と呼ばれ、これよりトラッ
キング誤差信号を生成する。(8)のf2信号及び(9)のf
3信号は、シンク信号と呼ばれ、トラッキング誤差信号
を生成するタイミング検出用の信号として使用される。
f2信号(8)はAトラツク(+アジマストラツク)に、
f3信号(9)はBトラツク(−アジマストラツク)に記
録され、かつ、その記録長を2トラツク毎に0.5ブロ
ツク長、1ブロツク長と変化させて記録させ、4トラツ
クで完結する信号記録パターンとなつている。このた
め、トラツクの識別が容易となり、通常再生時、となり
の隣接トラツクまでまたがつたトラッキングを防ぐよう
に考慮されている。(10)のf4信号は、パイロット信
号、シンク信号を消去するための消去信号である。
デイオ信号をA/D変換し、デイジタル信号の形で磁気テ
ープに記録し、再生時には磁気テープ上に記録されたデ
イジタル信号をD/A変換して、元のアナログオーデイ
オ信号に戻して出力する回転ヘツド式デイジタル・オー
デイオ・テープレコーダ(Rotary head type Digital Au
dio Tape−recorder,以下R-DATとする)がある。R-DAT
は第6図に示すように、直径が30mmの小径のドラム
(1)を使用し、互いにアジマス角の異なる2ケの回転ヘ
ツド(Aヘツド(+アジマスヘツド)(2a)とBヘツ
ド(−アジマスヘツド)(2b))を180゜対向させ
てドラム(1)に取り付け、磁気テープ(3)をドラム(1)に
90゜巻き付けて、第7図に示すようなトラツクフオー
マツトの信号をガードバンド無して記録している。第7
図のトラツクフオーマツトにおいて、(4)はPCM化さ
れたオーデイオ信号を記録するPCM領域、(5a)及び(5
b)は再生時にトラッキングを行うための信号が記録され
ているATF領域、(6a)及び(6b)は曲番や時間情報等
の付加情報を記録するサブコード領域であり、5ブロツ
クに分かれた構成となつている。再生時には、ATF領域
(5a)及び(5b)に記録された信号より、信号トラツク
を追跡するための信号であるトラッキング誤差信号を生
成し、そのトラッキング誤差信号が零となるようにトラ
ツク追跡が行われる。ATF領域(5a)及び(5b)の信号
記録パターンを第8図に示す。第8図において、(7)の
f1信号は、パイロツト信号と呼ばれ、これよりトラッ
キング誤差信号を生成する。(8)のf2信号及び(9)のf
3信号は、シンク信号と呼ばれ、トラッキング誤差信号
を生成するタイミング検出用の信号として使用される。
f2信号(8)はAトラツク(+アジマストラツク)に、
f3信号(9)はBトラツク(−アジマストラツク)に記
録され、かつ、その記録長を2トラツク毎に0.5ブロ
ツク長、1ブロツク長と変化させて記録させ、4トラツ
クで完結する信号記録パターンとなつている。このた
め、トラツクの識別が容易となり、通常再生時、となり
の隣接トラツクまでまたがつたトラッキングを防ぐよう
に考慮されている。(10)のf4信号は、パイロット信
号、シンク信号を消去するための消去信号である。
第8図に示したATF用信号記録パターンからトラッキン
グ誤差信号を生成する方法について、第9図と第10図
を使用して説明する。第9図はトラッキング誤差信号を
生成する回路の構成を示すブロツク図であり、第10図
はBヘツド(−アジマスヘツド)(2b)が、第8図に示
したATF用信号記録パターンのB1トラツクのATF1領域
(5a)をトラツクずれ無しで走査する場合の、第9図の各
部の出力信号波形を示したものである。R-DATでは、ヘ
ツド幅は、通常トラツク幅の1.5倍のものを使用する
ので、ヘツドは隣接トラツクにもかかつて走査する。第
9図において、ヘツド出力信号はヘツドアンプ(11)で
増幅され、ローパスフイルタ(12)へ入力される。ロー
パスフイルタ(12)で、f1信号(パイロット信号)
(7)が抽出され、さらにエンベロープ検波回路(13)へ
入力され、エンベロープ検波回路(13)から第10図の
(18)で示すようなエンベロープ信号が出力される。エ
ンベロープ信号(18)において、f1A2とf1A1は、隣接
トラツク、すなわち逆アジマストラツクの再生出力であ
るが、f1信号(7)は周波数が低いので、ヘツドのアジ
マス効果の影響をあまり受けずに再生される。ヘツドア
ンプ(11)の出力信号(27)は、シンク信号検出回路
(14)へも入力され、ここでシンク信号(f2信号(8)
又はf3信号(9))が検出されて、第10図の(19)で
示すような信号を出力する。シンク信号検出回路(14)で
は、ヘツド切換信号(25)を入力し、その極性に応じて
例えば、“L”レベルのとき、f2信号(8)の検出を行
い、“H”レベルのとき、f3信号(9)の検出を行つて
いる。シンク信号検出回路(14)の出力信号(19)の立
ち上がりエツジに同期してサンプリングパルス発生回路
(15)から、サンプリングパルス1(SP1)(20)が出
力され、次に、一定時間(τ時間)経過後、サンプリン
グパルス2(SP2)(21)が出力される。サンプリング
パルス発生回路(15)は、ヘツド切換信号(25)を入力
し、内蔵する2分間回路(図示せず)で分周し、その分
周した信号の極性に応じて、シンク信号の記録長の判断
を行つている。例えば分周した信号が“L”レベルの時
には、0.5ブロツク長のシンク信号部分を走査した場
合、逆に“H”レベルの時には、1ブロツク長のシンク
信号部分を走査した場合にのみ、SP2(21)を発生させ
るようにしている。このため、所定のトラツク以外をヘ
ツドが走査したときには、SP2(21)が出力されないの
で、トラッキング誤差信号は生成されず、となりの隣接
トラツクにまたがるトラッキングを起こさないようにし
ている。エンベロープ検波回路(13)の出力エンベロー
プ信号(18)は第1のサンプルホールド回路(16a)と
差動増幅器(17)の一方の入力端子へ入力される。第1
のサンプルホールド回路(16a)で、SP1(20)により、
右隣接トラツク(第10図ではA2トラツク)のf1信
号クロストーク成分f1A2がサンプルホールドされ、第
10図の(22)で示す信号を出力する。第1のサンプル
ホールド回路(16a)の出力信号(22)は、差動増幅器
(17)の他方の入力端子へ入力され、差動増幅器(17)
の出力として、エンベロープ信号(18)との差信号(2
3)が出力される。SP2(21)が発生する時点では、差動増
幅器(17)の差信号(23)は、右隣接トラツクのf1信
号クロストーク成分f1A2と、左隣接トラツク(第10
図ではA1トラツク)のf1信号クロストーク成分f
1A1の差を出力しており、第2のサンプルホールド回路
(16b)でSP2(21)により、サンプルホールドされた信
号が、トラッキング誤差信号(T.E)(24)となる。第10
図の場合、トラツクずれが無い時を示したものであり、
トラツクずれがある時は、隣接トラツクからのf1信号
クロストーク成分のレベルが変化するので、トラッキン
グ誤差信号(24)の出力レベルは、トラツクずれの方向
に応じて正側又は負側に変化する。第11図にトラツク
ずれと、左隣接トラツクからのf1信号クロストーク成
分(26a)(L)、右隣接トラツクからのf1信号クロス
トーク成分(26b)(R)のレベル変化、及びトラッキン
グ誤差信号(24)(R−L)の出力変化の関係を示す。図
中、180degが1トラツク幅に相当する。トラツクの追跡
は、トラツキング誤差信号(24)が常に零となるように
行われる。また、第12図に通常再生時のヘツド切換信
号(25)とヘツドアンプ再生信号(27)の波形を示す。
R-DATは、第6図に示したように、テープ(3)がドラム
(1)に90゜しか巻付けられてなく、180゜対向で取
り付けられた2ケの回転ヘツド(Aヘツド(2a)、Bヘ
ツド(2b))で記録再生するので、ヘツドアンプ再生信
号(27)は間欠的な信号となる。当然ながら、記録信号
も同様に間欠的になる。したがつて、記録過程でサンプ
ルされたデイジタルデータを時間軸方向に圧縮して記録
し、再生過程で、時間軸方向に伸張して元に戻すという
操作を行つている。
グ誤差信号を生成する方法について、第9図と第10図
を使用して説明する。第9図はトラッキング誤差信号を
生成する回路の構成を示すブロツク図であり、第10図
はBヘツド(−アジマスヘツド)(2b)が、第8図に示
したATF用信号記録パターンのB1トラツクのATF1領域
(5a)をトラツクずれ無しで走査する場合の、第9図の各
部の出力信号波形を示したものである。R-DATでは、ヘ
ツド幅は、通常トラツク幅の1.5倍のものを使用する
ので、ヘツドは隣接トラツクにもかかつて走査する。第
9図において、ヘツド出力信号はヘツドアンプ(11)で
増幅され、ローパスフイルタ(12)へ入力される。ロー
パスフイルタ(12)で、f1信号(パイロット信号)
(7)が抽出され、さらにエンベロープ検波回路(13)へ
入力され、エンベロープ検波回路(13)から第10図の
(18)で示すようなエンベロープ信号が出力される。エ
ンベロープ信号(18)において、f1A2とf1A1は、隣接
トラツク、すなわち逆アジマストラツクの再生出力であ
るが、f1信号(7)は周波数が低いので、ヘツドのアジ
マス効果の影響をあまり受けずに再生される。ヘツドア
ンプ(11)の出力信号(27)は、シンク信号検出回路
(14)へも入力され、ここでシンク信号(f2信号(8)
又はf3信号(9))が検出されて、第10図の(19)で
示すような信号を出力する。シンク信号検出回路(14)で
は、ヘツド切換信号(25)を入力し、その極性に応じて
例えば、“L”レベルのとき、f2信号(8)の検出を行
い、“H”レベルのとき、f3信号(9)の検出を行つて
いる。シンク信号検出回路(14)の出力信号(19)の立
ち上がりエツジに同期してサンプリングパルス発生回路
(15)から、サンプリングパルス1(SP1)(20)が出
力され、次に、一定時間(τ時間)経過後、サンプリン
グパルス2(SP2)(21)が出力される。サンプリング
パルス発生回路(15)は、ヘツド切換信号(25)を入力
し、内蔵する2分間回路(図示せず)で分周し、その分
周した信号の極性に応じて、シンク信号の記録長の判断
を行つている。例えば分周した信号が“L”レベルの時
には、0.5ブロツク長のシンク信号部分を走査した場
合、逆に“H”レベルの時には、1ブロツク長のシンク
信号部分を走査した場合にのみ、SP2(21)を発生させ
るようにしている。このため、所定のトラツク以外をヘ
ツドが走査したときには、SP2(21)が出力されないの
で、トラッキング誤差信号は生成されず、となりの隣接
トラツクにまたがるトラッキングを起こさないようにし
ている。エンベロープ検波回路(13)の出力エンベロー
プ信号(18)は第1のサンプルホールド回路(16a)と
差動増幅器(17)の一方の入力端子へ入力される。第1
のサンプルホールド回路(16a)で、SP1(20)により、
右隣接トラツク(第10図ではA2トラツク)のf1信
号クロストーク成分f1A2がサンプルホールドされ、第
10図の(22)で示す信号を出力する。第1のサンプル
ホールド回路(16a)の出力信号(22)は、差動増幅器
(17)の他方の入力端子へ入力され、差動増幅器(17)
の出力として、エンベロープ信号(18)との差信号(2
3)が出力される。SP2(21)が発生する時点では、差動増
幅器(17)の差信号(23)は、右隣接トラツクのf1信
号クロストーク成分f1A2と、左隣接トラツク(第10
図ではA1トラツク)のf1信号クロストーク成分f
1A1の差を出力しており、第2のサンプルホールド回路
(16b)でSP2(21)により、サンプルホールドされた信
号が、トラッキング誤差信号(T.E)(24)となる。第10
図の場合、トラツクずれが無い時を示したものであり、
トラツクずれがある時は、隣接トラツクからのf1信号
クロストーク成分のレベルが変化するので、トラッキン
グ誤差信号(24)の出力レベルは、トラツクずれの方向
に応じて正側又は負側に変化する。第11図にトラツク
ずれと、左隣接トラツクからのf1信号クロストーク成
分(26a)(L)、右隣接トラツクからのf1信号クロス
トーク成分(26b)(R)のレベル変化、及びトラッキン
グ誤差信号(24)(R−L)の出力変化の関係を示す。図
中、180degが1トラツク幅に相当する。トラツクの追跡
は、トラツキング誤差信号(24)が常に零となるように
行われる。また、第12図に通常再生時のヘツド切換信
号(25)とヘツドアンプ再生信号(27)の波形を示す。
R-DATは、第6図に示したように、テープ(3)がドラム
(1)に90゜しか巻付けられてなく、180゜対向で取
り付けられた2ケの回転ヘツド(Aヘツド(2a)、Bヘ
ツド(2b))で記録再生するので、ヘツドアンプ再生信
号(27)は間欠的な信号となる。当然ながら、記録信号
も同様に間欠的になる。したがつて、記録過程でサンプ
ルされたデイジタルデータを時間軸方向に圧縮して記録
し、再生過程で、時間軸方向に伸張して元に戻すという
操作を行つている。
さて、今まではR-DATの通常再生時におけるトラッキン
グ誤差信号の生成方法について説明したが、特殊機能の
一つであるアフターレコーデイング(After Recording,
以下、アフレコとする)時のトラッキング誤差信号の生
成方法について説明する。R-DATは、第7図に示したト
ラツクフオーマツトで記録されているので、ATFトラッ
キングを行いながら、PCM領域(4)やサブコート領域(6
a),(6b)の部分的書き換え、すなわちアフレコが、
容易に行えるシステムとなつている。通常再生時におけ
るトラッキング誤差信号の生成を行いながら、PCM領域
(4)をアフレコすると、前述したように、R-DATでは、通
常、トラツク幅より1.5倍広い幅のヘツドを使用する
ので、第13図に示すように、アフレコされた部分(PC
M領域(4))と、アフレコされない部分(ATF領域(5a)
(5b),サブコード領域(6a)(6b)とで、原理的にヘ
ツドが隣接トラツクにかかる分(通常は1/4トラツク幅
相当分)、トラツクの直線性が損なわれてしまう。これ
を回避するために、第14図に示すように、アフレコ時
において、予じめ1/4トラツク幅相当オフトラツクさせ
てトラッキングを行うようにすればよい。オフトラツク
をさせる方法として、第11図に示したトラッキング誤
差信号(24)(R-L)に、1/4トラツク幅相当に対応するオ
フセツト電圧を印加させるものがあるが、実際には、ヘ
ツドやテープ等電磁変換系のバラツキがあるので、オフ
セツト電圧を一意に決定するのは困難である。また、ア
フレコ時において、トラッキング誤差信号を生成する方
法を変更し、自動的にオフトラツクさせる方法が特開昭
61−72484号公報に示されている。この方法によ
ると、第8図に示すATF用信号記録パターンにおいて、
Aトラツク(+アジマストラツク)のATF1領域(5a)
とBトラツク(−アジマストラツク)のATF2領域(5b)
では、通常再生時と同様に、左右の隣接トラツクからの
f1信号クロストーク成分の差信号からトラッキング誤
差信号(24)を生成し、Aトラツク(+アジマストラツ
ク)のATF2領域(5b)とBトラツク(−アジマストラツ
ク)のATF1領域(5a)では、右隣接トラツクからのf1
信号クロストーク成分と、自トラツクのf1信号成分の
差信号をとつて、トラッキング誤差信号を生成してい
る。右隣接トラツクからのf1信号クロストーク成分
(26b)(R)と、自トラツクのf1信号成分(28)(H)
の差をとつて得られたトラッキング誤差信号(24a)(R-
H)のトラツクずれに対する出力変化を示すと、第15図
のようになり、トラツクずれが約90deg(ここで、180
degが1トラツク幅に相当する)のとき、トラッキング
誤差信号(24a)(R-H)の出力レベルは零となる。第16
(a)図の(24b)に示すように、Aトラツク(+アジマス
トラツク)のATF2領域(5b)からBトラツク(−アジマ
ストラツク)のATF2領域(5b)の間は、90degオフト
ラツクさせる方向に制御が働き、次のBトラツク(−ア
ジマストラツク)のATF2領域(5b)からAトラツク(+
アジマストラツク)のATF2領域(5b)の間では、トラツク
ずれをなくす方向に制御が働くので、平均的に約45de
g、すなわち1/4トラツク幅相当のトラツクずれを起こし
ながら、トラッキングを行なわせている。
グ誤差信号の生成方法について説明したが、特殊機能の
一つであるアフターレコーデイング(After Recording,
以下、アフレコとする)時のトラッキング誤差信号の生
成方法について説明する。R-DATは、第7図に示したト
ラツクフオーマツトで記録されているので、ATFトラッ
キングを行いながら、PCM領域(4)やサブコート領域(6
a),(6b)の部分的書き換え、すなわちアフレコが、
容易に行えるシステムとなつている。通常再生時におけ
るトラッキング誤差信号の生成を行いながら、PCM領域
(4)をアフレコすると、前述したように、R-DATでは、通
常、トラツク幅より1.5倍広い幅のヘツドを使用する
ので、第13図に示すように、アフレコされた部分(PC
M領域(4))と、アフレコされない部分(ATF領域(5a)
(5b),サブコード領域(6a)(6b)とで、原理的にヘ
ツドが隣接トラツクにかかる分(通常は1/4トラツク幅
相当分)、トラツクの直線性が損なわれてしまう。これ
を回避するために、第14図に示すように、アフレコ時
において、予じめ1/4トラツク幅相当オフトラツクさせ
てトラッキングを行うようにすればよい。オフトラツク
をさせる方法として、第11図に示したトラッキング誤
差信号(24)(R-L)に、1/4トラツク幅相当に対応するオ
フセツト電圧を印加させるものがあるが、実際には、ヘ
ツドやテープ等電磁変換系のバラツキがあるので、オフ
セツト電圧を一意に決定するのは困難である。また、ア
フレコ時において、トラッキング誤差信号を生成する方
法を変更し、自動的にオフトラツクさせる方法が特開昭
61−72484号公報に示されている。この方法によ
ると、第8図に示すATF用信号記録パターンにおいて、
Aトラツク(+アジマストラツク)のATF1領域(5a)
とBトラツク(−アジマストラツク)のATF2領域(5b)
では、通常再生時と同様に、左右の隣接トラツクからの
f1信号クロストーク成分の差信号からトラッキング誤
差信号(24)を生成し、Aトラツク(+アジマストラツ
ク)のATF2領域(5b)とBトラツク(−アジマストラツ
ク)のATF1領域(5a)では、右隣接トラツクからのf1
信号クロストーク成分と、自トラツクのf1信号成分の
差信号をとつて、トラッキング誤差信号を生成してい
る。右隣接トラツクからのf1信号クロストーク成分
(26b)(R)と、自トラツクのf1信号成分(28)(H)
の差をとつて得られたトラッキング誤差信号(24a)(R-
H)のトラツクずれに対する出力変化を示すと、第15図
のようになり、トラツクずれが約90deg(ここで、180
degが1トラツク幅に相当する)のとき、トラッキング
誤差信号(24a)(R-H)の出力レベルは零となる。第16
(a)図の(24b)に示すように、Aトラツク(+アジマス
トラツク)のATF2領域(5b)からBトラツク(−アジマ
ストラツク)のATF2領域(5b)の間は、90degオフト
ラツクさせる方向に制御が働き、次のBトラツク(−ア
ジマストラツク)のATF2領域(5b)からAトラツク(+
アジマストラツク)のATF2領域(5b)の間では、トラツク
ずれをなくす方向に制御が働くので、平均的に約45de
g、すなわち1/4トラツク幅相当のトラツクずれを起こし
ながら、トラッキングを行なわせている。
以上のような従来の、例えば特開昭61-72484号公報に示
されているような方法によると、第16(b)図(27a)に示
すように、例えば、Bヘツド(−アジマスヘツド)(2
b)の目詰り等によるBヘツドからの信号がなく、片方
のチャンネルのATF用信号((18a)に示す)が欠落うると、
アフレコ時におけるトラッキング誤差信号は、(24c)
に示すような形となり、平均的に約45degトラツクず
れを起こすような制御が実現できなくなるという問題点
がある。
されているような方法によると、第16(b)図(27a)に示
すように、例えば、Bヘツド(−アジマスヘツド)(2
b)の目詰り等によるBヘツドからの信号がなく、片方
のチャンネルのATF用信号((18a)に示す)が欠落うると、
アフレコ時におけるトラッキング誤差信号は、(24c)
に示すような形となり、平均的に約45degトラツクず
れを起こすような制御が実現できなくなるという問題点
がある。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、ヘツドの目詰り等により、片方のチャンネ
ルのATF用信号が欠落しても、所定量のオフトラツクを
自動的に行なわせることのできる追跡装置を得ることを
目的としている。
れたもので、ヘツドの目詰り等により、片方のチャンネ
ルのATF用信号が欠落しても、所定量のオフトラツクを
自動的に行なわせることのできる追跡装置を得ることを
目的としている。
この発明に係る追跡装置は、アフレコ時におけるトラッ
キング誤差信号を生成する際、PCM領域(4)の前後のATF
領域(5a)(5b)を使用せずに、自トラツクのf1信号
成分を抽出できるATF領域、すなわち、Aトラツク(+
アジマストラツク)ではATF2領域(5b)、Bトラツク
(−アジマストラツク)ではATF1領域(5a)を使用し、
これらのATF領域を操作する時に、左右の隣接トラツク
からのf1信号クロストーク成分と、自トラツクのf1
信号成分とから、所定量のオフトラツクを行なわせるト
ラッキング誤差信号を生成するようにしたものである。
キング誤差信号を生成する際、PCM領域(4)の前後のATF
領域(5a)(5b)を使用せずに、自トラツクのf1信号
成分を抽出できるATF領域、すなわち、Aトラツク(+
アジマストラツク)ではATF2領域(5b)、Bトラツク
(−アジマストラツク)ではATF1領域(5a)を使用し、
これらのATF領域を操作する時に、左右の隣接トラツク
からのf1信号クロストーク成分と、自トラツクのf1
信号成分とから、所定量のオフトラツクを行なわせるト
ラッキング誤差信号を生成するようにしたものである。
この発明に係る追跡装置は、アフレコ時におけるトラッ
キング誤差信号を生成する際には、AトラツクではATF2
領域、BトラツクではATF1領域を使用し、これらのATF
領域の操作時に、左右の隣接トラツクからのf1信号ク
ロストーク成分と、自トラツクのf1信号成分とから、
所定量のオフトラツクを行なわせるトラッキング誤差信
号を生成するようにしたので、いずれか一方のATF領域
のみでトラッキング誤差信号が生成されるので、片方の
チャンネルのATF用信号が欠落しても、所定量オフトラ
ツクさせたトラッキングが実現できる。
キング誤差信号を生成する際には、AトラツクではATF2
領域、BトラツクではATF1領域を使用し、これらのATF
領域の操作時に、左右の隣接トラツクからのf1信号ク
ロストーク成分と、自トラツクのf1信号成分とから、
所定量のオフトラツクを行なわせるトラッキング誤差信
号を生成するようにしたので、いずれか一方のATF領域
のみでトラッキング誤差信号が生成されるので、片方の
チャンネルのATF用信号が欠落しても、所定量オフトラ
ツクさせたトラッキングが実現できる。
以下、この発明の一実施例を図を使用して説明する。第
1図は、この発明による追跡装置のトラツキング誤差信
号生成回路の構成を示すブロツク図であり、第2図は、
Bヘツド(−アジマスヘツド)(2b)が、第8図に示し
たATF用信号記録パターンのB1トラツクのATF1領域(5
a)を走査する場合の第1図の各部の信号波形を示した
ものである。第1図に示す一実施例は、第9図に示した
通常再生時におけるトラッキング誤差信号生成回路に、
新たに、第3のサンプルホールド回路(16c)、加算増
幅器(29)、通常再生時とアフレコ時のトラッキング誤
差信号の出力を切換えるためのアナログスイツチ回路
(30)が付加され、それらを制御する信号として、アフ
レコと通常再生を切り換えるアフレコ/通常再生切換信
号(32)、第3のサンプルホールド回路(16c)を差動さ
せる第3のサンプリングパルス3(SP3)(31)、Aトラ
ツク(+アジマストラツク)のATF2領域(5b)とBトラ
ツク(−アジマストラツク)のATF1領域(5a)を指定す
るゲート信号(33)が付加されている。通常再生時に
は、アフレコ/通常再生切明信号(32)が例えば“L”
レベルとなつて、アナログスイツチ回路(30)が上側の
接点(L)と接続され、第2のサンプルホールド回路(16
b)の出力信号(24)が、トラッキング誤差信号として
出力される。アフレコ時には、アフレコ/通常再生切換
信号(32)が“H”レベルとなり、アナログスイツチ回
路(30)の下側の接点(H)と接続され、第3のサンプル
ホールド回路(16c)の出力信号(24d)が、トラッキン
グ誤差信号として出力される。また、サンプリングパル
ス発生回路(15)ではアフレコ/通常再生切換信号(3
2)により、アフレコモードが指定されると、Aトラツ
ク(+アジマストラツク)のATF2領域(5b)とBトラツ
ク(−アジマストラツク)のATF1領域(5a)を指定する
ゲート信号(33)が、アクテイブの時にのみ(“H”レ
ベルの時、所定領域を指定しアクテイブと考える)、3
ケの連続したサンプリングパルス(SP1)(SP2)(SP3)を発
生する。第2図に示すように、シンク信号検出回路(1
4)でシンク信号(f3信号(9))が検出されると、その
出力信号(19)の立ち上がりエツジに同期して、サンプ
リングパルス発生回路(15)より、第一のサンプリング
パルス1(SP1)(20)が出力され、第1のサンプルホール
ド回路(16a)で、右隣接トラツク(第2図では、A2
トラツク)からのf1信号クロストーク成分f1A2がサ
ンプルホールドされる。次に、前述したようにシンク信
号の記録長が、所望のトラツクのものであるか判断さ
れ、合致すると、SP1(20)が出力されてから、一定時間
(τ時間)経過後、サンプリングパルス発生回路(15)
より、第2のサンプリングパルス2(SP2)(21)が出力
され、第2のサンプルホールド回路(16b)で差動増幅
器(17)の出力信号(23)をサンプルホールドする。SP
2(21)が出力する時点では、右隣接トラツクからのf
1信号クロストーク成分f1A2と、左隣接トラツク(第
2図では、A1トラツク)からのf1信号クロストーク
成分f1A1の左が差動増幅器(17)の出力信号(23)と
なつて現れているから、両隣接トラツクからのf1信号ク
ロストーク成分の左が、第2のサンプルホールド回路
(16b)に、ホールドされる。さらに、SP2(21)が出力
されてから、一定時間(τ時間)経過後、サンプリング
パルス発生回路(15)より、第3のサンプリングパルス
3(SP3)(31)が出力され、第3のサンプルホールド
回路(16c)で、加算増幅器(29)の出力信号(34)が
サンプルホールドさる。SP3(31)が出力する時点にお
いて、第2のサンプルホールド回路(16b)は、両隣接
トラツクからのf1信号クロストーク成分の差を出力し
ており、差動増幅器(17)からは、右隣接トラツクから
のf1信号クロストーク成分f1A2と、自トラツクのf
1信号成分f1B1の差が出力されていて、それらを加算
した信号が第3のサンプルホールド回路(16c)にホー
ルドされることになる。この第3のサンプルホールド回
路(16c)の出力信号(24d)が、アフレコ時におけるト
ラッキング誤差信号となつて、アナログスイツチ回路
(30)から出力される。
1図は、この発明による追跡装置のトラツキング誤差信
号生成回路の構成を示すブロツク図であり、第2図は、
Bヘツド(−アジマスヘツド)(2b)が、第8図に示し
たATF用信号記録パターンのB1トラツクのATF1領域(5
a)を走査する場合の第1図の各部の信号波形を示した
ものである。第1図に示す一実施例は、第9図に示した
通常再生時におけるトラッキング誤差信号生成回路に、
新たに、第3のサンプルホールド回路(16c)、加算増
幅器(29)、通常再生時とアフレコ時のトラッキング誤
差信号の出力を切換えるためのアナログスイツチ回路
(30)が付加され、それらを制御する信号として、アフ
レコと通常再生を切り換えるアフレコ/通常再生切換信
号(32)、第3のサンプルホールド回路(16c)を差動さ
せる第3のサンプリングパルス3(SP3)(31)、Aトラ
ツク(+アジマストラツク)のATF2領域(5b)とBトラ
ツク(−アジマストラツク)のATF1領域(5a)を指定す
るゲート信号(33)が付加されている。通常再生時に
は、アフレコ/通常再生切明信号(32)が例えば“L”
レベルとなつて、アナログスイツチ回路(30)が上側の
接点(L)と接続され、第2のサンプルホールド回路(16
b)の出力信号(24)が、トラッキング誤差信号として
出力される。アフレコ時には、アフレコ/通常再生切換
信号(32)が“H”レベルとなり、アナログスイツチ回
路(30)の下側の接点(H)と接続され、第3のサンプル
ホールド回路(16c)の出力信号(24d)が、トラッキン
グ誤差信号として出力される。また、サンプリングパル
ス発生回路(15)ではアフレコ/通常再生切換信号(3
2)により、アフレコモードが指定されると、Aトラツ
ク(+アジマストラツク)のATF2領域(5b)とBトラツ
ク(−アジマストラツク)のATF1領域(5a)を指定する
ゲート信号(33)が、アクテイブの時にのみ(“H”レ
ベルの時、所定領域を指定しアクテイブと考える)、3
ケの連続したサンプリングパルス(SP1)(SP2)(SP3)を発
生する。第2図に示すように、シンク信号検出回路(1
4)でシンク信号(f3信号(9))が検出されると、その
出力信号(19)の立ち上がりエツジに同期して、サンプ
リングパルス発生回路(15)より、第一のサンプリング
パルス1(SP1)(20)が出力され、第1のサンプルホール
ド回路(16a)で、右隣接トラツク(第2図では、A2
トラツク)からのf1信号クロストーク成分f1A2がサ
ンプルホールドされる。次に、前述したようにシンク信
号の記録長が、所望のトラツクのものであるか判断さ
れ、合致すると、SP1(20)が出力されてから、一定時間
(τ時間)経過後、サンプリングパルス発生回路(15)
より、第2のサンプリングパルス2(SP2)(21)が出力
され、第2のサンプルホールド回路(16b)で差動増幅
器(17)の出力信号(23)をサンプルホールドする。SP
2(21)が出力する時点では、右隣接トラツクからのf
1信号クロストーク成分f1A2と、左隣接トラツク(第
2図では、A1トラツク)からのf1信号クロストーク
成分f1A1の左が差動増幅器(17)の出力信号(23)と
なつて現れているから、両隣接トラツクからのf1信号ク
ロストーク成分の左が、第2のサンプルホールド回路
(16b)に、ホールドされる。さらに、SP2(21)が出力
されてから、一定時間(τ時間)経過後、サンプリング
パルス発生回路(15)より、第3のサンプリングパルス
3(SP3)(31)が出力され、第3のサンプルホールド
回路(16c)で、加算増幅器(29)の出力信号(34)が
サンプルホールドさる。SP3(31)が出力する時点にお
いて、第2のサンプルホールド回路(16b)は、両隣接
トラツクからのf1信号クロストーク成分の差を出力し
ており、差動増幅器(17)からは、右隣接トラツクから
のf1信号クロストーク成分f1A2と、自トラツクのf
1信号成分f1B1の差が出力されていて、それらを加算
した信号が第3のサンプルホールド回路(16c)にホー
ルドされることになる。この第3のサンプルホールド回
路(16c)の出力信号(24d)が、アフレコ時におけるト
ラッキング誤差信号となつて、アナログスイツチ回路
(30)から出力される。
以上、説明した演算動作を第3図に図示して説明する。
第3図はトラツクずれに対する各部の信号変化を表わし
たものであり、(26b)は右隣接トラツクからのf1信
号クロストークのレベル変化、(26a)は左隣接トラツ
クからのf1信号クロストークのレベル変化、(28)は
自トラツクのf1信号レベル変化を示している。ここで
新たに、(26b)を(R)、(26a)を(L)、(28)を(H)
と表記し直すと、SP2(21)が出力される時点では第2
のサンプルホールド回路(16b)には(R-L)にあたる信号
(24)がホールドされ、SP3(31)が出力される時点に
おいて、差動増幅器(17)の出力として、(R−H)に
あたる信号(24a)が出力されており、(R-L)と(R-H)を
加算した信号(34)、すなわち(24d)が第3のサンプ
ルホールド回路(16c)にホールドされる。演算結果で
ある〔(R-L)+(R-H)〕の信号(24d)のトラツクず
れに対する変化を見ると、約45deg、すなわち1/4トラ
ツク幅相当のオフトラツクしたところで零となるので、
この信号によりアフレコ時におけるトラッキングを所定
量オフトラツクさせて実現できる。従つて第4(a)図に
示すように、Aトラツク(+アジマストラツク)再生時
ではATF2領域(5b)で、Bトラツク(−アジマストラ
ツク)再生時にはAF1領域(5a)で所定量のオフトラツ
クを行えるトラッキング誤差信号を生成しており、第4
(b)に示すように、例えばBヘツドの目詰り等により片
方のチャンネルのATF用信号が欠落しても、所定量のオ
フトラツクをさせて、トラツキングを行うことができ
る。第3図において、通常再生時におけるトラツキング
誤差信号(24a)(R-L)と、アフレコ時におけるトラッ
キング誤差信号(24d)〔(R-L)+(R-H)〕を比較す
ると、トラツクずれに対する出力レベルの傾き、すなわ
ち感度が異なつているので、サーボ系を構成する場合、
ループゲインが異なつてしまう。これを防ぐためには、
例えば加算増幅器(29)の利得を任意に設定し直せばよ
く、例えば、この利得を1/2にした場合、第5図の(24e)
〔1/2{R-L)+(R-H)}〕に示すように、トラツクずれ対出
力レベルの感度は、通常再生時とほぼ同じにすることが
できる。
第3図はトラツクずれに対する各部の信号変化を表わし
たものであり、(26b)は右隣接トラツクからのf1信
号クロストークのレベル変化、(26a)は左隣接トラツ
クからのf1信号クロストークのレベル変化、(28)は
自トラツクのf1信号レベル変化を示している。ここで
新たに、(26b)を(R)、(26a)を(L)、(28)を(H)
と表記し直すと、SP2(21)が出力される時点では第2
のサンプルホールド回路(16b)には(R-L)にあたる信号
(24)がホールドされ、SP3(31)が出力される時点に
おいて、差動増幅器(17)の出力として、(R−H)に
あたる信号(24a)が出力されており、(R-L)と(R-H)を
加算した信号(34)、すなわち(24d)が第3のサンプ
ルホールド回路(16c)にホールドされる。演算結果で
ある〔(R-L)+(R-H)〕の信号(24d)のトラツクず
れに対する変化を見ると、約45deg、すなわち1/4トラ
ツク幅相当のオフトラツクしたところで零となるので、
この信号によりアフレコ時におけるトラッキングを所定
量オフトラツクさせて実現できる。従つて第4(a)図に
示すように、Aトラツク(+アジマストラツク)再生時
ではATF2領域(5b)で、Bトラツク(−アジマストラ
ツク)再生時にはAF1領域(5a)で所定量のオフトラツ
クを行えるトラッキング誤差信号を生成しており、第4
(b)に示すように、例えばBヘツドの目詰り等により片
方のチャンネルのATF用信号が欠落しても、所定量のオ
フトラツクをさせて、トラツキングを行うことができ
る。第3図において、通常再生時におけるトラツキング
誤差信号(24a)(R-L)と、アフレコ時におけるトラッ
キング誤差信号(24d)〔(R-L)+(R-H)〕を比較す
ると、トラツクずれに対する出力レベルの傾き、すなわ
ち感度が異なつているので、サーボ系を構成する場合、
ループゲインが異なつてしまう。これを防ぐためには、
例えば加算増幅器(29)の利得を任意に設定し直せばよ
く、例えば、この利得を1/2にした場合、第5図の(24e)
〔1/2{R-L)+(R-H)}〕に示すように、トラツクずれ対出
力レベルの感度は、通常再生時とほぼ同じにすることが
できる。
以上のようにこの発明によればアフレコ時におけるトラ
ッキング誤差信号を生成する際には、PCM領域の前後のA
TF領域を使用せずに自トラツクのf1信号成分を抽出で
きるATF領域を走査して、左右の隣接トラツクからのf
1信号クロストーク成分と、自トラツクのf1信号成分
から、所定量のオフトラツクを行なわせるトラッキング
誤差信号を生成するようにしたので、1つのATF領域の
みでトラッキング誤差信号が生成でき、従つて片方のチ
ヤンネルのATF用信号が欠落しても、所定量のオフトラ
ツクを行うことができる追跡装置が得られるという効果
がある。
ッキング誤差信号を生成する際には、PCM領域の前後のA
TF領域を使用せずに自トラツクのf1信号成分を抽出で
きるATF領域を走査して、左右の隣接トラツクからのf
1信号クロストーク成分と、自トラツクのf1信号成分
から、所定量のオフトラツクを行なわせるトラッキング
誤差信号を生成するようにしたので、1つのATF領域の
みでトラッキング誤差信号が生成でき、従つて片方のチ
ヤンネルのATF用信号が欠落しても、所定量のオフトラ
ツクを行うことができる追跡装置が得られるという効果
がある。
第1図はこの発明による追跡装置のトラツキング誤差信
号生成回路の構成を示すブロツク図、第2図は第1図に
示す回路の各部の出力信号波形図、第3図はこの発明に
おけトラツクずれに対する両隣接トラツクからのf1信
号クロストークレベルおよびトラツキング誤差信号出力
の変化を示す線図、第4(a)図および第4(b)図はこの発
明におけるATF用信号とトラツキング誤差信号との関係
を示す図、第5図はこの発明における加算増幅器の利得
を任意に設定し直した場合の、トラツクずれに対するト
ラツキング誤差信号出力の変化を示す線図、第6図は回
転ヘツド式デイジタル・オーデイオ・テープレコーダの
回転ヘツドと磁気テープとの関係を示す側面図、第7図
は回転ヘツド式デイジタル・オーデイオ・テープレコー
ダのトラツクフオーマツト図、第8図はATF用信号記録
パターンを示す図、第9図は従来の追跡装置のトラツキ
ング誤差信号生成回路の構成を示すブロツク図、第10
図は第9図に示す回路の各部の出力信号波形図、第11
図は従来のトラツクずれに対する両隣接トラツクからの
f1信号クロストークレベルおよびトラッキング誤差信
号出力の変化を示す線図、第12図は通常再生時のヘツ
ド切換信号とヘツドアンプ再生信号の関係を示す波形
図、第13図は磁気テープ上のヘツドの走査動作を示す
図、第14図はオフトラツクした場合の磁気テープ上の
ヘツドの走査動作を示す図、第15図はオフトラツクし
た場合のトラツクずれに対する両隣接トラツクからのf
1信号クロストークレベルおよびトラッキング誤差信号
出力の変化を示す線図、第16(a)図および第16(b)図
は従来のATF用信号とトラッキング誤差信号との関係と
の関係を示す図である。 図において、(1)はドラム、(2a)はAヘツド、(2b)
はBヘツド、(3)は磁気テープ、(4)はPCM領域、(5
a)はATF1領域、(5b)はATF2領域、(6a)と(6b)は
サブコード領域、(11)はヘツドアンプ、(12)はロー
パスフイルタ、(13)はエンベロープ検波回路、(14)
はシンク信号検出回路、(15)はサンプリングパルス発
生回路、 (16a)は第1のサンプルホールド回路、(16b)は第2
のサンプルホールド回路、(16c)は第3のサンプルホ
ールド回路、(17)は差動増幅器、(18)はエンベロー
プ信号、(20)はサンプリングパルス1(SP1)、(2
1)はサンプリングパルス2(SP2)、(24)〜(24d)
はサンプリング誤差信号、(25)はヘツド切換信号、
(29)は加算増幅器、(30)はアナログスイツチ回路、
(31)はサンプリングパルス3(SP3)、(32)はアフ
レコ/通常再生切換信号、(33)はゲート信号である。 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
号生成回路の構成を示すブロツク図、第2図は第1図に
示す回路の各部の出力信号波形図、第3図はこの発明に
おけトラツクずれに対する両隣接トラツクからのf1信
号クロストークレベルおよびトラツキング誤差信号出力
の変化を示す線図、第4(a)図および第4(b)図はこの発
明におけるATF用信号とトラツキング誤差信号との関係
を示す図、第5図はこの発明における加算増幅器の利得
を任意に設定し直した場合の、トラツクずれに対するト
ラツキング誤差信号出力の変化を示す線図、第6図は回
転ヘツド式デイジタル・オーデイオ・テープレコーダの
回転ヘツドと磁気テープとの関係を示す側面図、第7図
は回転ヘツド式デイジタル・オーデイオ・テープレコー
ダのトラツクフオーマツト図、第8図はATF用信号記録
パターンを示す図、第9図は従来の追跡装置のトラツキ
ング誤差信号生成回路の構成を示すブロツク図、第10
図は第9図に示す回路の各部の出力信号波形図、第11
図は従来のトラツクずれに対する両隣接トラツクからの
f1信号クロストークレベルおよびトラッキング誤差信
号出力の変化を示す線図、第12図は通常再生時のヘツ
ド切換信号とヘツドアンプ再生信号の関係を示す波形
図、第13図は磁気テープ上のヘツドの走査動作を示す
図、第14図はオフトラツクした場合の磁気テープ上の
ヘツドの走査動作を示す図、第15図はオフトラツクし
た場合のトラツクずれに対する両隣接トラツクからのf
1信号クロストークレベルおよびトラッキング誤差信号
出力の変化を示す線図、第16(a)図および第16(b)図
は従来のATF用信号とトラッキング誤差信号との関係と
の関係を示す図である。 図において、(1)はドラム、(2a)はAヘツド、(2b)
はBヘツド、(3)は磁気テープ、(4)はPCM領域、(5
a)はATF1領域、(5b)はATF2領域、(6a)と(6b)は
サブコード領域、(11)はヘツドアンプ、(12)はロー
パスフイルタ、(13)はエンベロープ検波回路、(14)
はシンク信号検出回路、(15)はサンプリングパルス発
生回路、 (16a)は第1のサンプルホールド回路、(16b)は第2
のサンプルホールド回路、(16c)は第3のサンプルホ
ールド回路、(17)は差動増幅器、(18)はエンベロー
プ信号、(20)はサンプリングパルス1(SP1)、(2
1)はサンプリングパルス2(SP2)、(24)〜(24d)
はサンプリング誤差信号、(25)はヘツド切換信号、
(29)は加算増幅器、(30)はアナログスイツチ回路、
(31)はサンプリングパルス3(SP3)、(32)はアフ
レコ/通常再生切換信号、(33)はゲート信号である。 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】情報信号の記録領域の前後に独立に設けら
れたトラッキング用信号記録領域に記載されたパイロッ
ト信号より、トラッキング誤差信号を生成する追跡装置
であって、 通常再生時に、前記情報信号の前後のトラッキング用信
号記録領域において、右隣接トラックからのパイロット
信号のクロストークレベルRと、左隣接トラックからの
パイロット信号のクロストークレベルLとから、(R−
L)なる演算を行ってトラッキング誤差信号を生成する
手段と、 アフターレコーディング時に、一方のトラッキング用信
号記録領域において、右隣接トラックからのパイロット
信号のクロストークレベルRと、左隣接トラックからの
パイロット信号のクロストークレベルLと、走査中のト
ラックのパイロット信号の出力レベルHとから、[(R−
L)+(R−H)]なる演算を行ってトラッキング誤差信号
を発生する手段と、 通常再生時とアフターレコーディング時で前記2つの手
段を切り換える手段と、 を備えたことを特徴とする追跡装置。 - 【請求項2】アフターレコーディング時に、 A(任意の定数)×[(R−L)+(R−H)] なる演算を行い、ゲイン補正を行うことを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の追跡装置。 - 【請求項3】前記任意の定数Aを1/2としたことを特
徴とする特許請求の範囲第2項記載の追跡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62066530A JPH0630194B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 追跡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62066530A JPH0630194B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 追跡装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63231752A JPS63231752A (ja) | 1988-09-27 |
JPH0630194B2 true JPH0630194B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=13318528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62066530A Expired - Lifetime JPH0630194B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 追跡装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630194B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2585634B2 (ja) * | 1987-10-14 | 1997-02-26 | 株式会社日立製作所 | 誤差信号検出回路 |
JP2921861B2 (ja) * | 1989-07-05 | 1999-07-19 | 旭光学工業株式会社 | オートフォーカスカメラ |
-
1987
- 1987-03-20 JP JP62066530A patent/JPH0630194B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63231752A (ja) | 1988-09-27 |
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