JPH06299826A - エンジンの動弁機構 - Google Patents

エンジンの動弁機構

Info

Publication number
JPH06299826A
JPH06299826A JP7057794A JP7057794A JPH06299826A JP H06299826 A JPH06299826 A JP H06299826A JP 7057794 A JP7057794 A JP 7057794A JP 7057794 A JP7057794 A JP 7057794A JP H06299826 A JPH06299826 A JP H06299826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rocker arm
valve
cam
piston
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7057794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Azuma
博文 東
Toru Okada
徹 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP7057794A priority Critical patent/JPH06299826A/ja
Publication of JPH06299826A publication Critical patent/JPH06299826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 休筒又はバルブタイミングを変更可能な動弁
機構に油圧式バルブラッシュアジャスタを採用する。 【構成】 先端20bがバルブ40のステムヘッドに当
接し基端がエンジン本体側に支持された第1のロッカア
ーム20と、カムにより駆動される第2のロッカアーム
30と、第1のロッカアームと第2のロッカアームとの
結合又は結合解除する連結切換機構とを備え、連結切換
機構により休筒又はバルブタイミングを変更させる動弁
機構の、ロッカアーム20の先端20bとステムヘッド
との間に油圧式バルブラッシュアジャスタを介在させる
と共に、ロッカアーム20とカムシャフト45との間に
油圧式バルブラッシュアジャスタのリフトアップを抑え
るストッパ手段23、47を設けた構成としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの動弁機構に
関し、特にエンジンの運転状態に応じて休筒又はバルブ
タイミングを変更することが可能なエンジンの動弁機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの動弁機構の可変バルブタイミ
ング(VVT)機構は、プロフィールの異なる低速用と
高速用の2種類のカムをカムシャフトに設定し、エンジ
ンの低速回転域では低速用カムで、高速回転域では高速
用カムでバルブを駆動するように油圧を利用して切り替
える機構である。低速用カムは、高速用カムよりも小さ
く、バルブのオーバラップとリフトとは共に小さくなっ
ている。この可変バルブタイミイグ機構の採用により、
エンジンの低回転域における使いやすさ即ち、低速高ト
ルクを保持しつつ高速回転域におけるエンジンの出力ト
ルクの向上を図ることができる。
【0003】一方、自動車は、一般道路をごく一般的に
走行しているときにはそれ程のパワーは必要でなく、搭
載しているエンジンの持つパワーの半分も使用していれ
ば良い方である。従って、車両がこのような運転状態に
あるときには、エンジンの一部を停止(休筒)させて余
分な出力を減らすことにより省エネを図ることが可能で
ある。
【0004】そこで、多気筒エンジンにおいては、停止
させたい気筒の動弁機構を停止させると共に、燃料の供
給も停止させる例えば、4気筒エンジンの場合には半分
の2気筒を停止(休筒)させるようにしたようにした可
変気筒エンジンがある。かかる可変気筒エンジンでは、
動弁機構の機能を停止させたい気筒のロッカアームを空
振りさせて吸排気バルブの動きを停止させるようにして
いる。
【0005】可変バルブタイミング機構を備えた動弁機
構としては、図8及び図9に示すような構造のものがあ
る。この動弁機構は、ロッカシャフト1に基端2aが固
定され、先端2b、2bが二股に分かれたT形のプライ
マリロッカアーム(以下単に「ロッカアーム」という)
2と、ロッカシャフト1のロッカアーム2の基端2aの
両側に各基端3a、4aが回動可能に軸支された低速用
ロッカアーム3、高速用ロッカアーム4と、低速用カム
5と高速用カム6とを備えたカムシャフト7等により構
成されている。
【0006】ロッカアーム2は、各先端2b、2bに螺
着されたアジャストスクリュウ8、8を介して夫々バル
ブ例えば、吸気バルブ9、9の各ステムヘッドに当接
し、低速用ロッカアーム3、高速用ロッカアーム4は、
先端3b、4bに軸支されたローラ10、11を介して
夫々低速用カム5、高速用カム6に当接する。そして、
ロッカシャフト1と低速用ロッカアーム3、高速用ロッ
カアーム4の各回動部には図9に示すように直径方向に
ピストン孔(以下単に「孔」という)1a、1b、3
c、4cが穿設されており、ロッカシャフト1の孔1
a、1bにはピストン12、13が軸方向に摺動可能に
嵌合され、スプリング14、15と油圧PL、PHとの
協働によりピストン12又はピストン13を駆動して、
低速用ロッカアーム3又は高速用ロッカアーム4をロッ
カシャフト1に選択的に結合させるようになっている。
【0007】エンジンが低速回転域にあるときには、油
圧PL、PHが共に供給されず、ピストン12は、スプ
リング14のばね力によりロッカシャフト1の孔1aか
ら押し出され、その先端が低速用ロッカアーム3の孔3
cに嵌合され、当該低速用ロッエアーム3がロッカシャ
フト1に結合される。一方、ピストン13は、スプリン
グ15のばね力によりロッカアーム1の孔1b内に引き
込まれて高速用ロッカアーム4の孔4cから外れ、当該
高速用ロッカアーム4とロッカシャフト1との結合が解
除される。そして、低速用カム5、低速用ロッカアーム
3を介してロッカアーム2が揺動され、バルブ9、9が
駆動される。
【0008】エンジンが高速回転域にあるときには、油
圧PL、PHが供給され、ピストン12は、油圧PLに
よりスプリング14のばね力に抗して孔1a内に引き込
まれ、その先端が低速用ロッカアーム3の孔3cから外
れ、当該低速用ロッカアーム3とロッカシャフト1との
結合が解除される。一方、ピストン13は、油圧PHに
よりスプリング15のばね力に抗して孔1bから押し出
され、その先端が高速用ロッカアーム4の孔4cに嵌合
され、当該高速用ロッカアーム4がロッカシャフト1に
結合される。そして、高速用カム6、高速用ロッカアー
ム4を介してロッカアーム2が揺動され、バルブ9、9
が駆動される。このようにしてエンジンの運転状態に応
じてバルブタイミングが変更される。
【0009】また、当該気筒を休筒させる場合には、ピ
ストン12、13を共にロッカシャフト1の孔1a、1
b内に引き込ませて、ロッカシャフト1と低速用ロッカ
アーム3及び高速用ロッカアーム4との結合を解除す
る。これによりカムシャフト7が回転してもロッカアー
ム2が揺動されず、バルブ9、9が停止(閉弁)状態に
保持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロッカアー
ム2の先端2b、2bの各アジャストスクリュウ8、8
とバルブ9、9の各ステムヘッドとの間には熱膨張対策
として僅かなバルブクリアランスが設けられており、こ
れらのバルブクリアランスは、各アジャストスクリュウ
8、8により調整する。このバルブクリアランスは、狭
すぎると熱膨張で接触してしまい、反対に広すぎるとバ
ルブを叩く衝撃音が大きくなり、動弁系の騒音が大きく
なり、また、衝撃でバルブを破損する等の不具合があ
る。更にバルブタイミングのずれにも繋がりかねない。
従って、特に、前述したように低速、高速用のカムを設
け、エンジンの運転状態によりロッカアームを使い分け
る可変バルブタイミング機構を備える動弁機構において
は、バルブクリアランスを適正に調整することが必要不
可欠である。
【0011】しかしながら、アジャストスクリュウによ
るバルブクリアランスの調整は、人手に頼っているため
に難しく、特にメンテナンス時における調整には熟練を
要し、且つ非常に手間がかかり作業性が悪という問題が
ある。バルブクリアランスを自動的に調整し、バルブと
カム、バルブとロッカアームの隙間をゼロにする油圧式
バルブラッシュアジャスタ(HLA)があるが、前述し
た動弁機構に当該油圧式バルブラッシュアジャスタ(以
下単に「ラッシュアジャスタ」という)をそのまま使用
することはできない。その理由は、運転状態から休筒に
切り替えるとロッカアーム2がフリーの状態となるため
にラッシュアジャスタがリフトアップし、このリフトア
ップによりロッカアーム2が回転し、ロッカシャフト1
のピストン孔1a、1bと低速、高速用のロッカアーム
3、4のピストン孔3c、4cとの位相がずれてしま
い、休筒運転から全筒運転に切り替える際にピストン1
2、13のピストン孔3c、4cへの挿入が不可能とな
ってしまうという不具合がある。
【0012】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、可変バルブタイミング機構を備えたエンジンの動弁
機構に油圧式ラッシュアジャスタを使用し、且つ休筒時
における当該油圧ラッシュアジャスタのリフトアップを
抑えることによりバルブクリアランスを自動的に調整可
能としたエンジンの動弁機構を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、先端がバルブのステムヘッドに当接
し基端がエンジン本体側に支持された第1のロッカアー
ムと、カムにより駆動される第2のロッカアームと、前
記第1のロッカアームと第2のロッカアームとの結合又
は結合解除する連結切換機構とを備えたエンジンの動弁
機構において、前記第1のロッカアームの先端とステム
ヘッドとの間に油圧式バルブラッシュアジャスタを介在
させると共に、当該ロッカアームとカムシャフトとの間
に前記油圧式バルブラッシュアジャスタのリフトアップ
を抑えるストッパ手段を設けた構造としたものである。
【0014】
【作用】ストッパ手段は、休筒時における第1のロッカ
アームの油圧式バルブラッシュアジャスタのリフトアッ
プを抑え、当該第1のロッカアームと第2のロッカアー
ムとの位相のずれを防止する。これにより休筒運転から
全筒運転に移行する際に、連結切換機構が第1のロッカ
アームと第2のロッカアームとを確実に結合することが
可能となる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1乃至図3においてプライマリロッカアー
ム20は、基端20aがロッカシャフト21の略中央に
嵌合固定されおり、当該ロッカシャフト21と一体的に
形成されてT形をなしている。このプライマリロッカア
ーム(以下単に「ロッカアーム」という)20は、先端
が二股に分かれて20b、20bとされており、各先端
20b、20bには下面に開口する穴20c、20c
(図3)が穿設されている。また、このロッカアーム2
0の略中央の上面には溝20dが設けられている。
【0016】ロッカシャフト21のロッカアーム20の
基端20aの両側には直径方向にピストン孔21a、2
1bが穿設されており、更に軸心には各端面側に油路2
1c、21dが穿設されている。これらの油路21c、
21dの各一端は、夫々ピストン孔21a、21bに連
通され、各他端は、側面に開口されて当該ロッカシャフ
ト21の両端を軸支する軸受22、22に設けられた油
路22a、22bを介して油圧源に接続されている。更
に、ロッカシャフト21内には油路21e(図2)が軸
方向に沿って設けられており、当該油路21eの一端
は、一端面に開口されて前記油圧源に接続され、他端は
ロッカアーム20の各先端20b、20bにおいて分岐
されて各穴20c、20cに開口されている。
【0017】ロッカアーム20の中央の溝20dにはス
トッパ例えば、ストッパローラ23が軸支されており、
各先端20b、20bの穴20c、20cには油圧式バ
ルブラッシュアジャスタ(以下単に「ラッシュアジャス
タ」という)24、25(図2)が嵌挿されている。こ
れらのラッシュアジャスタ24、25は、夫々バルブ例
えば、吸気側のバルブ40、41のステムヘッドに当接
(図3)されている。これらのラッシュアジャスタ2
4、25は、油路21eの前記各他端に接続されてお
り、前記油圧源から所定の油圧Pが供給されるようにな
っている。
【0018】ロッカシャフト21にはロッカアーム20
の基端20aの両側に低速用ロッカアーム30、高速用
ロッカアーム31の各基端30a、31aが回動可能に
軸支されており、各先端30b、31bには夫々ローラ
32、33が軸支されている。そして、これらの基端3
0a、31aには夫々直径方向にロッカシャフト21の
各ピストン孔21a、21bと合致可能なピストン孔3
0c、31cが穿設されている。また、各基端30a、
31aにはローラ32、33と反対側にロストモーショ
ンアセンブリ42(図4)に当接する係止用の爪30
d、31dが突設されている。そして、ロッカアーム2
0、30、31のローラ23、32、33は、同一直線
上に配置されている。
【0019】ロッカシャフト21の各ピストン孔21
a、21bにはピストン34、35が軸方向に摺動可能
に嵌合されている。ピストン孔21a内にはばね座36
が嵌合されており、ピストン34の基端とばね座36と
の間にはスプリング37が縮設されている。また、ピス
トン35の基端に設けられたフランジとピストン孔21
bに設けられた段差部との間にはスプリング38が縮設
されている。そして、ピストン34は、スプリング37
のばね力によりピストン孔21aから押し出されてその
先端がロッカアーム30のピストン孔30cに嵌合され
ている。一方、ピストン35は、スプリング38のばね
力によりピストン孔21b内に引き込まれており、ロッ
カアーム31のピストン孔31cから外れている。
【0020】カムシャフト45は、低速用カム46、ス
トッパカム47、高速用カム48が同軸上に一体的に設
けられており、低速用ロッカアーム30、ロッカアーム
20、高速用ロッカアーム31の各ローラ32、23、
33は、これらのカム46、47、48に当接して転動
可能とされている。そして、低速用カム46と高速用カ
ム48の各ベース円は同径とされている。ストッパカム
47は、真円の円筒カムで、その直径は、低速用カム4
6、高速用カム48の各ベース円と同径とされている。
【0021】さて、図4(b)に示すように仮に低速用
カム46と対応する低速用ロッカアーム30のローラ3
2とが隙間なく接触し、逆に同図(a)に示すようにス
トッパカム46とロッカアーム20のローラ23との間
に隙間δがある場合には、休筒時に、ラッシュアジャス
タ24のリフトアップにより当該ロッカアーム20と低
速用ロッカアーム30との間に位相ずれが発生して、ピ
ストン34の先端がロッカアーム30のピストン孔30
cの開口端に干渉し、この結果、ピストン34の先端が
ピストン孔30cに嵌合不能即ち、休筒運転から全筒運
転への切替が不可能となる。尚、高速側即ち、高速用カ
ム48と高速用ロッカアーム31とについても上記低速
側と同様であり、以下説明の都合上低速側について説明
する。
【0022】そこで、図5(a)に示すようにストッパ
カム47にロッカアーム20のストッパローラ23を押
し当てた状態において、同図(b)に示すように低速用
カム46とローラ32との間に一定量の隙間Δをもたせ
るように、ローラ径を選別して調節する。この隙間Δ
は、最小値=各カムのベース円の段差+ストッパカムと
ストッパローラの生涯摩耗量、最大値=最小値+ローラ
径選別公差、のように決定される。
【0023】次に、ピストン34とピストン孔30cと
の間隔を設定する。上述したようにして間隔Δを調整し
たロッカシャフトアセンブリを、シリンダヘッドに組み
込む(図6(a))と、休筒時に低速用ロッカアーム3
0は、隙間Δ分、ロストモーションアセンブリ42のロ
ストモーションスプリングによってローラ32が低速用
カム46に当接するまで図中右方向に回転する。次い
で、休筒運転から全筒運転に移行する時に、低速用ロッ
カアーム30のピストン孔30cが小さいと、ピストン
34の先端が当該ピストン孔30cの開口端に干渉(同
図(b))して嵌合できなくなる。
【0024】そこで、ピストン34とピストン孔30c
との隙間を大きくする。そして、その最小値は、低速カ
ムとローラ間の最大隙間=調整時の最大隙間+各カムベ
ース円の段差+低速カムとローラの生涯摩耗量+ロッカ
シャフト〜ロッカアーム摩耗量である。これをピストン
孔30cの隙間に換算し、更にロッカシャフト21とピ
ストン34間のガタ(最小値)を差し引いた値とする。
【0025】休筒運転から全筒運転に移行する際には、
上述と反対に低速カム46がリフトしても間隔Δ分は、
低速用ロッカアーム30が図7(a)(リフト前)、
(b)(リフト初め)に示すように図中左方向に回転
し、ピストン34の側面に当たるまでバルブは動かな
い。このリフトロスは、低速カム46と低速用ロッカア
ーム30のローラ32との間の隙間によって引き起こさ
れ、その最大値は、(低速カムとローラ間の最大隙間+
ロッカ比+ピストンとピストン孔の摩耗量)となる。従
って、このリフトロスによる開弁のタイミング(オーバ
ラップ)のバラツキを減少し、アイドル安定性を図るた
めに低速カム46の上り側ランプ速度を僅かに速めに設
定する。
【0026】以下に作用を説明する。エンジンの低速運
転時には図2において油圧PL、PHが供給されず、ピ
ストン34は、スプリング37のばね力によりピストン
孔21aから押し出されてその先端が低速用ロッカアー
ム30のピストン孔30cに嵌合し、ロッカシャフト2
1に低速用ロッカアーム30を結合する。ロッカシャフ
ト21は、ロッカアーム20と一体に固定されており、
従って、低速用ロッカアーム30とロッカアーム20と
が結合される。
【0027】一方、ピストン35は、スプリング38の
ばね力によりピストン孔21b内に引き込まれて、その
先端が高速用ロッカアーム31のピストン孔31cから
外れており、当該高速用ロッカアーム31とロッカシャ
フト21との結合が解除されている。そして、ロッカア
ーム20は、低速用カム46の回転に伴い低速用ロッカ
アーム30と共に揺動され、バルブ40、41を駆動す
る。
【0028】エンジンの高速運転時に油圧PL、PHが
供給されると、ピストン34がスプリング37のばね力
に抗してロッカシャフト21のピストン孔21a内に引
き込まれ、その先端が低速用ロッカアーム30のピスト
ン孔30cから外れ、当該低速用ロッカアーム30とロ
ッカシャフト21との結合が解除される。一方、ピスト
ン35が、スプリング38のばね力に抗してロッカシャ
フト21のピストン孔21bから押し出され、その先端
が高速用ロッカアーム31のピストン孔31cに嵌合
し、当該高速用ロッカアーム31がロッカシャフト21
に結合される。これによりロッカアーム20は、高速用
カム48の回転に伴い高速用ロッカアーム31と共に揺
動されてバルブ40、41を駆動する。このようにして
エンジンの運転状態に応じてバルブタイミングが変更さ
れる。
【0029】さて、当該気筒を休筒(停止)させる場合
には、図2に示すピストン34に油圧PLを供給し、ピ
ストン35への油圧PHの供給を停止する。これにより
ピストン34、35が共にロッカシャフト21のピスト
ン孔21a、21b内に引き込まれ、低速用ロッカアー
ム30、高速用ロッカアーム31が共にロッカシャフト
21との結合を解除される。これによりカムシャフト4
5が回転しても低速用ロッカアーム30、高速用ロッカ
アーム31の何れもが空振りとされバルブ40、41が
停止されて、休筒される。
【0030】この休筒状態においてロッカアーム20の
先端20b、20bの各ラッシュアジャスタ24、25
がリフトアップして当該ロッカアーム20を図5(a)
の右方向に回動させるべく作用する。しかしながら、ロ
ッカアーム20は、ストッパローラ23がカムシャフト
45のストッパカム47に当接して前記回動が規制され
る。この結果、ロッカシャフト21のピストン孔21
a、21bと低速用ロッカアーム30、高速用ロッカア
ーム31の各ピストン孔30c、31cとの位相のずれ
が防止される。即ち、休筒時におけるラッシュアジャス
タ24、25のリフトアップが抑えられる。これにより
ロッカシャフト21のピストン孔21a内に引き込まれ
ているピストン34の先端が、低速用ロッカアーム30
のピストン孔30cに容易に嵌合することが可能とな
り、休筒運転から全筒運転への移行が確実に行なわれ
る。
【0031】尚、上記実施例においてはロッカアーム2
1のストッパとしてローラ23を設けた場合について記
述したが、これに限るものではなく、スリッパ面を形成
してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
端がバルブのステムヘッドに当接し基端がエンジン本体
側に支持された第1のロッカアームと、カムにより駆動
される第2のロッカアームと、前記第1のロッカアーム
と第2のロッカアームとの結合又は結合解除する連結切
換機構とを備えたエンジンの動弁機構において、前記第
1のロッカアームの先端とステムヘッドとの間に油圧式
バルブラッシュアジャスタを介在させると共に、当該ロ
ッカアームとカムシャフトとの間に前記油圧式バルブラ
ッシュアジャスタのリフトアップを抑えるストッパ手段
を設けた構造としたことにより、可変バルブタイミイグ
機構を備えた動弁機構に油圧式バルブラッシュアジャス
タを使用することができ、且つ休筒運転から全筒運転に
移行する際に前記連結切換機構により第1のロッカアー
ムと第2のロッカアームとを確実に結合することが可能
となり、この結果、休筒運転から全筒運転に確実に移行
させることが可能となる。しかも、油圧式バルブラッシ
ュアジャスタを使用することにより動弁径の騒音等の発
生を抑えつつバルブタイミング機構の機能を十分に発揮
させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変バルブタイミング機構を備え
た動弁機構の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の矢線II−IIに沿う断面図である。
【図3】図1の矢線III−IIIに沿う断面図であ
る。
【図4】図1の動弁機構の調整を示す図である。
【図5】図1の動弁機構の調整を示す図である。
【図6】図1の動弁機構の調整を示す図である。
【図7】図1の動弁機構の調整を示す図である。
【図8】従来の可変バルブタイミング機構を備えた動弁
機構の斜視図である。
【図9】図8の矢線IX−IXに沿う断面図である。
【符号の説明】
20 ロッカアーム 21 ロッカシャフト 22 軸受 23 ストッパローラ 24、25 油圧式バルブラッシュアジャスタ 30 低速用ロッカアーム 31 高速用ロッカアーム 32、33 ローラ 34、35 ピストン 37、38 スプリング 40、41 バルブ 42 ロストモーションアセンブリ 45 カムシャフト 46 低速用カム 47 ストッパカム 48 高速用カム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端がバルブのステムヘッドに当接し基
    端がエンジン本体側に支持された第1のロッカアーム
    と、カムにより駆動される第2のロッカアームと、前記
    第1のロッカアームと第2のロッカアームとの結合又は
    結合解除する連結切換機構とを備えたエンジンの動弁機
    構において、前記第1のロッカアームの先端とステムヘ
    ッドとの間に油圧式バルブラッシュアジャスタを介在さ
    せると共に、当該ロッカアームとカムシャフトとの間に
    前記油圧式バルブラッシュアジャスタのリフトアップを
    抑えるストッパ手段を設けたことを特徴とするエンジン
    の動弁機構。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ手段は、前記第1のロッカ
    アームの所定箇所に設けられたストッパと、前記カムシ
    ャフトに設けられ前記ストッパに当接して前記ロッカア
    ームの前記油圧式バルブラッシュアジャスタによる回動
    を規制するストッパカムとにより構成したことを特徴と
    する請求項1のエンジンの動弁機構。
JP7057794A 1994-04-08 1994-04-08 エンジンの動弁機構 Pending JPH06299826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7057794A JPH06299826A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 エンジンの動弁機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7057794A JPH06299826A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 エンジンの動弁機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06299826A true JPH06299826A (ja) 1994-10-25

Family

ID=13435553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7057794A Pending JPH06299826A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 エンジンの動弁機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06299826A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180749A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁機構

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0239607A (ja) * 1988-07-28 1990-02-08 Nec Corp 半導体集積回路装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0239607A (ja) * 1988-07-28 1990-02-08 Nec Corp 半導体集積回路装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180749A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の動弁機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5883853B2 (ja) 内燃機関のバルブ制御装置
JPH04219409A (ja) 特に内燃機関用の、可変タイミング機構
JPH0874545A (ja) 多気筒内燃機関の動弁装置
JPS63117111A (ja) 内燃機関の弁作動特性可変制御装置
US5701857A (en) Cylinder valve operating system
KR101855771B1 (ko) 실린더 휴지 엔진 및 그 유압 제어방법
JPH06299826A (ja) エンジンの動弁機構
JPH09268907A (ja) 内燃機関の動弁機構
JPH03229906A (ja) アーム中継式往復動装置
JPH07127410A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2503936B2 (ja) エンジンの動弁機構
JPH0510717U (ja) エンジンの動弁機構
JP2503935B2 (ja) エンジンの動弁機構
JP2000230409A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2536670B2 (ja) 自動車用動弁装置
JP3143272B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP2624165B2 (ja) ロッカアームの支持構造
JP2775872B2 (ja) バルブタイミング可変装置
JP3355211B2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP3834868B2 (ja) 潤滑油供給構造
JP2586631Y2 (ja) 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置
JP2605975B2 (ja) 可変バルブタイミング機構
JPH0242104A (ja) 内燃機関の動弁機構
JP2775828B2 (ja) エンジンの可変バルブ駆動装置
JP2599698B2 (ja) 内燃機関の動弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960723