JPH03229906A - アーム中継式往復動装置 - Google Patents

アーム中継式往復動装置

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JPH03229906A
JPH03229906A JP2290990A JP2290990A JPH03229906A JP H03229906 A JPH03229906 A JP H03229906A JP 2290990 A JP2290990 A JP 2290990A JP 2290990 A JP2290990 A JP 2290990A JP H03229906 A JPH03229906 A JP H03229906A
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Shinichi Murata
真一 村田
Michiyasu Yoshida
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、往復動装置に関し、特に、自動車用エンジン
の吸排バルブに往復動を行なわせる弁駆動装置等に用い
て好適のアーム中継式往復動装置に関する。
[従来の技術] 従来、自動車用OHC(オーバーヘッドカムシャフト)
式エンジン等の吸排気用バルブを開閉すべく設けられた
ロッカアーム式カム装置において、ロッカアームを相互
に連結したり、連結を解除したりすることにより、運転
状態に対応した吸排バルブの開閉タイミングを得ること
が行なわれている。
すなわち、このようなエンジンでは、高速用カムと低速
用カムとがカムシャフトに装備されており、高速用カム
は、高速運転に対応した開閉タイミングをえることので
きるカムプロフィルをそなえ、低速用カムは、低速運転
に対応した開閉タイミングを得ることのできるカムプロ
フィルをそなえている。そして、これらの高速用カムと
低速用カムとのうちのいずれかを選択して使用すること
で、運転状態に対応した吸排バルブの開閉タイミングを
得られるようになっている。
このような高速用カムと低速用カムとの選択機構として
、ロッカアームを相互に連結又は連結解除を行なう機構
が開発されている。
例えば、第7〜9図はかかる高速用カムと低速用カムと
の選択機構を示すものである。
第7図に示すように、この機構では、カム102.10
3,102’と被駆動体としてのバルブ101.101
との間に、アーム部材としてのロッカアーム104,1
05,104’が介装されている。
ここでは、カム102,102’は低速用カムとして、
カム103は高速用カムとしてそれぞれ形成され、ロッ
カアーム104,104’がカム102.102’によ
り駆動される低速用ロッカアームとして、ロッカアーム
105がカム103により駆動される高速用ロッカアー
ムとしてそれぞれ構成されている。
ロッカアーム104,105,104 ’は、ロッカシ
ャフト106に枢支されており、カム10一 2.103,102’のカムリフトによりロッカシャフ
ト106を中心とする揺動を行なうようになっている。
そして、低速用ロッカアーム104,104 ’と高速
用ロッカアーム105とが、ピストン107.108及
びストッパー109により、相互に連結されるか又は連
結を解除されるように構成されている。
つまり、第8,9図に示すように、ピストン107.1
08及びストッパー109は、この順に直列に接触しな
がらロッカアーム104,105゜104′に同軸上に
位置するように形成されたシリンダ104a、105a
、104 ’ a内に収納されるようになっており、ロ
ッカシャフト106及びロッカアーム104′内に形成
された油通路106a、104 ’ bからシリンダ1
04′a内の端部の空間に油を供給することにより、ピ
ストン107,108及びス1〜ツバ−109を前進駆
動して、低速用ロッカアーム104,104’と高速用
ロッカアーム105とを結合し、油を排出4− することによりリターンスプリング110の作用でピス
トン107,108及びストッパー109を後退させて
低速用ロッカアーム104,104′と高速用ロッカア
ーム105との結合を解除するようになっている。
なお、符号111はロッカアーム105を上方に付勢す
るリターンスプリングである。
このような構成により、低速運転時には、第8図に示す
ように、シリンダ104a’内の端部の空間から油を排
出することで、ピストン107゜108及びストッパー
109がリターンスプリング110により図中右方へ駆
動され、ピストン107がロッカアーム104′内に、
ピストン108がロッカアーム103内に、スロッパ−
109がロッカアーム104内にそれぞれ移動した状態
になって、高速用ロッカアーム105と低速用ロッカア
ーム104,104’とが相互に切り離される。
これにより、低速用カム102のカムプロフィルが有効
になる。
一方、高速運転時には、第9図に示すように、シリンダ
104a ’内の端部の空間に油が供給され、ピストン
107,108及びストッパー109が、油圧により図
中左方へ駆動される。
これによりピストン107,108が低速用ロッカアー
ム104.104′と高速用ロッカアーム105とをそ
れぞれ連結した状態になる。
そして、高速用カム103のカムリフトは低速用速用カ
ム102,102’のカムリフトより大きいため[第2
図(a)参照]、低速用カム102.102’は空振り
状態になって、高速用カム103による運転が行なわれ
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の構造では、次のような
不具合がある・ すなわち、ロッカアーム104,104’、105の連
結時には、ピストン107がピストン108を押し、ピ
ストン108がストッパー109を押すという2段階の
作動が必要である。この際、ピストン107の先端の周
縁部がロッカアーム105に衝突したり、はじき返され
たり、ピストン1.08の先端周縁部がロッカアーム1
04に衝突したりはじき返されたりする。
また、ピストン108がはじき返されると、゛その反動
でピストン107も戻され、もう−度トライすることに
なる。
これは、被駆動体に往復動を行なわせるアーム部材を相
互に連結するため発生する不具合であり、ロッカアーム
104,104’、105(7)連結がスムーズに行な
えず、さらに、ピストン107゜108の先端等は摩耗
しやすい。
加えて、上述の連結機構は、揺動端側に装備されている
ため、動弁系重量が大きくなるとともに、ローラベアリ
ングの採用も不可能である。
さらに、上述の連結機構では、アーム部材相互の連結は
一斉に同一の条件で行なわれる。したがって、高速用ロ
ッカーアームの両側に設けられた一対の低速用ロッカー
アームを低速カムと高速カムとのいずれで駆動するかは
、構造上同時に切り替えざるを得す、バルブ毎に独立し
て作動タイミングや作動条件を設定できない。
すなわち、吸気2弁式のエンジンに従来例の構造を採用
した場合、吸気弁はともに同一の作動を行ない、高速用
と低速用との2段階の切り換えしか行なえない。
しかしながら、吸気2弁式をとる場合、エンジンの出力
特性を低速域から高速域まで滑らかなに向上させるため
には、吸気弁の低速用作動から高速用作動への移行を、
吸気弁ごとに行なえるようにするのが望ましい。
本発明はこのような課題に鑑みて提案されたもので、ア
ームシャフトを介して複数の被駆動体を駆動しうるよう
にし、アーム部材による往復動からアームシャフトを介
しての往復動への移行条件を被駆動体毎に設定できるよ
うにして、させうるようにした、アーム中継式往復動装
置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、本発明のアーム中継式往復動装置は、往復動
を行なうべく設けられた複数の被駆動体と、該被駆動体
にそれぞれ係合してその揺動によって該被駆動体に往復
動を与えうる複数のアーム部材と、該複数のアーム部材
のそれぞれを軸支しこれら複数のアーム部材間の駆動力
伝達を行いうるアームシャフトとをそなえ、該アームシ
ャフトを駆動する駆動機構が設けられるとともに、上記
の各アーム部材を該アームシャフトに適宜固定しうるロ
ック機構が各アーム部材と該アームシャフトとの間にそ
れぞれ介設されて、上記の複数のロック機構の固定条件
を各ロック機構毎に設定しうるように構成されているこ
とを特徴としている。
[作 用] 上述の本発明のアーム中継式往復動装置では、ロック機
構の固定条件を満たさずロック機構が作動していないア
ーム部材において、被駆動体は、アーム部材の動きに従
って動作し、例えばアーム部材が独自の駆動手段によっ
て揺動すれば被駆動体はこのアーム部材の動きにしたが
って往復動し、アーム部材が停止していれば被駆動体も
停止する。
一方、ロック機構の固定条件を満たしてロック機構が作
動しているアーム部材においては、アーム部材がアーム
シャフトを介して駆動機構から原動力を受けて駆動機構
の設定動作に基づいて揺動するので、被駆動体も駆動機
構の設定動作に基づいて往復動を行なう。そして、複数
のロック機構の固定条件を各ロック機構毎に設定できる
ので、被駆動体の被駆動状態の切り替えを各被駆動体毎
に行うことができる。
[実施例] 以下、図面により本発明の一実施例としてのアーム中継
式往復動装置について説明すると、第1図(a)はその
要部を破断して示す模式的平面図、(第3図のIa−1
a矢矢視面図)、第1図(b)はそのアーム部材の駆動
機構としてのカムシャフトを示す模式的平面図、第2図
(a)、(b)はいずれもその作動特性を示すグラフ、
第3図は第1図(a)のm−m矢視断面図、第4図は第
1図(a)のIV−IV矢視断面図、第5図(a)はそ
のロック機構の未固定状態を示す要部縦断面図、第5図
(b)は第5図(a)のvb−vb矢視断面図、第6図
(a)はそのロック機構の固定状態を示す要部縦断面図
、第6図(b)は第6図(a)の■b−vrb矢視断面
図である。
第1図(b)に示すように、吸気2弁式のエンジンにお
いて、吸気弁1,1′を駆動すべく、低速運転用のカム
プロフィルをそなえた低速カム3a、3a’と、高速運
転用のカムプロフィルをそなえた高速カム3bとがカム
シャフト3に並列的に配設されている。
そして、第1図(a)、第3図に示すように、吸気弁1
,1′を駆動すべく、低速カム3a、3a′にローラベ
アリング5,5′およびシャフト6.6′を介し上端面
を係合する中継用のアーム部としてのプライマリ−ロッ
カーアーム4,4′が設けられている。
第3図に示すように、プライマリ−ロッカーアーム4の
下端面を構成するアジャストスクリュー7は、ナツト8
により固定されており、アジャストスクリュー7の下端
面には、被駆動体としてのバルブ1のバルブステム上端
1aが係合し、この1− バルブステム上端1aはバルブスプリング2により第3
図中斜上方へ付勢されている。
プライマリ−ロッカーアーム4は、低速カム3aの回転
によるカムリフトの変化に伴い端部が第3図中上下に揺
動されるが、この揺動中心をアームシャフトとしてのロ
ッカーシャフト9により枢支されている。
そして、プライマリ−ロッカーアーム4の枢支部および
ロッカーシャフト9にはプライマリ−ロッカーアーム4
とロッカーシャフト9とを選択的に固定しうるロック機
構Rが設けられている。
なお、吸気弁1′の駆動機構であるプライマリ−ロッカ
ーアーム4′、ローラベアリング5′シヤフト6′、ア
ジャストスクリュー7′、ナツト8′、ロッカーシャフ
ト9′も上述と同様に構成されている。
一方、第1,4図に示すように、高速カム3bにローラ
ベアリング15およびシャフト14を介し上端面を係合
するセカンダリ−ロッカーアーム13が設けられている
12− セカンダリ−ロッカーアーム13は、ロッカーシャフト
9に枢支されているが、半月キー12が介装されて、セ
カンダリ−ロッカーアーム13はロッカーシャフト9に
固定さ九ている。
また、セカンダリ−ロッカーアーム13は、その揺動端
側下端面を支持ばね16を介しシリンダヘッド17に支
承されており、支持ばね16はセカンダリ−ロッカーア
ーム13にその揺動時における復帰力としての付勢力を
作用させるようになっている。
このように、ロッカーシャツ1−9の駆動機構が設けら
れており、高速カム3bのカムリフトによりロッカーシ
ャフト9が駆動されるようになっている。
ところで、ロッカーシャフト9とプライマリ−ロッカー
アーム4とを固定するロック機構Rは次のように構成さ
れている。
すなわち、第5図(a)、(b)に示すように、ロッカ
ーシャフト9のプライマリ−ロッカ−アーム4枢支部に
、半径方向に延在するピン孔9bが形成されており、こ
のピン孔9bにロックピン10が遊挿されている。
ロックピン10は、ピン駆動機WPによりロッカーシャ
フト9から外方へ突出可能になっており、ロックピン1
0の突出時に嵌合しうるピンロック孔4aがロッカーア
ーム4のロッカーシャフト9への枢支部内周に形成され
ている。
ところで、ロックピン10の駆動機構Pは次のように構
成される。すなわち、ロッカーシャフト9の中央部にそ
の軸心線に沿い延在する油圧通路9aが設けられるとと
もに、ロックピン10の中央部外周には油溝10aが形
成され、油溝10aからロックピン1oの後端へ連通ず
る油圧供給孔10bがロックピン10の軸心部に設けら
れており、油圧通路9aの油圧が、油溝10a、油圧供
給孔10bを介してロックピン10の後端側へ供給され
る。
また、ロックピン10の後端部外周には大径部10cが
形成され、ピン孔9bには、大径部1゜Cが摺動する大
径孔部9b′とロックピン10の先端側が摺動する小径
孔部9b″とが形成されている。
そして、ビン孔9bの小径孔部9b″から大径孔部9b
’へ至る段部とロックピン10の大径部10cとの間に
は、スプリング11が介装されており、ロックピン10
を後端側へ付勢している。
これにより、油圧通路9aから油圧が供給されないとき
は、ロックピン10は第5図(a)。
(b)に示すようにその後端側へ駆動され、その後端の
曲面状端面がプライマリ−ロッカーアーム4のロッカ−
シャフト挿通孔4b内周面に係合する状態となり、ロッ
クピン10はその先端がロッカーシャフト9の外周面か
ら内方へ引っ込んだ状態となって、プライマリ−ロッカ
ーアーム4がロッカーシャフト9に固定されない状態に
なる。
一方、油圧通路9aから油圧が供給されると、油圧はロ
ックピン10の後端側へ供給され、ロックピン10にお
ける大径部10cの先端側と後端側との受圧面積の差に
よる差圧に起因してロックピン10の駆動力が作用し、
この駆動力がスプリ5 ング11の付勢力を超えるようになって、ロックピン1
0はプライマリ−ロッカーアーム4のピンロック孔4a
へ進入する。
これにより、第6図(a)、(b)に示すようにロック
ピン10とピンロック孔4aとが嵌合し、プライマリ−
ロッカーアーム4とロッカーシャフト9とが固定され、
プライマリ−ロッカーアーム4はロッカーシャフト9に
駆動される。
また、ロッカーシャフト9とプライマリ−ロッカーアー
ム4′とを固定するロック機構R′は、ピン孔9′b、
大径孔部9’b’、小径孔部9′b″、ロックピン10
′、油溝10 ’ a、油圧供給孔10’b、大径部1
0’c、スプリング11′により上述と同様の構造で構
成されている。
ところで、スプリング11.11’は、被駆動体として
のバルブ1,1′の低速用作動から高速用作動への移行
のタイミングを決定するものであり、例えば、スプリン
グ11.11’のばね定数を大きく、つまり、ばねを強
く設定すると、低速用作動から高速用作動への移行がよ
り高い回転数16 で行なわれるようになる。
ここでは、スプリング11.11’のばね定数は、それ
ぞれ異なる値に設定されており、複数のバルブ1,1′
がそれぞれ所要の条件下で高速用と低速用とが切り替え
られるようになっている。
なお、プライマリ−ロッカーアーム4,4′のロッカー
シャフト9における軸方向位置は、スナップリング19
.19’およびスラストスプリング18.18’により
保持される。
なお、ロック機構R,R’の作動油圧は、例えばエンジ
ン内のオイルポンプで発生する油圧を利用することがで
き、第2図(b)の上方のグラフにおける曲線dで示す
ようなエンジン回転の増大に応じて圧力上昇するオイル
ポンプの油圧を利用して、第2図(b)の上方のグラフ
における曲線eで示すように、第1切り替え回転数N□
と第2切り替え回転数N2とにおいて、2段階に制御油
圧を調整するようになっている。
本発明のアーム中継式往復動装置は、上述のように構成
されているので、エンジンが低速域において運転されて
いる場合には、ロッカーシャフト9における油圧通路9
aに油圧が供給されず、第5図(a)、(b)に示すよ
うにロックピン10゜10’はロッカーシャフト9から
突出しない状態にある。
このため、プライマリ−ロッカーアーム4,4′はロッ
カーシャフト9に対しフリーの状態にあり、低速カム3
a、3’aのカムリフトがローラベアリング5,5′お
よびシャフト6を介しプライマリ−ロッカーアーム4,
4′に伝達されて、プライマリ−ロッカーアーム4,4
′が低速カム3a、3’aのカムプロフィルに対応した
揺動を行なう。
このプライマリ−ロッカーアーム4,4′の揺動により
、バルブ1,1′が駆動されるため、バルブ1,1′は
第2図(a)に示すような低速カム3a、3’aのカム
プロフィルに対応した往復動を行なう。
一方、エンジンが高速域において運転されるときは、ロ
ッカーシャツ1−9における油圧通路9aに油圧が供給
され、第6図(a)、(b)に示すようにロック機構R
,R’におけるロックピン10.10′は、ロッカ−シ
ャフト9外周から突出し、プライマリ−ロッカーアーム
4,4′のピンロック孔4a、4’aに進入し嵌合され
る。
これにより、ロッカーシャフト9とプライマリ−ロッカ
ーアーム4,4′とは固定されるが、このときロッカー
シャフト9は、付設された駆動機構Pによって駆動され
る。
すなわち、駆動機構における高速カム3bのカムリフト
によりセカンダリ−ロッカーアーム13が揺動され、こ
の揺動がロッカーシャフト9の回転揺動を介し、プライ
マリ−ロッカーアーム4゜4′の揺動として伝達される
ここで、第2図(、)に示すように高速カム3bのカム
リフトは低速カム3a、3’aのカムリフトより大きい
ため、高速カム3bによるプライマリ−ロッカーアーム
4,4′の揺動が低速カム3a、3’aによる揺動に優
先され、低速カム3a、3’aは空回りしながら、プラ
イマリーロッ19− カーアーム4,4′は高速カム3bに対応した揺動を行
ない、バルブ1,1′は高速運転に対応したタイミング
で開閉が行なわれる。
ところで、上述の機構は複数のバルブ1,1′のそれぞ
れに設けられているが、そのそれぞれに付設されるロッ
ク機構R,R’はそれぞれ異なるばね定数のスプリング
11.11’を内装されているので、油圧通路9aの油
圧がスプリング11゜11′のそれぞれに抗しうるよう
になったときロック機構R,R’を作動させる。
このため、バルブ1,1′ごとに低速用作動と高速用作
動との切替点が異なり、エンジン全体としてなめらかな
作動特性が得られる。
そして、上述の構成においていずれかのバルブ1(又は
1′)について低速カム3a(3’a)を設けない場合
には、ロッカーシャフト9とプライマリ−ロッカーアー
ム4(4’)との固定時にのみバルブ1(1’)の開閉
往復動が行なわれ、非固定時にはそのバルブ1(1’)
の作動を停止させることもできる。
20 すなわち、油圧通路9aが異なるロック機構R(R′)
がそれぞれの設定油圧に達したとき作動し、バルブ1,
1′ごとに低速用作動から高速用作動に移行する。
これにより、第2図(b)に示すような特性が得られる
すなわち、エンジン回転数が第1切り替え回転数N1以
下の範囲aにおいては、ロック機構R2R′ともに作動
せず、低速カム3a、3’aによる運転が2弁1,1′
ともに行われる。
そして、エンジン回転数が第1切り替え回転数N1に達
すると、一方の吸気弁1(1’)のロック機構Rのみが
作動し、この一方のロック機構R(R′)を付設された
プライマリ−ロッカーアーム4(4’)が高速カム3b
のカムプロフィルで駆動されるようになって、エンジン
回転数が第1切り替え回転数N1から第2切り替え回転
数N2の間の範囲すでは、一方の弁1(1’)が高速用
開閉を行ない他方の弁1’(1)が低速用開閉を行なう
さらに、エンジン回転数が第2切り替え回転数N2に達
すると、油圧通路9aの油圧がさらに上昇して他方のロ
ック機構R’(R)も作動し、プライマリ−ロッカーア
ーム4,4′の双方が高速用カムによる揺動を行ない、
2つの弁1,1′がともに高速用開閉を行なう。
このようにして、エンジンのトルク特性は、第2図(b
)の下方グラフt□+ jz+ j3(ただし、範囲a
ではt□、範囲すではt21範囲Cではt3)に示すよ
うに、エンジン回転数によって大きく変化することなく
、エンジン回転数の広い帯域でほぼなめらかに向上する
ようになる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明のアーム中継式往復動装置
によれば、往復動を行なうべく設けられた複数の被駆動
体と、該被駆動体にそれぞれ係合してその揺動によって
該被駆動体に往復動を与えうる複数のアーム部材と、該
複数のアーム部材のそれぞれを軸支しこれら複数のアー
ム部材間の駆動力伝達を行いうるアームシャフトとをそ
なえ、該アームシャフトを駆動する駆動機構が設けられ
るとともに、上記の各アーム部材を該アームシャフトに
適宜固定しうるロック機構が各アーム部材と該アームシ
ャフトとの間にそれぞれ介設されて、上記の複数のロッ
ク機構の固定条件を各ロック機構毎に設定しうるように
構成されるという簡素な構造で、次のような効果ないし
利点が得られる。
■互いに枢支関係にあるアーム部材とアームシャフトと
の相互間にロック機構が設けられるため、アームシャフ
トに枢支されてそれぞれ揺動を行なう複数のアーム部材
を固定する機構に比へコンパクトであるとともに、固定
を失敗することがなく、固定用にピンを用いる場合、ピ
ンがはじき返されることがない。
■アーム部材の揺動端側にロック機構を設ける必要がな
く、ロック機構は、アーム部材のアームシャフトへの枢
支部に設けることができるので、被駆動体としてエンジ
ン等の動弁にこの機構を採用した場合には、動弁系の重
量を増加させることがなく、鋭敏な反応性を保持できる
3− ■複数の被駆動体をそれぞれの所要の条件で作動させる
ことができ、この機構を吸気多弁式のエンジンに用いた
場合には、吸気弁ごとに異なるエンジン回転数で開閉作
動特性を切り替えることができ、多段階の吸気特性が得
られるようになって、滑らかな1−ルク特性を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の一実施例としてのアーム中継式往
復動装置を示すもので、第1図(a)はその要部を破断
して示す模式的平面図(第3図のIa−Ia矢視断面図
)、第1図(b)はそのアーム部材の駆動機構としての
カムシャフトを示す模式的平面図、第2図(a)、(b
)はいずれもその作動特性を示すグラフ、第3図は第1
図(a)のm−m矢視断面図、第4図は第1図(、)の
■−■矢視断面図、第5図(a)はそのロック機構の未
固定状態を示す要部縦断面図、第5図(b)は第5図(
a)のv’b−vb矢視断面図、第6図(a)はそのロ
ック機構の固定状態を示す要部縦断面図、第6図(b)
は第6図(a)のIVb−IV24− b矢視断面図であり、第7〜9図は従来のエンジンにお
ける動弁装置を示すもので、第7図はその概略構成を示
す模式的斜視図、第8,9図はいずれもその作動を示す
模式図である。 1.1′・−被駆動体としてのバルブ、1a−・・バル
ブステム上端、2−バルブスプリング、3・・・カムシ
ャフト、3a・−低速カム、3b−高速カム、4.4′
・−・中継アームとしてのプライマリ−ロッカーアーム
、4a、4’a−ピンロック孔、4b。 4’b−・・ロッカーシャフト挿通孔、5,5′・・−
ローラベアリング、6.6’−・シャフト、7,7′・
・・アジャストスクリュー、8,8′・・・ナツト、9
・・・アームシャフトとしてのロッカーシャフト、9a
−油圧通路、9b、9’b−ピン孔、9b’9 ’ b
 ’−−−大径孔部、9b”、9’b”−小径孔部、1
0.10’・・−ロックピン、10a、10 ’ a−
油溝、10b、10’b−油圧供給孔、10c、10’
c−大径部、11.11’−スプリング、12−・−半
月キー、13−セカンダリ−ロッカーアーム、14−シ
ャフト、15−ローラベアリング、16−・−支持ばね
、17−ジリンダヘツド、18・・−スラストスプリン
グ、19−スナップリング、P、P′−・ピン駆動機構
、R,R’・・−ロック機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 往復動を行なうべく設けられた複数の被駆動体と、該被
    駆動体にそれぞれ係合してその揺動によって該被駆動体
    に往復動を与えうる複数のアーム部材と、該複数のアー
    ム部材のそれぞれを軸支しこれら複数のアーム部材間の
    駆動力伝達を行いうるアームシャフトとをそなえ、該ア
    ームシャフトを駆動する駆動機構が設けられるとともに
    、上記の各アーム部材を該アームシャフトに適宜固定し
    うるロック機構が各アーム部材と該アームシャフトとの
    間にそれぞれ介設されて、上記の複数のロック機構の固
    定条件を各ロック機構毎に設定しうるように構成されて
    いることを特徴とする、アーム中継式往復動装置。
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