JPH03213604A - アーム中継式往復動装置 - Google Patents
アーム中継式往復動装置Info
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Abstract
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Description
吸排バルブに往復動を行なわせる弁駆動装置等に用いて
好適のアーム中継式往復動装置に関する。
式エンジン等の吸排気用バルブを開閉すべく設けられた
ロッカアーム式カム装置において、ロッカアームを相互
に連結したり、連結を解除したりすることにより、運転
状態に対応した吸排バルブの開閉タイミングを得ること
が行なわれている。
用カムとがカムシャフトに装備されており、高速用カム
は、高速運転に対応した開閉タイミングをえることので
きるカムプロフィルをそなえ、低速用カムは、低速運転
に対応した開閉タイミングを得ることのできるカムプロ
フィルをそなえている。そして、これらの高速用カムと
低速用カムとのうちのいずれかを選択して使用すること
で、運転状態に対応した吸排バルブの開閉タイミングを
得られるようになっている。
、ロッカアームを相互に連結又は連結解除を行なう機構
が開発されている。
ムとの選択機構を示すものである。
03,102’と被駆動体としてのバルブ101,10
1との間に、アーム部材としてのロッカアーム104,
105,104’が介装されている。
カム103は高速用カムとしてそれぞれ形成され、ロッ
カアーム104,104 ’がカム102.102’に
より駆動される低速用ロッカアームとして、ロッカアー
ム105がカム103により駆動される高速用ロッカア
ームとしてそれぞれ構成されている。
フト106に枢支されており、カム102.103,1
02’のカムリフトによりロッカシャフト106を中心
とする揺動を行なうようになっている。
ロッカアーム105とが、ピストン107.108及び
ストッパー109により、相互に連結されるか又は連結
を解除されるように構成されている。
,108及びストッパー109は、この順に直列に接触
しなからロッカ1アーム104,105.104’に同
軸上に位置するように形成されたシリンダ104a、1
05a、104 ’ a内に収納されるようになってお
り、ロッカシャフト106及びロッカアーム104′内
に形成された油通路106a、104’bからシリンダ
104a′内の端部の空間に油を供給することにより、
ピストン107,108及びストッパー109を前進駆
動して、低速用ロッカアーム104,104′と高速用
ロッカアーム105とを結合し、油を排出することによ
りリターンスプリング110の作用でピストン107,
108及びストッパー109を後退させて低速用ロッカ
アーム104゜104′と高速用ロッカアーム105と
の結合を解除するようになっている。
るリターンスプリングである。
すように、シリンダ104a ’内の端部の空間から油
を排出することで、ピストン107゜108及びストッ
パー109がリターンスプリング110により図中右方
へ駆動され、ピストン107がロッカアーム104’内
に、ピストンlO8がロッカアーム103内に、スロッ
パ−109がロッカアーム104内にそれぞれ移動した
状態になって、高速用ロッカアーム105と低速用ロッ
カアーム104,104’とが相互に切り離される。
になる。
ダ104a’内の端部の空間に油が供給され、ピストン
107.108及びストッパー109が油圧により図中
左方へ駆動される。
ム104,104′と高速用ロッカアーム105とをそ
れぞれ連結した状態になる。
ム102,102’のカムリフトより大きいため(第1
0図参照)、低速用カム102゜102′は空振り状態
になって、高速用カム103による運転が行なわれる。
不具合がある。
連結時には、ピストン107がピストン108を押し、
ピストン108がストッパー109を押すという2段階
の作動が必要である。この際、ピストン107の先端の
周縁部がロッカアーム105に衝突したり、はじき返さ
れたり、ピストン108の先端周縁部がロッカアーム1
04に衝突したりはじき返されたりする。
ピストン107も戻され、もう−度トライすることにな
る。
互に連結するため発生する不具合であり、ロッカアーム
104,104’ 105の連結がスムーズに行なえ
ず、さらに、ピストン107゜108の先端等は摩耗し
やすい。
ため、動弁系、重量が大きくなるとともに、ローラベア
リングの採用も不可能である。
ームシャフトを介して被駆動体を駆動しうるようにして
、被駆動体に異なる往復動をスムーズに行なわせうるよ
うにした、アーム中継式往復動装置を提供することを目
的とする。
を行なうべく設けられた被駆動体と、該被駆動体に係合
してその揺動によって該被駆動体に往復動を与えうる第
1のアーム部材と、該第1のアーム部材に並設された第
2のアーム部材と、該第2のアーム部材に揺動を与える
駆動部材と、該第1のアーム部材及び該第2のアーム部
材を軸支しこれら2つのアーム部材間の駆動力伝達を行
いうるアームシャフトとをそなえ、該第1のアーム部材
及び該第2のアーム部材のうちの一方のアーム部材が該
アームシャフトに固定されるとともに他方のアーム部材
が該アームシャフトに回転可能に装着されて、該他方の
アーム部材と該アームシャフトとの間に、該他方のアー
ム部材を該アームシャフトと一体回転するように固定し
て該アームシャフトを通じて該第1のアーム部材と該第
2のアーム部材とを一体的に結合しうるロック機構が設
けられていることを特徴としている。
材及び第2のアーム部材のうちの他方のアーム部材から
アームシャフトに駆動力が伝達されなくなり、被駆動体
は、第1のアーム部材の動きに従い1例えば第1のアー
ム部材が独自の駆動部・段によって揺動すれば被駆動体
はこれに従って往復動し、第1のアーム部材が停止して
いれば被駆動体も停止する。一方、ロック機構が作動し
ている場合には、第1のアーム部材及び第2のアーム部
材のうちの他方のアーム部材からアームシャフトに駆動
力が伝達されるようになり、アームシャフトを通じて第
1のアーム部材と第2のアーム部材とが、一体内に揺動
するようになる。この結果。
1のアーム部材を通じて駆動部材から駆動力を受けて、
駆動部材から受ける駆動ストロークにしたがって往復動
を行なう。
式往復動装置について説明すると、第1図はその要部を
模式的に示す縦断面図(第2図の1−1矢視断面図)、
第2図は第1図のn−n矢視断面図、第3図は第2図の
■−■矢視断面図、第4図(a)はそのロック機構の未
固定状態を示す要部縦断面図、第4図(b)は第4図(
a)のvtb−■b矢視断面図、第5図(a)はそのロ
ック機構の固定状態を示す要部縦断面図、第5図(b)
は第5図(a)のvb−vb矢視断面図であり、第6〜
9図はいずれもその変形例を一部破断して示す模式的平
面図、第10図はそのカムプロフィルを示すグラフであ
る。
(オーバーヘッドカムシャフト)式エンジン等の吸排気
用バルブを開閉すべく設けられたロッカアーム式カム装
置に関するもので、エンジンのクランクシャフトに連動
して回転するカムシャフト(図示省略)には、第1〜3
図に示すように、低速運転用のカムプロフィルをそなえ
た低速カム3aと、高速運転用のカムプロフィルをそな
えた駆動部材としての高速カム3bとが並列に配設され
ている。
特性は、第10図に曲線3a、3bで示すようになって
いる。
(アームシャフト)9には、低速カム3aに駆動される
第1のアーム部材としてのプライマリロッカアーム4と
高速カム3bに駆動される第2のアーム部材としてのセ
カンダリロッカアーム13とが並列に配設されている。
て自由に回転しうるように枢着されているが、ロック機
構Rによってアームシャフト9と一体回転しうるように
もなっている。
ーラベアリング5を装着されたシャフト6がそなえられ
ており、このローラベアリング5の上部が低速カム3a
に係合している。つまり、プライマリロッカアーム4は
、ローラベアリング5及びシャフト6を介して低速カム
3aから駆動力を受けるようになっている。
整されてナツト8により固定されたアジャストスクリュ
ー7が装着されており、このアジャストスクリュー7の
下端面には、被駆動体としてのバルブ1のバルブステム
上端1aが係合している。このバルブステム上端1aは
バルブスプリング2により第1図中斜上方へ付勢されて
いる。
ッカアーム4の先端部が第1図中の上下方向に揺動され
、アジャストスクリュー7を通じてバルブ1が上下に駆
動されるようになっている。
ローラベアリング15を装着されたシャフト14がそな
えられており、このローラベアリング15の上部が高速
カム3bに係合している。
ング15及びシャフト14を介して高速カム3bから駆
動力を受けるようになっている。
枢支されているが、両者間に介装された半月型キー12
によって、セカンダリロッカアーム13がロッカシャフ
ト9と常に一体回転するように固定されている。
つまり、ローラベアリング15)は;支持ばね16a付
きのピストン16を介しシリンダへラド17に支承され
ており、支持ばね16aの付勢力がセカンダリロッカア
ーム13の揺動時の復帰力として作用するようになって
いる。
ッカアーム13の揺動と同時に常にロッカシャフト9が
反復回転するようになっている。
いる。
に示すように、ロッカシャフト9のプライマリロッカア
ーム4の枢支部に、シャフト9の半径方向に延在するピ
ン孔9bが形成されており。
ト9から外方へ突出可能になっており、ロッカアーム4
のロッカシャフト9への枢支部内周には、ロックピン1
0の突出時にこのロックピン10が嵌合しうるピンロッ
ク孔4aが形成されている。
に構成される。すなわち、ロッカシャフト9の中央部に
その軸心線に沿い延在する油圧通路9aが設けられると
ともに、ロックピン10の中央部外周には油溝10aが
形成され、油溝10aからロックピン10の後端へ連通
する油圧供給孔10bがロックピン10の外周面から軸
心部に設けられており、2油圧通路9aの油圧が、油溝
1Qa、油圧供給孔10bを介してロックピン10の後
端側へ供給されるようになっている。
形成され、ピン孔9bには大径部10cが摺動する大径
孔部9b’とロックピン10上部が摺動する小径孔部9
b″とが形成されている。
’へ至る段部とロックピン10の大径部10cの段部と
の間には、スプリング11が介装されており、ロックピ
ン10を後端側へ付勢している。
は、ロックピン10は第4図(a)。
曲面状端面がプライマリロッカアーム4のロッカシャフ
ト挿通孔4b内周面に係合するか又は極めて接近する状
態となり、ロックピン10はその先端がロッカシャフト
9の外周面から内方へ引っ込んだ状態となって、プライ
マリロッカアーム4がロッカシャフト9に固定されない
状態になる。
ックピン10の後端側へ供給され、ロックピン10にお
ける大径部10cの先端側と後端側との受圧面積の差に
よる差圧に起因してロックピン10の駆動力が作用し、
この駆動力がスプリング11の付勢力を超えるようにな
って、ロックピン10はプライマリロッカアーム4のピ
ンロック孔4aへ進入する。
ピン10とピンロック孔4aとが嵌合し、プライマリロ
ッカアーム4とロッカシャフト9とが固定され、プライ
マリロッカアーム4はロッカシャフト9と一体的に揺動
する。
軸方向位置は、スナップリング19及びスラストスプリ
ング18により保持される。
されているので、エンジンが低速域において運転されて
いる場合には、ロッカシャフト9における油圧通路9a
に油圧が供給されず、第4図(a)、(b)に示すよう
にロックピン10はロッカシャフト9から突出しない状
態とされる。
9に対してフリーの状態となって、ロッカシャフト9の
動きがプライマリロッカアーム4には伝えられなくなり
、低速カム3aのカムリフトがローラベアリング5及び
シャフト6を介しプライマリロッカアーム4に伝達され
て、プライマリロッカアーム4が低速カム3aのカムプ
ロフィルに対応した揺動を行なう。
が駆動されるため、バルブ1は第10図に示すような低
速カム3aのカムプロフィルに対応した往復動を行なう
。
ッカシャフト9における油圧通路9aに油圧が供給され
、第5図(a)、(b)に示すように、ロックピン10
がロッカシャフト9の外周から突出し、プライマリロッ
カアーム4のピンロック孔4aに進入し嵌合される。
ム4とが一体回転するように固定されるが、ロッカシャ
フト9は、セカンダリロッカアーム13を通じて高速カ
ム3bからの駆動力(カムリフト)を受けてこの駆動力
で駆動されるので、プライマリロッカアーム4も、高速
カム3bのカムリフトによって駆動されるようになる。
3が揺動され、この揺動がロッカシャフト9の回転揺動
を介し、プライマリロッカアーム4の揺動として伝達さ
れるのである。
フトは低速カム3aのカムリフトより大きいためであり
、高速カム3bによるプライマリロッカアーム4の揺動
が低速カム3aによる揺動に優先され、低速カム3aは
空回りしながら、プライマリロッカアーム4は高速カム
3bに対応した揺動を行ない、バルブ1は高速運転に対
応したタイミングで開閉が行なわれる。
場合には、ロッカシャフト9とプライマリロッカアーム
4との固定時にのみバルブ1の開閉往復動が行なわれ、
非固定時にはバルブ1の作動を停止させることもできる
。
いるが、第6図に示す変形例は、プライマリロッカアー
ム4′を二股形状にすることにより、2個の吸気バルブ
1を同時に開閉できるようにしたものである。
いてロック機構Rをロッカシャフト駆動機構Aにおける
セカンダリロッカアーム13のロッカシャフト9への枢
支部に設けるように変更したものであり、ロック機構R
の解除時には、セカンダリロッカアーム13の動きがプ
ライマリロッカアーム4′には伝えられず、プライマリ
ロッカアーム4′が低速カム3aに応じて作動し、ロッ
ク機構Rの固定時にはロッカシャフト9は、セカンダリ
ロッカアーム13の動きがプライマリロッカアーム4′
に伝えられて、プライマリロッカアーム4′が高速カム
3bに応じて作動する。
のそれぞれにロッカアームを設け、いずれもロッカシャ
フト9に固定し、第7図に示すものと同様にセカンダリ
ロッカアーム13とロッカシャフト9との間にロック機
構Rを設けたものであり、第7図に示すものと同様にプ
ライマリロッカアーム4が作動し、2個の吸気用バルブ
1が同時に開閉される。
のそれぞれロッカアーム4を設け、そのそれぞれにロッ
ク機構Rを設けたもので、ロッカアーム4ごとに作動タ
イミングを設定することができる。
によれば、往復動を行なうべく設けられた被駆動体と、
該被駆動体に係合してその揺動によって該被駆動体に往
復動を与えうる第1のアーム部材と、該第1のアーム部
材に並設された第2のアーム部材と、該第2のアーム部
材に揺動を与える駆動部材と、該第1のアーム部材及び
該第2のアーム部材を軸支しこれら2つのアーム部材間
の駆動力伝達を行いうるアームシャフトとをそなえ、該
第1のアーム部材及び該第2のアーム部材のうちの一方
のアーム部材が該アームシャフトに固定されるとともに
他方のアーム部材が該アームシャフトに回転可能に装着
されて、該他方のアーム部材と該アームシャフトとの間
に、該他方のアーム部材を該アームシャフトと一体回転
するように固定して該アームシャフトを通じて該第1の
アーム部材と該第2のアーム部材とを一体的に結合しう
るロック機構が設けられるという簡素な構成で、次のよ
うな効果ないし利点が得られる。
の相互間にロック機構が設けられるため。
のアーム部材を固定する機構に比ベコンパクトであると
ともに、固定を失敗することがなく。
がない。
く、ロック機構は、アーム部材のアームシャフトへの枢
支部に設けることができるので、被駆動体としてエンジ
ン等の動弁にこの機構を採用した場合には、動弁径の重
量を増加させることがなく、鋭敏な反応性を保持できる
。
往復動装置を示すもので、第1図はその要部を模式的に
示す縦断面図(第2図のI−I矢視断面図)、第2図は
第1図のII−II矢視断面図、第3図は第2図の■−
■矢視断面図、第4図(a)はそのロック機構の未固定
状態を示す要部縦断面図、第4図(b)は第4図(a)
のvtb−■b矢視断面図、第5図(a)はそのロック
機構の固定状態を示す要部縦断面図、第5図(b)は第
5図(a)のvb−vb矢視断面図、第6〜9図はいず
れもその変形例を一部破断して示す模式的平面図、第1
0図はそのカムプロフィルを示すグラフであり、第11
〜13図は従来のエンジンにおける動弁装置を示すもの
で、第11図はその概略構成を示す模式的斜視図、第1
2.13図はいずれもその作動を示す模式図である。 1−被駆動体としてのバルブ、1a−バルブステム上端
、2・−バルブスプリング、3a−低速カム、3b・−
=駆動部材としての高速カム、4,4′−・第1のアー
ム部材としてのプライマリロッカアーム、4a−ピンロ
ック孔、4b−ロッカシャフト挿通孔、5−ローラベア
リング、6−シャフト、7−アジャストスクリュー、8
−ナツト、9−アームシャフトとしてのロッカシャフト
、9a−・油圧通路、9b−ピン孔、9b’=大径孔部
、9b′′−小径孔部、10−ロックピン、1.Oa−
油溝、10b=−油圧供給孔、10c−大径部、11−
スプリング、12−半月型キー 13−第2のアーム部
材としてのセカンダリロッカアーム、14−シャフト、
15−ローラベアリング、16−・・支持ばね付きのピ
ストン、16a−支持ばね、17−ジリンダヘツド、1
8−スラストスプリング、19−スナップリング、P−
ピン騨動機構、R−ロック機構。
Claims (1)
- 往復動を行なうべく設けられた被駆動体と、該被駆動体
に係合してその揺動によって該被駆動体に往復動を与え
うる第1のアーム部材と、該第1のアーム部材に並設さ
れた第2のアーム部材と、該第2のアーム部材に揺動を
与える駆動部材と、該第1のアーム部材及び該第2のア
ーム部材を軸支しこれら2つのアーム部材間の駆動力伝
達を行いうるアームシャフトとをそなえ、該第1のアー
ム部材及び該第2のアーム部材のうちの一方のアーム部
材が該アームシャフトに固定されるとともに他方のアー
ム部材が該アームシャフトに回転可能に装着されて、該
他方のアーム部材と該アームシャフトとの間に、該他方
のアーム部材を該アームシャフトと一体回転するように
固定して該アームシャフトを通じて該第1のアーム部材
と該第2のアーム部材とを一体的に結合しうるロック機
構が設けられていることを特徴とする、アーム中継式往
復動装置。
Priority Applications (7)
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