JPH06298425A - トラクタおよびこのトラクタを用いた連続用紙送り機構 - Google Patents

トラクタおよびこのトラクタを用いた連続用紙送り機構

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JPH06298425A
JPH06298425A JP5294103A JP29410393A JPH06298425A JP H06298425 A JPH06298425 A JP H06298425A JP 5294103 A JP5294103 A JP 5294103A JP 29410393 A JP29410393 A JP 29410393A JP H06298425 A JPH06298425 A JP H06298425A
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tractor
pin
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pin belt
belt
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/26Pin feeds
    • B41J11/32Adjustment of pin wheels or traction elements, e.g. laterally

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  • Advancing Webs (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度や湿度等の変化により連続用紙の幅がテ
ーパ状に変化しても、連続用紙を確実に送ることができ
るようにする。 【構成】 ピンベルト11を連続用紙の搬送方向c1に
対して傾斜自在に構成し、蓋板の開口19aの両側縁1
9cはテーパ状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタその他の印字
装置等に使用される連続用紙を搬送するためのトラクタ
およびこのトラクタを用いた連続用紙送り機構に関す
る。より詳しくは、温度や湿度等の変化により連続用紙
の幅がテーパ状に変化しても、連続用紙を確実に送るこ
とができるようにしたトラクタおよびこのトラクタを用
いた連続用紙送り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラクタは、ピン列が設けられ
た無端状のピンベルトを有しており、そのピンに、連続
用紙の両側に設けられた穴を係合させて連続用紙を送る
ようになっている。
【0003】このため、トラクタ(すなわちピンベル
ト)の位置が固定されている場合に、温度や湿度等の変
化により連続用紙の幅が伸縮すると、連続用紙の穴とピ
ンとが適正に係合しなくなり、結果として連続用紙が確
実には送られなくなるという事態が生ずる。
【0004】このような問題を解決する目的をもって、
特開平1−271344号公報記載のトラクタがすでに
提案されている。
【0005】図9は、そのトラクタの原理説明図であ
る。
【0006】同図において、1は駆動軸、2はガイド
軸、3は駆動軸1およびガイド軸2にスライド可能に取
り付けられた枠部材である。4は枠部材3の中にあって
駆動軸1およびガイド軸2にスライド可能に取り付けら
れたトラクタであり、枠部材3との間に設けられたスプ
リング5によって図中X1方向に付勢されている。6は
連続用紙、6aは連続用紙6の両側にあけられた穴であ
る。4aは穴6aと係合するピンベルトのピン、4bは
ピンベルトとの間に連続用紙6の両側を緩く挟むように
して案内する蓋板、4cは蓋板4bに開けられた、ピン
4aを逃がすための長穴である。7は枠部材3をスライ
ド不能にガイド軸2に固定するためのロック機構であ
る。なお、この図は一対のトラクタのうち左方のものの
みを示しており、他方のトラクタは枠部材を有すること
なく駆動軸1およびガイド軸2に固定されている。
【0007】このようなトラクタにセットされた連続用
紙6には、常にスプリング5によって用紙の幅Wを広げ
ようとする張力が作用する。
【0008】したがって、温度や湿度の変化によって、
連続用紙6の両側縁部6b,6bの平行状態が保たれた
まま連続用紙の幅Wが伸縮した場合には、その伸縮はト
ラクタ4のスライドによって吸収されることとなり、連
続用紙6は確実に送られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のトラクタによれば、連続用紙6の両側縁部6b,6b
の平行状態が保たれたまま連続用紙の幅Wが伸縮した場
合には、その伸縮はトラクタ4のスライドによって吸収
されるから、連続用紙6は確実に送られる。
【0010】しかしながら、連続用紙6は、必ずしもそ
の両側縁部6b,6bの平行状態が保たれたまま伸縮す
るとは限らず、両側縁部6b,6bがテーパ状を呈する
ように伸縮する場合がある。
【0011】このような場合、上述した従来のトラクタ
では、これがスライドする構成となっていたので、連続
用紙のテーパ状の変化には追従し得ず、連続用紙の穴6
aがピン4aから外れてしまって紙送り不良を生じると
いう問題があった。
【0012】この問題について図10、図11を参照し
て詳しく説明する。
【0013】連続用紙がテーパ状に変化する場合として
は、例えば、印字装置を使用する環境の温度・湿度が変
化する場合と、連続用紙を保管している場所と印字装置
を使用する環境との間で温度・湿度が変化する場合とが
ある。
【0014】先ず、印字装置を使用する環境の温度・湿
度が変化する場合について説明する。
【0015】通常、図10に示すように、連続用紙6の
使用者は、印字装置8のトラクタに連続用紙の前端6c
をセットし、未使用部分6dについては段ボール箱9に
入れたまま、床等に置いて使用している。
【0016】例えば、このような状態において、印字装
置8を使用する環境の湿度が空調装置の作動などにより
低くなった場合、印字装置8から段ボール箱9までの間
にある連続用紙6は空中に放置されているため、大気中
に水分を放出し、直ちに紙幅が縮小する。これに対し、
段ボール箱9内の未使用部分6dは、その端縁部しか大
気と接触していないので乾燥度合いが低く、紙幅はあま
り縮小しない。
【0017】このため、印字装置8付近と段ボール箱9
内の紙幅とが異なり、図11に示すように、紙幅は広い
部分から狭い部分へとテーパ状に変化する。
【0018】次に、連続用紙を保管している場所と印字
装置を使用する環境との間で温度・湿度が変化する場合
について説明する。
【0019】例えば、外気と同一状態にあって、温度・
湿度が高い倉庫などで長時間保管されていた連続用紙6
は水分を十分に吸収し、紙幅は伸びている。この連続用
紙6を、空調設備の整った湿度の低い印字装置8の使用
環境に持ち込んで印字装置8に装着して使用すると、印
字装置8付近の連続用紙6の紙幅は直ちに乾燥し縮小す
る。これに対し、段ボール箱9内の未使用部分6dは、
その端縁部しか大気と接触していないので乾燥度合いが
低く、あまり縮小しない、このため、印字装置8付近と
段ボール箱9内の紙幅とが異なり、図11に示すよう
に、紙幅は広い部分から狭い部分へとテーパ状に変化す
る。
【0020】以上のように連続用紙6の紙幅がテーパ状
に変化した場合、従来のトラクタでは連続用紙のテーパ
状の変化に追従し得ず、図11に示すように、連続用紙
の穴6aがピン4aから外れてしまって紙送り不良を生
じるという問題があった。
【0021】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、連続用紙の幅がテーパ状に変化しても、連続用紙を
確実に送ることができるトラクタおよびこのトラクタを
用いた連続用紙送り機構を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のトラクタは、ピンベルトに設けられた
ピン列に、連続用紙の両側に連続して設けられた穴を係
合させて連続用紙を搬送するトラクタにおいて、前記ピ
ンベルトを前記連続用紙の搬送方向に対して傾斜自在に
構成したことを特徴とする。
【0023】請求項2記載のトラクタは、請求項1記載
のトラクタにおいて、前記ピンベルトの連続用紙搬送面
には、これと対向して、前記ピン列を逃がす、両側縁が
テーパ状に形成された開口を有する蓋板が設けられてい
ることを特徴とする。
【0024】請求項3記載のトラクタは、請求項1また
は2記載のトラクタにおいて、前記ピンベルトの連続用
紙搬送面の両側には、傾斜したピンベルトの側面と摺接
してピンベルトを案内するテーパ状のガイド面が設けら
れていることを特徴とする。
【0025】請求項4記載のトラクタは、請求項1記載
のトラクタにおいて、前記ピンベルトは、これを循環可
能に保持するフレームに装着されており、このフレーム
が傾斜することにより、ピンベルトが傾斜自在に構成さ
れていることを特徴とする。
【0026】また、上記目的を達成するために請求項5
記載の連続用紙送り機構は、一対のトラクタを有する連
続用紙送り機構であって、一方のトラクタが上記請求項
1から4のうちいずれか1つの項に記載されたトラクタ
で構成され、他方のトラクタが、連続用紙の搬送方向に
対して直交する方向にスライド可能なピンベルトを有す
るトラクタで構成されていることを特徴とする。
【0027】
【作用】請求項1記載のトラクタによれば、ピンベルト
のピン列に連続用紙の両側に連続して設けられた穴が係
合し、これによって連続用紙が搬送される。
【0028】そして、ピンベルトは連続用紙の搬送方向
に対して傾斜自在に構成されているので、連続用紙の紙
幅がテーパ状に変化したとしても、ピンベルトがこれに
追従して傾斜することとなる。
【0029】したがって、請求項1記載のトラクタによ
れば、連続用紙の紙幅がテーパ状に変化したとしても、
ピンベルトのピンから連続用紙の穴が外れてしまうとい
うことがなくなり、連続用紙が確実に搬送される。
【0030】請求項2記載のトラクタによれば、請求項
1記載のトラクタにおいて、前記ピンベルトの連続用紙
搬送面には、これと対向して、前記ピン列を逃がす、両
側縁がテーパ状に形成された開口を有する蓋板が設けら
れているので、上記ピンベルトの傾斜動作が妨げられ
ず、しかも、蓋板の開口は、両側縁がテーパ状に形成さ
れているので、ピンベルトの連続用紙搬送面との間で好
適に連続用紙が案内され、確実に連続用紙が搬送される
こととなる。
【0031】請求項3記載のトラクタによれば、請求項
1または2記載のトラクタにおいて、前記ピンベルトの
連続用紙搬送面の両側には、傾斜したピンベルトの側面
と摺接してピンベルトを案内するテーパ状のガイド面が
設けられているので、傾斜したピンベルトがガイド面に
よって案内されることとなり、確実かつ安定した連続用
紙の搬送が得られる。
【0032】請求項4記載のトラクタによれば、請求項
1記載のトラクタにおいて、前記ピンベルトは、これを
循環可能に保持するフレームに装着されており、このフ
レームが傾斜することにより、ピンベルトが傾斜自在に
構成されているので、より簡単な構成で、確実な連続用
紙の搬送を得ることができる。
【0033】また、請求項5記載の連続用紙送り機構に
よれば、一方のトラクタが上記請求項1から4のうちい
ずれか1つの項に記載されたトラクタで構成され、他方
のトラクタが、連続用紙の搬送方向に対して直交する方
向にスライド可能なピンベルトを有するトラクタで構成
されているので、連続用紙の両側縁部の平行状態が保た
れたまま連続用紙の幅が伸縮した場合には、その伸縮は
他方のトラクタのピンベルトのスライド動作によって吸
収され、両側縁部がテーパ状を呈するように伸縮した場
合には、一方のトラクタのピンベルトの傾斜によって吸
収されることとなる。
【0034】したがって、上述したいずれの場合あるい
は上記2種類の変形が同時に生じた場合にも、連続用紙
を確実に搬送することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0036】<第1実施例>図1は本発明に係るトラク
タの第1実施例を示す正面図、図2(a)は側面図、
(b)は(a)図におけるb−b断面図である。
【0037】同図において、10はトラクタであり、駆
動軸16とガイド軸17との間に取り付けられている。
トラクタ10は一対取り付けられるが、図では右側のも
のだけ示してある。駆動軸16およびガイド軸17は、
図示しない印字装置等のサイドフレームに支持されてい
る。
【0038】このトラクタ10は、無端状のピンベルト
11と、メインフレーム13と、サブフレーム14と、
駆動プーリ15と、ロックレバー18と、蓋板19とを
有している。
【0039】メインフレーム13とサブフレーム14と
は、図示しない接合手段(例えば接着剤)により接合さ
れており、駆動軸16およびガイド軸17に対してスラ
イド可能に取り付けられている。
【0040】図2(b)に示すように、メインフレーム
13およびサブフレーム14にはそれぞれ駆動軸16を
挿通するための穴13d,14dが設けられており、こ
れらの穴13d,14dに跨るようにして駆動プーリ1
5が回転可能に設けられている。
【0041】駆動プーリ15は、駆動軸16に対してス
ライド可能となっており、駆動軸16に形成された凹溝
16aと係合することによって駆動されるようになって
いる。
【0042】また、メインフレーム13およびサブフレ
ーム14には、ガイド軸17を挿通するための穴13
e、および筒状部14eが設けられている。これら穴1
3eおよび筒状部14eには、ロックレバー18と一体
の筒状体18aがはめ込まれており、この筒状体18a
にガイド軸17が挿通されている。筒状体18aは偏心
状に形成されており、ロックレバー18を図2(a)に
おいて矢印a1方向に回動させると、メインフレーム1
3およびサブフレーム14とガイド軸17とを押圧して
トラクタ10をガイド軸17に対して固定し、ロックレ
バー18を矢印a2方向に回動させると、前記押圧を解
除してトラクタ10をスライド可能ならしめるようにな
っている。
【0043】ピンベルト11は、駆動プーリ15と、サ
ブフレーム14に形成されたほぼ半円筒状のガイド部1
4fに巻回され、駆動プーリ15により、図2(a)に
おいて矢印c方向に循環駆動されるようになっている。
なお、円筒状ガイド部14fに代えて従動プーリを設け
ても良い。
【0044】ピンベルト11の外面には、ほぼ円錐形
(より正確には弾丸先端形状)のピン12が等間隔で1
列設けられており、このピン列に連続用紙の穴が係合し
て連続用紙が図1矢印c1方向に搬送されるようになっ
ている。なお、ピンベルト11の内面には駆動プーリ1
5の歯と噛み合う歯11aが形成されている。
【0045】ピンベルト11は、連続用紙の搬送方向
(図1矢印c1方向)と直交する方向(図1で横方向)
への移動範囲が、ガイド部14fへの巻掛け部分ではメ
インフレーム13およびサブフレーム14の、比較的間
隔が広く設定された内側面13g,14gと当接するこ
とにより規制され、駆動プーリ15への巻掛け部分で
は、比較的間隔が狭く設定された内側面13h,14h
と当接することにより規制されようになっている。
【0046】図1、図2に示すように、ピンベルト11
の幅をx、メインフレーム13およびサブフレーム14
の内側面13g,14g同士の間隔をy、内側面13
h,14h同士の間隔をzとすると、ピンベルト11
の、横方向への移動可能量は、ガイド部14fへの巻掛
け部分では(y−x)、駆動プーリ15への巻掛け部分
では(z−x)であり、本実施例では図から明らかなよ
うに、(y−x)の方が(z−x)よりも大きくなって
いる。
【0047】したがって、ピンベルト11は、連続用紙
の搬送方向に対し、上記範囲内において傾斜自在となっ
ている。
【0048】蓋板19は、図1に示すように、メインフ
レーム13に対し軸19bで開閉可能に取り付けられて
いる。蓋板19には、ピンベルト11のピン12を逃が
すための開口19aが、ピンベルト11の傾斜範囲に対
応させた形状、すなわち、両側縁19c,19cがテー
パ状に形成された形状に形成されている。なお、図1は
蓋板19を開いた状態を示している。
【0049】次に、以上のようなトラクタにおける用紙
のセット操作および作動について説明する。
【0050】先ず、ピンベルト11のピン12に連続用
紙6(図3参照)の穴6aが合うように連続用紙6をセ
ットし、次いで穴6aがピン12から外れないように蓋
板19を閉める。なお、必要があればロックレバー18
による固定を解除してトラクタ10の位置を調整する。
【0051】このような状態で、図示しないモータ等の
駆動で駆動軸16が回転すると、駆動プーリ15によっ
てピンベルト11が回転駆動され、連続用紙6が図1矢
印c1方向に搬送される。なお、モータが反転した場合
には、連続用紙6は逆方向に搬送される。
【0052】ここで、連続用紙6の紙幅がテーパ状に変
化している場合には、そのテーパ部分がピンベルト11
のピン12にさしかかると、ピンベルト11のピン12
はほぼ円錐形となっているから、連続用紙6の穴6aが
ピン12にはまり合う過程において、ピン12には横方
向の力が作用し、これによってピンベルト11が図3に
示すように連続用紙6のテーパ部分に追従して傾斜する
こととなる。図3は、連続用紙6の幅が次第に広がる場
合について示しているが、次第に狭まる場合にも同様の
作用が得られる。また、図4に示すように、連続用紙6
の片側のみがテーパ状に変化した場合にも同様の作用が
得られる。
【0053】このように、本実施例のトラクタ10によ
れば、ピンベルト11が連続用紙6の搬送方向に対して
傾斜自在に構成されているので、連続用紙6の紙幅がテ
ーパ状に変化したとしても、ピンベルト11がこれに追
従して傾斜し、したがって、ピンベルト11のピン12
から連続用紙の穴6aが外れてしまうということがなく
なり、連続用紙6が確実に搬送される。
【0054】また、蓋板19の開口19aは、その両側
縁19c,19cがテーパ状に形成されているので、上
記ピンベルト11の傾斜動作が妨げられず、しかも、ピ
ンベルト11の連続用紙搬送面11a(図1参照)との
間で好適に連続用紙6が案内され、確実に連続用紙が搬
送されることとなる。すなわち、仮に、開口19aの両
側縁19c,19cを、ピンベルト11の傾斜動作を妨
げないように、かつ平行に形成したとすると、駆動プー
リ15への巻掛け部分におけるピン12に対する両側縁
19c,19cの間隔が必要以上に広くなり過ぎて、連
続用紙に対する蓋板19による押さえが良好に得られな
くなるという不都合が生じるのに対し、この実施例によ
れば、両側縁19c,19cがテーパ状に形成されてい
るので、このような不都合は生じない。
【0055】さらに本実施例のトラクタ10によれば、
次のような効果も得られる。
【0056】図10に示したように、印字装置8のトラ
クタに連続用紙の前端6cをセットし、未使用部分6d
については段ボール箱9に入れたまま床等に置いて使用
する場合、従来のトラクタでは、同図(b)に示すよう
に、印字装置8の中心O8(正確には一対のトラクタの
中間を通る線)と連続用紙6の中心線O6とがほぼ正確
に一致するように、段ボール箱9をセットする必要があ
った。中心線O8とO6とがずれていると連続用紙6が
トラクタに対して斜行することとなり、ピンとの係合が
不完全になって紙送り不良が生じるからである。
【0057】より正確に説明すると、中心線O8とO6
との横方向へのズレの量をδ1、ピンと連続用紙6の穴
6aとの係合部における、ピンの外径と穴の内径との差
をd、穴6aの許容変形量をλとすると、δ1<d+λ
でなければ穴がピンから外れてしまい、紙送り不良が生
じていた。
【0058】dおよびλはともに小さな量であるから、
従来のトラクタでは、段ボール箱9のセット作業が大変
であった。
【0059】これに対し、本実施例のトラクタ10によ
れば、ピンベルト11が傾斜自在に構成されているか
ら、以下に説明するように従来ほど厳格な段ボール箱9
のセット作業は不要となる。
【0060】図5に示すように、ピンベルト11の中立
位置からの最大傾斜角をθ、ピンベルト11の長さ(正
確には、長さ×cosθ)をL1、x’=x/cosθ
とすると、x’−xはL1に対して非常に小さいから、
tanθは、 tanθ={[(y+z)/2]−x}/L1 として得ることができる。
【0061】そして、図10(a)に示すように、トラ
クタから段ボール箱9までの連続用紙6の長さをL2と
すると、本実施例による中心線O8とO6との横方向へ
のズレの許容量δ2は、 δ2=L2×tanθ+d+λ となる。
【0062】L2はL1に対して非常に大きいから、本
実施例による許容量δ2は従来の許容量δ1に比べてか
なり大きくなっていることが分かる。
【0063】したがって、本実施例のトラクタ10によ
れば、段ボール箱9のセット作業が従来に比べて容易に
なる。
【0064】<第2実施例>図6は本発明に係るトラク
タの第2実施例を示す正面図である。
【0065】この実施例のトラクタ20が上述した第1
実施例と異なっている点は、メインフレーム23とサブ
フレーム24の形状が異なっている点にあり、その他の
点に変わりはない。
【0066】本実施例におけるメインフレーム23とサ
ブフレーム24は、ピンベルト11と当接する内面23
g,24gが、最大に傾斜したピンベルト11の側面と
摺接してピンベルト11を案内するテーパ状のガイド面
となっている。
【0067】このトラクタ20によれば、上述した第1
実施例により得られる作用効果に加え、ピンベルト11
を案内するテーパ状のガイド面23g,24gが設けら
れているので、傾斜したピンベルト11がガイド面23
g,24gによって案内されることとなり、確実かつ安
定した連続用紙の搬送が得られる。
【0068】<第3実施例>図7は本発明に係るトラク
タの第3実施例を示す図で、(a)は側面図、(b)は
(a)図におけるb−b断面図である。これらの図にお
いて前述した第1実施例と同様な部分については同一の
符号を付してある。
【0069】この実施例の特徴は、トラクタ30自体が
傾斜可能に構成されている点にある。
【0070】このトラクタ30は、ピンベルト11と、
メインフレーム33と、サブフレーム34と、駆動プー
リ35と、図示しない蓋板とを有している。この実施例
では、トラクタ30自体が傾斜可能に構成されているか
ら、蓋板は従来と同様な蓋板で構成することができる。
【0071】駆動プーリ35は、第1実施例と同様メイ
ンフレーム33とサブフレーム34の穴33d,34d
に跨るようにして回転可能に設けられているとともに、
本実施例では以下に説明するようにトラクタ30自体の
回動中心を形成している。
【0072】駆動プーリ35の内面35dには、駆動軸
16の凹溝16aに入り込んでこれと係合し、かつ駆動
軸16を弾性的に挟持する一対の挟持部35a,35a
が一体的に形成されている。
【0073】挟持部35aは、駆動軸16の凹溝16a
の底面16bを線接触状態で局部的に押圧する凸状の押
圧部35bと、この押圧部35bと駆動プーリの内面3
5dとを一体的にかつ弾性をもって連結している連結部
35cとからなっている。連結部35cは、この連結部
35cを軸とした押圧部35bの回動動作を許す程度の
ねじりに対する弾性を有している。
【0074】36は円環状の弾性部材であり本実施例で
はOリングで構成してある。このOリング36は、駆動
軸16の外径よりも小さな内径を有しており、前記押圧
部35bと駆動プーリ35の内面35dとの間を通るよ
うにして駆動プーリ35に装着されている。このため、
Oリング36は、押圧部35b,35bによる駆動軸1
6に対する挟持力を強化するとともに、駆動軸16と接
触してトラクタ30のスライド動作に対する抵抗となる
ように作用する。
【0075】以上のように構成されたトラクタ30は、
押圧部35b,35bの中間点Oを中心として回動可能
であり、結果として、ピンベルト11が連続用紙6の搬
送方向に対して傾斜自在となっている。
【0076】なお、トラクタ30の回動を許すために、
ガイド軸17の挿通穴33e,34eは長穴となってい
る。
【0077】また、用紙幅に合わせてトラクタ30をス
ライドさせるには、押圧部35b,35bによる押圧で
生じる摩擦力を上回る力で操作することによりスライド
させることができる。
【0078】このようなトラクタ30によっても前述し
た第1実施例と同様な作用効果が得られる。
【0079】また、このトラクタ30によれば、ロック
レバーロックレバー18が不要となるので、構造が簡単
になる。
【0080】<連続用紙送り機構の実施例>図8は本発
明に係る連続用紙送り機構の一実施例を示す正面図であ
る。
【0081】同図において、20は前述した第2実施例
によるトラクタ、40はピンベルト11がバネ41に抗
して矢印b1,b2方向にスライド可能に構成されたト
ラクタである。
【0082】なお、図示しない印字装置の印字ヘッド
は、トラクタ20側からトラクタ40側に向かって、ま
た、トラクタ40側からトラクタ20側に向かって印字
を行なうようになっている。
【0083】このような構成によれば、連続用紙6の両
側縁部6b,6bの平行状態が保たれたまま連続用紙の
幅が伸縮した場合には、その伸縮はトラクタ40のピン
ベルト11のスライドによって吸収され、両側縁部6
b,6bがテーパ状を呈するように伸縮した場合には、
トラクタ20のピンベルト11の傾斜によって吸収され
ることとなるので、いずれの場合あるいは上記2種類の
変形が同時に生じた場合にも、連続用紙を確実に搬送す
ることができる。
【0084】なお、第2実施例によるトラクタ10に代
えて、前述した第1実施例または第3実施例によるトラ
クタを用いても同様の作用効果が得られる。
【0085】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0086】例えば、上述した実施例では、ピンベルト
11の、紙搬送方向上流側が下流側を中心として回動す
るように構成したが、逆に下流側が上流側を中心として
回動するように構成しても同様の効果が得られる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、温度や湿度等の変化に
より連続用紙の幅がテーパ状に変化しても、連続用紙を
確実に送ることができる。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラクタの第1実施例を示す正面
図。
【図2】図(a)は第1実施例の側面図、図(b)は
(a)図におけるb−b断面図。
【図3】同上実施例の作用説明図。
【図4】同上実施例の作用説明図。
【図5】同上実施例の作用説明図。
【図6】本発明に係るトラクタの第2実施例を示す正面
図。
【図7】本発明に係るトラクタの第3実施例を示す図
で、(a)は側面図、(b)は(a)図におけるb−b
断面図。
【図8】本発明に係る連続用紙送り機構の一実施例を示
す正面図。
【図9】従来技術の説明図。
【図10】連続用紙の一般的使用状態を示す図で、
(a)は側面図、(b)は正面図。
【図11】従来技術の説明図。
【符号の説明】
6 連続用紙 6a 穴 10 トラクタ 11 ピンベルト 11a 連続用紙搬送面 12 ピン 19 蓋板 19a 開口 19c 両側縁 20 トラクタ 23g ガイド面 24g ガイド面 30 トラクタ 33 メインフレーム 34 サブフレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンベルトに設けられたピン列に、連続
    用紙の両側に連続して設けられた穴を係合させて連続用
    紙を搬送するトラクタにおいて、前記ピンベルトを前記
    連続用紙の搬送方向に対して傾斜自在に構成したことを
    特徴とするトラクタ。
  2. 【請求項2】 前記ピンベルトの連続用紙搬送面には、
    これと対向して、前記ピン列を逃がす、両側縁がテーパ
    状に形成された開口を有する蓋板が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のトラクタ。
  3. 【請求項3】 前記ピンベルトの連続用紙搬送面の両側
    には、傾斜したピンベルトの側面と摺接してピンベルト
    を案内するテーパ状のガイド面が設けられていることを
    特徴とする請求項1または2記載のトラクタ。
  4. 【請求項4】 前記ピンベルトは、これを循環可能に保
    持するフレームに装着されており、このフレームが傾斜
    することにより、ピンベルトが傾斜自在に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のトラクタ。
  5. 【請求項5】 一対のトラクタを有する連続用紙送り機
    構であって、一方のトラクタが請求項1から4のうちい
    ずれか1つの項に記載されたトラクタで構成され、他方
    のトラクタが、連続用紙の搬送方向に対して直交する方
    向にスライド可能なピンベルトを有するトラクタで構成
    されていることを特徴とする連続用紙送り機構。
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